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技術 多面体の菓子または菓子原料に可食性生地をつける装置

出願人 株式会社マスダック
発明者 増田文彦那須康行
出願日 1996年8月29日 (24年8ヶ月経過) 出願番号 1996-247031
公開日 1998年3月17日 (23年2ヶ月経過) 公開番号 1998-070957
状態 特許登録済
技術分野 菓子 ベイキング用装置
主要キーワード 隣接側面 すくわれ 焼き装置 通常エア 把持片 有孔板 吐出孔列 表面レベル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年3月17日)のものです。
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図面 (12)

課題

きんつば菓子その他の多面体の菓子やその原料において上面又は下面のベ−ス面と共にこのベ−ス面に隣接する少なくとも一つの側面に同時に可食性生地を付けることができる装置の提案。

解決手段

多面体の菓子又は菓子原料から成る素材1の上面又は下面のベ−ス面1a又は1dとこのベ−ス面に隣接する側面1b、1c、1e、1fに可食性生地5をつける装置において、この可食性生地を収容する生地容器20と、この生地容器内の可食性生地の中に下降して浸漬して可食性生地をすくい上げてから、上昇し、この上昇位置若しくは上昇する間において素材1をうけて、ベ−ス面上に可食性生地を塗布するベ−ス面塗布装置30と、このベ−ス面塗布装置で受けられる菓子又は菓子原料の素材の側面に接近して可食性生地を塗布する側面塗布装置40とを具える菓子製造装置

概要

背景

従来から、種々の形状の菓子が提供され、その中の一つとして大衆的なきんつば菓子が知られ、一般に親しまれている。きんつば菓子は、周知の通り、小豆などのあんを6面体素材成形し、この6面体の素材の上面または下面のベ−ス面とこれらベ−ス面に隣接する4つの側面、つまり、6つの面に小麦粉などの生地をつけ、焼板の上で個々の面につけられた生地を焼いてつくられる、所謂多面体の菓子である。

このような各面に対する生地づけ、焼きなどの処理は、ほとんどの場合、手作業で行なわれている。手作業の場合には、一つの面に生地をつけ、つけられた生地を個々に加熱して焼くという、手順で行なわれている。このような各面に対する処理は通常一枚の鉄板の上において職人技として個別的に行なわれている。

しかしながら、最近は、人権費コストの高騰もあり、元来、きんつば菓子は、大衆和菓子として、安くておいしいことが大きな特徴で親しまれていたにも拘らず、手造りのものとして、高級和菓子の一つとなっている。

このようなことから、6面体のあんそのものに、個々に生地をつけ、加熱して焼くということが煩雑であり、これを集約化して自動化することも考えられている。しかしながら、自動化を行なうものとして提案されている装置は、あんの各面について個別的に生地付け、加熱焼きを行なうものである。ちなみに、一つの例をあげると、例えば、特開平4−4836号公報に示され、この装置は、各面の生地付け、焼きの処理をそのままにして、単に連続自動化をはかったものである。

一方、実開平6−60385号公報に示すように、6面体のあんそのものをケ−スの中に入れて加熱焼く装置も提案されている。この装置は、従来のきんつば菓子で各面を個別的に生地付け、焼くという、プロセスを変更したものである。しかし、このプロセスの変更にともなって手造り的風味が失なわれ、きんつば菓子としての本質的なおいしさや風味が損なわれて、好ましくない。

要するに、きんつば菓子が6面体から成すあんを素材とするものであるため、この形態のあんの各面に生地を付けてから加熱焼くことになると、どうしても、各面について個別的にこのような処理が必要である。しかしながら、このような処理、なかでも、上下面のベ−ス面とともに側面にも同時に生地付けを行なうことは、側面がベ−ス面に対し垂直を成すこともあって、ベ−ス面と同じ状態で生地付けを行なうことはきわめてむづかしい。

また、上記のように、全く別個な方式によると、各面に生地を付けて焼くことによってきんつば菓子固有の風味が発揮されるのにも拘らず、このような風味やおいしさが失なわれ、きんつば菓子固有の風味を保持した状態で連続若しくは自動化することは、きわめてむづかしい。

概要

きんつば菓子その他の多面体の菓子やその原料において上面又は下面のベ−ス面と共にこのベ−ス面に隣接する少なくとも一つの側面に同時に可食性生地を付けることができる装置の提案。

多面体の菓子又は菓子原料から成る素材1の上面又は下面のベ−ス面1a又は1dとこのベ−ス面に隣接する側面1b、1c、1e、1fに可食性生地5をつける装置において、この可食性生地を収容する生地容器20と、この生地容器内の可食性生地の中に下降して浸漬して可食性生地をすくい上げてから、上昇し、この上昇位置若しくは上昇する間において素材1をうけて、ベ−ス面上に可食性生地を塗布するベ−ス面塗布装置30と、このベ−ス面塗布装置で受けられる菓子又は菓子原料の素材の側面に接近して可食性生地を塗布する側面塗布装置40とを具える菓子製造装置

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

多面体菓子または菓子原料の上面または下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する側面に可食性生地をつける装置において、この可食性生地を収容する生地容器と、この生地容器内の可食性生地の中に下降して浸漬して可食性生地をすくい上げてから、上昇し、この上昇位置若しくは上昇する間において前記素材をうけて、前記ベ−ス面上に可食性生地を塗布するベ−ス面塗布装置と、このベ−ス面塗布装置で受けられる前記菓子または菓子原料の前記側面に接近して可食性生地を塗布する側面塗布装置とを具えて成ることを特徴とする多面体の菓子または菓子原料に可食性生地をつける装置。

請求項2

前記菓子原料または菓子原料は、豆類種子類若しくはいも類に由来するあんまたは菓子、あるいは、穀物小麦大麦に由来する菓子若しくは菓子原料とすることを特徴とする請求項1記載の多面体の菓子または菓子原料に可食性生地をつける装置。

請求項3

前記ベ−ス面塗布装置において、前記菓子又は菓子原料の前記ベ−ス面に対向する表面の一部若しくは全部に可食性生地を保持する生地保持手段を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の多面体の菓子または菓子原料に可食性生地をつける装置。

請求項4

前記生地保持手段を、網状体繊維体有孔板若しくはこれらの結合体から構成して成ることを特徴とする請求項3記載の多面体の菓子または菓子原料に可食性生地をつける装置。

請求項5

前記側面塗布装置において、前記菓子または菓子原料の側面に対向する対向面を設け、この対向面の上部に、一連に連らなって内部から可食性生地が浸出する浸出孔を設けて成ることを特徴とする請求項1記載の多面体の菓子または菓子原料に可食性生地をつける装置。

請求項6

前記浸出孔を前記対向面の横方向にわたって間隔をおいて一線状に構成し、これら浸出孔の浸出孔列を少なくとも1列設けて成ることを特徴とする請求項5記載の多面体の菓子または菓子原料に可食性生地をつける装置。

請求項7

前記生地容器内に仕切板を設け、この仕切板により仕切られた仕切部分に可食性生地を収容して成ることを特徴とする請求項1記載の多面体の菓子または菓子原料に可食性生地をつける装置。

技術分野

0001

本発明は多面体菓子または菓子原料可食性生地をつける装置に係り、詳しくは、きんつば菓子その他の多面体の菓子やその原料において上面又は下面のベ−ス面とともにこのベ−ス面に隣接する少なくとも一つの側面に同時に可食性生地を付けることができる装置に係る。

0002

なお、以下において、本発明をきんつば菓子の製造に適した例を中心に説明するが、本発明はこの例に限られることなく、多面体から成る菓子や食品素材を含めて、上下面やそれに隣接する両側面に生地をつけたり、模様をつけたりする際にも適用できる。

0003

また、生地としては、小麦粉を主成分とするバッタ以外に、チョコレ−ト、クリ−ムその他の可食性生地にも適用できる。

背景技術

0004

従来から、種々の形状の菓子が提供され、その中の一つとして大衆的なきんつば菓子が知られ、一般に親しまれている。きんつば菓子は、周知の通り、小豆などのあんを6面体の素材に成形し、この6面体の素材の上面または下面のベ−ス面とこれらベ−ス面に隣接する4つの側面、つまり、6つの面に小麦粉などの生地をつけ、焼板の上で個々の面につけられた生地を焼いてつくられる、所謂多面体の菓子である。

0005

このような各面に対する生地づけ、焼きなどの処理は、ほとんどの場合、手作業で行なわれている。手作業の場合には、一つの面に生地をつけ、つけられた生地を個々に加熱して焼くという、手順で行なわれている。このような各面に対する処理は通常一枚の鉄板の上において職人技として個別的に行なわれている。

0006

しかしながら、最近は、人権費コストの高騰もあり、元来、きんつば菓子は、大衆和菓子として、安くておいしいことが大きな特徴で親しまれていたにも拘らず、手造りのものとして、高級和菓子の一つとなっている。

0007

このようなことから、6面体のあんそのものに、個々に生地をつけ、加熱して焼くということが煩雑であり、これを集約化して自動化することも考えられている。しかしながら、自動化を行なうものとして提案されている装置は、あんの各面について個別的に生地付け、加熱焼きを行なうものである。ちなみに、一つの例をあげると、例えば、特開平4−4836号公報に示され、この装置は、各面の生地付け、焼きの処理をそのままにして、単に連続自動化をはかったものである。

0008

一方、実開平6−60385号公報に示すように、6面体のあんそのものをケ−スの中に入れて加熱焼く装置も提案されている。この装置は、従来のきんつば菓子で各面を個別的に生地付け、焼くという、プロセスを変更したものである。しかし、このプロセスの変更にともなって手造り的風味が失なわれ、きんつば菓子としての本質的なおいしさや風味が損なわれて、好ましくない。

0009

要するに、きんつば菓子が6面体から成すあんを素材とするものであるため、この形態のあんの各面に生地を付けてから加熱焼くことになると、どうしても、各面について個別的にこのような処理が必要である。しかしながら、このような処理、なかでも、上下面のベ−ス面とともに側面にも同時に生地付けを行なうことは、側面がベ−ス面に対し垂直を成すこともあって、ベ−ス面と同じ状態で生地付けを行なうことはきわめてむづかしい。

0010

また、上記のように、全く別個な方式によると、各面に生地を付けて焼くことによってきんつば菓子固有の風味が発揮されるのにも拘らず、このような風味やおいしさが失なわれ、きんつば菓子固有の風味を保持した状態で連続若しくは自動化することは、きわめてむづかしい。

発明が解決しようとする課題

0011

本発明は、上記のところから、きんつば菓子などのように、6面体などの多面体からなる素材の各面に対し、各面について個別的に生地付けすることなく、複数個の面、なかでも、上面又は下面のベ−ス面を含んで、このベ−ス面に隣接する2つの側面、更に、3つの面以上の面に同時に生地付けや装飾などの処理を行なうことができる装置を提案する。

0012

したがって、少なくとも3つの面に同時に生地付けができるため、同時に3面について生地付けを行なってから、焼き装置によって生地付け面を同時に焼くと、これを2回くり返すだけできんつば菓子などは自動かつ連続的に製造できる。

課題を解決するための手段

0013

すなわち、本発明は、多面体の菓子または菓子原料から成る素材の上面または下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する側面に可食性生地を同時につける装置に関するものであって、この装置は、可食性生地を収容する生地容器と、この生地容器中の可食性生地中に浸漬して可食性生地をすくい上げてから、この可食性生地を素材のベ−ス面に塗布するベ−ス面塗布装置と、菓子または菓子原料から成る素材の側面に互いに接近又は離間して可食性生地を塗布する側面塗布装置とを具えて成ることを特徴とする。

0014

このベ−ス面塗布装置において、素材のベ−ス面に対向する表面の一部若しくは全部に可食性生地を保持する生地保持手段を設け、この生地保持手段は、網状体繊維体若しくはこれらの結合体から構成する。

0015

以下、これら手段たる構成ならびにその作用について、図面によって、更に詳しく説明すると、次の通りである。

0016

なお、図1は、本発明に係る装置の一例を示す平面図である。

0017

図2は、図1に示す装置の側面図である。

0018

図3は、本発明における生地容器の一例の断面図である。

0019

図4は、図3に示す装置における側面塗布装置の対向面の一例の正面図である。

0020

図5は、図3に示す装置におけるベ−ス面塗布装置の生地保持手段の一例の平面図である。

0021

図6図7図8図9図10ならびに図11は本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の各説明図である。

0022

まず、図1ならびに図2において、符号1は生地付けすべき素材を示し、この素材1は多面体を成している。きんつば菓子などを製造する場合には、素材1は、あんなどは予め6面体に成形されているものである。

0023

この多面体から成る素材1は、供給コンベヤ2を経て、順次に連続的に、生地をつける装置10に供給される。この装置10は本発明の一つの実施例に係る装置であって、ちなみに、後に詳しく示すように、図1図2図3ならびに図4に示す通り、構成されている。この装置10において、素材1は上面又は下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する2つの側面に生地が付けられ、その後、焼板4の上に送られる。

0024

なお、焼板4(なお、図1ならびに図2には、焼板4は一枚しか代表的に示されていない。)は連続的にエンドレス状に連結され、一連の焼板4が間欠的に移動される間に、素材1のベ−ス面ならびに側面につけられた生地は同時に加熱され焼かれる。また、この例では少なくとも3つの面上の生地が同時に焼かれるが、個別的に各面の生地を焼くように構成することもできる。

0025

すなわち、生地をつける装置10においては、素材1において生地をつけるべき面1a、1b、1c、1d、1e、1fのうちで、3つの隣接する面1a、1b、1c、つまり、ベ−ス面1a、このベ−ス面1aに隣接する2つの側面1b、1cに生地5がつけられる(図1ならびに図2参照)。

0026

また、供給コンベヤ2から素材1を生地をつける装置10に供給するのは、一対の把持片6、6によって素材1の対向する2つの側面1e、1fをつかんで、装置10に供給され、装置10においては、素材1の下面1a、それに隣接し一対の把持片6、6でつかまれない2つの側面1b、1cに生地5がつけられる。生地付けが終了したときは、素材の2つの側面1e、1fは生地5が付けられていないこともあって、この側面1e、1fを一対の把持片7、7によってつかみ、素材1を焼板列の一つの焼板4上に供給する。

0027

なお、装置10によって素材1のベ−ス面や側面に生地をつけたり、装飾するのにとどまるときには、生地付け終了後直ちに取出すことができる。

0028

以上の通り、素材1の少なくとも3面又は2面に同時に生地4をつける装置10は、図1ならびに図2に示すように、生地容器20、ベ−ス面塗布装置30ならびに側面塗布装置40を具えている。

0029

生地容器20には生地5が収容され、この生地容器20内の生地5はベ−ス面塗布装置30によってすくわれて、生地5は素材1の下面または上面から成るベ−ス面1aまたは1dに塗布される。このベ−ス面への生地付けと同時に、側面塗布装置40によって素材1の隣接側面1bならびに1cまたは1eならびに1fに生地5が塗布される。

0030

このような構造の生地をつける装置10において、図2に示すように、ベ−ス面塗布装置30には、昇降ア−ム31、支持ア−ム32、昇降板33ならびに保持部材34が設けられ、昇降ア−ム31の昇降によって支持ア−ム32が昇降する。この昇降ア−ム31の昇降はいかなる昇降機構によっても達成できるが、通常はピストンシリンダ機構カム機構などによって昇降ア−ム31は所定の周期規則正しく昇降させることができる。なお、これ以外の機構でも用いることができる。

0031

昇降ア−ム31によって昇降、つまり上下動する支持ア−ム32はL字状をなし、このL字状ア−ムに昇降板33を取付けて昇降板33を上下動させる。この昇降板33には一体に保持部材34を取付ける(図5参照)。素材1のベ−ス面や側面に生地をつけるときに、支持ア−ム32に取付けた昇降板33が下降し(図6参照)、昇降板33が生地容器20中の生地5内に浸漬し(図7参照)、その後、生地5を保持部材34で保持した状態で、昇降板33は上昇する(図8参照)。この上昇位置において、昇降板33に取付けた保持部材34の上をおおう生地5の上に素材1がのせられて(図9参照)、素材1の下面1aを成すベ−ス面には、昇降板33に一体に形成された保持部材34とともに生地5が接触し、下面1aを成すベ−ス面に生地5がつけられる。

0032

昇降板33は、生地容器20中の生地5をすくい上げて素材1のベ−ス面1a又は1dに塗布するものである。

0033

したがって、昇降板33は、このような処理が実施できるものであれば、いずれのものから構成できる。昇降板33の上に保持部材34を一体に取付けることもできるし、昇降板33そのものを保持部材34として構成することもできる。

0034

保持部材34は、図5に示すように、網状体その他の有孔板から構成するのが好ましい。この理由は、生地容器20内の生地5の中に容易に浸漬でき、上昇のときでも、網目や細かい孔隙であると、粘性の高い生地が容易に補足できるからである。

0035

すなわち、図5に示す昇降板33の一部には保持部材34が組込まれている。この保持部材34として、網状体331が設けられている。

0036

この網状体331には全体にわたって網目332から成る孔隙が設けられ、各網目332を通して生地5が通過できるように構成されている。

0037

この構成の昇降板33であると、昇降ア−ム31の昇降により、例えば、昇降ア−ム31が下降すると、支持ア−ム32を介して取付けられている昇降板33は生地容器10の中の生地5のなかに浸漬され、このときに、生地5は昇降板33の一部を成す網状体331の網目332の中を通過して上昇し、生地5は昇降板33乃至保持部材34に付着されてかき上げられる。

0038

更に詳しく説明すると、小麦粉などの可食物を溶解させて調製された生地5は相当粘性が高い。このため、昇降板33又は保持部材34を下降させたときには、保持部材34の一部若しくは全部が有孔板として構成され、網目332などの孔隙が設けられていないと、下降する昇降板34乃至保持部材34に対して生地5が上向きの抵抗をもって働き、昇降板33は生地5の中に相当の力を加えないと、浸漬できない。

0039

しかし、昇降板33の一部を成す保持部材34に、例えば、網目332などの孔隙が形成されていると、これら孔隙の中を浸漬のときに生地5が自由に通過でき、生地5の抵抗によって昇降板33の生地5中への浸漬がさまたげられない。

0040

一方、浸漬のときには網目332などの孔隙を通過した生地5は昇降板33の一部を成す保持部材34の上にのせられ、生地5は円滑に昇降板33によって保持部材34の上に付着された状態ですくい上げられる。

0041

なお、すくい上げられた生地5は相当の粘性を持っている。このため、昇降板33上にすくい上げられ、保持部材34が有孔板として構成されていても、網目332などの孔隙から落下する量は少なく、ほとんどの生地5が落下するのには相当の時間があり、この間に容易にベ−ス面、とくに下面1a又は上面1dに塗布することができる。

0042

上記のところでは、網状体331から成る保持部材34を具える昇降板33を中心に説明したが、保持部材34において網目332のように孔隙が必ずしも全面にわたって形成する必要がなく、一部に孔隙を形成することもできる。また、保持部材34は網状体でなく少なくとも孔隙を一部に形成した有孔板として構成できる。更に、昇降板33は全てが保持部材34として構成できるし、この場合、昇降板33には、必ずしも板状に構成しなくとも、孔隙を形成しなくとも、昇降板33の底部を浸漬時に抵抗のない形状、例えば角錐状などに構成し、表面を生地がすくい上げて保持できるように構成することもできる。更に、保持部材34は、生地が保持できるように、繊維状のもの、紙状のものなどから構成することもできる。

0043

また、上記の通りベ−ス面塗布装置30を構成することと関連して、生地容器20には、図3に示すように、仕切板21を設ける。この仕切板20によって生地容器20を仕切って生地5を収容する生地収容部22とオ−バフロ−部23を形成する。

0044

このように構成すると、生地収容部22内の生地5が所定の表面レベルをこえたときには、オ−バフロ−部23に溢流し、生地5の表面レベルは一定に保つことができる。したがって、昇降板33の昇降ストロ−クが一定であっても、生地5は常に昇降板33によってとらえることができる。

0045

次に、側面塗布装置40には、図1ならびに図3に示すように、ベ−ス面塗布装置30の昇降板32をはさんで一対の側面塗布部材41、41を設ける。一対の側面塗布部材41、41が対向して設けられている。側面塗布部材41、41は、互いに接近しかつ遠ざかるよう、幅方向に移動自在に構成される。この移動機構通常エアシリンダなどによって押す機構として構成できるが、いかなる機構としても構成でき、例えばピニオンラック機構としても構成できる。各側面塗布部材41は図3に示す通り、中空状に構成し、その内部に生地5を収容し、両対向面42、42にはそれぞれ吐出孔43、43を形成する。両側面塗布部材41、41にはそれぞれ生地などの供給ホ−ス44、44が接続され、各供給ホ−ス44を経て各側面塗布部材41の内部に生地5が送られる。

0046

このように構成すると、各側面塗布部材41の内部に送られた生地5は吐出孔43を経て吐出する。吐出された生地5は各対向面42の表面をおおい、表面に薄い生地5の層が形成される。

0047

この状態において、ベ−ス面塗布装置30の昇降板33上で保持部材34を介して素材1がのせられていると、素材1が両側から一対の側面塗布部材41、41によってはさまれて、各対向面42上に形成された薄い生地5の層が素材1の両側面1b、1cに附着し、素材1においてベ−ス面1aならびにそれに隣接する両側面1b、1cは、同時に生地5がつけられる(図10参照)。

0048

各対向面42上に設けられる吐出孔43は、図4に示す通り、所定の間隔をおいて一つの直線上に沿って形成するのが好ましい。このような吐出孔列を2段にわたって形成すると、薄い生地5の層は各対向面42の全面にわたって均一に形成され、均一な生地付けが達成できる。

0049

なお、生地5が付着されたのちの素材1からは、図11に示すように、一対の側面塗布部材41、41が互いに遠ざかり、一対の把持片7、7によってつかまれて、焼板4の上に順次に送られる。

発明の効果

0050

以上詳しく説明した通り、本発明は、多面体の菓子または菓子原料から成る素材に可食性生地を同時につける装置であって、この素材の上面または下面のベ−ス面とこのベ−ス面に隣接する側面につけるべき可食性生地を収容する生地容器と、この生地容器内の可食性生地の中に下降して浸漬して可食性生地をすくい上げてから、上昇し、この上昇位置若しくは上昇する間において素材をうけて、ベ−ス面上に可食性生地を塗布するベ−ス面塗布装置と、このベ−ス面塗布装置で受けられる素材の側面に接近して可食性生地を塗布する側面塗布装置とを具えて成るものである。

0051

したがって、本発明によると、きんつば菓子などのように、6面体などの多面体からなる素材の各面に対し、各面について個別的に生地付けすることなく、複数個の面、なかでも、上面又は下面のベ−ス面を含んで、このベ−ス面に隣接する2つの側面、更に、3つの面以上の面に同時に生地付けや装飾などの処理を行なうことができる。

0052

また、少なくとも3つの面に同時に生地付けができるため、同時に3面について生地付けを行なってから、焼き装置によって生地付け面を同時に焼くと、これを2回くり返すだけできんつば菓子などは自動かつ連続的に製造できる。

図面の簡単な説明

0053

図1本発明に係る装置の一例を示す平面図である。
図2図1に示す装置の側面図である。
図3本発明における生地容器の一例の断面図である。
図4図3に示す装置における側面塗布装置の対向面の一例の正面図である。
図5図3に示す装置におけるベ−ス面塗布装置の生地保持手段の一例の平面図である。
図6本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明図である。
図7本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明図である。
図8本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明図である。
図9本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明図である。
図10本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明図である。
図11本発明によって菓子若しくは菓子原料から成る素材のベ−ス面ならびに側面に生地を付けるときのベ−ス面塗布装置ならびに側面塗布装置の作動態様の説明図である。

--

0054

1素材(菓子又は菓子原料から成っている)
1a、1d 下面又は上面から成るベ−ス面
1b、1c、1e、1f 側面
2供給コンベヤ
4 焼板
5生地(可食性生地)
10 可食性生地をつける装置
20生地容器
21仕切板
30 ベ−ス面塗布装置
34保持部材
40 側面塗布装置

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