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技術 冷媒圧縮機の吸入弁装置

出願人 株式会社ヴァレオジャパン
発明者 村山俊博高橋知靖
出願日 1996年12月3日 (23年6ヶ月経過) 出願番号 1996-337584
公開日 1998年6月16日 (22年0ヶ月経過) 公開番号 1998-159768
状態 未査定
技術分野 回転型圧縮機の応用細部 回転型ポンプ(2) 回転型圧縮機の応用細部
主要キーワード 仲介部材 非線形ばね 両スプリング シート面積 両開口端 可動弁 スワッシュ 中速運転
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (6)

課題

冷媒流量に応じて吸入口から吸入室までの通路断面積可変にし、高速運転時に限って能力を抑制することができる。

解決手段

吸入弁装置30を、吸入弁収容室20に摺動可能に収容される可動弁31と、可動弁31を上方へ付勢する付勢部材32とで構成した。付勢部材32は、コイルスプリング35とコイルスプリング36とを仲介部材37を介して直列に連結してなる。両スプリング35,36はそれぞれ固有ばね定数を持つ。

概要

背景

スワッシュ型圧縮機やワブル型圧縮機等では、冷媒ガス圧縮機ハウジング吸入口から吸入室に吸入され、吸入室の冷媒ガスは吸入ポートに装着された吸入弁が開いたとき圧縮室に吸入される。

これに対し、ベーン型圧縮機では、吸入行程開始からその終了までの間だけ圧縮室と吸入室とが吸入ポートを介して連通状態になり、圧縮行程開始後は圧縮室と吸入室とは非連通状態になるので、吸入弁が不要であり、吸入ガス吐出ガスとが混じり合うようなことはない。

このようにベーン型圧縮機には吸入弁が無いため、他のタイプの圧縮機に較べ、冷媒ガスを圧縮室に吸入するときの抵抗が小さく、高速運転時の体積効率が高い。高速運転時の流量は多くなるため、冷房能力的には余剰になり(エバポレータ熱交換能力を越える)、システム的動力損失が大きいという問題があった。

そこで、固定容量型のベーン型圧縮機では、吸入口や、吸入口と吸入室とを連通させる吸入通路絞りを設けて、高速運転時の冷房能力を抑制している。

概要

冷媒流量に応じて吸入口から吸入室までの通路断面積可変にし、高速運転時に限って能力を抑制することができる。

吸入弁装置30を、吸入弁収容室20に摺動可能に収容される可動弁31と、可動弁31を上方へ付勢する付勢部材32とで構成した。付勢部材32は、コイルスプリング35とコイルスプリング36とを仲介部材37を介して直列に連結してなる。両スプリング35,36はそれぞれ固有ばね定数を持つ。

目的

この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は簡単な構成で、冷媒流量に応じて吸入通路の通路断面積を可変にし、高速運転時に限って能力を抑制することができる冷媒圧縮機の吸入弁装置を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

圧縮機ハウジング吸入口と吸入室とを連通させる吸入通路通路面積を調節する可動弁と、前記可動弁を所定方向付勢する付勢部材とを備え、冷媒ガス流量の変化に応じて前記可動弁が移動し、前記吸入通路の通路面積が変化する冷媒圧縮機吸入弁装置において、前記付勢部材が、前記冷媒ガス流量が第1の所定値に達すると収縮し、前記可動弁を移動させて前記通路面積を大きくし、前記冷媒ガス流量が前記第1の所定値を越えて第2の所定値に達すると更に収縮し、前記可動弁を移動させて前記通路面積を小さくすることを特徴とする冷媒圧縮機の吸入弁装置。

請求項2

圧縮機ハウジングの吸入口と吸入室とを連通させる吸入通路の通路面積を調節する可動弁と、前記可動弁を所定方向へ付勢する付勢部材とを備え、冷媒ガス流量の変化に応じて前記可動弁が移動し、前記吸入通路の通路面積が変化する冷媒圧縮機の吸入弁装置において、前記付勢部材が少なくとも第1及び第2のばねを有し、前記第1及び第2のばねのばね定数が異なり、前記冷媒ガス流量が第1の所定値に達すると前記第1のばねだけが収縮して前記可動弁が移動し、前記吸入口と前記吸入室とが連通し、前記冷媒ガス流量が前記第1の所定値を越えて第2の所定値に達すると、前記第2のばねも収縮して前記可動弁が移動し、前記通路面積が小さくなることを特徴とする冷媒圧縮機の吸入弁装置。

技術分野

0001

この発明は冷媒圧縮機吸入弁装置に関し、特にベーン型圧縮機停止時のロータの逆回転を防ぐことができるとともに、高速運転時に冷媒流量を抑制することができる冷媒圧縮機の吸入弁装置に関する。

背景技術

0002

スワッシュ型圧縮機やワブル型圧縮機等では、冷媒ガス圧縮機ハウジング吸入口から吸入室に吸入され、吸入室の冷媒ガスは吸入ポートに装着された吸入弁が開いたとき圧縮室に吸入される。

0003

これに対し、ベーン型圧縮機では、吸入行程開始からその終了までの間だけ圧縮室と吸入室とが吸入ポートを介して連通状態になり、圧縮行程開始後は圧縮室と吸入室とは非連通状態になるので、吸入弁が不要であり、吸入ガス吐出ガスとが混じり合うようなことはない。

0004

このようにベーン型圧縮機には吸入弁が無いため、他のタイプの圧縮機に較べ、冷媒ガスを圧縮室に吸入するときの抵抗が小さく、高速運転時の体積効率が高い。高速運転時の流量は多くなるため、冷房能力的には余剰になり(エバポレータ熱交換能力を越える)、システム的動力損失が大きいという問題があった。

0005

そこで、固定容量型のベーン型圧縮機では、吸入口や、吸入口と吸入室とを連通させる吸入通路絞りを設けて、高速運転時の冷房能力を抑制している。

発明が解決しようとする課題

0006

ところが、絞りを設ける方法では、高速運転時の能力が抑制されるに止まらず、全速度域に亘って能力が抑制されるという問題があった。

0007

これに対し、可変容量型圧縮機にはこのような問題は無いが、容量可変機構が複雑であり、圧縮機のコストが高くなるという問題がある。

0008

この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その課題は簡単な構成で、冷媒流量に応じて吸入通路の通路断面積可変にし、高速運転時に限って能力を抑制することができる冷媒圧縮機の吸入弁装置を提供することである。

課題を解決するための手段

0009

前述の課題を解決するため請求項1の発明の冷媒圧縮機の吸入弁装置は、圧縮機ハウジングの吸入口と吸入室とを連通させる吸入通路の通路面積を調節する可動弁と、前記可動弁を所定方向付勢する付勢部材とを備え、冷媒ガス流量の変化に応じて前記可動弁が移動し、前記吸入通路の通路面積が変化する冷媒圧縮機の吸入弁装置において、前記付勢部材が、前記冷媒ガス流量が第1の所定値に達すると収縮し、前記可動弁を移動させて前記通路面積を大きくし、前記冷媒ガス流量が前記第1の所定値を越えて第2の所定値に達すると更に収縮し、前記可動弁を移動させて前記通路面積を小さくすることを特徴とする。

0010

圧縮機停止時、可動弁は付勢部材の付勢力によって所定方向へ押され、吸入通路は可動弁によって閉鎖され、吸入口と吸入室とは非連通状態に保たれる。

0011

圧縮機運転開始時、冷媒ガスの流量が第1の所定値に達すると、可動弁が所定方向と反対方向へ押され、付勢部材が収縮して可動弁がリフトし、吸入口と吸入室とが連通する。

0012

高速運転時、冷媒ガスの流量が増加し、第1の所定値を越えて第2の所定値に達すると、可動弁が所定方向と反対方向へ押されて付勢部材が更に収縮し、可動弁がリフトし、低中速運転時よりも通路面積が小さくなり、吸入室に流入する冷媒ガスの量が絞られる。

0013

請求項2の発明の冷媒圧縮機の吸入弁装置は、圧縮機ハウジングの吸入口と吸入室とを連通させる吸入通路の通路面積を調節する可動弁と、前記可動弁を所定方向へ付勢する付勢部材とを備え、冷媒ガス流量の変化に応じて前記可動弁が移動し、前記吸入通路の通路面積が変化する冷媒圧縮機の吸入弁装置において、前記付勢部材が少なくとも第1及び第2のばねを有し、前記第1及び第2のばねのばね定数が異なり、前記冷媒ガス流量が第1の所定値に達すると前記第1のばねだけが収縮して前記可動弁が移動し、前記吸入口と前記吸入室とが連通し、前記冷媒ガス流量が前記第1の所定値を越えて第2の所定値に達すると、前記第2のばねも収縮して前記可動弁が移動し、前記通路面積が小さくなることを特徴とする。

0014

圧縮機停止時、可動弁は付勢部材の付勢力によって所定方向へ押され、吸入通路は可動弁によって閉鎖され、吸入口と吸入室とは非連通状態に保たれる。

0015

圧縮機運転開始時、冷媒ガスの流量が第1の所定値に達すると、可動弁が所定方向と反対方向へ押され、付勢部材の第1のばねだけがが収縮して可動弁がリフトし、吸入口と吸入室とが連通する。

0016

高速運転時、冷媒ガスの流量が増加し、第1の所定値を越えて第2の所定値に達すると、可動弁が所定方向と反対方向へ押されて付勢部材の第2のばねも収縮し、可動弁がリフトし、低中速運転時よりも通路面積が小さくなり、吸入室に流入する冷媒ガスの量が絞られる。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。

0018

図1はこの発明の第1実施形態に係る吸入弁装置を備えたベーン型圧縮機を示す縦断面図、図3図1のIII −III 線に沿う断面図である。

0019

このベーン型圧縮機は、カムリング1と、カムリング1の両開口端閉塞するようにそれぞれ固定されたフロントサイドブロック3及びリヤサイドブロック4と、カムリング1内に回転可能に収納されたロータ2と、両サイドブロック3,4の端面にそれぞれ固定されたフロントヘッド5及びリヤヘッド(圧縮機ハウジング)6と、ロータ2の回転軸7とを備えている。回転軸7は、両サイドブロック3,4にそれぞれ設けられた軸受8,9に回転可能に支持されている。

0020

前記フロントヘッド5には冷媒ガスの吐出口5aが、リヤヘッド6には冷媒ガスの吸入口6aがそれぞれ形成されている。吐出口5aはフロントヘッド5とフロントサイドブロック3とにより形成される吐出室10に、吸入口6aはリヤヘッド6とリヤサイドブロック4とにより形成される吸入室11に、それぞれ連通している。

0021

吸入口6aと吸入室11と間には吸入弁収容室20が形成され、吸入室11と吸入弁収容室20とは隔壁21で仕切られ、隔壁21に設けられた吸入通路22、通路23を介して吸入室11と吸入弁収容室20とが連通する。吸入弁収容室20には後述する吸入弁装置30が収容されている。

0022

前記カムリング1の内周面1aとロータ2の外周面との間には、図3に示すように、上下2つの圧縮空間12が形成されている(図1中には一方の圧縮空間12だけが見えている)。ロータ2には複数のベーン溝13が設けられ、これらのベーン溝13内にはベーン14が摺動可能に挿入されている。圧縮空間12はベーン14によって仕切られて圧縮室が形成され、圧縮室の容積はロ−タ2の回転によって変化する。

0023

また、カムリング1の外周面には、2つの圧縮空間12に対応する2つの吐出ポート16が設けられている(図1には片方の吐出ポート16だけが見えている)。更に、カムリング1の外周面には、弁止め部17aを有する吐出弁カバー17がボルト18により固定されている。カムリング1の外周面と弁止め部17aとの間には、吐出弁カバー17側に保持された吐出弁19が装着されている。吐出ポート16が開いたとき、圧縮室12内の圧縮された冷媒ガスは吐出ポート16、連通路1b,3a、吐出室10及び吐出口5aを通じて吐出される。

0024

前記リヤサイドブロック4には上下2つの圧縮空間12に対応する上下2つの吸入ポート(図示せず)が設けられている。吸入ポートを介して吸入室11と圧縮空間12とが連通している。

0025

図2は吸入弁装置の構造及び動作を説明するための拡大断面図であって、図2(a)は圧縮機停止時の状態を示す図、図2(b)は低中速時の状態を示す図、図2(c)は高速時の状態を示す図である。

0026

この吸入弁装置30は、吸入弁収容室20に摺動可能に収容される可動弁31と、可動弁31を図2の上方(所定方向)へ付勢する付勢部材32と、吸入口6aに固着され、可動弁31の上方への動き規制する環状のスットパ33とで構成されている。

0027

可動弁31は、上側筒部31aと、下側筒部31cと、両筒部31a,31cを上下に仕切る仕切板部31bとで構成されている。上側筒部31aには周方向に沿って複数の開口34が形成されている。仕切板部31bによって、吸入弁収容室20が上下に2つの空間に仕切られ、上の空間は吸入口6aと連通し、下の空間は通路23と連通する。

0028

付勢部材32は、下側筒部31cの内部に収容されている。付勢部材32は、コイルスプリング(第1のばね)35とコイルスプリング(第2のばね)36とを仲介部材37を介して直列に連結してなる。両スプリング35,36はそれぞれ固有のばね定数を持つ。コイルスプリング35のばね定数より、コイルスプリング36のばね定数の方が大きい。

0029

次に、このベーン型圧縮機の動作を説明する。

0030

図示しないエンジン回転動力が回転軸7に伝わるとロータ2が回転する。図示しないエバポレータからの出口から流出した冷媒ガスの流量が所定値を越えると、吸入弁装置30の可動弁31が図2の下方へ押され、付勢部材32が収縮して可動弁31がリフトする。可動弁31が下方へリフトすると、吸入口6aと吸入室11とが吸入通路22を介して連通する。その結果、冷媒ガスが吸入口6aから吸入室11に入り、この吸入室11から吸入ポートを通じて圧縮空間12に吸入される。圧縮空間12内はベーン14によって仕切られており、各圧縮室の容積はロータ2の回転にともなって変化するので、ベーン14間に閉じ込められた冷媒ガスは圧縮され、圧縮された冷媒ガスは吐出弁19を開き、吐出ポート16から通路1b,3aを通じて吐出室10に流出し、更に吐出口5aから吐出される。

0031

次に、前記吸入弁装置30の動作を説明する。

0032

圧縮機停止時、図2(a)に示すように、可動弁31は付勢部材32の付勢力によって図2の上方へ押され、可動弁31の上側筒部31aがストッパ33の下面に押し付けられている。このとき、吸入通路22は可動弁31の下側筒部31cによって閉鎖され、吸入口6aと吸入室11とは非連通状態である。

0033

なお、吸入弁装置30はチェック弁の機能を発揮するので、ロータ2の逆回転を防ぐことができる。

0034

圧縮機運転開始時、冷媒ガスの流量が第1の所定値を越えると、可動弁31が図2の下方へ押され、付勢部材32のコイルスプリング35だけが収縮して可動弁31がリフトする。第1の所定値とは圧縮機運転開始時の冷媒ガスのごくわずかな流量の値(ほとんどゼロに近い値)である。したがって、実際上、圧縮機の運転が始まるとすぐに可動弁31が開くことになる。可動弁31が下方へリフトすると、吸入通路22と可動弁31の開口34全体とが対向し、吸入通路22の開口面積が最大になり、吸入口6aと吸入室11とが連通し、冷媒ガスが吸入室11に流入する。

0035

低中速運転時では、冷媒ガスの流量が多くないので、コイルスプリング35だけが収縮し、コイルスプリング36はほとんど変形せず、図2(b)の状態(吸入通路22の開口面積が最大の状態)が維持される。したがって、低中速運転時におけるベーン型圧縮機の能力は抑制されない。

0036

高速運転時、冷媒ガスの流量が増加し、第1の所定値を越えて第2の所定値に達すると、可動弁31が図2(b)の状態から下方へ押され、図2(c)に示すように、付勢部材32のコイルスプリング36が収縮して可動弁31が更に下方へリフトする。可動弁31がリフトすると、吸入通路22と可動弁31の開口34とが上下方向にずれ、通路面積がほぼ半分に減るので、吸入口6aから吸入室11に流入する冷媒ガスの量は絞られる。したがって、高速運転時におけるベーン型圧縮機の能力は抑制され、消費動力が減る。

0037

なお、高速運転時から低中速運転時、低中速運転時から停止状態へと変化した場合、吸入弁装置30の動作状態は上述の場合と逆の動き、すなわち図2(c)の状態から図2(b)の状態へ変化し、更に図2(b)の状態から図2(a)の状態へと変化する。

0038

この第1実施形態のベーン型圧縮機の吸入弁装置によれば、吸入通路22の開口面積が可変であって、高速運転時だけ圧縮機の冷却能力が抑制され、消費動力が減り、低中速運転時では圧縮機の冷却能力が抑制されないので、低中速運転時から高速運転時まで全域に亘って良好な冷却効果を得ることができる。

0039

また、第1実施形態の吸入弁装置は従来のチェック弁と同程度の構造であり、構造が複雑ではないので、高機能のベーン型圧縮機を低コストで製造することができる。

0040

図4はこの発明の第2実施形態に係る吸入弁装置の断面図である。前述の実施形態と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。

0041

前述の第1実施形態では、付勢部材32として、コイルスプリング(第1のばね)35とコイルスプリング(第2のばね)36とを仲介部材37を介して直列に連結した用いた場合について述べたが、第2実施形態では、付勢部材132として、図4に示すように、仲介部材37を用いず、軸方向寸法及び外径が大きなコイルスプリング(第1のばね)135と、コイルスプリング135よりも軸方向寸法及び外径が小さなコイルスプリング(第2のばね)136とだけを用い、コイルスプリング135の内側にコイルスプリング136を配置した。

0042

両スプリング135,136はそれぞれ固有のばね定数を持ち、コイルスプリング135のばね定数より、コイルスプリング136のばね定数の方が大きい点については第1実施形態と同様である。

0043

圧縮機停止時、コイルスプリング135の付勢力によって可動弁31の上側筒部31aがストッパ33の下面に押し付けられ、吸入通路22が可動弁31の下側筒部31cによって閉鎖され、吸入口6aと吸入室11とは非連通状態である。

0044

圧縮機運転開始時、コイルスプリング135だけが収縮して可動弁31が下方へリフトし、吸入通路22と可動弁31の開口34全体とが対向し、吸入通路22のの開口面積が最大になり、吸入口6aと吸入室11とが連通する。

0045

高速運転時、コイルスプリング136も収縮して可動弁31が更に下方へリフトし、吸入通路22と可動弁31の開口34とがずれ、吸入通路22の通路面積はほぼ半分に減るので、吸入室11に流入する冷媒ガスの量は絞られる。

0046

この第2実施形態のベーン型圧縮機の吸入弁装置によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。

0047

図4はこの発明の第3実施形態に係る吸入弁装置を説明するための図であって、図4(a)は吸入弁装置の断面図、図4(b)はスットパの平面図である。前述の実施形態と共通する部分には同一符号を付してその説明を省略する。

0048

この第3実施形態では、吸入弁装置230は、吸入弁収容室20に摺動可能に収容される有底筒状の可動弁231と、可動弁231を図2の上方(所定方向)へ付勢する付勢部材32と、吸入口6aに固着され、可動弁231の上方への動きを規制するスットパ233と、可動弁31の内周面に摺動可能に装着され、可動弁31の内部を上下方向に仕切る可動部材50とで構成されている。

0049

付勢部材232は、コイルスプリング(第1のばね)235とコイルスプリング(第2のばね)236とを可動部材50を介して直列に連結してなる。

0050

両スプリング235,236はそれぞれ固有のばね定数を持ち、コイルスプリング235のばね定数より、コイルスプリング236のばね定数の方が大きい。

0051

コイルスプリング(第1のばね)235の役割は第1、第2実施形態コイルスプリング35,135と同じであり、コイルスプリング(第2のばね)236の役割は第1、第2実施形態のコイルスプリング36,136と同じである。

0052

可動弁231の外周面には周方向に沿って複数の開口234が形成され、可動弁231の底面の中央部には丸孔238が形成されている。

0053

スットパ233には周方向に沿って複数の開口233aが形成されている。

0054

可動弁231が下方へリフトすると、冷媒ガスはスットパ233の複数の開口233aから可動弁231の丸孔238、可動弁231の内部、可動弁231の開口234を経て吸入室11に吸入される。

0055

この第3実施形態のベーン型圧縮機の吸入弁装置によれば、第1実施形態と同様の効果を得ることができるとともに、可動弁231とスットパ233とのシート面積が大きくなるので、シール性が向上する。

0056

前述の各実施形態では、付勢部材として、2つのばね(コイルスプリング35,36等)を用いた場合について述べたが、3つ以上のばねを用いるようにしてもよいし、1つのばね(例えば非線形ばね)だけを用いるようにしてもよい。

0057

また2つ以上のばねの配置は、図1図5の実施形態のように直列配置でもよいし、並列配置でもよいし、図4の実施形態のように一方のばねを他方のばねへ収容するようにしてもよい。並列配置の場合、図4の配置の場合には、ばね定数の小さい方のばねを長く、ばね定数の大きい方のばねを短くする。直列配置よりも並列配置の方が各ばねの機能分担或いは動作設定を行い易い。

発明の効果

0058

以上説明したように請求項1又は2の発明の冷媒圧縮機の吸入弁装置によれば、低中速運転時には吸入通路の通路面積が最大となり、高速運転時には低中速運転時よりも通路面積が小さくなり、吸入室に流入する冷媒ガスの量が絞られるので、高速運転時だけ圧縮機の冷却能力が抑制され、消費動力が減り、低中速運転時では圧縮機の冷却能力が抑制されず、低中速運転時から高速運転時まで全域に亘って良好な冷却効果を得ることができる。

0059

また、構成が簡単であるから製造コストを抑えることができる。

図面の簡単な説明

0060

図1図1はこの発明の第1実施形態に係る吸入弁装置を備えたベーン型圧縮機の縦断面図である。
図2図2は吸入弁装置の動作を説明するための拡大断面図であって、図2(a)は圧縮機停止時の状態を示す図、図2(b)は低中速時の状態を示す図、図2(c)は高速時の状態を示す図である。
図3図3図1のIII −III 線に沿う断面図である。
図4図4はこの発明の第2実施形態に係る吸入弁装置を備えたベーン型圧縮機の縦断面図である。
図5図5はこの発明の第3実施形態に係る吸入弁装置を説明するための図であって、図5(a)は吸入弁装置を示す拡大断面図、図5(b)はストッパの平面図である。

--

0061

6リヤヘッド
6a吸入口
11吸入室
22吸入通路
31,231可動弁
32付勢部材
35,36,135,136,235,236 コイルスプリング

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