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技術 印刷装置用の転写ローラと印刷装置

出願人 カブシキガイシヤサタケセイサクシヨ
発明者 河原正幸谷口重徳浦野俊博桑原実木下邦夫米本恵一
出願日 1997年3月12日 (23年9ヶ月経過) 出願番号 1997-057750
公開日 1998年9月25日 (22年3ヶ月経過) 公開番号 1998-254260
状態 未査定
技術分野 電子写真における転写・分離 電子写真における帯電・転写・分離 ロール及びその他の回転体
主要キーワード 中間棒 介挿体 狭小領域 中空棒 絶縁体部材 パーソナル用途 印刷鮮明度 全長寸法
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年9月25日)のものです。
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図面 (6)

課題

用紙寸法の大幅な変化に対して転写性能を安定、一定にかつ単一の転写ローラで保持できる印刷装置用の転写ローラとそれを適用した印刷装置を得る。

解決手段

転写装置の転写ローラ5の主要構成要素導電性芯金部材66と、その芯金部材66の表面を被覆する誘電被覆層70とに加えて電気的絶縁体68を介在させて芯金部材66をローラ長さ方向において複数の導電部分に分割し、これらの複数の導電部分から印刷用紙の寸法変化に応じて適数の導電部分に記録媒体と対応した転写電位を付与し、転写電位の付与されたローラ全長寸法より小さい導電部分の芯金部分66を被覆した誘電被覆層70により印刷用紙を記録媒体に当接させ、トナー転送による顕像化された画像の転写遂行して鮮明な印刷を得る構成とした。

概要

背景

印刷装置磁気印写装置電子印写装置等の種々の方式の印刷装置が既に多用されている。これらの印刷装置は、磁気ドラム感光ドラム等の記録媒体円筒状又はシート状の像担持面に磁気的又は静電気的に潜像を形成し、現像装置によりトナー材を潜像部位に付与することにより、同潜像を可視性の顕像に転換し、次いで記録媒体と間隙を介して対向された転写装置転写ローラとの間に供給される印刷用紙に、該記録媒体、転写ローラ間の転写電位を利用して静電的にトナー材を印刷用紙の記録面に転写し、その後の後段部位でトナーを熱手段等により定着させて印刷を完成する構成を有している。

このような印刷装置において、ビジネス用途にしてもパーソナル用途にしても汎用度の高い用紙寸法、一般的にはB5サイズ〜A3サイズ等の用紙寸法に対応して鮮明な印刷を実行することが可能なように構成されている。すなわち、磁気ドラム又は感光ドラムから成る記録媒体と対向した位置に設けられる転写ローラは、印刷用紙の予定の最大寸法(用紙幅)に略対応したローラ長さを有するとともにゴム材等から成る誘電被覆層を表面に有し、この誘電被覆層と、記録媒体との間に供給された印刷用紙を該記録媒体の記録担持面に当接させつつ、転写ローラの内部の導体部分、例えば芯金部分の長さ全域に渡って転写電位が付与されることにより、記録媒体から現像トナーを静電的に分離させ、印刷用紙面に画像の転写が行われる。

このとき、転写ローラは、上述のように予定の最大寸法に対応したローラ長さを有し、ローラの略全長渡り転写電位を付与されているため、予定の最大寸法より用紙幅の小さい印刷用紙を記録媒体と転写ローラの誘電被覆層との間に送って転写を行うときには、記録媒体と転写ローラの誘電層とが直接、接触し、電気的に導通することにより、印刷用紙部分に対応した記録媒体の記録担持面からはトナー材の静電的な分離作用劣化し、そのために印刷鮮明度究極的に低下する場合がある。

このような印刷鮮明度の低下は、転写ローラの長さ方向における誘電被覆層で被覆された略全長領域、つまり印刷用紙の予定の最大寸法幅に対してそれより小さい幅寸法を有した印刷用紙の幅寸法比率が約70%、80%の領域では顕著ではないが、それより更に比率低下が生じると、印刷鮮明度の低下を免れ得ないという問題がある。すなわち、例えば、予定最大用紙寸法をB4用紙にする印刷装置において、名刺寸法やハガキ寸法等の小寸法印刷用紙に印刷を行うことを意図したときには、印刷鮮明度の低下を免れえないのである。

概要

用紙寸法の大幅な変化に対して転写性能を安定、一定にかつ単一の転写ローラで保持できる印刷装置用の転写ローラとそれを適用した印刷装置を得る。

転写装置の転写ローラ5の主要構成要素導電性芯金部材66と、その芯金部材66の表面を被覆する誘電被覆層70とに加えて電気的絶縁体68を介在させて芯金部材66をローラ長さ方向において複数の導電部分に分割し、これらの複数の導電部分から印刷用紙の寸法変化に応じて適数の導電部分に記録媒体と対応した転写電位を付与し、転写電位の付与されたローラ全長寸法より小さい導電部分の芯金部分66を被覆した誘電被覆層70により印刷用紙を記録媒体に当接させ、トナーの転送による顕像化された画像の転写を遂行して鮮明な印刷を得る構成とした。

目的

依って、本発明の目的は、このような要請充足することのできる印刷装置を提供することにある。本発明の他の目的は、転写装置の転写ローラにおける構造を改善して印刷用紙の用紙寸法の変化に応じて転写ローラにおける記録媒体との間で転写電位を付与される転写作用領域可変にすることが可能にして印刷鮮明度を常に、高鮮明度に保持できる転写ローラを提供せんとするものである。

効果

実績

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請求項1

印刷装置記録媒体担持され、顕像化された画像を印刷用紙に転写する転写ローラにおいて、前記記録媒体との間で所定の転写電位を付与される前記転写ローラの導電領域を該転写ローラの長さ方向に絶縁層を介して複数設け、印刷用紙寸法に合わせて該複数の導電領域から選択した領域に転写電位を付与する構成としたことを特徴とする印刷装置用の転写ローラ。

請求項2

前記転写ローラは、導電金属棒状材から成る芯金と、該芯金の軸方向の1又は複数の部分に介挿されて該芯金に複数の相互に電気的に絶縁された2以上の複数の略一定径を有した芯金部分を前記導電領域として形成する絶縁介挿体と、前記芯金の外周に被覆巻設される誘電性円筒被覆層形成部材とを具備して構成され、前記複数の導電領域をそれぞれ、前記転写電位の供給電源に選択的に接続可能に構成したことを特徴とする印刷装置用の転写ローラ。

請求項3

円筒形の記録担持面を有して軸心回りに回転自在に軸支された記録担持ドラムと、該記録担持ドラムの前記記録担持面へ記録信号に応じた潜像を形成する記録ヘッドと、前記記録担持ドラムの前記記録担持面の潜像を顕像化する現像装置と、前記現像装置によって顕像化された前記記録担持ドラムの記録担持面の現像像を印刷用紙に転写する転写装置と、該転写装置によって転写された印刷用紙上の像を定着させる定着装置と、前記記録ドラムと前記転写装置との間に前記印刷用紙を送る給紙機構とを備えた印刷装置において、前記転写装置は、前記記録ドラムの円筒記録面との間に前記給紙機構によって給紙された前記印刷用紙に像の転写を行う転写ローラを備え、該転写ローラは、前記印刷用紙の予定最大紙寸法に対応したローラ全長を有すると共に、該転写ローラの全長を電気絶縁部材を介して複数の転写作用域に分割された構成を有し、前記予定最大寸法の印刷用紙に対する印刷時に前記複数の転写作用領域の全領域に転写電位が付与され、印刷用紙の紙寸法の縮小に従って、前記複数の転写作用域における所定の領域に転写電位が選択的に付与され、該転写電位が付与された転写作用域によって転写をするように構成したことを特徴とする印刷装置。

請求項4

磁気ドラムに形成されたトナー像を、前記磁気ドラムに記録紙を当接させて、該記録紙に転写する磁気印写装置用転写装置において、導電性材料から成る芯金と、前記芯金の長さ方向における少なくとも1つの所定位置挿着され、前記芯金の全長を電気的に相互に絶縁された複数の導電領域に分割する電気絶縁性分割部材と、前記芯金の略全長を被覆する誘電層とを有する転写ローラと、前記芯金の複数の導電領域の選定した導電領域に前記磁気ドラムとの間で電源から所定の転写電位を付与する転写電位供給制御手段と、を具備することを特徴とする磁気印写用転写装置。

技術分野

0001

本発明は、ドラム又はシート形状をした記録媒体転写ローラとの間に掛けられる電位差を利用して静電気的に現像用トナーを上記記録媒体から分離させ、印刷用紙上に文字画像等の各種の画像を転写し、現像用トナーの定着処理によって鮮明な印刷画像を印刷用紙に印刷する印刷装置に関し、特に、印刷用紙が汎用度の高い印刷用紙寸法(例えば、B5サイズ〜A3サイズ等)の場合に鮮明な印刷を得ることは勿論、名刺寸法等の特殊寸法を有した印刷用紙にも順応して鮮明な印刷を可能にするように改善された転写ローラに関する。

背景技術

0002

印刷装置は磁気印写装置電子印写装置等の種々の方式の印刷装置が既に多用されている。これらの印刷装置は、磁気ドラム感光ドラム等の記録媒体の円筒状又はシート状の像担持面に磁気的又は静電気的に潜像を形成し、現像装置によりトナー材を潜像部位に付与することにより、同潜像を可視性の顕像に転換し、次いで記録媒体と間隙を介して対向された転写装置の転写ローラとの間に供給される印刷用紙に、該記録媒体、転写ローラ間の転写電位を利用して静電的にトナー材を印刷用紙の記録面に転写し、その後の後段部位でトナーを熱手段等により定着させて印刷を完成する構成を有している。

0003

このような印刷装置において、ビジネス用途にしてもパーソナル用途にしても汎用度の高い用紙寸法、一般的にはB5サイズ〜A3サイズ等の用紙寸法に対応して鮮明な印刷を実行することが可能なように構成されている。すなわち、磁気ドラム又は感光ドラムから成る記録媒体と対向した位置に設けられる転写ローラは、印刷用紙の予定の最大寸法(用紙幅)に略対応したローラ長さを有するとともにゴム材等から成る誘電被覆層を表面に有し、この誘電被覆層と、記録媒体との間に供給された印刷用紙を該記録媒体の記録担持面に当接させつつ、転写ローラの内部の導体部分、例えば芯金部分の長さ全域に渡って転写電位が付与されることにより、記録媒体から現像トナーを静電的に分離させ、印刷用紙面に画像の転写が行われる。

0004

このとき、転写ローラは、上述のように予定の最大寸法に対応したローラ長さを有し、ローラの略全長渡り転写電位を付与されているため、予定の最大寸法より用紙幅の小さい印刷用紙を記録媒体と転写ローラの誘電被覆層との間に送って転写を行うときには、記録媒体と転写ローラの誘電層とが直接、接触し、電気的に導通することにより、印刷用紙部分に対応した記録媒体の記録担持面からはトナー材の静電的な分離作用劣化し、そのために印刷鮮明度究極的に低下する場合がある。

0005

このような印刷鮮明度の低下は、転写ローラの長さ方向における誘電被覆層で被覆された略全長領域、つまり印刷用紙の予定の最大寸法幅に対してそれより小さい幅寸法を有した印刷用紙の幅寸法比率が約70%、80%の領域では顕著ではないが、それより更に比率低下が生じると、印刷鮮明度の低下を免れ得ないという問題がある。すなわち、例えば、予定最大用紙寸法をB4用紙にする印刷装置において、名刺寸法やハガキ寸法等の小寸法印刷用紙に印刷を行うことを意図したときには、印刷鮮明度の低下を免れえないのである。

発明が解決しようとする課題

0006

然しながら、近時は、例えば、磁気印刷装置においても、標準的な印刷用紙の寸法に対比して従来は特殊寸法と観念されていた小さな印刷用紙、例えば、名刺寸法の印刷用紙に対しても高精度の鮮明度により印刷することの出来る印刷装置の提供が要請されるようになっている。

0007

依って、本発明の目的は、このような要請を充足することのできる印刷装置を提供することにある。本発明の他の目的は、転写装置の転写ローラにおける構造を改善して印刷用紙の用紙寸法の変化に応じて転写ローラにおける記録媒体との間で転写電位を付与される転写作用領域可変にすることが可能にして印刷鮮明度を常に、高鮮明度に保持できる転写ローラを提供せんとするものである。

課題を解決するための手段

0008

本発明は、転写装置の転写ローラの主要構成要素導電性芯金棒部材と、その芯金棒部材の表面を被覆する誘電被覆層とに加えて電気的絶縁体の層を介在させて芯金棒部材をローラ長さ方向において複数の導電部分に分割し、これらの複数の導電部分から印刷用紙の寸法変化に応じて適数の導電部分に記録媒体と対応した転写電位を付与し、転写電位の付与されたローラ全長寸法より小さい導電部分の芯金部分を被覆した誘電被覆層により印刷用紙を記録媒体に当接させ、トナーの転送による顕像化された画像の転写を遂行して鮮明な印刷を得る構成としたものである。

0009

すなわち、本発明によれば、印刷装置の記録媒体に担持され、顕像化された画像を印刷用紙に転写する転写ローラにおいて、前記記録媒体との間で所定の転写電位を付与される前記転写ローラの導電領域を該転写ローラの長さ方向に絶縁層を介して複数設け、印刷用紙寸法に合わせて該複数の導電領域から選択した領域に転写電位を付与する構成とした印刷装置用の転写ローラが提供される。

0010

ここで、好ましくは、前記転写ローラは、導電金属棒状材から成る芯金と、該芯金の軸方向の1又は複数の部分に介挿されて該芯金に複数の電気的に相互に絶縁された2以上の複数の略一定径を有した芯金部分を前記導電領域として形成する絶縁介挿体と、前記芯金の外周に被覆、巻設される誘電性の円筒被覆層形成部材とを具備して構成され、前記複数の導電領域をそれぞれ、前記転写電位の供給電源に選択的に接続可能に構成した印刷装置用の転写ローラが提供される。

0011

また、本発明によれば、円筒形の記録担持面を有して軸心回りに回転自在に軸支された記録担持ドラムと、該記録担持ドラムの前記記録担持面へ記録信号に応じた潜像を形成する記録ヘッドと、前記記録担持ドラムの前記記録担持面の潜像を顕像化する現像装置と、前記現像装置によって顕像化された前記記録担持ドラムの記録担持面の現像像を印刷用紙に転写する転写装置と、該転写装置によって転写された印刷用紙上の像を定着させる定着装置と、前記記録ドラムと前記転写装置との間に前記印刷用紙を送る給紙機構とを備えた印刷装置において、前記転写装置は、前記記録ドラムの円筒記録面との間に前記給紙機構によって給紙された前記印刷用紙に像の転写を行う転写ローラを備え、該転写ローラは、前記印刷用紙の予定最大紙寸法に対応したローラ全長を有すると共に、該転写ローラの全長を電気絶縁部材を介して複数の転写作用域に分割された構成を有し、前記予定最大寸法の印刷用紙に対する印刷時に前記複数の転写作用領域の全領域に転写電位が付与され、印刷用紙の紙寸法の縮小に従って、前記複数の転写作用域における所定の領域に転写電位が選択的に付与され、該転写電位が付与された転写作用域によって転写をするように構成したことを特徴とする印刷装置が提供される。

0012

更に、本発明によれば、磁気ドラムに形成されたトナー像を、前記磁気ドラムに記録紙を当接させて、該記録紙に転写する磁気印写装置用転写装置において、導電性材料から成る芯金と、前記芯金の長さ方向における少なくとも1つの所定位置挿着され、前記芯金の全長を電気的に相互に絶縁された複数の導電領域に分割する電気絶縁性分割部材と、前記芯金の略全長を被覆する誘電層とを有する転写ローラと、前記芯金の複数の導電領域の選定した導電領域に前記磁気ドラムとの間で電源から所定の転写電位を付与する転写電位供給制御手段と、を具備した構成の磁気印写用転写装置が提供される。

発明を実施するための最良の形態

0013

以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて更に詳細に説明する。図1は、本発明に係る転写ローラを備えた転写装置を適用することが可能な磁気印刷装置に一般的な構成を示す全体機構図図2は、本発明に係る印刷装置用の転写ローラとドラム形記録媒体としての磁気ドラムとの間で予定最大幅の印刷用紙に画像の転写を遂行する場合の転写作用部を略示した斜視図、図3は、図2と同じ転写作用部において特殊な小寸法の印刷用紙に画像の転写を遂行する場合を略示した斜視図、図4は、本発明に係る転写ローラの構造の一例を図示した一部断面を含んだ正面図、図5は、本発明に係る転写ローラの構造の他の一例を図示した一部破断および断面した正面図である。

0014

ここで、先ず、本発明による印刷装置用転写ローラが適用される一例としての磁気印刷装置の全体的な構成を図1を参照して説明する。図1を参照すると、本発明に係る転写ローラを備えた転写装置が適用される磁気印写装置は、複数の印刷用紙が供給できるように、印刷用紙載置台31、32に堆積された印刷用紙50a、50b(紙寸法が例えば、A4サイズとB5サイズのように異なる)が、繰出ローラ21、22および給紙装置23、24により繰り出され、給紙ガイド23a、24aおよび送りローラ25b、25aによりドラム形状を有した記録媒体を形成する磁気ドラム1へ送給される。

0015

磁気ドラム1は、回転軸1aの軸心を中心にして矢印Aで示す方向に高速回転し、回転中の磁気ドラム1の円筒記録面に磁気記録ヘッド2から画像信号に応じた磁気潜像が形成される。磁気記録ヘッド2は、周知のように磁気ドラム1の円筒表面からミクロン範囲の微小な間隙を以て離間した状態で、図1において磁気ドラム1の回転軸1aに平行な軸線方向に往復動作することにより磁気ドラム1の円筒表面に次々文字、像等を含めた画像の磁気潜像を一列に形成、担持するように構成されている。

0016

磁気ドラム1の円筒記録面に磁気潜像の形成が終了すと現像プロセスが開始され、磁気ドラム1は、今度は低速で矢印Aの方向に回転する。この間、現像装置3内の磁性を帯びた印刷用トナー4が複数のローラ4aにより磁気ドラム1の表面に向けて供給され、磁気記録ヘッド2により形成された磁気潜像に従って磁気ドラム1の表面に磁気的に付着して潜像がトナー色を帯びて顕像化される。

0017

上記の磁気ドラム1を挟んで磁気記録ヘッド2とは反対側の位置に、転写装置の転写ローラ5が磁気ドラム1に対して印刷用紙50a又は50bを当接、挟持する転写作用状態を成すように隣接、配置されており、同転写装置の下流に印刷用紙剥離搬送装置10が配設され、転写後の印刷用紙50a又は50bを磁気ドラム1から剥離し、かつ後段部位へ搬送している。

0018

さて、磁気ドラム1に対向した転写装置の転写作用部には磁気ドラム1上の磁気潜像にタイミングを併せて、上記の印刷用紙50aまたは50bが磁気ドラム1と転写ローラ5との間の空隙へ送給される。転写装置の転写ローラ5は、後述するように、外周面半導電性ゴム材料、例えばウレタンゴムエピクロルヒドリンゴムシリコンゴム等から成る被覆または誘電体層を具備しており、該誘電体層で適当圧に印刷用紙50aまたは50bを磁気ドラム1に当接させるよににしている。転写ローラ5には、後述の芯金棒(図1には図示なし)からなる導電性部分が設けられ、磁気ドラム1との間で転写電位が付与される。故に、磁気ドラム1、転写ローラ5の間を通過する上記印刷用紙が磁気ドラム1に押圧、当接されることにより、磁気ドラム1上の印刷トナーが上記転写電位に基づいて静電気的に磁気ドラム1の円筒記録表面から剥離してトナー顕像が印刷用紙50aまたは50bに転写される。

0019

転写紙剥離搬送装置10は、転写ローラ5により磁気ドラム1に当接された記録紙が磁気ドラム1に付着することを防止するために、剥離ベルト12を備えている。剥離ベルト12は、印刷用紙のトナー像が転写される表面において、該印刷用紙の印写領域から外れた縁部に接触しながら印刷用紙と共に磁気ドラム1、転写ローラ5間に導入され、記録紙および剥離ベルト12が隙間から排出されるとき、剥離ベルト12が印刷用紙を磁気ドラム1から引き剥がすように作用するようになっている。

0020

印刷用紙に転写されずに磁気ドラム1の円筒記録面に残留した印刷トナーはトナー吸入装置およびクリーニングブレード等を備えた清掃装置7により磁気ドラム1から除去される。磁気ドラム1上の磁気潜像を書き換える場合には、従前の磁気潜像は消去ヘッド8を通過する間に消去される。トナー像による画像が転写された印刷用紙は用紙移送装置26により定着装置15に搬送される。定着装置15は、図1から理解できるように、一対のローラ15a、15bを具備して成り、これらのローラ15a、15bの一方が加熱され、両ローラ15a、15bの挟圧力によりトナーを印刷用紙面に定着させる定着ローラを成している。トナー像を担持した印刷用紙が、定着装置15において定着後、定着装置15の出口側に隣接して定着分離爪28が配設されており、印刷用紙50a又は50bが1対の定着ローラに付着することを防止している。次いで、印刷用紙は一対の排紙ローラ29の間を通過して印刷用紙受け40に堆積される。

0021

さて、本発明によれば、上述した磁気印刷装置および図示しない感光ドラムを記録媒体とする電子印刷装置等の印刷装置における転写作用部に適用される転写装置の転写ローラとして改善された転写ローラを提供して、印刷用紙50a又は50bが標準的に利用されるAサイズ、Bサイズの用紙寸法を有した印刷用紙に限ることなく、名刺サイズ短冊サイズ等の特殊用紙寸法の印刷用紙に対する転写を適正に遂行可能とし、以て印刷用紙50a、50bの用紙寸法の如何に関わりなく、鮮明な印刷画像を得るようにするものである。

0022

ここで図2を参照すると、上述した磁気ドラム1から成る記録媒体と本発明に係る転写ローラ5との間で予定の最大用紙寸法を有した印刷用紙50aに転写を遂行する転写作用部の状態を示している。すなわち、磁気ドラム1の円筒記録面には既にトナーにより顕像化されたトナー画像が形成されており、このトナー画像が磁気ドラム1と転写ローラ5との間に付与された転写電位により静電気的に磁気ドラム1の表面からトナー分離によりドラム、ローラ間を矢印Fで示す方向に通過する印刷用紙50aに移送されてトナー画像を用紙面上に転写するものである。この場合に、本発明によれば、転写ローラ5の転写作用表面において、ローラ長さ方向に見て予め転写電位が付与可能な転写領域(I) と(III)とが形成されており、両転写領域(I) 、(III)の間には比較的狭小絶縁領域(II)が設けられている。そして、これらの転写領域(I) 、(III)には、磁気ドラム1との間に電源手段60からスイッチ手段64を内蔵した切り換え制御部62を経て選択的に転写電位を供給することが可能に構成されている。すなわち、図2において、切り換え制御部62の接点a、bのにおける接点aにスイッチ手段64が切り換えられると、転写領域(I) 、(III)の両者に転写電位が付与され、接点bにスイッチ手段64が切り換えられると、転写領域(I) だけに転写電位が付与されるようになっている。

0023

従って、図2に図示のように、印刷用紙50aの用紙寸法が予定の最大用紙寸法である場合には、転写領域(I) 、(III)の両者に転写電位が付与された状態で転写が遂行される。この場合、絶縁領域(II)は転写電位が付与されていないが、比較的狭小領域であることから、この領域と対向する印刷用紙部分にも転写領域(I), (III)の転写電位の静電気的分離作用が敷衍してトナー画像の転写は、他の領域と同様に適正に遂行し得るのである。なお、点線矢印Dは印刷用紙50aの転写工程間における移動を示したものである。

0024

図3は、図2に示した構成と同じ磁気ドラム1、転写ローラ5間の転写作用部において、特殊用紙寸法を有した印刷用紙50bに対して磁気ドラム1からトナー画像の転写が遂行される場合を示している。この場合には、転写ローラ5の転写領域(I), (III)の両領域に転写電位を付与した構成とした場合には、転写領域 (III)において、転写ローラ5の被覆層の表面と磁気ドラム1の円筒記録面との間で機械的に摺動接触が生じ、被覆層は半導電性を有することから、磁気ドラム1、転写ローラ5の間が電気的に導通してしまい、磁気ドラム1の円筒記録面からのトナー分離が転写領域 (I)においても適正に行われなくなる。このために、明らかに印刷用紙50bに対する印刷の鮮明度が低下する結果となる。

0025

然るに、本発明によれば、切り換え制御部62において、スイッチ64を図2に示した接点aとの接続状態から接点bとの接続状態に切り換えると、転写領域(I) だけが転写電位を付与されていることから、転写領域 (III)の部分では電気的導通が形成されることはなく、故に、転写領域(I) で適正な転写作用が実行され、ひいては特殊用紙寸法の印刷用紙50bに対しても鮮明な印刷を得ることができるのである。

0026

上述の記載から、本発明に係る転写ローラを備えた印刷装置によれば、予定の最大用紙寸法を有した印刷用紙に記録媒体側からトナー画像を転写し、定着することにより、鮮明な印刷結果を得ることができると同時に、同最大用紙寸法に比較して用紙寸法が大幅に小さい特殊な用紙寸法を有した印刷用紙に対しても転写ローラの交換を行って用紙寸法に対応させる等の煩瑣な条件を回避し、簡単な切り換え制御手段の操作だけで、それぞれの印刷用紙寸法に対処することができるのである。従って、印刷性能の大幅な改善を得ることができる。

0027

ここで、図4図5を参照すると、上述した本発明による転写ローラ5の実施形態の例が図示されている。図4に図示した実施形態の例では、転写ローラ5は、導電性の金属材から成る芯金棒66、絶縁領域の形成のための絶縁体部材68、半導電性の既述のゴム材等から成る被覆層70を具備して形成されており、本実施形態では、芯金棒66が回転軸受に嵌合する軸受係合部67、67を両端に有しながら、略中間部分で絶縁体部材68により完全分離された構造を有し、また同絶縁体部材68は、芯金棒66の中央部に形成された受穴69、69内に嵌合されて全体的に転写ローラ5の全長に渡り機械的剛性を充分に有した一体の均等径を有した芯を形成している。この芯の周囲に巻設された被覆層70は、成形法等により芯金棒66の外周に固着された状態で取着される。

0028

上述の構成を有することにより、芯金棒66における絶縁体部材68で分離された左右の2領域が上述した転写領域(I), (III)を形成し、絶縁体部材68が前縁領域(II)を形成している。図5は転写ローラ5の他の実施形態を図示している。この実施形態では、芯金棒66が左右の中空棒66a、66aと中央の中間棒66bとの3つの分離部材により形成され、かつ2つの絶縁体部材68a、68aを有し、被覆層70は前述の実施形態と同じ構成を有したものである。

0029

両中空棒66a、66aの端部には軸受係合部67、67が設けられ、また両中空棒66a、66aには中心域にローラ長さ方向に貫通した導電線挿通孔69が形成され、中間棒66bに対して、この挿通孔66cを介して導電線(図示なし)を接続して同中間棒66bに対する転写電位の付与が可能になっている。また、両中空棒66a、66aに対する転写電位の付与は外部から適宜に配線すれば良い。

0030

この場合には、導電性の金属材から成る芯金棒66の2つの中空棒66a、66aと中間棒66bとの3部材が、左右に分離、配置された2つの絶縁体部材68a、68aによって形成される絶縁領域(II), (II)により相互に分離された3つの転写領域(I), (III), (IV)を形成しているものである。そして、これらの3つの転写領域(I), (III), (IV)に対しては、図2および図3に示したような切り換え制御部62を介して選択的に記録媒体を成す磁気ドラム1等との間に転写電位を付与することができ、故に、用紙寸法の変化に応じて3つの転写領域における適宜の転写領域に転写電位を付与してトナー画像の転写を適正に実行し、ひいては鮮明な印刷画像を印刷用紙面に得ることができるのである。

0031

例えば、中間棒66bからなる中央の転写領域(IV)に転写電位を付与した構成とすれば、転写ローラ5 の中央部位に特殊用紙寸法を有した印刷用紙50aまたは50bを位置決めして転写を実行することができる。他方、予定の最大用紙寸法を有した印刷用紙に対して転写を実行するときには、転写領域(I), (III), (IV)の全領域に転写電位を付与すれば良い。

0032

勿論、転写領域(I) 又は (III)に転写電位を付与し、転写領域(IV)には転写電位を付与しない状態にして他の用紙寸法を有した印刷用紙に転写を実行する等の方法が実行可能となる。なお、上述した図4図5に示す転写ローラ5の実施形態において、絶縁体部材68または68aを形成するための材料としては、電気絶縁性を有したプラスチック材料を適用すれば良いことは自明であろう。

0033

以上の実施形態によれば、転写ローラの製造は、せいぜい芯金棒の製造過程切削研削等の作業工程の増加があるにしても、単一種の転写ローラで、印刷用紙の用紙寸法の大きな変化にも対応して適正な転写作用を遂行し、ひいてはずれや鮮明度の劣化を来すことのない高品質の印刷結果を保証できるため、コスト低減を達成することができるのである。

発明の効果

0034

以上の記載から明らかなように、本発明によれば、単一種の転写ローラでありながら、印刷用紙がオフィス用途やパーソナル用途において汎用されるAサイズ、Bサイズ等の用紙寸法から名刺サイズや短冊サイズ等の特殊の用紙寸法まで大幅に変化しても、それに対応して常に転写ずれや鮮明度劣化等を生ずることなく適正な転写を達成することができるのである。

0035

その結果、印刷用紙に対する印刷結果を印刷画像に歪みや不鮮明等の不具合のない印刷結果を得ることが可能になるという効果を奏するのである。しかも、単一の転写ローラを用い、しかも顕著なコスト高を来すことなく、上述のように用紙寸法の大きな変化に対応しながら良好な転写作用を達成できることから、コスパーフォーマンスの改善は著しいものとなるという効果を得ることもできる。

図面の簡単な説明

0036

図1本発明に係る転写ローラを備えた転写装置を適用することが可能な磁気印刷装置の一般的な構成を示す全体機構図である。
図2本発明に係る印刷装置用の転写ローラとドラム形記録媒体としての磁気ドラムとの間で予定最大幅の印刷用紙に画像の転写を遂行する場合の転写作用部を略示した斜視図である。
図3図2と同じ転写作用部において特殊な小寸法の印刷用紙に画像の転写を遂行する場合を略示した斜視図である。
図4本発明に係る転写ローラの構造の一例を図示した一部断面を含んだ正面図である。
図5本発明に係る転写ローラの構造の他の一例を図示した一部破断および断面した正面図である。

--

0037

1…磁気ドラム
2…磁気記録ヘッド
3…現像装置
5…転写ローラ
50a…印刷用紙
50b…印刷用紙
60…電源手段
62…切り換え制御部
64…スイッチ手段
66…芯金棒
67…軸受係合部
68…絶縁体部材
69…受穴
70…被覆層

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