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技術 掘削具及び地盤掘削方法

出願人 木下文男
発明者 木下文男
出願日 1996年11月12日 (24年1ヶ月経過) 出願番号 1996-317016
公開日 1998年5月26日 (22年7ヶ月経過) 公開番号 1998-140597
状態 拒絶査定
技術分野 ショベル系(制御を除く)
主要キーワード 支柱板 着ブラケット 支柱材 固着位置 通常作業 施工地 着金具 掘削部材
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年5月26日)のものです。
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図面 (9)

課題

従来の掘削具は、バケット本体の底部側に地盤掘削する刃板を有し、後部側に開口部が形成された構造であるために、一度の打ち込み作業で施工地の一箇所しか掘削することができない。このため土壌を細かく切断して柔軟な状態にするためには、打ち込み作業を繰り返し長時間にわたって行わなければならない。

解決手段

掘削具K1はバケット本体1と取着金具2を備えている。バケット本体1は基材10と側板11,11を備えている。基材10と側板11,11の間には補強板12,12が設けてある。バケット本体1の前部側の斜部には刃板13が固着されている。刃板13の後方にあたるバケット本体1の内側には、上記刃板13と所要の間隔をおいてほぼ平行になるようにして掘削刃14が二枚固着されている。刃板13と掘削刃14の間には支柱材170が設けられている。これにより、バケット本体1の後部側には開口部15が形成されている。

概要

背景

例えば、建造物基礎施工するとき、当該部分の地盤がゆるい場合にあっては、地盤を強固にするために、いわゆる地盤改良が行われる。

一般的な地盤改良は次のような手順で行われている。まず、バックホーなどの作業機械アームの先端に取り付けられた掘削具施工地打ち込み、地盤が柔軟な状態になるまで掘削する。従来の掘削具は、例えば、図8に示すようなバケット本体70の底部側に刃板71を設けて、後部側に所要の大きさの開口部72を形成したものが一般的である。

次に、地盤が柔軟な状態になったら、そこに適量の水とセメント石灰などの地盤改良剤投入し、上記した掘削具や別装置である攪拌装置により地盤を攪拌して混合する。このようにすることにより地盤が強固に固化される。

概要

従来の掘削具は、バケット本体の底部側に地盤を掘削する刃板を有し、後部側に開口部が形成された構造であるために、一度の打ち込み作業で施工地の一箇所しか掘削することができない。このため土壌を細かく切断して柔軟な状態にするためには、打ち込み作業を繰り返し長時間にわたって行わなければならない。

掘削具K1はバケット本体1と取着金具2を備えている。バケット本体1は基材10と側板11,11を備えている。基材10と側板11,11の間には補強板12,12が設けてある。バケット本体1の前部側の斜部には刃板13が固着されている。刃板13の後方にあたるバケット本体1の内側には、上記刃板13と所要の間隔をおいてほぼ平行になるようにして掘削刃14が二枚固着されている。刃板13と掘削刃14の間には支柱材170が設けられている。これにより、バケット本体1の後部側には開口部15が形成されている。

目的

そこで本発明は、地盤を掘削して柔軟な状態にする作業が、従来の掘削具より少ない打ち込み回数で効率良くできる掘削具及び地盤掘削方法を提供することを目的とする。更に本発明は、一台で掘削具としても攪拌装置としても使用することができ、しかも構造が簡単である掘削具及び地盤掘削方法をも提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

作業機械に取着して地盤掘削する掘削具であって、後部側に所要の大きさの開口部が形成してあり、地盤を掘削して切取する刃板を有するバケット本体と、上記バケット本体を作業機械に取着するための取着手段と、を備えており、上記バケット本体には、上記刃板の他に、地盤を掘削して切取するための掘削部材が1以上設けてあることを特徴とする、掘削具。

請求項2

作業機械に取着して地盤を掘削する掘削具であって、後部側に所要の大きさの開口部が形成してあり、前部側には地盤を掘削して切取する刃板を有するバケット本体と、上記バケット本体を作業機械に取着するための取着手段と、を備えており、上記刃板は、前部が低く上記開口部側が高くなるように傾斜させて設けてあり、上記バケット本体には、上記刃板の他に、地盤を掘削して切取するための掘削部材が、上記刃板と所要の間隔をおいて平行または実質的に平行になるようにして1以上設けてあることを特徴とする、掘削具。

請求項3

作業機械に取着して地盤を掘削する掘削具であって、後部側に所要の大きさの開口部が形成してあり、底部側には地盤を掘削して切取する刃板を有するバケット本体と、上記バケット本体を作業機械に取着するための取着手段と、を備えており、上記バケット本体には、上記刃板の他に、地盤を掘削して切取するための掘削部材が、上記刃板と所要の間隔をおいて平行または実質的に平行になるようにして1以上設けてあることを特徴とする、掘削具。

請求項4

刃板は、水平な状態または実質的に水平な状態にあるときに、掘削して切取した地盤を運搬または移動させることができるようになっていることを特徴とする、請求項1、2または3記載の掘削具。

請求項5

刃板または/及び掘削部材には、掘削具の打ち込み作業時において、掘削して切取した地盤を上記掘削具の打ち込み方向とは異る方向へ誘導する誘導面が備えてあることを特徴とする、請求項1、2、3または4記載の掘削具。

請求項6

バケット本体に、散水手段が備えてあることを特徴とする、請求項1、2、3、4または5記載の掘削具。

請求項7

作業機械に取着して地盤を掘削する掘削具を使用した地盤掘削方法であって、刃板及び1以上設けてある掘削部材によって地盤を掘削して切取し、後部側に形成されている開口部から排出することを特徴とする、地盤掘削方法。

技術分野

0001

本発明は、作業機械に取り付けて地盤掘削する掘削具及び地盤掘削方法に関するものである。更に詳しくは、地盤を掘削して柔軟な状態にする作業が、従来の掘削具より少ない打ち込み回数で効率良くできる掘削具及び地盤掘削方法に関するものである。

背景技術

0002

例えば、建造物基礎施工するとき、当該部分の地盤がゆるい場合にあっては、地盤を強固にするために、いわゆる地盤改良が行われる。

0003

一般的な地盤改良は次のような手順で行われている。まず、バックホーなどの作業機械のアームの先端に取り付けられた掘削具を施工地に打ち込み、地盤が柔軟な状態になるまで掘削する。従来の掘削具は、例えば、図8に示すようなバケット本体70の底部側に刃板71を設けて、後部側に所要の大きさの開口部72を形成したものが一般的である。

0004

次に、地盤が柔軟な状態になったら、そこに適量の水とセメント石灰などの地盤改良剤投入し、上記した掘削具や別装置である攪拌装置により地盤を攪拌して混合する。このようにすることにより地盤が強固に固化される。

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、上記した従来の掘削具には、次のような課題があった。即ち、図8に示す掘削具にあっては、刃板71が一枚しか設けられていないので、一度の打ち込み作業で施工地の一箇所しか掘削して切取することができなかった。従って、この刃板71によって地盤を柔軟な状態にするためには、掘削具の打ち込み作業を繰り返し長時間にわたって行わなければならなかった。また、この掘削具により地盤改良剤との攪拌性も高めるためには、更に、掘削具の打ち込み作業を繰り返し長時間にわたって行わなければならなかった。

0006

また、地盤と地盤改良剤との攪拌に攪拌装置を使用する場合にあっては、上記したような掘削具を取り付けた作業機械と、攪拌装置を取り付けた作業機械とを使用しなければならない。作業機械が二台用意できる場合は、それぞれの作業機械に掘削具と攪拌装置とを取り付けておいて、作業者乗り換えて使用すれば良いが、施工地が狭かったりすると作業機械相互が接触したりするような危険性を有しており、安全性の面から好ましくない。また、作業機械を二台用意することは経済的な面からも好ましくない。

0007

また、作業機械が一台しか用意できない場合は、掘削具と攪拌装置とをいちいち取り替えなければならないので、大変な労力と時間がかかり作業効率の低下を招く。

0008

上記したような課題を解決するために、本発明者は、以前に特開平8−193323号公報に開示されているような攪拌装置付きバケットを発明するに至っている。この攪拌装置付きバケットは、バケット本体の後部側に開口部が形成してあり、バケット本体内原動機により駆動する攪拌手段が備えてあるというものである。

0009

これによると、バケット本体を打ち込んで掘削して切取された地盤は、攪拌手段によって切断され更に攪拌されて細かくなり、後部側に形成された開口部から排出される。つまり、この攪拌装置付きバケットは、一台で掘削具としても攪拌装置としても使用することができる。従って、施工地が狭い場合にあっても、上記したような危険性がなく安全性の面から有効であり、経済性の面でも有効である。また、掘削具及び攪拌装置の取り替え作業もないので、作業効率を低下させるようなこともない。

0010

しかし、この攪拌装置付きバケットにあっては、バケット本体に原動機及びこの原動機により駆動する攪拌手段を備えているため、従来からある単純な構造の掘削具と比較して重量が多大に増大し、部品点数も多くなってしまっていた。

0011

そこで本発明は、地盤を掘削して柔軟な状態にする作業が、従来の掘削具より少ない打ち込み回数で効率良くできる掘削具及び地盤掘削方法を提供することを目的とする。更に本発明は、一台で掘削具としても攪拌装置としても使用することができ、しかも構造が簡単である掘削具及び地盤掘削方法をも提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0012

第1の発明にあっては、作業機械に取着して地盤を掘削する掘削具であって、後部側に所要の大きさの開口部が形成してあり、地盤を掘削して切取する刃板を有するバケット本体と、上記バケット本体を作業機械に取着するための取着手段と、を備えており、上記バケット本体には、上記刃板の他に、地盤を掘削して切取するための掘削部材が1以上設けてあることを特徴とする、掘削具である。

0013

第2の発明にあっては、作業機械に取着して地盤を掘削する掘削具であって、後部側に所要の大きさの開口部が形成してあり、前部側には地盤を掘削して切取する刃板を有するバケット本体と、上記バケット本体を作業機械に取着するための取着手段と、を備えており、上記刃板は、前部が低く上記開口部側が高くなるように傾斜させて設けてあり、上記バケット本体には、上記刃板の他に、地盤を掘削して切取するための掘削部材が、上記刃板と所要の間隔をおいて平行または実質的に平行になるようにして1以上設けてあることを特徴とする、掘削具である。

0014

第3の発明にあっては、作業機械に取着して地盤を掘削する掘削具であって、後部側に所要の大きさの開口部が形成してあり、底部側には地盤を掘削して切取する刃板を有するバケット本体と、上記バケット本体を作業機械に取着するための取着手段と、を備えており、上記バケット本体には、上記刃板の他に、地盤を掘削して切取するための掘削部材が、上記刃板と所要の間隔をおいて平行または実質的に平行になるようにして1以上設けてあることを特徴とする、掘削具である。

0015

第4の発明にあっては、刃板は、水平な状態または実質的に水平な状態にあるときに、掘削して切取した地盤を運搬または移動させることができるようになっていることを特徴とする、第1、2または第3の発明に係る掘削具である。

0016

第5の発明にあっては、刃板または/及び掘削部材には、掘削具の打ち込み作業時において、掘削して切取した地盤を上記掘削具の打ち込み方向とは異る方向へ誘導する誘導面が備えてあることを特徴とする、第1、2、3または第4の発明に係る掘削具である。

0017

第6の発明にあっては、バケット本体に、散水手段が備えてあることを特徴とする、第1、2、3、4または第5の発明に係る掘削具である。

0018

第7の発明にあっては、作業機械に取着して地盤を掘削する掘削具を使用した地盤掘削方法であって、刃板及び1以上設けてある掘削部材によって地盤を掘削して切取し、後部側に形成されている開口部から排出することを特徴とする、地盤掘削方法である。

0019

本発明にいう「刃板」は、地盤を掘削して切取できるようなものであれば、例えば、単なる板状のものや、網目状のもの、格子状のもの、前端側が熊手状に形成されているものなど様々な形態のものを挙げることができる。

0020

「掘削部材」も地盤を掘削して切取できるようなものであれば、上記「刃板」の形態で開示したものの他に、更に例えば、棒状のものなどを挙げることができる。

0021

「誘導面」としては、掘削具の打ち込み作業時において、掘削して切取した地盤を上記掘削具の打ち込み方向とは異る方向へ誘導することができれば、例えば、湾曲した面、折り曲がった面などを挙げることができる。

0022

掘削具には刃板及び1以上の掘削部材が備えてあるので、一度の打ち込み作業で上記刃板及び掘削部材の対応する部分の箇所の地盤を掘削して切取することができる。切取された土壌は後部側に形成してある開口部から排出される。

0023

刃板は、水平な状態または実質的に水平な状態にあるときに、掘削して切取した地盤を運搬または移動させることができるようになっているものにあっては、通常のバケットのようにも使用することができる。

0024

刃板または掘削部材あるいは刃板及び掘削部材に誘導面が備えてあるものにあっては、掘削具の打ち込み作業時において、掘削して切取した地盤を上記掘削具の打ち込み方向とは異なる方向へ誘導することができる。これにより地盤を撹拌することができる。

0025

バケット本体に散水手段が設けてあるものにあっては、例えば地盤が乾燥しており埃がたちやすい状況にあるときには、散水して作業時の埃の発生を軽減することができ、作業環境を向上させることができる。

発明を実施するための最良の形態

0026

本発明の実施の形態を図面に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る掘削具の第1の実施の形態を示す斜視図、図2図1に示す掘削具の断面図、図3図1及び図2に示す掘削具をバックホーのアームの先端に取着した状態を示す説明図である。

0027

符号K1は本発明に係る掘削具を示している。この掘削具K1は、バケット本体1と、バケット本体1を作業機械であるバックホー6に取着するための取着手段である取着金具2とを備えている。上記バケット本体1及び取着金具2は鉄製であるが、これに限定するものではない。本実施の形態で示すバケット本体1の外形は、土砂などを運搬または移動したり、また地盤を掘削したりする、通常のバケットとほぼ同様の形状を有しているが、これに限定するものではない。

0028

バケット本体1は、上部に取着金具2が固着して設けてある基材10と、この基材10の両端側に固着してある側板11,11とを備えている。上記基材10と側板11,11との間には補強板12,12が固着して設けてある。また、上記側板11は側面視において、一辺に斜部を有する略三角形状に形成されている。バケット本体1の後部側には開口部15が形成されている。

0029

バケット本体1の前部側の斜部には、板状の刃板13が側板11,11間に架け渡して固着されている。この刃板は、前部が低く開口部15側が高くなるように傾斜させて設けてある。刃板13の後方にあたるバケット本体1の内側には、上記刃板13と所要の間隔をおいてほぼ平行になるようにして同じく板状の掘削部材である掘削刃14,14が、側板11,11間に架け渡して固着されている。上記刃板13と掘削刃14の間のほぼ中間位置には、補強用支柱板170が固着されている。また、最後方の掘削刃14と基材10の間のほぼ中間位置にも、同様に支柱板171が固着されている。上記刃板13及び掘削刃14は、打ち込み作業において、地盤を掘削し切取することができる。なお、上記の固着は、通常、溶接によって行われるが、これに限定するものではない。

0030

上記した刃板13及び掘削刃14、支柱板17は固着せず、掘削刃14、支柱板170,171にあっては、例えば、ボルトナットで固定して着脱可能になるようにしてあっても良い。また、本実施の形態において掘削刃14は二枚しか設けられていないが、これも限定するものではなく、例えば、一枚でも三枚でも良い。更に支柱板170、171の固着位置設置数も上記に限定するものではなく、任意に設定できる。

0031

取着金具2が固着してある基部の前後部近傍には、散水手段である散水管3,3が奥行方向に延びて設けてある。散水管3は基管30を備えており、基管30には一定の間隔で噴射ノズル31・・・が設けてある。噴射ノズル31・・・の噴射方向は、隣接した噴射ノズル31において上下に互いちがいになるように設けてある。基管30には水を供給する給水管(図示省略)が接続してある。なお、本実施の形態で示す散水管3は、後述する第2、第3の実施の形態に係る掘削具K2、K3にも設けることができる。

0032

上記したバケット本体1は、取着金具2を介して回動可能にバックホー6のアーム60の先端に取着される。

0033

(作 用)図1ないし図3を参照して本発明の第1の実施の形態に係る掘削具の作用を説明する。本発明に係る掘削具の操作方法の一例を交じえて説明する。バックホー6のアーム60を前方に伸ばして掘削具K1を地盤改良を行う施工地の地盤に打ち込み、掘削具K1に設けてある刃板13と掘削刃14により地盤を掘削する。次にアーム60を手前側引き上げながら、同時に掘削具K1も地盤中で刃板13及び掘削刃14がほぼ水平状態になるように手前側に縦回動させる。このようにして掘削された部分の地盤が上記刃板13及び掘削刃14の上部に載るようにすくい上げて切取する。そしてアーム60を操作し掘削具K1を地盤中より上昇させて、更に掘削具K1を手前側に縦回動させる。これにより切取された土壌はバケット本体1の後部側に形成してある開口部15から排出される。

0034

上記したように掘削具K1を作用させることによって、一度の打ち込み作業で上記刃板13及び掘削刃14の双方の対応する部分の箇所の地盤を掘削して切取することができる。従って、地盤を柔軟な状態にする作業が、従来の掘削具より少ない打ち込み回数で効率良くできる。

0035

また、刃板13及び掘削刃14をほぼ水平状態にして、その上部に切取された土壌をすくい上げて載せそのまま運搬または移動させることで、通常のバケットのようにも使用することができる。

0036

なお、本実施の形態で示す刃板13及び掘削刃14の大きさは、地盤を掘削して切取でき、かつ、その上部に切取された土壌をすくい上げて載せそのまま運搬または移動させることができるようであれば、特に限定するものではない。

0037

散水管3から地盤に向けて散水することにより、例えば地盤が乾燥しており埃がたちやすい状況にあるときには、作業時の埃の発生を軽減することができ、作業環境を向上させることができる。

0038

刃板13がバケット本体1の前部側の斜部に、また、掘削刃14,14がその後方に刃板13とほぼ平行になるようにして設けてあることにより、刃板13及び掘削刃14,14は、通常の作業を行っている状態から、若干幅縦回動させるだけでほぼ垂直な状態にすることができる。ところで、地盤掘削施工中には固い土塊が掘り出されることがある。このような固い土塊は、バケットで掘削している場合、バケットの掘削角部で挿し潰すようにして砕いている。しかし、バケットの掘削角部で挿し潰すには、バケットを通常の作業を行っている状態からかなりの幅縦回動させなければならない。固い土塊が掘り出された場合、特に本実施の形態に示す掘削具K1にあっては、通常作業を行っている状態から、若干幅縦回動させて刃板及び掘削刃をほぼ垂直な状態にし、これにより土塊を挿し潰すことができるので、従来より作業効率を向上させることができる。

0039

なお、ここで示す掘削具の操作方法は上記にも示すように一例である。従って、掘削具の操作方法は、これに限定されるものではないことはいうまでもない。

0040

図4は本発明に係る掘削具の第2の実施の形態を示す断面図である。なお、図4において、上記図1ないし図3に示すものと同一または同等箇所には、同一の符号を付して示している。また、第2の実施の形態では上記第1の実施の形態で示すものと異る部分について説明している。符号K2は本発明に係る掘削具を示している。この掘削具K2の掘削刃14,14には、前後方向において、後部側にやや上方に湾曲した誘導面である湾曲面5が形成されている。従って、この湾曲面5により、打ち込み作業時において、掘削して切取した地盤を上記掘削具K2の打ち込み方向とは異る方向へ誘導することができる。即ち、掘削具K2を打ち込んだときに切取した地盤を反転させるように作用させることができ、これにより地盤の攪拌性を高めることができる。なお、これは上記した湾曲面5に限定せず、例えば折り曲がった面であっても良い。

0041

図5は本発明に係る掘削具の第3の実施の形態を示す斜視図、図6図5に示す掘削具の断面図である。なお、図5及び図6において、上記図1ないし図4に示すものと同一または同等箇所には、同一の符号を付して示している。また、第3の実施の形態では上記第1、第2の実施の形態で示すものと異る部分について説明している。

0042

符号K3は本発明に係る掘削具を示している。バケット本体1は側板11,11を備えている。この側板11,11には、掘削刃14を取着するためのボルト孔110・・・が複数段形成されている。バケット本体1の底部側には板状の刃板13が側板11,11間に架け渡して固着されている。刃板13の上方にあたるバケット本体1の内側には同じく板状の掘削刃14が側板11,11間に架け渡して設けられている。掘削刃14の両端側には略「L」字形状を有する取着ブラケット140が設けてあり、この取着ブラケット140に形成された穴(図では見えない)と上記した側板11,11のボルト孔110・・・とを重ねあわせてボルト・ナット40により固定することで、掘削刃14は上記刃板13と所要の間隔をおいてほぼ平行になるようにして着脱可能に設けられている。なお、掘削刃14の取着位置は、側板11,11に形成されたボルト孔110・・・の位置によって任意に設定することができる。

0043

本実施の形態において掘削刃14は一枚しか設けられていないが、これも限定するものではなく、例えば、二枚でも三枚でも良い。更に、掘削刃14の取着方法も上記したボルト・ナットに限定するものではない。

0044

上記刃板13と掘削刃14の間のほぼ中間位置には、正面視において略「エ」字状に形成された補強用の支柱材16が縦方向に設けられている。この支柱材16もボルト・ナット41で取着されており着脱可能である。この支柱材16の固着位置、設置数、形状も上記したものに限定するものではなく、任意に設定できる。

0045

(作 用)図5または図6を参照して本発明の第3の実施の形態に係る掘削具の作用を説明する。なお、主となる作用は、上記第1の実施の形態に係る掘削具と大体において同じであるので、異る作用について説明する。

0046

板状の刃板13がバケット本体1の底部側に設けてあることにより、例えば地盤を平地状にならしたり、また、踏み固めたりすることができる。

0047

通常、バケットによる地盤の掘削は、バックホーのアームを前方に伸ばしてバケットを施工地の地盤に打ち込み、アームを手前側に引き上げ同時にバケットも地盤中で手前側に縦回動させることで行われている。即ち、この場合にあっては、アームを前方に伸ばして手前側に引き寄せる間に地盤の掘削が行われている。特に本実施の形態に示す掘削具K1にあっては、後部側に開口部が形成してあり、板状の刃板が底部側に設けられているので、アームを前方に伸ばして手前側に引き寄せる場合は勿論、反対に手前側からアームを前方に伸ばす場合にあっても地盤を掘削することができる。従って、作業効率を向上させることができる。

0048

図7は本発明に係る掘削具の第4の実施の形態を示す断面図である。なお、図7において、上記図1ないし図6に示すものと同一または同等箇所には、同一の符号を付して示している。また、第4の実施の形態では上記第1、第2、第3の実施の形態で示すものと異る部分について説明している。符号K4は本発明に係る掘削具を示している。この掘削具K4の掘削刃14には、前後方向において、後部側にやや上方に湾曲した誘導面である湾曲面5が形成されている。主となる作用は、上記第1、第2、第3の実施の形態に係る掘削具と大体において同じであるので、省略する。

0049

本明細書で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。

発明の効果

0050

本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)掘削具には刃板及び1以上の掘削部材が備えてあるので、一度の打ち込み作業で上記刃板及び掘削部材の対応する部分の箇所の地盤を掘削して切取することができる。切取された土壌は後部側に形成してある開口部から排出される。従って、地盤を柔軟な状態にする作業が、従来の掘削具より少ない打ち込み回数で効率良くできる。

0051

(b)刃板は、水平な状態または実質的に水平な状態にあるときに、掘削して切取した地盤を運搬または移動させることができるようになっているものにあっては、通常のバケットのようにも使用することができる。

0052

(c)刃板または掘削部材あるいは刃板及び掘削部材に誘導面が備えてあるものにあっては、掘削具の打ち込み作業時において、掘削して切取した地盤を上記掘削具の打ち込み方向とは異なる方向へ誘導することができる。これにより地盤を撹拌することができる。

0053

(d)バケット本体に散水手段が設けてあるものにあっては、例えば地盤が乾燥しており埃がたちやすい状況にあるときには、散水して作業時の埃の発生を軽減することができ、作業環境を向上させることができる。

0054

(e)掘削具には刃板及び1以上の掘削部材が備えてあり、更に上記刃板または掘削部材あるいは刃板及び掘削部材には、誘導面が備えてあるものにあっては、一台で掘削具としても攪拌装置としても使用することができる。しかも構造が簡単であるので、本発明者が以前に発明した攪拌装置付きバケットよりも、重量を軽減することができ、例えば、現場までの運搬や作業機械への取着がし易くなる。また、部品点数も抑えることができる。

図面の簡単な説明

0055

図1本発明に係る掘削具の第1の実施の形態を示す斜視図。
図2図1に示す掘削具の断面図。
図3図1及び図2に示す掘削具をバックホーのアームの先端に取着した状態を示す説明図。
図4本発明に係る掘削具の第2の実施の形態を示す断面図。
図5本発明に係る掘削具の第3の実施の形態を示す斜視図。
図6図5に示す掘削具の断面図。
図7本発明に係る掘削具の第4の実施の形態を示す断面図。
図8従来の掘削具を示す斜視図。

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0056

K1、K2、K3、K4掘削具
1バケット本体
10基材
11側板
110ボルト孔
12補強材
13刃板
14掘削刃
140 取着ブラケット
15 開口部
16支柱材
170、171支柱板
2 取着金具
3散水管
30基管
31噴射ノズル
40、41ボルト・ナット
5湾曲面
6バックホー
60アーム
70 バケット本体
71 刃板
72 開口部

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