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技術 感熱色素転写用集成体

出願人 イーストマンコダックカンパニー
発明者 エリザベスジー.バーンズジョンディシーロクリスティーンビー.ローレンスリチャードコーネリアスバンヘネヘム
出願日 1997年12月4日 (23年0ヶ月経過) 出願番号 1997-333944
公開日 1998年7月7日 (22年5ヶ月経過) 公開番号 1998-181215
状態 未査定
技術分野 熱転写、熱記録一般
主要キーワード 平衡構造 プラスチックホルダー ポリビニルブチラールバインダー 熱可塑性コア層 熱可塑性表面 ステップ画像 セーフティー コーティングナイフ
関連する未来課題
重要な関連分野

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課題

後処理フューム工程の必要がなく、色素プロトン化率が増加する色素受容体を用いる感熱色素転写システムを提供する。

解決手段

(a)共役系の一部であるN−H基を有するカチオン性色素に再プロトン化可能な脱プロトン化されたカチオン性色素である、ポリマーバインダーに分散された色素を含む色素層を有する支持体を含む色素供与体要素、並びに(b)前記色素層が当該ポリマー色素画像受容層と接触するように前記色素供与体要素に対して重ねられた関係にある、ポリマー色素画像受容層を有する支持体を含む色素受容要素を含んでなる感熱色素転写用集成体。前記ポリマー色素画像受容層が、19℃よりも低いTgを有しかつ全くもしくはほとんど酸性度を有していないポリマー、及び前記脱プロトン化されたカチオン性色素を再プロトン化できる飽和炭化水素主鎖を有するポリマー酸の混合物を含む。

概要

背景

カラービデオカメラから電子的に生成される映像からプリントを得るために、最近、感熱転写システムが開発されている。そのようなプリントを得る一つの方法によると、電子映像をまずカラーフィルターによるカラー分解にかける。そして、色分解したそれぞれの画像を電気信号に変換する。そして、これらの信号を操作して、シアンマゼンタ及びイエローの電気信号を生成する。そして、これらの信号をサーマルプリンター伝送する。プリントを得るためには、シアン、マゼンタもしくはイエロー色素供与体要素を、色素受容要素に対して向かい合わせに置く。そして、この二つを、サーマルプリントヘッドプラテンローラの間に差し込む。ライン型のサーマルプリントヘッドを用いて、色素供与体シートの裏から熱を加える。サーマルプリントヘッドは多くの加熱エレメントを有しており、シアン、マゼンタ及びイエローの信号の一つに応じて連続的に加熱される。そして、このプロセスを他の二つの色の場合にも繰り返す。このようにして、表示画面で見られるオリジナルの映像に対応する、カラーハードコピーが得られる。このプロセス及び実施装置の詳細は、米国特許第4,621,271号公報に記載されている。

感熱色素転写画像形成用色素は、明るい色相コーティング溶剤に対する良好な溶解性、良好な転写効率及び良好な光安定性を有する方がよい。色素受容体ポリマーは、その色素のための良好な親和性を有し、転写後、色素のために安定(熱及び光に対して)な環境を提供するのがよい。とくに、転写された色素画像が、取扱い、又は薬剤もしくは別の感熱プリントの裏面、接着テープ、及びプラスチックホルダーのような別の表面との接触(一般的に、「再転写」という)によって生じる損傷に対して耐性である方がよい。

通常用いられる色素は、このタイプの化合物を用いて容易に感熱転写できるので、特性として非イオン性である。色素受容体層は、一般的に、その層に転写される色素の媒染剤としてはたらく極性基をもつ有機ポリマーを含んで成る。そのようなシステムの欠点は、この色素が受容体ポリマーマトリックス内で移動するように設計されているので、時間経過すると生成されるプリントが色素移動により悪くなる場合があることである。

この色素移動問題を克服するために、通常、転写された色素と色素画像受容層のポリマーとの間に或る種の結合を形成することを要する多くの試みがなされている。そのような方法の一つは、アニオン性色素受容層カチオン性色素を転写して、その二つの間に静電気結合を形成することを要する。しかし、この技法は、非イオン性化学種の転写よりも一般的に効率の悪いカチオン性化学種の転写を必要とする。

米国特許第5,534,479号明細書は、色素画像受容層がポリマー鎖の一部として有機酸部分を有する感熱色素転写集成体に関連する。米国特許第5,523,274号明細書は、色素画像受容層がポリマー鎖の一部として有機酸部分を有し、且つ約25℃より低いTgを有する感熱色素転写集成体に関する。米国特許第4,880,769号明細書には、中性の、脱プロトン化形態のカチオン性色素を受容体要素に感熱転写することが記載されている。この受容体要素は、コート紙、特に、「酸−改質コーティング」を有する有機もしくは無機材料であると記載されている。記載されている無機材料は、酸性クレーコートペーパーのような材料である。有機材料は、「酸−改質ポリアクリロニトリルフェノールホルムアルデヒドに基づく縮合生成物、ある種のサリチル酸誘導体及び酸−改質ポリエステル、後者が好ましい」であると記載されている。しかし、「酸−改質ポリエステル」を得る方法は、画像をポリエステルコートペーパーに転写し、そしてこのペーパーを酸性蒸気で処理して、ペーパー上の色素を再プロトン化することである。

概要

後処理フューム工程の必要がなく、色素再プロトン化率が増加する色素受容体を用いる感熱色素転写システムを提供する。

(a)共役系の一部であるN−H基を有するカチオン性色素に再プロトン化可能な脱プロトン化されたカチオン性色素である、ポリマーバインダーに分散された色素を含む色素層を有する支持体を含む色素供与体要素、並びに(b)前記色素層が当該ポリマー色素画像受容層と接触するように前記色素供与体要素に対して重ねられた関係にある、ポリマー色素画像受容層を有する支持体を含む色素受容要素を含んでなる感熱色素転写用集成体。前記ポリマー色素画像受容層が、19℃よりも低いTgを有しかつ全くもしくはほとんど酸性度を有していないポリマー、及び前記脱プロトン化されたカチオン性色素を再プロトン化できる飽和炭化水素主鎖を有するポリマー酸の混合物を含む。

目的

酸性蒸気を用いる後処理フューム(fuming)工程を使用する必要のない、酸性色素画像受容層を有する色素受容体を用いる感熱色素転写システムを提供することが本発明の目的である。また、色素再プロトン化率が増加する色素受容体を用いる感熱色素転写システムを提供することも本発明の目的である。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

(a)共役系の一部であるN−H基を有するカチオン性色素に再プロトン化可能な脱プロトン化されたカチオン性色素である、ポリマーバインダーに分散された色素を含む色素層支持体上に有してなる色素供与体要素、並びに(b)前記色素層が当該ポリマー色素画像受容層と接触するように前記色素供与体要素に対して重ねられた関係にある、ポリマー色素画像受容層を支持体上に有してなる色素受容要素を含んでなる感熱色素転写用集成体であって、前記ポリマー色素画像受容層が、i)19℃よりも低いTgを有しかつ全くもしくはほとんど酸性度を有していないポリマー、及びii)前記脱プロトン化されたカチオン性色素を再プロトン化できる飽和炭化水素主鎖を有するポリマー酸の混合物を含む感熱色素転写集成体。

技術分野

0001

本発明は感熱色素転写用集成体の感熱色素転写受容体要素に関し、より具体的には、適切な供与体から受容体に転写される脱プロトン化されたカチオン性色素プロトン化可能な混合物を含むポリマー色素画像受容層に関する。

背景技術

0002

カラービデオカメラから電子的に生成される映像からプリントを得るために、最近、感熱転写システムが開発されている。そのようなプリントを得る一つの方法によると、電子映像をまずカラーフィルターによるカラー分解にかける。そして、色分解したそれぞれの画像を電気信号に変換する。そして、これらの信号を操作して、シアンマゼンタ及びイエローの電気信号を生成する。そして、これらの信号をサーマルプリンター伝送する。プリントを得るためには、シアン、マゼンタもしくはイエロー色素供与体要素を、色素受容要素に対して向かい合わせに置く。そして、この二つを、サーマルプリントヘッドプラテンローラの間に差し込む。ライン型のサーマルプリントヘッドを用いて、色素供与体シートの裏から熱を加える。サーマルプリントヘッドは多くの加熱エレメントを有しており、シアン、マゼンタ及びイエローの信号の一つに応じて連続的に加熱される。そして、このプロセスを他の二つの色の場合にも繰り返す。このようにして、表示画面で見られるオリジナルの映像に対応する、カラーハードコピーが得られる。このプロセス及び実施装置の詳細は、米国特許第4,621,271号公報に記載されている。

0003

感熱色素転写画像形成用色素は、明るい色相コーティング溶剤に対する良好な溶解性、良好な転写効率及び良好な光安定性を有する方がよい。色素受容体ポリマーは、その色素のための良好な親和性を有し、転写後、色素のために安定(熱及び光に対して)な環境を提供するのがよい。とくに、転写された色素画像が、取扱い、又は薬剤もしくは別の感熱プリントの裏面、接着テープ、及びプラスチックホルダーのような別の表面との接触(一般的に、「再転写」という)によって生じる損傷に対して耐性である方がよい。

0004

通常用いられる色素は、このタイプの化合物を用いて容易に感熱転写できるので、特性として非イオン性である。色素受容体層は、一般的に、その層に転写される色素の媒染剤としてはたらく極性基をもつ有機ポリマーを含んで成る。そのようなシステムの欠点は、この色素が受容体ポリマーマトリックス内で移動するように設計されているので、時間経過すると生成されるプリントが色素移動により悪くなる場合があることである。

0005

この色素移動問題を克服するために、通常、転写された色素と色素画像受容層のポリマーとの間に或る種の結合を形成することを要する多くの試みがなされている。そのような方法の一つは、アニオン性色素受容層にカチオン性色素を転写して、その二つの間に静電気結合を形成することを要する。しかし、この技法は、非イオン性化学種の転写よりも一般的に効率の悪いカチオン性化学種の転写を必要とする。

0006

米国特許第5,534,479号明細書は、色素画像受容層がポリマー鎖の一部として有機酸部分を有する感熱色素転写集成体に関連する。米国特許第5,523,274号明細書は、色素画像受容層がポリマー鎖の一部として有機酸部分を有し、且つ約25℃より低いTgを有する感熱色素転写集成体に関する。米国特許第4,880,769号明細書には、中性の、脱プロトン化形態のカチオン性色素を受容体要素に感熱転写することが記載されている。この受容体要素は、コート紙、特に、「酸−改質コーティング」を有する有機もしくは無機材料であると記載されている。記載されている無機材料は、酸性クレーコートペーパーのような材料である。有機材料は、「酸−改質ポリアクリロニトリルフェノールホルムアルデヒドに基づく縮合生成物、ある種のサリチル酸誘導体及び酸−改質ポリエステル、後者が好ましい」であると記載されている。しかし、「酸−改質ポリエステル」を得る方法は、画像をポリエステルコートペーパーに転写し、そしてこのペーパーを酸性蒸気で処理して、ペーパー上の色素を再プロトン化することである。

発明が解決しようとする課題

0007

米国特許第5,534,479号及び同5,523,274号明細書記載の集成体は、有用であることが判っているが、色素が受容層面で層を形成しがちであり、色素の再プロトン化速度を遅くする。さらに、本発明の色素像−受容層混合体は開示されていない。

0008

酸性蒸気でポリマーコートペーパーを処理する米国特許第4,480,769号明細書記載の技法を用いることに関しては、この追加の工程が、使用する装置を腐食させ、オペレータセーフティーハザードになるという点で問題がある。また、そのような後処理工程に関しては、色素/対イオン錯体移動性であり、望ましくない表面に再転写される可能性があるという問題もある。

0009

酸性蒸気を用いる後処理フューム(fuming)工程を使用する必要のない、酸性色素画像受容層を有する色素受容体を用いる感熱色素転写システムを提供することが本発明の目的である。また、色素再プロトン化率が増加する色素受容体を用いる感熱色素転写システムを提供することも本発明の目的である。

課題を解決するための手段

0010

上記の目的を、
(a)共役系の一部であるN−H基を有するカチオン性色素に再プロトン化可能な脱プロトン化されたカチオン性色素である、ポリマーバインダーに分散された色素を含む色素層支持体上に有してなる色素供与体要素、並びに
(b)前記色素層が当該ポリマー色素画像受容層と接触するように前記色素供与体要素に対して重ねられた関係にある、ポリマー色素画像受容層を支持体上に有してなる色素受容要素を含んでなる感熱色素転写用集成体であって、前記ポリマー色素画像受容層が、
i)19℃よりも低いTgを有しかつ全くもしくはほとんど酸性度を有していないポリマー、及び
ii)前記脱プロトン化されたカチオン性色素を再プロトン化できる飽和炭化水素主鎖を有するポリマー酸
の混合物を含む感熱色素転写集成体に関する本発明に従って達成する。

発明を実施するための最良の形態

0011

本発明の好ましい態様では、共役系の一部であるN−H基を有するカチオン性色素に再プロトン化可能な本発明に用いられる脱プロトン化されるカチオン性色素は、次の平衡構造を有する;

0012

0013

(式中、X、Y及びZは、CH、C−アルキル、N、もしくはそれらの組合せから選ばれ、窒素原子間共役結合を形成し、当該共役結合は必要に応じて芳香環もしくは複素環の一部を形成し、Rは、置換もしくは未置換の炭素数約1〜約10のアルキル基であり、R1 及びR2 は、それぞれ独立して、置換もしくは未置換のフェニル又はナフチル、又は置換もしくは未置換の炭素数約1〜約10のアルキル基であり、そしてnは、0〜11である)。

0014

上記式に従うカチオン性色素は、米国特許第4,880,769号及び同4,137,042号明細書並びにK. Venkataraman 編、The Chemistry of Synthetic Dyes 、第4巻、161ページ、Academic Press, 1971に記載されている。本発明では、次のカチオン性色素が有用であり、脱プロトンかされた化学種とプロトン化された化学種(後者は、カッコ内)の吸収最大を併せて示す。

0015

0016

0017

0018

上記色素を約0.05g/m2 〜約5g/m2 の濃度で用いることができる。本発明に用いる約19℃より低いTgを有するポリマーは、米国特許第5,111,060号明細書に記載されている。この約19℃より低いTgを有するポリマーには、ポリエステル、ポリウレタンポリカーボネート、等のポリマー;ポリスチレンビニルポリマーアクリルポリマー、等の付加ポリマー;もしくは一緒共有的に結合される一方のタイプのポリマー以上の大きなセグメントを有するブロックコポリマー(但しそのようなポリマー物質は上記のような低Tgを有する)が含まれる。本発明の好ましい態様では、約19℃より低いTgを有するポリマーは、アクリルポリマー、スチレンポリマーもしくはビニルポリマーを含んでなる。このポリマーを約0.05g/m2 〜約20g/m2 の濃度で用いることができる。

0019

次のものは、本発明に用いることができる約19℃より低いTgを有するポリマーの例である。
ポリマーP−1:ポリブチルアクリレート−コ−アリルメタクリレート)98:2重量比コアポリグリシジルメタクリレート10重量シェル(Tg=−40℃)
ポリマーP−2:ポリ(ブチルアクリレート−コ−アリルメタクリレート)98:2重量比コア/ポリエチルメタクリレート30重量シェル(Tg=−41℃)
ポリマーP−3:ポリ(ブチルアクリレート−コ−アリルメタクリレート)98:2重量比コア/ポリ2−ヒドロキシプロピルメタクリレート10重量シェル(Tg=−40℃)
ポリマーP−4:ポリ(ブチルアクリレート−コ−エチレングリコールジメタクリレート)98:2重量比コア/ポリグリシジルメタクリレート10重量シェル(Tg=−42℃)
ポリマーP−5:ポリ(ブチルアクリレート−コ−アリルメタクリレート−コ−グリシジルメタクリレート)89:2:9重量比(Tg=−34℃)
ポリマーP−6:ポリ(ブチルアクリレート−コ−エチレングリコールジメタクリレート−コ−グリシジルメタクリレート)89:2:9重量比(Tg=−28℃)
ポリマーP−7:ポリ(ブチルメタクリレート−コ−ブチルアクリレート−コ−アリルメタクリレート)49:49:2重量比コア/ポリグリシジルメタクリレート10重量シェル(Tg=−18℃)
ポリマーP−8:ポリ(メチルメタクリレート−コ−ブチルアクリレート−コ−2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−2−スルホエチルメタクリレートナトリウム塩)30:50:10:10重量比(Tg=−3℃)
ポリマーP−9:ポリ(メチルメタクリレート−コ−ブチルアクリレート−コ−2−ヒドロキシエチルメタクリレート−コ−スチレンスルホン酸ナトリウム塩)40:40:10:10重量比(Tg=0℃)
ポリマーP−10:ポリ(メチルメタクリレート−コ−ブチルアクリレート−コ−2−スルホエチルメタクリレートナトリウム塩−コ−エチレングリコールジメタクリレート)44:44:10:2重量比(Tg=14℃)
ポリマーP−11:ポリ(ブチルアクリレート−コ−Zonyl TM−コ−2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム塩)50:45:5重量比(Tg=−39℃)(Zonyl TMは、DuPont Company製のモノマーである)
ポリマーP−12:XU31066.50(Dow Chemical Company製の、スチレンブタジエンコポリマーに基づく実験ポリマー)(Tg=−31℃)
ポリマーP−13:AC540 (商標)非イオン性乳化物(Allied Signal Co. )(Tg=−55℃)

0020

本発明の好ましい態様では、飽和炭化水素主鎖を有するポリマー酸は、次の一般式I及びIIを有するマレイミドメタアリルスルホン酸トリムとの交互共重合体である:

0021

0022

(式中、R3 は、水素;置換もしくは未置換の炭素数1〜12のアルキル基(例えば、メチル、エチルプロピルブチルペンチル、ヘキシルセプチル、オクチル、ノニルイソプロピルイソブチル、t−ブチル、イソペンチルネオペンチルエチルヘキシル等);置換もしくは未置換の脂環式基(例えば、シクロペンチルシクロヘキシル、メチル−シクロヘキシル、等);又は置換もしくは未置換の炭素数6〜約20の芳香族基(例えば、フェニル、トリル、ナフチル、等)となることができ、Gは、水素又はナトリウムリチウムカリウム、もしくはアンモニウム等のカチオンとなることができ(但し、Gの少なくとも10%水素)、そしてmは、前記ポリマー酸がサイズ排除クロマトグラフィーで測定したポリエチレンオキシド等価分子量約1,000〜約100,000を有するような値の整数である)。

0023

本発明の好ましい態様では、R3 は、上記のようなアルキル基もしくは脂環式基であり、Gの少なくとも70%は水素であり、そしてmは、前記ポリマー酸がポリエチレンオキシド等価分子量約1,000〜約100,000を有するような値の整数である。本発明の好ましい態様では、このポリマー酸を約0.02g/m2 〜約20g/m2 の濃度で用いる。

0024

ポリマー酸I及びIIの具体例は次のものである:

0025

0026

0027

本発明の色素像受容層に用いられる混合物質は、意図する目的に有効な量で存在することができる。一般的に、約0.07〜約40g/m2 の合計濃度で良好な結果が得られることが判った。必要ならば、この物質有機溶剤もしくは水から塗布することができる。本発明に用いられる色素受容要素の支持体は、透明もしくは、反射性となることができ、ポリマー支持体、合成紙支持体、もしくはセルロース紙支持体、又はそれらの積層物となることができる。透明支持体の例には、ポリエーテルスルホンポリエチレンナフタレートポリイミド酢酸セルロース等のセルロースエステル、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)、及びポリエチレンテレフタレートが含まれる。この支持体を、通常、約10μm〜1000μmの任意の所望する厚さで使用することができる。

0028

支持体と色素画像受容層の間に追加のポリマー層が存在してもよい。例えば、ポリエチレンもしくはポリプロピレン等のポリオレフィンを用いることができる。二酸化チタン酸化亜鉛等の白色顔料をポリマー層に添加して、反射性を与えることができる。色素画像受容層との接着性を改善するために、さらに下引き層をこのポリマー層の上に用いることができる。そのような下引き層は、米国特許第4,748,150号、同4,965,238号、同4,965,239号及び同4,965,241号各明細書に記載されている。また、受容体要素は、米国特許第5,011,814号、及び同5,096,875号明細書に記載されているようなバッキング層を含むこともできる。本発明の好ましい態様では、支持体は、米国特許第5,244,861号明細書に記載されるように、熱可塑性表面層で被覆された微小空孔を開けた熱可塑性コア層を含んで成る。

0029

当該技術分野で一般的な、シリコーン系化合物のような離型剤色素受容層もしくはオーバーコート層に添加して、サーマルプリント時の貼付きに対する耐性を高めることができる。本発明の色素受容要素と共に用いられる色素供与体要素は、セルロース誘導体(例えば、酢酸水素フタル酸セルロース、酢酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース酢酸酪酸セルロース三酢酸セルロース、もしくは米国特許第4,700,207号明細書に記載される材料のいずれか)、又はポリビニルアセタール(例えば、ポリビニルアルコール−コ−ブチラール)のようなポリマーバインダーに分散された上記のような色素を含有する色素層をその上に有する支持体を含んで成る。約0.1〜約5g/m2 の被覆量でこのバインダーを用いることができる。

0030

上記したように、色素供与体要素を用いて色素転写画像を作成する。そのようなプロセスは、上記のような色素供与体要素を像様加熱し、そして上記のように色素画像を色素受容要素に転写して色素転写画像を形成することからなる。本発明の好ましい態様では、シアン、マゼンタ及びイエロー色素を生成できる上記のような脱プロトン化された色素の連続繰返し領域で被覆されたポリエチレンテレフタレート支持体からなる色素供与体要素を用い、色素転写工程を各色に対して順に実施して三色色素転写画像を得る。もちろん、このプロセスを単一色に対してのみ実施すると、モノクロ色転写画像が得られる。

0031

色素供与体要素から本発明の受容要素に色素を転写するのに用いることができるサーマルプリントヘッドは、市販のものである。あるいは、感熱色素転写のための他の公知のエネルギー源(例えば、英国特許第2,083,726A号公報に記載されているようなレーザ)を用いることもできる。三色画像を得る場合、サーマルプリンターヘッドで熱を加える間、三回、上記した集成体を形成する。第一の色素を転写した後、この要素をはぎ取る。第二の色素供与体(もしくは、異なる色素領域を有する供与体要素の別の領域)を色素受容要素と位置合わせし、処理を繰り返す。同じようにして、第三の色を得る。感熱色素転写後、色素画像受容要素は、感熱転写された色素画像を有する。

0032

次の例により、本発明を更に具体的に説明する。例1
加水分解定性
本発明に用いるポリマー酸、並びに対照ポリマー酸例、ポリ[(イソフタレート−コ−5−スルホイソフタレート)(90:10モル比)−ジエチレングリコール](100モル比)、CA−1(米国特許第5,111,060号明細書記載)を、0.003cmコーティングナイフを用いて被覆量4.8g/m2 を与えるように塗布した。水もしくはジメチルホルムアミドDMF)をコーティング溶剤として加えた(必要に応じて)。各ポリマー酸溶液を、下引きされていないポリエチレンテレフタレートEstar (商標)(Eastman Kodak Co. 製)もしくはおおよそ同じ塗布量でガラス面上に52℃で塗布した。塗布したサンプルを50℃及び50%RHで1週間インキュベートした。追加のサンプルを冷凍庫に保存した。インキュベーション後、10:1テトラヒドロフランメタノール溶剤混合物を用いて、このポリマー酸を支持体から除いた。サイズ排除クロマトグラフィでこれらのサンプルのポリエチレンオキシド等価分子量を分析した。結果を次に示す:

0033

0034

上記結果は、本発明に用いるポリマー酸が、ポリマー酸対照例よりも加水分解に対して著しく安定であることを示す。
色素供与体要素の調製
6μmポリエチレンテレフタレート支持体に次のものを塗布して各色素供与体要素を調製した:
1)1−ブタノールから塗布する、Tyzor TBT(商標)(テトラブトキシドチタン:DuPont Co.)(0.16g/m2 )から成る下引き層、及び
2)テトラヒドロフラン及びシクロペンタノン溶剤混合物(95/5)から塗布する、Butvar(商標)76ポリビニルブチラールバインダー(Monsanto Chemical Co. )に、上記の色素1及び2、並びにFC-431(商標)フッ化炭素界面活性剤(3M Co.)を含有する色素層。色素及びバインダレイダウンの詳細を表IIに示す。

0035

0036

色素供与体要素の裏面に次のものを塗布した:
1)1−ブタノール/酢酸プロピル(15/85)から塗布する、Tyzor TBT(テトラブトキシドチタン)(0.16g/m2 )から成る下引き層、及び
2)3−ペンタノン蒸留水(98/2)溶剤混合物から塗布する、ポリビニルアセタール(積水化学K.K.)(0.38g/m2 )、カンデリラワックス分散体(メタノール中7%)(0.022g/m2 )、PS-513、アミノ末端に有するポリジメチルシロキサン(Huels )(0.011g/m2 )及びp-トルエンスルホン酸(0.0003g/m2 )から成るスリップ層

0037

色素受容体要素
対照受容体要素1
米国特許第5,244,861号明細書に記載されるように、38μ厚の微小空孔を開けた複合フィルム(OPPalyte 350TW(商標)、Mobil Chemical Co.)を有するペーパーコアを最初に押出貼合せして、対照の色素受容体要素を調製した。そして、得られた積層体の複合フィルム側に次の層を記載した順に塗布した:
1)3Aアルコールから塗布される、Polysil 221 (商標)、ポリアミノプロピル−トリエトキシシラン(0.05g/m2 )及びPolysil 2210(商標)、アミノ官能エポキシシラン(0.05g/m2 )(PCR, Inc)からなる下引き層、並びに
2)蒸留水から塗布される、CA−1(2.69g/m2 )、並びにポリ(ブチルアクリレート−コ−アリルメタクリレート)98:2重量比コア/ポリグリシジルメタクリレート10重量シェル(P−1)(4.04g/m2 )及びFluorad FC-170C (商標)(フッ化炭素界面活性剤、3M Corp.)(0.022g/m2 )からなる色素受容層。

0038

本発明の受容体要素1〜4
色素受容層が、ポリマー酸A−1、A−2、A−4、及びA−5並びにポリマーP−1を含んでなっていた以外は、対照受容体要素と同じようにこれらの例を調製した。コーティング中の強酸の1グラム当たりミリグラム当量(meq/gm)をCA−1と合わせ、混合物の最終乾燥レイダウンを6.73g/m2 一定に維持して、ポリマー酸の乾燥レイダウン(g/m2 )を決定した。使用した物質の量を表IIIに示す。

0039

0040

感熱色素転写画像の調製及び評価
11ステップセンシトメトリー感熱色素転写画像を上記色素供与体及び色素受容体要素から調製した。色素供与体要素(面積約10cm×15cm)の色素側を、同じ面積の色素画像受容要素の色素画像受容層側に接触させて置いた。この集成体を、ステップモーター駆動の60mm径ラバーローラーの上部に固定した。サーマルヘッド(TDK No. 8I0625、サーモスタットで25℃に調温)を、24.4N(2.5kg)の力で前記集成体の色素供与体要素側に加えて、それを前記ラバーローラーに押しつけた。

0041

画像形成電子装置を作動させて、供与体−受容体集成体を、プリントヘッドローラーニップを通して40.3mm/秒で引っ張った。同時に、サーマルプリントヘッドの抵抗体素子を、4.575μ秒/ドットプリンティングサイクル(0.391μ秒/ドットのさます時間を含む)時に130.75μ秒間隔で127.75μ秒/パルスのパルスを与えた。最小0〜最大32パルス/ドットにパルス/ドットの数を次第に増加させてステップ画像濃度を生成した。サーマルヘッドに加えた電圧は、約12.1ボルトであり、瞬間ピークパワー約0.276ワット/ドット及び最大総エネルギー1.24ミリジュール/ドットを生じた。印刷室湿度は、32%RHである。

0042

シアン色素含有する画像(シアンもしくはグリーンチャンネル)の場合、プロトン化の比率は、脱プロトン化される色素形態(マゼンタ)からプロトン化される色素形態(シアン)の色変化の比率に比例している。この色変化を、種々の時間間隔ステータスA赤(シアン)及び緑(マゼンタ)濃度を測定し、各時間間隔での赤/緑比を計算することによってモニターした。シアン色素の完全なプロトン化(転換)は、50℃/50%RHで3時間、印刷物をインキュベートした後の赤/緑比と等しく、色素転換率を計算することができる。

0043

印刷後、各色素供与体要素を画像受容要素から分離し、ステップをつけた画像の10ステップのところでのステータスA反射赤及び緑濃度を、60分後、室温でX-Rite 820反射デンシトメータを用いて緑チャンネルについて測定した。そしてこの印刷物を、50℃/50%RHでオーブンに3時間入れ、赤及び緑濃度を再度読み取った。赤/緑(R/G)比(ベースラインなし)を、上記時間間隔での各受容層の緑チャンネルのステップ10のところで計算し、色素転換率を、インキュベート後のR/G比が色素転換100%であると仮定して計算した。結果を表IVに示す。

0044

0045

上記データは、対照ポリマー酸と比較すると、本発明に用いたポリマー酸の色素転換(色素プロトン化)率が増加したことを示す。

発明の効果

0046

19℃よりも低いTgを有しかつ全くもしくはほとんど酸性度を有していないポリマー、及び前記脱プロトン化されたカチオン性色素を再プロトン化できる飽和炭化水素主鎖を有するポリマー酸の混合物を含んでなる色素受容層が、色素再プロトン化率(色素転換率)を高めることが判った。

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