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技術 遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンの製造方法

出願人 株式会社ジェガラニン前田信秀
発明者 前田信秀
出願日 1997年1月31日 (23年0ヶ月経過) 出願番号 1997-031448
公開日 1998年8月18日 (21年6ヶ月経過) 公開番号 1998-219514
状態 特許登録済
技術分野 酸化物セラミックスの組成1 合成繊維
主要キーワード 焼成加工 ふとんカバー 電界エネルギー 菌体蛋白質 生体水 焼成機 脱臭機構 マグネシア微粉
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年8月18日)のものです。
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課題

遠赤外線放射特性抗菌性脱臭性防カビ性および防虫性を有すると共に、導電性を有する複合セラミックスを、レーヨン製造工程中において、ビスコースに添加混入して、遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンを得る。

解決手段

遠赤外線放射特性、抗菌性と脱臭性を有するセラミックス中、蛇紋石電気石およびマグネシア基材とし、チタンおよび炭素混合材とし、前記基材に混合材を添加混合攪拌後、焼成して得られた複合セラミックスを、レーヨン製造工程中において、ビスコースに添加混入して、遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンを製造する。

概要

背景

従来、遠赤外線放射特性抗菌性脱臭性防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンは存在していなかった。

概要

遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、導電性を有する複合セラミックスを、レーヨン製造工程中において、ビスコースに添加混入して、遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンを得る。

遠赤外線放射特性、抗菌性と脱臭性を有するセラミックス中、蛇紋石電気石およびマグネシア基材とし、チタンおよび炭素混合材とし、前記基材に混合材を添加混合攪拌後、焼成して得られた複合セラミックスを、レーヨン製造工程中において、ビスコースに添加混入して、遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンを製造する。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

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請求項1

粒径5μm以下の蛇紋石微粉末20〜30重量%、電気石微粉末10〜20重量%およびマグネシア微粉末20〜30重量%を基材とすると共に、粒径5μm以下のチタン微粉末5〜15重量%および炭素微粉末20〜30重量%を混合材として前記基材に添加混合して、混合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記基材および混合材を混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る後200〜500℃の仮焼温度焼成機により焼成して得られた複合セラミックスを、レーヨン製造工程中の混合工程において、ビスコースを投入した混合機に5〜10重量%投入するか、または脱泡工程において、ビスコースを投入した紡糸タンクに5〜10重量%投入して、前記ビスコースに前記複合セラミックスを添加混入することを特徴とする遠赤外線放射特性抗菌性脱臭性防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンの製造方法。

請求項2

粒径5μm以下の蛇紋石微粉末45〜55重量%、電気石微粉末3〜7重量%およびマグネシア微粉末20〜30重量%を基材とすると共に、粒径5μm以下のチタン微粉末5〜15重量%および炭素微粉末5〜15重量%を混合材として前記基材に添加混合して、混合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記基材および混合材を混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る後200〜500℃の仮焼温度で焼成機により焼成して得られた複合セラミックスを、レーヨン製造工程中の混合工程において、ビスコースを投入した混合機に5〜10重量%投入するか、または脱泡工程において、ビスコースを投入した紡糸タンクに5〜10重量%投入して、前記ビスコースに前記複合セラミックスを添加混入することを特徴とする遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンの製造方法。

請求項3

粒径5μm以下の蛇紋石微粉末15〜25重量%、電気石微粉末3〜7重量%およびマグネシア微粉末20〜30重量%を基材とすると共に、粒径5μm以下のチタン微粉末20〜30重量%および炭素微粉末20〜30重量%を混合材として前記基材に添加混合して、混合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記基材および混合材を混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る後200〜500℃の仮焼温度で焼成機により焼成して得られた複合セラミックスを、レーヨン製造工程中の混合工程において、ビスコースを投入した混合機に5〜10重量%投入するか、または脱泡工程において、ビスコースを投入した紡糸タンクに5〜10重量%投入して、前記ビスコースに前記複合セラミックスを添加混入することを特徴とする遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンの製造方法。

請求項4

粒径5μm以下の蛇紋石微粉末5〜15重量%、電気石微粉末5〜15重量%およびマグネシア微粉末25〜35重量%を基材とすると共に、粒径5μm以下のチタン微粉末20〜30重量%および炭素微粉末20〜30重量%を混合材として前記基材に添加混合して、混合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記基材および混合材を混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る後200〜500℃の仮焼温度で焼成機により焼成して得られた複合セラミックスを、レーヨン製造工程中の混合工程において、ビスコースを投入した混合機に5〜10重量%投入するか、または脱泡工程において、ビスコースを投入した紡糸タンクに5〜10重量%投入して、前記ビスコースに前記複合セラミックスを添加混入することを特徴とする遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、遠赤外線放射特性抗菌性脱臭性防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンの製造方法に関するものである。

背景技術

0002

従来、遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンは存在していなかった。

発明が解決しようとする課題

0003

上記のように、従来は遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンは存在していなかったため、レーヨンを木綿合成繊維混紡して作られた、特に病院における下着、シ—ツ、ふとんカバ—、その他台所布巾等はクリニング洗浄をしても、汚臭や雑菌が除去されず、極めて不衛生であり、更にノミダニ等の衛生害虫に対する防虫性もなく、また下着やシーツの場合遠赤外線を放射しないので、皮膚表面温度昇温させることや、血流を促進させることができず、然も下着の場合、静電気が発生して不快感を与えるという課題があった。

0004

本発明はかかる課題を解決すべくなしたもので、遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンの製造方法を提供しようとするものである。

課題を解決するための手段

0005

本発明は、粒径5μm以下の蛇紋石微粉末20〜30重量%、電気石微粉末10〜20重量%およびマグネシア微粉末20〜30重量%を基材とすると共に、粒径5μm以下のチタン微粉末5〜15重量%および炭素微粉末20〜30重量%を混合材として前記基材に添加混合して、混合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記基材および混合材を混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る後200〜500℃の仮焼温度焼成機により焼成して得られた複合セラミックスを、レーヨン製造工程中の混合工程において、ビスコースを投入した混合機に5〜10重量%投入するか、または脱泡工程において、ビスコースを投入した紡糸タンクに5〜10重量%投入して、前記ビスコースに前記複合セラミックスを添加混入するという手段、粒径5μm以下の蛇紋石微粉末45〜55重量%、電気石微粉末3〜7重量%およびマグネシア微粉末20〜30重量%を基材とすると共に、粒径5μm以下のチタン微粉末5〜15重量%および炭素微粉末5〜15重量%を混合材として前記基材に添加混合して、混合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記基材および混合材を混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る後200〜500℃の仮焼温度で焼成機により焼成して得られた複合セラミックスを、レーヨン製造工程中の混合工程において、ビスコースを投入した混合機に5〜10重量%投入するか、または脱泡工程において、ビスコースを投入した紡糸タンクに5〜10重量%投入して、前記ビスコースに前記複合セラミックスを添加混入するという手段、粒径5μm以下の蛇紋石微粉末15〜25重量%、電気石微粉末3〜7重量%およびマグネシア微粉末20〜30重量%を基材とすると共に、粒径5μm以下のチタン微粉末20〜30重量%および炭素微粉末20〜30重量%を混合材として前記基材に添加混合して、混合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記基材および混合材を混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る後200〜500℃の仮焼温度で焼成機により焼成して得られた複合セラミックスを、レーヨン製造工程中の混合工程において、ビスコースを投入した混合機に5〜10重量%投入するか、または脱泡工程において、ビスコースを投入した紡糸タンクに5〜10重量%投入して、前記ビスコースに前記複合セラミックスを添加混入するという手段、粒径5μm以下の蛇紋石微粉末5〜15重量%、電気石微粉末5〜15重量%およびマグネシア微粉末25〜35重量%を基材とすると共に、粒径5μm以下のチタン微粉末20〜30重量%および炭素微粉末20〜30重量%を混合材として前記基材に添加混合して、混合機および粉砕機に順次複数回に亘って投入して、前記基材および混合材を混合攪拌および粉砕して均一に混合し、然る後200〜500℃の仮焼温度で焼成機により焼成して得られた複合セラミックスを、レーヨン製造工程中の混合工程において、ビスコースを投入した混合機に5〜10重量%投入するか、または脱泡工程において、ビスコースを投入した紡糸タンクに5〜10重量%投入して、前記ビスコースに前記複合セラミックスを添加混入するという手段、のいずれかを採用することにより、上記課題を解決した。

発明を実施するための最良の形態

0006

本発明者は、単一成分のセラミックスにつき、夫々遠赤外線放射率抗菌率、脱臭率、防カビ性を示す防カビ抵抗、ノミやダニ等の衛生害虫に対する防虫性を示す忌避率および導電性を示す導電率につき、個々に測定し、遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗、忌避率および導電率のいずれかにおいて優れたものを抽出すると共に、前記各セラミックスを複数種類一定比率で混合攪拌し、然る後仮焼して遠赤外線放射特性、抗菌性および脱臭性を有すると共に、防カビ性、防虫性および導電性を有する複合セラミックスを製造し、そして該複合セラミックスをレーヨン製造工程中においてビスコースに添加混入することにより、遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性、防虫性を有すると共に、静電気防止効果を有するレーヨンを完成した。

0007

本発明に使用される遠赤外線放射特性、抗菌性および脱臭性を有すると共に、防カビ性、防虫性および導電性を有する複合セラミックスを構成する単一成分のセラミックスの平均放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗、忌避率、導電率および水素イオン濃度を測定したところ、表1に示す測定値を得た。なお、前記防カビ抵抗はJIS 2911によって測定した。

0008

0009

表1の結果から、炭素が97%の極めて高い遠赤外線放射率を有し、そしてマグネシアが95%、蛇紋石が94%、チタンが90%、最低の電気石でも85%という高い遠赤外線放射率を有すると共に、いずれも水素イオン濃度はアルカリ域にあることが判った。また、蛇紋石はブドウ状球菌に対しては98%の抗菌率を有するが、大腸菌に対しては65%と中程度の抗菌率しかなく、硫化水素に対しては100%の脱臭率を有するが、アンモニアに対しては50%と中程度の脱臭率しかなく、マグネシアは大腸菌に対して99.9%、ブドウ状球菌に対して98%と極めて高い抗菌率を有するが、アンモニアに対して25%、硫化水素に対して45%と脱臭率は高くなく、更に、電気石は大腸菌に対して65%、ブドウ状球菌に対して70%と中程度の抗菌率を有し、アンモニアに対して63%、硫化水素に対して65%と中程度の脱臭率を有することが判った。

0010

そして、蛇紋石とマグネシアは防カビ抵抗3で最高値であったが、電気石は防カビ抵抗2で中程度であった。また、ノミやダニ等の衛生害虫に対する防虫性を示す忌避率は、マグネシアが97%、蛇紋石が96%、電気石が85%でいずれも高率であった。

0011

一方、チタンは大腸菌に対して20%、ブドウ状球菌に対して25%の低い抗菌率しかなく、アンモニアに対して60%の中程度の脱臭率を有するが、硫化水素に対しては20%と低い脱臭率しか有しておらず、また炭素は大腸菌、ブドウ状球菌に対していずれも20%と低い抗菌率しかなく、アンモニアに対して65%、硫化水素に対して55%と中程度の脱臭率を有する。そして、防カビ抵抗はチタン、炭素とも1で低い防カビ抵抗しかなく、忌避率もチタンが50%、炭素が25%で低いことが判った。

0012

更に、導電性を示す導電率は、蛇紋石が5.6mho/cm、電気石が6.1mho/cm、そしてマグネシアが6.0mho/cmで余り高くないのに対して、チタンが13.0mho/cm、そして炭素が15〜18mho/cmで非常に高いことが判った。

0013

前記抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗および忌避率において劣っているチタンおよび炭素を本発明に使用される複合セラミックスの素材として採用するのは、チタンおよび炭素は導電率が高く、更にチタンは光によって他のセラミックスを活性励起させるという作用を有するため、炭素とチタンを混合することにより、炭素はチタンの活性励起作用によって炭素の特性である導電性が活性励起されて更に導電率が高くなるためである。

0014

上記の結果より、本発明者は遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗および忌避率において、中程度から高率の数値を示した蛇紋石、電気石およびマグネシアを本発明に使用する複合セラミックスの基材として採用し、これら基材に混合材としてチタンおよび炭素を添加混合することによって、遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を有すると共に、導電性を有する複合セラミックスが得られると考え、前記各セラミックスをその配合比率を種々変えて複合セラミックスを製造した。

0015

すなわち、基材となる蛇紋石20〜30重量%、好ましくは25重量%、電気石10〜20重量%、好ましくは15重量%、マグネシア20〜30重量%、好ましくは25重量%に対して、混合材としてチタン5〜15重量%、好ましくは10重量%、炭素20〜30重量%、好ましくは25重量%を添加混合して複合セラミックスAを製造し、または基材となる蛇紋石45〜55重量%、好ましくは50重量%、電気石3〜7重量%、好ましくは5重量%、マグネシア20〜30重量%、好ましくは25重量%に対して、混合材としてチタン5〜15重量%、好ましくは10重量%、炭素5〜15重量%、好ましくは10重量%を添加混合して複合セラミックスBを製造し、そしてまたは基材となる蛇紋石15〜25重量%、好ましくは20重量%、電気石3〜7重量%、好ましくは5重量%、マグネシア20〜30重量%、好ましくは25重量%に対して、混合材としてチタン20〜30重量%、好ましくは25重量%、炭素20〜30重量%、好ましくは25重量%を添加混合して複合セラミックスCを製造し、また更に基材となる蛇紋石5〜15重量%、好ましくは10重量%、電気石5〜15重量%、好ましくは10重量%、マグネシア25〜35重量%、好ましくは30重量%に対して、混合材としてチタン20〜30重量%、好ましくは25重量%、炭素20〜30重量%、好ましくは25重量%を添加混合して複合セラミックスDを製造した。

0016

そして、本発明で採用する複合セラミックスを構成する単一成分のセラミックスである蛇紋石、電気石、マグネシア、チタン、炭素を夫々表2に示す好ましい混合率により混合して製造された複合セラミックスの遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗、忌避率、導電率および水素イオン濃度を測定した結果を表3に示す。前記防カビ抵抗はJIS 2911によって測定した。なお、表3における記号A〜Dは表2の記号A〜Dと対応している。

0017

0018

0019

前記表3の結果から、いずれの複合セラミックスも、その複合セラミックスを構成する各単一成分の各セラミックスの相乗効果により遠赤外線放射率が89〜91%、大腸菌に対する抗菌率が92〜94%、ブドウ状球菌に対する抗菌率が92〜95%およびアンモニアに対する脱臭率が92〜94%、硫化水素に対する脱臭率が93〜95%で高い数値が出て、遠赤外線放射特性、抗菌性および脱臭性において優れていると共に、防カビ抵抗が2〜3、および忌避率が90〜92%で高く、防カビ抵抗性および衛生害虫に対する防虫性を示す忌避効果においても優れていることが判った。また、前記各複合セラミックスには、チタンおよび炭素が含まれているため、それぞれ13.0〜18.5mho/cmの高い導電率を有することが判った。

0020

以下本発明に採用する遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性を有すると共に、防カビ性、防虫性および導電性を有する複合セラミックスの製造方法について更に詳細に説明する。前記複合セラミックスを構成する各単一成分の各セラミックスの粒径は、5μm以下の微粉末を使用する必要があり、そしてこれら各セラミックスを混合すると、各セラミックスの比重、水分、湿度等の物理的特性が夫々異なると共に、これら原材料である前記各セラミックスは粒径が5μm以下の微粉末であるため、凝集化が安易に作用して、前記各セラミックスを均一に混合することは極めて容易ではない。

0021

そこで本発明者は、表2に示すような好ましい混合率により前記基材と混合材を夫々所定比率で混合機に投入して混合攪拌した後、その混合物を粉砕機に投入して粉砕し、そして更に、前記粉砕したものを再び混合機に投入して混合攪拌し、その後また粉砕機に投入して粉砕するという工程を順次約30分間繰返すという手段を採用することにより、基材と混合材とが均一に混合された複合セラミックスを製造することができた。

0022

そして、前記均一に混合された複合セラミックスの化学特性の安定化を図るため、複合セラミックスを200〜500℃の仮焼温度で焼成機により焼成して、遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性、防虫性および導電性を有する複合セラミックスとするのである。

0023

なお、前記複合セラミックスの材料である各セラミックスの水素イオン濃度は、表1に示すようにアルカリ性状を呈している。また、前記各セラミックスより成る複合セラミックスも表3に示すようにアルカリ性状を呈している。

0024

表1記載の水素イオン濃度を有する各セラミックスを複合した本発明に採用される複合セラミックスの水素イオン濃度は、前記のように200℃〜500℃で焼成されているので、表3に示すように非常に安定してアルカリ性状を呈し、水素イオン濃度の経時変化がない。更に、これら複合セラミックスは仮焼によって結晶化されて、電界エネルギー陽イオン)を発生する機能を有する複合セラミックスになる。前記複合セラミックスがアルカリ性状を呈するのは、その焼成加工中に不純物ガス化されるので、単一成分のセラミックスよりもアルカリ性に移行するからである。

0025

前記表3から前記製造方法によって得られた複合セラミックスは、陽イオンを有する複合セラミックスであり、アルカリ域の水素イオンになり、1年以上という長時間に亘って経時変化がなく安定していて、脱臭機構分解作用であるという特性を有し、その結果前記製造方法によって得られた複合セラミックスは、遠赤外線放射特性を有すると共に、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性を兼ね備える外、前記したようにチタンおよび炭素が含まれているため導電性を有していることが判る。

0026

一般的に生菌表層(壁)は陰イオンであって、そのため中性領域(pH7.0〜7.5)でしか生息が不可能であるが、前記製造方法によって得られた複合化された複合セラミックスの最大の特性として陽イオンを発生するので、陰イオンである菌体の表層(壁)が、前記複合セラミックスの陽イオンによって破壊されると同時に、菌体蛋白質変成して、呼吸困難となり死滅するのである。

0027

更に、硫化水素およびアンモニア等に対する脱臭作用は、物理的吸着または化学的吸着等の一般的作用ではなく、分解作用のため飽和状態にならないので、抗菌力と同様に、脱臭力を半恒久的に有すると共に、毒性をも有していないのである。

0028

本発明製造方法の素材となる複合セラミックスの粒子の粒径は、レーヨンの生産に支障のない程度に充分小さいことが好ましい。比較的太いレーヨンの場合は粒径5〜15μm程度のものの利用も可能であるが、通常は0.1〜5μm程度のもの、特に0.2〜1.5μm程度のものが好適である。逆に粒径が0.1μm以下の場合は粒子の凝集が起り易く、不都合なことが多い。

0029

前記製造方法により製造された複合セラミックスを、公知のレーヨンの製造工程中の混合工程における、ビスコースの品質を一定、均一にするため混合機に入れて混合する混合工程において、前記混合機に好ましくは5〜10重量%、特に好ましくは8重量%の比率で投入して、該複合セラミックスをビスコースに添加混入する。

0030

または、前記複合セラミックスの混合工程における添加混入に代えて、混合工程、濾過工程の後、ビスコースを紡糸タンクに入れて脱泡する脱泡工程において、前記紡糸タンクに好ましくは5〜10重量%、特に好ましくは8重量%の比率で複合セラミックスを投入して、該複合セラミックスをビスコースに添加混入してもよい。

0031

そして、前記工程においてビスコースに複合セラミックスを添加混入した後は、公知のレーヨン製造工程によりレーヨンを製造する。

0032

前記特に好ましい混合率によって得られた表2の記号A〜Dに示す複合セラミックスをセルロースに添加混入して得られたレーヨンにつき、遠赤外線放射率、抗菌率、脱臭率、防カビ抵抗、忌避率および水素イオン濃度について測定した平均値を表4に示す。

0033

0034

表4で示すように、本発明製造方法によって得られたレーヨンは、90%の遠赤外線放射率を有すると共に、92〜93%の抗菌率、91〜92%の脱臭率を有し、更に防カビ抵抗2で中程度の防カビ性を有し、衛生害虫に対する忌避率も90%と極めて高く、汎用のレーヨンにはない遠赤外線放射特性、抗菌性、脱臭性、防カビ性および防虫性が付与されていることが判った。そして、本発明製造方法によって得られたレーヨンの水素イオン濃度は7.5で中性であった。

0035

また、汎用レーヨンと、前記特に好ましい混合率によって得られた表2の記号A〜Dに示す複合セラミックスをセルロースに添加混入して得られた本発明によるレーヨンの帯電電圧について測定した結果を表5に示す。表5の測定結果より、本発明によるレーヨンは汎用レーヨンに比してほぼ半分の帯電電圧しかなく、その分静電気防止効果を有することが判った。これは、複合セラミックスに含まれているチタンと炭素の導電性によるもので、本発明によるレーヨンに帯電した電荷はすぐに中和する方向に移動し、帯電電圧が減少して静電気を帯電しないからである。

0036

0037

本発明によって得られたレーヨンは、主として木綿、合成繊維等を混紡して使用するが、その混紡の比率は用途等によって異なる。主なる用途は、服地和装地、裏地、下着、肌着毛布等である。そして、下着や肌着として着用すると静電気防止効果を有しているため、静電気発生による不快感がない。

0038

前記のように遠赤外線放射率が高い本発明製造方法に係るレーヨンを混紡した下着、肌着を着用すると、体温で遠赤外線の放射効率が高まり、それにより皮膚表面温度を昇温させる効果があり、更に遠赤外線の放射により生体水が活性化されて血流も促進されるので、疲労回復等の効果がある。また、本発明製造方法に係るレーヨンはpH7.5の中性であるため、人体被着する下着、肌着の素材として最適である。

発明の効果

0039

本発明製造方法によって得られたレーヨンは遠赤外線放射特性を有するので、該レーヨンを木綿等と混紡した下着や肌着として利用することにより、皮膚表面温度を昇温させると共に、血流を促進させるという効果がある。本発明製造方法の素材となる抗菌性、脱臭性、防カビ性およびノミやダニ等の衛生害虫に対する防虫性を有する複合セラミックスが、アルカリ性状を呈し、且つ水素イオン濃度の経時変化がなく、陽イオンを発生して一般生菌を死滅させて抗菌性を有すると共に、硫化水素およびアンモニアを分解して脱臭性をも有し、その抗菌性と脱臭性は恒久的にその作用を有するため、本発明製造方法によって得られたレーヨンは前記複合セラミックスにより抗菌性と脱臭性を合わせ保有し、木綿または合成繊維と混紡することにより、特に病院に於けるシーツ、ふとんカバーやその他、布巾、下等に使用され、その用途は極めて広い。更に、本発明製造方法によって得られたレーヨンは防カビ抵抗を有すると共に、ノミやダニ等の衛生害虫に対する忌避率が高く、カビの発生が阻止され、ノミやダニ等の衛生害虫が寄りつかず防虫性があるという優れた効果を有する。また更に、本発明製造方法によって得られたレーヨンは静電気防止効果を有するため、該レーヨンを混紡した繊維により織られた下着や肌着を着用すると、静電気の発生が防止されるため、静電気発生による不快感がない。

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