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技術 静電気ショック防止器及びその防止器における接続プレート

出願人 株式会社東海理化電機製作所
発明者 木野哲也佐藤博保
出願日 1997年2月27日 (22年4ヶ月経過) 出願番号 1997-043757
公開日 1998年9月8日 (20年10ヶ月経過) 公開番号 1998-236247
状態 拒絶査定
技術分野 車両用電気・流体回路 静電気の除去
主要キーワード 静電気ショック 取り付け面積 四角リング 突出度合い 種ピン アースポイント 傾動範囲 インサイドパネル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年9月8日)のものです。
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図面 (7)

課題

内張を剥がすことなく簡単に取着することができるとともに、接続プレートを小型化しても確実にアース接続を行うことができる静電気ショック防止器を提供する。

解決手段

接続プレート5にはアース電極9が備えられ、そのアース電極9は、片持ち梁形状をもって形成され、かつ先端部に向かってスパイラル状に形成されるとともに、ドアインサイドパネルに設けられたボルト圧接すべく突出している。そして、接続プレート5は、そのアース電極9がボルトに接触した状態でインサイドパネルに取着される。このとき、アース電極9は、その付勢力によってボルトに対して接触状態に維持され、該ボルトを介してインサイドパネルに電気的に接続される。

概要

背景

自動車から乗員が降りようとするとき、ドア把手等の金属部分に触れると電気ショックを受けることがある。これは主として乗員が着用している衣服と、自動車のシート表面との間で剥離帯電が生じて衣服に静電気が帯電し、その静電気が導電性の良い人体から前記金属部分を介して車体側へ放電されるためである。このような静電気ショックを防止するため、静電気ショック防止器を自動車に設けることが提案されている。

図4は、その静電気ショック防止器を示す。静電気ショック防止器は、放電プレート51、アース接続装置52、及び、両者を接続するアース線53とからなる。放電プレート51は、金属や導電性の樹脂によって高抵抗に形成され、乗員が降車時に触れる場所、一般的にはドアの内側トリム内張)Tの上部に貼着される。アース接続装置52は、ドアの露出した金属部であるインサイドパネルPにおいて、図示しないロックドアラッチ機構を固定するための複数個ボルトBのうちの一つを覆うようにして取付けられる。即ち、このボルトBは、アースポイントとして利用される。

アース接続装置52は、図5に示すように、金属プレート54、金属プレート54用の両面接着テープ55、カバー56、及びカバー56用の両面接着テープ57を備えている。金属プレート54は四角形状に形成され、アース部Xを構成する領域と巻き取り部Yを構成する領域とに分けられる。

アース部Xには円形透孔54aが形成され、該孔54a内において片持ち梁状をなす板状のアース電極58が延出形成されている。アース電極58は、図6に示すように、所定角度だけ傾斜(図6において二点鎖線にて図示)している。一方、巻き取り部Yには、所定の位置に逆L字状に切り起こされた係止片59a〜59c及びジグザク状に切り起こされたフック60がそれぞれ形成されている。そして、係止片59a,59b間の接続部54bにその一端が接続された前記アース線53は、各係止片59a〜59cによってその余長が巻き取られるとともに、各フック60にて挟持される。

前記金属プレート54は、該プレート54と同じ四角形状に形成された両面接着テープ55を介して前記ボルトBを覆うようにして前記インサイドパネルPに取付けられる。このとき、アース電極58は、金属プレート54の透孔54a及び該孔54aに対応した位置に形成された両面接着テープ55の透孔55aを介してボルトBの頭部に接触する。アース電極58は、上記したように、所定角度だけ傾斜しているため、ボルトBの頭部に圧接する。そして、前記金属プレート54の取付後、該プレート54は、四角リング状の両面接着テープ57を介して前記カバー56にて収容される。従って、静電気ショック防止器は、内張を剥がすことなく簡単に取着することができるとともに、金属プレート54がカバー56にて覆われるため取り付け後の見栄えが良い。

このように車内に取り付けられた静電気ショック防止器は、乗員が放電プレート51を触れることによって静電気ショックが防止される。即ち、衣服に帯電した静電気が、高抵抗を有する放電プレート51、アース線53、金属プレート54、及び、ボルトBを介してアースとなる車体側へ徐々に放電されるため、静電気によるショックを受けることはない。

概要

内張を剥がすことなく簡単に取着することができるとともに、接続プレートを小型化しても確実にアース接続を行うことができる静電気ショック防止器を提供する。

接続プレート5にはアース電極9が備えられ、そのアース電極9は、片持ち梁形状をもって形成され、かつ先端部に向かってスパイラル状に形成されるとともに、ドアのインサイドパネルに設けられたボルトに圧接すべく突出している。そして、接続プレート5は、そのアース電極9がボルトに接触した状態でインサイドパネルに取着される。このとき、アース電極9は、その付勢力によってボルトに対して接触状態に維持され、該ボルトを介してインサイドパネルに電気的に接続される。

目的

本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、第1の目的は、内張を剥がすことなく簡単に取着することができるとともに、接続プレートを小型化しても確実にアース接続を行うことができる静電気ショック防止器を提供することにある。又、第2の目的は、取着面積を低減して汎用性に優れた静電気ショック防止器を提供することにある。更に、第3の目的は、その防止器に使用される接続プレートを提供することにある。

効果

実績

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請求項1

車両内部に配置された放電プレート(1)と、車両内部の金属部(P)に接地する接続手段(2)と、前記放電プレート(1)と前記接続手段(2)とを互いに接続する電線(3)と、前記電線(3)の余長を巻き取って該電線(3)の余長を吸収する巻取手段(4)とを備え、前記放電プレート(1)に人体の一部が接触することにより、その人体に帯電した静電気を徐々に放電するようにした静電気ショック防止器であって、前記接続手段(2)は、導電性材質よりなり、前記金属部(P)に設けられた金属部材(B)を囲うように前記金属部(P)に対して取着される接続プレート(5)と、前記接続プレート(5)に片持ち梁形状をもって形成され、かつ先端部に向かってスパイラル状に形成するとともに前記金属部材(B)に圧接すべく突出するアース電極(9)とを備えたことを特徴とする静電気ショック防止器。

請求項2

前記巻取手段(4)は、車両に取着され、かつ前記電線(3)を巻き取るための係止片(14)が形成された巻取プレート(12)を備え、該巻取プレート(12)と前記接続プレート(5)とを互いに分離したことを特徴とする請求項1に記載の静電気ショック防止器。

請求項3

前記接続手段(2)は、前記接続プレート(5)と、前記接続プレート(5)を前記金属部(P)に接着するための接着部材(6)と、前記接続プレート(5)の全体を覆うカバー(7)とからなり、前記巻取手段(4)は、前記巻取プレート(12)と、前記巻取プレート(12)を車両に接着するための接着部材(13)と、前記巻取プレート(12)の全体を覆うカバー(7)とからなることを特徴とする請求項1又は2に記載の静電気ショック防止器。

請求項4

前記接続プレート(5)及び前記巻取プレート(1)は同一外形に形成され、前記カバー(7)を前記接続手段(2)及び前記巻取手段(4)に対して共通に使用可能とすべく同一形状に形成したことを特徴とする請求項3に記載の静電気ショック防止器。

請求項5

導電性の材質にて形成されるとともに、片持ち梁形状をなしかつ先端部に向かってスパイラル状に形成されたアース電極(9)を備えたことを特徴とする静電気ショック防止器における接続プレート。

技術分野

0001

本発明は静電気ショック防止器係り、詳しくは、車両のドア内側に設けられ、人体帯電した静電気を逃がして電撃ショックを防止するために用いられる静電気ショック防止器及びその防止器における接続プレートに関するものである。

背景技術

0002

自動車から乗員が降りようとするとき、ドア把手等の金属部分に触れると電気ショックを受けることがある。これは主として乗員が着用している衣服と、自動車のシート表面との間で剥離帯電が生じて衣服に静電気が帯電し、その静電気が導電性の良い人体から前記金属部分を介して車体側へ放電されるためである。このような静電気ショックを防止するため、静電気ショック防止器を自動車に設けることが提案されている。

0003

図4は、その静電気ショック防止器を示す。静電気ショック防止器は、放電プレート51、アース接続装置52、及び、両者を接続するアース線53とからなる。放電プレート51は、金属や導電性の樹脂によって高抵抗に形成され、乗員が降車時に触れる場所、一般的にはドアの内側トリム内張)Tの上部に貼着される。アース接続装置52は、ドアの露出した金属部であるインサイドパネルPにおいて、図示しないロックドアラッチ機構を固定するための複数個ボルトBのうちの一つを覆うようにして取付けられる。即ち、このボルトBは、アースポイントとして利用される。

0004

アース接続装置52は、図5に示すように、金属プレート54、金属プレート54用の両面接着テープ55、カバー56、及びカバー56用の両面接着テープ57を備えている。金属プレート54は四角形状に形成され、アース部Xを構成する領域と巻き取り部Yを構成する領域とに分けられる。

0005

アース部Xには円形透孔54aが形成され、該孔54a内において片持ち梁状をなす板状のアース電極58が延出形成されている。アース電極58は、図6に示すように、所定角度だけ傾斜(図6において二点鎖線にて図示)している。一方、巻き取り部Yには、所定の位置に逆L字状に切り起こされた係止片59a〜59c及びジグザク状に切り起こされたフック60がそれぞれ形成されている。そして、係止片59a,59b間の接続部54bにその一端が接続された前記アース線53は、各係止片59a〜59cによってその余長が巻き取られるとともに、各フック60にて挟持される。

0006

前記金属プレート54は、該プレート54と同じ四角形状に形成された両面接着テープ55を介して前記ボルトBを覆うようにして前記インサイドパネルPに取付けられる。このとき、アース電極58は、金属プレート54の透孔54a及び該孔54aに対応した位置に形成された両面接着テープ55の透孔55aを介してボルトBの頭部に接触する。アース電極58は、上記したように、所定角度だけ傾斜しているため、ボルトBの頭部に圧接する。そして、前記金属プレート54の取付後、該プレート54は、四角リング状の両面接着テープ57を介して前記カバー56にて収容される。従って、静電気ショック防止器は、内張を剥がすことなく簡単に取着することができるとともに、金属プレート54がカバー56にて覆われるため取り付け後の見栄えが良い。

0007

このように車内に取り付けられた静電気ショック防止器は、乗員が放電プレート51を触れることによって静電気ショックが防止される。即ち、衣服に帯電した静電気が、高抵抗を有する放電プレート51、アース線53、金属プレート54、及び、ボルトBを介してアースとなる車体側へ徐々に放電されるため、静電気によるショックを受けることはない。

発明が解決しようとする課題

0008

ところで、前記アース接続装置52は、ドアのインサイドパネルPに取り付けられるため、厚み方向の大きさが制限され、該装置52を薄く形成する必要がある。従って、前記金属プレート54は、アース部Xと巻き取り部Yとが共用する構成のため、必然的にその面積広大となる。金属プレート54が広大となると、該プレート54を取り付ける場所が限定されしまい汎用性に乏しい。

0009

又、図6に示したように、アース電極58は、片持ち梁状をなす板状に形成されているため、その基端部(支点)とボルトBの軸線Lとの間の長さEが短くなるように形成すると、有効な該電極58の傾動範囲が小さくなる。つまり、ボルトB頭部の突出度合いによっては該電極58が確実に接触できない虞がある。そのため、基端部と軸線Lとの間の長さEが長くなるように形成する必要があり、このことがアース電極58の小型化、即ち金属プレート54の小型化の妨げとなっている。

0010

本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、第1の目的は、内張を剥がすことなく簡単に取着することができるとともに、接続プレートを小型化しても確実にアース接続を行うことができる静電気ショック防止器を提供することにある。又、第2の目的は、取着面積を低減して汎用性に優れた静電気ショック防止器を提供することにある。更に、第3の目的は、その防止器に使用される接続プレートを提供することにある。

課題を解決するための手段

0011

請求項1に記載の発明は、車両内部に配置された放電プレートと、車両内部の金属部に接地する接続手段と、前記放電プレートと前記接続手段とを互いに接続する電線と、前記電線の余長を巻き取って該電線の余長を吸収する巻取手段とを備え、前記放電プレートに人体の一部が接触することにより、その人体に帯電した静電気を徐々に放電するようにした静電気ショック防止器であって、前記接続手段は、導電性の材質よりなり、前記金属部に設けられた金属部材囲うように前記金属部に対して取着される接続プレートと、前記接続プレートに片持ち梁形状をもって形成され、かつ先端部に向かってスパイラル状に形成するとともに前記金属部材に圧接すべく突出するアース電極とを備えたことを要旨とする。

0012

請求項2に記載の発明は、前記巻取手段は、車両に取着され、かつ前記電線を巻き取るための係止片が形成された巻取プレートを備え、該巻取プレートと前記接続プレートとを互いに分離したことを要旨とする。

0013

請求項3に記載の発明は、前記接続手段は、前記接続プレートと、前記接続プレートを前記金属部に接着するための接着部材と、前記接続プレートの全体を覆うカバーとからなり、前記巻取手段は、前記巻取プレートと、前記巻取プレートを車両に接着するための接着部材と、前記巻取プレートの全体を覆うカバーとからなることを要旨とする。

0014

請求項4に記載の発明は、前記接続プレート及び前記巻取プレートは同一外形に形成され、前記カバーを前記接続手段及び前記巻取手段に対して共通に使用可能とすべく同一形状に形成したことを要旨とする。

0015

請求項5に記載の発明は、導電性の材質にて形成されるとともに、片持ち梁形状をなしかつ先端部に向かってスパイラル状に形成されたアース電極を備えたことを要旨とする。

0016

請求項1に記載の発明によれば、接続プレートにはアース電極が備えられ、そのアース電極は、片持ち梁形状をもって形成され、かつ先端部に向かってスパイラル状に形成されるとともに、金属部材に圧接すべく突出している。そして、接続プレートは、そのアース電極が金属部材に接触した状態で金属部に取着される。このとき、アース電極は、その付勢力によって金属部材に対して接触状態に維持され、該部材を介して金属部に電気的に接続される。従って、内張のない金属部に設けられた金属部材をアースポイントとして利用することで、内張を剥がすことなく接続手段を容易に取り付けることが可能である。しかも、金属部材の突出度合いを該部材の軸線方向に収縮して対応することができるため、アース電極を小さくしても確実にアース接続を行うことができる。つまり、接続プレートの小型化に貢献できる。

0017

請求項2に記載の発明によれば、接続手段の接続プレートと巻取手段の巻取プレートは、互いに分離されて形成されている。従って、接続手段と巻取手段を別体に構成でき、個々の取り付け面積縮小することができるため、取り付け場所が拡大されて汎用性に優れたものとなる。

0018

請求項3に記載の発明によれば、接続プレートは、アース電極が金属部材に接触した状態で接着部材によって金属部に接着され、カバーにてその全体が覆われる。巻取プレートは、係止片にてその余長を吸収すべく電線を巻き取って接着部材によって車両に接着され、カバーにてその全体が覆われる。従って、両プレートは、接着部材にて確実に接着されるとともに、カバーにて覆われるため取り付け後の見栄えがよい。

0019

請求項4に記載の発明によれば、接続プレート及び巻取プレートは同一外形に形成され、各カバーは共通に使用可能とすべく同一形状に形成される。従って、部品点数の増加を抑制することができる。

0020

請求項5に記載の発明によれば、接続プレートは導電性の材質にて形成されるとともに、該プレートには片持ち梁形状をなしかつ先端部に向かってスパイラル状に形成されたアース電極が備えられる。従って、アース電極に接触する金属部材の突出度合いを該部材の軸線方向に収縮して対応することができるため、アース電極の長さを短くしても確実にアース接続を行うことができる。つまり、接続プレートの小型化に貢献できる。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下、本発明を具体化した一実施形態を図1図4に従って説明する。図2に示すように、静電気ショック防止器は、放電プレート1、接続手段としての接続装置2、両者を接続する電線としてのアース線3、及び、アース線3の余長を巻き取る巻取手段としての巻取装置4から構成されている。

0022

放電プレート1は、高抵抗よりなる導電性樹脂プレート(図示しない)に金属製の電極板(図示しない)が封入された構成をなし、自動車のドアの内側トリム(内張)Tの上部に貼着されている。放電プレート1の電極板に接続されたアース線3は、径が1mm以下でその大半が内側トリムTの隙間、及び金属部としてのインサイドパネルPとウェザストリップWとの間の隙間に埋め込まれて隠蔽されている。

0023

接続装置2は、ドアの露出した金属部であるインサイドパネルPにおいて、図示しないロック(ドアラッチ)機構を固定するための金属部材としての3つのボルトBのうちの一つを覆うようにして取付けられている。このボルトBはアースポイントとして利用される。

0024

図1に示すように、接続装置2は、接続プレート5、接着部材としての両面接着テープ6、カバー7、及びカバー7用の両面接着テープ8を備えている。接続プレート5は、リン青銅板よりなりリング状に形成されている。接続プレート5には、その中央部の透孔5a内において片持ち梁状をなすアース電極9が一体に設けられている。

0025

図1図3に示すように、アース電極9は、その基端部に前記接続プレート5から所定の高さに立ち上がりかつ前記透孔5aの中心方向に延びるクランク状部9aが形成されている。そのクランク状部9aから先端に向かっては、透孔5aに沿ってほぼ一回転されたスパイラル状部9bが形成されている。スパイラル状部9bは、クランク状部9aが接続プレート5から立ち上がる側を該プレート5の表面とした場合、その表面側から裏面側に向かって徐々に突出している。つまり、スパイラル状部9bは表面側から裏面側に向かう方向に付勢する付勢力を有し、アース電極9はスパイラル状部9bの付勢力によって前記ボルトBの頭部に圧接するようになっている。

0026

又、前記スパイラル状部9bは、ボルトBの突出度合いをボルトBの軸線L方向に収縮して対応する。従って、接続プレート5を小型化すべくクランク状部9aとボルトBの軸線Lとの間の長さDが短くなるように形成しても、アース電極9は確実にボルトB頭部に接触することができる。

0027

接続プレート5の表面には、外側と内側と一部切り起こしてU字状に形成された接続部10が形成されている。接続部10には、前記放電プレート1よりのびるアース線3の端部が半田付けされている。この接続部10はU字状に形成することで半田が溜まり易く、確実にアース線3が接続プレート5に対して接続されるようになっている。接続部10の近傍には、内側からジグザク状に切り起こされたフック11が形成されている。フック11は、接続部10にて接続されたアース線3を挟持する。即ち、フック11は、接続部10に対してアース線3の引っ張り力が直接伝達するのを防止し、接続部10からのアース線3の抜け落ちを防止している。

0028

前記両面接着テープ6は、接続プレート5と同じリング状に形成されている。尚、接続装置2の取付け前においては、接続プレート5の裏面に両面接着テープ6の片面が接着されている。又、両面接着テープ6の接続プレート5が接着されていない面には、図示しない剥離シートが設けられている。

0029

前記カバー7は合成樹脂からなり、前記接続プレート5とほぼ同じ大きさの円形状に形成されている。カバー7は、天板7aと該天板7aの外周から立設された円環状の側壁7bとからなる。この天板7a及び側壁7bによってカバー7の裏面側に凹部(図示しない)が形成され、該凹部は接続プレート5及び前記両接着テープ6,8が収容可能である。又、側壁7bの下端には、アース線3を嵌め込むため切欠き7cが90度間隔で3箇所(図1において2箇所図示)形成されている。

0030

前記カバー7を接着するための両面接着テープ8は、前記接続プレート5の表面に形成された接続部10及びフック11に干渉しないように一部切り欠いたリング状に形成されている。両面接着テープ8は、その片面が接続部10及びフック11に干渉しないように接続プレート5の表面外周に接着され、もう片方の面が前記アース線3をカバー7の切欠き7cに嵌め込んだ状態で該カバーの凹部に接着される。尚、接続装置2の取付け前においては、カバー7の凹部に両面接着テープ8の片面が接着されている。又、両面接着テープ8のカバー7が接着されていない面には、図示しない剥離シートが設けられている。

0031

一方、前記巻取装置4は、巻取プレート12、該プレート12用の接着部材としての両面接着テープ13、前記カバー7、及び、前記両面接着テープ6を備えている。巻取装置4は、前記アース線3に余長が生じたときに、そのアース線3を適切な長さに調節すべく巻き取るために使用される。巻取プレート12は、前記接続プレート5と同様にリン青銅板よりなり前記接続プレート5と同一径の略円形状に形成されている。

0032

巻取プレート12には、逆L字状に切り起こされた前記アース線3の巻き取るための一対の係止片14が、それぞれ対向するように形成されている。係止片14の対向する方向に対して略直交する方向にジグザク状に切り起こされた一対の有弾性のフック15が、それぞれ対向するように形成されている。尚、該フック15の形成には、係止片14の対向する方向に対して直交する方向に形成された一対のスリット12aが使用される。そして、前記アース線3に余長が生じたとき、余長分のアース線3を各係止片14に対して巻き付けるとともに、各フック15にて挟持するようになっている。

0033

前記巻取プレート12を接着するするための両面接着テープ13は、該プレート12と略同一形状に形成されている。尚、巻取装置4の取付け前においては、巻取プレート12の係止片14が立ち上がる側を該プレート12の表面とした場合、該プレート12の裏面に両面接着テープ13の片面が接着されている。又、両面接着テープ13の巻取プレート13が接着されていない面には、図示しない剥離シートが設けられている。

0034

又、上記したように、前記巻取プレート12は接続プレート5と同一径の略円形状に形成され、各係止片14及び各フック15は前記接続装置2に使用された前記両面接着テープ6及び前記カバー7が干渉しない位置に配置されている。即ち、巻取装置4においても、前記両面接着テープ6及び前記カバー7を使用することができる。従って、部品点数の増加を抑制することができる。両面接着テープ6は、その片面が各係止片14及び各フック15が干渉しないように巻取プレート12の表面外周に接着され、もう片方の面が巻き取られたアース線3をカバー7の切欠き7cに嵌め込んだ状態で該カバー7の凹部に接着される。尚、巻取装置4の取付け前においては、カバー7の凹部に両面接着テープ6の片面が接着されている。又、両面接着テープ6のカバー7が接着されていない面には、図示しない剥離シートが設けられている。

0035

次に、上記のように構成された静電気ショック防止器の取り付け方法について説明する。尚、予め放電プレート1と接続プレート5とはアース線3にて互いに接続されている。又、接続プレート5及び巻取プレート12の各裏面には、両面接着テープ6,13の片面がそれぞれ接着されている。更に、接続装置2及び巻取装置4の各カバー7には、その凹部に各両面接着テープ8,6の片面がそれぞれ接着されている。

0036

放電プレート1を内側トリムTの所定の位置に貼着し、アース線3を内側トリムTの隙間、及びインサイドパネルPとウェザストリップWとの間の隙間に埋め込む。次に、接続プレート5の裏面に接着された両面接着テープ6の剥離シート(図示しない)を剥がし接着面が露出した状態で、アース電極9の先端とボルトBの頭部とが接触するようにして接続プレート5をインサイドパネルPに接着させる。

0037

このとき、図3に示すように、インサイドパネルPの表面から若干突出したボルトBの頭部に対してアース電極9の先端が接触することにより、スパイラル状部9bはその付勢力に抗して縮められる。つまり、アース電極9はスパイラル状部9bの付勢力によってボルトBの頭部に圧接し、アース電極9とボルトBの頭部とは接触状態に保持される。

0038

次に、両面接着テープ8の剥離シート(図示しない)を剥がし接着面が露出した状態で、アース線3を切欠き7cに嵌め込むと同時にカバー7を接続プレート5の表面に接着させる。このようにして、放電プレート1が、アース線3、接続プレート5、及び、アースポイントであるボルトBに接続され接地される。

0039

又、このとき、アース線3に余長が生じた場合における巻取装置4の取り付け方法について説明する。余長分のアース線3を吸収すべく該アース線3を巻取プレート12の各係止片14に対してそれぞれ係止させて任意の回数巻き付ける(図1参照)。このとき同時に、アース線3を各フック15に挟持させる。

0040

次に、巻取プレート12の裏面に接着された両面接着テープ13の剥離シート(図示しない)を剥がし接着面が露出した状態で、例えば、図2に示すように前記接続装置2に近傍のインサイドパネルPに接着させる。そして、カバー7の凹部に接着された両面接着テープ6の剥離シート(図示しない)を剥がし接着面が露出した状態で、アース線3を切欠き7cに嵌め込むと同時にカバー7を巻取プレート12の表面に接着させる。このようにして、本実施の形態における静電気ショック防止器の取付けが完了する。

0041

尚、本実施の形態では、アース線3に余長が生じ、その余長分のアース線3を吸収すべく巻取装置4を使用したが、アース線3が適切な長さである場合には該巻取装置4を使用する必要はない。つまり、本実施の形態の静電気ショック防止器は、余分な取り付け面積を必要とすることはない。

0042

上記したように、本実施の形態によれば、以下の特徴を有する。
(1)静電気ショック防止器は、接続装置2と巻取装置4とがそれぞれ別体で構成される。従って、個々の取り付け面積を縮小することができるとともに、巻取装置4が必要ないときには該装置4分の余分な取り付け面積を必要しないため、取り付け場所が拡大され、汎用性に優れたものとすることができる。

0043

又、該防止器は、内張を剥がすことなく簡単に取着することができるとともに、両プレート5,12がカバー7にてそれぞれ覆われるため取り付け後の見栄えが良い。

0044

(2)スパイラル状部9bは、ボルトBの突出度合いをボルトBの軸線L方向に収縮して対応する。従って、接続プレート5を小型化すべくクランク状部9aとボルトBの軸線Lとの間の長さDが短くなるように形成しても、アース電極9は確実にボルトB頭部に接触することができる。

0045

(3)巻取プレート12は接続プレート5と同一径の略円形状に形成され、各係止片14及び各フック15は接続装置2に使用された両面接着テープ6及びカバー7が干渉しない位置に配置されている。即ち、巻取装置4においても、接続装置2に使用された両面接着テープ6及びカバー7を使用することができる。従って、部品点数の増加を抑制することができる。

0046

(4)アース線3を接続する接続部10の近傍にはフック11が形成され、接続部10にて接続されたアース線3を挟持する。フック11は、接続部10に対してアース線3の引っ張り力が直接伝達するのを防止している。従って、アース線3の引っ張り力による接続部10からのアース線3の抜け落ちを防止することができる。

0047

尚、本発明は前記実施の形態の他、以下の態様で実施してもよい。
○上記実施の形態では、アース電極9にクランク状部9a及びスパイラル状部9bを形成したが、該電極がボルトBに圧接して接触できれば、形状はこれに限定されるものではない。

0048

○上記実施の形態では、接続プレート5をリン青銅板にて形成したが、導電性の材質であれば材質はこれに限定されるものではない。
○上記実施の形態では、巻取プレート12を導電性の材質のリン青銅板を使用して形成したが、特に導電性の材質でなくてもよい。

0049

○上記実施の形態では、図2に示すように、巻取装置4をインサイドパネルPに取着したが、他の場所に取着してもよい。例えば、トリムTに取着してもよい。

0050

○上記実施の形態では、巻取プレート12に対して逆L字状に切り起こした一対の係止片14を形成したが、アース線3が巻き取り可能であれば、その形状、数、及び、形成方法はこれに限定されるものではない。

0051

○上記実施の形態では、接続プレート5及び巻取プレート12に対してフック11,15をそれぞれ形成したが、両フック11,15を省略したり、いずれか一方を省略してもよい。又、それらの数を任意に変更してもよい。

0052

○上記実施の形態では、接続プレート5、巻取プレート12、及び、カバー7を接着する際に両面接着テープ6,8,13を使用したが、接着剤等であってもよい。

0053

○上記実施の形態では、接続プレート5の接続部10に対してアース線3を半田付けしたが、圧着するようにしてもよい。尚、本発明における金属部材を以下のように定義する。

0054

ドア内側等の車両内部の金属部の表面と面一又は表面から突出若くは没入するように設けられた金属製の部材をいい、各種ボルト及びネジ等の締付部材、各種ピン及びリベット等のかしめ部材を含む。

発明の効果

0055

請求項1に記載の発明によれば、内張を剥がすことなく簡単に取着することができるとともに、接続プレートを小型化しても確実にアース接続を行うことができる静電気ショック防止器を提供することができる。

0056

請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の発明の効果に加えて、取着面積を低減して汎用性に優れた静電気ショック防止器を提供することができる。請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の発明の効果に加えて、両プレートを確実に取着できるとともに、取り付け後において美観に優れた静電気ショック防止器を提供することができる。

0057

請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の発明の効果に加えて、部品点数の増加を抑制することができる静電気ショック防止器を提供することができる。

0058

請求項5に記載の発明によれば、小型化しても確実にアース接続を行うことができる静電気ショック防止器における接続プレートを提供することができる。

図面の簡単な説明

0059

図1本実施の形態における接続装置及び巻取装置を示す分解斜視図。
図2静電気ショック防止器の取付け状態を示す概略斜視図。
図3アース電極とボルト頭部との接触状態を示す一部拡大断面図。
図4従来の静電気ショック防止器の取付け状態を示す概略斜視図。
図5アース接続装置を示す分解斜視図。
図6アース電極とボルト頭部との接触状態を示す一部拡大断面図。

--

0060

1…放電プレート、2…接続手段としての接続装置、3…電線としてのアース線、4…巻取手段としての巻取装置、5…接続プレート、6,13…接着部材としての両面接着テープ、7…カバー、9…アース電極、12…巻取プレート、14…係止片、B…金属部材としてのボルト、P…金属部としてのインサイドパネル。

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