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図面 (20)

課題

本発明は、立体画像を作成する際に容易に映像確認を行なうことができると共に、大画面による映像表示を行なうことができ、しかも小型で携帯性に優れた映像観察装置を提供する。

解決手段

自己に供給された映像信号による映像を観察者両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置1と、頭部装着型映像表示装置1によって映出され得る映像を制作するに適合した仕様であり、この映像を表わす映像信号を出力するための出力部を有してなるコンピュータ3(L,R)と、コンピュータ3と頭部装着型映像表示装置1との間の信号伝送路中に介挿され、このコンピュータ3から頭部装着型映像表示装置1への映像信号の供給態様に関して操作者の任意による操作を施すためのコントローラ2とを備える。

概要

背景

従来において、例えば立体映像等による動画制作を行なう場合の作業の流れの一例としては、本願に添付の図面中、図40に示すように、まずプロセスP1として物体データ基本データ)の作成が行なわれ、次のプロセスP2において、プロセスP1で作成されたデータに基づくアニメーション作業、すなわち動画作成作業が行なわれる。そして、次のプロセスP3において、プロセスP2で作成された動画データに基づく本番レンダリング作業、すなわち完成品としての動画作成作業が行なわれ、この動画データは、次のプロセスP4において、レコーディング作業、すなわち記録媒体に対する記録が行なわれる、といった作業が一般的である。

立体映像制作についての上記物体データ作成工程(プロセスP1)において行なわれる作業としては、例えば図43に示すように、二台の撮像装置カメラL,R)を並べて配設し、それぞれの撮像装置によって撮像された一対の映像をそれぞれ独立した記録装置ビデオデッキL,R)によって記録するといった作業が行われる。そして、この記録された一対の映像を基本データとし、この基本データに基づいて動画作成作業が行なわれることとなる。

また、コンピュータ等によって左眼に対して再生すべき映像と、右眼に対して再生すべき映像の一対の映像をそれぞれフレーム毎に作成し(いわゆるコンピュータ・グラフィクスCG))、この作成された一対の映像をそれぞれ独立した記録装置によって記録するといった作業が、物体データ作成工程の作業として行われる。そして、この一対の映像(CG)を基本データとして、この基本データに基づいて動画作成作業が行なわれることとなる。

ここで、両眼視差を利用した立体映像について、本願に添付の図面中、図41、図42によって、以下に簡単に説明する。

図41(a)において符号Lで示す左眼用映像と符号Rで示す右眼用映像は、単一の物体(図41では球状物)を観察者の左眼および右眼によってそれぞれ各別に観察した場合を想定して撮像、または作成された物体データの映像である。

この左眼用映像Lと右眼用映像Rとを、それぞれ独立させて観察者の左右の眼に対して各別に再生すると、図41(b)に示すように、観察者の左右の眼は、再生装置の表示手段(LCD等)の虚像面を見ることとなるが、このとき、表示手段の虚像面上の物体データ、すなわち左眼用映像Lと右眼用映像Rの二つの物体データは、単一視されて一つの物体像として観察することができる(このような現象を「融像」という。)。

また、物体が手前に飛び出して見えるようにするためには、図42(a)に示すような左眼用映像Lと右眼用映像Rの一対の物体データを撮像または作成する。この場合には、左眼用映像Lの物体データと右眼用映像Rの二つの物体データは、図42(b)に示すように、表示手段(LCD等)の虚像面上において、その位置が逆転され、これにより、観察者の左右の眼によって単一視された物体像は、図42(b)において「飛び出し量」として示す分だけ手前に飛び出した位置にあるように観察されることとなる。

そして、従来においては、上述のような立体映像制作の作業中に行なわれる物体データの撮像または作成は、図43に示すように、独立した二台の撮像装置、すなわち左眼用の映像を撮像するカメラLと、右眼用の映像を撮像するカメラRとを被写体に向けて並べて配設し、それぞれのカメラL,Rによって撮像された一対の映像(左眼用映像Lおよび右眼用映像R)を、それぞれ独立した二台の記録装置、すなわち左眼用映像Lを記録するビデオデッキLと、右眼用映像Rを記録するビデオデッキRによって、それぞれ別々の記録媒体に記録され、これを基本データとしている。

なお、図43において示す符号La,Raは、それぞれカメラL,Rの撮像光学系による画角、すなわち撮像することのできる範囲を示しており、カメラLの画角LaとカメラRの画角Raとは略等しくなるように、かつ両画角La,Raは、ほとんど重複するように設定されている。そして、この重複部分が設けられていることによって、この範囲内で立体視感を得ることができるようになっている。

また、上述のようにして撮像または作成され、記録された物体データ(基本データ)に基づいて動画を作成する場合に行なわれる立体映像の確認は、従来においては、次のようにして行なわれている。

すなわち、図44に示すように、例えば独立した二台のビデオデッキL,Rによって左眼用映像Lと右眼用映像Rとを同期関係を確保しながら同時に再生し、それぞれの映像信号をカメラL,Rに対して出力し、このカメラL,Rの観察手段であり再生手段でもある、例えば液晶ディスプレイ(LCD)等によって形成されるファインダ部によって、各映像L,Rをそれぞれ観察者の左右の眼に対して独立させて表示することによって、上述の映像制作時における立体映像の確認が行なわれている。

このように、上述の図40によって説明したような立体映像制作作業中における物体データ作成工程(P1)、アニメーション作業工程(P2)、本番レンダリング工程(P3)等においては、撮像あるいは作成した立体映像について、その都度、確認を行ないながら制作を進めたいという要求がある。

この映像制作時において行なわれる立体映像の確認事項としては、例えばどのくらいの立体感が適切であるか、迫力感は充分であるか、左右一対の映像が融像不可能な視差となってはいないか、各映像を編集する際に各シーンをつなげる場合に、画面の前後方向への飛び出し量のバランスが適当となっているか等の種々の項目が挙げられる。

上述した要求、すなわち映像制作時において確認を行ないながら作業を進めることについての要求は、制作される立体映像を、例えばゲーム、アミューズメントエンターテイメント等で利用する場合であって、特に臨場感のある映像を得たいといった場合等に、強く要求されているものである。

一方、立体映像を撮像するための撮像装置(システム)については、従来より種々の提案がなされている。

例えば特開平7−75134号公報によって開示されている立体画像撮像装置は、左右一対の小型カメラからなるカメラ装置と、このカメラ装置の位置を制御するコントローラと、カメラ装置で撮像された映像を各別に表示するモニタ装置等によって構成したものである。

そして、モニタ装置には、左右一対の小型カメラの映像をそれぞれ表示する小型モニタと、内部にレンズを有するアイカップが設けられており、これによって、カメラ装置によって撮像される映像を拡大表示すると共に、立体視することができるものである。

さらに、カメラ装置はコントローラにより上下、左右方向に移動することができるので、観察者は、コントローラによってカメラ装置の位置を制御することにより所望の方向の映像を観察することが容易にできるようにしたものである。

他方、近年においては、テレビパーソナルコンピュータ(PC)等の表示装置(以下、ディスプレイ等という。)上に動画像を表示して行なう、いわゆるコンピュータ・ゲーム等が種々実用化されている。

これらのゲーム等には、種々の内容のものがあり、例えば図45に示すように、表示画面が上下方向(図45に示す矢印Y方向)にスクロールして敵戦闘機撃墜することでゲームが進行する内容のものや、図46に示すように、表示画面が横方向(図46に示す矢印X方向)にスクロールして敵キャラクタを倒していくことでゲームが進行する内容のもの等、種々のものがある。

したがって、各ゲーム等を最も楽しむことができると共に、より快適にまた臨場感を演出するために最適な画面枠の大きさ、画面の縦横比アスペクト比)等の条件は、各ゲーム毎に異なるものである。

また、スピード感重視するようなゲームでは、CPUの処理を速度優先の設定とし、表示画像画質を低い精度に設定しても充分に楽しむことはできるが、表示画像が低速度で進行し、ゲーム内容物語り性)や動画像そのものを含むゲームキャラクタ等の表示画像を重視するような内容のゲームでは、表示画像を高精細な画像に設定する方が、ゲームをより堪能することができることとなる。

そこで、各種ゲームソフトウェアを作成する場合において、映像確認を行なうためのディスプレイ等は、実際にそのゲームを行なう際のディスプレイ等と同様の画面枠の大きさ、縦横比(アスペクト比)、画質等に対応したものを使用することが望ましい。

しかしながら、現状では、一般的な家庭個人的に楽しむ家庭用ゲーム等の場合には、そのディスプレイ等として家庭用テレビを使用することが一般的であるために、各種ゲームの内容に応じて、適切な画面枠の大きさ、アスペクト比、画質等を設定、変更すること等を考慮して制作されているわけではない。

また、どのような種類のゲームでも楽しむことができるようにするためには、高精細な画質で表示することができ、かつ画面枠の大きなディスプレイ等を用意する必要があるが、この場合には、専用のディスプレイを用意することになり、また非常に高価なものである上、その設置のためには、広いスペースが必要となってしまうので実用的ではない。そして、このような問題は、家庭における使用のみに限らず、例えばアミューズメントパークゲームセンターゲーム用ソフトウェア開発現場等においても同様の問題となっている。

そこで、近年においては、映像を表示したり、各種ゲーム等に用いるための小型ディスプレイとして頭部から顔面を覆うようにして装着する、いわゆるヘッド・マウンテッド・ディスプレイ等の頭部装着型映像表示装置についての提案が種々行なわれている。

例えば、特開平4−33679号公報に開示されているゲーム用ディスプレイは、映像投光装置と、この映像投光装置から出射した映像表示光を所定の方向に導くように配置された光路変更部材ミラー)とを備え、映像投光装置は、ゲーム機本体からの画像信号に応じた映像を表示する表示面を有する光学映像表示手段と、上記表示面から出射した映像表示光を光路変更部材(ミラー)に向けて投光する光学部材とを有するものである。

これによれば、周囲の不要な情報を遮断することで、ゲームの世界(雰囲気)に没頭することができると共に、眼と表示像との距離を適切に保持することで、眼の疲労、視力低下を低減することができるものである。

また、特開平5−180595号公報に開示されている射撃玩具は、模擬銃ゴーグル、および模擬銃とゴーグルとの間の信号を伝達するケーブル等によって構成されているものであって、制御手段は、模擬銃のトリガー信号と、ゴーグルの赤外線受光手段の受光信号の状態とに基づいて、命中判断を行なう一方、ゴーグルの赤外線受光手段が所定の赤外線信号を受けたときは、被弾したと判断して、命中、被弾等の情報を表示手段によりゴーグルのグラスの一部に表示するようにしたものである。

概要

本発明は、立体画像を作成する際に容易に映像確認を行なうことができると共に、大画面による映像表示を行なうことができ、しかも小型で携帯性に優れた映像観察装置を提供する。

自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置1と、頭部装着型映像表示装置1によって映出され得る映像を制作するに適合した仕様であり、この映像を表わす映像信号を出力するための出力部を有してなるコンピュータ3(L,R)と、コンピュータ3と頭部装着型映像表示装置1との間の信号伝送路中に介挿され、このコンピュータ3から頭部装着型映像表示装置1への映像信号の供給態様に関して操作者の任意による操作を施すためのコントローラ2とを備える。

目的

本発明は、上述した諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、立体画像を作成する際に、容易に立体映像の確認を行なうことができると共に、大画面による映像の表示を行なうことができ、しかも小型で携帯性に優れた映像観察装置を提供するにある。

また、本発明は、ゲーム等の表示画像を表示する際の各種設定(例えばアスペクト比、画質等)を容易に行なうことができる映像観察装置を提供することを目的とする。

そして、本発明は、表示装置自体の各種設定(例えば眼幅調整視度調整等)を、表示装置装着後にも、容易に行なうことができる映像観察装置を提供することを目的とする。

さらに、本発明は、開始しようとするゲームの操作方法等を映像観察装置の映像表示部に表示させることで、表示装置装着後に、マニュアル等を参照することを不要とした映像観察装置を提供することを目的とする。

さらにまた、本発明の目的は、ゲーム等によって使用中に、電源供給中断された場合において、ゲームの進行状況等を確実に保護することのできる映像観察装置を提供するにある。

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
3件

この技術が所属する分野

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請求項1

自己に供給された映像信号による映像観察者両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置と、上記頭部装着型映像表示装置によって映出され得る映像を制作するに適合した仕様であり当該映像を表わす映像信号を出力するための出力部を有してなるコンピュータと、上記コンピュータと頭部装着型映像表示装置との間の信号伝送路中に介挿され該コンピュータから頭部装着型映像表示装置への映像信号の供給態様に関して操作者の任意による操作を施すためのコントローラと、を備えてなることを特徴とする映像観察装置

請求項2

上記頭部装着型映像表示装置は、自己に供給される映像信号による映像を外界視野遮断された状態で観察するための第1の動作モードと、外界視野が確保されるようになる第2の動作モードとの双方の動作モードを選択適用可能になされたものであることを特徴とする請求項1に記載の映像観察装置。

請求項3

上記コンピュータは、上記コントローラを介して頭部装着型映像表示装置に供給する左眼用映像を表わす映像信号と右眼用映像を表わす映像信号との同期関係を確保するための同期回路を含んでなるものであることを特徴とする請求項1または2に記載の映像表示装置

請求項4

上記頭部装着型映像表示装置は、自己に供給される左眼用映像を表わす映像信号と右眼用映像を表わす映像信号との同期関係を確保して各該当する映像を表示部に表示するようになされたものであることを特徴とする請求項1,2または3に記載の映像観察装置。

請求項5

上記コントローラは、VGA信号に適合するように構成されてなるものであることを特徴とする請求項1,2,3または4に記載の映像観察装置。

請求項6

上記コントローラは、上記コンピュータから供給される左眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置の左右両眼に各対応する映像表示部により表示する第1の表示態様、上記コンピュータから供給される右眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置の左右両眼に各対応する映像表示部により表示する第2の表示態様、および、上記コンピュータから供給される左眼用映像信号および右眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置の各対応する左眼用および右眼用の映像表示部によりそれぞれ表示する第3の表示態様を切り換えるための切り換え回路部を有してなるものであることを特徴とする映像観察装置。

請求項7

自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置と、両眼視差を有する映像のデータが格納された記憶媒体を選択的に装填可能になされ当該装填された記憶媒体から読み出した映像のデータに対して操作者の任意による操作を施して該操作を施された映像のデータに対応する映像信号を上記頭部装着型映像表示装置に供給するようになされたコントローラと、を備えてなることを特徴とする映像観察装置。

請求項8

上記コントローラは、当該装填された記憶媒体から両眼視差を有する映像のデータを順次読み出すためのビデオコントローラ部と、このビデオコントローラ部の動作を制御するためのコンピュータと、上記頭部装着型映像表示装置の表示素子を駆動するための駆動回路とを含んでなるものであることを特徴とする請求項7に記載の映像観察装置。

請求項9

上記コントローラは、当該装填された記憶媒体から映像の表示態様等を規定する補助情報を読み出し、この補助情報に依拠して上記頭部装着型映像表示装置の映像表示部における表示態様を制御するように構成されたものであることを特徴とする請求項8に記載の映像観察装置。

請求項10

上記コントローラは、上記補助情報としての画面縦横比を表わす情報を読み出し、この情報に依拠して上記頭部装着型映像表示装置の映像表示部における表示の縦横比を制御するように構成されたものであることを特徴とする請求項9に記載の映像観察装置。

請求項11

上記コントローラは、当該装填された記憶媒体から映像に関する操作方法等を表わすガイド情報を読み出し、このガイド情報に基づいて上記頭部装着型映像表示装置の映像表示部に、このガイド情報に係る表示を行なわしめるように構成されたものであることを特徴とする請求項8に記載の映像観察装置。

技術分野

0001

この発明は、映像観察装置、詳しくは立体映像制作やゲーム等の映像に対する操作等を小規模な装置によって容易に行なうことができるようにした映像観察装置の改良に関するものである。

背景技術

0002

従来において、例えば立体映像等による動画の制作を行なう場合の作業の流れの一例としては、本願に添付の図面中、図40に示すように、まずプロセスP1として物体データ基本データ)の作成が行なわれ、次のプロセスP2において、プロセスP1で作成されたデータに基づくアニメーション作業、すなわち動画作成作業が行なわれる。そして、次のプロセスP3において、プロセスP2で作成された動画データに基づく本番レンダリング作業、すなわち完成品としての動画作成作業が行なわれ、この動画データは、次のプロセスP4において、レコーディング作業、すなわち記録媒体に対する記録が行なわれる、といった作業が一般的である。

0003

立体映像制作についての上記物体データ作成工程(プロセスP1)において行なわれる作業としては、例えば図43に示すように、二台の撮像装置カメラL,R)を並べて配設し、それぞれの撮像装置によって撮像された一対の映像をそれぞれ独立した記録装置ビデオデッキL,R)によって記録するといった作業が行われる。そして、この記録された一対の映像を基本データとし、この基本データに基づいて動画作成作業が行なわれることとなる。

0004

また、コンピュータ等によって左眼に対して再生すべき映像と、右眼に対して再生すべき映像の一対の映像をそれぞれフレーム毎に作成し(いわゆるコンピュータ・グラフィクスCG))、この作成された一対の映像をそれぞれ独立した記録装置によって記録するといった作業が、物体データ作成工程の作業として行われる。そして、この一対の映像(CG)を基本データとして、この基本データに基づいて動画作成作業が行なわれることとなる。

0005

ここで、両眼視差を利用した立体映像について、本願に添付の図面中、図41図42によって、以下に簡単に説明する。

0006

図41(a)において符号Lで示す左眼用映像と符号Rで示す右眼用映像は、単一の物体図41では球状物)を観察者の左眼および右眼によってそれぞれ各別に観察した場合を想定して撮像、または作成された物体データの映像である。

0007

この左眼用映像Lと右眼用映像Rとを、それぞれ独立させて観察者の左右の眼に対して各別に再生すると、図41(b)に示すように、観察者の左右の眼は、再生装置の表示手段(LCD等)の虚像面を見ることとなるが、このとき、表示手段の虚像面上の物体データ、すなわち左眼用映像Lと右眼用映像Rの二つの物体データは、単一視されて一つの物体像として観察することができる(このような現象を「融像」という。)。

0008

また、物体が手前に飛び出して見えるようにするためには、図42(a)に示すような左眼用映像Lと右眼用映像Rの一対の物体データを撮像または作成する。この場合には、左眼用映像Lの物体データと右眼用映像Rの二つの物体データは、図42(b)に示すように、表示手段(LCD等)の虚像面上において、その位置が逆転され、これにより、観察者の左右の眼によって単一視された物体像は、図42(b)において「飛び出し量」として示す分だけ手前に飛び出した位置にあるように観察されることとなる。

0009

そして、従来においては、上述のような立体映像制作の作業中に行なわれる物体データの撮像または作成は、図43に示すように、独立した二台の撮像装置、すなわち左眼用の映像を撮像するカメラLと、右眼用の映像を撮像するカメラRとを被写体に向けて並べて配設し、それぞれのカメラL,Rによって撮像された一対の映像(左眼用映像Lおよび右眼用映像R)を、それぞれ独立した二台の記録装置、すなわち左眼用映像Lを記録するビデオデッキLと、右眼用映像Rを記録するビデオデッキRによって、それぞれ別々の記録媒体に記録され、これを基本データとしている。

0010

なお、図43において示す符号La,Raは、それぞれカメラL,Rの撮像光学系による画角、すなわち撮像することのできる範囲を示しており、カメラLの画角LaとカメラRの画角Raとは略等しくなるように、かつ両画角La,Raは、ほとんど重複するように設定されている。そして、この重複部分が設けられていることによって、この範囲内で立体視感を得ることができるようになっている。

0011

また、上述のようにして撮像または作成され、記録された物体データ(基本データ)に基づいて動画を作成する場合に行なわれる立体映像の確認は、従来においては、次のようにして行なわれている。

0012

すなわち、図44に示すように、例えば独立した二台のビデオデッキL,Rによって左眼用映像Lと右眼用映像Rとを同期関係を確保しながら同時に再生し、それぞれの映像信号をカメラL,Rに対して出力し、このカメラL,Rの観察手段であり再生手段でもある、例えば液晶ディスプレイ(LCD)等によって形成されるファインダ部によって、各映像L,Rをそれぞれ観察者の左右の眼に対して独立させて表示することによって、上述の映像制作時における立体映像の確認が行なわれている。

0013

このように、上述の図40によって説明したような立体映像制作作業中における物体データ作成工程(P1)、アニメーション作業工程(P2)、本番レンダリング工程(P3)等においては、撮像あるいは作成した立体映像について、その都度、確認を行ないながら制作を進めたいという要求がある。

0014

この映像制作時において行なわれる立体映像の確認事項としては、例えばどのくらいの立体感が適切であるか、迫力感は充分であるか、左右一対の映像が融像不可能な視差となってはいないか、各映像を編集する際に各シーンをつなげる場合に、画面の前後方向への飛び出し量のバランスが適当となっているか等の種々の項目が挙げられる。

0015

上述した要求、すなわち映像制作時において確認を行ないながら作業を進めることについての要求は、制作される立体映像を、例えばゲーム、アミューズメントエンターテイメント等で利用する場合であって、特に臨場感のある映像を得たいといった場合等に、強く要求されているものである。

0016

一方、立体映像を撮像するための撮像装置(システム)については、従来より種々の提案がなされている。

0017

例えば特開平7−75134号公報によって開示されている立体画像撮像装置は、左右一対の小型カメラからなるカメラ装置と、このカメラ装置の位置を制御するコントローラと、カメラ装置で撮像された映像を各別に表示するモニタ装置等によって構成したものである。

0018

そして、モニタ装置には、左右一対の小型カメラの映像をそれぞれ表示する小型モニタと、内部にレンズを有するアイカップが設けられており、これによって、カメラ装置によって撮像される映像を拡大表示すると共に、立体視することができるものである。

0019

さらに、カメラ装置はコントローラにより上下、左右方向に移動することができるので、観察者は、コントローラによってカメラ装置の位置を制御することにより所望の方向の映像を観察することが容易にできるようにしたものである。

0020

他方、近年においては、テレビパーソナルコンピュータ(PC)等の表示装置(以下、ディスプレイ等という。)上に動画像を表示して行なう、いわゆるコンピュータ・ゲーム等が種々実用化されている。

0021

これらのゲーム等には、種々の内容のものがあり、例えば図45に示すように、表示画面が上下方向(図45に示す矢印Y方向)にスクロールして敵戦闘機撃墜することでゲームが進行する内容のものや、図46に示すように、表示画面が横方向(図46に示す矢印X方向)にスクロールして敵キャラクタを倒していくことでゲームが進行する内容のもの等、種々のものがある。

0022

したがって、各ゲーム等を最も楽しむことができると共に、より快適にまた臨場感を演出するために最適な画面枠の大きさ、画面の縦横比アスペクト比)等の条件は、各ゲーム毎に異なるものである。

0023

また、スピード感重視するようなゲームでは、CPUの処理を速度優先の設定とし、表示画像画質を低い精度に設定しても充分に楽しむことはできるが、表示画像が低速度で進行し、ゲーム内容物語り性)や動画像そのものを含むゲームキャラクタ等の表示画像を重視するような内容のゲームでは、表示画像を高精細な画像に設定する方が、ゲームをより堪能することができることとなる。

0024

そこで、各種ゲームソフトウェアを作成する場合において、映像確認を行なうためのディスプレイ等は、実際にそのゲームを行なう際のディスプレイ等と同様の画面枠の大きさ、縦横比(アスペクト比)、画質等に対応したものを使用することが望ましい。

0025

しかしながら、現状では、一般的な家庭個人的に楽しむ家庭用ゲーム等の場合には、そのディスプレイ等として家庭用テレビを使用することが一般的であるために、各種ゲームの内容に応じて、適切な画面枠の大きさ、アスペクト比、画質等を設定、変更すること等を考慮して制作されているわけではない。

0026

また、どのような種類のゲームでも楽しむことができるようにするためには、高精細な画質で表示することができ、かつ画面枠の大きなディスプレイ等を用意する必要があるが、この場合には、専用のディスプレイを用意することになり、また非常に高価なものである上、その設置のためには、広いスペースが必要となってしまうので実用的ではない。そして、このような問題は、家庭における使用のみに限らず、例えばアミューズメントパークゲームセンターゲーム用ソフトウェア開発現場等においても同様の問題となっている。

0027

そこで、近年においては、映像を表示したり、各種ゲーム等に用いるための小型ディスプレイとして頭部から顔面を覆うようにして装着する、いわゆるヘッド・マウンテッド・ディスプレイ等の頭部装着型映像表示装置についての提案が種々行なわれている。

0028

例えば、特開平4−33679号公報に開示されているゲーム用ディスプレイは、映像投光装置と、この映像投光装置から出射した映像表示光を所定の方向に導くように配置された光路変更部材ミラー)とを備え、映像投光装置は、ゲーム機本体からの画像信号に応じた映像を表示する表示面を有する光学映像表示手段と、上記表示面から出射した映像表示光を光路変更部材(ミラー)に向けて投光する光学部材とを有するものである。

0029

これによれば、周囲の不要な情報を遮断することで、ゲームの世界(雰囲気)に没頭することができると共に、眼と表示像との距離を適切に保持することで、眼の疲労、視力低下を低減することができるものである。

0030

また、特開平5−180595号公報に開示されている射撃玩具は、模擬銃ゴーグル、および模擬銃とゴーグルとの間の信号を伝達するケーブル等によって構成されているものであって、制御手段は、模擬銃のトリガー信号と、ゴーグルの赤外線受光手段の受光信号の状態とに基づいて、命中判断を行なう一方、ゴーグルの赤外線受光手段が所定の赤外線信号を受けたときは、被弾したと判断して、命中、被弾等の情報を表示手段によりゴーグルのグラスの一部に表示するようにしたものである。

発明が解決しようとする課題

0031

ところが、上述したように、立体映像制作の作業中において、独立した二台の撮像/再生装置を利用するようにした場合には、独立した二台の撮像装置を同時に操作しなければならないので、物体データの作成作業を行なうための時間、手間等が必要となってしまうという問題がある。

0032

また、観察者が肉眼視したときの物体像と同様の像を撮像するためには、眼幅、すなわち眼の間隔と、撮像を行なう二台のカメラL,Rの間隔(基線長:通常の場合、基線長=約50mm〜約70mm、平均約65mmに設定される。)とを略等しくなるように、カメラL,Rを並べて配置する必要があり、さらに、二台のカメラL,Rの設置角度が、観察者が物体像を直接肉眼で見たときの眼の輻輳角と一致するように設定する必要がある。

0033

このように良好な立体映像を得るためには、撮像時のカメラL,Rの配置に関する撮像条件設定項目が多くなってしまうので、撮像を行なう二台のカメラが独立したものである場合には、特に上記撮像条件の設定が煩雑なものとなってしまうという問題がある。

0034

そして、作成中の立体映像の確認を行なう場合においては、従来より行われているように、独立して並べられた二台のカメラL,Rのファインダ部を、それぞれ各別に左右の眼で観察するということは、非常に困難なことであるという問題もある。

0035

また、液晶シャッタメガネで立体映像の確認を行なうためには、L,Rの映像をフィールド順次に録画し直すという特殊な作業が必要となってしまうので、時間、コスト等がかかってしまい非効率的であるという問題がある。

0036

さらに、立体映像の観察(確認)を行なうためのシステム(カメラ、ビデオデッキ等からなるシステム。図44参照。)は、立体映像の制作を行なうための機器、例えばコンピュータ等とは別のシステムによって構成されているので、このコンピュータ等により作成した立体映像の確認を行なう場合には、作成作業を行なうためのコンピュータ等の設置位置から、別の位置に固設された表示装置、すなわちカメラL,Rのファインダ部(図44参照。)まで移動する必要があり、作業効率が低下してしまうという問題もある。

0037

そしてまた、二台分の撮像装置を必要とすることにより、システム全体が大型化してしまうこととなり、よって、二台の撮像装置を含むシステムを設置するための場所の確保も困難となると共に、携帯して使用することが困難になっているという問題がある。

0038

また、上記特開平7−75134号公報に開示されている手段によれば、図43に例示した撮像システムや、図44に例示した観察システムと同様に、その構成が大規模なものとなってしまうので、携帯して使用することが困難であるという問題があり、この装置によっては、手軽に物体データの作成を行なうことができないものと思われる。

0039

そして、左眼用映像と右眼用映像とを独立した二台のコンピュータによって、各別に映像の作成、画像処理等を行なう場合には、作成された左右一対の映像を二台の撮像装置で取り込む必要があり、さらに大きなシステムとなってしまうことが考えられる。

0040

一方、上記特開平4−33679号公報、上記特開平5−180595号公報等に開示されている頭部装着型映像表示装置等は、各種ゲームの内容に応じて適切な画面枠等の情報を表示するものではなく、特定の一つのゲームに専用のものであって、これらの特定のゲームおいては、最適な形態で利用することができるものであるが、他のゲームで使用するには、臨場感が不足したり、ゲームを行なうための快適さが削減されてしまうといった可能性がある。

0041

そして、このような頭部装着型映像表示装置は、各種ゲームを行なう際の小型の表示装置として、また各種ゲーム用ソフトウェアを作成する場合における映像確認を行なう際のディスプレイ等として、容易に用いることが可能であるが、これらの頭部装着型映像表示装置を装着した状態においては、周囲の状況を見ることができないので、この表示装置自体の各種設定、例えば眼幅調整視度調整等を行なうことが困難となり、また煩雑なものとなってしまうという問題がある。

0042

さらに、開始しようとしているゲームの操作方法等についてわからない(知らない)場合等には、この頭部装着型映像表示装置を装着した状態では、操作説明書(以下、マニュアル等という。)を参照することができないという問題もある。

0043

また、万一、ゲームを行なっている最中に、例えば停電等の不慮の事故が発生したり、終了操作を行なう手順を忘れて電源供給中断してしまった場合等には、進行中のゲームは、その時点で中断されてしまい、中断直前までのゲームの進行状況や結果等がメモリ等に記憶されないまま、消去されてしまうということも考えられる。

0044

本発明は、上述した諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、立体画像を作成する際に、容易に立体映像の確認を行なうことができると共に、大画面による映像の表示を行なうことができ、しかも小型で携帯性に優れた映像観察装置を提供するにある。

0045

また、本発明は、ゲーム等の表示画像を表示する際の各種設定(例えばアスペクト比、画質等)を容易に行なうことができる映像観察装置を提供することを目的とする。

0046

そして、本発明は、表示装置自体の各種設定(例えば眼幅調整、視度調整等)を、表示装置装着後にも、容易に行なうことができる映像観察装置を提供することを目的とする。

0047

さらに、本発明は、開始しようとするゲームの操作方法等を映像観察装置の映像表示部に表示させることで、表示装置装着後に、マニュアル等を参照することを不要とした映像観察装置を提供することを目的とする。

0048

さらにまた、本発明の目的は、ゲーム等によって使用中に、電源供給が中断された場合において、ゲームの進行状況等を確実に保護することのできる映像観察装置を提供するにある。

課題を解決するための手段

0049

上記目的を達成するために、第1の発明による映像観察装置は、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置と、上記頭部装着型映像表示装置によって映出され得る映像を制作するに適合した仕様であり当該映像を表わす映像信号を出力するための出力部を有してなるコンピュータと、上記コンピュータと頭部装着型映像表示装置との間の信号伝送路中に介挿され該コンピュータから頭部装着型映像表示装置への映像信号の供給態様に関して操作者の任意による操作を施すためのコントローラとを備えてなることを特徴とする。

0050

また、第2の発明による映像観察装置は、上記第1の発明による映像観察装置において、上記頭部装着型映像表示装置が自己に供給される映像信号による映像を外界視野は遮断された状態で観察するための第1の動作モードと、外界視野が確保されるようになる第2の動作モードとの双方の動作モードを選択適用可能になされたものであることを特徴とする。

0051

そして、第3の発明による映像観察装置は、上記第1または第2の発明による映像観察装置において、上記コンピュータが上記コントローラを介して頭部装着型映像表示装置に供給する左眼用映像を表わす映像信号と右眼用映像を表わす映像信号との同期関係を確保するための同期回路を含んでなるものであることを特徴とする。

0052

さらに、第4の発明による映像観察装置は、上記第1、第2または第3の発明による映像観察装置において、上記頭部装着型映像表示装置が自己に供給される左眼用映像を表わす映像信号と右眼用映像を表わす映像信号との同期関係を確保して各該当する映像を表示部に表示するようになされたものであることを特徴とする。

0053

第5の発明による映像観察装置は、上記第1、第2、第3または第4の発明による映像観察装置において、上記コントローラがVGA信号に適合するように構成されてなるものであることを特徴とする。

0054

第6の発明による映像観察装置は、上記コントローラが上記コンピュータから供給される左眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置の左右両眼に各対応する映像表示部により表示する第1の表示態様、上記コンピュータから供給される右眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置の左右両眼に各対応する映像表示部により表示する第2の表示態様、および、上記コンピュータから供給される左眼用映像信号および右眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置の各対応する左眼用および右眼用の映像表示部により夫々表示する第3の表示態様を切り換えるための切り換え回路部を有してなるものであることを特徴とする。

0055

第7の発明による映像観察装置は、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置と、両眼視差を有する映像のデータが格納された記憶媒体を選択的に装填可能になされ当該装填された記憶媒体から読み出した映像のデータに対して操作者の任意による操作を施して該操作を施された映像のデータに対応する映像信号を上記頭部装着型映像表示装置に供給するようになされたコントローラとを備えてなることを特徴とする。

0056

第8の発明による映像観察装置は、上記第7の発明による映像観察装置において、上記コントローラが当該装填された記憶媒体から両眼視差を有する映像のデータを順次読み出すためのビデオコントローラ部と、このビデオコントローラ部の動作を制御するためのコンピュータと、上記頭部装着型映像表示装置の表示素子を駆動するための駆動回路とを含んでなるものであることを特徴とする。

0057

第9の発明による映像観察装置は、上記第8の発明による映像観察装置において、上記コントローラが当該装填された記憶媒体から映像の表示態様等を規定する補助情報を読み出し、この補助情報に依拠して上記頭部装着型映像表示装置の映像表示部における表示態様を制御するように構成されたものであることを特徴とする。

0058

第10の発明による映像観察装置は、上記第9の発明による映像観察装置において、上記コントローラが上記補助情報としての画面の縦横比を表わす情報を読み出し、この情報に依拠して上記頭部装着型映像表示装置の映像表示部における表示の縦横比を制御するように構成されたものであることを特徴とする。

0059

第11の発明による映像観察装置は、上記第8の発明による映像観察装置において、上記コントローラが当該装填された記憶媒体から映像に関する操作方法等を表わすガイド情報を読み出し、このガイド情報に基づいて上記頭部装着型映像表示装置の映像表示部にこのガイド情報に係る表示を行なわしめるように構成されたものであることを特徴とする。

0060

したがって、第1の発明による映像観察装置における頭部装着型映像表示装置は、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示し、コンピュータは、頭部装着型映像表示装置によって映出され得る映像を制作しこの映像を表わす映像信号を出力部より出力し、コントローラは、コンピュータと頭部装着型映像表示装置との間の信号伝送路中に介挿されコンピュータから頭部装着型映像表示装置への映像信号の供給態様に関して操作者の任意による操作を施す。

0061

また、第2の発明による映像観察装置は、第1の発明による映像観察装置において、頭部装着型映像表示装置が自己に供給される映像信号による映像を外界視野は遮断された状態で観察するための第1の動作モードと、外界視野が確保されるようになる第2の動作モードとの双方の動作モードを選択適用可能である。

0062

そして、第3の発明による映像観察装置は、第1または第2の発明による映像観察装置において、コンピュータに含まれる同期回路がコントローラを介して頭部装着型映像表示装置に供給する左眼用映像を表わす映像信号と右眼用映像を表わす映像信号との同期関係を確保する。

0063

さらに、第4の発明による映像観察装置は、第1、第2または第3の発明による映像観察装置において、頭部装着型映像表示装置が自己に供給される左眼用映像を表わす映像信号と右眼用映像を表わす映像信号との同期関係を確保して各該当する映像を表示部に表示する。

0064

第6の発明による映像観察装置におけるコントローラは、切り換え回路部により、コンピュータから供給される左眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置の左右両眼に各対応する映像表示部により表示する第1の表示態様、コンピュータから供給される右眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置の左右両眼に各対応する映像表示部により表示する第2の表示態様、およびコンピュータから供給される左眼用映像信号および右眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置の各対応する左眼用および右眼用の映像表示部によりそれぞれ表示する第3の表示態様を切り換える。

0065

第7の発明による映像観察装置における頭部装着型映像表示装置は、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示し、コントローラは、両眼視差を有する映像のデータが格納された記憶媒体を選択的に装填可能になされ当該装填された記憶媒体から読み出した映像のデータに対して操作者の任意による操作を施して該操作を施された映像のデータに対応する映像信号を頭部装着型映像表示装置に供給する。

0066

第8の発明による映像観察装置は、第7の発明による映像観察装置において、コントローラがビデオコントローラ部により当該装填された記憶媒体から両眼視差を有する映像のデータを順次読み出し、コンピュータによりビデオコントローラ部の動作を制御し、駆動回路により頭部装着型映像表示装置の表示素子を駆動する。

0067

第9の発明による映像観察装置は、第8の発明による映像観察装置において、コントローラが当該装填された記憶媒体から映像の表示態様等を規定する補助情報を読み出し、この補助情報に依拠して頭部装着型映像表示装置の映像表示部における表示態様を制御する。

0068

第10の発明による映像観察装置は、第9の発明による映像観察装置において、コントローラが補助情報としての画面の縦横比を表わす情報を読み出し、この情報に依拠して頭部装着型映像表示装置の映像表示部における表示の縦横比を制御する。

0069

第11の発明による映像観察装置は、第8の発明による映像観察装置において、コントローラが当該装填された記憶媒体から映像に関する操作方法等を表わすガイド情報を読み出し、このガイド情報に基づいて頭部装着型映像表示装置の映像表示部にこのガイド情報に係る表示を行なう。

発明を実施するための最良の形態

0070

以下、図示の実施の形態によって本発明を説明する。図1は、本発明の第1の実施の形態の映像観察装置の概略を示す図である。なお、この第1の実施の形態の映像観察装置は、立体映像を制作する場合、およびこの制作作業中において作成された立体映像の確認等を行なうために使用する場合の例示である。

0071

すなわち、この映像観察装置は、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた映像表示手段である頭部装着型映像表示装置1と、この頭部装着型映像表示装置1によって映出され得る映像を制作するに適合した仕様であって、当該映像を表わす映像信号を出力するための出力部を有してなるコンピュータ3と、このコンピュータ3と頭部装着型映像表示装置1との間の信号伝送路中に介挿され、コンピュータ3から頭部装着型映像表示装置1への映像信号の供給態様に関して操作者の任意による操作を施すためのコントローラ2等によって構成されている。

0072

上記コンピュータ3は、立体映像を形成する映像信号の内、主に左眼用の映像信号を処理するコンピュータ3Lと、主に右眼用の映像信号を処理するコンピュータ3Rの二セットのコンピュータによって形成されており、このコンピュータ3Lとコンピュータ3Rとは、ケーブル3aによってネットワークリンクされている。なお、上記コンピュータ3Lとコンピュータ3Rとは、通常、略同等仕様のものが適用されている。

0073

コンピュータ3(L,R)は、CPU等によって形成された制御回路等からなるコンピュータ本体3dと、映像信号を表示する作業用の表示手段であるディスプレイ3eと、操作者が任意に操作することでコンピュータ本体3d内の制御回路等に指示命令コマンド)等を入力するための指示入力手段であるキーボード3f等によって構成されており、コンピュータ本体3dから出力される映像信号(例えばS−Video信号、VGA信号等)は、一端部を出力部に接続されたケーブル3bを介して、コントローラ2に出力されるようになっている。

0074

なお、ここで、コンピュータ3(L,R)の出力部より出力される映像信号は、コンピュータ3(L,R)内に設けられている同期回路であるタイミングコントローラによって、左眼用および右眼用の映像信号の出力タイミングの同期関係を確保して、コントローラ2に対して出力されるようになっている。

0075

また、コンピュータ本体3dから出力される音声信号も、一端部をコンピュータ本体3dの出力部に接続されたケーブル3cを介して、コントローラ2に出力されるようになっている。なお、この音声信号については、コンピュータ3Lまたはコンピュータ3Rのいずれか一方のコンピュータ本体3dより出力されるようになっていればよい。これは、コンピュータ3Lとコンピュータ3Rとがネットワークリンクしているためである。図1では、音声信号を伝達するためのケーブル3cは、コンピュータ3Lに接続されている場合を例示している。

0076

そして、コンピュータ3(L,R)には、例えば原画像(基本データ)制作用のモデリングソフトウェア、原画像編集・制作用のソフトウェア、完成画像編集・制作用のレンダリングソフトウェア等、各種の画像処理を行なうためのソフトウェア群(図示せず)が組み込まれており、さらに、これらの画像処理、すなわち映像情報に関する各種の演算データ処理等を行なうために、多量のメモリ(図示せず)が確保されている。

0077

なお、上記レンダリングソフトウェアは、モデリングソフトウェアによって制作された物体形状原画像データ(基本データ)を、例えば、
1)ポリゴン(Polygon);コンピュータ・グラフィックス(CG)等で立体物のデータを三角形によって表現したもの、
2)ソリッドモデル(solid model);コンピュータ・グラフィックス(CG)における立体表現のひとつであり、立体の面と面で囲まれる中身のデータも備えたもの、
等の処理を行なうことができるソフトウェアである。

0078

つまり、例えばレンダリングソフトウェアによって、物体形状の原画像データを立体映像として処理するに際して、ポリゴンとしてのデータ化を行なうことで、物体をさまざまな視点から表示することが可能となり、例えば物体に対するカメラ・アングルや物体の位置に合わせた自由な表現が可能となる。

0079

さらに詳しく説明すると、図3に示すように、物体5の形状(画像)データを作成して立体映像を作成するに当たっては、例えば並べて配置された二台の撮像装置(カメラ)4L,4Rによって物体5を撮像したと仮定して、このとき各撮像装置4L,4Rによって得られる一対の画像、すなわち左眼用の画像データLと右眼用の画像データRを作成することとなる。

0080

この場合において、上記レンダリングソフトウェアは、上記仮想カメラ4L,4Rの物体5に対する観察位置(カメラアングル等)、注視点(物体までの距離等)、カメラ間隔(基線長。図3に示す符号D。)、カメラの設置角度(輻輳角に相当する角。図4に示す符号A。)等を任意に設定することができる。

0081

なお、仮想カメラ4L,4Rの間隔(基線長D)は、上述したように、通常の場合は、基線長D=約50mm〜約70mm、平均約65mmに設定される。これは、人間の眼幅、すなわち両目の間隔の平均的な値であり、このようにカメラ間隔を設定することによって、より肉眼視に近い自然な形の画像データを得ることができる。

0082

このように、上記レンダリングソフトウェアは、仮想カメラ4L,4Rの観察位置、設置角度等をパラメータとして、様々な立体感を表現することができるものである。

0083

図2は、この第1の実施の形態の映像観察装置に適用される頭部装着型映像表示装置の外観を示す概略斜視図である。

0084

図2に示すように、上記頭部装着型映像表示装置1は、映像表示用構成部材、すなわち映像表示部等を内蔵する本体部1aと、この本体部1aに連設されたフレーム部1bと、本体部1aの前側中央上部に設けられた支持部である額押圧部1dと、フレーム部1bの内側であり、頭部に接する側に設けられた支持部であるヘッドバンド1cと、フレーム部1bが本体部1aに接続される位置の近傍から両の後側である両側頭部に向けてそれぞれ突設され、弾性部材たる板ばね等を有してなる支持部である側頭支持部1eと、この側頭支持部1eの基端部の前側近傍から下方斜め後ろ延出され、装着時には両耳に対向する位置に設けられたスピーカ1f等によって構成されている。

0085

本体部1a内には、観察者の両眼に各対応して、LCD(液晶ディスプレイ)等からなる映像表示部が設けられており、この映像表示部によって、上記コンピュータ3(L,R)の出力部より出力され、コントローラ2(詳細は後述する。)を介して、この頭部装着型映像表示装置1に供給された映像信号による映像を表示するようになっている。

0086

上記映像表示部は、左眼用および右眼用の一対の映像表示部がそれぞれ独立して形成されており、左眼用および右眼用の映像信号がそれぞれの映像表示部に独立して表示されるようになっている。

0087

また、上記頭部装着型映像表示装置1は、映像表示部に表示される映像と外界の様子とを選択的に切り換えて見ることのできる、いわゆるシースルー機能を有している。このシースルー機能とは、この頭部装着型映像表示装置1に供給される映像信号による映像を外界視野を遮断した状態で観察するための第1の動作モードと、外界視野のみが確保されるようになる状態の第2の動作モードとの二つの動作モードを有し、この二つの動作モードを選択的に適用することができるようにしたものである。

0088

そして、これは頭部装着型映像表示装置1内の液晶シャッタ(図2では図示せず。)を遮断し、あるいは液晶シャッタの開閉度を調整して映像表示部の透明度を変更することで、映像と外界の様子とを選択的に見ることができるようにした機能である。したがって、この機能を有効にすることで、この頭部装着型映像表示装置1を装着した状態でも、他の操作を行なうことが容易にできるようになっている。

0089

一方、図1によって説明したように、コントローラ2は、上記コンピュータ3(L,R)と上記頭部装着型映像表示装置1との間の信号伝送路中に介挿されており、コンピュータ3(L,R)の出力部から出力された映像信号および音声信号が、ケーブル3b,3cを介してコントローラ2に入力されるようになっている。

0090

そして、このコントローラ2において、操作者の任意による操作を施すことにより、コンピュータ3(L,R)から入力された映像信号の頭部装着型映像表示装置1への供給態様を切り換えることができるようになっている。ここで、切り換えを行なうことのできる映像信号の頭部装着型映像表示装置1への供給態様としては、例えば、
1)左眼用および右眼用の各映像表示部に対してそれぞれ左眼用の映像信号による映像のみを表示するモード、
2)左眼用および右眼用の各映像表示部に対してそれぞれ右眼用の映像信号による映像のみを表示するモード、
3)左眼用の映像表示部に対して左眼用の映像信号による映像を、右眼用の映像表示部に対して右眼用の映像信号による映像をそれぞれ表示するモード、
等の供給態様(表示モード)が考えられる。

0091

また、コントローラ2には、コンピュータ3より入力された左眼用および右眼用の映像信号を、頭部装着型映像表示装置1の左眼用および右眼用の映像表示部にそれぞれ表示するための信号に変換する信号変換回路が設けられている。この信号変換回路について、図6ブロック構成図によって、以下に説明する。

0092

なお、この信号変換回路によって行なわれる信号の変換としては、例えばインターレース信号をノン・インターレース信号に変換する動作等が挙げられる。

0093

図6に示すように、コンピュータ3(L,R)よりコントローラ2に対して入力される左眼用および右眼用の映像信号(図6においてはS−Video信号を例示する。)は、それぞれ信号変換回路内の同期分離回路2mによってRGB信号同期信号とに分離される。

0094

そして、RGB信号は、A/D変換器2nによってアナログ信号からデジタル信号に変換された後、フレームメモリ等からなるメモリユニット2pに記憶される。一方、同期信号は、PLL(フェーズロックループ)2sを介してTG(タイミング・ジェネレータ)2tに入力された後、メモリユニット2pに記憶されると共に、頭部装着型映像表示装置1のLCD駆動回路1m(L,R)に対し、H(水平クロック)信号およびV(垂直クロック)信号として供給される。

0095

そして、メモリユニット2pに記憶された映像信号は、D/A変換器2rによってデジタル信号からアナログ信号に変換された後、LCD駆動回路1m(L,R)に対して出力される。

0096

つまり、上記TG2tは、入力された映像信号のメモリユニット2pへの書き出しと読み出しのタイミングを制御しているものである。

0097

なお、コントローラ2内の上記信号変換回路は、左眼用と右眼用にそれぞれ設けられており、左眼用および右眼用の映像信号をそれぞれ別個に処理している。したがって、コンピュータ3(L,R)から出力される映像信号について、コンピュータ3内のタイミングコントローラが行なう出力タイミングの同期関係の確保は、許容値1フレーム以内としてコントローラ2に対して出力するようにすれば、頭部装着型映像表示装置1の映像表示部(LCD)1nに対し立体映像としての表示を行なうことが可能となる。

0098

このように構成された上記第1の実施の形態の映像観察装置において、立体映像の作成作業中に行なわれる、作成した立体映像の確認のための再生動作について、図5フローチャートによって、以下に簡単に説明する。

0099

図5に示すように、まず、ステップS1において、操作者により、コンピュータ3Lまたは3Rのいずれか一方のキーボード3fを介してコンピュータ3に対し、作成された所望の映像信号による映像データ、例えばCG画像データを再生するための再生コマンドが入力(キーイン(IN))されて、次のステップS2の処理に進む。

0100

ここで、コンピュータ3Lおよび3Rは、上述したようにネットワークリンクしているので、一方のキーボード3fから再生コマンドが入力されると、当該コンピュータ3L(もしくは3R)を介して、他方のコンピュータ3R(もしくは3L)に対しても再生コマンドが送信されるようになっている。したがって、コンピュータ3L,3Rには、同時に再生コマンドが入力された状態となる。

0101

次に、ステップS2において、コンピュータ3は、所望の映像信号による映像データの再生動作、すなわち左眼用および右眼用のそれぞれの映像信号の再生出力を開始し、次のステップS3の処理に進む。

0102

上述のステップS2における映像信号による映像データの再生動作に当たって、左眼用および右眼用のそれぞれの映像信号の再生出力は、ステップS3において、コンピュータ3内に設けられている同期回路であるタイミングコントローラ(図示せず)により出力タイミングの同期関係を確保して(シンクロさせて)、次のステップS4の処理に進む。

0103

ステップS4において、コンピュータ3の出力部よりコントローラ2に対して映像信号による映像データ(CGデータ)が、例えばS−Video信号として出力され、次のステップS5の処理に進む。

0104

ステップS5において、上述のステップS4におけるコンピュータ3からの映像信号(S−Video信号)は、コントローラ2を介して頭部装着型映像表示装置1に入力され、この頭部装着型映像表示装置1の映像表示部を駆動するLCD駆動回路が駆動されて、次のステップS6に進む。

0105

そして、ステップS6において、LCD駆動回路は、頭部装着型映像表示装置1の映像表示部に対して、所望の映像信号による映像を表示した後、一連シーケンスを終了する(END)。

0106

以上説明したように上記第1の実施の形態によれば、映像を表示する表示手段である映像表示装置頭部装着型としたので、大画面による映像の表示を小規模なシステムで行なうことができると共に、小型で携帯性に優れた映像観察装置とすることができる。

0107

また、立体映像を作成する際に行なわれる、作成した立体映像の確認作業を、映像作成作業を中断することなく容易に行なうことができる。

0108

また、頭部装着型映像表示装置1は、シースルー機能を備えているので、映像作成作業を行なう際には、任意に外界視野と映像表示とを容易に切り換えて作業を進めることができる。つまり、この頭部装着型映像表示装置1を装着した状態のまま、頭部装着型映像表示装置1を第2の動作モードに切り換えることで外界視野を確保し、各種の作業、すなわちキーボード3fの操作、ディスプレイ3e上での作業中の映像確認等を行なうことができる一方、頭部装着型映像表示装置1を第1の動作モードに切り換えることで外界視野を遮断し、作成した立体映像の確認等を、即時に行なうことが容易にできる。したがって、作業効率の向上に寄与することができる。

0109

そして、コンピュータ3内に同期回路であるタイミングコントローラを設けたことで、コンピュータ3の出力部より出力される左眼用および右眼用の映像信号は、同期関係を確保されて出力されることとなり、よって、良好な表示映像を観察することができる。

0110

なお、上述の第1の実施の形態では、コントローラ2内の信号変換回路を、左眼用と右眼用のそれぞれの映像信号をそれぞれ別個に処理するように、同様の2つの回路を独立させて設けているが、コントローラ2をより安価に構成するために、タイミングコントロール回路図6では、PLLおよびTGに相当する。)を単一の回路によって構成すると共に、メモリユニットとして、より安価なフィールドメモリを採用することが考えられる。

0111

すなわち、図7は、上記第1の実施の形態の映像観察装置におけるコントローラ内の信号変換回路についての変形例を示すブロック構成図である。

0112

なお、図7は、基本的には上述の図6において説明したコントローラ2の信号変換回路と同様の構成からなるものである。したがって、同様の構成部材については同じ符号を付して、その説明は省略する。

0113

この変形例では、図7に示すように、コンピュータ3(L,R)よりコントローラ2に対して入力される左眼用および右眼用の映像信号(図7においてはS−Video信号を例示する。)は、それぞれ信号変換回路内の同期分離回路2mに入力される。この同期分離回路2mにおいて、左眼用または右眼用の映像信号の少なくとも一方(図7では左眼用映像信号を例示する。)は、RGB信号と同期信号とに分離され、この分離された信号の内、RGB信号はA/D変換器2nによって、アナログ信号からデジタル信号に変換された後、フィールドメモリ等からなる左眼用の回路の一部を構成するメモリユニット2pに記憶される。一方、同期信号は、タイミングコントロール回路2tを介して左眼用および右眼用の両回路を構成するメモリユニット2pにそれぞれ記憶される。

0114

また、他方の映像信号(図7では右眼用映像信号を例示する。)は、同期分離回路2mを介してA/D変換器2nに出力され、このA/D変換器2nによってアナログ信号からデジタル信号に変換された後、右眼用の回路の一部を構成するメモリユニット2pに記憶される。

0115

そして、タイミングコントロール回路2tの同期信号は、フレキシブルプリント基板等の接続手段によって接続されている頭部装着型映像表示装置1内のTG(タイミングジェネレータ)1pに対し、H(水平クロック)信号およびV(垂直クロック)信号として供給される。

0116

次に、左眼用および右眼用の両メモリユニット2pに記憶されたそれぞれのRGB信号は、タイミングコントロール回路2tの同期信号によって、それぞれ読み出され、左眼用および右眼用のD/A変換器2rにそれぞれ出力される。そして、各RGB信号は、このD/A変換器2rによってデジタル信号からアナログ信号に変換された後、フレキシブルプリント基板等によって接続された頭部装着型映像表示装置1内のLCD駆動回路(図7では図示せず。図6参照。)のRGBドライバ1m(L,R)に対してそれぞれ出力される。

0117

一方、TG1pからは、同期信号がLCD駆動回路の各RGBドライバ1m(L,R)に対してそれぞれ出力されており、この同期信号によって、各RGBドライバ1m(L,R)は、RGB信号を左眼用および右眼用の各映像表示部(LCD)1nに対して同期関係を確保しながら出力され、これにより立体映像としての表示を行なうことが可能となっている。

0118

なお、上述の変形例の信号変換回路を採用する場合には、コンピュータ3(L,R)よりコントローラ2に入力される左眼用および右眼用の各映像信号は、フィールド単位での同期が取れている必要がある。

0119

すなわち、フィールド単位での同期が取れていない場合には、頭部装着型映像表示装置1の左眼用映像表示部1n(L)と右眼用映像表示部1n(R)とにそれぞれ表示される映像信号の同期が合わないこととなり、例えば図8に示すように、左眼に対して表示される映像(LCD1n(L)における表示)と右眼に対して表示される映像(LCD1n(R)における表示)がずれた状態となってしまう。これにより、立体映像として融像することができず、立体映像を認識できないこととなる。

0120

以上説明したように上記変形例によれば、このような構成とすることで、上述の第1の実施の形態と同様の効果を得ることができると共に、コントローラ2をより安価に構成することが容易にできる。

0121

また、頭部装着型映像表示装置1内にタイミングジェネレータを設け、これにより、左眼用および右眼用の映像信号の同期関係を確保して、該当映像を映像表示部に表示するようにしたので、良好な表示映像を観察することができる。

0122

次に、本発明の第2の実施の形態について、以下に説明する。図9は、この第2の実施の形態の映像観察装置の概略を示す図である。この第2の実施の形態の映像観察装置は、上述の第1の実施の形態の映像観察装置と同様に、立体映像を制作する場合、およびこの制作作業中において、作成された立体映像の確認等を行なうために使用する場合の例示である。

0123

すなわち、この映像観察装置は、上述の第1の実施の形態と同様に、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置1Aと、この頭部装着型映像表示装置1Aによって映出され得る映像を制作するに適合した仕様であって、当該映像を表わす映像信号を出力するための出力部を有してなるコンピュータ3Aと、このコンピュータ3Aと頭部装着型映像表示装置1Aとの間の信号伝送路中に介挿され、コンピュータ3Aから頭部装着型映像表示装置1Aへの映像信号の供給態様に関して操作者の任意による操作を施すためのコントローラ2A等によって構成されている。

0124

上記コンピュータ3Aは、CPU等によって形成された制御回路等からなり立体映像を形成する映像信号の内、主に左眼用の映像信号を処理するコンピュータ本体3A(L)と、同様にCPU等によって形成された制御回路等からなり主に右眼用の映像信号を処理するコンピュータ本体3A(R)の略同等仕様の二台のコンピュータ本体と、この二台のコンピュータ本体3A(L,R)に接続され、操作者が任意に操作することでコンピュータ本体3A(L,R)内の制御回路等に指示命令(コマンド)等を入力する指示入力手段であるキーボード6等によって構成されている。

0125

上記キーボード6には、上記二台のコンピュータ本体3A(L,R)がケーブル3gによってそれぞれ電気的に接続されていると共に、コントローラ2A(詳細は後述する。図10参照。)が電気的に接続されていて、このコントローラ2Aの第1スイッチである表示切換スイッチ2Aa(図10も参照。)の操作に連動して動作する切換スイッチ6aがキーボード6内に配設されている。

0126

つまり、上述の第1の実施の形態では、各コンピュータ本体3dが独立のキーボード3fをそれぞれ有していたが、この第2の実施の形態では、単一のキーボード6によって上記二台のコンピュータ本体3A(L,R)を選択的に切り換えて操作することができるようになっている。

0127

そして、コンピュータ本体3A(L,R)から出力される映像信号(例えばS−Video信号、VGA信号等)は、一端部を出力部に接続されたケーブル3bを介して、コントローラ2Aに対して出力されるようになっている。

0128

コンピュータ3A(L,R)には、上述の第1の実施の形態と同様に、例えばモデリングソフトウェア、画像編集用ソフトウェア、レンダリングソフトウェア等、各種の画像処理を行なうためのソフトウェアが組み込まれており、さらに、これらの画像処理、すなわち画像情報に関する各種の演算、データ処理等を行なうために、多量のメモリ(図示せず)が確保されている。

0129

なお、上記コンピュータ3A(L,R)のその他の仕様については、基本的に上述の第1の実施の形態のコンピュータ3(L,R)と同様のものであるので、詳しい説明は省略する。

0130

一方、コントローラ2Aには、上述したように上記二台のコンピュータ3A(L,R)とキーボード6が接続されていると共に、頭部装着型映像表示装置1Aが接続されている。

0131

この頭部装着型映像表示装置1Aも、基本的には上述の第1の実施の形態のものと同様のものであるが、この第2の実施の形態の頭部装着型映像表示装置1Aの本体部の両側頭部近傍には、図9に示すように、コントローラ2Aの第1スイッチである表示切換スイッチ2Aa、および、第2スイッチである外界像切換スイッチ2Ab(詳細は後述する。図10参照。)と同様の機能を有する切換スイッチ1Aa,1Abが設けられており、これにより、頭部装着型映像表示装置1Aの映像表示部に表示する映像の表示態様の切り換えを行なったり、またシースルー機能等の映像と外界像との表示態様の切り換えを行なうことができるようになっている。

0132

なお、この第2の実施の形態では、上述の第1の実施の形態における表示手段である作業用表示装置としてのディスプレイを廃して、頭部装着型映像表示装置1Aのみを、作業用表示装置(モニタ)、および作成された立体映像の確認用表示装置(モニタ)として兼用させている。

0133

図10は、この第2の実施の形態の映像観察装置に適用されるコントローラの外観を示す概略斜視図であって、前面操作パネル側から見た場合を示している。

0134

図10に示すように、コントローラ2Aの前面側の操作パネル面上において、その一端側には、頭部装着型映像表示装置1Aの映像表示部に表示する映像の表示態様を切り換えるための切り換え回路部の操作部である表示切換スイッチ2Aaと、頭部装着型映像表示装置1Aのシースルー機能等を切り換える外界像切換スイッチ2Abとが設けられている。

0135

また、コントローラ2Aの操作パネル面上の他端側には、上記コンピュータ3A(L,R)の出力部より出力され、コントローラ2Aに入力されて、これを介して頭部装着型映像表示装置1Aのスピーカ(図2参照。符号1f。)より出力される音声信号の音量制御を行なうボリュームコントロールダイアル(以下、VOL.ダイアルという。)2Adが設けられている。

0136

そして、コントローラ2Aの操作パネル面上において、上記表示切換スイッチ2Aaおよび外界像切換スイッチ2Abと上記VOL.ダイアル2Adの間に位置する面上には、上記表示切換スイッチ2Aa、外界像切換スイッチ2Abの切り換え操作に連動して、これらの各スイッチの状態を表示する、例えばLED(発光ダイオード)等からなる状態表示部2Acが設けられている。

0137

そして、上記表示切換スイッチ2Aaは、上述したように頭部装着型映像表示装置1Aの映像表示部に表示する映像の表示態様を切り換えるスイッチであって、押圧する毎に、例えば、
1)「L MONITOR」:コンピュータ3A(L)から供給される左眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置1Aの左右両眼に各対応する映像表示部(LCD)により表示する第1の表示態様、
2)「R MONITOR」:コンピュータ3A(R)から供給される右眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置1Aの左右両眼に各対応する映像表示部(LCD)により表示する第2の表示態様、
3)「L/R MONITOR」:コンピュータ3A(L,R)から供給される左眼用映像信号および右眼用映像信号を頭部装着型映像表示装置1Aの各対応する左眼用および右眼用の映像表示部(LCD)によりそれぞれ表示する第3の表示態様、
等の表示態様を順次切り換えることができ、これに連動して、操作パネル面上の対応する状態表示部2AcのLEDが点灯するようになっている。

0138

また、以下に示す表1には、上述した表示切換スイッチ2Aaと、左眼用および右眼用の映像表示部に映像が表示される際の各表示態様、すなわち上記第1、第2および第3の表示態様との関係を示している。

0139

ID=000003HE=050 WI=092 LX=0590 LY=1850
なお、この表1において、「2D」と示しているのは、第1、第2の表示態様において表示される映像が、平面的な映像、すなわち2次元映像となることを示しており、また、「3D」と示しているのは、第3の表示態様において表示される映像が立体的な映像、すなわち3次元映像となることを示すものである。

0140

一方、外界像切換スイッチ2Abは、上述したように頭部装着型映像表示装置1Aのシースルー機能等を切り換えるスイッチであって、上述の表示切換スイッチ2Aaと同様に、押圧する毎に、例えば、
1)「NORMAL」:頭部装着型映像表示装置1Aに供給される映像信号による映像を外界視野を遮断した状態で観察するための第1の動作モード、
2)「SEE THROUGH」:シースルー機能、すなわち外界視野のみが確保されるようになる状態の第2の動作モード、
3)「SUPERIMPOSE」:スーパーインポーズ機能、すなわち頭部装着型映像表示装置1Aに供給される映像信号による映像と、外界視野とを重ねて見ることができる状態の第3の動作モード、
等のモードを順次切り換えることができ、これに連動して、操作パネル面上の対応する状態表示部2AcのLEDが点灯するようになっている。

0141

なお、図10に示す例では、表示切換スイッチ2Aaが「L MONITOR」であり、外界像切換スイッチ2Abが「SEE THROUGH」にある状態を示している。

0142

また、コントローラ2A内には、シンク回路が内蔵されており、これにより、二台のコンピュータ3A(L,R)から供給される左眼用映像信号および右眼用映像信号の同期関係を確保するようになっている。このシンク回路について、図11のブロック構成図によって、以下に簡単に説明する。

0143

図11に示すように、左眼用の映像信号(図11では、コンポジット信号を例示する。)のうち、映像に関する信号は、A/D変換器に入力され、このA/D変換器によってアナログ信号からデジタル信号に変換された後、左眼用の回路の一部を構成するメモリユニットに記憶されると共に、左眼用の映像信号のうち、同期信号は、PLL(フェーズ・ロック・ループ)を介してメモリユニットに記憶される。

0144

一方、読み出しの同期信号は、スイッチ回路によって左眼用と右眼用のGenLock信号を切り換えることができるようになっている。これにより、左眼用の映像信号をリファレンス信号として、右眼用の映像信号の同期関係を確保することができるようになっており、いわゆるGen Lock回路を構成している。

0145

このように構成された上記第2の実施の形態の映像観察装置において、立体映像の作成作業の際に行なわれる、作成した立体映像の確認のために画像再生を行なう場合について、図12図13のフローチャートによって、以下に簡単に説明する。なお、ここでは、コンピュータ3A(L)によって左眼用映像信号についてレンダリングをする場合について例示する。

0146

まず、映像表示モードの切り換えシーケンスを、図13によって、以下に説明する。この図13に示すように、まず、ステップS21において、コントローラ2Aの表示切換スイッチ2Aaが操作されたか(オン(ON)状態にあるか)どうかの確認が行なわれる。すなわち、操作者が表示切換スイッチ2Aaを操作することによって、頭部装着型映像表示装置1Aの映像表示部に表示すべき映像の表示モードの選択が行なわれ、表示切換スイッチ2Aaがオン(ON)状態であり、表示モードの選択が行なわれていると判断されると、次のステップS22の処理に進む。

0147

ステップS22において、コントローラ2Aは、操作パネル面上の状態表示部2Acのうち、選択された表示モードに対応するLEDを点灯させる。ここでは、左眼用映像信号についてレンダリングをする場合の例示であるので、操作者はコントローラ2Aの表示切換スイッチ2Aaを押すことにより、「L MONITOR」に対応する状態表示部2AcのLEDを点灯させることとなる。これによって、頭部装着型映像表示装置1Aの左眼用および右眼用の映像表示部(LCD)の双方に対して同時に、左眼用映像信号による映像が表示され得る状態となる。そして、次のステップS23の処理に進む。

0148

ステップS23において、上述のステップS22におけるコントローラ2Aの表示切換スイッチ2Aaの操作に連動して、上述のステップS21で選択された表示モードに対応するように、キーボード6の切換スイッチ6aの切り換えが行なわれる。ここでは、キーボード6の切換スイッチ6aは、コンピュータ3A(L)用のキーボードとして操作できる状態となる。そして、次のステップS24の処理、すなわち、図12に示す映像再生表示シーケンス移行する。

0149

すなわち、図12に示すように、まず、ステップ11において、操作者は、キーボード6を介してコンピュータ3A(L)に対して、映像信号による映像データ、例えばCG画像データを再生するための再生コマンドを入力(キーイン(IN))し、次のステップS12の処理に進む。

0150

次に、ステップS12において、コンピュータ3A(L)は、所望の映像信号による左眼用の映像データの再生動作が開始され、次のステップS13の処理に進み、このステップS13において、左眼用の映像データの出力動作が行なわれ、次のステップS14の処理において、左眼用映像データは、コンピュータ3A(L)内のD/A変換器によってデジタル信号からアナログ信号に変換された後、コンピュータ3A(L)の出力部よりコントローラ2Aに対して出力されて、次のステップS15の処理に進む。

0151

ステップS15において、上述のステップS14によりコンピュータ3A(L)の出力部よりコントローラ2Aに入力された左眼用映像データは、このコントローラ2A内のシンクジェネレータ回路によって同期関係が確保された後、頭部装着型映像表示装置1Aに対して出力され、次のステップS16の処理に進む。

0152

ステップS16において、頭部装着型映像表示装置1Aの映像表示部を駆動するLCD駆動回路が駆動されて、次のステップS17に進み、このステップS17において、LCD駆動回路は、頭部装着型映像表示装置1Aの左眼用および右眼用の映像表示部(LCD)の双方に対して同時に左眼用映像信号による映像を表示して、一連のシーケンスは終了する(RETURN)。

0153

なお、頭部装着型映像表示装置1Aの左眼用および右眼用の映像表示部(LCD)に表示される映像は、共に左眼用映像信号による映像であるが、上述のステップS15において、コントローラ2A内のシンクジェネレータ回路によって同期関係が確保されているので、画面のちらつき等により映像の観察が困難となるようなことはなく、観察者は、左右の両眼によって平面的な画像(二次元画像)を観察することとなる。

0154

以上説明したように上記第2の実施の形態によれば、コンピュータ3A(L,R)の表示手段として、頭部装着型映像表示装置1Aのみを使用するようにしたので、表示手段を簡略化および小型化することができると共に、容易に映像作成作業、および作成した映像の確認を行なうことができる。

0155

また、コントローラ2Aの表示切換スイッチ2Aaを切り換えることにより、頭部装着型映像表示装置1Aの映像表示部に表示する映像信号の表示モードを容易に選択することができるので、頭部装着型映像表示装置1Aを装着したままの状態で、任意に各表示態様を切り換えて観察することができる。したがって、作業効率の向上に寄与することができる。

0156

そして、表示切換スイッチ2Aaの切り換え操作に連動させてキーボード6の切換スイッチ6aが同時に切り換わるようにし、頭部装着型映像表示装置1Aの表示モードとキーボード6の状態とを対応させるようにしたので、二つのキーボードを有する場合に生じる、キーボードの取り違え等による誤操作を防止することができる。

0157

そして、単一のキーボード6により二台のコンピュータ本体3A(L,R)を選択的に切り換えて使用するようにしたので、指示入力手段としてのキーボード6は、二台のコンピュータ本体3A(L,R)間で共通化され、よって、装置全体の構成の簡略化、および製造コストの低減化に寄与することができる。

0158

なお、上述の第1の実施の形態と同様に、二台のコンピュータ本体に対して、それぞれ独立のキーボードを設けるようにしてもよい。この場合には、二台のコンピュータ本体3A(L,R)をネットワークリンクさせる必要があると共に、キーボードも各コンピュータ本体にそれぞれ必要となる反面、各キーボードには、コントローラ2Aの表示切換スイッチ2Aaの操作に連動して動作する切換スイッチ6aを設ける必要がなく、コントローラ2Aとの連動回路や、キーボード6自身の状態表示等のための電気回路等を省略することができる。

0159

次に、本発明の第3の実施の形態について、以下に説明する。図14図15は、この第3の実施の形態の映像観察装置の概略を示す図であって、図14は、この映像観察装置の概念図を、図15は、この映像観察装置を簡単に示すブロック構成図を示すものである。なお、この第3の実施の形態の映像観察装置は、ゲーム等を行なうために使用する場合の例示である。

0160

図14に示すように、この映像観察装置は、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置1Bと、両眼視差を有する映像のデータが格納された記憶媒体であるゲームカード8を選択的に装填可能になされ、当該装填されたゲームカード8から読み出した映像データに対して操作者の任意による操作を施すための操作手段であるコントロールパッド7により操作して、該操作を施された映像データに対応する映像信号を頭部装着型映像表示装置1Bに供給するコントローラ2B等によって構成されている。

0161

コントローラ2Bは、上述の第2の実施の形態の映像観察装置に適用されるコントローラ2Aと基本的には同様の構成からなるものである。すなわち、図14に示すように、コントローラ2Bの操作パネル面上の一端側には、頭部装着型映像表示装置1Bの映像表示部に表示する映像の表示態様を切り換えるための切り換え回路部の操作部でありコントローラ2Bの第1スイッチである表示切換スイッチ2Baと、頭部装着型映像表示装置1Bのシースルー機能等を切り換えるコントローラ2Bの第2スイッチである外界像切換スイッチ2Bbとが設けられている。

0162

また、コントローラ2Bの操作パネル面上の他端側には、ゲームカード8に記憶され、頭部装着型映像表示装置1Aのスピーカ(図2参照。符号1f。)より出力される音声信号の音量制御を行なうVOL.ダイアル2Bdが設けられている。

0163

さらに、コントローラ2Bの操作パネル面上には、表示切換スイッチ2Baおよび外界像切換スイッチ2BbとVOL.ダイアル2Bdの間に位置する面上に、表示切換スイッチ2Ba、外界像切換スイッチ2Bbの切り換え操作に連動して、これらの各スイッチの状態を表示する、例えばLED(発光ダイオード)等からなる状態表示部2Bcが設けられている。

0164

そして、上記表示切換スイッチ2Baは、上述したように頭部装着型映像表示装置1Aの映像表示部に表示する映像の表示態様を切り換えるスイッチであって、押圧する毎に、例えば、
1)「2D」:ゲームカード8より供給される二次元の映像信号を頭部装着型映像表示装置1Bの左右両眼に各対応する映像表示部(LCD)により表示する表示態様、
2)「3D」:ゲームカード8より供給される両眼視差を有する映像データを頭部装着型映像表示装置1Bの左右両眼に各対応する左眼用および右眼用の映像表示部(LCD)によりそれぞれ表示する表示態様、
等の少なくとも二態様を順次切り換えることができ、これに連動してコントローラ2Bの操作パネル面上の対応する状態表示部2BcのLEDが点灯するようになっている。

0165

また、上記外界像切換スイッチ2Bbは、頭部装着型映像表示装置1Bのシースルー機能等を切り換えるスイッチであって、上述の第2の実施の形態の外界像切換スイッチ2Abと全く同様の機能を有するものである。

0166

なお、図14に示す例では、表示切換スイッチ2Baが「2D」であり、外界像切換スイッチ2Bbが「SEE THROUGH」にある状態を示している。

0167

一方、コントローラ2Bには、両眼視差を有する映像データが格納された記憶媒体であるゲームカード8が選択的に挿脱自在に配設されていると共に、頭部装着型映像表示装置1Bおよび操作者の任意による操作を施すためのコントロールパッド7が接続されている。

0168

頭部装着型映像表示装置1Bは、基本的には上述の第2の実施の形態のものと略同様のものである。すなわち、この第3の実施の形態の頭部装着型映像表示装置1Bの本体部の両側頭部近傍に設けられた切換スイッチ1Ba,1Bbは、コントローラ2Bの上記表示切換スイッチ2Baおよび外界像切換スイッチ2Bbと同様の機能を有しており、これにより、頭部装着型映像表示装置1Bの映像表示部に表示する映像の表示態様の切り換えを行なったり、またシースルー機能等の映像と外界像との切り換えを行なうことができるようになっている。

0169

そして、図15に示すように、コントローラ2B内には、この映像観察装置全体を制御するCPU等からなる制御回路(コンピュータ)と、ゲームカード8に格納されている映像データを順次読み出して映像信号に変換するビデオコントローラ部(IC)と、頭部装着型映像表示装置1Bの表示素子である映像表示部(LCD)を駆動し、映像信号による映像を表示するLCD駆動回路、および頭部装着型映像表示装置1Bのスピーカの音量を制御するスピーカ制御回路、電源図15においては、図示せず)等が内蔵されている。

0170

また、ゲームカード8内には、ROM等のメモリからなる記憶手段8aが設けられており、この記憶手段8aには、両眼視差を有する映像データ、すなわち左眼用映像信号からなる映像データL、および右眼用映像信号からなる映像データRが、それぞれ連続的に格納されている。

0171

そして、コントローラ2Bの表示切換スイッチ2Ba、または切換スイッチ1Baによって表示態様が「3D」モードとされた場合には、フィールド順次方式により、左眼用および右眼用の映像データのアドレスが交互に読み出されて映像信号に変換されて、頭部装着型映像表示装置1Bの映像表示部に対して立体映像の表示が行なわれるようになっている。

0172

つまり、図16に示すように、例えば、まず左眼用映像信号L1(1フィールド;奇数フィールド)がビデオコントローラ部によってゲームカード8の記憶手段8a(図15参照。)から読み込まれて左眼用映像表示部に対し出力され表示された後、この左眼用映像信号L1に対応する右眼用の映像信号R1(1フィールド;偶数フィールド)が読み込まれて右眼用映像表示部に対し出力され表示される。

0173

これにより、1フレーム目の映像信号の内、左眼用の映像信号L1は左眼用の映像表示部に、また、右眼用の映像信号R1は右眼用の映像表示部にそれぞれ表示されて一フレームの表示を形成することとなる。なお、この場合において、右眼用の映像信号R1が読み込まれ(Read)表示されている間、左眼用の映像信号L1の表示状態は保持(HOLD)されるようになっており、次の一フレーム分の映像信号の内の左眼用映像信号L2(1フィールド)が読み込まれ(Read)表示されている間は、これ以前の一フレーム分の映像信号の内の右眼用映像信号R1(1フィールド)の表示状態は保持(HOLD)されるようになっている(図16において斜線で示す部分を参照。)。

0174

したがって、観察者の両眼に各対応する映像表示部には、それぞれ一フレーム分の時間(約1/30sec.)だけ各対応する映像信号が表示されることとなる。

0175

そして、上記映像信号L,Rを両眼に対応する各撮影表示部に対して交互にフィールド順次出力がなされるようになっており、これによって、頭部装着型映像表示装置1Bによる立体映像の観察を行なうことができるようになっている。

0176

以上説明したように上記第3の実施の形態によれば、両眼視差を有する映像データが格納されたゲームカード8を、コントローラ2Bに装填した場合には、コントローラ2Bの表示切換スイッチ2Ba、もしくは頭部装着型映像表示装置1Bの切換スイッチ1Baによって、「3D」モードに切り換え操作することで、容易に表示モードの切り換えを行なうことができると共に、より簡単な装置によって立体映像によるゲームを楽しむことができる。

0177

また、映像表示手段として頭部装着型映像表示装置1Bを適用したので装置全体を小型化することができると共に、コントローラ2Bまたは頭部装着型映像表示装置1Bの切換スイッチ、すなわち外界像切換スイッチ2Bbまたは1Bbを任意に操作することで外界像を遮断した状態(第1の動作モード)とすることができる。したがって、より迫力感、臨場感のあるゲームを楽しむことができる。

0178

そして、コントローラ2Bに対して、異なる内容の映像データが格納された各種のゲームカード8を選択的に挿脱することで、各種各様の所望のゲームを楽しむことが容易にできる。

0179

なお、コンピュータが供給する映像をフィールドシーケンシャルに表示するような場合にも、この頭部装着型映像表示装置1Bと同様の構成によって行なうことができる。この場合には、CRTコントローラが用いられることとなる。

0180

次に、本発明の第4の実施の形態について、以下に説明する。図17図18は、第4の実施の形態の映像観察装置の概略を示す図であって、図17は、この映像観察装置の概念図を、図18は、この映像観察装置を簡単に示すブロック構成図を示すものである。なお、この第4の実施の形態の映像観察装置は、上述の第3の実施の形態と同様に、ゲーム等を行なうために使用する場合の例示であり、画面の縦横比(アスペクト比)を変更することを可能とした映像観察装置についての例示である。

0181

図17に示すように、この映像観察装置は、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置1Cと、映像データおよび映像の表示態様(映像モード)等を規定する補助情報が格納された記憶媒体であるゲームカード8Cを選択的に装填可能になされ、当該装填されたゲームカード8Cから読み出した映像データに対して操作者の任意による操作を施すための操作手段であるコントロールパッド7Cにより操作して、該操作を施された映像データに対応する映像信号を頭部装着型映像表示装置1Cに供給するコントローラ2C等によって構成されている。

0182

コントローラ2Cには、ゲームカード8Cが選択的に挿脱自在に配設されていると共に、頭部装着型映像表示装置1Cおよびコントロールパッド7が接続されている。なお、この第4の実施の形態においては、上記コントロールパッド7は、上述の第3の実施の形態におけるものと同様のものが適用されている。

0183

コントローラ2Cの前面側の操作パネル面には、主電源のオン(ON)/オフ(OFF)を行なう主電源スイッチ(POWERSW)2Caと、コントローラ2Cに装填されたゲームカード8Cの初期化を行なうことのできるリセットスイッチ(RESET SW)2Cbが配設されている。

0184

また、図18に示すように、コントローラ2C内には、この映像観察装置全体の動作を制御するCPU等からなる制御回路と、ゲームカード8Cの装着状態を検出するゲームカード装着検出回路と、装着されたゲームカード8Cから映像の表示態様(映像モード)等を規定する補助情報を読み取り、この補助情報に依拠して頭部装着型映像表示装置1Cの映像表示部における表示態様(映像モード)を制御する映像モード制御回路と、この映像モード制御回路により制御され、頭部装着型映像表示装置1C内の表示ユニットを駆動して、表示ユニットの配置の切り換えを行なう表示ユニット駆動回路等が内蔵されている。

0185

また、ゲームカード8C内には、ROM等のメモリからなる記憶手段8Caが設けられており、この記憶手段8Caには、上述したように、映像の表示態様(映像モード)等を規定する補助情報8Ccと、映像を形成するための映像データ8Cb等が格納されている。

0186

なお、上記補助情報8Ccとして具体的には、例えばゲームカード8Cの映像データを最適な状態で観察し得る表示画面の縦横比を表わす情報等がある。

0187

そして、頭部装着型映像表示装置1Cは、上述の第1の実施の形態におけるものと基本的には同様のものが適用されているものであるが、この第4の実施の形態における頭部装着型映像表示装置1Cの映像表示部を構成する表示ユニットの構成が異なる。

0188

すなわち、図19は、この第4の実施の形態の映像観察装置における頭部装着型映像表示装置の観察者の両眼に各対応する左眼用および右眼用の映像表示部を構成する一方の表示ユニットのみを取り出して簡単に示す要部拡大斜視図である。なお、ここでは、左眼用および右眼用の映像表示部を構成する表示ユニットのうち一方のみを図示し、他方を省略しているが、頭部装着型映像表示装置1Cの映像表示部は、二つの同様の構成ユニットが一対となって構成されているものである。

0189

図19に示すように、表示ユニット9は、液晶パネル(LCD)、バックライト等によって形成され、映像信号による映像を表示する映像表示部9eと、この映像表示部9eによって表示される映像を形成する光束を観察者の眼に対し映像として導く光学系9aとによって構成されており、映像表示部9eと光学系9aは一体的に形成されている。そして、上記映像表示部9eには、フレキシブルプリント基板9dが接続されており、このフレキシブルプリント基板9dを介してコントローラ2Cより、映像表示部9eに対し映像信号が供給されるようになっている。

0190

そして、表示ユニット9には、この表示ユニット9全体を回転させるための表示ユニット回転軸9bが植設されており、この表示ユニット回転軸9bには、ピニオンギアー9cが固設されている。このピニオンギアー9cには、減速ギアー10aが噛合しており、この減速ギアー10aは、駆動手段であり正逆回転可能なモータ10の回転軸に固設されている。

0191

したがって、モータ10の回転駆動力は、減速ギアー10a、ピニオンギアー9cを介して表示ユニット回転軸9bに伝達され、これにより、表示ユニット9が回転するようになっている。

0192

なお、この第4の実施の形態における上記頭部装着型映像表示装置1Cは、上述の第1、第2および第3の実施の形態における頭部装着型映像表示装置とは異なり、シースルー機能等の外界像についての切換スイッチは有しておらず、したがって、外界視野に対しては、常に遮蔽状態にある一般的なタイプ、いわゆるネガタイプの液晶シャッタ付きの頭部装着型映像表示装置が適用されている。

0193

このように構成された上記第4の実施の形態の映像観察装置における動作を、以下に簡単に説明する。

0194

まず、主電源スイッチ2Caがオン状態とされたコントローラ2Cに対して、任意のゲームカード8Cが装填される。すると、コントローラ2C内のゲームカード装着検出回路により、ゲームカード8Cが装着されたことが検出され、その旨の情報がコントローラ2C内のCPUに伝達される。

0195

これを受けて、コントローラ2C内のCPUは、映像モード制御回路に対して情報読み出し指示を出す。これにより、映像モード制御回路は、装着されたゲームカード8Cの記憶手段8Caに格納されている映像モードに関する情報、すなわち映像の表示態様等を規定する補助情報8Ccの読み出しを行なうと共に、この読み出された補助情報8Ccに基づいて表示ユニット駆動回路を制御して、これにより表示ユニット9の配置の切り換えを行なう。

0196

つまり、映像モード制御回路は、読み出された映像の表示態様等を規定する補助情報8Ccとして、画面の縦横比を表わす情報等を、ゲームカード8Cの記憶手段8Caより読み出し、この補助情報8Ccに基づいて、表示ユニット9の配置切換を行なう。

0197

ここで、例えば補助情報8Ccとして、画面の縦横比を表わす情報が、「横長画面」であるという情報であった場合には、図20(a)に示すように、表示ユニット駆動回路を制御することにより、モータ10(図20においては図示せず。図19参照。)を回転駆動させて、表示ユニット回転軸9bを、図20(a)に示す矢印A方向に回転させる。これにより、表示ユニット9は、全体的に同方向に回転し、図20(b)に示す状態となる。したがって、観察者の眼20は、「横長」の画面枠を観察することができることとなる。

0198

また、他の種類のゲーム(異なるゲームカード8Cのゲーム)を開始しようとする場合には、すでに装着されている(今回使用した)ゲームカード8Cをコントローラ2Cより取り外し、(次に使用する)他のゲームカード8Cをコントローラ2Cに装填した後、リセットスイッチ2Cbを押すことにより、主電源スイッチ2Caをオフ状態とすることなく、コントローラ2Cを初期化する。これによって、コントローラ2Cは、再度、ゲームカード装着検出回路によりゲームカード8Cの装着状態を検出した後、新たに装着されたゲームカード8Cの記憶手段8Caに格納されている映像モードに関する補助情報を読み出して、この読み出された補助情報に基づいて、同様の動作を行なうこととなる。

0199

以上説明したように上記第4の実施の形態によれば、ゲームカード8C内の記憶手段8Caには、予め映像の表示態様(映像モード)等を規定する補助情報8Cc(例えば表示画面の縦横比等の情報)を記憶させておき、このゲームカード8Cがコントローラ2Cに装着されたことが検出されると、この映像モードに関する補助情報8Ccを読み出し、この読み出された補助情報8Ccに基づいて、映像表示部を構成する表示ユニットを回転させることで、表示画面の縦横比を制御するようにしたので、装着されたゲームカード8Cの映像に最適な状態、すなわち最適な画面の縦横比によって観察することができる。よって、より快適に、さらに臨場感のあるゲームを楽しむことができる。

0200

そして、映像表示手段として頭部装着型映像表示装置1Cを適用したことによって、装置全体を小型化することができる。

0201

なお、上述の第4の実施の形態では、表示ユニット全体を回転させるような制御を行なっているが、これに限らず、例えば映像表示部のみを回転させるように構成することも考えられる。

0202

すなわち、図21は、上記第4の実施の形態についての変形例を示す図であって、頭部装着型映像表示装置の左眼用および右眼用の映像表示部を構成する一方の表示ユニットのみを取り出して簡単に示す要部拡大斜視図である。

0203

なお、この図21においても、上述の図19と同様に、頭部装着型映像表示装置の映像表示部は、二つの同様の構成ユニットが一対となって構成されているものであるので、左眼用および右眼用の映像表示部を構成する表示ユニットのうち一方のみを図示し、他方を省略している。

0204

また、この変形例の表示ユニットは、上述の第4の実施の形態の表示ユニット9(図19参照)と基本的には同様の構成からなるものであるので、同様の構成部材については、同じ符号を付してその説明は省略する。

0205

図21に示すように、この変形例の表示ユニット9Aは、液晶パネル(LCD)、バックライト等によって形成され、映像信号による映像を表示する映像表示部であるLCDユニットAeと、このLCDユニット9Aeによって表示される映像を形成する光束を観察者の眼に対し映像として導く光学系ユニット9Aaとによって構成されている。

0206

光学系ユニット9Aaは、頭部装着型映像表示装置内に固設されており、LCDユニット9Aeは、光学系ユニット9Aaに対して回動自在に配設されている。つまり、LCDユニット9Aeには、このLCDユニット9Aeを光学系ユニット9Aaに対して回転させるためのLCDユニット回転軸9Abが植設されており、このLCDユニット回転軸9Abには、ピニオンギアー9cが固設されている。このピニオンギアー9cには、減速ギアー10aが噛合しており、この減速ギアー10aは、駆動手段であり正逆回転可能なモータ10の回転軸に固設されている。

0207

したがって、モータ10の回転駆動力は、減速ギアー10a、ピニオンギアー9cを介してLCDユニット回転軸9Abに伝達され、これにより、LCDユニット9Aeが回転するようになっている。

0208

図22は、この変形例の表示ユニット9Aを構成する上記LCDユニット9Aeのみを取り出して示す要部拡大斜視図である。

0209

図22に示すように、LCDユニット9Aeは、バックライト基盤11bと、このバックライト基盤11b上に配設されたバックライト11aと、液晶パネル12bと、この液晶パネル12b上に配設された液晶表示部12aと、バックライト基盤11bと液晶パネル12bとを電気的に接続するフレキシブルプリント基板13等によって構成されている。

0210

上記バックライト11aの照射面は、光学系ユニット9Aa(図22では図示せず。図21参照)側に向けて配設されており、バックライト11aによる照射光は、液晶表示部12aの裏側から入射し、この液晶表示部12aを透過した後、光学系ユニット9Aa内に導かれるようになっている。

0211

図23は、LCDユニット9Aeおよび光学系ユニット9Aaを側面から見た際の図であって、バックライト11aにより照射された照射光、および、液晶表示部12aに表示される映像が観察者の眼20に到達するまでの光路を示す概念図である。

0212

図23に示すように、光学系ユニット9Aaは、半透過鏡からなるハーフミラー15と、凹面鏡14等によって構成されており、この光学系ユニット9Aaの上面側に、LCDユニット9Aeを構成するバックライト11a、液晶表示部12aが設けられている。そして、上記ハーフミラー15は、バックライト11aによる照射光に対し、角度約45度傾けて配設されている。

0213

このように構成された上記変形例においては、バックライト11aの照射光は、液晶表示部12aを透過して、光学系ユニット9Aaの上面側より下方に向けて照射される。これにより、液晶表示部12aに表示される映像は、バックライト11aの照射光により照明されることとなる。

0214

そして、バックライト11aの照射光は、ハーフミラー15を透過して凹面鏡14に入射し、この凹面鏡14によって集光された後、ハーフミラー15の下面側の傾斜面で反射し、その光路を曲げられて、観察者の眼20に入射する。これによって、観察者の眼20は、液晶表示部12aに表示される映像を観察することができることとなる。

0215

そして、このように構成された上記変形例の映像観察装置における動作は、上述の第4の実施の形態のものと略同様である。

0216

すなわち、映像モード制御回路(図18参照)が、装着されたゲームカードの記憶手段に格納されている映像モードに関する情報、すなわち映像の表示態様等を規定する補助情報の読み出しを行なうと共に、この読み出された補助情報に基づいて表示ユニット駆動回路を制御して、これによりLCDユニット9Aeの配置の切り換えを行なう。

0217

つまり、映像モード制御回路は、読み出された映像の表示態様等を規定する補助情報として、例えば画面の縦横比を表わす情報により、図21に示すように、表示ユニット駆動回路を制御してモータを回転駆動させて、LCDユニット回転軸9Abを、図21に示す矢印B方向に回転させる。これにより、LCDユニット9Aeのみが同方向に回転し、図21において点線で示す状態となる。したがって、観察者の眼20は、「縦長」の画面枠を観察することができることとなる。

0218

以上説明したように上記第4の実施の形態の変形例によれば、上述の第4の実施の形態と全く同様の効果を得ることができる。

0219

また、この変形例では、LCDユニット9Aeのみを回転駆動するようにしているので、上述の第4の実施の形態における表示ユニット9を全体的に回転駆動させる場合に比較して、より少ない駆動力で同様の効果を得ることができると共に、回転移動する部材が小さいので、回転する部材の移動のための空間もより少ないもので済み、装置の小型化に寄与することができる。

0220

なお、この変形例では、LCDユニット9Aeを回転駆動させるための構成部材を、すべて表示ユニット9の前面側以外の位置に配置することができるので、頭部装着型映像表示装置の液晶シャッタを、上述の第4の実施の形態のものと同様に、遮光特性に優れるネガタイプとする方が良いがポジタイプのものとすることも可能である。この場合には、コントローラ、頭部装着型映像表示装置等について、上述の第1、第2および第3の実施の形態のものと同様の構成、すなわち外界像切換スイッチ2Bb、1Bb等を設ける必要がある。

0221

また、上述の第4の実施の形態、およびその変形例では、表示ユニット9、またはLCDユニット9Aeの回転動作をモータ10等の駆動部材により行なうものとしているが、これに限らず、例えばモータ10を廃して、LCDユニット回転軸にツマミ等の操作部材を固設して、この操作部材を手動によって回転させる手動操作としてもよい。

0222

図24は、本発明の第4の実施の形態についての別の変形例を示す図であって、頭部装着型映像表示装置1Dの概略側面図を、図25は、頭部装着型映像表示装置の左眼用および右眼用の映像表示部を構成する一方の表示ユニットのみを取り出して簡単に示す要部拡大斜視図である。

0223

なお、この図25においても、上述の図19図21と同様に、頭部装着型映像表示装置の映像表示部は、二つの同様の構成ユニットが一対となって構成されているものであるので、左眼用および右眼用の映像表示部を構成する表示ユニットのうち一方のみを図示し、他方を省略している。

0224

図24図25に示すように、この別の変形例では、頭部装着型映像表示装置1D内に配設される表示ユニット9Bには、その上面側にツマミ等の操作部材16が、図24図25において示す矢印C方向に回動自在に配設されている。

0225

表示ユニット9Bは、上述の変形例の表示ユニット9Aと同様に、液晶パネル(LCD)、バックライト等によって形成され、映像信号による映像を表示する映像表示部であるLCDユニット9Beと、このLCDユニット9Beによって表示される映像を形成する光束を観察者の眼に対し映像として導く光学系ユニット9Baとによって構成されている。

0226

そして、光学系ユニット9Baは、頭部装着型映像表示装置1D内に固設されており、LCDユニット9Beは、光学系ユニット9Baに対して回動自在に配設されている。つまり、LCDユニット9Beには、このLCDユニット9Beを光学系ユニット9Baに対して回転させるためのLCDユニット回転軸9Bbが植設されており、このLCDユニット回転軸9Bbには、操作部材16が固設されている。また、LCDユニット回転軸9Bbの略中央部には、突起部材16aが、このLCDユニット回転軸9Bbの軸方向とは直交する方向に設けられている。

0227

したがって、操作部材16を手動操作によって上記矢印C方向に回転させることで、LCDユニット回転軸9Bbが回転することとなるが、LCDユニット9Beの上面部には、ストッパ部材9Bc,9Bdが突設して設けられているので、このストッパ部材9Bc,9Bdに上記突起部材16aが当接し、これによって、LCDユニット回転軸9Bbの回転が規制されている。

0228

つまり、LCDユニット9Bbは、ストッパ部材9Bcと同9Bdの範囲内でのみ回動が許容されることとなると共に、ストッパ部材9Bc,9Bdによって、LCDユニット9Beの位置規制も行なわれることとなる。

0229

以上説明したように上記第4の実施の形態の別の変形例によれば、LCDユニット9Beを回転させて、表示画面の縦横比を制御することで、装着されたゲームカードの映像データを最適な状態で観察し得る表示画面の縦横比によって観察することができ、より快適に、また臨場感のあるゲームを楽しむことができる。

0230

また、LCDユニット9Beの回転動作を、手動により任意に行なうことができるように構成したので、映像モード制御回路、表示ユニット駆動回路(図18参照)等の電気的な回路や、モータ、減速ギアー列等の駆動部材を省略することができると共に、観察者(操作者)は、所望の画面の縦横比を任意に選択することが可能となる。

0231

なお、この別の変形例でも、上述の変形例と同様に、LCDユニット9Beを回転駆動させるための構成部材を、すべて表示ユニット9の前面側以外の位置に配置することができるので、頭部装着型映像表示装置の液晶シャッタを、上述の第4の実施の形態のものと同様に、遮光特性に優れるネガタイプとする方が良いがポジタイプのものとすることも可能である。この場合にも、コントローラ、頭部装着型映像表示装置等について、外界像切換スイッチ2Bb、1Bb等を設ける必要があることも同様である。

0232

次に、本発明の第5の実施の形態について、以下に説明する。図26は、この第5の実施の形態の映像観察装置を示す概念図である。なお、この第5の実施の形態の映像観察装置も、上述の第3、第4の実施の形態と同様に、ゲーム等を行なうために使用するものであり、表示される表示映像の画質や映像の倍率等の変更を可能とした映像観察装置についての例示である。

0233

また、この第5の実施の形態も、上述の第3、第4の実施の形態等と基本的には同様の構成からなるものであるので、同様の構成部材については、その説明を省略し異なる部分のみ、以下に説明する。

0234

図26に示すように、この映像観察装置は、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置1と、映像データが格納された記憶媒体であるゲームカード8を選択的に装填可能になされ、当該装填されたゲームカード8から読み出した映像データに対して操作者の任意による操作を施して該操作を施された映像データに対応する映像信号を頭部装着型映像表示装置1に供給するコントローラ2D等によって構成されている。

0235

コントローラ2Dの前面側の操作パネル面上には、画質切換スイッチ2Da等が設けられており、この画質切換スイッチ2Daを押圧する毎に、例えば、
1)高倍率かつ低画素密度によって映像を表示して、速度、迫力感等を優先する低解像度(低画質)モード(図29参照)、
2)低倍率かつ高画素密度によって映像を表示して、映像の高精細度等を優先する高解像度高画質)モード(図30参照)、
等の少なくとも二つの表示態様を順次切り換えることができるようになっている。そして、この切り換え操作に連動してコントローラ2Dの操作パネル面上の対応する状態表示部(図26では、その図示を省略している。図10図14等を参照。)のLEDが点灯するようになっている。

0236

また、コントローラ2D内には、図26では図示していないが、後述する液晶シャッタ駆動回路等が設けられており、装置全体を制御するCPU等からなる制御回路によって制御されるようになっている。

0237

図27図28は、この第5の実施の形態の映像観察装置における頭部装着型映像表示装置1の映像表示部を構成する表示ユニットの概略を示す図であって、図27は、低解像度モードとした場合の表示ユニットの状態を、図28は、高解像度モードとした場合の表示ユニットの状態を、それぞれ示すものである。

0238

図27図28に示すように、表示ユニット9は、バックライト11a、液晶表示部12a等からなるLCDユニットと、ハーフミラー15、第1、第2凹面鏡14A,14B、および第1、第2液晶シャッタ17A,17B等からなる光学系ユニットによって形成されている。

0239

なお、上記LCDユニットは、上述の第4の実施の形態におけるものと同様の部材によって構成されているものとし、ここでは、その説明は省略する。。

0240

また、光学系ユニットには、一方の表示態様としての低解像度モードによって映像を表示するための光束を観察者の眼20に導くための構成部材群、すなわち半透過鏡であるハーフミラー15と、第1凹面鏡14Aと、不要な光束を遮断する第1液晶シャッタ17A等が、光学系ユニットの底面側に配置されており、また、他方の表示態様としての高解像度モードによって映像を表示するための光束を観察者の眼20に導くための構成部材群、すなわちハーフミラー15、第2凹面鏡14B、第2液晶シャッタ17B等が、観察者が表示映像を観察する眼20の位置と対向する側に配置されている。

0241

なお、この第5の実施の形態における頭部装着型映像表示装置1は、上述の第4の実施の形態と同様に、シースルー機能等の外界像についての切換スイッチを有しておらず、したがって、外界視野に対しては、常に遮蔽状態にある一般的なタイプ、いわゆるネガタイプの頭部装着型映像表示装置が適用されている。

0242

そして、このように構成された上記表示ユニットによって表示映像を観察する場合においては、上述したように、コントローラ2Dの画質切換スイッチ2Daを押圧して、画質モードの選択を行なうこととなる。このときの動作について、図31のフローチャートによって、以下に説明する。

0243

図31に示すように、まず、ステップS25において、画質切換スイッチ2Daの状態が確認される。ここで、画質切換スイッチ2Daがオン(ON)状態であれば、低解像度モード(低画質モード)が選択されていると判断されて、次のステップS27の処理に進む。一方、画質切換スイッチ2Daがオフ(OFF)状態であれば、高解像度モード(高画質モード)が選択されていると判断されて、次のステップS26の処理に進む。

0244

上述のステップS25において、低解像度モードが選択されていると判断されて、ステップS27の処理に進むと、このステップS27において、コントローラ2D内の液晶シャッタ駆動回路が駆動され、これにより、図27図31に示すように、第2液晶シャッタ17Bが遮蔽状態となり、第2凹面鏡14Bへの光束の入射が防止され、次のステップS28の処理に進む。

0245

ステップS28において、映像表示動作が行なわれる。すなわち、上述のステップS27の状態で、液晶表示12aに表示される映像がバックライト11aの照射光によって照明され、映像を形成する光束が光学系ユニットの下方に向けて進み、ハーフミラー15および透過状態にある第1液晶シャッタ17Aを透過して、第1凹面鏡14Aに入射する。

0246

そして、第1凹面鏡14Aに入射した光束は、この第1凹面鏡14Aによって集光されて再びハーフミラー15側に進み、このハーフミラー15の下面側の傾斜面で反射し、その光路を曲げられて観察者の眼20に入射する。

0247

これによって、観察者の眼20は、液晶表示部12aに表示される映像を観察できることとなる。ここで、観察される表示映像としては、図29に例示するように、画面枠内において高倍率で、かつ低画素密度(低解像度)の映像表示がなされることとなる。そして、一連のシーケンスを終了する(エンド)。

0248

一方、上述のステップS25において、高解像度モードが選択されていると判断されて、ステップS26の処理に進むと、このステップS26において、上述のステップS27の処理と同様に、コントローラ2D内の液晶シャッタ駆動回路が駆動され、これにより、図28図31に示すように、第1液晶シャッタ17Aが遮蔽状態となり、第1凹面鏡14Aへの光束の入射が防止され、次のステップS28の処理に進む。

0249

ステップS28において、映像表示動作が行なわれる。すなわち、上述のステップS26の状態で、液晶表示12aに表示される映像がバックライト11aの照射光によって照明されると、映像を形成する光束は、まず、光学系ユニットの下方に向けて進み、ハーフミラー15の上面側反射面によって反射され、その光路を曲げられて、透過状態にある第2液晶シャッタ17B側に進み、この第2液晶シャッタ17Bを透過して、第2凹面鏡14Bに入射する。

0250

そして、第2凹面鏡14Bに入射した光束は、この第2凹面鏡14Bによって集光されて再びハーフミラー15側に進み、このハーフミラー15を透過して観察者の眼20に入射する。

0251

これによって、観察者の眼20は、液晶表示部12aに表示される映像を観察できることとなる。ここで、観察される表示映像としては、図30に例示するように、画面枠内において低倍率で、かつ高画素密度(高解像度)の映像表示がなされることとなる。そして、一連のシーケンスを終了する(エンド)。

0252

なお、上記第1凹面鏡14Aの曲率半径は、上記第2凹面鏡14Bの曲率半径よりも小さくなるように設定されている。したがって、液晶表示部12aからの光路が観察者の眼20に入射する際の、光軸と光路との間のなす角度θは、図27に示す低解像度モードの場合の角度θA、図28に示す高解像度モードの場合の角度θBとすると、この両者間には、θA>θBの関係が成り立つこととなる。

0253

ここで、角度θが大きい程、高倍率の表示映像を得ることができ、また高倍率とする程、同一面積の画面枠内における表示映像の画素数は少なくなる。すなわち低解像度の映像表示となる。

0254

このようにして第1、第2液晶シャッタ17A,17Bを切り換えて、表示映像の光路を変更することで、同一の映像信号による映像の倍率を変更し、各表示態様(画質モード)を切り換えることができることとなる。

0255

また、好ましくは、第1、第2液晶シャッタ17A,17Bのハーフミラー側の面には無反射コートを施されていると良い。

0256

以上説明したように上記第5の実施の形態によれば、コントローラ2Dの画質切換スイッチ2Daの切り換え操作によって、表示ユニット内の表示映像の光路を変更することで、各表示態様(画質モード)を切り換えることが容易にできる。したがって、観察者(操作者)は、観察しよう(行なおう)とするゲーム等に最適な画質モードを任意に選択することが容易にできるので、より快適に、また臨場感のあるゲームを楽しむことができる。

0257

なお、上述の第5の実施の形態では、コントローラ2Dの画質切換スイッチ2Daを任意に切り換えることによって、画質モードを選択するようにしていたが、これに限らず、例えばゲームカード8内の記憶手段に格納される情報としての映像データに加えて、上述の第4の実施の形態と同様に、映像の表示態様(この場合には画質モード)等を規定する補助情報を格納するようにすることも考えられる。

0258

この場合には、ゲームカード8をコントローラ2Dに装填した際に、コントローラ2Dは、ゲームカード8の装填を検出すると共に、ゲームカード8内の記憶手段より上記補助情報を読み出すようにし、この補助情報に基づいてコントローラ2D内の画質切換回路が頭部装着型映像表示装置1の表示ユニット内の第1、第2液晶シャッタ17A,17Bの遮蔽/透過の制御を行なうようにする。

0259

このように構成することによって、コントローラ2Dは、ゲームカード8に格納された画質モードに関する補助情報に基づいて頭部装着型映像表示装置1の表示ユニットの液晶シャッタの制御を行ない、画質モードを自動的に設定することができるようになる。

0260

これによれば、ゲーム等の観察者(操作者)は、特別な設定操作を行なうことなく、コントローラ2Dにゲームカード8を装填するだけで、この装填されたゲームカード8の映像データを最適な状態で観察し得る画質によって観察することができ、さらに快適に、より臨場感のあるゲームを楽しむことができることとなる。

0261

次に、本発明の第6の実施の形態について、以下に説明する。図32は、この第6の実施の形態の映像観察装置の概念図を示すものである。なお、この第6の実施の形態では、この映像観察装置を使用するに当たっての説明等の映像、いわゆるオンライン・マニュアル等を電源投入時に自動的に表示するようにした場合の例示である。

0262

また、この第6の実施の形態の映像観察装置における頭部装着型映像表示装置1およびコントローラ2Eは、基本的には上述した各実施の形態における頭部装着型映像表示装置およびコントローラと同様の構成からなるものである。したがって、同様の構成部材については、その図示および詳細な説明は省略し、この第6の実施の形態に関連のある部材のみについて、以下に説明する。

0263

図32に示すように、この映像観察装置は、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置1と、映像信号を頭部装着型映像表示装置1に供給するコントローラ2E等によって構成されている。

0264

コントローラ2E内には、映像観察装置全体を制御するCPU等からなる制御回路、電流検出回路、LCD駆動回路等(図示せず)の各種の回路と、主電源2Eaと、映像観察装置を使用するに当たっての説明等の映像、例えば、
1)頭部装着型映像表示装置の装着方法についての説明(図33(a)参照)、
2)頭部装着型映像表示装置の映像表示部の調整、設定方法についての説明(図33(b)参照)、
3)頭部装着型映像表示装置自体の各種の設定(眼幅調整、視度調整等)についての説明、
等からなる映像データ等(以下、オンライン・マニュアル等という。)が予め格納されたROM等の記憶手段(メモリ)2Eb等が設けられている。

0265

上述したように上記記憶手段(メモリ)2Ebに格納されているオンライン・マニュアル等の映像データの一例としては、図33(a)に示すように、頭部装着型映像表示装置1の装着方法についての説明(上述の1))に関する表示映像や、図33(b)に示すように、映像表示部の調整、設定方法についての説明(上述の2))に関する表示映像等が挙げられる。

0266

このように構成された第6の実施の形態の映像観察装置における動作について、図34のフローチャートによって、以下に説明する。

0267

図34に示すように、まず、ステップ31において、コントローラ2Eの電源スイッチ等が押圧されることにより、電源がオン(ON)状態とされて電源投入動作がなされると、主電源2Eaに電流が供給される。すると、ステップS32において、コントローラ2E内の電流検出回路によって、主電源2Eaからの電流の検出動作が開始される。ここで、電流の検出がなされると、ステップS33の処理に進み、このステップS33において、記憶手段(メモリ)2Eaに記憶されているオンライン・マニュアル等の映像データ等が読み出された後、次のステップS34の処理に進む。

0268

ステップS34において、コントローラ2E内のLCD駆動回路が制御手段によって制御され、頭部装着型映像表示装置1の映像表示部(LCD)を駆動し、次のステップS35において、上述のステップS33の処理において読み出されたオンライン・マニュアル等の映像データ(図33参照)が映像表示部に表示され、一連のシーケンスを終了する(エンド)。

0269

以上説明したように上記第6の実施の形態によれば、コントローラ2Eへの電源投入時に、電源が投入されたことを検出して、記憶手段2Eaに予め格納されているオンライン・マニュアル等の映像データ等を自動的に読み出すと共に、この読み出された映像データ等を頭部装着型映像表示装置1の映像表示部に自動的に表示するようにしたので、煩雑な説明書等を確認する必要がなくなり、手軽に映像観察装置を使用することが容易にできる。

0270

なお、上述の第6の実施の形態では、コントローラ2Eの記憶手段(メモリ)2Eaに記憶されているオンライン・マニュアル等のデータは、映像データとして格納されているものとしたが、これに限らず、例えば音声データを格納するようにして、この音声データに基づいて、音声による説明を行なうようにしてもよい。

0271

次に、本発明の第7の実施の形態について、以下に説明する。図35は、この第7の実施の形態の映像観察装置の概念図を示すものである。なお、この第7の実施の形態の映像観察装置は、上述の第3、第4、第5の実施の形態と同様に、ゲーム等を行なうために使用するものであり、コントローラに装填された記憶媒体からゲーム等の映像に関する操作方法等を表わすガイド情報を読み出し、このガイド情報に基づいて頭部装着型映像表示装置の映像表示部にこのガイド情報に係る表示を行なうようにした映像観察装置についての例示である。

0272

また、この第7の実施の形態も、上述の第3、第4、第5の実施の形態等と基本的には同様の構成からなるものであるので、同様の構成部材については、その説明を省略し異なる部分のみ、以下に説明する。

0273

図35に示すように、この映像観察装置は、自己に供給された映像信号による映像を観察者の両眼に各対応する映像表示部により表示するようになされた頭部装着型映像表示装置1Fと、映像のデータおよびゲーム等の映像に関する操作方法等を表わすガイド情報が格納された記憶媒体であるゲームカード8を選択的に装填可能になされ、当該装填されたゲームカード8から読み出した映像データに対して操作者の任意による操作を施すための操作手段であるコントロールパッド7Fにより操作して、該操作を施された映像データに対応する映像信号を頭部装着型映像表示装置1Fに供給するコントローラ2F等によって構成されている。

0274

コントローラ2Fには、ゲームカード8が選択的に挿脱自在に配設されていると共に、頭部装着型映像表示装置1Fおよびコントロールパッド7Fが接続されている。

0275

また、コントローラ2Fの前面側の操作パネル面には、上述の第4の実施の形態におけるコントローラ2Cと同様に、主電源のオン(ON)/オフ(OFF)を行なう主電源スイッチ2Faと、この主電源スイッチ2Faによらずに装填されたゲームカード8の初期化を行なうことのできるリセットスイッチ2Fbが配設されている。

0276

ゲームカード8内には、ROM等のメモリからなる記憶手段(図示せず)が設けられており、この記憶手段には、映像データおよびゲーム等の映像に関する操作方法等を表わすガイド情報が格納されている。

0277

コントロールパッド7F上には、各種操作を行なう複数種類の操作部材であるボタンスイッチ、例えば、
1)「START」;映像表示(ゲーム等)の開始を指示するスタートタン
2)「A」、「B」;映像表示(ゲーム方法等)の選択を指示する選択ボタン、
3)「←↑↓→」;画面上のカーソルキャラクタ等)の移動を指示するカーソルボタン図35では、ボタン周囲放射状に向けた矢印を配した丸形状の大ボタンを例示する。)、
4)「MODE」;映像表示(ゲーム等)のモードを選択指示するモードボタン
5)「PAUSE」;映像表示(ゲーム進行)を一時的に停止させるポーズボタン
等が配置されている。

0278

そして、頭部装着型映像表示装置1Fの本体部の両側頭部近傍には、上記コントロールパッド7Fのポーズボタンと同様の機能を有するポーズスイッチ1Faが設けられており、これにより、コントロールパッド7Fのポーズボタンによらずに、映像表示(ゲーム進行)を一時的に停止させることができるようになっている。

0279

このように構成された上記第7の実施の形態の映像観察装置によって、映像表示(またはゲーム等)を行なう際の動作について、以下に説明する。

0280

まず、コントローラ2Fの主電源スイッチ2Faをオン(ON)状態とすると、このコントローラ2Fに装填されたゲームカード8の記憶手段からゲーム等の映像に関する操作方法等を表わすガイド情報の読み出し動作が開始する。上記ガイド情報は、ゲームカード8の記憶手段のアドレスから一映像分ずつ順次、読み出されることとなる。

0281

次に、読み出されたガイド情報に基づいて頭部装着型映像表示装置1の映像表示部に、このガイド情報に係る表示を行なう。このときの表示形態は、例えばコントローラ2Fに設けられているタイムカウンタ(図示せず)によって、一映像につき3〜5秒間だけ表示が保持されて、順次表示されるような制御がなされている。

0282

上記ガイド情報に係る表示の一例として、図36(b)に示すように、「コントロールパッドの操作」についての説明に関する表示映像、図36(c)に示すように、「キャラクタ操作」についての説明に関する表示映像等が挙げられる。

0283

そして、一連のガイド情報に係る表示が行なわれた後、コントロールパッド7Fのスタートボタンを押すことで、映像表示(ゲーム等)を開始することができる。

0284

なお、例えばガイド情報に係る表示中にスタートボタンを押した場合には、ガイド情報に係る表示を中断し、即座に映像表示(ゲーム)を開始する動作に移行されるようになっている。

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