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技術 エマルジョン型液体入浴剤

出願人 積水化学工業株式会社株式会社相生発酵
発明者 白田健志大竹得芽雄村松浩一郎
出願日 1996年10月2日 (24年2ヶ月経過) 出願番号 1996-262111
公開日 1998年4月21日 (22年8ヶ月経過) 公開番号 1998-101547
状態 特許登録済
技術分野 化粧料
主要キーワード 塩分含有量 圧搾ろ過 ヨーグルト状 白濁度 水性エキス 液体入浴剤 薬用効果 水溶性エキス
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この項目の情報は公開日時点(1998年4月21日)のものです。
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課題

皮膚刺激性の低い非イオン性界面活性剤を用い、かつ低粘度であり、植物エキスを用いた場合であってもエマルジョンの安定性が損なわれ難いエマルジョン型液体入浴剤を提供する。

解決手段

非イオン性界面活性剤と、分子内に2個以上水酸基を有する多価アルコールとを含む水中油型のエマルジョン型液体入浴剤において、マイクロフルイダイザーを用いてエマルジョン粒子平均粒子径を0.1〜0.5μmとしたエマルジョン型液体入浴剤。

概要

背景

従来、温泉雰囲気をもたらす入浴剤として、湯に投入された際に湯を白濁させる入浴剤が好まれている。入浴剤には、粉末型のものと液体型のものが存在する。重曹芒硝などを原料とする粉末型の入浴剤において湯を白濁させる効果を与えるには、通常、チタン白粉ミルクが用いられている。

他方、液体入浴剤において白濁効果の高いチタン白を配合すると、チタン白の比重が大きいので沈澱し、分離してしまうため、チタン白を使用することは好ましくない。他方、粉ミルクは湯を白濁させる効果が低く、また、液体中では腐りやすいという欠点があった。

そこで、液体入浴剤において湯を白濁させる効果を発揮させるために流動パラフィンを配合したものが知られている。流動パラフィンを用いた液体入浴剤には、大別して2種類のものが存在する。第1のタイプの入浴剤は、油溶性成分のみを含むものであり、有効成分であるエキス分油溶性のもので構成されており、湯に投入された際にエマルジョン化するように界面活性剤が配合されている。しかしながら、全ての成分が油溶性であるため、水溶性エキス分を用いることができず、使用し得るエキス分に制限があった。

湯を白濁させるために流動パラフィンを用いた第2のタイプの液体入浴剤は、水または水溶液に流動パラフィンを乳化させてなる水中油型エマルジョン入浴剤であり、この場合には、水で抽出された多種多様なエキス分を配合することができるので、薬用効果の高い入浴剤を提供することができる。

しかしながら、白濁効果を与えるために流動パラフィンを用いた水中油型エマルジョン型液体入浴剤はその安定が悪く、分離やクリーミング凝集)などの現象が生じ易かった。そのため、入浴剤として製剤しにくく、低温で保存しなければならなかった。また、製品注意書きに「よく振ってお使い下さい」などの攪拌を促す表現を付与しなければならず、商品価値を高めることが困難であった。のみならず、経時により、乳化状態に戻らず、油相成分水相成分が分離してしまうこともしばしば見られた。

上記水中油型のエマルジョン型液体入浴剤において、エマルジョンを構成するための乳化剤としてアニオン系界面活性剤を使用すると、安定なエマルジョンを得ることができる。しかしながら、入浴剤にアニオン型界面活性剤を用いると、皮膚に対する刺激が強くなり過ぎ、湿疹発症させるなどの問題がある。従って、アニオン型界面活性剤を用いることはできない。

そこで、特開昭56−37040号公報や特開平6−92839号公報などでは、非イオン性界面活性剤を用いて安定なエマルジョンを構成している液体入浴剤が提案されている。しかしながら、非イオン性界面活性剤の種類を選択するだけでは、エマルジョン型液体入浴剤の高温における安定性が十分でなく、40℃程度が限界であった。入浴剤商品保管時には、40℃を超える条件に曝されることもしばしばあり、そのような場合、非イオン性界面活性剤を用いた上記入浴剤では、エマルジョンの安定性が損なわれ、油相成分と水相成分とが分離することがあった。

また、特開平4−321619号公報や特開平4−321620号公報では、ゲル化剤を配合することにより安定なエマルジョンとされた入浴剤が提案されている。しかしながら、この方法では、ゲル化剤を用いているため粘度が高くなる。従って、製造が困難であり、かつ使用の際に風呂の湯に速やかに分散させることが困難であるという欠点があった。

他方、入浴剤において、美肌効果などを効果的に高める成分として、酒粕米発酵エキス清酒、米アルコール発酵物などを配合する方法が知られている(例えば、特公昭54−32077号公報、特開昭55−26857号公報、特開昭61−187777号公報、特許第2500685号など)。この種の成分は、上記のような非イオン性界面活性剤を用いた水中油型のエマルジョン型液体入浴剤において好適に用いることができる。

しかしながら、上記酒粕、米のアルコール発酵物などのエキス分を得るには、従来、アルコールが用いられている。また、植物エキスを安定にするには、一般に、塩分が用いられている。ところが、水相成分中において油相成分としての流動パラフィンを乳化してエマルジョンを構成する場合、水相中にアルコール分や塩分が存在するとエマルジョンが壊れたり、分解し易くなる。すなわち、抽出した米発酵エキス分などの植物エキスは入浴剤の美肌作用保湿作用を高める成分として大きな効果を示すものの、エマルジョンを破壊することなく添加することは困難であった。

概要

皮膚刺激性の低い非イオン性界面活性剤を用い、かつ低粘度であり、植物エキスを用いた場合であってもエマルジョンの安定性が損なわれ難いエマルジョン型液体入浴剤を提供する。

非イオン性界面活性剤と、分子内に2個以上水酸基を有する多価アルコールとを含む水中油型のエマルジョン型液体入浴剤において、マイクロフルイダイザーを用いてエマルジョン粒子平均粒子径を0.1〜0.5μmとしたエマルジョン型液体入浴剤。

目的

よって、本発明の目的は、皮膚に対する刺激の少ない非イオン性界面活性剤を用い、かつ水性エキス分を利用し得るエマルジョン型液体入浴剤であって、粘度が低く、かつ比較的高温における安定性に優れたエマルジョン型液体入浴剤を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
6件

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請求項1

非イオン性界面活性剤と、分散安定剤としての分子内に2個以上の水酸基を有する多価アルコールとを含み、油相成分水相成分に分散されているエマルジョン型液体入浴剤であって、エマルジョン粒子平均粒子径が0.1〜0.5μmの範囲とされていることを特徴とするエマルジョン型液体入浴剤。

請求項2

前記エマルジョン粒子の最大粒子径が5μm以下である請求項1に記載のエマルジョン型液体入浴剤。

請求項3

前記油相成分が流動パラフィンであり、前記水相成分が米発酵エキス清酒、及び米のアルコール発酵物からなる群から選択した少なくとも1種を含む請求項1または2に記載のエマルジョン型液体入浴剤。

請求項4

前記非イオン性界面活性剤が、親水性基を有する高級脂肪酸エステルである請求項1〜3の何れかに記載のエマルジョン型液体入浴剤。

技術分野

0001

本発明は、湯に投入された場合に白濁するタイプのエマルジョン型液体入浴剤に関し、より詳細には、刺激の少ない非イオン性界面活性剤を用いており、かつ安定性に優れたエマルジョン型液体入浴剤に関する。

背景技術

0002

従来、温泉雰囲気をもたらす入浴剤として、湯に投入された際に湯を白濁させる入浴剤が好まれている。入浴剤には、粉末型のものと液体型のものが存在する。重曹芒硝などを原料とする粉末型の入浴剤において湯を白濁させる効果を与えるには、通常、チタン白粉ミルクが用いられている。

0003

他方、液体入浴剤において白濁効果の高いチタン白を配合すると、チタン白の比重が大きいので沈澱し、分離してしまうため、チタン白を使用することは好ましくない。他方、粉ミルクは湯を白濁させる効果が低く、また、液体中では腐りやすいという欠点があった。

0004

そこで、液体入浴剤において湯を白濁させる効果を発揮させるために流動パラフィンを配合したものが知られている。流動パラフィンを用いた液体入浴剤には、大別して2種類のものが存在する。第1のタイプの入浴剤は、油溶性成分のみを含むものであり、有効成分であるエキス分油溶性のもので構成されており、湯に投入された際にエマルジョン化するように界面活性剤が配合されている。しかしながら、全ての成分が油溶性であるため、水溶性エキス分を用いることができず、使用し得るエキス分に制限があった。

0005

湯を白濁させるために流動パラフィンを用いた第2のタイプの液体入浴剤は、水または水溶液に流動パラフィンを乳化させてなる水中油型エマルジョン入浴剤であり、この場合には、水で抽出された多種多様なエキス分を配合することができるので、薬用効果の高い入浴剤を提供することができる。

0006

しかしながら、白濁効果を与えるために流動パラフィンを用いた水中油型のエマルジョン型液体入浴剤はその安定が悪く、分離やクリーミング凝集)などの現象が生じ易かった。そのため、入浴剤として製剤しにくく、低温で保存しなければならなかった。また、製品注意書きに「よく振ってお使い下さい」などの攪拌を促す表現を付与しなければならず、商品価値を高めることが困難であった。のみならず、経時により、乳化状態に戻らず、油相成分水相成分が分離してしまうこともしばしば見られた。

0007

上記水中油型のエマルジョン型液体入浴剤において、エマルジョンを構成するための乳化剤としてアニオン系界面活性剤を使用すると、安定なエマルジョンを得ることができる。しかしながら、入浴剤にアニオン型界面活性剤を用いると、皮膚に対する刺激が強くなり過ぎ、湿疹発症させるなどの問題がある。従って、アニオン型界面活性剤を用いることはできない。

0008

そこで、特開昭56−37040号公報や特開平6−92839号公報などでは、非イオン性界面活性剤を用いて安定なエマルジョンを構成している液体入浴剤が提案されている。しかしながら、非イオン性界面活性剤の種類を選択するだけでは、エマルジョン型液体入浴剤の高温における安定性が十分でなく、40℃程度が限界であった。入浴剤商品保管時には、40℃を超える条件に曝されることもしばしばあり、そのような場合、非イオン性界面活性剤を用いた上記入浴剤では、エマルジョンの安定性が損なわれ、油相成分と水相成分とが分離することがあった。

0009

また、特開平4−321619号公報や特開平4−321620号公報では、ゲル化剤を配合することにより安定なエマルジョンとされた入浴剤が提案されている。しかしながら、この方法では、ゲル化剤を用いているため粘度が高くなる。従って、製造が困難であり、かつ使用の際に風呂の湯に速やかに分散させることが困難であるという欠点があった。

0010

他方、入浴剤において、美肌効果などを効果的に高める成分として、酒粕米発酵エキス清酒、米アルコール発酵物などを配合する方法が知られている(例えば、特公昭54−32077号公報、特開昭55−26857号公報、特開昭61−187777号公報、特許第2500685号など)。この種の成分は、上記のような非イオン性界面活性剤を用いた水中油型のエマルジョン型液体入浴剤において好適に用いることができる。

0011

しかしながら、上記酒粕、米のアルコール発酵物などのエキス分を得るには、従来、アルコールが用いられている。また、植物エキスを安定にするには、一般に、塩分が用いられている。ところが、水相成分中において油相成分としての流動パラフィンを乳化してエマルジョンを構成する場合、水相中にアルコール分や塩分が存在するとエマルジョンが壊れたり、分解し易くなる。すなわち、抽出した米発酵エキス分などの植物エキスは入浴剤の美肌作用保湿作用を高める成分として大きな効果を示すものの、エマルジョンを破壊することなく添加することは困難であった。

発明が解決しようとする課題

0012

よって、本発明の目的は、皮膚に対する刺激の少ない非イオン性界面活性剤を用い、かつ水性エキス分を利用し得るエマルジョン型液体入浴剤であって、粘度が低く、かつ比較的高温における安定性に優れたエマルジョン型液体入浴剤を提供することにある。

課題を解決するための手段

0013

本願発明者は、刺激が少ない非イオン性界面活性剤を用いた水中油型のエマルジョン型液体入浴剤において、上記課題を達成すべく鋭意検討した結果、エマルジョン粒子を細かくすれば、ゲル化剤を用いずとも、エマルジョンを安定に維持し得ることを見い出し、本発明を成すに至った。

0014

すなわち、請求項1に記載の発明は、非イオン性界面活性剤と、分散安定剤としての分子内に2個以上の水酸基を有する多価アルコールとを含み、油相成分が水相成分に分散されているエマルジョン型液体入浴剤であって、エマルジョン粒子の平均粒子径が0.1〜0.5μmの範囲とされていることを特徴とするエマルジョン型液体入浴剤である。

0015

従来、エマルジョン型の液体入浴剤の調製に際しては、例えば、流動パラフィンに非イオン性界面活性剤を混合し、さらに水を徐々に加えつつエマルジョンを形成する。この場合、エマルジョンの平均粒子径は10μm程度となる。さらに、ホモジナイザーにかけ細粒化させると、エマルジョンの平均粒子径は3〜10μm程度となる。

0016

一般的な乳液などにおいては、上記のような平均粒子径のエマルジョンでも安定である。しかしながら、入浴剤では、上述した植物抽出物や植物抽出物の発酵エキスなどが加えられており、かつこれらを安定化するための塩分含有量も比較的高い。従って、上記のような粒子径のエマルジョンでは不安定であり、長時間放置するとエマルジョンが凝集し、上層部にヨーグルト状の塊が生じることがある。

0017

これに対して、マイクロフルイダイザーを用い、さらに細粒化したエマルジョンを作製したところ、上記植物エキス、アルコール、塩分等を含んでいたとしても、エマルジョンの安定性が効果的に高められることがわかった。この場合、エマルジョンの粒子径は、0.02〜0.8μm程度である。しかしながら、平均粒子径で0.5μmを超えると、エマルジョンの安定性が悪くなり、平均粒子径が0.1μm未満の場合には、光の波長よりも粒子径が極端に小さくなるため白濁度が低下し、入浴剤としての性能が低下する。従って、請求項1に記載の発明では、上記のようにエマルジョン粒子の平均粒子径が0.1〜0.5μmの範囲とされている。

0018

また、上記エマルジョン粒子の最大粒子径は、好ましくは5μm以下とされる。最大粒子径が5μmを超えると、平均粒子径が上記特定の範囲に入っている場合であっても、場合によってはエマルジョンの安定性が損なわれることがある。

0019

本発明において用いられる上記油相成分は、エマルジョン型液体入浴剤を湯に投入した際に湯を白濁させるために用いられているものであり、このような油相成分として、流動パラフィン、ワセリンスクワランなどの炭化水素類大豆油ヌカ油、ヤシ油などの天然油脂、これらの天然油脂を水素添加して得られる硬化油ミリスチン酸グリセリド2−エチルヘキサン酸グリセリドなどの合成トリグリセリドジグリセリドなどの油脂類などが挙げられる。中でも、流動パラフィンが好ましく用いられる。

0020

また、本発明において、水相成分は、水または水に適宜の有効成分を溶解してなる水溶液などにより構成される。なお、有効成分としては、好ましくは、請求項3に記載のように、米発酵エキス、清酒または米のアルコール発酵物などを用いることができ、それによって優れた美肌作用を有するエマルジョン型液体入浴剤を提供し得る。

0021

また、本発明の好ましい実施態様としては、請求項3に記載のように、上記油相成分が流動パラフィンよりなり、水相成分に、米発酵エキス、清酒または米のアルコール発酵物の少なくとも1種が含有されている入浴剤が挙げられる。

0022

また、本発明に係るエマルジョン型液体入浴剤では、エマルジョンを構成するための乳化剤として、非イオン性界面活性剤が用いられている。この非イオン性界面活性剤としては、適宜のものを用いることができるが、中でも、流動パラフィンからなる油相成分を用いて安定な水中油型エマルジョンを構成するものとして、請求項4に記載のように、親水性基を有する高級脂肪酸エステル、例えば、ステアリン酸ポリエチレングリコールが用いられる。

0023

上記非イオン性界面活性剤の配合割合は、使用する油相成分及び水相成分によっても異なるが、安定なエマルジョンを構成するには、重量比で流動パラフィン100に対し5〜20の割合で配合されることが好ましい。

0024

また、本発明のエマルジョン型液体入浴剤では、上記分子内に2個以上の水酸基を有する多価アルコールが分散安定剤として配合されており、この多価アルコールとしては、例えば、グリセリンプロピレングリコールなどを例示することができる。

0025

また、上記分子内に2個以上の水酸基を有する多価アルコールの配合割合についても、使用する油相成分及び水相成分並びに薬効成分や塩分等の種類や配合割合によっても異なるが、安定なエマルジョンを形成するには、重量比で流動パラフィン100に対し50の割合で配合されることが好ましい。

0026

なお、以下において、部は重量部を意味するものとする。
(実施例1)流動パラフィン15部と、グリセリン8部と、ステアリン酸ポリエチレングリコール1部と、香料としてのリモネン0.5部とを混合し、これに水10部を徐々に加え、しかる後ホモミキサーで乳化させ、乳化物Aを得た。この乳化物Aを、さらにマイクロフルイダイザー(インターナシナルコーポレーション社製)を用い、800kg/cm2 の圧力を加えて細粒化した。このようにして得られた細粒化物を細粒化物Bとする。米発酵エキス(『コメヌカ』にα−アミラーゼ及びβ−アミラーゼを加えて得たコメヌカ糖化液酵母を加えて発酵させ、圧搾ろ過して得られたもの)60部を細粒化物Bに徐々に加え、防腐剤としてパラオキシ安息香酸メチル0.1部を加え、混合し、実施例1のエマルジョン型液体入浴剤を得た。

0027

(実施例2)実施例1で得た乳化物Aを、マイクロフロイダイザー(インターナショナル・コーポレーション社製)を用い、400kg/cm2 の圧力をかけ、細粒化し、細粒化物Cを得た。この細粒化物Cに、米発酵エキス60部を徐々に加え、パラオキシ安息香酸メチル0.1部を加え、混合し、実施例2のエマルジョン型液体入浴剤を得た。

0028

(比較例)実施例1で得た乳化物Aに米発酵エキス60部を徐々に加え、パラオキシ安息香酸メチル0.1部を加え、混合し、比較例の液体型入浴剤を得た。

0029

上記のようにして得た実施例1,2及び比較例の液体型入浴剤について、エマルジョン粒子の粒子径をレーザー回折式粒度分布計島津社製、SALD−2000)を用いて測定した。平均粒子径を下記の表1に示す。

0030

また、実施例1,2及び比較例の各液体入浴剤の50℃安定性を以下の要領で評価した。
50℃安定性…100mlのガラス瓶に液体入浴剤を投入し、50℃の恒温槽内に設置し、定期的に100時間まで外観を観察した。結果を下記の表1に示す。

0031

0032

表1から明らかなように、比較例の液体入浴剤では、エマルジョン粒子の平均粒子径が1.9μmであるためか、24時間後に油相成分と水相成分とが分離していた。

0033

これに対し、実施例1,2の液体入浴剤では、エマルジョン粒子の平均粒子径が0.45μm以下であるためか、50℃の温度に100時間放置されたとしても、油相成分と水相成分との分離が全くみられず、安定であることが確かめられた。

発明の効果

0034

請求項1に記載の発明では、非イオン性界面活性剤と、分散安定剤としての分子内に2個以上の水酸基を有する多価アルコールとを用いて油相成分が水相成分に分散されているエマルジョン型液体入浴剤において、エマルジョン粒子の平均粒子径が0.1〜0.5μmの範囲とされているため、40℃を超えた比較的高温状態に長時間放置されたとしても、油相成分と水相成分とに分離し難く、従って、長時間比較的高温下に保管されたとしても、安定なエマルジョン型液体入浴剤を提供することができる。

0035

また、ゲル化剤を用いずともエマルジョンの安定性が高められるので、使用が容易な低粘度の液体入浴剤を構成し得る。しかも、有効成分として植物エキスを用いた場合、エマルジョンの安定性を損ない易い塩分やアルコールが入り込むが、このような塩分やアルコール分が存在したとしても、エマルジョン粒子の平均粒子径が0.1〜0.5μm以下であり、上記分散安定剤としての多価アルコールが含まれているため、これらの植物エキスなどを用いた液体入浴剤の保存安定性を高めることができる。

0036

よって、例えば請求項3に記載のように、流動パラフィンを油相成分として用いたエマルジョン型液体入浴剤において、米発酵エキス、清酒または米のアルコール発酵物などをエキス分として用いた場合であっても、保存安定性に優れ、かつ使用前に油相成分と水相成分とが分離することがないため、容器振とうするような作業を省略することができる。

0037

加えて、非イオン性界面活性剤の使用量も通常の半分以下に低減してエマルジョンを生成し得るため、より一層皮膚刺激性が少なく、かつ安価な液体入浴剤を提供し得る。

0038

また、請求項2に記載の発明のように、エマルジョン粒子の最大粒子径を5μm以下とした場合には、より一層エマルジョンの安定性を高めることができ、保存安定性に優れたエマルジョン型液体入浴剤を提供し得る。

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