図面 (/)

技術 壁張り用糊及び該糊を用いた壁紙の壁張り方法

出願人 紀州製紙株式会社
発明者 山内昭西森敏夫
出願日 1996年11月22日 (23年11ヶ月経過) 出願番号 1996-327617
公開日 1998年6月9日 (22年4ヶ月経過) 公開番号 1998-152661
状態 未査定
技術分野 接着剤、接着方法
主要キーワード カッティング作業 壁張り 表装紙 クローダジャパン製 混合糊 塩ビペースト 布壁紙 ビニル袋
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年6月9日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (3)

課題

紙壁紙織物壁紙ビニル壁紙等の壁張り作業に於いて、施工時の作業性が良く、且つ接着力が良好で経済性の高い壁張り用と該糊を用いた壁紙の壁張り方法の提供を目的とする。

解決手段

本発明にかかる壁張り用糊は、ラノリンおよび/又はラノリン誘導体を糊100重量部に対し、固形分として0.2〜1.0重量部配合した。また本発明の壁張り方法は、前記組成の壁張り用糊を裏打ち紙に塗ることにより、裏打ち紙の繊維成分抱水性が付与され、オープンタイムを長く取れるようにした。

概要

背景

一般建築内装工事において、壁紙張り下地施工には、乾式工法湿式工法とがある。乾式工法では石膏ボード合板セメント系ボードALC板が多く、湿式工法ではモルタルコンクリート等がある。

いずれの工法でも壁紙などを張る前に、これらの下地にパテ処理シーラー処理などの下地調整を行うのが普通である。現在、壁紙の殆どは直張りで施工されている。この壁紙張り施工に用いられるとしては、作業性と経済性から澱粉系接着剤が主流になっている。

澱粉系接着剤は、機械による糊付け刷毛による糊付け時塗り易く、湿潤性があるために、オープンタイムと呼ばれる張り込みまでの放置時間が長くとれ、かつ正しい位置に張り込むための張りおこしと呼ばれる、一度張った壁紙を柄合わせや位置の修正のために、少し剥がして微調整をする作業がやり易いと言う利点がある。その反面、澱粉系接着剤だけでは、接着性、耐水・耐薬品性等が不足する場合が出てくるので、この物性を補うため、現在では合成樹脂系接着剤混入する形態が一般に採用されている。

この合成樹脂系接着剤の混入は、一般には、現場で糊調製をする時に、一定量の主に酢酸ビニル系の合成樹脂接着剤を澱粉系接着剤に混入することで行われるが、市販の澱粉系接着剤の中には既に合成樹脂系接着剤が混合済みで現場では希釈するだけの製品もある。

ところで、作業性の良さと接着力の強さとは相反する関係にあり、両方の性質を同時にひとつの製品で満足させるということは、技術的、コスト的にもなかなか困難である。すなわち、澱粉系接着剤中に酢酸ビニル系樹脂接着剤を混入することによって、接着力は増すものの、その反面オープンタイムが短縮され、糊が早く乾くことにより、相剥ぎと称される折り畳んだ壁紙の裏打紙同士がくっつき、紙層が剥がれる不具合が起こり易いものとなる。

上述のことから、施工性の向上のためには、糊が早く乾いて折り畳んだ壁紙の裏打ち紙同士がくっつき紙層が剥がれる相剥ぎが起こらないように、オープンタイムを長くとることが必要であることが判る。例えば、十数メートルにも及ぶ壁紙に糊付けし、オープンタイムと呼ばれる養生時間をとった後、貼り上げ完了するまでにはかなりの時間が必要である。

殊に、このオープンタイムの問題は、紙壁紙織物壁紙の場合に顕著なものとなる。すなわち、施工対象となる壁紙のうち、例えばビニル壁紙は、表面にバリヤー層となる塩化ビニル層があって糊の水分蒸発が抑制されるため、オープンタイムが長くとれるので、まず、張る分すべてに糊を付けてから、次々に貼っていけるため、施工性に優れているのに対して、紙壁紙や織物壁紙では、水分蒸発防止のためのバリヤー層がないことから、糊付け後のオープンタイムが短くなり、相剥ぎが早期に発生しやすいため、通常15〜20分で壁紙を張り終えねばならない欠点がある。加えて、最近のユーザニーズとして、作業方法の関係から、オープンタイムは最低60分以上取ることが要請されている。

オープンタイムを長くとるために、従来から行われている第1の工夫としては、使用する接着剤の材質や配合及び希釈などを調整したり、乾燥している時には糊を多めに付けたり、湿度が高い時は少なめに付けること等の糊調合上の工夫がある。

また、同様な目的でする第2の工夫としては、糊付け後に、ビニルシートを被せたり、ビニル袋に入れたり、時には相剥ぎが起こりそうな場合、水を霧状にスプレーする等の作業上の工夫がある。

さらに、同様な目的でする第3の工夫としては、裏打ち紙そのものに相剥ぎが起こらないように、湿潤強度層間剥離強度サイズ度を高める等の原紙の物性上の工夫がある。

その他、同様な目的でする第4の工夫としては、裏打ち紙らにアクリル樹脂等をトップコートして被膜を形成させ、バリアー層を設ける工夫がある。

概要

紙壁紙、織物壁紙、ビニル壁紙等の壁張り作業に於いて、施工時の作業性が良く、且つ接着力が良好で経済性の高い壁張り用糊と該糊を用いた壁紙の壁張り方法の提供を目的とする。

本発明にかかる壁張り用糊は、ラノリンおよび/又はラノリン誘導体を糊100重量部に対し、固形分として0.2〜1.0重量部配合した。また本発明の壁張り方法は、前記組成の壁張り用糊を裏打ち紙に塗ることにより、裏打ち紙の繊維成分抱水性が付与され、オープンタイムを長く取れるようにした。

目的

本発明は以上の知見に基づきなされたものであって、その目的は、紙壁紙、織物壁紙、ビニル壁紙等からなる壁紙の壁張り作業に於いて、施工時の作業性が良く、接着力が良好で経済性の高い、壁張り用糊、およびこの壁張り用糊を用いた壁紙の壁張り方法を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

100重量部に対し、ラノリン及び/またはラノリン誘導体固形分として0.2〜1.0重量部配合したことを特徴とする壁張り用糊。

請求項2

糊100重量部に対し、ラノリン及び/またはラノリン誘導体を固形分として0.2〜1.0重量部配合して成る壁張り用糊を塗工することにより、壁紙用裏打ち紙繊維成分抱水性を付与したことを特徴とする壁紙の壁張り方法。

技術分野

0001

本発明は、ビニル壁紙紙壁紙織物壁紙などの壁紙を壁に張る時の係り、より詳しくは施工時の刃切れ適性や接着性を損なわずに、オープンタイムが長くとれる糊、およびこの糊を用いた壁紙の壁張り方法に関するものである。

背景技術

0002

一般建築内装工事において、壁紙張り下地施工には、乾式工法湿式工法とがある。乾式工法では石膏ボード合板セメント系ボードALC板が多く、湿式工法ではモルタルコンクリート等がある。

0003

いずれの工法でも壁紙などを張る前に、これらの下地にパテ処理シーラー処理などの下地調整を行うのが普通である。現在、壁紙の殆どは直張りで施工されている。この壁紙張り施工に用いられる糊としては、作業性と経済性から澱粉系接着剤が主流になっている。

0004

澱粉系接着剤は、機械による糊付け刷毛による糊付け時塗り易く、湿潤性があるために、オープンタイムと呼ばれる張り込みまでの放置時間が長くとれ、かつ正しい位置に張り込むための張りおこしと呼ばれる、一度張った壁紙を柄合わせや位置の修正のために、少し剥がして微調整をする作業がやり易いと言う利点がある。その反面、澱粉系接着剤だけでは、接着性、耐水・耐薬品性等が不足する場合が出てくるので、この物性を補うため、現在では合成樹脂系接着剤混入する形態が一般に採用されている。

0005

この合成樹脂系接着剤の混入は、一般には、現場で糊調製をする時に、一定量の主に酢酸ビニル系の合成樹脂接着剤を澱粉系接着剤に混入することで行われるが、市販の澱粉系接着剤の中には既に合成樹脂系接着剤が混合済みで現場では希釈するだけの製品もある。

0006

ところで、作業性の良さと接着力の強さとは相反する関係にあり、両方の性質を同時にひとつの製品で満足させるということは、技術的、コスト的にもなかなか困難である。すなわち、澱粉系接着剤中に酢酸ビニル系樹脂接着剤を混入することによって、接着力は増すものの、その反面オープンタイムが短縮され、糊が早く乾くことにより、相剥ぎと称される折り畳んだ壁紙の裏打紙同士がくっつき、紙層が剥がれる不具合が起こり易いものとなる。

0007

上述のことから、施工性の向上のためには、糊が早く乾いて折り畳んだ壁紙の裏打ち紙同士がくっつき紙層が剥がれる相剥ぎが起こらないように、オープンタイムを長くとることが必要であることが判る。例えば、十数メートルにも及ぶ壁紙に糊付けし、オープンタイムと呼ばれる養生時間をとった後、貼り上げ完了するまでにはかなりの時間が必要である。

0008

殊に、このオープンタイムの問題は、紙壁紙や織物壁紙の場合に顕著なものとなる。すなわち、施工対象となる壁紙のうち、例えばビニル壁紙は、表面にバリヤー層となる塩化ビニル層があって糊の水分蒸発が抑制されるため、オープンタイムが長くとれるので、まず、張る分すべてに糊を付けてから、次々に貼っていけるため、施工性に優れているのに対して、紙壁紙や織物壁紙では、水分蒸発防止のためのバリヤー層がないことから、糊付け後のオープンタイムが短くなり、相剥ぎが早期に発生しやすいため、通常15〜20分で壁紙を張り終えねばならない欠点がある。加えて、最近のユーザニーズとして、作業方法の関係から、オープンタイムは最低60分以上取ることが要請されている。

0009

オープンタイムを長くとるために、従来から行われている第1の工夫としては、使用する接着剤の材質や配合及び希釈などを調整したり、乾燥している時には糊を多めに付けたり、湿度が高い時は少なめに付けること等の糊調合上の工夫がある。

0010

また、同様な目的でする第2の工夫としては、糊付け後に、ビニルシートを被せたり、ビニル袋に入れたり、時には相剥ぎが起こりそうな場合、水を霧状にスプレーする等の作業上の工夫がある。

0011

さらに、同様な目的でする第3の工夫としては、裏打ち紙そのものに相剥ぎが起こらないように、湿潤強度層間剥離強度サイズ度を高める等の原紙の物性上の工夫がある。

0012

その他、同様な目的でする第4の工夫としては、裏打ち紙らにアクリル樹脂等をトップコートして被膜を形成させ、バリアー層を設ける工夫がある。

発明が解決しようとする課題

0013

しかし、前記糊調合上の工夫(第1の工夫)並びに前記作業上の工夫(第2の工夫)にあっては、実際の施工現場において多くの手間がかかり、作業が面倒であると言う問題点がある。

0014

また、裏打ち紙の物性上の工夫(第3の工夫)にあっては、実際にはむしろ施工現場の温度、湿度、日射通風などの作業環境と、施工する糊の組成及び糊の付着量によるオープンタイムへの影響の方が大きいことが確認されており、必ずしも十分な効果を上げることはできないと言う問題点がある。

0015

さらに、裏打ち紙の構成上の工夫(第4の工夫)にあっては、オフマシン加工となって工程増となり、経済的でないと言う問題点がある。

0016

ところで、施工業者にとっては、糊代の節約及び仕上げスピードアップが課題であり、これは糊の調合法と糊の付着量にかかっている。すなわち、澱粉糊の付着量が多いほど、接着力は強化され、相剥ぎ性は少なくなり、オープンタイムは長くなり、その結果、壁紙張り作業における作業性は向上するが、その反面、糊の使用量が増大してコストアップに繋がる。これに対して、糊代を節約すべく澱粉糊の付着量を減らし、接着強度の不足を酢酸ビニル樹脂の添加により補おうとすると、澱粉糊に混合する酢酸ビニル樹脂の配合割合が増すにつれ、相剥ぎ性は大きくなり、オープンタイムは短くなり、壁紙張り作業における作業性を損ねることとなる。因みに、水希釈度70%の糊の場合、裏打ち紙に対する付着量160〜180g/m2でオープンタイムを60分以上とるには、酢酸ビニル樹脂配合比は10%(重量)が限度となっていた。

0017

そこで本発明者らは、糊の水分が蒸発しても、糊が濡れたような状態でペースト状の被膜になって残るようにすれば、オープンタイムが長くとれることに着目して、そのような特性を満足する素材について研究し、またその配合を検討すべく種々実験を繰り返した結果、ラノリン及び/またはその誘導体を配合した糊が以上の課題に対して卓越した効果をもたらし、しかも人体に対して無害であることを知見して、本発明を完成するに至ったものである。

0018

本発明は以上の知見に基づきなされたものであって、その目的は、紙壁紙、織物壁紙、ビニル壁紙等からなる壁紙の壁張り作業に於いて、施工時の作業性が良く、接着力が良好で経済性の高い、壁張り用糊、およびこの壁張り用糊を用いた壁紙の壁張り方法を提供するものである。

課題を解決するための手段

0019

上記目的を達成するため、本発明のうち請求項1記載の発明は、糊100重量部に対し、ラノリン及び/またはラノリン誘導体固形分として0.2〜1.0重量部配合したことを特徴とするものである。

0020

なお、本発明で言う糊とは、例えば、澱粉系糊、またはこの澱粉系糊に合成樹脂ディスパージョンを添加して接着強度を高めたものを言う。

0021

また、本発明で言うラノリン及び/またはラノリン誘導体とは、例えば、羊毛洗浄時の廃液から回収されるウールグリースを精製したものを言い、化粧品医療用テープなどに広く使用されており、人の皮膚になじみ易く、肌をしっとりとさせる働きのある湿潤性添加剤として一般に知られているものである。

0022

また、本発明のうち請求項2記載の発明は、糊100重量部に対し、ラノリン及び/またはラノリン誘導体を固形分として0.2〜1.0重量部配合して成る壁張り用糊を塗工することにより、壁紙用裏打ち紙繊維成分抱水性を付与したことを特徴とする。

0023

本発明で言う抱水性とは、繊維成分であるパルプ親水基中に水分子が取り込まれ、この状態に保持されることを言い、この抱水作用によって糊が濡れた状態に保持される結果、オープンタイムを長くとれることになる。

発明を実施するための最良の形態

0024

以下、本発明の実施の形態につき添付図面を参照して詳細に説明する。

0025

本発明の壁紙用糊は、請求項に記載のごとく糊100重量部に対し、ラノリン及び/またはラノリン誘導体を固形分として0.2〜1.0重量部配合したものである。

0026

本発明で使用される糊は、例えば、澱粉系糊または、好ましくはこの澱粉系糊に合成樹脂ディスパージョンを添加したものであるが、より詳しくは、澱粉系糊としては、天然澱粉酸化澱粉変性澱粉等が掲げられる。

0027

また、合成樹脂ディスパージョンとしては、酢酸ビニル樹脂,アクリル樹脂,アクリル酸エステル共重合物のディスパージョンが挙げられる。

0028

澱粉系糊に対する樹脂ディスパージョンの配合比は、本発明では特に限定されるものではないが、作業性の面からは全体重量100に対する酢酸ビニルの配合比=5〜20%が望ましく、この配合比を下回った場合には、接着強度が低下し、また上回った場合には、オープンタイムが目標値である60分を大幅に下回るからである。なお、この値は、使用雰囲気希釈率によっても大幅変動することは勿論である。

0029

本発明に用いられるラノリン及び/またはラノリン誘導体としては、ポリオキシエチレンラノリンラノリン脂肪酸ポリエチレングリコールが挙げられる。

0030

そして、以上のラノリン及び/またはその誘導体の配合量を限定した理由は、配合量が0.2重量部以下では前述する抱水性による効果を十分に発現するに至らないからであり、逆に配合量が1.0重量部を越えると、糊代が高くなり経済的に好ましくない。それ故、以上の範囲内に限定される。

0031

なお、糊の調製時、使用する接着剤の材質や配合及び希釈は、施工現場の下地の種類と上張り材の種類により様々であるが、以上の範囲のラノリンおよび/またはラノリン誘導体を使用する希釈水に予め溶解しておくとよい。

0032

また、澱粉糊または澱粉・酢酸ビニル樹脂混合糊のペースト製造段階で、ラノリンおよび/またはラノリン誘導体を配合しても良い。この場合は、施工現場で希釈するだけで良く、作業性が非常に良くなる。

0033

本発明の糊は、以上のほかに少量の防腐剤保存料消泡剤、紙の増強剤等の添加量を含み、これらによって防腐性保存性分散性難燃性などが維持され、実製造に当たっては、これらを混合分散したものをなどに封止格納し、製品として出荷される。

0034

本発明の糊を用いて壁張り施工される壁紙は、図1(a)に示すように、表面にエンボス加工が施された塩ビシート1の裏面に裏打ち紙2をラミネートした塩ビ壁紙、同図(b)に示すように、織布3の裏面に裏打ち紙2をラミネートした布壁紙、或いは同図(c)に示すように、表面に印刷が施された表装紙4の裏面に裏打ち紙2がラミネートされた紙壁紙の三種類が代表として掲げられ、いずれもこれはその裏打ち紙2の裏面に付着された前記構成の糊5を介して下地壁6に壁張りされる。なお、この他皮革製品などを用いた特殊壁紙もあるが、その説明は割愛する。

0035

いずれにしろ使用される裏打ち紙2は、針葉樹晒クラフトパルプ(NBKP)、広葉樹晒クラフトパルプ(LBKP)などの木材パルプ主体に必要に応じて合成繊維無機繊維合成パルプなどを添加したものである。

0036

本発明の壁紙の壁張り方法は、以上の壁紙及び糊を用いて施工業者により次のような作業手順に従って行われる。

0037

壁紙の裁断・・・壁紙の寸法、貼り付け面積などに応じた寸法に裁断
糊の希釈、混合・・・希釈には水を用いる。ラノリン分離型の場合には仕様書などによってその混合比を決め、均一に混合する。その希釈率は、湿度などの施工条件によって異なるものの50%〜80%である。

0038

塗布・・・ロールコータなどを用いて塗布。

0039

壁張り作業・・・、脱泡、修正、張りおこし、隣り合う壁紙同士のカッティング作業を含む。

0040

養生・・・該当する施工箇所換気暖房などの作業を含む。

0041

後片づけ
以上の作業のうち、塗布作業終了後から壁張り作業までの養生時間がオープンタイムであり、この間の作業によって仕上がり外観が左右されるが、含有されているラノリン及び/またはその誘導体により裏打ち紙には抱水性が付与され、これによって十分なオープンタイムを確保でき、安定した施工及び仕上がり外観を確保できる。また、抱水性を付与することによるカッティング性に与える影響はない。なお、この際、壁張りに供される糊ペーストに製造段階でラノリン又はラノリン誘導体を配合しておけば、施工現場では水で希釈するだけで済む。

0042

以下に本発明の実施例を説明するが、本発明は実施例のみに限定されるものでもない。また、実施例中の濃度は、夫々商品濃度(%)で示す。

0043

実施例1:澱粉糊(商品名:シンコール糊、シンコール(株)製)200gに対し、水140gに予めポリオキシエチレンラノリン(商品名:ソーランA50/50(固形分50%),クローダジャパン製)8gを溶解したものを混合し、更に酢酸ビニル重合体エマルジョン(商品名:エスダイン#1500W,積水化学工業製)60gを混合して壁張り用糊Aを調製した。

0044

実施例2:澱粉・酢酸ビニル樹脂混合糊(商品名:アミノールUP,ヤヨイ化学工業製)200gに対し、水140gに予めポリオキシエチレンラノリン(商品名:ソーランA50/50(固形分50%),クローダジャパン製)6.8gを溶解したものを混合して壁張り用糊Bを調製した。

0045

比較例1:澱粉糊(商品名:シンコール糊、シンコール(株)製)200gに対し、水を140g混合し、更に酢酸ビニル重合体エマルジョン(商品名:エスダイン#1500W,積水化学工業製)60gを混合して壁張り用糊Cを調製した。

0046

比較例2:澱粉・酢酸ビニル樹脂混合糊(商品名:アミノールUP,ヤヨイ化学工業製)200gに対し、水140gを混合して壁張り用糊Dを調製した。

0047

以上の実施例、比較例の壁張り用糊について実施した相剥ぎ性、刃切れ適性及び接着性の各性能試験の方法と評価方法を説明する。

0048

(1)相剥ぎ性
糊A,B,C,D各々をアプリケータを用い、幅150mm×長さ250mmの壁紙原紙(70g/m2、内添サイズ剤ありと無しの2種類)の表面に160〜180g/m2塗工した後、糊面を内側にして折り畳み、室温で放置して所定時間後に約30mm剥がす。この剥がす際に紙層の剥がれがないか観察した。相剥ぎ性の評価は、◎は両部に紙層の剥がれが全くない場合、○はいずれかの片耳部に一部剥がれがあるが問題ないもの、△はいずれかの片耳部に半分以上剥がれがある場合、×は両耳部とも全面に紙層の剥がれる場合である。この相剥ぎが起こらない養生時間(オープンタイム)の3倍の時間をビニル壁紙製品に相当するオープンタイムとした。

0049

(2)刃切れ適性
塩ビペーストを塗工し、発泡させた壁紙に糊A,B,C,Dを各々160〜180g/m2塗工し、30分のオープンタイムを取った後、ベニヤ合板に2枚重ね張り付ける。その後、金尺を当てカッターナイフ垂直方向に、5箇所一文字切り、裏打ち紙のパルプ繊維がつづれていないか観察する。良好、普通、不良の3段階で評価した。

0050

(3)接着性
JIS A6921『壁紙』の4.4.4「施工性試験」の方法に準拠して、試験片に糊A,B,C,Dを各々160〜180g/m2塗工し、30分のオープンタイムを取った後、下地材(厚さ20mmの合板)に張り付ける。張り付け後、2時間・4時間及び24時間後の接着状態を観察する。良好、普通、不良の3段階で評価した。

0051

以上の実施例1、2と比較例1、2の前記(1)〜(3)の試験項目における評価結果を図2に示す。この図表に示す結果からも明らかなように、本発明の壁張り用糊は、刃切れ適性や接着性を損なうことなく、従来の無添加のものに比べてオープンタイムが長く取れることを確認した。

発明の効果

0052

本発明にあっては、糊中の水分が蒸発しても糊の皮膜がしっとりと湿った感じで残るため、相剥ぎが起こりにくく、オープンタイムが長く取れ、しかも、施工時の刃切れ適性や接着性などに殆ど影響せず、施工性が向上できる利点がある。

図面の簡単な説明

0053

図1(a),(b),(c)は各種壁紙の断面構造を示す説明図である。
図2実施例と比較例における試験結果を表にして示す図である。

--

0054

1 塩ヒ゛シート
2裏打ち紙
3 織布
4表装紙
5糊
6 下地壁

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い技術

関連性が強い 技術一覧

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ