図面 (/)

この項目の情報は公開日時点(1998年8月11日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (7)

課題

内容物の噴霧量を調節する事により、季節使用者の好みに応じて体感温度を変化させる事ができる。そして、小量噴霧により、冷気による刺激を回避する事ができる。また、大量噴霧により、強い冷気による良好な清涼感を得る事ができる。

解決手段

ハウジング3内に、挿通口4を介して上部室6と下部室7とを形成する。上部室6内には、下端押圧部13を挿通口4に挿通可能としたステム8を上下動可能に装着する。下部室7内には、小量流通口16を開口した切替バルブ14を上下動可能に装着する。この切替バルブ14で挿通口4を、小量流通口16の連通以外では閉止するとともに挿通口4の閉止を、ステム8による切替バルブ14の押圧により開放可能とする。

概要

背景

従来、エアゾール容器制汗消臭剤充填したものには、用と用の2つのタイプの製品が存在する。そして、夏用のエアゾール容器には、内容物を大量に噴霧する機構を備えている。そして、大量噴霧する事により、エアゾール内容物中に大量に混在する噴射剤蒸発潜熱によって使用者の肌の表面温度下げ、良好な清涼感を与えるものである。また、冬用のエアゾール容器には、内容物を小量に噴霧する機構を備えている。そして、小量噴霧する事により、エアゾール内容物中の噴射剤の量も少ないから、蒸発潜熱も小さなものとし、使用者の肌の表面温度の低下を極力防止して、使用者に強い冷感を与えないようにするものである。

概要

内容物の噴霧量を調節する事により、季節や使用者の好みに応じて体感温度を変化させる事ができる。そして、小量噴霧により、冷気による刺激を回避する事ができる。また、大量噴霧により、強い冷気による良好な清涼感を得る事ができる。

ハウジング3内に、挿通口4を介して上部室6と下部室7とを形成する。上部室6内には、下端押圧部13を挿通口4に挿通可能としたステム8を上下動可能に装着する。下部室7内には、小量流通口16を開口した切替バルブ14を上下動可能に装着する。この切替バルブ14で挿通口4を、小量流通口16の連通以外では閉止するとともに挿通口4の閉止を、ステム8による切替バルブ14の押圧により開放可能とする。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
2件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

エアゾール容器蓋体の内部に上端を固定したハウジング内に、挿通口を介して上部室と下部室とを形成し、上部室内には、ステムガスケットを介して上端を蓋体から外方に付勢突出するとともに下端に下端押圧部を設け、この下端押圧部を挿通口に臨ませて配置したステム上下動可能に装着し、下部室内には、ステムの下端押圧部に臨ませるとともに被押圧部を挿通口から上部室側に突出した切替バルブを上下動可能に装着し、この切替バルブに、上部室と下部室とを連通する小量流通口を開口するとともに切替バルブを挿通口の弁座押圧付勢して、挿通口を小量流通口の連通以外では閉止し、この挿通口の閉止を、ステムによる切替バルブの押圧により開放可能とし、この挿通口の開放に伴って大量の内容物が噴出した時に、噴射剤の大きな蒸発潜熱によって強い冷感を生じさせる事を特徴とする冷感調整用エアゾールバルブ

請求項2

挿通口の弁座は、ハウジングの内周面内方に突出して仕切壁を形成し、この仕切壁の下部室側に形成した事を特徴とする請求項1の冷感調整用エアゾールバルブ。

請求項3

挿通口の弁座は、ハウジングとは別体に形成した環状の仕切壁をハウジング内に挿入して装着し、この環状の仕切壁の下部室側に形成した事を特徴とする請求項1の冷感調整用エアゾールバルブ。

請求項4

切替バルブは、外径を下部室の内径よりも小さく形成することにより、外周面と下部室の内周面との間隔に、内容物の流通間隔を形成した事を特徴とする請求項1の冷感調整用エアゾールバルブ。

技術分野

0001

本発明は、頭髪用品人体用品、医薬用品工業用品、その他の冷感調整するのが好ましい内容物を充填して噴霧するための、エアゾール容器用バルブ装置に係るものである。

背景技術

0002

従来、エアゾール容器制汗消臭剤を充填したものには、用と用の2つのタイプの製品が存在する。そして、夏用のエアゾール容器には、内容物を大量に噴霧する機構を備えている。そして、大量噴霧する事により、エアゾール内容物中に大量に混在する噴射剤蒸発潜熱によって使用者の肌の表面温度下げ、良好な清涼感を与えるものである。また、冬用のエアゾール容器には、内容物を小量に噴霧する機構を備えている。そして、小量噴霧する事により、エアゾール内容物中の噴射剤の量も少ないから、蒸発潜熱も小さなものとし、使用者の肌の表面温度の低下を極力防止して、使用者に強い冷感を与えないようにするものである。

発明が解決しようとする課題

0003

しかしながら、上述の如きエアゾール装置は、同一のエアゾール内容物であるのに、夏用と冬用の2種類の製品を製造しなければならず、手間を要し、コスト高となる。また、季節に応じて扱う商品が変わるから、販売期間が短くて売れ残りを生じる事があった。更に、冷感は使用者ごとに感覚が異なり、使用者の好みに応じた冷感を得る事ができないものであった。

0004

本発明は上述の如き欠点を除去し、エアゾール装置にエアゾール内容物の噴霧量を調節する機能を設ける事により、小量噴霧に於ては、噴射剤の噴射量も少なくし、体感温度の低下を極力防ぎ、使用者に冷感による刺激を与えないようにするものである。そして、大量噴霧に於いては、噴射剤の噴霧量を多くし、蒸発潜熱により体感温度を低下させて、使用者に良好な清涼感や冷感を与えようとするものである。

課題を解決するための手段

0005

本発明は上述の如き課題を解決するため、エアゾール容器の蓋体の内部に上端を固定したハウジング内に、挿通口を介して上部室と下部室とを形成し、上部室内には、ステムガスケットを介して上端を蓋体から外方に付勢突出するとともに下端に下端押圧部を設け、この下端押圧部を挿通口に臨ませて配置したステム上下動可能に装着し、下部室内には、ステムの下端押圧部に臨ませるとともに被押圧部を挿通口から上部室側に突出した切替バルブを上下動可能に装着し、この切替バルブに、上部室と下部室とを連通する小量流通口を開口するとともに切替バルブを挿通口の弁座押圧付勢して、挿通口を小量流通口の連通以外では閉止し、この挿通口の閉止を、ステムによる切替バルブの押圧により開放可能とし、この挿通口の開放に伴って大量の内容物が噴出した時に、噴射剤の大きな蒸発潜熱によって強い冷感を生じさせて成るものである。

0006

また、挿通口の弁座は、ハウジングの内周面内方に突出して仕切壁を形成し、この仕切壁の下部室側に形成したものであっても良い。

0007

また、挿通口の弁座は、ハウジングとは別体に形成した環状の仕切壁をハウジング内に挿入して装着し、この環状の仕切壁の下部室側に形成したものであっても良い。

0008

また、切替バルブは、外径を下部室の内径よりも小さく形成することにより、外周面と下部室の内周面との間隔に、内容物の流通間隔を形成したものであっても良い。

0009

本発明は、上述の如く構成したものであるから、内容物の小量噴霧を行おうとする場合には、ステムの押し下げ量を小さなものとする。この小さなステムの押し下げ量によって、ステムガスケットとオリフィスの密接は解除される。そのため、内容物は下部室から切替バルブの小量流通口を通って上部室に導かれ、上部室に装着したステムのオリフィスから外部に噴射される。

0010

このように、ステムの小さな押し下げ量によっては、内容物は小量流通口を介してステムより外部に噴射するから、単位時間当たりに於て、小量の内容物を外部に噴出し、その噴霧範囲も必然的に小さなものとなる。そのため、エアゾール内容物に含まれる噴射剤の噴霧も小量であるから、蒸発潜熱も小量であり、使用者に冷感をあまり感じさせないものとなる。そして、内容物が制汗消臭剤等の場合は、冬等の寒い時期の使用や、冷感を好まない人が使用するのに適したものとなる。また、傷薬等の冷感刺激が好ましくない場合も、使用感が良好なものとなる。また、このステムの小さな押し下げ量によって、ステムの下端押圧部は切替バルブに接触することはない。

0011

次に、エアゾール内容物の大量噴霧を行おうとする場合には、ステムを先程の小量噴霧の場合に比較し大きく押し下げる。このステムの大きな押し下げによって、切替バルブはステムの下端押圧部に押し下げられ、挿通口の弁座を開放するから、挿通口は大きく開放される。そして、この大きく開放された挿通口から、内容物は噴射剤とともに大量に上部室内に流入し、この大量の内容物と噴射剤が、オリフィスを介し外部に噴霧される。

0012

このように、エアゾール容器のノズルから噴霧されるエアゾール内容物は、広い範囲で噴霧されるとともに、当然のことながら、単位時間当たりの噴霧量も大きなものとなる。そのため、エアゾール内容物に含まれる噴射剤も大量かつ広範囲に噴霧されるから、噴射剤の蒸発潜熱により奪われる熱量も大きく、肌の広範囲で行われ、使用者の肌に強い冷感を与えるものとなる。そのため、夏等の暑い時期や、冷感を好む人が使用すると、この強い冷感が快適な清涼感を与えるものとなる。

0013

このように、ステムの押圧量を調整するだけで内容物と噴射剤の噴霧量を制御できるから、冷感を極力抑える使用と、強い冷感を与える使用の両方を任意に選択する事が可能となる。そして、1つのエアゾール製品を、夏場でも冬場でも四季を通じて使用する事が可能となるから、複数の種類の製品を製造・販売する手間やコストを下げる事ができる。また、使用者が、好みの冷感に調節したエアゾール内容物の噴射使用が可能となる。

0014

また、更に内容物の噴霧量を多くするためには、切替バルブの外径を、下部室の内径よりも小さく形成することにより、外周面と下部室の内周面との間隔に、内容物の流通間隔を形成するものとすれば、内容物はこの流通間隔を通って挿通口に導く事ができ、挿通口からは大量に上部室内に内容物を流入させ、内容物の噴霧量を多くする事ができるものとなる。

0015

また、切替バルブの被押圧部を挿通口から上部室側に突出し、ステムの下端押圧部に臨ませる事により、ステムの下端押圧部を挿通口に挿通する必要が無いから、ステムの組み立て及び工作精度を、厳密に要求されることが無いものとなる。

0016

そして、上記のエアゾール容器は、頭髪用品、人体用品、医薬用品、工業用品、その他の冷感調整するのが好ましい内容物に用いる事ができる。そして、頭髪用品では、ヘアスプレーヘアコンディショナーヘアフォーム育毛剤ヘアトニック染毛剤脱色剤シャンプーリンス、髪用フレグランス寝癖直しスプレー等に用いる事ができる。また、人体用品では、制汗剤ボディーシャンプー脱毛剤シェービングクリームアフターシェーブローションプレシェーブローション香水オーデコロンボディーローション洗顔料日焼け止めサンタンオイルファンデーション化粧水スプレー、消臭剤等に用いる事ができる。また、医薬用品では、傷薬、水虫薬筋肉消炎剤害虫忌避剤清拭剤口腔剤皮膚疾患剤等に用いる事ができる。また、工業用品では、金属探傷剤離型剤等に用いる事ができる。また、冷却剤観葉植物つや出し剤園芸用殺虫剤等に用いる事ができる。

0017

以下、本発明の一実施例を図1図3に於て説明すれば、(1)はエアゾール容器の上端に固定した蓋体(1)で、内面にはステムガスケット(2)を介して、ハウジング(3)を固定している。このハウジング(3)は、挿通口(4)を中央部に開口した仕切壁(5)を介して、上部室(6)と下部室(7)とに区分されており、上部室(6)には上端部を蓋体(1)の外方に突出したステム(8)を装着している。

0018

また、ステム(8)は、ステム発条(10)により外部方向に押圧付勢されている。更に、このステム(8)は上端部から内容物の噴出路(11)を軸方向に形成しており、この噴出路(11)に連通するオリフィス(12)を側面から開口している。このオリフィス(12)は、ステム(8)の側面2カ所に形成しており、その直径を0.05mmとしている。また、このオリフィス(12)は、前記のステムガスケット(2)の内周端面によって、常時は密閉されており、ステム(8)を押し下げた状態で、ステムガスケット(2)と内周端面との密接を解除し、ハウジング(3)内部と外部との連通を可能とするように構成している。

0019

また、ステム(8)の上端には、押釦(15)を接続して、ステム(8)の押し下げを可能としている。更に、この押釦(15)の一側には、直径0.51mmの噴射ノズル(20)を突出形成し、ステム(8)の噴出路(11)を通過した内容物をこの噴射ノズル(20)から外部に噴射可能としている。

0020

そして、下部室(7)には、切替バルブ(14)を上下動可能に装着している。この切替バルブ(14)は、被押圧部(23)を挿通口(4)から上部室(6)側に突出するとともに、この被押圧部(23)をステム(8)の下端の下端押圧部(13)に臨ませて配置している。そして、ステム(8)の大きな押圧に於ては、ステム(8)の下端押圧部(13)で上部室(6)に突出した切替バルブ(14)の被押圧部(23)を押圧可能とするとともに、小さな押圧に於ては、ステムガスケット(2)とオリフィス(12)の密閉関係を解除するのみで、被押圧部(23)を下部室(7)方向に押圧しないように形成している。

0021

このように、切替バルブ(14)の被押圧部(23)を挿通口(4)から上部室(6)側に突出し、ステム(8)の下端押圧部(13)に臨ませる事により、ステム(8)の下端押圧部(13)を挿通口(4)に挿通する必要が無いから、ステム(8)の組み立て及び工作精度を、厳密に要求されることが無いものとなる。

0022

また、切替バルブ(14)の上端には、内容物が小量流通できる小量流通口(16)を開口している。この小量流通口(16)は、直径を0.3mmとしている。また、この切替バルブ(14)と下部室(7)の下底との間には、押圧発条(17)を介装する事により、切替バルブ(14)を常時挿通口(4)方向に押圧し、挿通口(4)の弁座(18)を構成する仕切壁(5)の下面に押圧している。この仕切壁(5)に切替バルブ(14)を押圧した状態に於ては、下部室(7)と上部室(6)の連通は、小量流通口(16)のみを介して行われている。そして、挿通口(4)の弁座(18)は、ハウジング(3)の内周面を内方に突出して仕切壁(5)を形成し、この仕切壁(5)の下部室(7)側に形成している。

0023

また、切替バルブ(14)の外径を、下部室(7)の内径よりも小さく形成することにより、切替バルブ(14)の外周面と下部室(7)の内周面との間隔に、内容物の流通間隔(24)を形成している。そのため、この流通間隔(24)から大量の内容物を、切替バルブ(14)の開弁時に上部室(6)に流入させることが可能となる。

0024

また、ハウジング(3)の上部室(6)の一側には、容器内部に連通する噴射剤流通口(25)を形成している。そして、内容物を噴霧時に、この噴射剤流通口(25)を介して、容器内部に充填された噴射剤を上部室(6)内に取り込み、内容物を霧状に変化させるとともに、噴射のための内部圧力を上昇させる。その後、ステム(8)の内部圧力により、霧状の内容物はステム(8)の噴出路(11)を通過して噴射ノズル(20)から外部に良好に噴射される。

0025

また、ハウジング(3)の下部室(7)の下端には内容物の流入口(21)を形成するとともに、この流入口(21)には、内径が3.3mmのディップチューブ(22)を接続して、エアゾール容器内の内容物をハウジング(3)内に供給可能としている。

0026

上述の如く構成したものに於て、内容物の噴射を行なわない状態に於ては、図1図5に示す如く、ステム(8)は非押圧状態で、ステム発条(10)の押圧力によって、ステム(8)は外部方向に押圧付勢され、ステム(8)のオリフィス(12)は、ステムガスケット(2)の内周端面によって密閉された状態となっている。また、ステム(8)の下端押圧部(13)と切替バルブ(14)との間には、一定の間隔が形成され、ステム(8)の小量の押圧によっては、切替バルブ(14)を押圧する事がない程度の間隔を設けている。

0027

そして、内容物の小量噴霧を行おうとする場合には、図2に示す如く、押釦(15)を軽く押圧し、ステム(8)を小さな押圧力で小量押圧する。この状態に於てはステム(8)の下端押圧部(13)は、切替バルブ(14)を押圧する事がなく、ステムガスケット(2)の内周端面とオリフィス(12)の密閉関係は解除される。

0028

この状態に於ては、内容物はディップチューブ(22)、流入口(21)、下部室(7)を介してハウジング(3)内に流入するが、上部室(6)内には小量流通口(16)を介してのみ流入する事ができる。また、上部室(6)には噴射剤流通口(25)を介して噴射剤が流入し、この噴射剤により、上部室(6)の内容物が霧状に変化するとともに、内部圧力が上昇する。この内部圧力で、小量の内容物が上部室(6)からオリフィス(12)を介して噴出路(11)に流出した後、噴射ノズル(20)から外部に噴霧される。

0029

このように、内容物の噴出量は、小量流通口(16)を流通する量にのみ限定され、小量の内容物のみが噴霧されるものとなる。そして、噴霧量が小さいため、エアゾール内容物に含まれる噴射剤の噴霧量や、蒸発潜熱も小量となるから、使用者に強い冷感を感じさせる事がなく、冬等の寒い時期や、冷感を好まない人の使用が可能となる。

0030

次に、大量噴霧を行って、強い冷感を得ようとする場合には、図3図6に示す如く、押釦(15)を強く押圧し、ステム(8)を大きくエアゾール容器内に押し込む。この大きなステム(8)の押し込みに応じて、切替バルブ(14)の被押圧部(23)はステム(8)の下端押圧部(13)により押圧され、弁座(18)から分離させられる。そのため、切替バルブ(14)による挿通口(4)の閉止は解除され、ディップチューブ(22)及び流入口(21)から流入した内容物は、流通間隔(24)を介して挿通口(4)に導かれ、挿通口(4)から上部室(6)内に流入するとともに、噴射剤流通口(25)からエアゾール容器内部の噴射剤が流入し、上部室(6)に於いて、内容物が霧状に変化するとともに内部圧力が上昇する。そして、内部圧力により、大量の内容物が上部室(6)よりオリフィス(12)を介して噴出路(11)に流出した後、噴射ノズル(20)から外部に噴霧されるものとなる。

0031

この大量の内容物の噴霧により、噴射ノズル(15)からは大量の内容物と噴射剤が噴霧されるものとなる。この大量に噴霧された噴射剤により、蒸発潜熱が大量に奪われるから、使用者に強い冷感を与えるものとなる。そのため、夏等の暑い季節や冷感を好む人が使用すれば、使用者に良好な清涼感を与えるものとなる。

0032

また、上記実施例では挿通口(4)の弁座(18)を、ハウジング(3)の内周面を内方に突出して仕切壁(5)を形成し、この仕切壁(5)の下部室(7)側に形成している。しかし、第2実施例に於いては図4に示す如く、挿通口(4)の弁座(18)は、ハウジング(3)とは別体に形成した環状の仕切壁(5)をハウジング(3)内に挿入して装着し、この環状の仕切壁(5)の下部室(7)側に形成している。

0033

このように形成することにより、ハウジング(3)の内部への弁部材の装着を、全てハウジング(3)の上部から行うことが可能となる。そのため、組み立て作業簡易に行うことが可能となるから、作業性を向上できる。即ち、押圧発条(17)、切替バルブ(14)、環状の仕切壁(5)、ステムガスケット(2)とステム(8)の順にハウジング(3)内に組み込む事が可能となる。

0034

これに対し、第1実施例に於いては、仕切壁(5)を、ハウジング(3)の内周面を内方に突出して形成しているため、ステム(8)及びステムガスケット(2)はハウジング(3)の上部から組み込み、切替バルブ(14)はハウジング(3)の下部から組み込む必要があった。しかし、第2実施例では部材の組み込みが上述の如く容易となるが、環状の仕切壁(5)を別個に形成する必要があり、部材数を増加する欠点を生じている。

0035

また、上述の如きバルブ装置を用いたエアゾール容器を形成し、内容物の小量噴霧と大量噴霧を行い、各々の温度変化を測定する実験を行った。この実験に使用したエアゾール容器は、円筒状のアルミで形成し、円筒の直径を45mm、高さを157mmとしている。そして、このエアゾール容器は、制汗消臭剤を100g充填したものと、傷薬を100g充填したものの2種類を用いて実験を行った。そして、各々の内容物を小量噴霧した場合と、大量噴霧した場合の温度変化を測定した。また、この測定は、35℃に温度を保持したステンレス面に、10cmの距離から5秒間、エアゾール内容物を噴射し、この噴射直後のステンレス面の温度を測定して行った。各エアゾール内容物の処方例及び実験結果を以下に示す。

0036

(1)制汗消臭剤
処方
アルミニウムヒドロキシクロライド1.50wt%
タルク1.00wt%
イソプロピルメチルフェノール0.01wt%
ミリスチン酸イソプロピル1.00wt%
メチルポリシロキサン1.00wt%
ジメチルシロキサンメチルシロキサン共重合体0.10wt%
オクチルドデカノール0.30wt%
香料0.01wt%
噴射剤LPG95.08wt%
合 計 100.00wt%

0037

実験結果

0038

このように、制汗消臭剤の小量噴射時には、ステンレス面の温度が20〜23℃であるから、使用者が感じる冷感も比較的弱いものとなる。また、大量噴射時には、ステンレス面の温度が8〜12℃であるから、使用者には強い冷感を与えるものとなる。そのため、冬の寒い時に使用したり、冷気を好まない人が使用する場合は、小量噴射を行うのが良く、冷感による刺激を極力回避する事ができる。また、夏の暑い時の使用や、強い冷感を好む人の使用には、大量噴射を行うのが良く、使用者に良好な清涼感を与えるものとなる。

0039

従って、本発明を用いれば、1つの製品で2つのシーズン使用可能な機能を備えた製品を得る事ができ、冬用と夏用の制汗消臭剤を別個に購入する必要がないものとなる。また、複数の製品を製造したり販売するための手間やコストもかからないものとなる。また、小量噴霧に於いても、大量噴霧に於いても、内容物の噴霧圧力は変わらないから、制汗内容物をムラ無く使用者の肌に噴霧する事が可能となる。

0040

(2)傷薬
処方
アクリノール0.120wt%
塩化ジブカイン0.036wt%
アラントイン0.120wt%
酸化亜鉛3.600wt%
タルク5.000wt%
ミリスチン酸イソプロピル2.000wt%
ソルビタン脂肪酸エステル0.100wt%
噴射剤LPG89.024wt%
合 計 100.000wt%

0041

実験結果

0042

このように、大量噴霧時には、患部を迅速に消毒したり被覆したりして、手当を行う事が可能となる。そして、大量噴霧により、患者肌表面の温度を急激に下げるので、やけど等で急激に患部を冷却する必要がある場合に効果的なものとなる。また、逆に急激な冷却を行うと、患部が刺激されて、患者に痛みを与える場合があるが、このような時には内容物を小量噴射する事により、急激な温度の低下がないから、冷えによる痛みを和らげながらも確実に手当する事が可能となる。

発明の効果

0043

本発明は上述の如く構成したものであるから、内容物の噴霧量を調節し、季節や使用者の好みに応じて体感温度を変化させる事が可能となり、1つのエアゾール製品を様々な状況に於いて使用する事が可能となる。そして、冬場や外気温度が低い場所では、内容物の少量噴霧を行う事により、冷感を抑えて、使用者に寒気等の不快感を極力与えないものとなる。また、夏場の如く外気温度が高い場合は、内容物の大量噴霧を行うことにより、冷感を高め、使用者に心地よい清涼感を与えるものとなる。

図面の簡単な説明

0044

図1本発明装置の第1実施例の断面図である。
図2小量噴霧の状態を示す断面図である。
図3大量噴霧の状態を示す断面図である。
図4仕切壁を別体にて形成した第2実施例の要部拡大断面図である。
図5図1の切替バルブ部分の拡大断面図である。
図6図3の切替バルブ部分の拡大断面図である。

--

0045

1蓋体
2ステムガスケット
3ハウジング
4挿通口
5仕切壁
6 上部室
7 下部室
8ステム
13下端押圧部
14切替バルブ
16 小量流通口
18弁座
23 被押圧部
24 流通間隔

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ