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技術 苗箱対地処理機の箱取り上げ機構

出願人 株式会社クボタ
発明者 後藤義昭西嶋尚山口正人
出願日 1997年1月24日 (23年11ヶ月経過) 出願番号 1997-011648
公開日 1998年8月4日 (22年4ヶ月経過) 公開番号 1998-201372
状態 未査定
技術分野 栽培用器(植木鉢),播種用鉢 栽培用器(植木鉢),播種用鉢
主要キーワード 片刃形状 円弧ギヤ 各掛止具 オーバラップ位置 ネジギヤ 前後位置関係 周囲リブ 下向き傾斜面
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年8月4日)のものです。
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図面 (20)

課題

掛止具苗箱周縁に下方から引っ掛け昇降手段で上昇させることにより、苗箱の一端を持ち上げるようにすると共に、苗箱の周囲リブに対して干渉を回避しながら掛止具の掛合動作ができ、苗箱の確実な取り上げができるようにする。

解決手段

作業走行機体A2に前後搬送機構6と共に支持されていて、地上に展開した苗箱Nの周縁Naを引っ掛けて持ち上げかつ前後搬送機構6上に受け渡しする箱取り上げ機構は、苗箱Nの周縁Naを下方から引っ掛ける掛止具22と、この掛止具22を昇降する昇降手段62とを有し、前記掛止具22は苗箱Nの周縁Naを下方から引っ掛ける複数本掛け爪153と、各掛け爪153を苗箱Nの周囲リブNbとの干渉を回避する干渉回避手段53とを有する。

概要

背景

稲や野菜育苗作業では、発後に苗箱ハウス硬化ハウス)内に数百〜千枚単位で並べて緑化及び/又は硬化処理をしており、この苗箱の展開回収を狭い敷地内で能率よく行うために機械化する技術が開発されている。苗箱を展開・回収する技術としては、特開平7−107817号公報に開示されたものがある。この技術は、機体を前後に進行させる走行装置と、苗箱台車を載せる台車載置部と、地面上から機体上への苗箱の搬送と機体上から地面上への苗箱の搬送を選択的に行える苗箱搬送装置と、機体上の苗箱を台車載置部上の苗箱台車に積み込む作業と台車載置部上の苗箱台車内に積まれている苗箱を機体上へ降ろす作業を選択的に行える苗箱積降ろし装置とを設けて構成されている。

概要

掛止具で苗箱の周縁に下方から引っ掛け昇降手段で上昇させることにより、苗箱の一端を持ち上げるようにすると共に、苗箱の周囲リブに対して干渉を回避しながら掛止具の掛合動作ができ、苗箱の確実な取り上げができるようにする。

作業走行機体A2に前後搬送機構6と共に支持されていて、地上に展開した苗箱Nの周縁Naを引っ掛けて持ち上げかつ前後搬送機構6上に受け渡しする箱取り上げ機構は、苗箱Nの周縁Naを下方から引っ掛ける掛止具22と、この掛止具22を昇降する昇降手段62とを有し、前記掛止具22は苗箱Nの周縁Naを下方から引っ掛ける複数本掛け爪153と、各掛け爪153を苗箱Nの周囲リブNbとの干渉を回避する干渉回避手段53とを有する。

目的

そこで、苗箱搬送装置の前方に掛止具を配置して、この掛止具で苗箱Nの周縁を下から引っ掛けて持ち上げることが考えられるが、複数本の掛け爪を設けるだけでは、苗箱Nの周囲にはリブが形成されているので、その周囲リブに掛け爪が当接すると掛合不能になる可能性があり、正確な苗箱取り上げが期待し難い。本発明の第1の目的は、掛止具で苗箱の周縁に下方から引っ掛けて昇降手段で上昇させることにより、苗箱の一端を持ち上げるようにすると共に、苗箱の周囲リブに対して干渉を回避しながら掛止具の掛合動作ができ、苗箱の確実な取り上げができるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。

本発明の第2の目的は、左右方向多数枚の苗箱に傾斜しているもの、前後に位置ずれいているもの等があっても、掛け爪を各苗箱に沿わせて正確に掛合して取り上げることができるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。本発明の第3の目的は、苗箱の周囲リブと干渉する掛け爪をその周囲リブから逃がすことにより、掛合不能になる干渉を回避できるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。

本発明の第4の目的は、周囲リブと干渉して掛合不能になる掛け爪を犠牲にして干渉しない掛け爪を確保し、この掛け爪だけで苗箱を取り上げできるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。本発明の第5の目的は、取り上げ中に苗箱が掛け爪から離脱するのを防止できるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。

本発明の第6の目的は、押さえ部材を昇降又は揺動するだけで周縁に近接するか、周縁の内側に入り込むかして、掛け爪から苗箱が離脱するのを防止できるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。本発明の第7の目的は、掛止具は苗箱を取り上げるだけにし、前後搬送手段を苗箱の下方まで水平前方移動して、その苗箱を簡単に受け取ることができるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

作業走行機体(A2)に前後搬送機構(6)と共に支持されていて、地上に展開した苗箱(N)の周縁(Na)を引っ掛けて持ち上げかつ前後搬送機構(6)上に受け渡しする箱取り上げ機構(17)であって、苗箱(N)の周縁(Na)を下方から引っ掛ける掛止具(22)と、この掛止具(22)を昇降する昇降手段(62)とを有し、前記掛止具(22)は苗箱(N)の周縁(Na)を下方から引っ掛ける複数本掛け爪(153)と、各掛け爪(153)を苗箱(N)の周囲リブ(Nb)との干渉を回避する干渉回避手段(53)とを有することを特徴とする苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。

請求項2

箱取り上げ機構(17)は、作業走行機体(A2)から前方に突設した前フレーム(56)に昇降手段(62)を設け、この昇降手段(62)に昇降台(61)を支持して昇降自在とし、この昇降台(61)に地上の左右方向多数枚の苗箱(N)にそれぞれ対応して取り付け台(69)を支持し、この取り付け台(69)に、掛止具(22)を縦軸(147)を介して左右揺動自在に支持すると共に、掛止具(22)を揺動中立位置に弾力的に保持する弾性受け体(148)を設け、この掛止具(22)に取り付け台(69)に対して前後動自在にかつ前方付勢状態に支持した爪取り付け体(150)を設け、この爪取り付け体(150)に掛け爪(153)及び干渉回避手段(53)を設けていることを特徴とする請求項1に記載の苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。

請求項3

前記干渉回避手段(53)は、掛止具(22)における複数本の掛け爪(153)をそれぞれ縦軸回り揺動自在とし、各掛け爪(153)の先端を先細り状に形成し、周囲リブ(Nb)と干渉して前向き姿勢から左右一方に揺動した掛け爪(153)を前向き姿勢に復帰させる付勢部材(158)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。

請求項4

前記干渉回避手段(53)は、掛止具(22)における多数本の掛け爪(153)をそれぞれ前後移動自在とし、周囲リブ(Nb)と干渉して前端位置から後方移動した掛け爪(153)を前端位置に復帰させる付勢部材(158)を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。

請求項5

前記掛止具(22)は、掛け爪(153)を苗箱(N)の周縁(Na)に下方から引っ掛けたときに、周縁(Na)の離脱規制する離脱規制手段(54)を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。

請求項6

前記離脱規制手段(54)は、掛止具(22)上に押さえ部材(161)を昇降又は揺動自在に設け、この押さえ部材(161)は下降又は揺動によって周縁(Na)に近接する上逃げ規制部(161a)及び/又は周縁(Na)の内側に入り込む前逃げ規制部(161b)を有することを特徴とする請求項5に記載の苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。

請求項7

前記前後搬送機構(6)は、苗箱(N)を載置して前後に移動可能な前後搬送手段(18)と、この前後搬送手段(18)を箱取り上げ機構(17)によって持ち上げられた苗箱(N)の下方まで水平前方移動させる水平移動手段(10)とを有することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の苗箱対地処理機の箱取り上げ機構。

技術分野

0001

本発明は、地上に展開した苗箱回収するための苗箱対地処理機の箱取り上げ機構に関する。

背景技術

0002

稲や野菜育苗作業では、発後に苗箱をハウス硬化ハウス)内に数百〜千枚単位で並べて緑化及び/又は硬化処理をしており、この苗箱の展開・回収を狭い敷地内で能率よく行うために機械化する技術が開発されている。苗箱を展開・回収する技術としては、特開平7−107817号公報に開示されたものがある。この技術は、機体を前後に進行させる走行装置と、苗箱台車を載せる台車載置部と、地面上から機体上への苗箱の搬送と機体上から地面上への苗箱の搬送を選択的に行える苗箱搬送装置と、機体上の苗箱を台車載置部上の苗箱台車に積み込む作業と台車載置部上の苗箱台車内に積まれている苗箱を機体上へ降ろす作業を選択的に行える苗箱積降ろし装置とを設けて構成されている。

発明が解決しようとする課題

0003

前記従来技術では、苗箱搬送装置の前端分離線材を設けて、この分離線材を地面と苗箱との間に挿入していくことにより苗箱を取り上げるように構成されており、線材といえども苗箱の下側に挿入することは難しく、しかも複数枚の苗箱を同時に回収させることは極めて困難になっている。

0004

そこで、苗箱搬送装置の前方に掛止具を配置して、この掛止具で苗箱Nの周縁を下から引っ掛けて持ち上げることが考えられるが、複数本掛け爪を設けるだけでは、苗箱Nの周囲にはリブが形成されているので、その周囲リブに掛け爪が当接すると掛合不能になる可能性があり、正確な苗箱取り上げが期待し難い。本発明の第1の目的は、掛止具で苗箱の周縁に下方から引っ掛けて昇降手段で上昇させることにより、苗箱の一端を持ち上げるようにすると共に、苗箱の周囲リブに対して干渉を回避しながら掛止具の掛合動作ができ、苗箱の確実な取り上げができるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。

0005

本発明の第2の目的は、左右方向多数枚の苗箱に傾斜しているもの、前後に位置ずれいているもの等があっても、掛け爪を各苗箱に沿わせて正確に掛合して取り上げることができるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。本発明の第3の目的は、苗箱の周囲リブと干渉する掛け爪をその周囲リブから逃がすことにより、掛合不能になる干渉を回避できるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。

0006

本発明の第4の目的は、周囲リブと干渉して掛合不能になる掛け爪を犠牲にして干渉しない掛け爪を確保し、この掛け爪だけで苗箱を取り上げできるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。本発明の第5の目的は、取り上げ中に苗箱が掛け爪から離脱するのを防止できるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。

0007

本発明の第6の目的は、押さえ部材を昇降又は揺動するだけで周縁に近接するか、周縁の内側に入り込むかして、掛け爪から苗箱が離脱するのを防止できるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。本発明の第7の目的は、掛止具は苗箱を取り上げるだけにし、前後搬送手段を苗箱の下方まで水平前方移動して、その苗箱を簡単に受け取ることができるようにした苗箱対地処理機の箱取り上げ機構を提供するにある。

課題を解決するための手段

0008

本発明における課題解決のための第1の具体的手段は、作業走行機体A2に前後搬送機構6と共に支持されていて、地上に展開した苗箱Nの周縁Naを引っ掛けて持ち上げかつ前後搬送機構6上に受け渡しする箱取り上げ機構17であって、苗箱Nの周縁Naを下方から引っ掛ける掛止具22と、この掛止具22を昇降する昇降手段62とを有し、前記掛止具22は苗箱Nの周縁Naを下方から引っ掛ける複数本の掛け爪153と、各掛け爪153を苗箱Nの周囲リブNbとの干渉を回避する干渉回避手段53とを有することである。

0009

これによって、掛止具22を苗箱Nの周縁Naに下方から引っ掛けて昇降手段62で上昇させることにより、苗箱Nの一端を持ち上げることができ、苗箱Nの周囲リブNbに対して、干渉回避手段53でそれとの干渉を回避しながら掛止具22の掛合動作が行われる。本発明における課題解決のための第2の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、箱取り上げ機構17は、作業走行機体A2から前方に突設した前フレーム56に昇降手段62を設け、この昇降手段62に昇降台61を支持して昇降自在とし、この昇降台61に地上の左右方向多数枚の苗箱Nにそれぞれ対応して取り付け台69を支持し、この取り付け台69に、掛止具22を縦軸147を介して左右揺動自在に支持すると共に、掛止具22を揺動中立位置に弾力的に保持する弾性受け体148を設け、この掛止具22に取り付け台69に対して前後動自在にかつ前方付勢状態に支持した爪取り付け体150を設け、この爪取り付け体150に掛け爪153及び干渉回避手段53を設けていることである。

0010

これによって、左右方向多数枚の苗箱Nに傾斜しているもの、前後に位置ずれいているもの等があっても、各苗箱N毎に複数本の掛け爪153が沿い、正確に掛合して取り上げる。本発明における課題解決のための第3の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に加えて、前記干渉回避手段53は、掛止具22における複数本の掛け爪153をそれぞれ縦軸回り揺動自在とし、各掛け爪153の先端を先細り状に形成し、周囲リブNbと干渉して前向き姿勢から左右一方に揺動した掛け爪153を前向き姿勢に復帰させる付勢部材158を有することである。

0011

これによって、掛け爪153は周囲リブNbから逃げることにより、掛合不能になる干渉を回避する。本発明における課題解決のための第4の具体的手段は、第1又は2の具体的手段に加えて、前記干渉回避手段53は、掛止具22における多数本の掛け爪153をそれぞれ前後移動自在とし、周囲リブNbと干渉して前端位置から後方移動した掛け爪153を前端位置に復帰させる付勢部材158を有することである。

0012

これによって、周囲リブNbと干渉して掛合不能になる掛け爪153を犠牲にして、その他の掛け爪153は干渉が回避されて、苗箱Nの周縁Naと正確に掛合する。本発明における課題解決のための第5の具体的手段は、第1〜4のいずれかの具体的手段に加えて、前記掛止具22は、掛け爪153を苗箱Nの周縁Naに下方から引っ掛けたときに、周縁Naの離脱を規制する離脱規制手段54を有することである。

0013

これによって、苗箱Nは掛け爪153との掛合が確実に保持され、取り上げ中に周縁Naが掛け爪153から離脱することがない。本発明における課題解決のための第6の具体的手段は、第5の具体的手段に加えて、前記離脱規制手段54は、掛止具22上に押さえ部材161を昇降又は揺動自在に設け、この押さえ部材161は下降又は揺動によって周縁Naに近接する上逃げ規制部161a及び/又は周縁Naの内側に入り込む前逃げ規制部161bを有することである。

0014

これによって、押さえ部材161が下降又は揺動して、上逃げ規制部161aが周縁Naに近接するか、前逃げ規制部161bが周縁Naの内側に入り込むかして、掛け爪153から苗箱Nが離脱するのを防止する。本発明における課題解決のための第7の具体的手段は、第1〜6のいずれかの具体的手段に加えて、前記前後搬送機構6は、苗箱Nを載置して前後に移動可能な前後搬送手段18と、この前後搬送手段18を箱取り上げ機構17によって持ち上げられた苗箱Nの下方まで水平前方移動させる水平移動手段10とを有することである。

0015

これによって、掛止具22は苗箱Nを取り上げるだけで、前後搬送手段18が苗箱Nの下方まで水平前方移動してきてその苗箱Nを受け取る。

発明を実施するための最良の形態

0016

以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1〜5には、苗箱対地処理機として、苗箱展開機と苗箱回収機とに変更可能にした苗箱展開回収機の全体を示している。この苗箱展開回収機は、中央に歩道を形成しながら、左右各5〜10枚の苗箱Nを横並びに同時に展開しかつ回収できる構成である。

0017

前記苗箱展開回収機は、少なくとも1つの作業ユニット3とメインユニット4とから構成され、メインユニット4上に箱供給機構8と箱収集機構9とを択一的に取り付け可能になっており、メインユニット4上に箱供給機構8を取り付けることにより苗箱展開機(図4に示す)となり、メインユニット4上に箱収集機構9を取り付けることにより苗箱回収機(図5に示す)となり、作業ユニット3だけでもその上に載置できる枚数の苗箱Nを展開・回収することができ、単独使用可能になっている。

0018

図1〜23において、作業ユニット3は大別して、苗箱Nを載置して左右方向一側部の基点位置から受け渡し位置への分配と受け渡し位置から基点位置への収集とが可能でかつ受け渡し位置で前後移動可能な縦横搬送機構5と、苗箱Nを載置して縦横搬送機構5に対して受け渡し可能でかつ載置した苗箱Nを地面に対して受け渡し可能な前後搬送機構6と、地面に展開した苗箱Nを前後搬送機構6上に持ち上げる箱取り上げ機構17とを有し、これらを作業走行機体A2上に装備している。

0019

なお、本発明において、前側とは苗箱Nを展開する側であり、作業ユニット3は展開時に後進し、回収時に前進する。また、基点位置とは、作業ユニット3がメインユニット4に連結される場合、縦横搬送機構5の一側端部外方位置に配置されるメインユニット4の受渡機構7上の位置となり、作業ユニット3が単独で使用される場合、縦横搬送機構5の一側端部上の位置となり、かつこの縦横搬送機構5の一側端部上で苗箱Nを人為的に供給しかつ取り出すことになる。

0020

図1〜13において、作業走行機体A2は機本体25にキャスタ式前輪26と後輪27とを有し、手で縦横に押動可能になっており、図8に示すように、前輪26は前輪支持体131が縦軸132に枢支され、この前輪支持体131に設けたブラケット133をピン134で機本体25に結合することにより、前向き直進走行をするように設定できる。

0021

機本体26の左右側部には前後に左右突出状の連結部24が形成され、作業ユニット3とメインユニット4との連結、作業ユニット3同士の横並び連結ができるようになっている。前記機本体25上には縦横搬送機構5が配置されており、この縦横搬送機構5は、5枚の苗箱Nを同時に前後移動して前後搬送機構6に受け渡しする縦搬送手段5Aと、この縦搬送手段5Aに対して昇降可能であり、かつ縦搬送手段5Aと重合する位置まで下降して全苗箱Nの受け渡しをすると共に上昇位置で横移動させる横搬送手段5Bと、この横搬送手段5Bを昇降させる昇降手段5Cとを有する。

0022

縦搬送手段5Aは5組配置されたベルトコンベヤであり、機本体25上に立設したブラケットを介して前後3本の回転軸28を支持し、後側回転軸28をモータ29で駆動し、各回転軸28に設けたプーリベルト30を巻き掛けて構成され、左右方向間隔をおいて配置された2本のベルト30で1個の苗箱Nを載置して搬送するようになっている。

0023

横搬送手段5Bは縦搬送手段5Aの左右長さに対応する長さのローラコンベヤであり、コンベヤ枠31に前後軸回り回転自在なローラ32が多数本支持されており、その内の複数本のローラ32は自転ローラモータ内蔵ローラ)が使用されていて自転可能になっており、全ローラ32にはタイミングベルトが巻き掛けられていて、自転ローラによって全ローラ32が同期回転する。

0024

このローラ32は総て、縦搬送手段5Aのベルト30間に対応して配置されており、下降位置でローラ32はベルト30上面より下位に位置し、ベルト30と高さ方向に重合配置状態になり、その昇降で苗箱Nをベルト30と受け渡し可能になっている。昇降手段5Cはエレベータ式になっていて、前記横搬送手段5Bのコンベヤ枠31の後部に取り付け体38が立設され、作業走行機体A2に立設された形鋼材製のガイド支柱33に取り付け体38がコロを介して昇降自在に案内されており、この取り付け体38にエレベータ駆動具34のチェーン35が連結されている。

0025

エレベータ駆動具34は、作業走行機体A2とガイド支柱33の上端連結材とに設けた上下軸36A、36Bにスプロケットを設け、上下スプロケット間に巻き掛けたチェーン35を取り付け体38に連結しており、機本体25に固定の受け台49にモータ37を搭載し、このモータ37で下軸36Aを正逆駆動することにより、チェーン35を押し引きしてコンベヤ枠31を昇降する。前記受け台49は後輪27の取り付けを兼ねている。

0026

前記昇降手段5Cは、横搬送手段5Bのローラ32をベルト30の上面より下方に位置する下降位置から、上方所要高さ(例えば、人の高さ又は1m程度)の上昇位置まで昇降する。そして、横搬送手段5Bに苗箱Nが載置されている状態で下降すると、その苗箱Nを縦搬送手段5Aに受け渡し、縦搬送手段5Aに苗箱Nが載置されている状態で下降位置から上昇すると、その苗箱Nを持ち上げ、横搬送手段5Bによる苗箱Nの左右移動を可能にする。

0027

前記横搬送手段5Bのコンベヤ枠31の四角には縦軸39を介してストッパ40が設けられており、図外のモータ又はソレノイド等のアクチュエータを介して縦軸39を回動することにより、ストッパ40を、苗箱Nの左右方向移動を規制する姿勢、後方向移動を規制する姿勢、展開・回収を案内する姿勢等、所要姿勢に変更配置できるようになっている。

0028

即ち、図12、13において、受渡機構7から横搬送手段5Bへ苗箱Nを供給する場合は、横搬送手段5Bの外端側のストッパ40を40aの規制姿勢にして、苗箱Nがコンベヤ枠31から外側方落ちないようにし、縦搬送手段5Aに受け渡した苗箱Nを前後搬送機構6へ移載するときは、前側のストッパ40を40bの先狭まりの展開案内姿勢にして、苗箱Nが前後搬送手段18の左右方向中央側に寄るように案内し、前後搬送手段18から縦横搬送機構5へ苗箱Nを受け渡すときは、前側のストッパ40を40cの先広がりの回収案内姿勢にかつ後側ストッパ40を40dの規制姿勢にして、苗箱Nが縦搬送手段5Aの左右方向中央側に寄りながら縦横搬送機構5から後方へ落ちないようにしている。

0029

また、コンベヤ枠31の前部には、前後搬送手段18との苗箱Nの受け渡しを円滑にするための小径ローラ136(図6、8に示す)が設けられており、コンベヤ枠31の側部には、横並びに作業ユニット3を連結したときに、横搬送手段5B間の苗箱Nの受け渡しを円滑にするための渡りローラ137(図10、12、13に示す)が着脱自在に設けられており、この渡りローラ137は不要なときは取り外される。

0030

図1〜7、12〜16において、前後搬送機構6は、苗箱Nを載置して前後に移動可能な前後搬送手段18と、この前後搬送手段18と作業走行機体A2との間に設けられていて、前後搬送手段18を前後方向水平移動させる水平移動手段10とを有する。前後搬送手段18はベルトコンベヤで形成され、支持フレーム41に5列のベルトコンベヤ42が支持され、支持フレーム41の下側に設けたモータ43で同時駆動されるようになっており、5枚の苗箱Nを載置して同時に前後方向に搬送可能となっている。

0031

各列のベルトコンベヤ42はローラ44を間にして前後2組(42A、42B)を直線配置しているが、長い1組のものにしてもよい。但し、前後2組(42A、42B)にしておくと、側面視への字に屈曲配置して、前ベルトコンベヤ42Aを下向き急傾斜させ、後ベルトコンベヤ42Bを下向き緩傾斜させ、後ベルトコンベヤ42Bと縦搬送手段5Aとの間で、苗箱Nの衝撃のない円滑な受け渡しが可能になる。

0032

また、支持フレーム41の下側には、左右一対接地輪45が設けられ、前部には各列のベルトコンベヤ42に対応して箱揃え手段16が取り付けられている。この箱揃え手段16は、ベルトコンベヤ42の延長上で地面に近接して位置されており、側面視略C又はコ字状の板金で形成された当接具23に後方突出状の複数本の棒材138を固着し、この棒材138を支持フレーム41の前部に前後移動自在に貫通し、棒材138に嵌装したスプリング139で当接具23を前方に付勢している。

0033

前記箱揃え手段16は、前方移動で当接具23が地上に放出した苗箱Nと当接し、かつ苗箱Nを弾力的に押し、左右方向複数枚の苗箱Nを押して前後位置を揃え、既に展開されている苗箱Nとの前後間隔をなくす。また、当接具23の上面は、ベルトコンベヤ42から地上に苗箱Nを放出するときに落差を少なくする役目もしている。

0034

水平移動手段10は、支持フレーム41の後部にピン連結されたエアシリンダ46と、これと同様にピン連結された左右一対のガイド杆47とを有し、エアシリンダ46は機本体25に取り付けられ、左右一対のガイド杆47は機本体25に前後摺動自在に案内されている。前記前後搬送手段18は水平移動手段10によって機本体25に連結され、接地輪45が接地することにより前下向き傾斜しており、エアシリンダ46の作動によって前後水平方向に移動可能になっており、箱揃え手段16及び箱取り上げ機構17の作動を可能にする。

0035

なお、支持フレーム41と左右一対のガイド杆47との間に支持フレーム41の先端を上方回動させるアクチュエータを設けておいて、作業ユニット3をハウス内に搬入搬出する際に、接地輪45及び当接具23を上方退避できるようにしておくことが好ましい。前記前後搬送手段18の支持フレーム41の左右側部上面には箱案内板48が設けられている。この箱案内板48は回収時に苗箱Nを案内すべく前広がりになている。

0036

前記横搬送手段5B及び前後搬送手段18は、コンベヤ枠31及び支持フレーム41が必要最低限の左右方向幅を形成しており、同時に処理する5枚の苗箱Nは隣接状態で処理され、5枚の苗箱Nの幅に近似の幅となっている。コンベヤ枠31及び支持フレーム41のこのような幅内に、モータ29を含む縦搬送手段5A、受け台49を有する昇降手段5C、前後搬送手段18のモータ43、水平移動手段10等が配置されており、左右方向にコンパクトな作業ユニット3を形成している。

0037

図1〜3、5、7、16、18〜23において、箱取り上げ機構17は機本体25の左右側部から前方に突出した前フレーム56に、左右各5組設けられており、苗箱Nの周縁Naを下方から引っ掛ける掛止具22と、この掛止具22を昇降する昇降手段51とを有し、前記掛止具22は苗箱Nの周縁Naを下方から引っ掛ける複数本の掛け爪153と、各掛け爪153を苗箱Nの周囲リブNbとの干渉を回避する干渉回避手段53とを有する。

0038

前記前フレーム56は側面視L字状で平面視門型状であり、左右両端は機本体25に対して固定又はボルトもしくはピンを介して着脱自在に取り付けられている。前フレーム56の左右側部には、前フレーム56の重量を支持する車輪52が設けられている。箱取り上げ機構17の昇降手段51において、前記前フレーム56の前部には左右に5本のガイドレールガイド体)60が固定され、1個のブレーキ付き昇降シリンダ62が支持され、2本のガイド杆59が上下動可能に案内されており、2本のガイド杆59の下端に昇降台61が取り付けられていて、この昇降台61を昇降すべく昇降シリンダ62のピストンロッドが連結されている。

0039

昇降台61には側面視L字状の連結具63が固定され、この連結具63の下部にピンを介して側面視L字状の揺動具64の中途部が枢支され、この揺動具64に縦シリンダ67が取り付けられると共に、その上部にガイドレール60に係合したコロ65が設けられている。ガイドレール60は下部近傍が後方側に屈曲されていて、この屈曲部分60Aをコロ65が通過するとき、揺動具64が揺動して縦シリンダ(縦動手段)67の姿勢を略垂直姿勢から前傾姿勢に変えるようになっている。

0040

前記昇降シリンダ62、縦シリンダ67等は昇降手段51のアクチュエータとなっており、ガイドレール60、連結具63、揺動具64及びコロ65等によって掛止具22を前下向き傾斜させる傾動手段が構成されている。前記縦シリンダ67のピストンロッドの下部には前後動シリンダ(前後動手段)68が取り付けられ、この前後動シリンダ68のピストンロッドの前部には取り付け台69が取り付けられている。前記前後動シリンダ68及び取り付け台69にはそれぞれ2本のガイド杆70、71が固定されていて、それぞれのガイド杆70、71は、縦シリンダ67と前後動シリンダ68のそれぞれのシリンダを保持する部材に長手方向移動自在に案内されている。

0041

取り付け台69は左右に略三角形状側板72が取り付けられ、この側板72には前後に車輪73A、73Bが設けられ、これら車輪73A、73Bは接地して地面に倣い、掛け爪153の地面に対する位置及び姿勢を保持するようになっている。取り付け台69には角材状支持体145が支持されると共にその後方に裏板146が取り付けられている。前記支持体145は左右方向中央に縦軸147にナット螺合することにより取り付け台69に取り付けられていて、縦軸147を中心に若干左右揺動可能であり、裏板146に設けた左右一対の弾性受け体148により揺動中立位置(左右方向に沿う姿勢)に弾力的に保持されるようになっている。

0042

前記支持体145には2本の支持杆149が前後方向に貫通され、その支持杆149の前端に爪取り付け体150が取り付けられ、支持杆149に嵌装したスプリング151によって前方へ付勢されている。爪取り付け体150は内部が空洞で、上部が上板152で閉鎖され、前面が開放されており、この爪取り付け体150内に4本(4本以外の複数本でもよい)の掛け爪153の基部がピン156を介して左右方向揺動可能に枢支されている。

0043

前記上板152には各掛け爪153の一方向の揺動を規制して前向き姿勢に設定するストッパピン157が設けられ、爪取り付け体150内部には、各掛け爪153をストッパピン157に当接する方向に付勢するバネ(付勢部材)158が設けられ、掛け爪153は他方向に逃げ可能になっている。この掛け爪153は、側面視において、前端が苗箱Nの周縁Naの下向きフランジとなっている部分を下側から引っ掛ける上方突出形状であり、平面視において、ストッパピン157側の面に傾斜面153aを有する尖端形状片刃形状)で、苗箱Nの下向きフランジの裏側の周囲リブNbに傾斜面153aが当接すると、周囲リブNbを回避して周縁Naと掛合できるように、バネ158に抗して逃げ方向に揺動する。バネ158はコイルバネ又は板バネで形成されている。

0044

前記支持体145、支持杆149、爪取り付け体150、スプリング151、上板152及び掛け爪153等は共に掛止具22を構成しており、前記掛け爪153を揺動自在にした構成、傾斜面153a、ストッパピン157、バネ158等によって、掛け爪153が周囲リブNbと衝突しても側方に逃げて干渉を回避して周縁Naと掛合するための干渉回避手段53が構成されている。

0045

154は取り付け台69に取り付け板155を介して設けらけれた苗箱検出センサであり、掛け爪153が苗箱Nと当接して爪取り付け体150が後方移動したときにそれを検出して、苗箱Nの存在を検出するようになっている。この苗箱検出センサ154は前後位置を調整可能である。前記掛止具22は、掛け爪153を苗箱Nの周縁Naに下方から引っ掛けたときに、苗箱Nの離脱を防止すべく周縁Naの逃げを規制する離脱規制手段54を有する。

0046

この離脱規制手段54は、各上板152にブラケット159を立設し、このブラケット159にエアシリンダ160又はソレノイド等で形成された昇降アクチュエータを取り付け、このエアシリンダ160のロッド下端に押さえ部材161を設けており、この押さえ部材161は下降によって周縁Naの上面に近接する上逃げ規制部161aと、周縁Naの内側(側)に入り込む前逃げ規制部161bとを有しており、前逃げ規制部161bは押さえ部材161に左右一対のピンを取り付けて形成している。この前逃げ規制部161bの下端は平坦であってもよいが、先細り形状にしておくことが好ましい。

0047

従って、掛け爪153を苗箱Nの周縁Naに下方から引っ掛けて上昇させながら、エアシリンダ160を作動して押さえ部材161を下降すると、この押さえ部材161は周縁Naの上面に近接して、上逃げ規制部161aが掛け爪153と相まって周縁Naを挟持し、又は少なくとも周縁Naの上方向の逃げを規制する位置となり、かつ前逃げ規制部161bが周縁Naの内側に入り込んで、苗箱Nが前方向に逃げるのを阻止し、掛け爪153と苗箱Nの周縁Naとの引っ掛かりを確実にする。

0048

この実施形態の箱取り上げ機構17は、昇降シリンダ62の下限位置まで昇降台61を下降し、縦シリンダ67の自重下降で掛止具22を下降して、各掛止具22の車輪73を独立して地面に接地させ、車輪73を接地した状態で前後動シリンダ68を突出作動させるか、又は前後動シリンダ68を突出作動状態にしておいて作業走行機体2Aを前進させるかすると、掛止具22の前端の掛け爪153が展開状態の苗箱Nと当接して爪取り付け体150が弾力的に後方移動し、苗箱検出センサ154がそれを検出して前後動シリンダ68の突出作動又は走行機体2Aの前進を停止する(図20、22の状態)。

0049

このとき、展開状態の苗箱Nの前後位置が左右で不揃いになっていても、スプリング151を介して爪取り付け体150が前後動することにより吸収し、苗箱Nが傾いていても、縦軸147及び左右一対の弾性受け体148を介して支持体145が揺動することにより吸収され、4本の掛け爪153が苗箱Nの周縁Naと掛合する。

0050

この4本の掛け爪153のいずれかが苗箱Nの周囲リブNbに当接すると、干渉回避手段53の傾斜面153aの作用によって、掛け爪153はバネ158に抗して揺動し、周囲リブNbを回避して周縁Naの下側に入る。掛止具22が前進を停止した状態で縦シリンダ67を作動して掛止具22を少し上昇し、これにより全掛け爪153で苗箱Nの周縁Naの下向きフランジとなっている部分を下側から掛合し、かつ昇降シリンダ62で掛止具22を上昇して苗箱Nの後部を持ち上げる。

0051

これと平行して又は苗箱Nの後部を持ち上げた後に、離脱規制手段54を作動して押さえ部材161を下降し、この押さえ部材161を周縁Naの上面に近接させて掛け爪153と苗箱Nの周縁Naとの引っ掛かりを確保する。掛止具22の上昇に伴って、コロ65がガイドレール60の屈曲部分60Aに入るため、揺動具64が上昇しながら揺動し、前後動シリンダ68及び掛止具22を前後搬送手段18の上面に略沿うように前下向き傾斜させる。

0052

次に、前後搬送手段18を水平移動手段10で全掛止具22の下方まで掬い込むように挿入移動する(図22の状態)。このとき、苗箱Nに前後搬送手段18が接触するため、周縁Naが掛け爪153から離脱するような動きがあっても、離脱規制手段54がそれを防止する。、前後搬送手段18の上に苗箱Nの略後半分を掬うように配置した状態で、縦シリンダ67を下降動作しかつ離脱規制手段54を解除動作させて、全苗箱Nを前後搬送機構6の上に載置しかつ掛け爪153と苗箱Nの周縁Naとの掛合を解除し、その後、掛止具22を前後動シリンダ68で前後搬送手段18の上面に略沿わせながら後方移動して、苗箱Nから離脱させると共に昇降シリンダ62を作動して上昇させる(図23の状態)。

0053

箱取り上げ機構17は作業走行機体A2に装着したままでも苗箱展開作業をすることができる。なお、箱取り上げ機構17としては、多数の掛止具22を昇降台61又は揺動具64に取り付け、苗箱Nに対する掛け爪153の係脱を昇降シリンダ62の作動と作業走行機体2Aの走行とで行うようにしてもよく、また、傾動手段のガイドレール60の代わりに、連結具63と揺動具64との間にシリンダを設けたり、昇降シリンダ62を前傾姿勢に設けたりしてもよい。

0054

前フレーム56に苗箱検出センサを設けておいて、掛け爪153より前方で苗箱Nを検出して、作業ユニット3の前進移動を停止するようにしてもよい。前記車輪73を地面の凹凸に倣わせるために、前後動シリンダ68のピストンロッドに対して取り付け台69を前後軸回りに若干上下揺動できるようにしておくことが好ましい。

0055

また、前記作業ユニット3は苗箱Nを1〜4枚又は6枚以上の枚数を同時に処理する大きさに形成することができ、3枚以上同時処理の作業ユニット3は単独で又はメインユニット4に連結して使用できるが、1、2枚処理用のものはメインユニット4に連結した作業ユニット3に連結して使用する。メインユニット4は図1〜6、10〜13、24〜32に示されており、メイン走行機体B2の前部に受渡機構7を、後部に箱受持体支持機構12を、それらの中途部に箱供給機構8と箱収集機構9とを択一使用可能に備えている。

0056

前記メインユニット4の左右少なくとも一方に作業ユニット3を同伴走行可能に連結されており、実施形態では、作業ユニット3を左右に一対と、左右どちらかの作業ユニット3の側方に、同じ又は異なる枚数の苗箱Nを処理する作業ユニット3を横並び状態に連結したものを示しており、両作業ユニット3は横搬送手段5B同士で苗箱Nを受け渡しする。

0057

前記メイン走行機体B2は機本体76に電動モータ等の駆動源油圧ポンプエアコンプレッサ操作盤等を搭載し、左右クローラ走行部77を油圧モータで駆動するようになっており、自走装置13Bを備えて単独で走行・操縦可能である。受渡機構7は、図1〜6、10〜13に示すように、左右一対の作業ユニット3の中央、即ち、上昇位置の横搬送手段5Bの一側基点位置に配置され、横搬送手段5Bと苗箱Nを1枚づつ受け渡しする分配手段7Aと、この分配手段7Aとそれより後側の位置との間で苗箱Nを移動する送り手段7Bとを有する。

0058

前記分配手段7Aは、機本体76の前部の前方突出部76aに設けた分配フレーム115に、モータを内蔵した自転ローラ116を複数本有するローラコンベヤ117と、爪118を有するチェーンコンベヤ119とを設けている。自転ローラ116は軸芯が前後方向に向いていてローラ32と平行に配置されており、横搬送手段5Bが上昇位置にあるとき、ローラ32はこの自転ローラ116と略同一となって、苗箱Nの受け渡しが行われる。

0059

チェーンコンベヤ119のチェーン120は自転ローラ116間に配置され、分配フレーム115に支持された前スプロケット121と送り手段7Bの送りフレーム122に支持された後スプロケット123とに巻き掛けられており、1個又は間隔をおいて複数個の爪118が設けられ、図外のモータで駆動可能になっている。

0060

送り手段7Bは、送りフレーム122に支持されたコロコンベヤで形成されており、コロ124は図外のモータ及びチェーン伝動手段等を介して駆動されており、自転ローラ116と同一高さに位置し、苗箱Nを載置して前後方向に搬送可能であり、前記チェーンコンベヤ119の後部はこの送り手段7Bの前部とオーバラップ配置されている。

0061

後方から送り手段7B上に供給された苗箱Nは、コロ124でチェーンコンベヤ119にかかるまで送られ、そしてチェーンコンベヤ119の爪118で押動して、分配フレーム115前部に設けたストッパ125に当接するまで移動される。この状態で苗箱Nは、ローラコンベヤ117上に完全に移載され、ローラコンベヤ117を正逆転させることにより、左右各作業ユニット3の横搬送手段5B上に分配供給される。

0062

横搬送手段5Bから送り手段7Bへの苗箱Nの搬送は、前記動作と逆になり、ローラコンベヤ117によって取り込まれた苗箱Nを、チェーンコンベヤ119が爪118でコロ124上へ押動する。前記メイン走行機体B2の受渡機構7を支持している前方突出部76aには、左右に前後一対の連結部127が設けられている。この連結部127には作業走行機体A2の連結部24が連結可能になっている。

0063

即ち、図2、6、8、10に示すように、これら連結部127、24は、左側前後が二股形状であり、右側前後が1枚板で形成され、右側前に前開放の溝aが形成され、その他はボルト孔bが形成されている。メイン走行機体B2に対して作業走行機体A2を連結する場合、それぞれの左側前のボルト孔bにボルト(ピンでもよい)を挿入しておいて、このボルトにそれぞれの右側前の溝aを係合しながら後側のボルト孔bを合わせてボルトを挿入する。

0064

メイン走行機体B2に連結した作業走行機体A2に更に作業走行機体A2を連結する場合も、前記と同様に行う。また、作業走行機体A2はメイン走行機体B2又は他の作業走行機体A2の左右どちらにも連結できる。図17には、ハウス内への搬入・搬出時に、前記連結部127、24を利用して、メインユニット4の走行動力で作業ユニット3を移動させるための連結具128、129を示している。

0065

第1連結具128は、メイン走行機体B2に対して作業走行機体A2を前方直列状に連結するもので、前方突出部76aに前側から嵌合して左右前側の連結部127とボルト連結する後連結部128aと、作業走行機体A2に後側から嵌合して左右後側の連結部24とボルト連結する前連結部128bとを有する。第2連結具129は、作業走行機体A2に対して作業走行機体A2を前方直列状に連結するもので、メイン走行機体B2に連結した作業走行機体A2に前側から嵌合して左右前側の連結部24とボルト連結する後連結部129aと、第2の作業走行機体A2に後側から嵌合して左右後側の連結部24とボルト連結する前連結部129bとを有する。

0066

この第1、2連結具128、129を利用することにより、メインユニット4に複数台の作業ユニット3を直列に連結することができ、入口の狭いハウス内へ、メインユニット4の駆動動力だけで搬入することができ、作業ユニット3はハウス内で直列連結が解除されて、手動で押し動かして、メインユニット4に対して連結部127、24を利用して左右横並びに連結される。

0067

前記箱供給機構8は、苗箱Nを積層状態収納していて受渡機構7へ苗箱Nを1枚ずつ供給する機構であり、機本体76に着脱自在に取り付けられる機台74と、この機台74の上部に配置されたホイールコンベヤ又はローラコンベヤ等で形成された搬送コンベヤ手段75と、この搬送コンベヤ手段75に跨がって配置された枠フレーム78に設けた箱保持手段79と、搬送コンベヤ手段75上の苗箱Nを箱保持手段79で保持する位置まで昇降するリフト手段80とを備えている。

0068

枠フレーム78は後方側が開放されていて、例えば30段に積層された苗箱Nを、搬送コンベヤ手段75に載置した状態で後方から挿入可能になっている。箱保持手段79は枠フレーム78に支持された左右一対の板形状の保持具81と、この左右保持具81を枠フレーム78内方に出退させる出退手段82とを有する。

0069

前記左右保持具81は苗箱Nの周縁Naを受持可能であり、搬送コンベヤ手段75から苗箱N1枚分より離れた高さで積層苗箱Nを保持することができ、出退手段82で後退させることにより、保持している積層苗箱Nを開放可能になっている。出退手段82は保持具81を先端に取り付けたネジ軸をモータで軸方向移動するもので、エアシリンダ等で構成することもできる。

0070

リフト手段80は搬送コンベヤ手段75の下方に位置し、搬送コンベヤ手段75のホイール間から上方へ突出可能なリフト台83と、このリフト台83を昇降するリフト駆動手段84とを有している。前記リフト台83は機台74に昇降が案内されており、リフト駆動手段84はリフト台83の下面のカムフォロアと当接するカム板85をモータ等で駆動して、リフト台83を昇降するようになっている。このリフト駆動手段84は油圧シリンダ等で構成することも可能である。

0071

前記リフト手段80は、左右保持具81を後退しておいて、搬送コンベヤ手段75で枠フレーム78内に搬入された積層苗箱Nを、リフト駆動手段84を作動してリフト台83を上昇させることにより持ち上げ、下降するときに下から2枚目の苗箱Nを保持具81を突出させることにより受持し(図27、29の状態)、リフト台83を搬送コンベヤ手段75より下方へ降下することにより最下位置の苗箱Nを搬送コンベヤ手段75に再度載せて前方へ搬送する。

0072

次に、リフト台83を上昇させると、保持具81に受持されている積層苗箱Nが持ち上げられ、下降するときに保持具81を1度後退させて最下苗箱Nを降下させ、その後の保持具81の進出で下から2枚目の苗箱Nを受持させる。箱受持体支持機構12は、箱受持体14を載置して横移動可能な横移動機構97と、横移動機構97上の箱受持体14から積層苗箱Nを持ち上げかつ前方へ送り出す積層苗箱送り手段92とを有する。

0073

箱受持体14は緑化行程で使用されているフォーク爪挿入可能なパレットで、苗箱Nを例えば30段積み重ねたものを左右方向に5列載置可能に形成されている。この箱受持体14はフォークリフト運搬可能な枠体又は車輪付き運搬車等でもよい。横移動機構97は、機本体76の後部上面に固定のフレーム89の前後部に左右方向多数の車輪90が設けられ、この車輪90に係合する前後レール体を有する載置移動台91が左右方向移動自在に配置され、フレーム89上に載置移動台91を駆動する駆動手段168が設けられている。

0074

この駆動手段168はフレーム89に支持されたスプロケットにチェーン169を巻き掛け、このチェーン169を載置移動台91に連結し、モータ170でスプロケットを駆動するようになっており、駆動手段168を移動させずに前後レール体を有する載置移動台91をチェーン169で引っ張って移動するようになっている。

0075

載置移動台91の上面には、図28に示すように、載置した箱受持体14を前後方向及び左右方向の適正位置に保持する位置決め部材100が設けられている。箱受持体14上から搬送コンベヤ手段75への積層苗箱Nの供給は、フレーム89の内部に配置された積層苗箱送り手段92で行う。この積層苗箱送り手段92は、昇降台93にモータ94で駆動されるベルトコンベヤ95を支持し、昇降台93を昇降手段96で昇降するようになっている。昇降手段96は昇降台93に固定のロッドをラック・ピニオンを介してモータで上下駆動するものである。

0076

前記駆動手段168及び昇降手段96は、電動モータを用いているが、エアシリンダ又は油圧シリンダで作動するように構成してもよい。前記箱受持体14は5組の積層苗箱Nを載置可能であり、各苗箱載置位置に対応してベルトコンベヤ95が顔出し可能な窓14Aが形成されており、積層苗箱送り手段92は、図27実線で示す状態から昇降手段96で昇降台93を上昇させると、窓14Aからベルトコンベヤ95が上昇して積層苗箱Nを持ち上げ(図27の2点鎖線図28実線の状態)、そして持ち上げ状態で駆動すると積層苗箱Nを前方へ送ることができ、搬送コンベヤ手段75に移載できる。

0077

横移動機構97は、積層苗箱Nを取り出すときの左右バランスを採るため、箱受持体14上の積層苗箱Nの取り出し順序は端から5、3、1、2、4番となっている。また、載置移動台91が機本体76から左右に大きくオーバハングするので、左右支持をするために機本体76の左右後部には支持アーム98を介して接地輪99が設けられている。この接地輪99はキャスタ輪が使用され、支持アーム98は外側方突出姿勢から後方向に姿勢変更可能になっていて、メインユニット4の後部の支持ができるようになっている。

0078

前記箱受持体14には、積層状態の苗箱Nに代えて、苗箱Nを上下間隔をおいて多段に収納する箱収集枠体15を載置可能になっており、苗箱回収時にはこの箱収集枠体15を載置して、前述と同様に横移動機構97による横移動が行われる。箱収集機構9は、図5、30〜32に示されており、受渡機構7から苗箱Nを1枚ずつ供給されてその苗箱Nを上下多段に回収する機構であり、箱供給機構8に代えて機本体76上に搭載される。

0079

箱収集機構9は、機本体76に着脱自在に取り付けられる機フレーム101にホイールコンベヤ、ローラコンベヤ等で形成された搬送コンベヤ手段102と、この搬送コンベヤ手段102に跨がって配置された枠フレーム103と、この枠フレーム103に支持されていて搬送コンベヤ手段102上の成長苗を有する苗箱Nを1枚ずつ間隔を空けて持ち上げる箱多段持上手段104と、この箱多段持上手段104上の全苗箱Nを後方へ押し出すプッシャ手段105とを有する。

0080

前記箱多段持上手段104は、枠フレーム103の左右に支持された上下軸107、108に固定の前後複数のスプロケットにチェーン109を巻き掛け、前後チェーン109に苗箱Nの側部を受持する受持金具110を一定間隔で取り付け、これらを左右に対向配置して、搬送コンベヤ手段102上から苗箱Nを左右受持金具110で持ち上げるように構成されており、苗箱Nを上下に間隔をおいて例えば30段に収集可能になっている。

0081

前記プッシャ手段105は2段押動式になっており、枠フレーム103に箱多段持上手段104で収集された全苗箱Nと当接するプッシャ体112と、このプッシャ体112を前後動させる上下第1エアシリンダ113と、この上下エアシリンダ113を取り付けていて枠フレーム103にガイドレールを介して前後移動自在に支持されたプッシャ枠114と、枠フレーム103又は機フレーム101に支持されていてプッシャ枠114を前後移動させる左右第2エアシリンダ111とを有している。

0082

前記箱多段持上手段104内に所要数の苗箱Nが収納されると、第2エアシリンダ111が伸長作動してプッシャ枠114を後方移動させ(図30の実線位置から2点鎖線位置への移動)、プッシャ体112で全苗箱Nを同時に箱長さの略半分だけ押し出した後又は同時に、第1エアシリンダ113を伸長作動させて、プッシャ枠114に対してプッシャ体112を後方移動させて(図30の2点鎖線位置から1点鎖線位置への移動)、全多段苗箱Nを枠フレーム103の後方まで押し出し、箱収集枠体15に移載する。

0083

箱収集枠体15は箱受持体14に搭載されてフォークリフト等で運搬されるもので、苗箱Nを上下間隔を空けて例えば30段配置する受け片15aを有し、この受け片15aを左右方向に5列配置して5列の収集部を形成している。各収集部は多段苗箱Nをその前面側から挿入可能であり、プッシャ手段105で箱収集機構9から押し出されてくる多段苗箱Nを、上下間隔を空けたまま収納する。

0084

前記プッシャ手段105は、搬送コンベヤ手段102上の苗箱Nを押動することができないので、その苗箱Nは、搬送コンベヤ手段102と積層苗箱送り手段92とを利用して、箱収集枠体15の最下段に挿入する。但し、箱収集枠体15の最下段は、苗箱Nを入れずに空白にしておいてもよい。なお、前記機本体76上に左右移動可能な台車を設けておき、その台車上に箱供給機構8と箱収集機構9とを併設し、台車を移動して受渡機構7の後方に箱供給機構8を配置する態様と、箱収集機構9を配置する態様とを採らせるようにしておいても、箱供給機構8と箱収集機構9の選択使用が可能になる。

0085

次に、前記実施の形態で示した苗箱対地処理機を、メインユニット4に箱供給機構8を使用可能状態にセットして苗箱展開機とした場合の苗箱展開方法を説明する。メインユニット4の前部に必要な数の作業ユニット3を連結具128、129を介して直列接続し、メインユニット4の自走装置で移動してハウス内に搬入し、ハウス内でメインユニット4から作業ユニット3を分離して横並びに連結し、発芽処理後の苗箱Nを多数載置した箱受持体14をリフト車両で運搬して、箱受持体支持機構12の載置移動台91上に載置する。

0086

箱受持体支持機構12の積層苗箱送り手段92を作動して、箱受持体14上の積層苗箱Nを搬送コンベヤ手段75に移載し、箱供給機構8内に供給する。5列の積層苗箱Nは、箱受持体14の中央側のものから供給に共され、横移動機構97を介して箱受持体14を左右に移動して、左右バランスを崩さないように順次供給される。

0087

箱供給機構8内に入った積層苗箱Nはリフト手段80を介して箱保持手段79で保持し、下段の苗箱Nから搬送コンベヤ手段75上に順次取り出し、搬送コンベヤ手段75で受渡機構7へ供給する。この受渡機構7では、苗箱Nは送り手段7Bで分配手段7Aに送られ、この分配手段7Aのチェーンコンベヤ119で前端位置まで移動され、この前端位置でローラコンベヤ117によって左右の作業ユニット3における縦横搬送機構5に分配搬送される。

0088

縦横搬送機構5では、横搬送手段5Bが上昇位置に待機しており、分配手段7Aから1枚ずつ搬入された苗箱Nを横移動しながら、その上の受け渡し位置まで分配搬送する。横搬送手段5B上に5枚の苗箱Nを供給したら、昇降手段5Cを作動して横搬送手段5Bを縦搬送手段5Aと略オーバラップする位置まで下降し、即ち、ローラ32をベルト30の上面より下位まで下降し、ローラ32上の苗箱Nを縦搬送手段5Aのベルト30に載置する。

0089

これにより、苗箱Nは縦搬送手段5Aに受け渡され、縦搬送手段5Aの作動によって全苗箱Nが同時に前送りされ、これと同時に前後搬送機構6の前後搬送手段18を作動して、前後搬送手段18に全苗箱Nを同時に受け渡しする。前下向き傾斜した前後搬送手段18を作動しながら作業ユニット3及びメインユニット4を後進させ、全苗箱Nを地上に放出し、放出した苗箱Nから前後搬送手段18が一定距離離れた状態で作業ユニット3の後進を停止する。

0090

その後に、水平移動手段10を作動して前後搬送手段18を水平前方移動させ、その前部に配置した箱揃え手段16の当接具23を放出した全苗箱Nに当接して全苗箱Nの前後位置を揃え、先行展開苗箱Nに当接するまで前方に押動し、前後苗箱間隔を詰める。その間に、後続の苗箱Nをメインユニット4から分配手段7Aを介して縦横搬送機構5へ導入しておき、水平移動手段10を逆作動して前後搬送手段18を後退させ、後続苗箱Nの受け渡しを行って再び前記行程を繰り返す。

0091

展開された左右各5枚の苗箱N間には、分配手段7Aの幅に略相当する幅の歩道が形成される。苗箱展開機がハウス内の端部まで移動してくると、作業ユニット3からメインユニット4を分離し、作業ユニット3の縦横搬送機構5及び前後搬送手段18上に残っている苗箱Nを作業ユニット3のみで展開し、その後にメインユニット4を方向転換して、別のハウス又は展開域へ移動させ、移動後に作業ユニット3を再度連結する。

0092

次に、前記実施の形態で示した苗箱対地処理機を、メインユニット4に箱収集機構9を使用可能状態にセットして、苗箱回収機とした場合の苗箱回収方法を説明する。ハウス内の展開域端部に作業ユニット3のみを移動し、展開されている横1列計5枚の苗箱Nに箱取り上げ機構17を対向させ前進し、掛止具22の掛け爪153を苗箱Nに当接して作業ユニット3の移動を停止する。このとき、前後動シリンダ68で掛け爪153を突出させておく。

0093

掛止具22が苗箱Nを検出した後に、縦シリンダ67の上昇作動で掛止具22を上昇させ、掛け爪153を苗箱Nの周縁Naに下側から掛止し、これと同時又は後に離脱規制手段54を作動して押さえ部材161で周縁Naを上側及び内側から位置規制をし、周縁Naに対する掛け爪153の掛合を確実にする。その状態で、昇降シリンダ62を作動して苗箱Nの後側を持ち上げ、その持ち上げた苗箱Nの下側に前後搬送機構6の前後搬送手段18を水平移動手段10の前進動作で挿入し、苗箱Nの裏面が前後搬送手段18の先端に載るように掬う。このとき、前後搬送手段18によって苗箱Nが押し上げられたりするが、離脱規制手段54によって、周縁Naから掛け爪153が離脱するのが防止される。

0094

苗箱Nを掬った状態から縦シリンダ67を逆作動して掛け爪153を降下させ、離脱規制手段54も逆作動して押さえ部材161の押さえを解除し、苗箱Nを前後搬送手段18に受け渡し、更に前後動シリンダ68を後退作動させると共に昇降シリンダ62又は縦シリンダ67を上昇作動させて、掛け爪153を苗箱Nの周縁Naから離脱させ、その後に前後搬送手段18のコンベヤ42を後方移動させて、前後搬送手段18上に苗箱Nが完全に載置されるようにする。

0095

全苗箱Nを載置した前後搬送手段18が水平移動手段10の後進動作で後方移動した後、再び前後搬送手段18を後方移動すると共に縦搬送手段5Aを作動させて、苗箱Nを縦搬送手段5Aに受け渡し、オーバラップ位置でそれより若干下位に待機している横搬送手段5Bを上昇させて苗箱Nを持ち上げ、上昇位置に達した後に横搬送手段5Bに横送り動作をさせて、同一高さに位置する受渡機構7の分配手段7Aのローラコンベヤ117上に1枚ずつ受け渡す。

0096

ローラコンベヤ117上の苗箱Nは、チェーンコンベヤ119の爪118によって押されて送り手段7Bに移載され、この送り手段7Bによって後方の箱収集機構9の搬送コンベヤ手段102上まで移動する。前記箱収集機構9内の搬送コンベヤ手段102上に搬入された苗箱Nは、1枚ずつ箱多段持上手段104で持ち上げられ、これにより上下間隔を空けて多段に収集される。

0097

前記箱多段持上手段104内に所定枚数の苗箱Nが収納されると、プッシャ手段105の第1、2エアシリンダ111、113が作動して、全苗箱Nを同時に後方へ押し、箱受持体14上の箱収集枠体15内に収納する。箱受持体支持機構12では、横移動機構97を介して箱収集枠体15を左右に位置変更して、箱収集枠体15の5列の収集部に多段苗箱Nが収納される。この箱収集枠体15は箱受持体14に載置したままリフト車両で降ろし、代わりに空の箱収集枠体15及び箱受持体14が載置される。

0098

前記前後搬送手段18から縦横搬送機構5へ苗箱Nが受け渡された後に、作業ユニット3を前進させて次の展開苗箱Nを回収するための動作を行う。なお、最初の1〜3列の展開苗箱Nの回収は作業ユニット3のみで行い、ハウス内でメインユニット4を連結できるようになってから作業ユニット3にメインユニット4を連結して、取り上げた苗箱Nをメインユニット4上に回収する。

0099

但し、ハウス内が充分に広い場合は、最初からメインユニット4に1又は複数の作業ユニット3を連結しておいてもよい。なお、前記実施の形態は種々変形することができる。例えば、苗箱展開回収機の1度に展開・回収する苗箱Nの枚数は、中央歩道を挟んで各5枚以外の多数枚に設定してもよく、その場合、縦横搬送機構5の長さ、前後搬送手段18の組数、箱揃え手段16の当接具23及び箱取り上げ機構17の掛止具22の数等が苗箱Nの枚数に応じて設定される。

0100

箱供給機構8及び箱受持体14、箱収集機構9及び箱収集枠体15でそれぞれ取り扱う苗箱Nの枚数は、30段を例示しているが、1度に展開・回収する苗箱Nの枚数に応じてその倍数に設定しておくことが好ましい。苗箱Nを回収する際、箱取り上げ機構17で取り上げた苗箱Nの下方に前後搬送手段18を水平移動して受け取りに行かせているが、前フレーム56を作業走行機体A2に対して前後移動可能に支持し、駆動装置で箱取り上げ機構17を後方移動させて、掛止具22で苗箱Nを吊り上げながら前後搬送手段18上に搬送するようにしてもよい。

0101

各機構に設けたシリンダ46、62、67、68、111、113等はエアシリンダが用いられているが、油圧シリンダ、又はその他の機械式電気式アクチュエータでもよい。メインユニット4はハウス内で使用できるように駆動源に電動モータを用いているが、屋外で使用する場合はエンジンを用いてもよく、クローラ走行部77の代わりに車輪を用いてもよい。

0102

図33は作業ユニット3の変形例を示しており、この作業ユニット3は自走装置13A及び操舵機構187を備えていて、メインユニット4に連結しなくとも自走ができるようになっている。自走装置13Aは、作業走行機体A2の機本体25に駆動軸184を支持し、この駆動軸184に前輪26を取り付け、機本体25の後部のガイド支柱33の背面に上受け台185を固定し、この上受け台185にモータ186、電源コード接続部(又はバッテリ)、モータ186によって駆動されるエアポンプエアタンク等を搭載し、モータ186から駆動軸184まで軸及びギヤ等を使用した伝動手段で動力を伝達するようになっている。

0103

操舵機構187は、受け台49に支持された後輪27の支軸円弧ギヤ188を設け、受け台49に支持された回動軸189に円弧ギヤ188と噛合するネジギヤを形成し、上受け台185に支持されたハンドル軸190から回動軸189まで軸及びギヤ等を介して動力伝達可能に構成しており、ハンドル191を回転操作することにより、左右後輪27を同時に操舵できるようになっている。

0104

この変形例によれば、作業ユニット3はメインユニット4がなくとも、単独でハウス内へ搬入して、苗箱Nの展開・回収ができ、別途苗箱運搬車を使用して、展開時は、作業ユニット3の側方に苗箱Nを運搬配置し、その苗箱運搬車上から人為的に苗箱Nを取り出して横搬送手段5B上に苗箱Nを供給し、回収時は横搬送手段5B上から人為的に苗箱Nを取り出して苗箱運搬車上の箱収集枠体に収納し、苗箱運搬車でハウスから搬出する。横搬送手段5B上への苗箱Nの供給・取り出しは横搬送手段5Bが上昇位置のときであり、人の腰の高さ程度であるので、作業が楽にできる。

0105

なお、自走装置13Aは後輪27を駆動するようにしたり、前輪26又は後輪27に直接にモータを設けて駆動してもよく、また、操舵機構187はピットマンアーム及びタイロッド等を用いたものでもよい。図34は箱取り上げ機構17の干渉回避手段53の第1変形例を示しており、左右方向4本の掛け爪153は傾斜面153aが左右外方向に向けられ、ストッパピン157は掛け爪153の左右外側に配置され、バネ158は掛け爪153を左右外方向に揺動させるように設けられている。

0106

この第1変形例の掛け爪153は、傾斜面153aが周囲リブNbに当接すると、前向き姿勢から中央側に揺動して逃げることができる。苗箱Nは左右側端の周囲リブNbが袋形状になっており、箱取り上げ機構17の左右中心が苗箱Nの中心から大きくずれて、側端の掛け爪153がこの袋形状周囲リブNbと当接した場合、その掛け爪153は左右外方向に逃げることができないことになる。

0107

この問題を解消するために、4本の掛け爪153の内少なくとも両端のものは、前記第1変形例のように、傾斜面153aを左右外方向に向けて、掛け爪153を中央側に揺動するように設定しておくことが好ましい。図35は箱取り上げ機構17の干渉回避手段53の第2変形例を示しており、前記実施の形態で示したものと、左右方向4本の掛け爪153を不等ピッチに配置した点で異なる。

0108

苗箱Nの周囲リブNbは等ピッチに配置されているので、不等ピッチの掛け爪153は、2又は3本が常に苗箱Nの周囲リブNbと衝突することなく周縁Naと係合できるようになっており、周囲リブNbの間隔の異なるあらゆる苗箱Nに対応できる。図36は箱取り上げ機構17の干渉回避手段53の第3変形例を示しており、等ピッチ(又は不等ピッチ)に配置された左右方向4本の掛け爪153をストッパピンを設けずに左右揺動自在とし、先端の傾斜面153aを左右両面に形成して両刃状に形成し、各掛け爪153を左右一対のバネ158で引っ張って前向き姿勢に中立保持している。左右バネ158は前記実施の形態で示したコイルバネ又は板バネでもよい。

0109

この第3変形例の掛け爪153は、両刃状傾斜面153aにより、周囲リブNbに当接すると、前向き姿勢から左右どちらにでも揺動して逃げることができる。図37は箱取り上げ機構17の干渉回避手段53の第4変形例を示しており、左右方向7本(又は3本以上の複数本)の掛け爪153を爪取り付け体150内に独立出退自在に配置し、各掛け爪153の長孔164に貫通した棒材165で抜け止めをし、バネ(付勢手段)166によって突出方向に付勢しており、その先端は傾斜面がなく角棒状に形成され、押さえ部材161の前逃げ規制部161bで周縁Naを掛止するようになっている。

0110

この第4変形例の掛け爪153は、周囲リブNbに当接したものは周縁Naと関係を持てなく犠牲となり、周囲リブNbに当接しないものだけで周縁Naと掛合するようになっており、非掛合の掛け爪153が発生するため、掛け爪153の本数を多くしている。図38は箱取り上げ機構17の離脱規制手段54の変形例を示しており、上板152に立設したブラケット159に枢支軸172を介して押さえ支持体173を枢支し、この押さえ支持体173に棒材(又は板材)で形成した押さえ部材161を設け、また、押さえ支持体173の後部にエアシリンダ(又はソレノイド)160を連結して揺動するように構成している。

0111

押さえ部材161の前部には、苗箱Nと係合したときに周縁Naの上面と略当接する上逃げ規制部161aと、先端で周縁Naの内周側に入って係合する前逃げ規制部161bとを有し、この前逃げ規制部161bの下端は後下向き傾斜面161cとなっている。前記変形例の離脱規制手段54は、掛け爪153を周縁Naと掛合するために上昇させる前に、エアシリンダ160を作動して押さえ部材161の前部を下降させ、後下向き傾斜面161cを周縁Naの内周に当接して苗箱Nを引き寄せて、その後、周縁Naに前逃げ規制部161bを係合しかつ上逃げ規制部161aを近接させ、また、掛け爪153を上昇させる。

0112

これにより、掛け爪153に対する苗箱Nの前後位置関係は掛合に最良になるように修正され、横並びの苗箱Nに前後方向のずれがあっても、確実に掛け爪153で引っ掛けて取り上げることができる。前記後下向き傾斜面161cは苗箱Nの前後位置を修正する手段を構成している。

発明の効果

0113

以上詳述した本発明の請求項1によれば、掛止具22を苗箱Nの周縁Naに下方から引っ掛けて昇降手段62で上昇させることにより、苗箱Nの一端を持ち上げることができ、苗箱Nの周囲リブNbに対して、干渉回避手段53でそれとの干渉を回避しながら掛止具22の掛合動作ができ、苗箱Nの正確かつ確実な持ち上げができる。

0114

請求項2によれば、左右方向多数枚の苗箱Nに傾斜しているもの、前後に位置ずれいているもの等があっても、苗箱N毎の掛止具22が左右に揺動し前後に移動することにより、掛け爪153を各苗箱Nに沿わせることができ、苗箱Nを掛止具22で正確に掛合して取り上げることができる。請求項3によれば、周囲リブNbと干渉する掛け爪153を周囲リブNbから逃がして、掛合不能になる干渉を回避することができる。

0115

請求項4によれば、周囲リブNbと干渉して掛合不能になる掛け爪153を犠牲にすると、干渉しないその他の掛け爪153は苗箱Nの周縁Naと正確に掛合できる。請求項5によれば、掛け爪153に下方から引っ掛けられた苗箱Nは、離脱規制手段54によって掛合が確実に保持され、取り上げ中に周縁Naが掛け爪153から離脱するのが防止できる。

0116

請求項6によれば、離脱規制手段54の押さえ部材161が昇降又は揺動することによって、上逃げ規制部161aが周縁Naに近接するか、前逃げ規制部161bが周縁Naの内側に入り込むかして、掛け爪153から苗箱Nが離脱するのを防止できる。請求項7によれば、掛止具22は苗箱Nを取り上げるだけで、前後搬送手段18が苗箱Nの下方まで水平前方移動してきてその苗箱Nを受け取ることができる。

図面の簡単な説明

0117

図1本発明の実施の形態を示す苗箱対地処理機としての苗箱展開回収機の分離状態の側面図である。
図2同平面図である。
図3同正面図である。
図4苗箱展開機の全体側面図である。
図5苗箱回収機の全体側面図である。
図6苗箱対地処理機の前中央部の平面図である。
図7作業ユニットの側面図である。
図8作業ユニットの縦横搬送機構の平面図である。
図9作業ユニットの縦横搬送機構の背面図である。
図10図6のX−X線断面図である。
図11図6のY−Y線断面図である。
図12苗箱の展開を示す平面説明図である。
図13苗箱の回収を示す平面説明図である。
図14前後搬送機構の平面図である。
図15前後搬送機構の断面側面図である。
図16前後搬送手段の水平移動を示す断面側面図である。
図17作業ユニットとメインユニットとの直列接続用連結具を示す平面図である。
図18箱取り上げ機構の要部を示す断面平面図である。
図19箱取り上げ機構の正面図である。
図20箱取り上げ動作の爪掛け時を示す箱取り上げ機構下部の断面側面図である。
図21箱取り上げ機構下部の平面図である。
図22箱取り上げ動作の取り上げ時の側面説明図である。
図23箱取り上げ動作の苗箱受け渡し時の側面説明図である。
図24箱供給機構を備えたメインユニットの側面図である。
図25同平面図である。
図26同背面図である。
図27同断面側面図である。
図28箱受持体横移動機構の断面背面図である。
図29箱供給機構の箱保持手段及びリフト駆動装置の断面正面図である。
図30箱収集機構を備えたメインユニットの断面側面図である。
図31箱収集機構の断面背面図である。
図32箱収集機構の平面図である。
図33作業ユニットの変形例を示す側面図である。
図34干渉回避手段の第1変形例を示す断面平面図である。
図35干渉回避手段の第2変形例を示す断面平面図である。
図36干渉回避手段の第3変形例を示す断面平面図である。
図37干渉回避手段の第4変形例を示す断面平面図である。
図38離脱規制手段の変形例を示す側面図である。

--

0118

A2作業走行機体
B2メイン走行機体
3作業ユニット
4メインユニット
5縦横搬送機構
6前後搬送機構
8 箱供給機構
9 箱収集機構
10水平移動手段
16 箱揃え手段
17 箱取り上げ機構
18 前後搬送手段
22掛止具
53干渉回避手段
54離脱規制手段
N苗箱
Na周縁
Nb 周囲リブ

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