図面 (/)

技術 鍛造品の前工程での形状決定方法および鍛造用金型の設計方法

出願人 中小企業総合事業団
発明者 河内襄介遠藤英樹木静也
出願日 1997年3月10日 (23年3ヶ月経過) 出願番号 1997-053733
公開日 1998年9月25日 (21年9ヶ月経過) 公開番号 1998-254926
状態 特許登録済
技術分野 鍛造 CAD
主要キーワード 合成形状 形状合成 途中形状 打ち型 体積配分 仕上げ型 荒打ち 外バリ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年9月25日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

鍛造品の前工程での断面形状を、容易にかつ短時間に求めることができ、かつ新鍛造品の形状の特徴を活かし、位置決めや体積配分が新鍛造品に合致する形状決定方法を提供する。

解決手段

まず所定工程に対応する形状が既知である既鍛造品の形状およびその前工程での形状を予め求めておき、次に上記新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の3形状の断面の輪郭を、凹凸などの形状の特徴部に応じてそれぞれ同一数でもって分割し、これら分割した各区間において、上記新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の輪郭形状の差に基づき、新鍛造品の前工程形状の断面の輪郭を区間毎に合成し、この合成された各区間における輪郭をつなぐことにより、新鍛造品の前工程形状を求める。

概要

背景

通常、鍛造により製品製作する場合、その中間工程における中間形状を想定して、段階を追って鍛造作業が行われている。そして、従来、中間形状は、製品形状すなわち鍛造終了後の最終形状から、熟練技術者の経験とに基づき想定されていた。勿論、中間形状から、さらにその前工程における中間形状を想定する場合も同様である。

具体的に説明すれば、鍛造作業においては、ビレットからの体積配分を容易にするための潰し鍛造、荒地型を用いて予備的な成形を行う荒打ち鍛造および仕上げ型を用いて最終的な成形を行う仕上げ鍛造、さらに抜打ち型を用いて外バリや内バリ打ち抜くバリ抜き工程などが順番に行われる。したがって、前工程での形状、例えば仕上げ形状仕上げ打ち後の形状)から荒地形状(荒打ち後の形状、すなわち仕上げ打ち前の形状)を正しく求める必要がある。

そして、中間工程における各鍛造品の形状を決定する場合、最終製品の最終形状を、所定の方向例えば鍛造品の伸びる方向に沿って複数に分割した場合の各分割部毎に、設計者鍛造後の断面形状と鍛造前(前工程)の断面形状との間に成立する関係から鍛造前の断面形状を求め、この求められた各分割部毎の断面形状を用いて鍛造前での全体形状が求められていた。

概要

鍛造品の前工程での断面形状を、容易にかつ短時間に求めることができ、かつ新鍛造品の形状の特徴を活かし、位置決めや体積配分が新鍛造品に合致する形状決定方法を提供する。

まず所定工程に対応する形状が既知である既鍛造品の形状およびその前工程での形状を予め求めておき、次に上記新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の3形状の断面の輪郭を、凹凸などの形状の特徴部に応じてそれぞれ同一数でもって分割し、これら分割した各区間において、上記新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の輪郭形状の差に基づき、新鍛造品の前工程形状の断面の輪郭を区間毎に合成し、この合成された各区間における輪郭をつなぐことにより、新鍛造品の前工程形状を求める。

目的

そこで、本発明は、鍛造品の前工程での断面形状を、容易にかつ短時間に求めることができ、かつ、新鍛造品の形状の特徴を活かし、位置決めや体積配分が新鍛造品に合致する前工程での形状決定方法および鍛造用金型設計方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

所定工程での形状が新規な新鍛造品における前工程での形状を決定する方法であって、まず所定工程に対応する形状が既知である既鍛造品の形状およびその前工程での形状を予め求めておき、次に上記新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の3形状の断面の輪郭を、凹凸などの形状の特徴部に応じてそれぞれ同一数でもって分割し、これら分割した各区間において、上記新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の輪郭形状の差に基づき、新鍛造品の前工程形状の断面の輪郭を区間毎に合成し、この合成された各区間における輪郭をつなぐことにより、新鍛造品の前工程形状を求めることを特徴とする鍛造品の前工程での形状決定方法

請求項2

新鍛造品の前工程形状の断面の輪郭を区間毎に合成する際に、新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の3形状の断面の輪郭をそれぞれ点列座標データに変換し、各形状の各区間ごとに対応する上記各座標データの差に基づき、新鍛造品の前工程形状に対応する各区間毎における各座標データを求め、これら各座標データに基づき合成を行うことを特徴とする請求項1記載の鍛造品の前工程での形状決定方法。

請求項3

新鍛造品の前工程形状の断面の輪郭を区間毎に合成する際に、新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の3形状の断面の輪郭をそれぞれ線分円弧とにかつ同一数でもって要素分割し、各形状の対応する要素同士の曲率の差に基づき新鍛造品の前工程形状における各要素の線分と円弧の曲率を求め、この曲率に基づく線分または円弧を合成することを特徴とする請求項1記載の鍛造品の前工程での形状決定方法。

請求項4

請求項1ないし3のいずれかに記載の鍛造品の前工程での形状決定法により決定される断面の形状を複数断面について求め、求められた断面をつなぎ合わせて3次元形状を合成することにより、新鍛造品の3次元の前工程形状を決定することを特徴とする鍛造品の前工程での形状決定方法。

請求項5

請求項1ないし4のいずれかに記載の鍛造品の前工程での形状決定法により決定された形状に基づき、新鍛造品における前工程での鍛造用金型凹面形状を求めることを特徴とする鍛造用金型の設計方法

技術分野

0001

本発明は、鍛造品の最終形状(または中間工程における途中形状)から、それ以前の工程における中間形状を求める鍛造品の形状決定方法および鍛造用金型設計方法に関する。

背景技術

0002

通常、鍛造により製品製作する場合、その中間工程における中間形状を想定して、段階を追って鍛造作業が行われている。そして、従来、中間形状は、製品形状すなわち鍛造終了後の最終形状から、熟練技術者の経験とに基づき想定されていた。勿論、中間形状から、さらにその前工程における中間形状を想定する場合も同様である。

0003

具体的に説明すれば、鍛造作業においては、ビレットからの体積配分を容易にするための潰し鍛造、荒地型を用いて予備的な成形を行う荒打ち鍛造および仕上げ型を用いて最終的な成形を行う仕上げ鍛造、さらに抜打ち型を用いて外バリや内バリ打ち抜くバリ抜き工程などが順番に行われる。したがって、前工程での形状、例えば仕上げ形状仕上げ打ち後の形状)から荒地形状(荒打ち後の形状、すなわち仕上げ打ち前の形状)を正しく求める必要がある。

0004

そして、中間工程における各鍛造品の形状を決定する場合、最終製品の最終形状を、所定の方向例えば鍛造品の伸びる方向に沿って複数に分割した場合の各分割部毎に、設計者鍛造後の断面形状と鍛造前(前工程)の断面形状との間に成立する関係から鍛造前の断面形状を求め、この求められた各分割部毎の断面形状を用いて鍛造前での全体形状が求められていた。

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、鍛造品の各分割部毎に、設計者が、鍛造後と鍛造前との断面の関係から、鍛造前の形状を求める作業は非常に面倒であり熟練を要するもので、かつ多くの時間を要し、設計能率を向上させるにも限界があるという問題があった。

0006

なお、これらの課題を解決するための手段としては、複数の類似品の前工程での形状を合成する方法が考えられるが、新鍛造品の形状が反映されず、したがって鍛造時の位置決めや体積配分などが、新鍛造品に合わない場合も生じるという問題がある。

0007

そこで、本発明は、鍛造品の前工程での断面形状を、容易にかつ短時間に求めることができ、かつ、新鍛造品の形状の特徴を活かし、位置決めや体積配分が新鍛造品に合致する前工程での形状決定方法および鍛造用金型の設計方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

上記課題を解決するため、本発明の第1の手段は、所定工程での形状が新規な新鍛造品における前工程での形状を決定する方法であって、まず所定工程に対応する形状が既知である既鍛造品の形状およびその前工程での形状を予め求めておき、次に上記新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の3形状の断面の輪郭を、凹凸などの形状の特徴部に応じてそれぞれ同一数でもって分割し、これら分割した各区間において、上記新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の輪郭形状の差に基づき、新鍛造品の前工程形状の断面の輪郭を区間毎に合成し、この合成された各区間における輪郭をつなぐことにより、新鍛造品の前工程形状を求める鍛造品の前工程での形状決定方法である。

0009

また、本発明の第2の手段は、上記第1の手段の構成において、新鍛造品の前工程形状の断面の輪郭を区間毎に合成する際に、新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の3形状の断面の輪郭をそれぞれ点列座標データに変換し、各形状の各区間ごとに対応する上記各座標データの差に基づき、新鍛造品の前工程形状に対応する各区間毎における各座標データを求め、これら各座標データに基づき合成を行う鍛造品の前工程での形状決定方法である。

0010

また、本発明の第3の手段は、上記第1の手段の構成において、新鍛造品の前工程形状の断面の輪郭を区間毎に合成する際に、新鍛造品、既鍛造品および既鍛造品の前工程品の3形状の断面の輪郭をそれぞれ線分円弧とにかつ同一数でもって要素分割し、各形状の対応する要素同士の曲率の差に基づき新鍛造品の前工程形状における各要素の線分と円弧の曲率を求め、この曲率に基づく線分または円弧を合成する鍛造品の前工程での形状決定方法である。

0011

また、本発明の第4の手段は、上記第1ないし第3の手段における鍛造品の前工程での形状決定法により決定される断面の形状を複数断面について求め、求められた断面をつなぎ合わせて3次元形状を合成することにより、新鍛造品の3次元の前工程形状とする鍛造品の前工程での形状決定方法である。

0012

さらに、本発明の第5の手段は、上記第1ないし第4のいずれかの手段における鍛造品の前工程での形状決定法により決定された形状データに基づき、鍛造用金型の凹面形状を求める鍛造用金型の設計方法である。

0013

上記各手段における形状決定方法によると、新鍛造品の形状が与えられると、予め記憶されている既鍛造品の形状とが比較されて、類似度が高い既鍛造品形状とその前工程での形状が選び出され、新鍛造品形状を含めた3つの形状より新鍛造品の前工程での形状が合成されるため、非常に容易にかつ短時間で、新鍛造品の形状の特徴を活かした所定の新鍛造品の前工程での形状を決定することができる。

0014

また、上記鍛造用金型の設計方法によると、上記各形状決定方法により求められた新鍛造品の前工程での形状データを使用することにより、特にコンピュータ装置および3次元CADソフトウェアを使用して、形状データを求めることにより、複雑な形状であっても、非常に簡単に金型を設計することができる。

0015

なお、上記第1ないし第3の手段による形状決定方法は、鍛造品の形状が軸対称物品である場合に適しており、また第4の手段による形状決定方法は、鍛造品の形状が非軸対称物品である場合に適している。

発明を実施するための最良の形態

0016

以下、本発明の実施の形態における鍛造品の前工程での形状決定方法を、図面に基づき説明する。

0017

本発明の要旨は、新鍛造品の前工程での形状を、形状が既知である既鍛造品とその前工程での形状との差に基づいて決定する方法であり、より具体的には、最終的な成形を行う仕上げ鍛造品(以下、最終鍛造品と称す)の形状を入力して、その前工程すなわち中間工程での鍛造品の形状から初期工程でのビレット(以下、中間鍛造品と称し、これにはビレットをも含むものとする)までの形状を、コンピュータ装置を使用して、演算により求める方法である。すなわち、ある鍛造品とその前工程での中間鍛造品との間には、ある種の幾何学的関係があり、この関係を利用することにより、前工程での中間鍛造品の形状が求められることに基づくものである。なお、この形状決定方法は、鍛造品の形状が軸対称物品である場合に適している。

0018

以下、第1の実施の形態における鍛造品の前工程での形状決定方法を、図1に示すフローチャートに基づき説明する。本第1の実施の形態においては、最終鍛造品の形状からビレット形状までの途中の中間鍛造品、すなわち荒打ち工程での形状(以下、荒打ち品と称す)、潰し工程での形状(以下、潰し品と称す)および初期工程での形状(ビレットの形状)のデータをそれぞれ求める場合について説明する。

0019

まず、最終鍛造品形状である仕上げ形状を読込み(ステップ1)、合成する断面の数Nを決定(このNは、軸対称品の場合、N=1であり、非軸対称品の場合は、全体形状を表すために必要な断面数である)(ステップ2)した後、既鍛造品の中から新鍛造品に似た類似品を探すための検索範囲を設定する(ステップ3)。この検索範囲の設定は、検索時間の短縮を図る目的で行うもので、範囲を設定せずデータベースD全体を対象に検索を行うこともできる。

0020

次に、M=1(このMは、各工程の段階を示し、その具体的な値とそれに対応する工程を、図1のデータベースD内に記述しておく)として(ステップ4)、新鍛造品の類似品を検索して形状合成に用いる類似品の選択を行う(ステップ5)。

0021

次に、K=1(このKは、合成する断面数をカウントする変数でK=1からNまでの値である)として(ステップ6)、新鍛造品、選択されたその類似品および類似品の前工程品の3形状(3種類)の断面の輪郭形状を読込み(ステップ7)、3形状の断面の輪郭形状に基づき新鍛造品の前工程での断面の輪郭形状の合成処理を行う(ステップ8)。新鍛造品が非軸対称物品である場合には、この合成処理を必要断面数に達するまで繰り返す(ステップ10)。なお、この合成処理については、あとで詳しく説明する。

0022

このようにして得られた断面の輪郭形状より、新鍛造品の前工程での全体形状を作成する(新鍛造品が軸対称物品の場合は、断面を回転して作成し、非軸対称物品の場合には、複数の断面をつないで全体形状を作成する)(ステップ11)。

0023

さらに、M=M+1(ステップ12)として、その前の工程での形状合成をビレットが得られるまで繰り返す(ステップ13)。以上で、新鍛造品の中間鍛造品の形状がすべて求まり、これを出力(ステップ14)するとともに、金型の型彫り形状へデータ変換する(ステップ15)。また、ステップ16にて、これらの形状データを新規なものとしてデータベースDに登録するかどうかが判断(自動的またはオペレーターが判断する)される。

0024

次に、上記一連の中間鍛造品の形状合成処理の中で、ステップ8の新鍛造品の前工程での断面の輪郭形状の合成処理について、図2のフローチャートに基づき、詳細に説明する。

0025

まず、J=1(Jは、処理する輪郭形状の番号でJ=1は新鍛造品、J=2は新鍛造品の類似品、J=3は同類似品の前工程での形状とする)(ステップ1)として、新鍛造品の輪郭形状の無次元化点列座標データおよび2値化データを読み込む(ステップ2)。

0026

点列座標データとは、線分や曲線で表されている輪郭線上に所定の間隔で点を配置した時の各点の座標値集まりであり、点列座標データに変換することにより、以下の形状合成処理をコンピュータが得意とする数値演算だけで行うことができるようになる。

0027

無次元化点列座標データとは、各点の座標値を断面の外半径と高さで割って、外半径を1.0、高さを1.0とする座標系に置き換えた点列座標データのことである。

0028

また、2値化データとは、断面を縦×横=50×50程度のメッシュに分割し、このメッシュ部分オンオフ状態(1,0)にて形状を表したもので、その例を図3に示す。

0029

次に、輪郭形状を形状の凹凸に応じて区間に分割する(ステップ3)。形状の凹凸および分割位置は、2値化データを用いて判定する。分割位置の例を図3に示している。図3の例では、輪郭形状1を黒い丸印(分割位置)2で示すように8区間に分割している。この処理をJ=3まで繰り返し(ステップ4)、3形状の分割数を合わせるように分割数(分割数の多い方に合わせる)と分割位置2とを調整する(ステップ6)。

0030

以上で、3形状のそれぞれ対応する区間が決まり、各区間毎に以下の処理を行う。まず、i=1(このiは、区間の番号を表す変数で、i=1〜Lである)とし(ステップ7)、3形状の区間[図4(a)の線分3(新鍛造品の輪郭形状),4(類似品の輪郭形状),5(類似品の前工程での輪郭形状)にて表す]の左端を図4(a)の点6[座標値は(ξi-1 ,ηi-1 )]の位置に、右端を点7[座標値は(ξi ,ηi )]の位置に合わせ、区間の両端を一致させるように区間内の点列座標変換を行う(ステップ8)。この座標変換を新鍛造品の場合について式で表すと下記(1) 式となる。

0031

0032

但し、(1) 式中、
(x,y):新鍛造品の輪郭線上の任意の点の座標
(x′,y′):座標変換後の同上の座標
(xi-1 ,yi-1 ):座標変換前の区間の左端の座標
(xi ,yi ):座標変換前の区間の右端の座標
(ξi-1 ,ηi-1 ):左端を合わせる点の座標
(ξi ,ηi ):右端を合わせる点の座標
である。

0033

類似品および類似品の前工程品も同様の式になる[類似品の座標は座標変換前(u,v)、変換後(u′,v′)類似品の前工程品の座標は座標変換前(U,V)、変換後(U′,V′)で表す]。

0034

この座標変換後の状態は、図4(b)に示すようになる。図4(b)中、3′〜7′は、図4(a)における3〜7の座標変換後のものを示す。なお、端点を合わせる位置の点6(ξi-1 ,ηi-1 )、点7(ξi ,ηi )は、形状合成後の新鍛造品の前工程での形状の各区間がつながる条件を満足すれば、他に特に制限はない。本実施の形態では、3形状の端点の座標値と係数a,b,cを用いて下記の(2) 式で、点7の座標値(ξi ,ηi )を決定した。

0035

0036

点6の座標値(ξi-1 ,ηi-1 )についても、同様に決定する。次に、座標変換後の点列データを、下記の(3) 式を用いて、極座標に変換する(ステップ9)。

0037

0038

但し、(3) 式中、
(r,θ):新鍛造品の輪郭線上の任意の点(x′,y′)を極座標変換した時の極座標値
また、類似品の極座標値(ρ,φ)、類似品の前工程品の極座標値(Ρ,Φ)も同様にして求める(ステップ9)。

0039

以上で得られた半径r、ρ、Ρ(θ=φ=Φの時の値を用いる)により新鍛造品の前工程での半径R(この時の角度は、Θ=θとする)を、下記の(4) 式により求める(ステップ10)。

0040

0041

但し、(4) 式中、
a:新鍛造品の係数
b:類似品の係数
c:類似品の前工程品の係数
である。

0042

このRを所定のΘの間隔で求めることにより、この区間の新鍛造品の前工程での極座標表示による点列データが求まる。この点列データをこれまで行ってきた座標変換と逆の変換、すなわち、下記の(5) 式に示す直交座標への変換[変換後の座標値を(X′,Y′)とする](ステップ11)、下記の(6) 式に示す区間の端点を元に戻す変換[変換後の座標値を(X,Y)とする](ステップ12)を行うことにより、元の座標系での点列データが求まる。

0043

0044

但し、区間の右の端点の元の位置にあたる(Xi ,Yi )は、各区間がつながる条件を満たすため、下記の(7) 式により求める。

0045

0046

左の端点(Xi-1 ,Yi-1 )も同様の式で求める。以上の形状合成を全分割区間で行う(ステップ13)。ここで、本実施の形態における形状の決定方法を、荒工程品の形状合成に適用した場合を、図5に示す。

0047

図5(a)は、新鍛造品の仕上げ形状を、図5(b)は、類似品の仕上げ形状を、図5(c)は、類似品の前工程形状である荒打ち形状をそれぞれ表し、図5(d)〜(f)は、合成した新鍛造品の荒打ち形状を表す。

0048

なお、この形状の合成方法によると、係数a,b,cの値を変えることにより、バラエティーに富んだ形状を出力することができる。この係数は、通常は予め設定しておくものであるが、出力された結果を見て係数を変更して、形状合成だけをやり直すことができる。

0049

また、本実施の形態における形状の合成方法では、新鍛造品形状を用いているため、新鍛造品の形状の特徴を反映していることは勿論であるが、類似品と類似品の前工程品との形状差も用いているため、類似品の位置決め、体積配分、欠陥防止などのノウハウも受け継いでいることになる。

0050

なお、選択する類似品は、1種類だけでなく複数の類似品を選択して複数の形状合成結果を同時に出力できるようになっており、設計者は、これらの中から自社に合った形状を選ぶことができる。

0051

この第1の実施の形態では、まず断面の輪郭形状を区間に分け、各区間を新鍛造品、類似品および類似品の前工程品で1:1:1に対応させ、最終的には、輪郭線上の点列をも1:1:1に対応させるようにしたものである。

0052

次に、本発明の第2の実施の形態における形状決定方法について説明するが、第1の実施の形態と異なる箇所は、新鍛造品の前工程形状の断面の輪郭の合成の方法であるため、本第2の実施の形態においては、この部分に着目して説明する。

0053

すなわち、上記第1の実施の形態では、上述したように、まず断面の輪郭形状を区間に分け、各区間を新鍛造品、類似品および類似品の前工程品で1:1:1に対応させ、最終的には、輪郭線上の点列をも1:1:1に対応させるようにしたが、本第2の実施の形態の形状決定方法は、その原理拡張して、断面形状の輪郭線を線分と円弧とからなる要素で表し、各要素を新鍛造品、類似品および類似品の前工程品で1:1:1に対応させることで、(4) 式の半径の代わりに各要素の曲率を用いた下記に示す(8) 式に基づき新鍛造品の前工程での形状を求める方法である。

0054

0055

但し、(8) 式中、
1/R:新鍛造品の前工程での形状の断面輪郭形状の要素の曲率
1/r:新鍛造品の断面輪郭形状の要素の曲率
1/ρ:類似品の断面輪郭形状の要素の曲率
1/Ρ:類似品の前工程での形状の断面輪郭形状の要素の曲率
である。

0056

新鍛造品が軸対称物品である場合には、以上で得られた前工程での無次元化断面の輪郭形状を元の寸法に戻した後(外半径を基準に戻し、高さ方向で断面積を合わせる)、断面を回転スイープさせて全体形状を求める。

0057

新鍛造品が非軸対称物品である場合には、断面の水平方向の寸法を基準に高さ方向で断面積を合わせる様にして元の寸法に戻し、この断面をつないで全体形状を求める。このように断面の外半径あるいは水平方向で寸法を合わせるのは、次の工程(例えば、荒打ち品の次の工程においては仕上げ工程となる)での位置決めを容易にするためである。

0058

これらの新鍛造品に対する前工程における形状合成処理は、コンピュータ装置を用いて行い、最終的に求められた全体形状データを用いると、新鍛造品に対する前工程での形状を得るための金型の凹部形状の形状データを容易に得ることができる。

発明の効果

0059

上記本発明の鍛造品の前工程での形状決定方法によると、新鍛造品の形状が与えられると、予め記憶されている既鍛造品の形状とが比較されて、類似度が高い既鍛造品とその前工程での形状が選択され、そして新鍛造品の形状を含めた3形状を用いて新鍛造品の前工程での形状を合成するため、新鍛造品の形状の特徴を反映することができ、したがって位置決め、体積配分、欠陥等の問題が少なく、出力された形状の修正も少なくなる。

0060

また、複数の類似品について同時に新鍛造品の前工程での形状が出力されるため、自社に合った前工程形状を選択し、決定することができる。さらに、上記の形状決定方法により求められた新鍛造品の前工程での形状データを使用することにより、特にコンピュータ装置等を使用して、形状データを求めることにより、複雑な形状であっても、非常に簡単に金型形状を設計することができる。

図面の簡単な説明

0061

図1本発明の第1の実施の形態における鍛造品の前工程での形状を求めるフローチャートである。
図2同第1の実施の形態における鍛造品の前工程での形状を求める処理中の断面の輪郭形状を求めるフローチャートである。
図3同第1の実施の形態における鍛造品の形状処理の状態を示す図である。
図4同第1の実施の形態における鍛造品の形状処理のための座標変換を説明する図である。
図5同第1の実施の形態における各種形状とその合成形状を示す図である。

--

0062

1鍛造品の断面の輪郭形状
2 断面の輪郭を分割する点(分割点
3 新鍛造品の輪郭形状(区間分割後)
4類似品の輪郭形状(区間分割後)
5 類似品の前工程での輪郭形状(区間分割後)
6 区間の左端点を合わせる位置
7 区間の右端点を合わせる位置

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

関連する公募課題一覧

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ