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技術 ポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法

出願人 ホッカンホールディングス株式会社
発明者 森茂樹中村伸治
出願日 1996年11月20日 (24年3ヶ月経過) 出願番号 1996-309495
公開日 1998年6月2日 (22年8ヶ月経過) 公開番号 1998-146880
状態 未査定
技術分野 プラスチック等のブロー成形,熱成形 一体成形容器
主要キーワード 二次成形型 赤外線パネルヒーター 一次成形型 二次成形金型 一次成形金型 円筒状胴 ペット樹脂 説明的断面図
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年6月2日)のものです。
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図面 (8)

課題

二段ブロー成形によりボトル底部の芯ずれを防止し、優れた自立定性が得られるペットボトルの製造方法を提供する。

解決手段

プリフォーム11をブロー成形し、胴部17aと底部17bとを備え、底部17bは平坦部29,30を備え、中央部31が胴部17a内に張り出し、最終製品よりも大きい一次成形ボトル17を形成する。胴部17aを加熱して自由収縮させ、平坦接地部20と接地部20の内側で胴部内膨出する凹部21とを備える収縮ボトル19を形成する。収縮ボトル19をブロー成形し、最終製品としての二次成形ボトルを26形成する。一次成形ボトル17の底部17bの外径r1 の、平坦部30の外周から立ち上がる胴部17aの底部17bに連なる最大部分の外径r2 に対する比r2 /r1 が1.1〜1.8、好ましくは1.3〜1.6になるようにブロー成形する。平坦部29,30は、底部17bの中央に向けて傾斜するテーパ部である。

概要

背景

炭酸飲料果汁ミネラルウォーター等の清涼飲料水容器としてポリエチレンテレフタレート樹脂ブロー成形して得られたボトル(以下、樹脂についてペット樹脂、ボトルについてペットボトル略記する)が用いられている。前記ペットボトルは、ボトル本体を形成するペット樹脂が前記ブロー成形により二軸延伸され、分子配向されているので、強度、耐熱性、透明性、ガスバリア性軽量性等の諸物性に優れている。

前記ペットボトルの強度及び耐熱性をさらに向上させるために、従来、ペット樹脂製のプリフォーム延伸温度に加熱してブロー成形して、全体の形状が最終製品よりも大きい一次成形ボトルを形成し、該一次成形ボトルを加熱して自由収縮させて収縮ボトルを得たのち、該収縮ボトルを再びブロー成形することにより、最終製品としての二次成形ボトルを得る所謂二段ブロー成形法による製造方法が知られている。前記二段ブロー成形法によれば、一度のブロー成形で最終製品を得る場合に比較してペットボトルの胴部結晶化がより進み、優れた強度及び耐熱性を得ることができる。

また、前記ペットボトルは、果汁、ミネラルウォーター等の容器に使用する場合には、炭酸飲料の容器に使用される場合のような耐圧性が要求されないため、底部を平坦にすることができる。そこで、前記のような平坦な底部の中央部を胴部の内部に膨出した凹部とし、該凹部の外周側の平坦部接地部とすることにより、前記ペットボトルに自立性を付与することが行われている。

前記底部形状は、形状が複雑であり、しかも部分的に変形量が大きくなるので、前記二段ブロー成形法では、前記一次成形ボトルの底部に、前記最終製品の底部に形成される凹部及び接地部に対応する凹部及び平坦部を予め形成しておき、これを前記収縮ボトルとしてブロー成形する際に矯正して前記二次成形ボトルとすることが考えられる。この場合、前記一次成形ボトルが加熱下に収縮されて収縮ボトルが形成されたときに、前記一次成形ボトルの底部に形成された凹部と同様の凹部をその底部に備えた収縮ボトルが得られ、次いで、前記収縮ボトルをブロー成形する際に、該凹部に嵌合する底部成形型を用いてブロー成形を行えば、前記底部形状を備える二次成形ボトルが容易に得られるものと期待される。

しかしながら、前記最終製品の底部に形成される凹部に対応して、胴部の内部に膨出した凹部を形成すると共に、該凹部の外周側に平坦部を形成した一次成形ボトルを加熱下に自由収縮させると、前記平坦部から胴部に連なる部分領域では円周方向で均等に収縮せず、このため得られる収縮ボトルは全体が前記一次成形ボトルに相似的に収縮しないでボトル底部中心がずれた所謂芯ずれボトルとなるという不都合がある。このような芯ずれボトルは、二次成形ボトルを得るブロー成形においても芯ずれが矯正されず、最終製品としてのペットボトルの底部にも芯ずれを発生せしめる。前記最終製品のボトル底部の芯ずれは、外観不良として商品価値下げるばかりでなく、偏肉の原因ともなり好ましくない。

さらに、前記一次成形ボトルを加熱下に自由収縮させると、前記平坦部から胴部に連なる部分にかけての収縮量が前記平坦部より大きいため、該平坦部が取り残された形で環状突出部を形成するとの不都合もある。この環状突出部は、突出方向、高さなどが一様でない上、前記芯ずれと同様に二次成形ボトルを得るブロー成形においても矯正されないので、前記最終製品のボトルの自立定性が失われる場合がある。

概要

二段ブロー成形によりボトル底部の芯ずれを防止し、優れた自立安定性が得られるペットボトルの製造方法を提供する。

プリフォーム11をブロー成形し、胴部17aと底部17bとを備え、底部17bは平坦部29,30を備え、中央部31が胴部17a内に張り出し、最終製品よりも大きい一次成形ボトル17を形成する。胴部17aを加熱して自由収縮させ、平坦な接地部20と接地部20の内側で胴部内に膨出する凹部21とを備える収縮ボトル19を形成する。収縮ボトル19をブロー成形し、最終製品としての二次成形ボトルを26形成する。一次成形ボトル17の底部17bの外径r1 の、平坦部30の外周から立ち上がる胴部17aの底部17bに連なる最大部分の外径r2 に対する比r2 /r1 が1.1〜1.8、好ましくは1.3〜1.6になるようにブロー成形する。平坦部29,30は、底部17bの中央に向けて傾斜するテーパ部である。

目的

本発明は、かかる不都合を解消して、二段ブロー成形法により、最終製品のボトル底部に芯ずれを生じることを防止できると共に、優れた自立安定性を付与することができるポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
3件

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請求項1

外周部にねじ部を備えた口部と、該口部に連なって該口部の下方に形成された二軸延伸された胴部と、該胴部の下部を形成する底部とからなり、該底部は該胴部に連なる平坦接地部と該接地部の内側で該胴部内膨出する凹部とを備え、該接地部により自立可能なポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法であって、ポリエチレンテレフタレート樹脂製プリフォーム延伸温度に加熱し、次いで所定の一次成形型内でブロー成形することにより、円筒状胴部と該胴部の下部を形成する底部とを備え、該底部は該胴部に連なる部分に平坦部を備えると共に少なくとも該底部の中央部が該胴部内に張り出していて、全体の形状が最終製品よりも大きい一次成形ボトルを形成する第1のブロー成形工程と、前記一次成形ボトルの胴部を加熱して自由収縮させることにより、底部の胴部に連なる部分に平坦部が形成されると共に該平坦部の内側で該胴部内に膨出する凹部が形成された収縮ボトルを形成する収縮工程と、前記収縮ボトルを所定の胴部成形型と前記収縮ボトルの底部に嵌合される底部成形型とからなる二次成形型内でブロー成形することにより、最終製品としての二次成形ボトルを形成する第2のブロー成形工程とを備え、前記第1のブロー成形工程は、前記成形型により、前記一次成形ボトルの底部の外径r1 の前記平坦部の外周から立ち上がる胴部の該底部に連なる最大部分の外径r2 に対する比r2 /r1 が1.1〜1.8の範囲になるようにブロー成形することを特徴とするポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法。

請求項2

前記第1のブロー成形工程は、前記成形型により、前記一次成形ボトルの底部の外径r1 の前記平坦部の外周から立ち上がる胴部の該底部に連なる最大部分の外径r2 に対する比r2 /r1 が1.3〜1.6の範囲にあることを特徴とする請求項1記載のポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法。

請求項3

前記一次成形ボトルの平坦部は、前記底部の中央に向けて傾斜するテーパ部であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法。

技術分野

0001

本発明は、飲料容器等に用いられるポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法に関するものである。

背景技術

0002

炭酸飲料果汁ミネラルウォーター等の清涼飲料水容器としてポリエチレンテレフタレート樹脂ブロー成形して得られたボトル(以下、樹脂についてペット樹脂、ボトルについてペットボトル略記する)が用いられている。前記ペットボトルは、ボトル本体を形成するペット樹脂が前記ブロー成形により二軸延伸され、分子配向されているので、強度、耐熱性、透明性、ガスバリア性軽量性等の諸物性に優れている。

0003

前記ペットボトルの強度及び耐熱性をさらに向上させるために、従来、ペット樹脂製のプリフォーム延伸温度に加熱してブロー成形して、全体の形状が最終製品よりも大きい一次成形ボトルを形成し、該一次成形ボトルを加熱して自由収縮させて収縮ボトルを得たのち、該収縮ボトルを再びブロー成形することにより、最終製品としての二次成形ボトルを得る所謂二段ブロー成形法による製造方法が知られている。前記二段ブロー成形法によれば、一度のブロー成形で最終製品を得る場合に比較してペットボトルの胴部結晶化がより進み、優れた強度及び耐熱性を得ることができる。

0004

また、前記ペットボトルは、果汁、ミネラルウォーター等の容器に使用する場合には、炭酸飲料の容器に使用される場合のような耐圧性が要求されないため、底部を平坦にすることができる。そこで、前記のような平坦な底部の中央部を胴部の内部に膨出した凹部とし、該凹部の外周側の平坦部接地部とすることにより、前記ペットボトルに自立性を付与することが行われている。

0005

前記底部形状は、形状が複雑であり、しかも部分的に変形量が大きくなるので、前記二段ブロー成形法では、前記一次成形ボトルの底部に、前記最終製品の底部に形成される凹部及び接地部に対応する凹部及び平坦部を予め形成しておき、これを前記収縮ボトルとしてブロー成形する際に矯正して前記二次成形ボトルとすることが考えられる。この場合、前記一次成形ボトルが加熱下に収縮されて収縮ボトルが形成されたときに、前記一次成形ボトルの底部に形成された凹部と同様の凹部をその底部に備えた収縮ボトルが得られ、次いで、前記収縮ボトルをブロー成形する際に、該凹部に嵌合する底部成形型を用いてブロー成形を行えば、前記底部形状を備える二次成形ボトルが容易に得られるものと期待される。

0006

しかしながら、前記最終製品の底部に形成される凹部に対応して、胴部の内部に膨出した凹部を形成すると共に、該凹部の外周側に平坦部を形成した一次成形ボトルを加熱下に自由収縮させると、前記平坦部から胴部に連なる部分領域では円周方向で均等に収縮せず、このため得られる収縮ボトルは全体が前記一次成形ボトルに相似的に収縮しないでボトル底部中心がずれた所謂芯ずれボトルとなるという不都合がある。このような芯ずれボトルは、二次成形ボトルを得るブロー成形においても芯ずれが矯正されず、最終製品としてのペットボトルの底部にも芯ずれを発生せしめる。前記最終製品のボトル底部の芯ずれは、外観不良として商品価値下げるばかりでなく、偏肉の原因ともなり好ましくない。

0007

さらに、前記一次成形ボトルを加熱下に自由収縮させると、前記平坦部から胴部に連なる部分にかけての収縮量が前記平坦部より大きいため、該平坦部が取り残された形で環状突出部を形成するとの不都合もある。この環状突出部は、突出方向、高さなどが一様でない上、前記芯ずれと同様に二次成形ボトルを得るブロー成形においても矯正されないので、前記最終製品のボトルの自立定性が失われる場合がある。

発明が解決しようとする課題

0008

本発明は、かかる不都合を解消して、二段ブロー成形法により、最終製品のボトル底部に芯ずれを生じることを防止できると共に、優れた自立安定性を付与することができるポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

本発明者らは、前記最終製品の底部に形成される凹部に対応して、胴部の内部に膨出した凹部を形成すると共に、該凹部の外周側に平坦部を形成した一次成形ボトルを加熱下に自由収縮させて得られた収縮ボトルにおいて、前記芯ずれ及び環状突出部の発生する原因について検討した。この結果、本発明者らは、プリフォーム自体の温度分布及びプリフォームから延伸ブローされた際の一次成形ボトルの延伸倍率がボトル各部で異なること、特に前記延伸倍率の変動は一次成形ボトルの胴部下方から胴部の内部に膨出した凹部を形成した底部に至る部分で顕著であり、この様な一次成形ボトルを加熱下に自由収縮させると、前記平坦部から胴部に連なる領域が個々の延伸倍率に応じた収縮挙動を示し、前記芯ずれや環状突出部が発生することを見い出した。

0010

前記一次成形ボトルの延伸倍率について詳述すると、前記一次成形ボトルでは底部中央に厚肉で未延伸の部分が形成され、底部の前記平坦部は該底部中央の部分に近く、延伸倍率の低い部分となっている。一方、前記平坦部から胴部に連なる部分は、逆に延伸倍率の高い部分となっている。この結果、前記平坦部から胴部に連なる領域は、延伸倍率が低倍率から高倍率へと急激に変化する部分に当たることとなり、この部分ではブロー成形時に前記延伸倍率の変動により前記収縮挙動を示すものと考えられる。

0011

そこで、本発明らはさらに検討を重ねた結果、一次成形ボトルをブロー成形する際に、円筒状胴部の下部を形成する底部に、該胴部に連なる部分に平坦部を備えると共に少なくとも該底部の中央部が該胴部内張り出している一次成形ボトルにおいて、その底部の外径r1 の前記平坦部の外周から立ち上がる胴部の該底部に連なる最大部分の外径r2 に対する比r2 /r1 が特定の範囲になるようにブロー成形することにより、加熱下に自由収縮させても、前記芯ずれや環状突出部が発生しない収縮ボトルが得られることを知見し、本発明に到達した。

0012

そこで、本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法は、外周部にねじ部を備えた口部と、該口部に連なって該口部の下方に形成された二軸延伸された胴部と、該胴部の下部を形成する底部とからなり、該底部は該胴部に連なる平坦な接地部と該接地部の内側で該胴部内に膨出する凹部とを備え、該接地部により自立可能なポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの製造方法であって、ポリエチレンテレフタレート樹脂製のプリフォームを延伸温度に加熱し、次いで所定の一次成形型内でブロー成形することにより、円筒状胴部と該胴部の下部を形成する底部とを備え、該底部は該胴部に連なる部分に平坦部を備えると共に少なくとも該底部の中央部が該胴部内に張り出していて、全体の形状が最終製品よりも大きい一次成形ボトルを形成する第1のブロー成形工程と、前記一次成形ボトルの胴部を加熱して自由収縮させることにより、底部の胴部に連なる部分に平坦部が形成されると共に該平坦部の内側で該胴部内に膨出する凹部が形成された収縮ボトルを形成する収縮工程と、前記収縮ボトルを所定の胴部成形型と前記収縮ボトルの底部に嵌合される底部成形型とからなる二次成形型内でブロー成形することにより、最終製品としての二次成形ボトルを形成する第2のブロー成形工程とを備え、前記第1のブロー成形工程は、前記成形型により、前記一次成形ボトルの底部の外径r1 の前記平坦部の外周から立ち上がる胴部の該底部に連なる最大部分の外径r2 に対する比r2 /r1 が1.1〜1.8の範囲、好ましくは1.3〜1.6の範囲になるようにブロー成形することを特徴とする。

0013

本発明の製造方法によれば、まず、ペット樹脂製のプリフォームを延伸温度に加熱し、次いで所定の成形型内でブロー成形することにより、一次成形ボトルを形成する。前記一次成形ボトルは、円筒状胴部と該胴部の下部を形成する底部とを備え、該底部は該胴部に連なる部分に平坦部を備えると共に少なくとも該底部の中央部が該胴部内に張り出した形状となっており、全体の形状が最終製品よりも大きくなっている。このように、一次成形ボトルの全体の形状を最終製品よりも大きくすることにより、後工程で該一次成形ボトルを自由収縮させて再びブロー成形したときに、ペット樹脂の結晶化度が進み、前記二次成形ボトルに優れた強度及び耐熱性が発現する。

0014

本発明の製造方法では、次に、前記一次成形ボトルの胴部を加熱することにより、収縮ボトルを形成する。前記一次成形ボトルは、前記加熱により成形時の歪みが解放されると共に結晶化度が高くなり、これに伴って自由収縮する。

0015

本発明の製造方法では、前記一次成形ボトルを、その底部の外径r1 の前記平坦部の外周から立ち上がる胴部の該底部に連なる最大部分の外径r2 に対する比r2 /r1 が1.1〜1.8の範囲になるようにブロー成形しておくことにより、前記自由収縮により、前記一次成形ボトルの平坦部の外周側より前記収縮ボトルの底部の胴部に連なる部分に平坦部が形成されると共に、前記一次成形ボトルの平坦部の内周側及び底部の中央部より該収縮ボトルの平坦部の内側に該収縮ボトルの胴部内に膨出する凹部が形成される。そして、前記収縮ボトルの平坦部は、外方に反転突出する変形を起こさない。

0016

そこで、次に、前記収縮ボトルの底部を前記二次成形型の底部成形型に嵌合して、該二次成形型内でブロー成形することにより、平坦な接地部を備え、自立安定性に優れた最終製品としての二次成形ボトルを形成することができる。

0017

前記比r2 /r1 の値が1.8より大きいと、一次成形ボトルを加熱下に自由収縮させたときに、前記収縮ボトルの平坦部が前記凹部の周囲でボトルの外方に反転突出すると共に、前記凹部がボトルの中心軸からずれてしまい、最終製品の自立安定性が損なわれる。また、前記比r2 /r1 の値が1.1未満では、一次成形ボトルの底部が胴部に連なる部分が良好に成形できなくなる。

0018

前記一次成形ボトルは、底部の外径r1 の前記平坦部の外周から立ち上がる胴部の該底部に連なる最大部分の外径r2 に対する比r2 /r1 を、さらに1.3〜1.6の範囲になるようにブロー成形することにより、前記自由収縮の際に、前記収縮ボトルの平坦部が外方に突出する変形を確実に防止し、前記凹部をボトルの中心軸上に確実に維持することができる。

0019

前記比r2 /r1 の値が1.6より大きいと一次成形ボトルを加熱下に自由収縮させたときに、前記収縮ボトルの平坦部が前記凹部の周囲でボトルの外方に反転突出したり、前記凹部がボトルの中心軸からずれることがあり、1.3未満では、一次成形ボトルの底部が胴部に連なる部分の良好な成形が困難になる。

0020

また、本発明の製造方法では、前記一次成形ボトルの平坦部は、前記底部の中央に向けて傾斜するテーパ部であることを特徴とする。前記一次成形ボトルの平坦部を前記テーパ部とすることにより、前記自由収縮の際に、前記一次成形ボトルの底部の中央部が、確実に前記収縮ボトルの胴部内に膨出されて前記凹部を形成することができると共に、前記収縮ボトルの平坦部が外方に突出する変形を確実に防止することができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

次に、添付の図面を参照しながら本発明の実施の形態についてさらに詳しく説明する。図1は本発明の製造方法により得られるポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの一例を示す斜視図であり、図2乃至図6図1示のペットボトルの製造工程を示す説明的断面図である。また、図7(a)は図4示の一次成形ボトルと収縮ボトルとの底部形状を比較する要部拡大図であり、図7(b)は従来の一次成形ボトルと収縮ボトルとの要部を拡大して底部形状を比較する説明的断面図である。

0022

図1示のように、本実施形態のペットボトル1は、外周部にねじ部2を備えた口部3と、口部3に連なって口部3の下方に形成された胴部4と、胴部4の下部を形成する底部5とからなる。胴部4は、ブロー成形により二軸延伸されており、その断面形状は略長方形となっている。また、胴部4の側面6には、ブロー成形により所定の意匠形状が形成されている。

0023

一方、底部5は、胴部4に連なる平坦な接地部7と、接地部7の内側で胴部4内に膨出する凹部8とを備えている。そして、ペットボトル1は、接地部7により自立可能に形成されている。

0024

次に、図1示のペットボトル1の製造方法について説明する。

0025

まず、図2示のように、ペット樹脂の射出成形により得られたプリフォーム11を95〜100℃の延伸温度に加熱し、口部3をマンドレル12で保持して、一次成形ボトルの外部形状に一致する形状の空洞部を備える一次成形金型13に装着する。一次成形金型13は、胴部成形型14と底部成形型15とからなる。尚、プリフォーム11の口部3は、予め加熱により白化結晶化されていてもよい。

0026

次に、図3示のように、前記プリフォーム11の内部にストレッチロッド16を挿入し、ストレッチロッド16でプリフォーム11をその長さ方向に延伸しながら、口部3からプリフォーム11内に20〜25kg/cm2 の高圧空気を導入することにより、第1のブロー成形を行う。これにより、プリフォーム11が一次成形金型13の内部形状に沿う形状に膨張され、一次成形ボトル17が形成される。一次成形ボトル17は、後述の底部形状を備えるとともに、全体の形状が最終製品である図1示のペットボトル1よりも大きくなっている。

0027

次に、一次成形ボトル17を加熱炉に移動する。加熱炉は、図4示のように、一次成形ボトル17の胴部17aに対向するように複数の赤外線パネルヒーター18aが配置されており、他方の側に反射板18bが配置されている。

0028

そこで、次に、一次成形ボトル17の口部3をマンドレル12で保持した状態で、一次成形ボトル17を回転させながら、赤外線パネルヒーター18aにより胴部17aを加熱する。このとき、赤外線パネルヒーター18aの温度は500℃程度であり、これにより一次成形ボトル17の胴部17a表面が最大180℃程度に加熱される。

0029

一次成形ボトル17は、前記のように加熱されると、図3示の第1のブロー成形時の歪みが解放される一方、結晶化度が上昇し、全体的に収縮して、最終製品より細い外径と最終製品と略等しい高さの収縮ボトル19が形成される。このとき、一次成形ボトル17の底部17bが収縮し、底部17bの平坦部の外周側より、収縮ボトル19の底部の胴部に連なる部分に平坦部20が形成される。また、一次成形ボトル17の底部17bの平坦部の内周側及び底部17bの中央部より、収縮ボトル19の平坦部20の内側に、収縮ボトル19の胴部内に膨出する凹部21が形成される。

0030

次に、図5示のように、収縮ボトル19を最終製品であるペットボトル1の外部形状に一致する形状の空洞部を備える二次成形金型22に装着する。このとき、収縮ボトル19は赤外線パネルヒーター18aにより加熱された直後であり、その温度は160℃程度になっている。

0031

二次成形金型22は、胴部成形型23と底部成形型24とからなり、底部成形型24は収縮ボトル19の凹部21に嵌合される突出部25を備え、二次成形金型22の軸Aの方向に移動自在に設けられている。収縮ボトル19は、前記のように自由収縮するが、凹部21の中心は前記一次成形ボトル17を自由収縮しているので、二次成形金型22の軸に一致して収縮する。次いで、底部成形型24が二次成形金型22の内側方向に移動することにより、図6示のように突出部25が凹部21に嵌合される。

0032

次に、収縮ボトル19を前記のように二次成形金型22に装着し、底部成形型24の突出部25が凹部21に嵌合された状態で、口部3から収縮ボトル19内に35〜40kg/cm2 の高圧空気を導入することにより第2のブロー成形を行う。前記第2のブロー成形により、収縮ボトル19が二次成形金型22の内部形状に沿う形状に膨張され、二次成形ボトル26が形成される。このとき、収縮ボトル19の底部の平坦部20がペットボトル1の接地部7となり、収縮ボトル19の凹部21がペットボトル1の凹部8となる。また、二次成形金型22は金型温度が130〜140℃に設定されており、二次成形ボトル26にヒートセットが施される。

0033

そして、冷却したのち、二次成形金型22を開いて二次成形ボトル26を取り出すことにより、最終製品としてのペットボトル1が得られる。

0034

本発明の製造方法では、図3示のように、プリフォーム11から一次成形ボトル17を成形する際に、底部17bが特定の形状になるようにブロー成形する。底部17bは、図7(a)示のように、軸Aの周囲に胴部17a内に突出する環状リブ27と、胴部17a外に突出する環状リブ28とを備えている。環状リブ27,28間は平坦部29、環状リブ28の外周側は平坦部30となっており、平坦部29,30は共に底部17bの中央に向けて傾斜するテーパ部を形成して、底部17bの中央部31が胴部17a内に張り出すようになっている。また、平坦部30の外周から胴部17aが略直角に立ち上がっている。

0035

そして、一次成形ボトル17では、底部17bの外径r1 の、平坦部30から立ち上がる胴部17aの底部17bに連なる最大部分の外径r2 に対する比r2/r1 が、1.1〜1.8の範囲、好ましくは1.3〜1.6の範囲になるようにされている。

0036

前記比r2 /r1 の値を前記範囲としておくことにより、一次成形ボトル17を図4のようにして加熱下に自由収縮させて収縮ボトル19を形成したときに、図7(a)示のように、一次成形ボトル17の平坦部30により、収縮ボトル19の底部の胴部に連なる部分に平坦部20が形成される。また、一次成形ボトル17の平坦部29及び底部17bの中央部31により、平坦部20の内周側に収縮ボトル19の胴部内に膨出する凹部21が形成される。

0037

収縮ボトル19では、平坦部20が収縮ボトル19の外方に突出せず、凹部21が収縮ボトル19の中心軸上に維持されているので、最終製品としての二次成形ボトル26(ペットボトル1)において、平坦な接地部7を形成することができ、優れた自立安定性を得ることができる。

0038

前記本発明の製造方法に対して、従来は、図7(b)示のように、一次成形ボトル41は、胴部41aと、該胴部41aの下部を形成する底部41bとからなり、底部41bは該胴部41aに連なる平坦部42と、平坦部42の内周側に形成され胴部41a内に膨出する凹部43とからなる。そして、従来の一次成形ボトル41では、底部41bの外径r1 の、平坦部42から立ち上がる胴部41aの底部41bに連なる最大部分の外径r2 に対する比r2 /r1 が、1.8より大きく、例えば2.0に設定されている。

0039

前記形状の一次成形ボトル41を、図4のようにして加熱下に自由収縮させて収縮ボトル44を形成すると、凹部43がそのまま残ると共に、一次成形ボトル41の平坦部42により凹部43の外周側に、平坦部45が円周方向に不均一な形で形成される。しかし、平坦部45の内周側、凹部43の周囲には、外方に反転して突出する環状突出部46が中心軸からずれて形成されてしまう。前記収縮ボトル44は、一次成形ボトル41を加熱下に自由収縮させることにより得られるので、前記環状突出部46はその突出方向、高さ等が一様ではなく、しかも図5及び図6示のようにして収縮ボトル44に対して第2のブロー成形を施した後にも、矯正されずにそのまま残ってしまうので、最終製品の自立安定性が著しく損なわれることになる。

図面の簡単な説明

0040

図1本発明の製造方法により得られるポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトルの一例を示す斜視図。
図2本発明の製造方法の第1のブロー成形工程を示す説明的断面図。
図3本発明の製造方法の第1のブロー成形工程を示す説明的断面図。
図4本発明の製造方法の収縮工程を示す説明的断面図。
図5本発明の製造方法の第2のブロー成形工程を示す説明的断面図。
図6本発明の製造方法の第2のブロー成形工程を示す説明的断面図。
図7図7(a)は図4示の一次成形ボトルと収縮ボトルとの底部形状を比較する要部拡大図、図7(b)は従来の一次成形ボトルと収縮ボトルとの要部を拡大して底部形状を比較する説明的断面図。

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0041

1…ポリエチレンテレフタレート樹脂製ボトル、 2…ねじ部、 3…口部、4…胴部、 5…底部、 7…接地部、 8…凹部、 11…プリフォーム、17…一次成形ボトル、 19…収縮ボトル、 26…二次成形ボトル。

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