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技術 故障シミュレータ、故障シミュレーション方法、及び故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体

出願人 東芝マイクロエレクトロニクス株式会社株式会社東芝
発明者 井上裕介田崎義久安部幸浩森川記行松尾晶子
出願日 1996年12月9日 (24年2ヶ月経過) 出願番号 1996-328575
公開日 1998年6月26日 (22年7ヶ月経過) 公開番号 1998-171853
状態 未査定
技術分野 デジタル計算機の試験診断 電子回路の試験 電子回路の試験 CAD
主要キーワード ノード分割 各部分回路 入力パターンデータ 多重定義 故障仮定 誤差率 故障ノード 部分回路
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年6月26日)のものです。
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課題

故障率検出算出のための故障シミュレーション処理を軽減することである。

解決手段

集積回路回路接続情報1を入力し、故障仮定ノード選出する故障仮定ノード選出部3と、選出された複数の故障仮定ノードを複数の部分回路に分割する故障仮定ノードの分割部5と、故障仮定ノード選出部3で選出したノードについて、故障シミュレータ入力パターンデータ作成部9にて作成されたテストパターンシミュレーションを行う故障シミュレーション実行部13と、故障シミュレーション実行部13にて求められた部分回路の故障検出率から回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出部15と備えるようにしてある。

概要

背景

従来から、コンピュータシステムにより擬似的に集積回路を想定し、その集積回路に対して所定のテストデータを入力して、その入力に対する出力を評価することで集積回路の故障を検出するができる。このようにして、擬似的に想定した集積回路の故障を検出することにより集積回路の設計段階における評価が行われている。従って、所定のテストデータが故障を検出できるか否かの割合である故障検出率を予め求めておくことが重要である。この故障検出率を求める装置として、従来から故障シミュレータが用いられている。

図8は、従来の故障シミュレータを示すブロック図である。この故障シミュレータは、集積回路の回路接続情報1を入力し、故障仮定ノード選出する故障ノード選出部3と、試験データ7からシミュレーションで使用するテストパターンを作成する故障シミュレーション入力パターンデータ作成部9と、故障仮定ノード選出部3で選出したノードについて、故障シミュレータ入力パターンデータ作成部9にて作成されたテストパターンのシミュレーションを行う故障シミュレーション実行部19と、を有するものである。

ここで、回路接続情報1は、集積回路の内部の素子接続情報である。故障仮定ノード選出部3は、回路接続情報1から故障の有無をシミュレーションするノード(故障仮定ノード)を選出する。また、試験データ7は、回路接続情報1の集積回路に対する試験データであり、この試験データを用いて故障シミュレーション入力パターンデータ作成部9にて故障シミュレータで使用されるテストパターンが作成される。

続いて、故障シミュレーション実行部19は、故障仮定ノード選出部3にて選出された故障仮定ノード及び故障シミュレータ入力パターンデータ作成部9にて作成されたテストパターンを入力して故障シミュレーションを実行する。この実行には、まず、故障シミュレーションの実行部191にて故障シミュレーションを行い、故障検出率の算出部193にて、シミュレーション結果から故障検出率を計算する。次に、算出した故障検出率及びシミュレーション結果を用いて、誤差率の算出部195にてテストパターンのシミュレーションによる故障検出率のばらつきを考慮して故障検出率の誤差率を算出する。このようにして、故障検出率21が求められる。

概要

故障率検出算出のための故障シミュレーション処理を軽減することである。

集積回路の回路接続情報1を入力し、故障仮定ノードを選出する故障仮定ノード選出部3と、選出された複数の故障仮定ノードを複数の部分回路に分割する故障仮定ノードの分割部5と、故障仮定ノード選出部3で選出したノードについて、故障シミュレータ入力パターンデータ作成部9にて作成されたテストパターンのシミュレーションを行う故障シミュレーション実行部13と、故障シミュレーション実行部13にて求められた部分回路の故障検出率から回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出部15と備えるようにしてある。

目的

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、故障率検出算出のための故障シミュレーション実行時間を軽減することができる故障シミュレータ、故障シミュレーション方法、及び故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

集積回路テストデータ故障検出率を求める故障シミュレータにおいて、前記集積回路から故障仮定ノード選出する故障仮定ノード選出部と、前記集積回路を複数の部分回路に分割する故障仮定ノード分割部と、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行部と、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出部と、を備えることを特徴とする故障シミュレータ。

請求項2

複数のモジュールからなる集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレータにおいて、前記集積回路から故障仮定ノードを前記モジュール毎に選出する故障仮定ノード選出部と、前記モジュール毎に選出された故障仮定ノードから故障シミュレーションを行う故障仮定箇所をモジュール毎に指定する故障仮定ノード分割部と、前記指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行部と、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出部と、を備えることを特徴とする故障シミュレータ。

請求項3

前記故障シミュレーション実行部は、前記分割された各部分回路、若しくは指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを実行する際に、故障検出率が目標故障検出率の所定の範囲内にある場合には、その時点で故障シミュレーションの実行を中止することを特徴とする請求項1又は2記載の故障シミュレータ。

請求項4

集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレーション方法において、前記集積回路から故障仮定ノードを選出する故障仮定ノード選出ステップと、前記集積回路を複数の部分回路に分割する故障仮定ノード分割ステップと、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行ステップと、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出ステップと、を含むことを特徴とする故障シミュレーション方法。

請求項5

複数のモジュールからなる集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレーション方法において、前記集積回路から故障仮定ノードを前記モジュール毎に選出する故障仮定ノード選出ステップと、前記モジュール毎に選出された故障仮定ノードから故障シミュレーションを行う故障仮定箇所をモジュール毎に指定する故障仮定ノード分割ステップと、前記指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行ステップと、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出ステップと、を含むことを特徴とする故障シミュレーション方法。

請求項6

前記故障シミュレーション実行ステップは、前記分割された各部分回路、若しくは指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを実行する際に、故障検出率が目標故障検出率の所定の範囲内にある場合には、その時点で故障シミュレーションの実行を中止することを特徴とする請求項4又は5記載の故障シミュレーション方法。

請求項7

集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体において、前記集積回路から故障仮定ノードを選出する故障仮定ノード選出処理と、前記集積回路を複数の部分回路に分割する故障仮定ノード分割処理と、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行処理と、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出処理と、を含むことを特徴とする故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体。

請求項8

複数のモジュールからなる集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体において、前記集積回路から故障仮定ノードを前記モジュール毎に選出する故障仮定ノード選出処理と、前記モジュール毎に選出された故障仮定ノードから故障シミュレーションを行う故障仮定箇所をモジュール毎に指定する故障仮定ノード分割処理と、前記指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行処理と、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出処理と、を含むことを特徴とする故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体。

請求項9

前記故障シミュレーション実行処理は、前記分割された各部分回路、若しくは指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを実行する際に、故障検出率が目標故障検出率の所定の範囲内にある場合には、その時点で故障シミュレーションの実行を中止することを特徴とする請求項7又は8記載の故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体。

技術分野

0001

本発明は、集積回路テストデータ故障検出率の算出する故障シミュレータ故障シミュレーション方法、及び故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体に関し、特に、故障検出率算出のための故障シミュレーション実行時間を軽減するためにの技術に関する。

背景技術

0002

従来から、コンピュータシステムにより擬似的に集積回路を想定し、その集積回路に対して所定のテストデータを入力して、その入力に対する出力を評価することで集積回路の故障を検出するができる。このようにして、擬似的に想定した集積回路の故障を検出することにより集積回路の設計段階における評価が行われている。従って、所定のテストデータが故障を検出できるか否かの割合である故障検出率を予め求めておくことが重要である。この故障検出率を求める装置として、従来から故障シミュレータが用いられている。

0003

図8は、従来の故障シミュレータを示すブロック図である。この故障シミュレータは、集積回路の回路接続情報1を入力し、故障仮定ノード選出する故障ノード選出部3と、試験データ7からシミュレーションで使用するテストパターンを作成する故障シミュレーション入力パターンデータ作成部9と、故障仮定ノード選出部3で選出したノードについて、故障シミュレータ入力パターンデータ作成部9にて作成されたテストパターンのシミュレーションを行う故障シミュレーション実行部19と、を有するものである。

0004

ここで、回路接続情報1は、集積回路の内部の素子接続情報である。故障仮定ノード選出部3は、回路接続情報1から故障の有無をシミュレーションするノード(故障仮定ノード)を選出する。また、試験データ7は、回路接続情報1の集積回路に対する試験データであり、この試験データを用いて故障シミュレーション入力パターンデータ作成部9にて故障シミュレータで使用されるテストパターンが作成される。

0005

続いて、故障シミュレーション実行部19は、故障仮定ノード選出部3にて選出された故障仮定ノード及び故障シミュレータ入力パターンデータ作成部9にて作成されたテストパターンを入力して故障シミュレーションを実行する。この実行には、まず、故障シミュレーションの実行部191にて故障シミュレーションを行い、故障検出率の算出部193にて、シミュレーション結果から故障検出率を計算する。次に、算出した故障検出率及びシミュレーション結果を用いて、誤差率の算出部195にてテストパターンのシミュレーションによる故障検出率のばらつきを考慮して故障検出率の誤差率を算出する。このようにして、故障検出率21が求められる。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、従来の故障シミュレータは、回路全体に対しての故障シミュレーションを実行した場合、論理シミュレーションに比べ、多くの実行時間を要する。

0007

通常、回路の不良混入率(故障仮定ノードが故障していないと認められる割合をいう)にはある一定以上の要求があるが、その不良混入率算出のために全体回路に対しての故障シミュレーションを実行する。また、故障検出率(故障仮定ノードの故障を検出することができる確率をいう)に対してもある一定以上の要求がされる。そのため、全体回路に対しての故障シミュレーションの実行は非常に時間を要した。

0008

そこで、集積回路の回路全体に対しある割合で故障仮定し、故障シミュレーションを行い、その実行結果と誤差率を考慮し、故障検出率の算出を行っているが、その場合に、以下の問題点を有する。

0009

(1)全体回路のランダムに選択した故障仮定ノードの故障シミュレーション実行途中目標故障検出率に到達しても、故障シミュレーションの実行が中止できないことが多いため、テストデータの故障検出についての判断をするまでに時間がかかる。

0010

(2)指定した割合でランダムに故障仮定し、故障シミュレーションを実行する場合、乱数によって故障箇所を決定するため、全体回路内の故障仮定箇所が片寄る可能性がある。

0011

本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、故障率検出算出のための故障シミュレーション実行時間を軽減することができる故障シミュレータ、故障シミュレーション方法、及び故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体を提供することにある。

課題を解決するための手段

0012

上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレータにおいて、前記集積回路から故障仮定ノードを選出する故障仮定ノード選出部と、前記集積回路を複数の部分回路に分割する故障仮定ノード分割部と、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行部と、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出部と、を備えることを特徴とする。

0013

上記発明の構成によれば、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを実行するようにしたので、全体回路のランダムに選択した故障仮定ノードの故障シミュレーション実行途中で目標故障検出率に到達した場合には、故障シミュレーションの実行が中止できる。これにより、故障検出率算出のための故障シミュレーション実行時間を軽減することができるのである。

0014

請求項2の発明は、複数のモジュールからなる集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレータにおいて、前記集積回路から故障仮定ノードを前記モジュール毎に選出する故障仮定ノード選出部と、前記モジュール毎に選出された故障仮定ノードから故障シミュレーションを行う故障仮定箇所をモジュール毎に指定する故障仮定ノード分割部と、前記指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行部と、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出部と、を備えることを特徴とする。

0015

上記発明の構成によれば、集積回路に備わるモジュール毎に故障仮定ノードを選出し、選出した故障仮定ノードの中から、モジュール毎に指定するようにしたので、上記請求項1の効果に加えて、全体回路内の故障仮定箇所が片寄らずに固守シミュレーションを行うことができるのである。

0016

請求項3の発明は、前記請求項1又は2における故障シミュレーション実行部は、前記分割された各部分回路、若しくは指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを実行する際に、故障検出率が目標故障検出率の所定の範囲内にある場合には、その時点で故障シミュレーションの実行を中止することを特徴とする。

0017

上記発明の構成によれば、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを実行するようにしたので、全体回路のランダムに選択した故障仮定ノードの故障シミュレーション実行途中で目標故障検出率に到達した場合には、故障シミュレーションの実行が中止できる。また、この中止をするにあたり、目標検出率なる概念を用い、この範囲内か否かを判定することにより故障シミュレーションを中止にするか否かを判断するようにしてある。これにより、故障シミュレーションを中止するか否かの判断を容易にし、故障検出率算出のための故障シミュレーション実行時間を軽減することができるのである。

0018

上記目的を達成するため、請求項4の発明は、集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレーション方法において、前記集積回路から故障仮定ノードを選出する故障仮定ノード選出ステップと、前記集積回路を複数の部分回路に分割する故障仮定ノード分割ステップと、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行ステップと、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出ステップと、を含むことを特徴とする。

0019

上記発明の構成によれば、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを実行するようにしたので、全体回路のランダムに選択した故障仮定ノードの故障シミュレーション実行途中で目標故障検出率に到達した場合には、故障シミュレーションの実行が中止できる。これにより、故障検出率算出のための故障シミュレーション実行時間を軽減することができるのである。

0020

請求項5の発明は、複数のモジュールからなる集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレーション方法において、前記集積回路から故障仮定ノードを前記モジュール毎に選出する故障仮定ノード選出ステップと、前記モジュール毎に選出された故障仮定ノードから故障シミュレーションを行う故障仮定箇所をモジュール毎に指定する故障仮定ノード分割ステップと、前記指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行ステップと、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出ステップと、を含むことを特徴とする。

0021

上記発明の構成によれば、集積回路に備わるモジュール毎に故障仮定ノードを選出し、選出した故障仮定ノードの中から、モジュール毎に指定するようにしたので、上記請求項4の効果に加えて、全体回路内の故障仮定箇所が片寄らずに固守シミュレーションを行うことができるのである。

0022

請求項6の発明は、上記請求項4又は5における故障シミュレーション実行ステップは、前記分割された各部分回路、若しくは指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを実行する際に、故障検出率が目標故障検出率の所定の範囲内にある場合には、その時点で故障シミュレーションの実行を中止することを特徴とする。

0023

上記発明の構成によれば、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを実行するようにしたので、全体回路のランダムに選択した故障仮定ノードの故障シミュレーション実行途中で目標故障検出率に到達した場合には、故障シミュレーションの実行が中止できる。また、この中止をするにあたり、目標検出率なる概念を用い、この範囲内か否かを判定することにより故障シミュレーションを中止にするか否かを判断するようにしてある。これにより、故障シミュレーションを中止するか否かの判断を容易にし、故障検出率算出のための故障シミュレーション実行時間を軽減することができるのである。

0024

上記目的を達成するため、請求項7の発明は、集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体において、前記集積回路から故障仮定ノードを選出する故障仮定ノード選出処理と、前記集積回路を複数の部分回路に分割する故障仮定ノード分割処理と、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行処理と、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出処理と、を含むことを特徴とする。

0025

上記発明の構成によれば、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを実行するようにしたので、全体回路のランダムに選択した故障仮定ノードの故障シミュレーション実行途中で目標故障検出率に到達した場合には、故障シミュレーションの実行が中止できる。これにより、故障検出率算出のための故障シミュレーション実行時間を軽減することができるのである。

0026

請求項8の発明は、複数のモジュールからなる集積回路のテストデータの故障検出率を求める故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体において、前記集積回路から故障仮定ノードを前記モジュール毎に選出する故障仮定ノード選出処理と、前記モジュール毎に選出された故障仮定ノードから故障シミュレーションを行う故障仮定箇所をモジュール毎に指定する故障仮定ノード分割処理と、前記指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを行う故障シミュレーション実行処理と、前記故障シミュレーションの実行による故障シミュレーション結果を用いて前記集積回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出処理と、を含むことを特徴とする。

0027

上記発明の構成によれば、集積回路に備わるモジュール毎に故障仮定ノードを選出し、選出した故障仮定ノードの中から、モジュール毎に指定するようにしたので、上記請求項7の効果に加えて、全体回路内の故障仮定箇所が片寄らずに固守シミュレーションを行うことができるのである。

0028

請求項9の発明は、前記請求項7又は8における前記故障シミュレーション実行処理は、前記分割された各部分回路、若しくは指定された故障仮定箇所に対して故障シミュレーションを実行する際に、故障検出率が目標故障検出率の所定の範囲内にある場合には、その時点で故障シミュレーションの実行を中止することを特徴とする。

0029

上記発明の構成によれば、分割された各部分回路に対して故障シミュレーションを実行するようにしたので、全体回路のランダムに選択した故障仮定ノードの故障シミュレーション実行途中で目標故障検出率に到達した場合には、故障シミュレーションの実行が中止できる。また、この中止をするにあたり、目標検出率なる概念を用い、この範囲内か否かを判定することにより故障シミュレーションを中止にするか否かを判断するようにしてある。これにより、故障シミュレーションを中止するか否かの判断を容易にし、故障検出率算出のための故障シミュレーション実行時間を軽減することができるのである。

発明を実施するための最良の形態

0030

本発明に係る故障シミュレータ、故障シミュレーション方法、及び故障シミュレーションプログラムを格納した記録媒体の実施形態について、図面を参照しながら説明する。

0031

図1は、本実施形態の故障シミュレータを示すブロック図である。この故障シミュレータは、集積回路の回路接続情報1を入力し、故障仮定ノードを選出する故障仮定ノード選出部3と、この故障仮定ノード選出部3にて選出された複数の故障仮定ノードを複数の部分回路に分割する故障仮定ノードの分割部5と、試験データ7からシミュレーションで使用するテストパターンを作成する故障シミュレータ入力パターンデータ作成部9と、故障仮定ノード選出部3で選出したノードについて、故障シミュレータ入力パターンデータ作成部9にて作成されたテストパターンのシミュレーションを行う故障シミュレーション実行部13と、故障シミュレーション実行部13にて求められた部分回路の故障検出率から回路全体の故障検出率を算出する回路全体の故障検出率算出部15と、を有するものである。ここで、回路接続情報1は回路の接続状態を示すものであり、試験データ7は回路接続情報1の回路に対する試験データである。

0032

次に、本実施形態の故障シミュレータの動作について、図面を参照しながら説明する。まず、故障仮定ノードの選出部3が回路接続情報1から100箇所の故障仮定ノードを選出したものとする。

0033

続いて、故障仮定ノードの分割部5では、故障仮定ノードを複数に分割する。この故障仮定ノードの分割部5の第1の具体例について説明する。この具体例では、全体回路に対する故障仮定ノードをランダムにある指定したn(nは2以上の整数とする)個の部分回路に分割し、この分割された回路毎に故障シミュレーションを行う。ここで、部分回路とは、ランダムに選択された故障仮定ノードの集合をいい、必ずしも故障仮定ノード相互に接続されている回路を示すものではない。

0034

図2は、故障仮定ノードの分割部5の第1の具体例を説明するための図表である。図表の番号は故障仮定ノードの選出部3にて選出された各故障仮定ノードに対応するものである。すなわち、回路全体の故障仮定ノードが100箇所であるものとする。また、故障ノードの目標検出率が90%とし、故障仮定の指定の割合を回路全体の故障ノードの10%とする。この場合の故障仮定ノードの分割の具体例を図3に示す。図3上部の故障仮定ノード表23は、図2の図表をランダムに並べ替えたものである。この故障仮定ノード表23を10分割して部分回路A乃至Jを作成し、この部分回路に含まれる故障仮定ノードについて故障シミュレーションを行う。

0035

次に、故障仮定ノード分割部5の第2の具体例を説明する。この具体例は、集積回路が複数のモジュールからなっている場合に好適な例である。この具体例では、全体回路に対する故障仮定ノードをモジュール毎に分割し、この分割された回路から故障シミュレーションを行う故障仮定ノードを指定する(指定された故障仮定ノードを故障仮定箇所と記す)。この指定は、各モジュールに故障ノードを同じ割合に振り分けるようにすることが好ましい。

0036

故障仮定ノードの分割部の第2の具体例について、図面を参照しながら説明する。図4は、この具体例を説明するために用いる集積回路を示した図である。この集積回路37にはモジュールA、モジュールB、及びモジュールCの3つのモジュールが存在する。また、モジュールAは回路全体における故障ノードの割合が50%、モジュールBは30%、モジュールCは20%となっており、回路全体の故障仮定ノードが100箇所であるとする。この場合には、モジュールAの故障仮定箇所数は50、モジュールBは30、モジュールCは20とする。この状態で10%の割合で故障箇所を抽出すると、図6太枠に示す様にモジュールAは5箇所、モジュールBは3箇所、モジュールCは2箇所となり、それぞれのモジュールの割合毎に故障仮定する。各モジュール内では、ランダムに故障仮定ノードの選択を行う。

0037

故障仮定箇所が回路内で分散して故障仮定が行われるようにするため、回路内の各モジュールに対し、同じ割合づつ故障仮定ノードを振り分ける事が好ましい。また、同一ノード多重定義されないよう故障仮定ノードを振り分けるようにすることが重複した故障シミュレーション処理を回避することができる点で好ましい。

0038

続いて、故障シミュレーション実行部13は、故障仮定ノード分割部5にてn分割した部分回路や故障仮定箇所に対し、故障シミュレーションを実行し、その分割した数分、故障シミュレーションの実行後、それらの故障シミュレーション実行結果から故障検出率、及び誤差率を算出する。

0039

上記故障仮定ノードの分割部5における第1の具体例であって、部分回路A乃至Jに10分割した場合の故障シミュレーション実行部13のフローチャート図7に示す。まず、部分回路に対する故障シミュレーションの実行部131にて部分回路Aの故障シミュレーションを実行し、ブロックAの故障シミュレーション結果25を求める。

0040

続いて、故障検出率の算出部133は、故障シミュレーションの実行結果より、その都度故障検出率を算出する。この際の故障率のばらつきを考慮して誤差率の算出部135にて誤差率を計算し、故障検出率が誤差率の範囲内であるかどうかの判断を行う(S102)。

0041

故障検出率が誤差率の範囲内でない場合には、次にブロックBの故障シミュレーションを実行し(S103)、ブロックBの故障シミュレーション結果27を求め、その時の故障検出率が誤差率の範囲内であるかどうかの判断を行い(S104)、順次故障シミュレーションをブロックJまで実行する。

0042

ブロックJまでの故障シミュレーション終了後、ブロックA〜Jの結果(27〜33)を基に回路全体の故障検出率の算出を行い(S101)、回路全体での故障シミュレーション結果35を出力する。

0043

一方、ブロックAの故障シミュレーションを実行し(S101)、ブロックAの故障シミュレーションの実行結果25を求め、故障検出率が誤差率の範囲内であるかどうかの判断を行い(S102)、故障検出率が誤差率の範囲内にある場合には、故障シミュレーションの実行を終了する。

0044

このようにすることにより、故障シミュレーションをすべての故障仮定ノードに対して行わずに所定の場合には中止にすることができる。これにより、故障シミュレーションの処理時間を削減することができる。

0045

続いて、回路全体の故障検出率算出部15では、故障シミュレーション実行部13にて得られた各部分回路の故障検出率及び誤差率から集積回路全体の故障検出率を算出し、回路全体の故障検出率17を出力する。

0046

なお、上記故障仮定ノードの分割部5の第2の具体例の場合には、指定した故障箇所毎に、上述のような故障シミュレーションを行うようにすればよいので、その具体的な説明は省略する。

0047

以上説明してきたように、本実施形態の故障シミュレータ、及び、故障シミュレーション方法によれば、故障仮定ノード分割部5にて故障仮定ノードを指定して故障シミュレーションを行うようにしたので、部分回路の故障検出率を確認しながら、故障シミュレーションを実行することが可能となる。また、部分回路毎に故障シミュレーションを行うようにしたので、目標とする故障検出率に到達した時点で、故障シミュレーションの実行を中止することができるため、実行時間の短縮を図ることが可能となる。さらに、モジュール単位でランダムに故障仮定が行えるため、回路全体での故障仮定箇所の偏りを少なくすることが可能となる。

0048

なお、上述した故障シミュレーション方法を実現するためのプログラムは記録媒体に保存することができる。この記録媒体をコンピュータシステムによって読み込ませ、前記プログラムを実行してコンピュータを制御しながら上述した故障シミュレーション方法を実現することができる。ここで、前記記録媒体とは、メモリ装置磁気ディスク装置光ディスク装置等、プログラムを記録することができるような装置が含まれる。

発明の効果

0049

以上説明してきたように、本発明に係る故障シミュレータ、故障シミュレーション方法、及び故障シミュレーションプログラムを記録した媒体によれば、故障率検出算出のための故障シミュレーション実行時間を軽減することができる。

図面の簡単な説明

0050

図1本実施形態の故障シミュレーションを示すブロック図である。
図2故障仮定ノードの分割部3の第1の具体例を説明するための図である(その1)。
図3故障仮定ノードの分割部5の第1の具体例を説明するための図である(その2)。
図4故障仮定ノードの分割部5の第2の具体例を説明するために用いた集積回路を示す図である。
図5故障仮定ノードの分割部5の第2の具体例のモジュール毎に故障仮定を行った場合の図である。
図6図5から故障仮定箇所の指定を行った図である。
図7本実施形態の故障シミュレーションの実行部13の動作を説明するためのフローチャートである。
図8従来の故障シミュレータを示すブロック図である。

--

0051

1回路接続情報
3故障仮定ノードの送出
5 故障仮定ノードの分割部
7試験データ
9故障シミュレーション入力パターンデータ作成部
11目標故障検出率入力部
13,19 故障シミュレーション実行部
15回路全体の故障検出率算出部
17 回路全体の故障検出率
23 故障仮定ノード表
25ブロックAのシミュレーション結果
27 ブロックBのシミュレーション結果
29 ブロックCのシミュレーション結果
31 ブロックIのシミュレーション結果
33 ブロックJのシミュレーション結果
35 全体のシミュレーション結果
37集積回路
131部分回路に対する故障シミュレーション実行部
133,193 故障検出率の算出部
135,195誤差率の算出部
191 故障仮定ノードの故障シミュレーションの実行部

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