図面 (/)

技術 記録材料用支持体

出願人 富士フイルムホールディングス株式会社
発明者 玉川重久内藤潤龍田純隆淵澤徹郎
出願日 1997年2月27日 (23年10ヶ月経過) 出願番号 1997-044149
公開日 1998年9月14日 (22年3ヶ月経過) 公開番号 1998-245791
状態 未査定
技術分野 銀塩写真感光材料 感熱発色記録 紙(4)
主要キーワード 検査用サンプル 繊維壁厚 ダイすじ 無機表面処理 粘着性付与剤樹脂 パルプ流 無機表面処理剤 標準形
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年9月14日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

各種記録材料用支持体として好適で、表面平滑性及び剛度を同時にバランスよく向上させた高品質の記録材料用支持体を提供すること。

解決手段

重量平均繊維長が0.60〜0.74mmである広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)をリファイナーにより保水度200〜350%まで叩解し、かつ叩解後の重量平均繊維長が0.45〜0.60mmであるパルプ紙料から抄紙されてなることを特徴とする記録材料用支持体である。前記叩解が少なくとも2段階の叩解であり、かつ、次式、((叩解前のLBKPの重量平均繊維長)−(最初叩解後のLBKPの重量平均繊維長))/((叩解前のLBKPの重量平均繊維長)−(最終叩解後のLBKPの重量平均繊維長))×100、により算出される値(%)が60%以上である態様が好ましい。

概要

背景

写真印画紙感熱記録紙等の記録材料用支持体には、高い表面平滑性剛性とが要求される。このため、従来から、記録材料用支持体における表面平滑性と剛性とを同時に改善する技術の開発研究が盛んに行われているが、満足成果は未だ報告されていない。例えば、特開昭58−68037号公報には、使用するパルプの42メッシュ残留分を20〜45%に調整することが開示されているが、この場合には、表面平滑性の改善は十分でない上、剛性を低下させてしまうという問題がある。また、特開平3−197939号公報には、パルプとして繊維壁厚さの薄いメープルを使用することが開示されている。しかし、この場合には、表面平滑性についてはある程度改善されるものの、剛性の低下が著しいという問題がある。さらに、特開平7−7258号公報には、叩解後のパルプの重量繊維長を規定すること等により、表面平滑性と剛性とを改善する旨が開示されている。しかしながら、本発明の発明者による検討の結果、単に叩解後の最終紙料の重量平均繊維長を規定しただけでは、表面平滑性と剛性とを同時にバランス良く、かつ十分なレベルにまで向上させることは困難であることが判明した。

概要

各種記録材料用支持体として好適で、表面平滑性及び剛度を同時にバランスよく向上させた高品質の記録材料用支持体を提供すること。

重量平均繊維長が0.60〜0.74mmである広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)をリファイナーにより保水度200〜350%まで叩解し、かつ叩解後の重量平均繊維長が0.45〜0.60mmであるパルプ紙料から抄紙されてなることを特徴とする記録材料用支持体である。前記叩解が少なくとも2段階の叩解であり、かつ、次式、((叩解前のLBKPの重量平均繊維長)−(最初叩解後のLBKPの重量平均繊維長))/((叩解前のLBKPの重量平均繊維長)−(最終叩解後のLBKPの重量平均繊維長))×100、により算出される値(%)が60%以上である態様が好ましい。

目的

本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、写真印画紙、感熱記録紙等の各種記録材料用支持体として好適であり、表面平滑性及び剛性を同時にバランス良く、かつ十分なレベルにまで向上させた高品質の記録材料用支持体を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
6件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

重量平均繊維長が0.60〜0.74mmである広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)をリファイナーにより濾水度200〜350cc C.S.F.まで叩解し、かつ叩解後の重量平均繊維長が0.45〜0.60mmであるパルプ紙料から抄紙されてなることを特徴とする記録材料用支持体

請求項2

前記叩解が少なくとも2段階の叩解であり、かつ、次式、((叩解前の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)−(最初叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長))/((叩解前の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)−(最終叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長))×100、により算出される値(%)が60%以上である請求項1に記載の記録材料用支持体。

技術分野

0001

本発明は、記録材料用支持体に関し、さらに詳しくは、写真印画紙感熱記録紙等の各種記録材料用支持体として好適であり、表面平滑性及び剛性を同時にバランスよく向上させた高品質の記録材料用支持体に関する。

背景技術

0002

写真印画紙、感熱記録紙等の記録材料用支持体には、高い表面平滑性と剛性とが要求される。このため、従来から、記録材料用支持体における表面平滑性と剛性とを同時に改善する技術の開発研究が盛んに行われているが、満足成果は未だ報告されていない。例えば、特開昭58−68037号公報には、使用するパルプの42メッシュ残留分を20〜45%に調整することが開示されているが、この場合には、表面平滑性の改善は十分でない上、剛性を低下させてしまうという問題がある。また、特開平3−197939号公報には、パルプとして繊維壁厚さの薄いメープルを使用することが開示されている。しかし、この場合には、表面平滑性についてはある程度改善されるものの、剛性の低下が著しいという問題がある。さらに、特開平7−7258号公報には、叩解後のパルプの重量繊維長を規定すること等により、表面平滑性と剛性とを改善する旨が開示されている。しかしながら、本発明の発明者による検討の結果、単に叩解後の最終紙料の重量平均繊維長を規定しただけでは、表面平滑性と剛性とを同時にバランス良く、かつ十分なレベルにまで向上させることは困難であることが判明した。

発明が解決しようとする課題

0003

本発明は、前記従来における諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、写真印画紙、感熱記録紙等の各種記録材料用支持体として好適であり、表面平滑性及び剛性を同時にバランス良く、かつ十分なレベルにまで向上させた高品質の記録材料用支持体を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0004

本発明の発明者が鋭意検討した結果、以下の知見を得た。即ち、最終紙料の重量平均繊維長を規定することは重要であるが、それだけでは表面平滑性と剛性とを同時にバランス良く、かつ十分なレベルにまで向上させることは困難であり、さらに、未叩解状態のパルプの重量平均繊維長と、パルプの種類と、叩解後のパルプ紙料保水度とを規定する必要があり、そうすると、表面平滑性と剛性とを同時にバランス良く、かつ十分なレベルにまで向上させることができるという知見である。

0005

本発明は、本発明の発明者による上記知見に基づくものであり、上記課題は、以下の手段によって達成された。即ち、
<1>重量平均繊維長が0.60〜0.74mmである広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)をリファイナーにより濾水度200〜350cc C.S.F.まで叩解し、かつ叩解後の重量平均繊維長が0.45〜0.60mmであるパルプ紙料から抄紙されてなることを特徴とする記録材料用支持体である。
<2> 前記叩解が少なくとも2段階の叩解であり、かつ、次式、((叩解前の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)−(最初叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長))/((叩解前の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)−(最終叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長))×100、により算出される値(%)が60%以上である前記<1>に記載の記録材料用支持体である。

発明を実施するための最良の形態

0006

以下、本発明の記録材料用支持体について詳細に説明する。本発明の記録材料用支持体の原料として使用できるパルプは、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)である。針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)や広葉樹サルファイトパルプ(LBSP)等の場合には、表面平滑性と剛性とを同時にバランス良く、かつ十分なレベルにまで向上させることができないことがあるので好ましくない。

0007

本発明において、前記広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の叩解前の重量平均繊維長としては、0.60〜0.74mmである必要があり、好ましくは0.65〜0.70mmである。また、本発明においては、前記叩解前の重量平均繊維長として、前記数値範囲のいずれかの下限値又は後述の実施例で採用した叩解前の重量平均繊維長のいずれかの値を下限とし、前記数値範囲のいずれかの上限値又は後述の実施例で採用した叩解前の重量平均繊維長のいずれかの値を上限とする数値範囲も好ましい。前記叩解前の重量平均繊維長が、0.60mm未満であると、得られる記録材料用支持体の剛性が低下してしまう点で好ましくなく、一方、0.74mmを越えると、得られる記録材料用支持体の表面平滑性が低下してしまい、また、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の叩解前の重量平均繊維長は一般に0.5〜0.8mmであることから広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の入手が困難になり、不便である等の点で好ましくない。なお、前記重量平均繊維長は、例えば特開昭60−69649号公報に記載された方法に準じて測定することができる。この測定に際しては、パルプ繊維を約0.001重量%程度含有する液量50〜100mlの試料液が使用される。

0008

前記広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の叩解には、ビータやリファイナー等を使用できる。前記ビータやリファイナー等としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択でき、市販品を使用することができる。本発明において、前記叩解は、1段階の叩解であってもよいし、少なくとも2段階(2段階以上)の多段階の叩解であってもよいが、叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長を所定の範囲内に確実に制御できる点で多段階の叩解が好ましく、これらの中でも運転コスト等を考慮すると2段階の叩解がより好ましい。2段階の叩解の場合、異なる2種(2機)のビータやリファイナー等を使用して2段階の叩解を行ってもよいし、1種(1機)のビータやリファイナー等を使用し、ビータやリファイナー等における刃型回転数を変えて2段階の叩解を行ってもよい。これらの中でもリファイナーを2機使用した場合が、叩解処理を連続で行うことができる等の点で好ましい。

0009

また、2段階以上の叩解の場合、次式、((叩解前の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)−(最初叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長))/((叩解前の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)−(最終叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長))×100、により算出される値(%)が、60%以上であるのが好ましく、70%以上であるのがより好ましい。上記式における、分子の、(叩解前の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)−(最初叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)は、『最初(n段階の叩解における1段階)の叩解によるLBKPの重量平均繊維長減少分(mm)』を意味し、分母の、(叩解前の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)−(最終叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)は、『最終(n段階の叩解におけるn段階)の叩解によるLBKPの重量平均繊維長減少分(mm)』を意味する。したがって、上記式は、(最初の叩解後のLBKPの重量平均繊維長減少分(mm))/(最終の叩解後のLBKPの重量平均繊維長減少分(mm))×100(%)を意味する。本発明において、上記式により算出される値(%)が60%以上であると、最終の叩解により、ほぼ100%の前記広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を0.45〜0.60mmの重量平均繊維長にすることができる点で有利である。

0010

本発明においては、濾水度(C.S.F.)が200〜350ccまで叩解する必要があり、230〜320ccまで叩解するのが好ましい。また、本発明においては、前記濾水度として、前記数値範囲のいずれかの下限値又は後述の実施例で採用した濾水度のいずれかの値を下限とし、前記数値範囲のいずれかの上限値又は後述の実施例で採用した濾水度のいずれかの値を上限とする数値範囲も好ましい。前記叩解後の濾水度が、350ccを越えると、叩解後のパルプの重量平均繊維長が本発明において規定する範囲内にあっても、フィブリル化が少なく、微細繊維が多いため、乾燥時の収縮により得られる記録材料用支持体の剛性が低下してしまい、200cc未満であるると、叩解後のパルプの重量平均繊維長が本発明において規定する範囲内にあっても、フィブリル化が多いため、乾燥時の収縮が大となり、得られる記録材料用支持体の表面平滑性が低下してしまう点で、いずれも好ましくない。

0011

なお、前記濾水度は、JIS−P8121の「パルプの濾水度試験方法」におけるカナダ標準形試験方法に従って測定することができる。

0012

本発明において、前記広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の叩解後の重量平均繊維長としては、0.45〜0.60mmである必要があり、好ましくは0.48〜0.57mmである。また、本発明においては、前記叩解後の重量平均繊維長として、前記数値範囲のいずれかの下限値又は後述の実施例で採用した叩解後の重量平均繊維長のいずれかの値を下限とし、前記数値範囲のいずれかの上限値又は後述の実施例で採用した叩解後の重量平均繊維長のいずれかの値を上限とする数値範囲も好ましい。前記叩解後の重量平均繊維長が、0.45mm未満であると、得られる記録材料用支持体の剛性が低下してしまう点で好ましくなく、一方、0.60mmを越えると、得られた記録材料用支持体の表面平滑性が低下してしまう点で好ましくない。

0013

本発明においては、前記広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を叩解した後に得られるパルプのスラリー(以下「パルプ紙料」と称することがある)には、必要に応じて各種添加材、例えば、填料乾燥紙力増強剤サイズ剤湿潤紙力増強剤定着剤pH調整剤、その他の薬剤などが添加される。

0014

前記填料としては、例えば、炭酸カルシウムクレーカオリン白土タルク酸化チタン珪藻土硫酸バリウム水酸化アルミニウム水酸化マグネシウム等が挙げられる。前記乾燥紙力増強剤としては、例えば、カチオン化澱粉カチオン化ポリアクリルアミドアニオン化ポリアクリルアミド、カルボキシ変成ポリビニルアルコール等が挙げられる。前記サイズ剤としては、例えば、脂肪酸塩ロジンマレイン化ロジン等のロジン誘導体パラフィンワックスアルキルケテンダイマーアルケニル無水琥珀酸(ASA)等が挙げられる。前記湿潤紙力増強剤としては、例えば、ポリアミンポリアミドエピクロロヒドリンメラミン樹脂尿素樹脂エポキシ化ポリアミド樹脂等が挙げられる。前記定着剤としては、例えば、硫酸アルミニウム塩化アルミニウム等の多価金属塩、カチオン化澱粉等のカチオン性ポリマー等が挙げられる。前記pH調整剤としては、例えば苛性ソーダ炭酸ソーダ等が挙げられる。

0015

前記その他の薬剤としては、例えば、消泡剤染料スライムコントロール剤蛍光増白剤等が挙げられる。また、必要に応じて柔軟化剤等を添加することもできる。前記柔軟化剤については、例えば、新・紙加工便覧(紙薬タイム社編)554〜555頁(1980年発行)に記載があるが、特に分子量200以上のものが好ましい。この柔軟化剤は、炭素数10以上の疎水性基を有し、セルロース自己定着するアミン塩又は第4級アンモニウム塩となっている。前記柔軟化剤の具体例としては、無水マレイン酸共重合体ポリアルキレンポリアミンとの反応生成物高級脂肪酸とポリアルキレンポリアミンとの反応生成物、ウレタンアルコールアルキル化剤との反応生成物、高級脂肪酸の4級アンモニウム塩等が挙げられるが、特に無水マレイン酸共重合体とポリアルキレンポリアミンとの反応生成物、ウレタンアルコールとアルキル化剤との反応生成物が好ましい。

0016

本発明においては、これらの各種添加材等は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。また、これらの各種添加材等の前記パルプのスラリー中への添加量としては、本発明の目的を害しない範囲において適宜選択でき、通常0.1〜1.0重量%が好ましい。

0017

前記パルプ紙料を抄紙する手段としては、例えば、手抄紙機、長網抄紙機丸網抄紙機ツインワイヤマシンコンビネーションマシンなどを用いることができる。本発明においては、これらの手段によって抄造され、乾燥され、巻き取られた原紙に、サイズプレスタブサイズなどの公知の方法により、表面サイズ処理カレンダー処理を施すことができる。一般に、前記表面サイズ処理は、前記乾燥の前後のいずれかにおいて行われ、前記カレンダー処理は、前記乾燥の後から前記巻取りの間に行われる。

0018

前記表面サイズ処理に使用される処理液には、例えば、水溶性高分子、サイズ剤、吸湿性物質顔料、pH調整剤、エポキシ化脂肪酸アミド(EFA)、ポリアミンポリアミドエピクロロヒドリン、染料、蛍光増白剤などが含まれていてもよい。

0019

前記水溶性高分子としては、例えば、カチオン化澱粉、ポリビニルアルコール、カルボキシ変成ポリビニルアルコール、カルボキシメチルセルロースヒドロキシエチルセルロース、セルロースサルフェートゼラチンカゼインポリアクリル酸ナトリウムスチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等が挙げられる。

0020

前記サイズ剤としては、例えば、石油樹脂エマルジョン、スチレン−無水マレイン酸共重合体アルキルエステルアンモニウム塩、ロジン、高級脂肪酸塩、アルキルケテンダイマー(AKD)等が挙げられる。

0022

前記顔料としては、例えば、炭酸カルシウム、クレー、カオリン、タルク、硫酸バリウム、酸化チタン等が挙げられる。前記pH調整剤としては、例えば、塩酸、苛性ソーダ、炭酸ソーダ等が挙げられる。

0023

前記カレンダー処理は、前記表面サイズ処理を乾燥後に行う場合には、表面サイズ処理の前後のいずれにおいても実施することができるが、各種処理を実行した最終の仕上げ工程でカレンダー処理を実施するのが好ましい。カレンダー処理に使用する金属ロール弾性ロールは、通常の紙の製造に用いられる公知のものが使用される。

0024

前記カレンダー処理により、記録材料用支持体に使用される原紙は、最終的に50〜250μmの厚みに調整される。なお、原紙の密度としては、0.8〜1.3g/m3 が好ましく、1.0〜1.2g/m3 が好ましい。

0025

なお、本発明における記録材料用支持体には、帯電防止カール防止等のために各種のバックコート層を塗設することができる。また、前記バックコート層には、特公昭52−18020号、特公昭57−9059号、特公昭57−53940号、特公昭58−56859号、特開昭59−214849号、特開昭58−184144号等の各公報に記載されている無機帯電防止剤有機帯電防止剤親水性バインダー、ラテックス、硬化剤、顔料、界面活性剤等を適宜組み合わせて含有させてもよい。

0026

本発明においては、前記パルプ紙料を抄紙してなる原紙を、そのまま記録材料用支持体としてもよいし、前記原紙の少なくとも一方の表面に被覆層を形成したものを、記録材料用支持体としてもよい。前記被覆層を形成する場合には、該被覆層は、単層であってもよいし、2層、3層等の多層であってもよい。また、該被覆層は、前記原紙の一方の表面のみに形成してもよいし、両方の表面に形成してもよく、目的に応じて適宜決定することができる。

0027

前記被覆層を形成する樹脂としては、フィルム形成能のある樹脂が選択され、このようなフィルム形成能のある樹脂の中でも耐水性樹脂が好適に挙げられる。このような耐水性樹脂としては、170〜345℃で溶融押出することのできるものの中から適宜選択して用いることができるが、通常は、ポリエチレン、ポリプロピレン等のα−オレフィン単独重合体及びこれらの混合物などのポリオレフィン樹脂が用いられる。

0028

前記ポリエチレンとしては、密度が0.941g/cm3 である高密度ポリエチレン(HDPE)、0.910〜0.925g/cm3 である低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)等の何れでもよいが、記録材料用支持体の剛性を重視する場合には、ポリプロピレン、前記高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(L−LDPE)、これらの混合物等を用いるのが好ましい。これらの樹脂は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を混合して併用してもよい。

0029

本発明においては、乳剤を塗布する側の被覆層について、該被覆層が単層である場合には該被覆層に、該被覆層が多層である場合にはその内の少なくとも1層に、画質を良好にする観点から、二酸化チタン等の無機顔料ブルーイング剤、蛍光増白剤、酸化防止剤等を含有させてもよく、特に二酸化チタンを含有させるのが好ましい。また、該被覆層が多層である場合には原紙に接する最下層に、原紙との接着性を良好にする観点から、粘着性付与剤樹脂接着性樹脂等を含有させることもできる。さらに必要に応じて、適宜、酸化防止剤、剥離剤中空ポリマー等を含有させてもよい。

0030

前記二酸化チタンを前記被覆層に含有させる場合、その形態としては、アナターゼ型であっても、ルチル型であってもよいが、白色度優先する場合にはアナターゼ型が好ましく、鮮鋭度を優先する場合にはルチル型が好ましい。また、白色度及び鮮鋭度の双方を考慮して、アナターゼ型とルチル型とをブレンドして用いてもよいし、二酸化チタンを含有する被覆層を2層として、一方の層にアナターゼ型二酸化チタンを含有させ、他方の層にルチル型二酸化チタンを含有させてもよい。

0031

二酸化チタンの平均粒子サイズとしては、0.1〜0.4μmが好ましい。前記平均粒子サイズが、0.1μm未満であると被覆層中に均一に混合分散することが困難となり、0.4μmを超えると十分な白色度が得られない上、被覆層の表面に突起が生じ、画質に悪影響を及ぼすことがある。

0032

前記二酸化チタンは、粒子表面がシランカップリング剤で処理されているのが好ましく、前記シランカップリング剤としては、末端エトキシ変性あるいはメトキシ変性されているものが好ましい。前記シランカップリング剤の処理量としては、二酸化チタンに対し0.05〜2.5重量%が好ましく、0.5〜2.0重量%がより好ましい。前記処理量が、0.05重量%未満であると、シランカップリング剤による表面処理効果が十分でないことがあり、2.5重量%を超えると二酸化チタンに対し過剰な処理となる。

0033

また、二酸化チタン表面には、二酸化チタン顔料活性を抑制するため、該シランカップリング剤表面処理を実施する前に無機表面処理剤で表面処理することが好ましい。前記無機表面処理剤としては、例えば、Al2 O3 、SiO2 の少なくとも1つであることが好ましく、この無機表面処理剤の処理量は、二酸化チタンに対して0.01〜1.8重量%が好ましく、0.2〜1.0重量%がより好ましい(無水物の形で計算して)。

0034

二酸化チタンの表面が無機表面処理されていないと、二酸化チタンの耐熱性が低く、320℃前後の押出ラミネートに使用した場合に、二酸化チタンが黄変してしまう可能性がある。また、二酸化チタンの活性が抑制されないため、二酸化チタン粒子凝集し、押し出しラミネート出口近傍異物の押し出しを防ぐために一般に設けられている20〜400メッシュ相当の金属製の濾網に引っかかり、押し出し機内の圧力上昇を引き起こす可能性もある。

0035

一方、二酸化チタンに対し無機表面処理剤の処理量が、1.8重量%以上となると無機表面処理剤の表面に水分が付着し易くなり、押し出しラミネートに使用すると著しくダイリップ汚れ成長が早くなる。

0036

二酸化チタンは、高級脂肪酸の金属塩、高級脂肪酸エチル、高級脂肪酸アミド、高級脂肪酸、ポリオレフィンワックス等を分散助剤として用い、2本ロール、3本ロール、ニーダーバンバリーミキサー連続混練等の混練機で前記樹脂中に練り込まれる。前記分散助剤としては、ステアリン酸金属塩が好ましく、ステアリン酸亜鉛がより好ましい。こうして二酸化チタン顔料が練り込まれた前記樹脂は、ペレット形状成形され二酸化チタン顔料のマスターバッチとして用いられる。

0037

前記ペレット中の二酸化チタン濃度としては、30〜75重量%程度であることが好ましく、前記ペレット中の前記分散助剤の濃度としては、0.5〜10重量%程度が好ましい。二酸化チタン濃度が30重量%未満となるとペレットのカサが大きくなり、逆に75重量%を超えると二酸化チタンの分散性が悪くなるとともにペレットにひび割れが生じ易くなる。また、二酸化チタンを含有するマスターバッチは、使用前に50〜90℃、2時間以上のドライ乾燥あるいは真空乾燥をするのが好ましい。

0038

前記被覆層における前記二酸化チタンの含有量としては、5〜50重量%が好ましく、8〜45重量%がより好ましい。前記含有量が5重量%未満であると、解像度が劣ることがあり、50重量%を越えると、製造時にダイすじが発生することがある。

0039

前記ブルーイング剤としては、一般に知られる群青コバルトブルー酸化燐コバルトキナクリドン系顔料等とそれらの混合物が挙げられる。ブルーイング剤の粒子径は特に制限されるものではないが、通常、0.3〜10μmの範囲であることが好ましい。本発明において、ブルーイング剤を被覆層の最上層に用いる場合には、0.2〜0.4重量%、下層側に用いる場合には0〜0.15重量%含有させるのが好ましい。

0040

前記酸化防止剤の前記被覆層中の含有量としては、前記被覆層を形成する樹脂に対し、50〜1、000ppm程度が好ましい。こうして作製された二酸化チタン顔料等を含有するマスターバッチは、前記被覆層を形成する樹脂を用いて適宜希釈し、押し出しラミネート用に供される。

0041

前記粘着付与剤樹脂としては、ロジン誘導体樹脂、テルペン樹脂(例えば、高分子β−ピネン)、クマロンインデン樹脂及び石油系炭化水素樹脂等の中から適宜選択される。これらは、1種単独で用いてもよく、2種以上を混合して併用してもよい。

0042

前記石油系炭化水素樹脂としては、例えば、脂肪族系石油樹脂芳香族系石油樹脂ジシクロペンタジエン系石油樹脂、共重合系石油樹脂水添系石油樹脂及び脂環族系石油樹脂等が挙げられる。前記脂肪族系石油樹脂としては、特に炭素原子数5のものが好ましい。前記芳香族系石油樹脂としては、特に炭素原子数9のものが好ましい。

0043

前記粘着付与剤樹脂の配合量としては、前記被覆層を形成する樹脂に対し、通常0.5〜60重量%であり、10〜35重量%が好ましい。前記配合量が、0.5重量%未満となると、接着不良となることがあり、60重量%を超えると製造時のネックインが発生し易くなることがある。

0044

前記接着性樹脂としては、例えば、アイオノマーエチレン酢酸ビニル共重合体EVA)、エチレン−アクリル酸共重合体、これらの金属塩等が挙げられる。前記接着性樹脂の配合量としては、前記被覆層を形成する樹脂に対し、通常20〜500重量%であり、50〜200重量%が好ましい。なお、本発明においては、前記粘着付与剤樹脂と前記接着性樹脂とを併用してもよい。

0045

前記被覆層は、加熱溶融した前記二酸化チタン等を含有するペレットを溶融し、必要に応じて前記被覆層を形成する樹脂で希釈して溶融し、走行させた前記原紙上に、通常ラミネート法、逐次ラミネート法、又は、フィートブロックタイプマルチマニホールドタイプ、マルチスロットタイプ等の単層若しくは多層押出ダイ、ラミネーター等によるラミネート法のいずれかの方法により被覆することにより、形成される。前記単層若しくは多層押出用ダイの形状としては、特に制限されるものではないが、一般に、Tダイ、コートハンガーダイ等が好適に挙げられる。

0046

本発明においては、前記被覆層を形成する樹脂を前記原紙の一方又は両方の表面に被覆する前に、前記原紙に、コロナ放電処理火炎処理グロー放電処理、又はプラズマ処理などの活性化処理を施すことが好ましい。

0047

乳剤塗布側(表面)に形成される被覆層の厚みとしては、被覆層が単層に形成される場合には、10〜60μmが好ましく、被覆層が多層に形成される場合には、例えば3層に形成される場合、例えば、最上層の厚みは0.5〜50μm、中間層の厚みは5〜50μm、最下層の厚みは0.5〜50μmが好ましい。なお、乳剤塗布側とは反対側(裏面)に形成される被覆層の厚みとしては、10〜50μmが好ましい。

0048

乳剤塗布側(表面)の被覆層の最上層表面には、光沢面、又は特開昭55−26507号公報記載の微細面、マット面又は目面型付けがされ、乳剤塗布側とは反対側(裏面)の被覆層表面には、無光沢面の型付けがされる。さらに、型付けした後のこれらの表面には、コロナ放電処理、火炎処理などの活性化処理を施すことができ、活性化処理後に特開昭61−846443号公報に記載のような下引き処理を行うこともできる。

0049

以上の本発明の記録材料用支持体は、各種の写真構成層が塗設されるカラー写真印画紙、白黒写真印画紙、写植印画紙、反転写真材料銀塩拡散転写法ネガ及びポジ印刷材料インク受容層が塗設される感熱記録紙、インクジェット記録紙コピー用紙、電子写真用記録紙などの各種記録材料用支持体として好適に用いることができる。これらの中でも、特に写真印画紙、感熱記録紙の支持体として特に好適に用いることができる。

0050

以下に、本発明の実施例を説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。

0051

実施例1〜4及び比較例1〜7
表1に示すような、未叩解重量平均繊維長を有するパルプに対し、2機のディスクリファイナーを用いて2段階の叩解を行い、パルプ紙料を調製した。このとき、パルプ紙料の濾水度を280cc(ただし、比較例6及び7では、それぞれ390cc、180cc)に調節し、表1に示すような2段目叩解後の重量平均繊維長となるように、パルプ濃度パルプ流量、ディスクリファイナーの刃型・回転数を適宜変更した。

0052

以上のような叩解により得られたパルプ紙料に、下記の薬品を添加した(数値絶対乾燥パルプ100重量部当たりの重量%(固形分)を示す)。
カチオンスターチ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1.5
・アルキルケテンダイマー(AKD)・・・・・・・・・・・0.6
エポキシ化ベヘン酸アミド・・・・・・・・・・・・・・・0.2
・ポリアミンポリアミドエピクロロヒドリン・・・・・・・・0.3

0053

以上の薬品を含有するパルプ紙料を長網抄紙機を用いて坪量160g/m2 となるように抄紙して原紙を作製した。なお、長網抄紙機における乾燥ゾーンの中間で表面サイズ処理剤としてポリビニルアルコール(PVA)を前記原紙の片面当たり1.0g/m2 となるように塗布した。

0054

得られた原紙の表面に、アナターゼ型酸化チタン10重量%を均一に含有する低密度ポリエチレンを、厚みが30μmになるように被覆した。また、この原紙の裏面に、高密度ポリエチレン50重量%と低密度ポリエチレン50重量%とをブレンドしたものを、厚みが30μmになるように被覆した。そして、更に、この原紙の表面にコロナ放電処理を行ったものを記録材料用支持体とした。

0055

この記録材料用支持体に、通常のゼラチン・ハロゲン化銀写真乳剤を塗布し、写真印画紙を作製した。得られた写真印画紙を露光現像処理し、検査用サンプルを得た。この検査用サンプルの画面の表面平滑性を、サンプ見本と相対して視覚的に比較し、5段階の評価を行った。この表面平滑性の評価においては、5が最も優れ、1に近づくにつれて順次劣化し、1が最も劣ることを意味している。この表面平滑性の評価により、2以下とされたものは商品価値が無い。また、検査用サンプルの剛性()を触手時の感触にて調べ、その結果をA〜Eの5段階で評価した。この剛性の評価においては、Aが最も優れ、Eに近づくにつれて順次劣化し、Eが最も劣ることを意味している。この表面平滑性の評価により、D以下とされたものは商品価値が無い。

0056

0057

なお、表1において、「*1算出値(%)」の欄の数値は、次式、((未叩解の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)−(1段目叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長))/((未叩解の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長)−(2段目叩解後の広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)の重量平均繊維長))×100、により算出される値(%)を意味する。

0058

表1の結果から以下のことが明らかである。即ち、パルプとして広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を用いなかった比較例4及び5では、本発明の効果を奏することができないことが明らかである。また、叩解前のパルプの重量平均繊維長が、本発明で規定する範囲外である比較例3及び5では、本発明の効果を奏することができないことが明らかである。また、叩解後のパルプの重量平均繊維長が、本発明で規定する範囲外である比較例1及び2では、本発明の効果を奏することができないことが明らかである。さらに、パルプ紙料の濾水度が、本発明で規定する範囲外である比較例3及び5では、本発明の効果を奏することができないことが明らかである。一方、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)を用い、叩解前のパルプの重量平均繊維長、叩解後のパルプの重量平均繊維長及びパルプ紙料の濾水度が本発明で規定する範囲内である実施例1〜4では、記録材料用支持体は、良好な表面平滑性及び剛性を有し、高品質であることが明らかである。

発明の効果

0059

本発明によると、前記従来における諸問題を解決することができ、写真印画紙、感熱記録紙等の各種記録材料用支持体として好適であり、表面平滑性及び剛性を同時にバランス良く、かつ十分なレベルにまで向上させた高品質の記録材料用支持体を提供することができる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ