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技術 進捗管理方式および記録媒体

出願人 日本電気株式会社
発明者 思坊田和典
出願日 1997年3月24日 (23年9ヶ月経過) 出願番号 1997-069736
公開日 1998年10月9日 (22年2ヶ月経過) 公開番号 1998-269076
状態 拒絶査定
技術分野 デバッグ/監視 ストアードプログラム ストアードプログラム ストアードプログラム制御
主要キーワード 品質評価基準 達成度合 品質評価対象 ウォータフォール 評価基準情報 進捗グラフ 開発形態 評価区分
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年10月9日)のものです。
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図面 (9)

課題

ソフトウェアの作成を何回も繰り返しながら開発を進めていくスパイラル型開発形態において、ソフトウェア開発進捗度を定量的に把握する。

解決手段

開発されたソフトウェアに対する発注者の評価(満足度)を数値化するため、各評価項目を複数の評価段階区分し、その評価基準と各評価段階に対応する評価値とを評価基準情報として評価基準記憶手段2に登録する。評価結果入力手段3は各評価項目と評価基準のみを表示した入力画面により一つの評価段階を選択することにより評価結果を入力させる。進捗度算出手段4は入力された評価結果で評価基準記憶手段2を参照し評価値を求め、あらかじめ設定された算出方法で各評価項目の評価値から総合進捗度を算出し、進捗度表示手段5が表形式またはグラフ形式で表示する。評価基準記憶手段2の評価基準情報および進捗度算出手段4の算出方法は評価基準入力手段1で設定および更新できる。

概要

背景

従来から、ソフトウェア開発などのプロジェクト進行状態の管理を支援するため、コンピュータを使用した種々の管理システムが提案されている。図8は、特開平6—332911号公報に開示されている従来の進捗管理方式の構成図である。図8に示す進捗管理方式は、プロジェクト開発の開始時にプロジェクトの各工程の工程計画値13と各工程が目標とする品質目標値14とを計画値入力部11から入力して計画値記憶部12に設定する計画設定手段10と、各工程の作業実績である工程実績値23と当該作業実績に対応する品質実績値24とを実績値入力部21から入力して実績値記憶部22に収集する実績収集手段20と、プロジェクトの各工程で進行状況品質の評価結果を出力するための工程評価基準33と品質評価基準34とを基準値入力部31から入力して基準値記憶部32に設定する基準設定手段30と、計画設定手段10で設定した工程計画値13,品質目標値14と実績収集手段20で収集した工程実績値23,品質実績値24とをそれぞれ比較する比較部40と、比較部40で得られた比較結果を基準設定手段30に設定した工程評価基準33及び品質評価基準34により評価して所定の形式で目標/実績対比評価表60を出力すると共に品質目標未達成のときには目標達成ガイド70を出力する評価部50とで構成されている。

プロジェクトの開始に当たり、工程計画値13として各工程の作業着手日作業完了日等を、品質目標値14としては数値化可能な品質評価対象を選択してデザインレビュー件数コードレビュー件数,試験項目数誤り検出件数等の数値を、それぞれ計画値入力部11から入力して計画値記憶部12に記憶させる。作業開始後には、適宜に工程実績値23として実際の着手日,完了日,実績作業量等を、品質実績値24としては実際に発生したデザインレビュー件数,コードレビュー件数,試験項目数,誤り検出件数等の数値を入力して実績値記憶部22に記憶させる。比較部40は、工程実績値23と工程計画値13とを比較して作業の遅れを、品質実績値24と品質目標値14とを比較して目標達成度合をそれぞれ数値として算出する。基準値記憶部32には、比較部40で算出される数値に対して工程の遅れをどのように区分して見やすく段階表示し、どのようなときに警告表示するかの判定基準が工程評価基準33として格納されている。同様に、品質目標に対する達成度合の数値をどのように区分して評価し、表示または警告するかの判定基準が品質評価基準34として格納されている。評価部50は、基準値記憶部32に記憶されている基準を参照して比較部40で算出された数値を所定の形式の目標/実績対比評価表60として出力すると共に、品質目標未達成判断部51が品質目標が未達成であると判断したときは目標達成ガイド70を出力する。

このような従来の進捗管理方式は、開発の初めに設定した計画値,目標値に対して現在どの程度の遅れがあり品質がどの程度かを数値で示すと共に、メッシュ濃淡等により見やすく段階的に区分表示し、必要な場合には警告を表示することもできるため、開発作業上流工程から下流工程に順番に進められるウォータフォール型の開発形態においては、開発プロジェクト進行過程任意時点において、計画値,目標値に対して現在の進捗状況を定量的および概括的に把握することができ、開発プロジェクトの進捗管理を有効に行うことができる。

ソフトウェアの開発形態には、上述したウォータフォール型の開発形態のほかに、ソフトウェアを作成した直後に作成したソフトウェアをそのソフトウェアの発注者側(ユーザ)が評価し、評価で問題となった点を開発者側修正または再作成し、再び発注者側が評価するという具合に何回もソフトウェアの作成を繰り返しながらソフトウェア開発を進めていくスパイラル型の開発形態がある。このスパイラル型の開発形態の場合には、繰り返し作業の全体に対して現在の状態がどの程度の進捗状況にあるのかを定量的に判断できることが望まれる。

概要

ソフトウェアの作成を何回も繰り返しながら開発を進めていくスパイラル型の開発形態において、ソフトウェア開発の進捗度を定量的に把握する。

開発されたソフトウェアに対する発注者の評価(満足度)を数値化するため、各評価項目を複数の評価段階に区分し、その評価基準と各評価段階に対応する評価値とを評価基準情報として評価基準記憶手段2に登録する。評価結果入力手段3は各評価項目と評価基準のみを表示した入力画面により一つの評価段階を選択することにより評価結果を入力させる。進捗度算出手段4は入力された評価結果で評価基準記憶手段2を参照し評価値を求め、あらかじめ設定された算出方法で各評価項目の評価値から総合進捗度を算出し、進捗度表示手段5が表形式またはグラフ形式で表示する。評価基準記憶手段2の評価基準情報および進捗度算出手段4の算出方法は評価基準入力手段1で設定および更新できる。

目的

本発明の目的は、開発者側がソフトウェアの作成を何回も繰り返しながら開発を進めていくスパイラル型の開発形態において、ソフトウェア開発の進捗度を定量的に把握することができる進捗管理方式を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
1件

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請求項1

発注者側総合的な満足度を把握するための評価項目各評価項目を複数の評価段階区分して評価するための評価基準と各評価段階に対応して付与された評価値とを含む評価基準情報を記憶した評価基準記憶手段と、前記評価基準記憶手段に記憶された評価項目と評価基準とを表示した入力画面により評価段階の一つを選択させて評価結果を取得する評価結果入力手段と、前記評価結果入力手段で入力された各評価項目の評価結果と前記評価基準記憶手段に記憶されている対応する各評価値とからあらかじめ設定された算出方法で総合進捗度を算出する進捗度算出手段と、前記進捗度算出手段で算出された総合進捗度を各評価項目の評価値と共に所定の形式で表示する進捗度表示手段とを備えたことを特徴とする進捗管理方式。

請求項2

前記評価基準記憶手段の評価基準情報および前記進捗度算出手段の算出方法を設定または変更するための評価基準入力手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の進捗管理方式。

請求項3

前記評価結果入力手段は、通信手段を介して離れた場所に設けられた端末装置画面上に入力画面を表示し、入力された評価結果を転送させて取得する機能を有することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の進捗管理方式。

請求項4

発注者側の総合的な満足度を把握するための評価項目と各評価項目を複数の評価段階に区分して評価するための評価基準と各評価段階に対応して付与された評価値とを含む評価基準情報を記憶した評価基準記憶手段と、前記評価基準記憶手段に記憶された評価項目と評価基準とを表示した入力画面により評価段階の一つを選択させて評価結果を取得する評価結果入力手段と、前記評価結果入力手段で入力された各評価項目の評価結果と前記評価基準記憶手段に記憶されている対応する各評価値とからあらかじめ設定された算出方法で総合進捗度を算出する進捗度算出手段と、前記進捗度算出手段で算出された総合進捗度を各評価項目の評価値と共に所定の形式で表示する進捗度表示手段とをコンピュータにより実現するためのプログラムを記録した記録媒体

請求項5

前記評価基準記憶手段の評価基準情報および前記進捗度算出手段の算出方法を設定または変更するための基準設定手段をコンピュータにより実現するためのプログラムを含むことを特徴とする請求項4記載の記録媒体。

技術分野

0001

本発明は進捗管理方式に関し、特に、開発されたソフトウェアに対するユーザの評価を定量化して総合進捗度を算出する進捗管理方式に関する。

背景技術

0002

従来から、ソフトウェア開発などのプロジェクト進行状態の管理を支援するため、コンピュータを使用した種々の管理システムが提案されている。図8は、特開平6—332911号公報に開示されている従来の進捗管理方式の構成図である。図8に示す進捗管理方式は、プロジェクト開発の開始時にプロジェクトの各工程の工程計画値13と各工程が目標とする品質目標値14とを計画値入力部11から入力して計画値記憶部12に設定する計画設定手段10と、各工程の作業実績である工程実績値23と当該作業実績に対応する品質実績値24とを実績値入力部21から入力して実績値記憶部22に収集する実績収集手段20と、プロジェクトの各工程で進行状況品質の評価結果を出力するための工程評価基準33と品質評価基準34とを基準値入力部31から入力して基準値記憶部32に設定する基準設定手段30と、計画設定手段10で設定した工程計画値13,品質目標値14と実績収集手段20で収集した工程実績値23,品質実績値24とをそれぞれ比較する比較部40と、比較部40で得られた比較結果を基準設定手段30に設定した工程評価基準33及び品質評価基準34により評価して所定の形式で目標/実績対比評価表60を出力すると共に品質目標未達成のときには目標達成ガイド70を出力する評価部50とで構成されている。

0003

プロジェクトの開始に当たり、工程計画値13として各工程の作業着手日作業完了日等を、品質目標値14としては数値化可能な品質評価対象を選択してデザインレビュー件数コードレビュー件数,試験項目数誤り検出件数等の数値を、それぞれ計画値入力部11から入力して計画値記憶部12に記憶させる。作業開始後には、適宜に工程実績値23として実際の着手日,完了日,実績作業量等を、品質実績値24としては実際に発生したデザインレビュー件数,コードレビュー件数,試験項目数,誤り検出件数等の数値を入力して実績値記憶部22に記憶させる。比較部40は、工程実績値23と工程計画値13とを比較して作業の遅れを、品質実績値24と品質目標値14とを比較して目標達成度合をそれぞれ数値として算出する。基準値記憶部32には、比較部40で算出される数値に対して工程の遅れをどのように区分して見やすく段階表示し、どのようなときに警告表示するかの判定基準が工程評価基準33として格納されている。同様に、品質目標に対する達成度合の数値をどのように区分して評価し、表示または警告するかの判定基準が品質評価基準34として格納されている。評価部50は、基準値記憶部32に記憶されている基準を参照して比較部40で算出された数値を所定の形式の目標/実績対比評価表60として出力すると共に、品質目標未達成判断部51が品質目標が未達成であると判断したときは目標達成ガイド70を出力する。

0004

このような従来の進捗管理方式は、開発の初めに設定した計画値,目標値に対して現在どの程度の遅れがあり品質がどの程度かを数値で示すと共に、メッシュ濃淡等により見やすく段階的に区分表示し、必要な場合には警告を表示することもできるため、開発作業上流工程から下流工程に順番に進められるウォータフォール型の開発形態においては、開発プロジェクト進行過程任意時点において、計画値,目標値に対して現在の進捗状況を定量的および概括的に把握することができ、開発プロジェクトの進捗管理を有効に行うことができる。

0005

ソフトウェアの開発形態には、上述したウォータフォール型の開発形態のほかに、ソフトウェアを作成した直後に作成したソフトウェアをそのソフトウェアの発注者側(ユーザ)が評価し、評価で問題となった点を開発者側修正または再作成し、再び発注者側が評価するという具合に何回もソフトウェアの作成を繰り返しながらソフトウェア開発を進めていくスパイラル型の開発形態がある。このスパイラル型の開発形態の場合には、繰り返し作業の全体に対して現在の状態がどの程度の進捗状況にあるのかを定量的に判断できることが望まれる。

発明が解決しようとする課題

0006

上述した従来の進捗管理方式は、ウォータフォール型の開発形態では、開発プロジェクトの進行過程の任意時点で進捗状況を定量的および概括的に把握することができ有効であるが、何回もソフトウェアの作成を繰り返しながら開発を進めていくスパイラル型の開発形態に対しては、効果的な適用が困難である。

0007

スパイラル型の開発形態の場合、一般的には、繰り返し開発の各回ごとに、ソフトウェアが出来上がった時点で、開発者側は進捗度が100%(要求に合ったものが完成した)という意識で発注者側の評価を受ける。しかしながら、発注者側にとっては、それが最終的に満足できるものでなければ進捗度100%という意識はない。従って、出来上がったソフトウェアを発注者側が評価したところ満足のいくものでなく、開発者側に作業のやり直しを要求することになった場合には、開発者側としてもソフトウェアが完成したわけではないので、実際の進捗度が100%ということにはならず、このとき、どの程度の進捗度かを示す定量的な指標が望まれる。繰り返し開発においては、出来上がったソフトウェアに対する発注者側の評価結果(満足度)が進捗度を示す尺度そのものであり、これを考慮せずに開発者側の作業の進み具合によってのみソフトウェア開発の進捗度を管理する従来の進捗管理方式では対応することができない。

0008

本発明の目的は、開発者側がソフトウェアの作成を何回も繰り返しながら開発を進めていくスパイラル型の開発形態において、ソフトウェア開発の進捗度を定量的に把握することができる進捗管理方式を提供することである。

課題を解決するための手段

0009

請求項1の進捗管理方式は、発注者側の総合的な満足度を把握するための評価項目各評価項目を複数の評価段階に区分して評価するための評価基準と各評価段階に対応して付与された評価値とを含む評価基準情報を記憶した評価基準記憶手段と、前記評価基準記憶手段に記憶された評価項目と評価基準とを表示した入力画面により評価段階の一つを選択させて評価結果を取得する評価結果入力手段と、前記評価結果入力手段で入力された各評価項目の評価結果と前記評価基準記憶手段に記憶されている対応する各評価値とからあらかじめ設定された算出方法で総合進捗度を算出する進捗度算出手段と、前記進捗度算出手段で算出された総合進捗度を各評価項目の評価値と共に所定の形式で表示する進捗度表示手段とを備えて構成されている。

0010

請求項2の進捗管理方式は、請求項1記載の進捗管理方式において、前記評価基準記憶手段の評価基準情報および前記進捗度算出手段の算出方法を設定または変更するための評価基準入力手段を備えたことを特徴としている。

0011

請求項3の進捗管理方式は、請求項1又は請求項2記載の進捗管理方式において、前記評価結果入力手段は、通信手段を介して離れた場所に設けられた端末装置画面上に入力画面を表示し、入力された評価結果を転送させて取得する機能を有することを特徴としている。

0012

請求項4の記録媒体は、発注者側の総合的な満足度を把握するための評価項目と各評価項目を複数の評価段階に区分して評価するための評価基準と各評価段階に対応して付与された評価値とを含む評価基準情報を記憶した評価基準記憶手段と、前記評価基準記憶手段に記憶された評価項目と評価基準とを表示した入力画面により評価段階の一つを選択させて評価結果を取得する評価結果入力手段と、前記評価結果入力手段で入力された各評価項目の評価結果と前記評価基準記憶手段に記憶されている対応する各評価値とからあらかじめ設定された算出方法で総合進捗度を算出する進捗度算出手段と、前記進捗度算出手段で算出された総合進捗度を各評価項目の評価値と共に所定の形式で表示する進捗度表示手段とをコンピュータにより実現するためのプログラムを記録して構成されている。

0013

請求項5の記録媒体は、請求項4記載の記録媒体において、前記評価基準記憶手段の評価基準情報および前記進捗度算出手段の算出方法を設定または変更するための基準設定手段をコンピュータにより実現するためのプログラムを含むことを特徴としている。

発明を実施するための最良の形態

0014

次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。

0015

図1は、本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。

0016

図1に示す進捗管理方式は、開発されたソフトウェアに対する発注者の満足度を把握するための評価項目と各評価項目を複数の評価段階に区分して評価するための評価基準と各評価段階に対応して付与された評価値とを含む評価基準情報を記憶した評価基準記憶手段2と、評価基準記憶手段2に記憶された評価項目と評価基準とを表示した入力画面により評価段階の一つを選択させ評価結果を取得する評価結果入力手段3と、評価結果入力手段3で入力された各評価項目の評価結果から評価基準記憶手段2に記憶されている対応する評価値を求め、あらかじめ設定された算出方法で総合進捗度を算出する進捗度算出手段4と、進捗度算出手段4で算出された総合進捗度を各評価項目の評価値と共に表示する進捗度表示手段5と、評価基準記憶手段2の評価基準情報および進捗度算出手段4の算出方法を設定または変更するための評価基準入力手段1とを備えて構成されている。

0017

本発明の進捗管理方式は、ソフトウェア開発プロジェクトの進捗度を開発者側の視点ではなくて発注者側の視点で評価するものであり、評価基準記憶手段2には、開発されたソフトウェアを発注者側の視点で総合的に評価するための参照符号2aで示す評価項目(A〜X)と、各評価項目をそれぞれ複数段階に区分し評価するための参照符号2bで示す評価区分記号(A1〜An,X1〜Xm)と、各評価区分に該当すると判断するための基準となる参照符号2cで示す評価基準(定性的または定量的な表現)と、各評価区分に与えられる参照符号2cで示す評価値(当該評価項目の進捗度を示す百分率などの数値)とから成る評価基準情報が記憶されている。これらの情報は、評価基準入力手段1により、進捗度算出手段4で使用する総合進捗度の算出方法と共に、初期設定および追加,削除,変更などの更新を行うことができる。

0018

評価結果入力手段3は、評価基準記憶手段2に記憶された評価項目と評価基準とを表示した入力画面を順次示し、各評価項目について表示された評価基準を参照して評価区分の一つを選択することを評価者(発注者)に対し要求する。入力された評価結果は進捗度算出手段4に渡され、進捗度算出手段4は選択された各評価項目の評価区分から評価基準記憶手段2を参照して対応する評価値を求め、あらかじめ設定された算出方法に従って総合進捗度を算出する。進捗度表示手段5は、進捗度算出手段4で算出された総合進捗度と各評価項目の評価値(項目進捗度)とを所定の表またはグラフ形式で表示する。

0019

以上により、発注者側は画面に表示された評価基準に従って一つの評価区分を選択するという択一方式で各評価項目を漏れなく評価することができ、開発者側では総合進捗度および各評価項目の項目進捗度を示す評価値を定量的に把握することができる。

0020

次に、具体的な例を用いて図1の各手段の動作を更に詳細に説明する。

0021

図2は、評価基準記憶手段2に記憶される評価基準情報を評価基準入力手段1により設定した具体例を示す説明図である。前述したように、評価基準記憶手段2に記憶される評価基準情報は、発注者側の視点で評価するための評価項目と、各評価項目を複数段階に区分して評価するための評価区分記号と、各評価区分に対応する評価基準と、各評価区分に与えられる評価項目進捗度を示す評価値から成る。評価基準入力手段1により評価基準情報を初期設定する場合、図2(a)に示すような入力画面が表示され、この入力画面によって必要な情報の入力を行う。図2(b)〜図2(d)は、評価項目として画面デザイン応答速度,品質の3項目を設定し、各評価項目をそれぞれ4段階,5段階,6段階に区分評価するよう設定した入力画面を示している。なお、図2には、各評価項目の評価区分として6段階まで設定できる例が示されている。

0022

図2(b)に示す評価項目が画面デザインの場合、4段階に区分して評価を行い、各評価区分に対応する評価基準として、「満足」「ほぼ満足」「かなり不満足」「不満足」の四つの定性的な表現が設定され、各評価区分に対応する評価値(項目進捗度)として、「満足」のとき100%、「ほぼ満足」のとき80%、「かなり不満足」のとき30%、「不満足」のとき0%の数値がそれぞれ設定されており、評価区分記号“A5”以下は空欄となっている。

0023

評価項目が応答速度である図2(c)の場合は、「満足な速度(1秒未満)」「ほぼ実用上問題ない(1秒以上2秒未満)」「多少我慢すれば利用できる(2秒以上3秒未満)」「実用にならない(3秒以上5秒未満)」「遅すぎる(5秒以上)」の五つの定量的な注釈を含む定性的な表現が設定されており、各評価区分に対応する評価値として百分率表示の項目進捗度が設定されている。

0024

同様にして、図2(d)の評価項目が品質の場合には、「大変よい(障害発生ゼロ)」「ほとんど障害は発生しない」「ときどき障害が発生するが回避可能」「ときどき回避できない障害が発生する」「頻繁に障害が発生する」「システムダウンするような障害が発生する」の六つの定性的な評価基準と、それぞれに対応する評価値が設定されている。

0025

図3は、評価結果入力手段3により表示される入力画面の説明図である。評価結果入力手段3は、評価基準記憶手段2に格納されている評価基準情報のうちの評価項目と各評価区分に対応する評価基準と、評価結果を記入および表示する評価結果欄とを画面表示し、評価者(発注者)に対してマウス等による選択を要求する。評価者がマウス等により一つの評価区分を選択指定すると、図3に示すように評価結果欄にマークが表示される。図3(a)の評価項目が画面デザインの場合は「ほぼ満足」という評価区分が、図3(b)の評価項目が応答速度の場合には「ほほ実用上問題ない(1秒以上2秒未満)」という評価区分が、又、図3(c)の評価項目が品質の場合には「ときどき障害が発生するが回避可能」という評価区分がそれぞれ選択された場合を示している。

0026

進捗度算出手段4は、選択された各評価項目の評価区分から評価基準記憶手段2を参照して該当する評価値を求め、あらかじめ設定された算出方法に従って総合進捗度を算出する。すなわち、図3の各評価項目の評価結果から、図2の評価基準情報の評価値を参照し、画面デザイン,応答速度,品質の各評価項目に対応して、それぞれ80%,80%,50%という評価値が得られる。いま、総合進捗度をこれらの単純平均値とする算出方法が設定されていたとすると、開発ソフトウェア全体の総合進捗度として、(80+80+50)÷3から70%という数値が得られる。

0027

進捗度算出手段4により算出された総合進捗度と各評価項目の評価値(項目進捗度)は、進捗度表示手段5により指定した所定の形式で画面に表示され、要求によりプリント出力される。図4は、図3の評価結果に対する表示例を示しており、図4(a)は表形式による例を、図4(b)はグラフ形式による例を示している。図4(a)の場合、進捗度の欄に進捗度算出手段4で算出された総合進捗度70%が数値表示され、各評価項目の評価値(項目進捗度)は表形式により、画面デザインの項目進捗度が80%、応答速度の項目進捗度が80%、品質の項目進捗度が50%であることが表示されている。図4(b)のグラフ表示の場合は、進捗度の欄には総合進捗度70%が数値表示されるが、各評価項目の項目進捗度はそれぞれ棒グラフで表示されている。

0028

図5は、評価基準記憶手段2に記憶される評価基準情報の設定または更新の手順を示すフローチャートである。評価基準入力手段1を起動すると、まずステップS1で評価基準情報を設定,更新するための入力画面が表示される。初期設定の場合には、図2(a)に示すような入力画面が、更新の場合には、図2(b)〜図2(d)のような入力済みの画面が表示される。ステップS2では、表示された入力画面により評価項目,評価基準,評価値を入力または更新する。このステップS1〜ステップS3を評価項目の数だけ繰り返し、ステップS4で、入力または更新された情報を評価基準記憶手段2に記憶する。これらの評価基準情報は、一般にはソフトウェアの開発者側で入力するが、発注者側と打ち合わせ合意のうえで作成することが望ましい。

0029

図6は、評価結果入力手段3から各評価項目の評価結果を入力し、進捗度算出手段4で算出された総合進捗度を表示させるまでの手順を示すフローチャートである。まず、ステップS11で、開発されたソフトウェアに対する評価結果を入力する各評価項目の入力画面が表示され、ステップS12で、各評価項目の評価結果を入力する。すべての評価項目の入力が終了すると(ステップS13)、ステップS14で、入力された評価結果から進捗度算出手段4が開発されたソフトウェアの総合進捗度を算出し、ステップS15で、進捗度表示手段5が指定された形式で進捗表または進捗グラフを表示する。この進捗表または進捗グラフは、ソフトウェアの発注者側および開発者側の双方で見ることができる。なお、ソフトウェアの評価および評価結果の入力は発注者側が行う。

0030

上述した実施の形態では、評価基準記憶手段2の評価基準情報は、評価基準入力手段1により容易に設定および更新できるものとした。しかしながら、評価基準記憶手段2の評価基準情報は別に磁気記録媒体等に作成し、一括して設定または更新することとして評価基準入力手段1を省略することも可能である。

0031

上述したように、本発明の進捗管理方式は、開発者側がソフトウェア開発プロジェクトの進捗度を自己の視点ではなく発注者側の視点で評価し管理しようとするものであり、評価基準記憶手段2には発注者側の視点での評価項目を設定し、評価結果入力手段3により発注者側に評価結果の入力を求めるものである。このため、開発者側と発注者側の双方において入力および出力を行う必要があり、携帯型の処理装置として構成することが有効である。しかし、携帯型の装置として構成できない場合には、評価結果入力手段3に、発注者側の端末からの要求によりオンライン接続処理して入力画面を転送表示させ、評価結果を収集する機能を持たせるとよい。なお、やむを得ない場合には、評価結果の入力画面をプリント出力し、発注者側が記入した評価結果を開発者側で入力してもよい。

0032

上述した具体例の説明においては、評価項目として3項目のみを示し、各評価項目の評価値として百分率表示の項目進捗度を用い、総合進捗度の算出方法は各項目進捗度の単純平均とした。総合進捗度の算出方法は上述の単純平均に限定されるものではなく、加重平均等により算出するように設定してもよい。又、各評価項目の評価値も百分率表示の数値に限定されるものではなく、他の数値や記号を用いても、総合進捗度の算出方法を評価値に対応させて設定すればよい。

0033

図7は、本発明の第2の実施の形態のシステム構成を示すブロック図で、入力装置6,出力装置7,コンピュータ8及び記録媒体9で構成されている。記録媒体9には、コンピュータ8に対して、第1の実施の形態において説明した評価基準入力手段1,評価基準記憶手段2,評価結果入力手段3,進捗度算出手段4及び進捗度表示手段5を実現させるためのプログラムが記録されている。記録媒体9からこれらのプログラムをコンピュータ8の記憶部に読み込み、データ処理部で処理することにより、第1の実施の形態について説明したと同様な処理を行うことができる。

発明の効果

0034

以上詳細に説明したように、本発明の進捗管理方式は、何回もソフトウェアの作成を繰り返しながら開発を進めていくスパイラル型の開発形態において、出来上がったソフトウェアに対する発注者側の評価結果(満足度)を選択形式で収集し、あらかじめ設定された条件で数値化し見やすく表示することができる。従って、繰り返し作業の一回ごとに、作成されたソフトウェアの状態を最終的に完成したソフトウェアに対する進捗度の形で定量化して把握でき、進捗管理に有効に活用することができる。

0035

又、本発明の記録媒体を使用することにより、汎用のコンピュータにより上述した機能を容易に実現することができる。

図面の簡単な説明

0036

図1本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロック図である。
図2図1の評価基準入力手段による評価基準情報の入力画面の説明図である。
図3図1の評価結果入力手段による評価結果の入力画面の説明図である。
図4図1の進捗度表示手段による進捗度の表示例を示す説明図である。
図5図1における評価基準情報の設定手順を示すフローチャートである。
図6図1における評価結果の入力から表示までの処理のフローチャートである。
図7本発明の第2の実施の形態のシステム構成を示すブロック図である。
図8従来のプロジェクト進捗管理方式の一例の構成を示すブロック図である。

--

0037

1評価基準入力手段
2 評価基準記憶手段
3 評価結果入力手段
4進捗度算出手段
5進捗度表示手段
6入力装置
7出力装置
8コンピュータ
9記録媒体
10計画設定手段
11計画値入力部
12 計画値記憶部
13工程計画値
14品質目標値
20実績収集手段
21実績値入力部
22 実績値記憶部
23工程実績値
24品質実績値
30基準設定手段
31基準値入力部
32 基準値記憶部
33 工程評価基準
34品質評価基準
40比較部
50 評価部
51品質目標未達成判断部

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