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技術 封入包装物及びその製造方法

出願人 株式会社林原生物化学研究所
発明者 大津亨一山下尚子奥村善次三宅俊雄
出願日 1997年10月29日 (23年1ヶ月経過) 出願番号 1997-311567
公開日 1998年8月11日 (22年4ヶ月経過) 公開番号 1998-211960
状態 特許登録済
技術分野 積層体(2) 包装体 基本的包装技術5(被包) 医療品保存・内服装置
主要キーワード 薄片状物 消費生活 貯蔵ロール ポリプロピレン製シート ポリエチレン製シート 絵模様 エチケット 持出し
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (5)

課題

取扱い易く、被包装物薄片が周囲と接触することのない、衛生上優れた封入包装物と、斯かる封入包装物を簡便に製造する方法を提供することを課題とする。

解決手段

ベースシートオーバーラッピングシートとで形成された収容室と、その収容室内に、ベースシートから剥離自在に収容された薄片状の被包装物とを有する封入包装物を提供し、さらには、(1)ベースシート上に被包装物の溶液を塗布する工程、(2)塗布された被包装物の溶液を乾燥させる工程、及び(3)ベースシート上にオーバーラッピングシートを重ね合わせ、被包装物の溶液を塗布した領域を取り囲むように、ベースシートとオーバーラッピングシートとをシールする工程を含む、封入包装物の製造方法を提供することにより上記課題を解決する。

概要

背景

最近、薄片状に形成された口中清涼剤人気を集めている。例えば、特開平5−236885号公報にも記載されているように、斯かる口中清涼剤は、膜形成能を有する多糖類とともに増粘安定剤、可塑剤香料甘味料酸味料及びエキスを含む組成物シート状に形成し、これを薄片状に細断して製造されるものである。薄片状に形成された口中清涼剤は所定の枚数ずつ容器に収容され、ユーザーに提供される。ところが、この薄片は小さいうえに、互いに付着し易い性質があるので、包装に際して容器等に収容するに当っては、手作業により一枚一枚計数して収容せざるを得ず、これが主因となって製造原価の高騰を招来していた。

一方、口中清涼剤に限らず、その他の食品化粧品及び医薬品の分野においても、種々の物品を薄片状に形成する試みが盛んである。薄片状に形成された物品はユーザーにとっては取扱い易く、携帯に便利であり、屋内屋外を問わず、必要な場所で必要な枚数だけ取出して使える利点がある。しかしながら、製造者の側に立てば、このように種々の物品を薄片状に形成した場合にも、口中清涼剤の場合と同様に、包装に際しての取り扱い難さの問題が付き纏い、場合によっては、製造原価の高騰を抑えるべく、これら薄片状物品は実質的に無包装のままユーザーに提供されることすらあるのが現状である。

しかしながら、上述のごとき薄片状の商品形態出現は、多様化する今日の消費生活をそのまま反映しており、ユーザーの多様な要望答え、かつ、衛生上並びに取り扱い上の不都合のない、薄片状の物品の包装技術が希求されている。

概要

取扱い易く、被包装物の薄片が周囲と接触することのない、衛生上優れた封入包装物と、斯かる封入包装物を簡便に製造する方法を提供することを課題とする。

ベースシートオーバーラッピングシートとで形成された収容室と、その収容室内に、ベースシートから剥離自在に収容された薄片状の被包装物とを有する封入包装物を提供し、さらには、(1)ベースシート上に被包装物の溶液を塗布する工程、(2)塗布された被包装物の溶液を乾燥させる工程、及び(3)ベースシート上にオーバーラッピングシートを重ね合わせ、被包装物の溶液を塗布した領域を取り囲むように、ベースシートとオーバーラッピングシートとをシールする工程を含む、封入包装物の製造方法を提供することにより上記課題を解決する。

目的

斯かる状況に鑑み、この発明の第一の課題は、取扱い易く、薄片状の被包装物が外界と接触しない封入包装物を提供することにある。

この発明の第二の課題は、斯かる封入包装物を廉価に製造し得る封入包装物の製造方法を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

この技術が所属する分野

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請求項1

ベースシートオーバーラッピングシートとで形成された収容室と、その収容室内に、ベースシートから剥離自在に収容された薄片状の被包装物とを有する封入包装物

請求項2

収容室が、ベースシート上に縦横方向に複数個形成されている請求項1記載の封入包装物。

請求項3

収容室が、対向するベースシートとオーバーラッピングシートとを、所要箇所シールすることによって形成されたものである請求項1又は2記載の封入包装物。

請求項4

薄片状の被包装物が、塗布によって収容室内のベースシート上に形成されたものである請求項1、2又は3記載の封入包装物。

請求項5

薄片状の被包装物が水溶性高分子基材とする請求項1、2、3又は4記載の封入包装物。

請求項6

水溶性高分子がプルランを含んでなる請求項5記載の封入包装物。

請求項7

薄片状の被包装物の厚みが10乃至100ミクロンである請求項1、2、3、4、5又は6記載の封入包装物。

請求項8

薄片状の被包装物が食品成分化粧品成分又は医薬品成分を含む請求項1、2、3、4、5、6又は7記載の封入包装物。

請求項9

(1)ベースシート上に被包装物の溶液を塗布する工程、(2)塗布された被包装物の溶液を乾燥させる工程、及び(3)ベースシート上にオーバーラッピングシートを重ね合わせ、被包装物の溶液を塗布した領域を取り囲むように、ベースシートとオーバーラッピングシートとをシールする工程を含む、封入包装物の製造方法。

請求項10

被包装物の溶液が、ベースシート上の複数箇所に、所定の間隔をあけて、塗布される請求項9記載の封入包装物の製造方法。

請求項11

ベースシートとオーバーラッピングシートとのシールがヒートシールによって行われる請求項9又は10記載の封入包装物の製造方法。

請求項12

被包装物の溶液が水溶性高分子を含む請求項9、10又は11記載の封入包装物の製造方法。

請求項13

水溶性高分子がプルランを含んでなる請求項12記載の封入包装物の製造方法。

請求項14

溶液が界面活性剤を含む請求項9、10、11、12又は13記載の封入包装物の製造方法。

技術分野

0001

この発明は封入包装物及びその製造方法に関するものであり、詳細には、薄片状の被包装物シート状の包装材に収容してなる封入包装物及びその製造方法に関するものである。

背景技術

0002

最近、薄片状に形成された口中清涼剤人気を集めている。例えば、特開平5−236885号公報にも記載されているように、斯かる口中清涼剤は、膜形成能を有する多糖類とともに増粘安定剤、可塑剤香料甘味料酸味料及びエキスを含む組成物をシート状に形成し、これを薄片状に細断して製造されるものである。薄片状に形成された口中清涼剤は所定の枚数ずつ容器に収容され、ユーザーに提供される。ところが、この薄片は小さいうえに、互いに付着し易い性質があるので、包装に際して容器等に収容するに当っては、手作業により一枚一枚計数して収容せざるを得ず、これが主因となって製造原価の高騰を招来していた。

0003

一方、口中清涼剤に限らず、その他の食品化粧品及び医薬品の分野においても、種々の物品を薄片状に形成する試みが盛んである。薄片状に形成された物品はユーザーにとっては取扱い易く、携帯に便利であり、屋内屋外を問わず、必要な場所で必要な枚数だけ取出して使える利点がある。しかしながら、製造者の側に立てば、このように種々の物品を薄片状に形成した場合にも、口中清涼剤の場合と同様に、包装に際しての取り扱い難さの問題が付き纏い、場合によっては、製造原価の高騰を抑えるべく、これら薄片状物品は実質的に無包装のままユーザーに提供されることすらあるのが現状である。

0004

しかしながら、上述のごとき薄片状の商品形態出現は、多様化する今日の消費生活をそのまま反映しており、ユーザーの多様な要望答え、かつ、衛生上並びに取り扱い上の不都合のない、薄片状の物品の包装技術が希求されている。

発明が解決しようとする課題

0005

斯かる状況に鑑み、この発明の第一の課題は、取扱い易く、薄片状の被包装物が外界と接触しない封入包装物を提供することにある。

0006

この発明の第二の課題は、斯かる封入包装物を廉価に製造し得る封入包装物の製造方法を提供することにある。

課題を解決するための手段

0007

本発明者が鋭意研究したところ、これらの課題は、ベースシートオーバーラッピングシートとで形成された収容室と、その収容室内に、ベースシートから剥離自在に収容された薄片状の被包装物とを有する封入包装物により解決し得ることが見出された。

0008

すなわち、この発明は前記第一の課題を、ベースシートとオーバーラッピングシートとで形成された収容室と、その収容室内に、ベースシートから剥離自在に収容された薄片状の被包装物とを有する封入包装物により解決するものである。

0009

さらに、この発明は前記第二の課題を、(1)ベースシート上に被包装物の溶液を塗布する工程、(2)塗布された被包装物の溶液を乾燥させる工程、及び(3)ベースシート上にオーバーラッピングシートを重ね合わせ、被包装物の溶液を塗布した領域を取り囲むように、ベースシートとオーバーラッピングシートとをシールする工程を含む、封入包装物の製造方法により解決するものである。

発明を実施するための最良の形態

0010

この発明の実施の形態につき図面を参照しながら説明すると、図1及び図2に示すのは、それぞれ、この発明による封入包装物の平面図及び縦断側面図である。図1及び図2において、1はこの発明の封入包装物であり、2は収容室、3はシール部、4は薄片状の被包装物、6はベースシート、16はオーバーラッピングシートを、それぞれ表している。図2から明らかなように、収容室2は、ベースシート6とオーバーラッピングシート16とを互いに重ね合わせ、その所要箇所ヒートシール等のシール手段によってシールして、シール部3を形成することによって形成されている。このように収容室2の周囲をシールすることによって、被封入物を外界と接触しない状態で保持することが可能である。なお、図2においては、ベースシート6とオーバーラッピングシート16とを別体とし、2枚のシートとして表したが、1枚のシートを折曲げて重ね合わせ、一方をベースシート6、他方をオーバーラッピングシート16として、その適所をシールすることによって、収容室2を形成しても良い。また、シール手段は、ヒートシールに限らず、接着剤を用いても良いし、超音波によっても良く、接着融着溶着、固着等、ベースシートやオーバーラッピングシートに使用する材料に合わせて適宜選択可能である。この発明の封入包装物1においては、被包装物を収容するための収容室2の個数は特に問うものではなく、1つでも良いし、1列で複数個形成されても良いし、複数列で複数個形成されても構わない。しかしながら、通常、製造コスト的な観点からは、収容室2を、一定間隔を置いてベースシート6の縦横両方向にそれぞれ3室以上反復して設けるのが好ましく、そのような縦横方向に3室以上反復する収容室2の配置も、後述するこの発明の製造方法によれば容易に実施可能である。使用上の便宜のため、通常、収容室2の周囲のシール部3は、ある程度の幅を持って形成される。シール部3には、切断に便利なように、例えば、図1において破線表示したようなミシン目を設けても良い。また、図示しない切り欠き、あるいは切れ込みを入れて、被包装物の取り出しの際のベースシート6及びオーバーラッピングシート16の破断の便に供することも可能であるし、ベースシート6やオーバーラッピングシート16自体に、特定方向に破断され易い方向性を持たせても良い。薄片状の被包装物4は、図2に示すように、収容室2内に、ベースシート6から剥離自在に収容されている。被包装物4は、通常、収容室2に1枚ずつ収容され、その大きさは収容室2の面積よりやや小さくなるように設定される。被包装物4は、後述するように、ベースシート6上に被包装物4の溶液を塗布することによって形成され、通常の状態では、ベースシート6に付着しているが、その付着の程度は、ユーザーが指先を使って容易に剥離し得る程度である。

0011

ベースシート6及びオーバーラッピングシート16は、通常、耐水性耐熱性兼備する材料、例えば、合成高分子半合成高分子又は天然高分子のシートから形成される。高分子の種類は特に限定しないけれども、食品、化粧品及び医薬品の分野で使用可能なものが望ましい。具体例としては、例えば、ポリエチレンポリプロピレンエチレン酢酸ビニル共重合体ポリ酢酸ビニルポリ塩化ビニルポリ塩化ビニリデンポリ四弗化エチレンポリ弗化ビニリデンポリスチレンポリアクリロニトリルポリアクリル酸ポリメタクリル酸エチレン−プロピレン共重合体エチレンアクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体プロピレン塩化ビニル共重合体、エチレン−ビニルアルコール共重合体ポリエチレンテレフタレートポリブチレンテレフタレートポリカーボネートナイロン、普通セロファン防湿セロファン、セルロースアセテートカルボキシメチルセルロースポリビニルアルコール塩酸ゴム、紙及びアルミ箔などが挙げられ、必要に応じて、これらはラミネートするなどして適宜組合せたり、あるいは、不透明化又は着色する処理をして用いられる。シートの厚みについても特に制限はなく、用途に応じて適宜設定すればよい。ただし、後述するこの発明の製造方法を適用する場合には、工程を円滑に進めるために、ベースシート6、オーバーラッピングシート16とも約1乃至100ミクロン、望ましくは、約10乃至50ミクロンとし、ベースシートとオーバーラッピングシートをほぼ同じ厚さにするか、むしろ、ベースシートよりオーバーラッピングシートを薄くするのが望ましい。

0012

薄片状の被包装物4は、用途にもよるが、通常、食品、化粧品及び医薬品の分野で使用可能な水溶性と膜形成能を兼備する水溶性高分子、望ましくは、多糖類を基材にして調製される。個々の水溶性高分子としては、例えば、アミロースアラビアガムアルギン酸ナトリウムエルシナン、カードランカラギーナンカラヤガム寒天キサンタンガムキチングアガムクインスランドガムコンニャクマンナンゼラチンセルロースタマリンドガムデキストラン澱粉トラガカントガムペクチンプルラン、ポリビニルアルコール、ローカストビーンガム及びそれらの誘導体が挙げられ、これらは必要に応じて適宜配合して用いられる。このうち、アラビアガム、デキストラン及びプルランはいずれも水溶性に優れ、膜形成能が高いので特に有用であり、とりわけ、プルランを用いる場合には、しなやかで透明性に秀でた、商品価値の高い封入包装物が得られる。

0013

被包装物4の成分であるが、その種類と配合量は用途次第である。すなわち、この発明を食品に適用する場合には、例えば、イノシン酸ナトリウムグアニル酸ナトリウムグルタミン酸ナトリウム醤油味噌ソース日本酒、洋酒、みりん食酢食塩などの調味料酵母エキス肉エキス魚肉エキス野菜エキス果実エキス海草エキスプロポリスエキスなどのエキス類アジピン酸クエン酸グルコノデルタラクトングルコン酸酢酸酒石酸コハク酸乳酸リンゴ酸などの酸味料、甘茶グリチルリチンステビオサイドレバウディオサイドペプチド甘味料、サッカリンシクロヘキシルスルファミン酸塩などの甘味料、オリガナム油、グレープフルーツ油スイートオレンジ油、ダバナ油、はっか油バニラ油、ヒソップ油、ビターアーモンド油、ビターオレンジ油、ペパーミント油、ベリラ油、マンダリン油レモン油ローズ油などの香料、カシア、カプシカム、クミンクラリーセイジ、コリアンダーシナモンジンジャータイムナツメグペッパーマスタードなどの香辛料、さらには、加工又は未加工の畜肉魚肉野菜果実海草、きのこなどの食品原料を必要に応じて破砕した後、用途に応じて適量添加すればよい。油溶性の香料を用いる場合には、配合前に、常法にしたがって乳化してもよい。

0014

医薬品に適用する場合には、医薬品の分野において使用可能な、例えば、アセトアミノフェノンフェナセチンアスピリンアミノピリンスルビリンオキシフェンブタゾンフェニルブタゾンメフェナム酸フルフェナム酸ジクロフェナックアルクロフェナックイブブロフェン、フルルビブロフェン、サルチル酸サリチル酸メチルメントールカンファースリンダックトルメチンナトリウムナブロキセンフェンブフェンインドメタシンコルヒチンなどの鎮痛消炎薬、α−キモトリプシンなどの消炎酵素ヒドロコルチゾンプレドニゾロントリアムシノロンデキサメタゾンベタメタゾンなどの消炎ステロイド薬塩酸ジフェンヒドラミンマレイン酸クロルフェニラミンなどの抗ヒスタミン薬テトラサイクリンロイコマイシンフラジオマイシンペニシリン及びその誘導体、セファロスポリン誘導体クロラムフェニコール硫酸ジオマイシンエリスロマイシンなどの抗生物質及び殺菌薬スルファチゾール、ニトフラジンなどの化学療法剤リドカインベンゾカインなどの麻酔薬ジギタリスジゴキシンなどの強心薬ニトログリセリン塩酸パパペリンなどの血管拡張薬燐酸コデイン塩酸イソプロテレノールなどの鎮咳去啖薬、塩酸クロルヘキシジンヘキシルレゾルシンエタクリジンなどの口内抗菌薬ペプスタチンアズレンフェノバリンビタミンUなどの消化器官薬、インスリンなどの血糖降下薬止血剤血圧硬化剤、沈静薬、鎮薬、抗腫瘍薬生薬エキスビタミンなどを用途に応じて適量添加すればよい。その際、封入包装物1における一つ一つの収容室2に、個々の薬剤に応じた単位用量又はその約数に相当する量含む薄片を収容すれば好都合である。斯くして得られる医薬品は、各種疾患の治療・予防を目的として、経口又は経管、経皮、経粘皮などの投与経路により非経口投与される。

0015

被包装物4に配合するその他の成分としては、例えば、ファンデーション、ホホ紅、アイシャドーアイブローパールカラー下地クリーム育毛剤浴用剤などの化粧品に配合される成分であってもよく、具体的には、顔料、生薬エキス、紫外線吸収剤美肌成分育毛成分、香料など挙げられる。さらに、この発明は、例えば、植物種子肥料、さらには、ペット食品を含む農業分野などにも有利に適用できる。

0016

このように、この発明の封入包装物は食品、化粧品、医薬品及びその他の分野おいて多種多様な用途を有する。なお、いずれの用途に供する場合であっても、成分の安定化並びに薄片状の包装物そのものの物性改善及びベースシートからの剥離強度を調節する目的で、例えば、オリゴ糖デキストリンなどの増粘剤グリセリンキシリトールソルビトール、プロピレン、乳酸ナトリウムピロリドンカルボン酸ナトリウムポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロース、アルギン酸セリンマルチトールガラクトサミン可溶性コラーゲンエラスチンヒアルロン酸ナトリウムコンドロイチン硫酸アスパラギン酸などの保湿剤蔗糖脂肪酸エステル麦芽糖脂肪酸エステル、マルチトール脂肪酸エステル、トレハロース脂肪酸エステル脂肪酸グリセリンエステルなどの界面活性剤、さらには、乳化剤着色剤、安定剤、酸化防止剤保存剤殺菌剤などを加えることを妨げない。適宜着色剤により絵模様印刷した被包装物は、食品等に絵模様を印刷するための「転写用シート」としても有用である。

0017

この発明の封入包装物は多種多様の方法により製造し得るが、通常、先ず、ベースシート上に被包装物の薄片を形成し、次に、ベースシートにオーバーラッピングシートを重ね合わせるとともに、それらシートの適所をシールすることによって製造される。すなわち、前述のごとき水溶性高分子を約10乃至50%、望ましくは、約20乃至40%含む溶液を調製し、これに用途に応じた1種又は2種以上の成分を配合する。成分の種類と用途にもよるが、多量の成分を配合すると、薄片の柔軟性や溶解性が低下することがあるので、微量で効果ある成分を必要最低量配合するのがよく、水溶性高分子の固形分に対して、通常、約40%以下、望ましくは、30%以下になるように配合する。配合成分は必ずしも溶解している必要はなく、薄片の形成を妨げない大きさの固形物として懸濁していてもよい。このようにして得られる溶液をベースシート上の複数箇所に所定の間隔を置いて断続的に塗布し、室温以上の温度、通常、約40乃至100℃、望ましくは、約60乃至90℃で乾燥させて被包装物を薄片状に形成する。そして、ベースシートにおける薄片状の被包装物を形成させた側にオーバーラッピングシートを重ね合せた後、ヒートシールなどの手段により薄片状の被包装物の領域を取り囲むようにシールして、ベースシートとオーバーラッピングシートとの間に形成される収容室内に被包装物を剥離自在に収容する。薄片状の被包装物の厚みは用途次第であるが、溶液における水溶性高分子の濃度や溶液をベースシートに塗布する速度などを適宜変更することにより、約10乃至500ミクロンの範囲で調節するのは容易である。斯かる封入包装物はこの発明の製造方法を適用することにより、最少のコストと労力で品質の一定した封入包装物を連続的に製造することができる。そこで、図3に基づき、この発明による製造方法について説明する。

0018

図3において、5はベースシート貯蔵ロールであり、ベースシート6はこのベースシート貯蔵ロール5から、送りロール7、8、9を介して製品巻取りロール10に向かって送出される。11はコーティングロールであり、貯液槽12に収容される被包装物4の溶液を間隔を置いてベースシート6に断続的に塗布するために用いられる。図4に示すように、コーティングロール11は通常のロールの周囲に多数の突起部13を設けた構造を有しており、ベースシート6を移動させつつコーティングロール11を回転させると、突起部13の先端に付着した被包装物の溶液が所定の面積でベースシート6上に断続的に塗布されることとなる。14は乾燥機であり、ベースシート6に塗布された溶液を温風遠赤外線などにより乾燥するために用いられる。15はオーバーラッピングシート貯蔵ロールであり、オーバーラッピングシート16はこのオーバーラッピングシート貯蔵ロール15から送りロール9を介してベースシート6の上面に重ね合わせられるように送り出される。17はヒートシーラーなどのシール機であり、ベースシート6とオーバーラッピングシート16の適所をシールして、薄片状の被包装物4をベースシート6とオーバーラッピングシート16との間に形成される収容室2内に剥離自在に収容するためのものである。このようにして製造された封入包装物は、製品巻取りロール10に巻き取られる。巻取られた製品は、その後、用途に応じた適宜大きさに細断される。図3に示す製造工程はコーティングロール11を用いて塗布するローラーコーティングの例であるが、この発明の製造方法はローラーコーティングのみに限定されず、それ以外に、例えば、グラビアコーティング、バーコーティング、エアナイフコーティング及びスクリーンコーティングを始めとする公知コーティング方法のいずれも採用することができる。なお、図4に示すコーティングロール11においては、ロールの軸方向に複数列の突起部13が設けられているが、突起部13の数列は適宜変更可能である。

0019

以下、実施例を基づきこの発明をさらに説明する。

0020

〈口中清涼剤〉
配合成分 配合量(重量部)
プルラン19.2
ローカストビーンガム1.2
グリセリン0.1
ソルビトール0.8
デキストリン(DE25) 3.8
水 71.0
乳化はっか油3.0
ペプチド甘味料(味の素製『アスパルテーム』) 0.3
クエン酸0.3
蔗糖脂肪酸エステル0.3

0021

上記組成水溶液を調製し、図3における貯液槽12に注入するとともに、ベースシート6及びオーバーラッピングシート16としてそれぞれ厚さ30ミクロン及び10ミクロンのポリエチレン製シート(幅1.1m)を装填し、毎分7mの速度で移動させた。乾燥機13には温風吹付け型のものを用い、温度80℃の温風をベースシート6の上下から送風した。コーティングロール12における突起部12の先端は、乾燥後、ベースシート6上に形成される薄片状の被包装物4の大きさが20mm×30mmになるような大きさにした。斯くして、ベースシート6の幅方向に、口中清涼剤の薄片(厚さ約30ミクロン)が約1cmのシール部を置いて27個収容する列が、ベースシート6の長さ方向に約1cmのシール部を置いて規則的に反復する、幅広く、長く延長する封入包装物を得た。

0022

本例の封入包装物においては、薄片状の被包装物がベースシート6とオーバーラッピングシート16との間に設けられた多数の収容室2に分封されており、この薄片は、封入包装物から取出し、口中に含むと、清涼感ある香り甘味が口一杯に広がる。本例の封入包装物は、適当な大きさ、例えば、収容室単位で1乃至10個程度の大きさに細断し、これを丸めるか折り畳んでポケットバッグに入れて携帯でき、しかも、人前でさりげなく取出し、食することができるので、公衆の場においてマナーエチケットを気にすることなく、口臭予防気分転換を図ることができる。

0023

甘味剤
配合成分 配合量(重量部)
プルラン25.0
ペプチド甘味料(味の素製『アスパルテーム』) 4.0
蔗糖脂肪酸エステル1.0
水 70.0

0024

上記組成の水溶液と、図3におけるベースシート6及びオーバーラッピングシート16としてそれぞれ厚さ30ミクロンのポリプロピレン製シート(幅1.1m)を用いた以外は実施例1と同様にして、ベースシート6の幅方向に、甘味料を含む厚さ約50ミクロンの薄片(20mm×20mm)が約1cmのシール部を置いて27個収容する列が、ベースシート6の長さ方向に約1cmのシール部を置いて規則的に反復する、幅広く、長く延長する封入包装物を得た。

0025

甘味料の薄片を分封する本例の封入包装物は、その収容室ごとに収容される薄片1枚でコーヒーを甘味付けすることができる。本例の封入包装物は取扱い容易であり、薄片が外界と接触することがないので、適当な大きさに細断し、屋外に持出し安心して用いることができる。

0026

〈調味料〉
配合成分 配合量(重量部)
削り節粉末2.0
煎り胡麻粉末 2.0
醤油1.0
プルラン19.0
蔗糖脂肪酸エステル1.0
水 75.0

0027

上記組成の均一な懸濁液と、図3におけるベースシート6及びオーバーラッピングシート16としてそれぞれ厚さ30ミクロンのポリエチレン製シートをラミネートした和紙(幅1.1m)を用いた以外は実施例1と同様にして、ベースシート6の幅方向に、調味料を含む厚さ約60ミクロンの薄片(50mm×50mm)が約1cmのシール部を置いて15個収容する列が、ベースシートの長さ方向に約1cmのシール部を置いて規則的に反復する、幅広く、長く延長する封入包装物を得た。

0028

本例の封入包装物に収容される薄片は柔軟性に富み、耐折性が大きいうえに、色合、光沢、香気及び旨味が長期間に亙って安定に保たれるので、おにぎりなどの巻材などに好適である。

0029

〈医薬品〉
配合成分 配合量(重量部)
アスピリン1.0
プルラン15.0
コンニャクマンナン3.0
脂肪酸グリセリンエステル1.0
水 80.0

0030

上記組成の水溶液と、図3におけるベースシート6及びオーバーラッピングシート16としてそれぞれ厚さ40ミクロンのポリアクリル酸製シート(幅1.1m)を用い、両シートを毎分6mの速度で移動させるとともに、遠赤外線型の乾燥機14により乾燥した以外は実施例1と同様にして、ベースシート6の幅方向に、アスピリンを含む厚さ約30ミクロンの薄片(30mm×40mm)が約1cmのシール部を置いて22個収容する列が、ベースシート6の長さ方向に約1cmのシール部を置いて規則的に反復する、幅広く、長く延長する封入包装物を得た。

0031

本例の封入包装物に収容される薄片は、服用すると、解熱鎮痛作用あるアスピリンが徐放されるので、服用後、消化器官内でアスピリン濃度が急激に上昇することがなく、効果も長時間持続する特徴がある。本例の封入包装物においては、1回用量に相当する薄片が外界と接触することなく物理的に分離して収容されているので、適当な大きさに細断し、屋外や旅先などに携帯して用いるのに最適である。

0032

〈化粧品〉
配合成分 配合量(重量部)
プルラン4.2
アラビアガム0.5
カラギーナン0.1
水 43.7
酸化チタン19.0
硫酸バリウム1.5
ベンガラ4.0
黄酸化鉄1.5
黒酸化鉄0.3
タルク0.5
レチシン0.5
モノオレインポリオキシエチレン(20)ソルビタン
0.2
プロピレングリコール11.0
ジメチルポリシロキサン13.0

0033

上記組成の水溶液と、図3におけるベースシート6及びオーバーラッピングシート16としてそれぞれ厚さ20ミクロンのポリプロピレン製シート(幅1.1m)を用い、両シートを毎分5mの速度で移動させた以外は実施例1と同様にして、ベースシート6の幅方向にファンデーションを含む厚さ約60ミクロンの薄片(50mm×50mm)が約1cmのシール部を置いて15個収容する列が、ベースシート6の長さ方向に約1cmのシール部を置いて規則的に反復する、幅広く、長く延長する封入包装物を得た。

0034

本例の封入包装物は携帯に便利なうえに、薄片は強度充分であって、美麗な光沢を有し、手を触れてもベタつかず、滑らかであった。水を含ませたスポンジで擦取したところ、溶解性良好であり、使用感及び耐水性にも優れていた。

0035

〈種子〉
配合成分 配合量(重量部)
プルラン25.0
ローカストビーンガム5.0
蔗糖脂肪酸エステル1.0
パセリの種子 4.0
水 65.0

0036

上記組成の懸濁液と、図3におけるベースシート6及びオーバーラッピングシート16としてそれぞれ厚み30ミクロンのポリエチレン製シート(幅1.1m)を用い、温風吹付け型の乾燥機14により比較的低温で乾燥した以外は実施例1と同様にして、ベースシート6の幅方向に、パセリの種子を含む厚さ約100ミクロンの薄片(50mm×50mm)が約1cmのシール部を置いて15個収容する列が、ベースシート6の長さ方向に約1cmのシール部を置いて規則的に反復する、幅広く、長く延長する封入包装物を得た。

0037

本例の封入包装物は、種子の発芽率を長期間に亙って高レベルに維持できる。本例の封入包装物においては、薄片が包装されているので、手にとっても、で溶解することがないので、播種作業が容易である。しかも、播種後の散水によって薄片が徐々に溶解して種子を露出し、発に至らしめる。

発明の効果

0038

以上説明したとおり、この発明は従来未知の全く新規な封入包装物に関するものである。この発明の封入包装物は取扱い容易であり、携帯にも便利である。しかも、薄片状の被包装物が外界と接触することがないので、衛生上の問題を招来し難い。斯かる封入包装物は、この発明による製造方法により容易に製造することができる。

0039

この発明は斯くも顕著な効果を奏するものであり、斯界に貢献すること誠に多大な意義のある発明であると言える。

図面の簡単な説明

0040

図1この発明の封入包装物の平面図である。
図2この発明の封入包装物の縦断側面図である。
図3この発明の製造方法を示す図である。
図4この発明の製造方法で用いるコーティングロールの斜視図である。
符合の説明
1 封入包装物2収容室3シール部4薄片状の被包装物5ベースシート貯蔵ロール6 ベースシート7、8、9送りロール10製品巻取りロール11 コーティングロール12貯液槽13突起部14乾燥機15オーバーラッピングシート貯蔵ロール16 オーバーラッピングシート17 シール機

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