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技術 クレーンの吊荷装置および荷下ろし方法

出願人 株式会社大林組
発明者 脇坂達也渡辺幸次池田雄一井上文宏
出願日 1997年1月21日 (23年11ヶ月経過) 出願番号 1997-008926
公開日 1998年8月4日 (22年4ヶ月経過) 公開番号 1998-203776
状態 特許登録済
技術分野 クレーンの荷物係合要素 クレーンの細部(制御,安全)
主要キーワード 長状部材 ジンバルフレーム クレーン操作員 フック位置 玉掛作業 逆転操作 ベランダ床面 荷重バランス
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年8月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

課題

従来のいずれの装置より確実に旋回制御でき、かつ所望位置で停止させることのできるようにする。

解決手段

本体部2およびこれの一端にT字型一体化される吊荷支持部4からなる吊りビームの一端に吊荷12用のフック11を設け、このフック位置とは異なる位置にジャイロ装置7を設けた。

概要

背景

吊荷を揚重するための吊荷装置は、フックブロックに吊られる吊りビームの下部に吊荷を複数点支持するもので、通常吊荷の重心位置は、フックブロック直下に位置し、バランスを保った状態で目的位置に揚重される。

ところで、建設中建物内に資材などの吊荷を荷下ろしする場合、ベランダなど上階障害となるため、このような場合には、ロープなどを用いて人手により吊荷を建物内に引寄せる作業を要し、比較的高荷重の吊荷の場合には、重労働で手間がかかるという課題があった。

このような課題を解決するため、例えば特開平4−365791号公報に示すように、吊りビームの一端側に吊荷を吊り、他端側にバランスウエイトを移動可能に配置するとともに、吊りビームを旋回装置を介してフックブロックに連結し、揚重位置で吊りビームを旋回させて目的位置に吊荷を位置させ、吊り降ろすようにした吊荷装置、あるいは特開平7−69579号公報に示すように、旋回装置に替えファン推力を利用して吊りビームを旋回させる装置が開発されている。

しかしながら、これらの旋回機構を設けた吊荷装置にあっては、いずれも以下に述べる欠点があった。

概要

従来のいずれの装置より確実に旋回制御でき、かつ所望位置で停止させることのできるようにする。

本体部2およびこれの一端にT字型一体化される吊荷支持部4からなる吊りビームの一端に吊荷12用のフック11を設け、このフック位置とは異なる位置にジャイロ装置7を設けた。

目的

本発明は、以上のジャイロ装置の持つ好特性に着目してなされたものであって、その目的は、従来のいずれの装置より確実に旋回制御でき、かつ所望位置で停止させることのできるようにしたクレーンの吊荷装置、並びに、クレーン作業を容易にすることができるようにした荷下ろし方法を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

吊りビームの一端に吊荷用吊り具を設け、該吊り具とは異なる位置にジャイロ装置を設けたことを特徴とするクレーンの吊荷装置

請求項2

吊りビームの吊荷支持部を吊りビーム本体部に直交する棒状部材とすることにより吊りビームの平面形状をT字状にしたことを特徴とするクレーンの吊荷装置。

請求項3

ジャイロ装置を吊りビームの長手方向に沿って移動可能としたことを特徴とするクレーンの吊荷装置。

請求項4

前記吊りビームに傾斜計を設け、該傾斜計の傾斜が0となるべく前記ジャイロ装置を移動制御するようにしたことを特徴とする請求項3に記載のクレーンの吊荷装置。

請求項5

吊りビームの吊荷支持部を複数とし、吊りビーム本体部の両側に取り付けたことを特徴とする請求項3または4に記載のクレーンの吊荷装置。

請求項6

吊りビームの吊荷支持部を吊りビーム本体部に直交する棒状部材とすることにより吊りビームの平面形状をT字状またはI字状にしたことを特徴とする請求項3ないし5のいずれかに記載のクレーンの吊荷装置。

請求項7

吊りビームの一端または両端に吊荷支持部を設けるとともに吊りビームに沿ってカウンタウエイトを移動可能に設け、無線操作または手動ハンドル操作によりカウンタウエイトを前進させ、吊りビームを積極的かつ徐々に傾斜させて吊荷を床面に着地させることを特徴とするクレーンの吊荷の荷下ろし方法。

技術分野

0001

この発明は、ジャイロ装置を備えたクレーンの吊荷装置および荷下ろし方法に関する。

背景技術

0002

吊荷を揚重するための吊荷装置は、フックブロックに吊られる吊りビームの下部に吊荷を複数点支持するもので、通常吊荷の重心位置は、フックブロック直下に位置し、バランスを保った状態で目的位置に揚重される。

0003

ところで、建設中建物内に資材などの吊荷を荷下ろしする場合、ベランダなど上階障害となるため、このような場合には、ロープなどを用いて人手により吊荷を建物内に引寄せる作業を要し、比較的高荷重の吊荷の場合には、重労働で手間がかかるという課題があった。

0004

このような課題を解決するため、例えば特開平4−365791号公報に示すように、吊りビームの一端側に吊荷を吊り、他端側にバランスウエイトを移動可能に配置するとともに、吊りビームを旋回装置を介してフックブロックに連結し、揚重位置で吊りビームを旋回させて目的位置に吊荷を位置させ、吊り降ろすようにした吊荷装置、あるいは特開平7−69579号公報に示すように、旋回装置に替えファン推力を利用して吊りビームを旋回させる装置が開発されている。

0005

しかしながら、これらの旋回機構を設けた吊荷装置にあっては、いずれも以下に述べる欠点があった。

発明が解決しようとする課題

0006

先ず、前者の旋回装置を介して旋回させる構造では、フックブロックを旋回力反力に取っており、このフックブロックはクレーンにワイヤ張力によって懸垂されているだけであり、吊りビームの旋回時にその旋回方向とは逆方向のモーメントによりねじれが生ずるため、制御の正確性に欠ける欠点があった。

0007

また、後者のファンの推進力を利用して旋回させる構造では、旋回時における慣性によってファンを回転停止させても旋回し続けようとし、タイミングを見計らった逆転操作などの微妙な操作が必要であり、正確な位置に停止させることが難しかった。

0008

ところで、本出願人は先に旋回用の推力を得るための装置としてジャイロ装置を開発した。このジャイロ装置は、ボックス内に高速回転するフライホイールジンバルフレームにより支持格納したもので、ジンバルフレームを傾転制御することによって、ボックスを固定した物体に旋回力を生じさせるもので、従来のいずれの装置に比べて旋回制御を正確に行うことができる。

0009

本発明は、以上のジャイロ装置の持つ好特性に着目してなされたものであって、その目的は、従来のいずれの装置より確実に旋回制御でき、かつ所望位置で停止させることのできるようにしたクレーンの吊荷装置、並びに、クレーン作業を容易にすることができるようにした荷下ろし方法を提供するものである。

課題を解決するための手段

0010

以上の目的を達成するため、本発明のうち請求項1に記載の発明は、吊りビームの一端に吊荷用吊り具を設け、該吊り具とは異なる位置にジャイロ装置を設けたことを特徴とするものである。前述のごとく、ジャイロ装置は、ボックス内に高速回転するフライホイールをジンバルフレームにより支持格納したもので、ジンバルフレームを傾転制御することによって、これを固定した物体に旋回力を生じさせるものである。したがって、この発明では、ジャイロ装置をカウンターウエイトとして前記吊り具に吊下げられる吊荷とバランスさせることができるので、従来のいずれの装置に比べて旋回制御を確実に行え、停止位置に停止させることができる。

0011

本発明のうち請求項2に記載の発明は、吊りビームの吊荷支持部を吊りビーム本体部に直交する棒状部材とすることにより吊りビームの平面形状をT字状にしたことを特徴とするものである。したがって、この発明では、梁部材壁部材などの平面上細長い横長状部材の両端を吊りつつ、クレーンの吊りロープから偏心して支持し、多層建物のベランダなどの入り組んだ部分に所要姿勢で吊り込み可能にする。

0012

本発明のうち請求項3に記載の発明は、ジャイロ装置を吊りビームの長手方向に沿って移動可能としたことを特徴とするものである。したがって、この発明では、吊荷とジャイロとの荷重バランスに応じて吊りビームの水平度を一定に保持できる。

0013

本発明のうち請求項4に記載の発明は、前記吊りビームに傾斜計を設け、該傾斜計の傾斜が0となるべく前記ジャイロ装置を移動制御するようにしたことを特徴とするものである。したがって、この発明では、吊荷の荷重や、着荷時において、吊りビームの水平度を自動的に一定に保持できる。

0014

本発明のうち請求項5に記載の発明は、吊りビームの吊荷支持部を複数とし、吊りビーム本体部の両側に取り付けたことを特徴とするものである。したがって、この発明では、一方の吊荷の荷下ろししたときの他方の吊荷の荷重による吊りビームが不均衡になるという不具合を解消しつつ、一回のクレーン吊上げ操作で複数の吊荷を運搬できる。

0015

本発明のうち請求項6に記載の発明は、吊りビームの吊荷支持部を吊りビーム本体部に直交する棒状部材とすることにより吊りビームの平面形状をT字状またはI字状にしたことを特徴とするものである。したがって、この発明では、梁部材や壁部材などの平面上細長い横長状部材の両端を吊りつつ、クレーンの吊りロープから偏心して支持し、多層建物のベランダなどの入り組んだ部分に所要の姿勢で吊り込み可能にする。

0016

本発明のうち請求項7に記載の発明は、吊りビームの一端または両端に吊荷支持部を設けるとともに吊りビームに沿ってカウンタウエイトを移動可能に設け、無線操作または手動ハンドル操作によりカウンタウエイトを前進させ、吊りビームを積極的かつ徐々に傾斜させて吊荷を床面に着地させることを特徴とするものである。したがって、この発明では、クレーン操作員との交信の手間を省け、かつ、クレーン操作員の作業の負担を軽減させることができる。なお、この発明において、「前進」とは、荷下ろししようとする吊荷側への移動を意味する。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、本発明の好ましい実施の形態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1はこの発明にかかる吊荷装置の側面図、図2は同平面図を示している。

0018

図において、吊りビームは、フックブロック1にワイヤWを介して吊下げられる本体部2と、本体部2の一端側にT字型に交差して一体に連結した吊荷支持部4とからなっている。

0019

前記本体部2は、一対の溝型鋼2aを組合わせたもので、この本体部2の他端側にはモータ5が取付けられ、そのモータ軸を溝型鋼2aの間に配置されたボールネジ送り機構6に連結している。このネジ送り機構6は、図3に断面して示すように、本体部2の下部に配置されたジャイロ装置7を支持するガイドブロック8に連結しており、モータ5の正逆転によりネジ送り機構6を正逆転駆動し、ガイドブロック8を矢印方向に進退動作させ、ジャイロ装置7を図示の後退位置から本体部2のほぼ中央位置まで移動できるようにしている。

0020

前記ジャイロ装置7は、箱形密閉ケーシング7a内に、ジンバルフレーム7bを介して回転支持されたフライホイール7cを備え、このフライホイール7cは図示しない回転駆動用のモータおよび傾転駆動用の複数の制御モータによって方向制御されるものである。このようなジャイロ装置7は、その大きさおよび重さに応じてカウンターウエイトとしての機能を兼用している。

0021

さらに、本体部2の中央上面には、傾斜計9が配置され、また下面には前記モータ5の制御用回路部、前記ジャイロ装置7の遠隔操縦用の受信部、およびモータ5、ジャイロ装置7の駆動用のバッテリなどを収装したボックス10が配置されている。

0022

このボックス10内の制御用回路部は、前記傾斜計9からの入力信号を受け、その値と基準値、すなわち本体部2の水平度との差に応じてその差分に比例してモータ5を正逆転駆動させて、ジャイロ装置7を移動させることにより、傾斜計9の値が0、すなわち、重量バランスを常時水平に保持すべく制御する。

0023

前記吊荷支持部4の両端下部には、一対の吊り用フック11が設けられ、このフックを介して吊荷12を吊っている。なお、本例の場合には、ビーム形状を吊荷12が梁部材や壁部材などの平面上細長い(横長状)部材の場合に適用し、T字型に一体化した形状例としているが、本体部2のみとし、前記ジャイロ装置5と対向する一端側に吊下げるだけの構造であってもよい。

0024

次に、以上の構造の吊荷装置を用いた揚重作業について図4を用いて説明する。図は建物20の所定階のベランダ20aを通じて吊荷12を運び入れる場合を示すものである。

0025

先ず(a)に示すように、その建物20の該当する階のベランダ20a近傍まで平行して吊荷12を吊り降ろし、次いで(b)に示すように、揚重現場待機している玉掛作業員21の無線による指示に基づき、クレーン作業員がジャイロ装置7を駆動して方向転換させ、吊荷12をベランダ20aに対面させた搬入待機姿勢にする。

0026

なお、このジャイロ装置7の駆動は玉掛作業員21の無線操縦により行うようにしてもよい。

0027

この姿勢となったなら、さらに玉掛作業員21の指示に基づき、ベランダ20a側への移動と、下降動作を行うことにより、吊荷12はベランダ20aの床面に接触し、順次荷重を床面に預け、これによって本体部2の荷重バランスが後部よりになり、後部側に傾き始めると、傾斜計9がこれを検知し、この検知出力に基づくモータ5の駆動により、ジャイロ装置7は前進し、吊りビーム全体を水平に保つ。

0028

さらに、吊荷12の荷重が完全に床面に預けられると、ジャイロ装置7は本体部2の中央に位置して停止する。したがって、玉掛作業員21により荷解きされ、再度吊り上げられる状態でも吊りビームは水平姿勢を保持しつつ吊上げられることになる。

0029

上記説明では、吊荷12のベランダへの荷下ろしは、すべてクレーン操作がかかわるが、クレーン操作により吊荷をベランダ床面の荷下ろし位置の上方に位置づけた後は、玉掛け作業員が、クレーン操作によらない荷下ろしをすることができる。すなわち、この状態で、玉掛け作業員が、無線操作またはガイドブロック付きねじ送り機構を回転させる図示しない手動ハンドル操作によりジャイロ装置(またはカウンタウエイト)を前進(荷下ろししようとする吊荷側に(吊荷が片側のときは吊りビームの中央まで)移動)させ、吊りビームを積極的かつ徐々に傾斜させて吊荷をベランダ床面に着地させることもできる。これにより、クレーン操作員との交信の手間を省け、かつ、クレーン操作員の作業の負担を軽減させることができる。

0030

また、このように、ジャイロ装置(またはカウンタウエイト)を移動できるようにすれば、吊荷支持部4を複数にして吊りビーム2の両側に取り付けてもよく、さらには、その吊荷支持部4を吊りビーム本体部に直交する棒状部材に、すなわち、吊りビームの平面形状をI字状にすることが可能である。

発明の効果

0031

以上の説明により明らかなように、本発明による吊荷装置にあっては、ジャイロ装置を用いることにより、従来のいずれの装置に比べて旋回制御を確実に行え、停止位置に確実に停止させることができ、しかもバランスウエイトとしての機能も兼用できる。

0032

また、本発明による荷下ろし方法にあっては、カウンタウエイトを移動して徐々に吊荷を床面に着地させることにより、クレーン操作員との交信の手間を省け、かつ、クレーン操作員の作業の負担を軽減させ、もってクレーン作業を容易に行うことができる。

図面の簡単な説明

0033

図1本発明にかかる吊荷装置の側面図である。
図2同平面図である。
図3図2のA−A線断面図である。
図4(a)〜(c)は同吊荷装置を用いた作業手順を示す説明図である。

--

0034

1フックブロック
Wワイヤ
2、4 吊りビーム(2 本体部、4 吊荷支持部)
5モータ
6ボールネジ送り機構
7ジャイロ装置
9傾斜計
12 吊荷

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