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技術 鉄道軌道の切替え工法

出願人 株式会社大林組横河工事株式会社
発明者 中島武菊池敏行坪井修阿川英樹千葉秋夫梶江忠生安田三千隆小山浩史奥原秀敏風間直居
出願日 1996年8月29日 (23年10ヶ月経過) 出願番号 1996-228590
公開日 1998年3月17日 (22年3ヶ月経過) 公開番号 1998-072801
状態 特許登録済
技術分野 軌道敷設、保線機械
主要キーワード 事前組立 高架構造物 支持桁 案内滑車 降下移動 切り替え作業 各支持点 かさ上げ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年3月17日)のものです。
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図面 (8)

課題

従来の鉄道軌道切替えのため工事桁の降下作業は、多数のチェーンブロックジャッキ等を用いて行われていたため、作業が煩雑になったり、高価な装置を使用することになって費用が嵩むことになるという課題あった。

解決手段

現状の鉄道軌道50の上方に工事桁13とともに仮置きした新設軌道10を、予め現状の鉄道軌道50の両側に沿って構築した支持桁31に向かって降下架設することにより、現状の鉄道軌道50をこれの上方に切替える切替え工法において、新設軌道10を載置した工事桁13を、これの上方に設けた構台11から、当該構台11及び工事桁13に取り付けた多数の滑車16とこの多数の滑車16に連続して巻回されるワイヤー17とを用いて吊り下げウィンチ18によりこのワイヤー17を巻き出して、多数の滑車16が取り付けられた工事桁13の全体を徐々に降下してゆくことにより、工事桁13を支持桁31上に架設設置する。

概要

背景

例えば、地上に敷設された鉄道軌道と交差するようにして、新たに道路鉄道を設ける際には、現状の鉄道軌道を上方に切替えて、立体交差とすることが必要となったり、また便利な場合がある。

そして、このような現状の鉄道軌道を上方に切替える際には、通常このような鉄道は、運行中であって住民貴重な足となっているため、かかる切替えのための工事や作業は、終電から始発までの限られた時間内に行う必要がある。

また、このような切替えのための工事は、軌道上を走行する列車占有領域であるいわゆる建築限界の外側の構築物に対しては、各夜間毎に一旦作業を終了して列車の走行を確保しながら、徐々に構築作業を行ってゆくこともできるが、上方に構築した高架などに地上の軌道をすりつけるための斜めの鉄道軌道を設ける作業は、かかる斜めの鉄道軌道は建築限界内に位置する構造物であるため、一晩で作業を終了して、翌は、切り替えた後の鉄道軌道に沿って列車を走行させることができるようにする必要がある。

このため、このような建築限界内の軌道を一晩で設置するための方法としては、例えば、現状の鉄道軌道の上方の建築限界外の領域において、建築限界内に設置すべき新設軌道を予め工事桁等とともに組み立てておき、現状の鉄道軌道の両側に沿って構築した工事桁の支持台となる支持桁に向かって、一晩でこれを降下架設することにより、現状の鉄道軌道をこれの上方に切替えるという工法が採用されている。

すなわち、かかる降下作業(扛下作業ともいう。)は、例えば、現状の鉄道軌道の上方に設けた構台の下方に、新設軌道を、工事桁に載置した状態で予め仮置きしておき、終電の後に、この工事桁を、多数のチェーンブロックジャッキ等を用いて上方から支持桁に向かって降下させてゆくことにより行われていた。

概要

従来の鉄道軌道の切替えのため工事桁の降下作業は、多数のチェーンブロックやジャッキ等を用いて行われていたため、作業が煩雑になったり、高価な装置を使用することになって費用が嵩むことになるという課題あった。

現状の鉄道軌道50の上方に工事桁13とともに仮置きした新設軌道10を、予め現状の鉄道軌道50の両側に沿って構築した支持桁31に向かって降下架設することにより、現状の鉄道軌道50をこれの上方に切替える切替え工法において、新設軌道10を載置した工事桁13を、これの上方に設けた構台11から、当該構台11及び工事桁13に取り付けた多数の滑車16とこの多数の滑車16に連続して巻回されるワイヤー17とを用いて吊り下げウィンチ18によりこのワイヤー17を巻き出して、多数の滑車16が取り付けられた工事桁13の全体を徐々に降下してゆくことにより、工事桁13を支持桁31上に架設設置する。

目的

そこで、この発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、作業員や高価な装置を多数必要とすることなく、かつ簡易な作業によって、長大な工事桁をバランス良く短時間で降下させてゆくことのできる鉄道軌道の切替え工法を提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
0件

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請求項1

現状の鉄道軌道の上方に工事桁とともに仮置きした新設軌道を、予め前記現状の鉄道軌道の両側に沿って構築した支持桁に向かって降下架設することにより、現状の鉄道軌道をこれの上方に切替える切替え工法において、前記新設軌道を載置した前記工事桁を、これの上方に設けた構台から、当該構台及び前記工事桁に取り付けた多数の滑車と該多数の滑車に連続して巻回されるワイヤーとを用いて吊り下げウィンチにより前記ワイヤーを巻き出して、前記多数の滑車が取り付けられた工事桁の全体を徐々に降下してゆくことにより、前記工事桁を前記支持桁上に架設設置することを特徴とする鉄道軌道の切替え工法。

請求項2

前記工事桁に取り付けた多数の滑車が、前記工事桁の両側部に沿って配設されるとともに、前記構台に取り付けた多数の滑車が、前記工事桁の両側部の直上に沿って配設され、かつ少なくとも一対のワイヤーが、各側部に配設した前記多数の滑車に各々連続して巻回され、少なくとも一対のウィンチにより前記各ワイヤーを各々巻き出すことにより、前記多数の滑車を取り付けた工事桁の全体を徐々に降下してゆくことを特徴とする請求項1に記載の鉄道軌道の切替え工法。

技術分野

0001

この発明は、鉄道軌道切替工法に関し、特に、現状の鉄道軌道の上方に工事桁とともに仮置きした新設軌道を、予め前記現状の鉄道軌道の両側に沿って構築した支持桁に向かって降下架設することにより、現状の鉄道軌道をこれの上方に切替える工法に関する。

背景技術

0002

例えば、地上に敷設された鉄道軌道と交差するようにして、新たに道路鉄道を設ける際には、現状の鉄道軌道を上方に切替えて、立体交差とすることが必要となったり、また便利な場合がある。

0003

そして、このような現状の鉄道軌道を上方に切替える際には、通常このような鉄道は、運行中であって住民貴重な足となっているため、かかる切替えのための工事や作業は、終電から始発までの限られた時間内に行う必要がある。

0004

また、このような切替えのための工事は、軌道上を走行する列車占有領域であるいわゆる建築限界の外側の構築物に対しては、各夜間毎に一旦作業を終了して列車の走行を確保しながら、徐々に構築作業を行ってゆくこともできるが、上方に構築した高架などに地上の軌道をすりつけるための斜めの鉄道軌道を設ける作業は、かかる斜めの鉄道軌道は建築限界内に位置する構造物であるため、一晩で作業を終了して、翌は、切り替えた後の鉄道軌道に沿って列車を走行させることができるようにする必要がある。

0005

このため、このような建築限界内の軌道を一晩で設置するための方法としては、例えば、現状の鉄道軌道の上方の建築限界外の領域において、建築限界内に設置すべき新設軌道を予め工事桁等とともに組み立てておき、現状の鉄道軌道の両側に沿って構築した工事桁の支持台となる支持桁に向かって、一晩でこれを降下架設することにより、現状の鉄道軌道をこれの上方に切替えるという工法が採用されている。

0006

すなわち、かかる降下作業(扛下作業ともいう。)は、例えば、現状の鉄道軌道の上方に設けた構台の下方に、新設軌道を、工事桁に載置した状態で予め仮置きしておき、終電の後に、この工事桁を、多数のチェーンブロックジャッキ等を用いて上方から支持桁に向かって降下させてゆくことにより行われていた。

発明が解決しようとする課題

0007

しかしながら、かかる従来の降下作業によれば、数十メートルから数百メートルに至る長大な工事桁を、一体としてバランス良く降下させるには、多くの労力や手間、あるいは費用等を必要とすることになるという課題があった。

0008

すなわち、チェーンブロックによる方法では、工事桁を吊り下げる多数の支持点毎に各々複数の作業員を必要とし、しかも工事桁を水平に降下させたり、工事桁に過大な応力を作用させないように降下させるために、これらの多数の支持点の間で連絡を密にとりながら作業を行わなければならず、したがってその作業が煩雑になるとともに、重量の過大な工事桁を吊り下げた状態にあるチェーンブロックの操作が重労働となる。

0009

また、ジャッキを用いた方法によれば、その制御が容易であるためチェーンブロックの場合と比較して管理がしやすい反面、高価な装置であることから、長大でかつ重量の過大な工事桁を支持する多数の支持点毎に、このような高価なジャッキを各々取り付けて作業を行うことは、費用がかかるとともに、多くの作業員や作業時間を必要とすることになる。

0010

そこで、この発明は、このような従来の課題に着目してなされたもので、作業員や高価な装置を多数必要とすることなく、かつ簡易な作業によって、長大な工事桁をバランス良く短時間で降下させてゆくことのできる鉄道軌道の切替え工法を提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0011

この発明は、上記目的を達成するためになされたもので、その要旨は、現状の鉄道軌道の上方に工事桁とともに仮置きした新設軌道を、予め前記現状の鉄道軌道の両側に沿って構築した支持桁に向かって降下架設することにより、現状の鉄道軌道をこれの上方に切替える切替え工法において、前記新設軌道を載置した前記工事桁を、これの上方に設けた構台から、当該構台及び前記工事桁に取り付けた多数の滑車と該多数の滑車に連続して巻回されるワイヤーとを用いて吊り下げ、ウィンチにより前記ワイヤーを巻き出して、前記多数の滑車が取り付けられた工事桁の全体を徐々に降下してゆくことにより、前記工事桁を前記支持桁上に架設設置することを特徴とする鉄道軌道の切替え工法にある。

0012

また、この発明の鉄道軌道の切替え工法によれば、前記工事桁に取り付けた多数の滑車を、前記工事桁の両側部に沿って配設するとともに、前記構台に取り付けた多数の滑車を、前記工事桁の両側部の直上に沿って配設し、かつ少なくとも一対のワイヤーを、各側部に配置した前記多数の滑車に各々連続して巻回し、少なくとも一対のウィンチにより前記各ワイヤーを各々巻き出すことにより、前記多数の滑車を取り付けた工事桁の全体を徐々に降下してゆくようにすることが好ましい。

0013

そして、この発明の鉄道軌道の切替え工法によれば、構台及び工事桁に対して、工事桁をバランス良く吊り下げることができるように、全体にわたって略均等に多数の滑車を配置するとともに、一本ないしは少数のワイヤーを、工事桁に取り付けられる滑車と構台に取り付けられる滑車とを交互に巻回するようにして順次連続して仕込むようにすれば、工事桁に取り付けた滑車は、動滑車の働きをしてワイヤーにかかる荷重を分散するとともに、滑車を取り付けた工事桁が、上記一本ないしは少数のワイヤーによって、一体となってバランス良く支持された状態となる。

0014

したがって、このようして多数の滑車に連続して仕込まれたワイヤーを、ウィンチを用いて巻き出してゆけば、当該ワイヤーが仕込まれた滑車が取り付けられた工事桁の複数の支持点が、ウィンチによる巻き出し量を均等に分散する形で、同期した状態で徐々に下方に移動することになり、これによって、工事桁の全体が一体となってバランス良く降下してゆくことになる。

0015

すなわち、この発明の鉄道軌道の切替え工法によれば、現状の鉄道軌道の上方の建築限界外の領域において、新設軌道を載置した状態で仮置きされている工事桁に対して、滑車を取り付けたり、ワイヤーを仕込む作業を終了した後、ウィンチを回動してワイヤーを巻き出してゆけば、工事桁の全体が、これに取り付けた多数の滑車の作用によって一様にバランス良く降下してゆくので、各支持点毎の作業員や多数の高価な装置を必要とすることなく、しかもワイヤーを巻き出すだけの簡易な作業により、短時間に、かつ容易に降下作業を行ってゆくことが可能になる。

0016

また、工事桁に対して多数の滑車を当該工事桁の両側部に沿って取り付けるとともに、構台に対して多数の滑車を工事桁の両側部の直上に沿って取り付け、かつ少なくとも一対のワイヤーを、各々、各側部に配置した前記多数の滑車に連続して巻回するようにすれば、各ワイヤーを巻き出す少なくとも一対のウィンチによる巻き出し量が等しくなるようにこれらのウィンチ制御することにより、各ワイヤーによって工事桁の両側部を吊り下げ支持した状態で、さらに安定して工事桁を降下してゆくことが可能になる。

発明を実施するための最良の形態

0017

以下、この発明の好ましい実施の形態すなわち実施例について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。この実施例にかかる鉄道軌道の切替え工法は、一例として、図1に示すように、地表面に敷設された現状の鉄道軌道50と交差するようにして新たに道路40を設ける場合に、これを立体交差とするために、現状の鉄道軌道50を新設軌道10として上方にかさ上げすることを目的として採用されたものである。

0018

そして、この切替え工法によれば、現状の鉄道軌道50を上方に切り替えるための前段階の作業として、軌道50に沿って走行する列車の占有領域を確保しつつ、新設軌道10を載置した工事桁13を架設するための高架構造物である支柱30や支持桁31、あるいはこれらを支持する支持杭34等を構築する作業を行うとともに、これらの構造物によって支持されるようにして、これらの上方に、工事桁13を降下設置する作業のための構台11(図2(g)参照)を設ける作業を行う。

0019

すなわち、これらの作業は、例えば図2(a)〜(g)に示すように、地表面において、鉄道軌道50を適宜盛り替えて列車の占有領域51を確保しながら行われるとともに、構台11は、支柱30に沿うようにして取り付けられて上方に延長する、2列一組となったH鋼支柱12により支持されて、現状の鉄道軌道50の上方の高い位置に設置され、また、構台11上には、工事桁13や新設軌道10の組立作業などを行う際に使用するジブクレーン20が、構台11に沿って走行可能に設置されることになる。

0020

なお、中央上端に位置して占有領域51すなわち建築限界の外側の構造物となる部分の新設軌道10は、例えば支柱30や支持桁31とともにラーメン構造を構成しつつ、鋼製部材鉄筋コンクリートにより構築された高架構造物15上に敷設されて、後述する工事桁13を降下する作業を行う前に、事前組立部35として予め設置されることになる(図1参照)。

0021

そして、この実施例の鉄道軌道の切替え工法によれば、図3に示すように、現状の鉄道軌道50の上方において、新設軌道10を載置して仮置きされている工事桁13を、多数の滑車16やワイヤー17を使用して構台11から吊り下げ、ウィンチ18によりワイヤー17を巻き出しながら、現状の鉄道軌道50の両側に沿って構築した支持桁31に向かって降下架設することにより、終電から始発までの時間を利用して、一晩で鉄道軌道の切り替え作業が行われることになる。

0022

すなわち、この実施例によれば、まず、建築限界51外の高さにおいて、各H鋼支柱12には、仮受ブラケット25により支持されるようにして仮受梁21を設け、この仮受梁21上に載置されるようにして工事桁13が仮置きされることになる。

0023

ここで、工事桁13は、図4(a)及び(b)にも拡大して示すように、新設軌道10の延長方向に延長する4列の縦桁22と、この縦桁22と垂直方向に交差して設けられる横桁23とを、適宜連結プレート等を介して溶接ボルト接合などによって強固に組み付けて形成されたもので、各横桁23の両端部が各仮受梁21と上方から係止することにより、工事桁13は、安定した状態で鉄道軌道50の上方に仮置きされることになる。

0024

また、この工事桁13には、各2列の縦桁22間に架設されるようにして多数の枕木26が配置されるとともに、この多数の枕木26上には、各4本の縦桁22の直上に沿って延長するようにして、4本すなわち2対のレール24が新設軌道10として敷設載置されている。

0025

なお、このような縦桁22と横桁23との組み付け作業や、工事桁13の仮受梁21への設置作業、レール24や枕木26の取り付け作業などは、ジブクレーン20を使用して、例えば構台11等における作業として容易に行うことができる(図3参照)。

0026

また、仮受けブラケット25は、図5(a)〜(c)に拡大して示すように、H鋼支柱12から溶接やボルト接合により張り出し固定されるもので、ブレース材36により補強されて新設軌道10の延長方向に突出する第1ブラケット32やこれと垂直方向に突出する第2ブラケット33を含み、複数の第2ブラケット33にわたって載置したH形鋼からなる仮受梁21を、第2ブラケット33の上面に沿ってこれの突出方向に進退スライドさせることができるようになっている。したがって、横桁23の両端が仮受梁21の上面に係止されて、工事桁13が仮置きされている状態から、工事桁13を弱吊り上げて仮受梁21を外側にスライド移動させれば、第2ブラケットの間の隙間を介して横桁23ないしは工事桁13を下方に降下移動させることができるように構成されている。

0027

さらに、選択された一部の横桁23には、図4(a)に示すようにその両端部分に吊り金具27が取り付けられており、この吊り金具27には、工事桁13を吊り下げるために用いる滑車16が取り付けられることになる。

0028

そして、このようにして、横桁23の両端を仮受梁21の上面に係止した状態で、工事桁13及びこれの上面に敷設された新設軌道10を、鉄道軌道50の上方の建築限界51外の領域に仮置きする作業が終了したら、次に、工事桁13を構台11から吊り下げるための準備作業を行う。

0029

すなわち、かかる吊り下げのための準備作業は、図3及び図6に示すように、構台11及び工事桁13に取り付けられる多数の滑車16に順次ワイヤー17を巻回して仕込んでゆくとともに、これらの滑車16を所定の支持点すなわち吊り金具27に各々係止することにより行われる。

0030

ここで、滑車16は、工事桁13を構成する多数の横桁23のうちバランス良く選択された一部の横桁23のみに取り付けられるとともに、工事桁13の両端部に沿って各2列、すなわち二対合計4列取り付けられることになる。また、滑車16は、図7概念的にに示すように、各横桁23の両端部分に設置した支持点としての各吊り金具27に対しては、各々4車のシーブがとまった2つのブロックとして取り付けられることになるとともに、この横桁23に設けた各吊り金具27の直上に位置するようにして構台11に設けた支持点としての吊り金具28には、各々3車のシーブがとまった2つのブロックとして取り付けられることになる。また、この構台11には、隣接する支持点に順次ワイヤー17を案内するための案内滑車16’も取り付けられることになる。

0031

そして、このような多数の滑車16に対してワイヤー17を仕込んでゆくには、例えば、まず構台11の下方に作業用の吊り足場を設け、横桁23の両端部分に沿った4列の各列ごとに、構台11の下側に仮置されている多数の滑車16に対して、二対合計4台の段取り用単胴ウィンチ53と接続する径9mm程度の4本の段取り用のワイヤーを、工事桁13に取り付けられる滑車17と構台11に取り付けられる滑車17とを交互に巻回するようにして、各列ごとに各々順次連続して仕込んでゆく。

0032

このようにして、段取り用のワイヤーを仕込んだら、その端部を例えば巻出機に巻き回されている二対合計4本のワイヤー17に各々接続するとともに、段取り用のウィンチを駆動して段取り用のワイヤーを巻き戻せば、これに引っ張られるようにして各ワイヤー17が、各列の多数の滑車16に各々順次容易に巻回されてゆくことになる。

0033

そして、このようにして二対合計4本のワイヤー17を各列の滑車16に仕込む作業が終了したら、各ワイヤー17の端部を固定するとともに、巻出機55を構台11に設けた一対の降下作業用の復胴ウィンチ18に各々盛り替え、さらにこの復胴ウィンチ18を回転駆動して各々2本のワイヤー17を巻き出すことにより、横桁23の各吊り金具27に連結されるべき滑車16を下方に移動して、これを各々吊り金具27に係止することにより、工事桁13を構台11から吊り下げ降下するための準備作業が終了する。

0034

かかる準備作業が終了したら、現状の鉄道軌道50の側方に沿って所定の計画高さに予め構築された支持桁31に向かって、工事桁13を降下架設することにより、現状の鉄道軌道50をこれの上方の新設軌道10に切替えるための作業を、終電から始発までの一晩の間に行う。

0035

すなわち、かかる降下作業は、一対のウィンチ18(図6参照)を回転駆動してワイヤー17を巻き戻すことにより、工事桁13を一旦吊り上げた後、仮受梁21を外側にスライド移動させ、しかる後に各ウィンチ19を同期するように回転駆動してワイヤー17を巻き出してゆくことにより行われる(図5(b)参照)。

0036

ここで、工事桁13に取り付けられた多数の滑車16は、動滑車としての働きをして、工事桁13を吊り下げるワイヤー17にかかる荷重を分散するとともに、ワイヤー17の巻き出し量を、滑車16が取り付けられた各支持点において均等に分散する。また、二対合計4本の各ワイヤー17は、工事桁13の両側部に沿って配置された各列の滑車16に各々巻き回されていることから、工事桁13は、その両端をバランス良く支持された状態となり、しかも、二対のワイヤー17が同期して巻き出されるので、これらによって、略水平な状態を保持しつつ、工事桁13は、安定した状態で下方に向かってゆっくりと降下してゆくことになる。

0037

そして、このような降下作業により、支持桁31に向かって徐々に下方に移動してゆく工事桁13は、上方部分に位置する支持桁31に設置されることになる横桁23から、図5(b)に示すように、支承ブロック37を介して両側の支持桁31間に順次架設支持されてゆくとともに、かかる降下作業を所定のスパン毎に適宜繰り返しつつ、やがて最下部に位置する支持桁31への架設作業が終了したら、工事桁13に載置されている新設軌道10を、予め上記事組立部35上に敷設されている新設軌道10や、地上に敷設されている現状の鉄道軌道50と接続する作業を行うことにより、鉄道軌道の切替え作業が終了する。

0038

すなわち、この実施例の鉄道軌道の切替え工法によれば、建築限界51外の領域において所定の準備作業を行った後、ウィンチ18を回動してワイヤー17を巻き出してゆけば、工事桁13の全体が、これに取り付けた多数の滑車16の作用によって一様にバランス良く降下してゆくので、各支持点毎の作業員や多数の高価な装置を必要とすることなく、しかもワイヤー17を巻き出すだけの簡易な作業により、短時間に、かつ容易に降下作業を行うことができ、これによって、鉄道軌道の切替え作業を限られた時間内に容易に終了することができる。

0039

なお、この発明は、上記実施例の実施の態様のものに限定されるものではなく、各請求項に記載された構成の範囲内において、種々変更して採用することができる。例えば、多数の滑車に巻回すワイヤーは、必ずしも二対用いる必要はなく、滑車に対してバランス良く仕込んでゆくことができれば、一対あるいは一本のワイヤーを使用して工事桁を吊り下げることもでき、また、工事桁を安定して吊り下げることができれば、滑車は、必ずしも工事桁の両側部に沿って取り付ける必要はない。

発明の効果

0040

以上詳細に説明したように、この発明の鉄道軌道の切替え工法によれば、新設軌道を載置した工事桁を、これの上方に設けた構台から、当該構台及び工事桁に取り付けた多数の滑車とこの多数の滑車に連続して巻回されるワイヤーとを用いて吊り下げておき、ウィンチによりワイヤーを巻き出して、多数の滑車が取り付けられた工事桁の全体を徐々に降下してゆくことにより工事桁の降下作業を行うので、作業員や高価な装置を多数必要とすることなく、かつ簡易な作業によって、長大な工事桁をバランス良く短時間で降下させてゆくことができ、これによって鉄道軌道の上方への切替え作業を迅速かつ経済的に行うことができる。

0041

また、工事桁に対して多数の滑車を当該工事桁の両側部に沿って取り付けるとともに、構台に対して多数の滑車を工事桁の両側部の直上に沿って取り付け、かつ少なくとも一対のワイヤーを、各々、各側部に配置した多数の滑車に連続して巻回するようにすれば、各ワイヤーを巻き出す少なくとも一対のウィンチによる巻き出し量が等しくなるようにこれらのウィンチ制御することにより、各ワイヤーによって工事桁の両側部を吊り下げ支持した状態で、さらに安定して工事桁を降下してゆくことができる。

図面の簡単な説明

0042

図1この発明の一実施例により切り替えられる現状の鉄道軌道と新設軌道との位置関係を説明する、縦横縮尺が異なる側面図である。
図2(a)〜(g)この発明の一実施例により鉄道軌道を切り替える際の、準備段階作業工程を示す説明図である。
図3この発明の一実施例により鉄道軌道を切り替える状況を説明する横断面図である。
図4(a)は工事桁の構成を拡大して示す横断面図、(b)は(a)のA−Aからみた断面図である。
図5(a)は工事桁の仮置きする状況を拡大して示す側面図、(b)は(a)のB−Bからみた正面図、(c)は(a)のC−Cからみた上面図である。
図6構台及び工事桁に取り付けた滑車にワイヤーを仕込んだ状況を説明する破断側面図である。
図7構台及び工事桁に取り付けた滑車の構成を説明する概念図である。

--

0043

10新設軌道
11構台
12H鋼支柱
13工事桁
16滑車
17ワイヤー
18ウィンチ
20ジブクレーン
21仮受梁
22縦桁
23横桁
25 仮受けブラケット
26枕木
27,28 吊り金具
30 支柱
31支持桁
50 現状の鉄道軌道

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