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技術 走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブに液状又はペースト状の塗工剤を直接塗被するためのコーター

出願人 フォイトズルツァーパピーアマシーネンゲゼルシャフトミットベシュレンクテルハフツング
発明者 マンフレートユーバーシェール
出願日 1997年7月7日 (22年0ヶ月経過) 出願番号 1997-181015
公開日 1998年3月10日 (21年4ヶ月経過) 公開番号 1998-066915
状態 未査定
技術分野 塗布装置2(吐出、流下) 塗布装置3(一般、その他)
主要キーワード 基本装備 区域範囲 横断面プロフィール 可逆変形 長手延 側縁領域 矩形ボックス 縁区域
関連する未来課題
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この項目の情報は公開日時点(1998年3月10日)のものです。
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図面 (20)

課題

調量装置と最終調量装置とによる横断面プロフィール調整を単純かつ効果的な方式で互いに調和させることによって、所期の最終的な横断面プロフィールの正確な調整、ひいては高品質の最終生産品を得ることを可能にする。

解決手段

第1番目の発明のコーターでは前調量装置Vの各区域幅bvと最終調量装置Eの各区域幅beが合致し、第2番目の発明のコーターでは前調量装置Vの各区域幅bvと最終調量装置Eの各区域幅beが互いに異なっている。

概要

背景

所謂「直接塗工」の場合、液状又はペースト状の媒体、つまり塗工剤塗工装置によって走行中の材料ウェブの表面に直接塗被され、該材料ウェブは塗工中、循環する対圧面、例えばエンドレスベルト又は対圧ロールに支持される。このような形式コーターでは塗工装置は通常、前調量装置として構成されており、該前調量装置は液状又はペースト状の媒体を先ず差し当たって過剰の塗被量で塗被する。該前調量装置には、材料ウェブの走行方向で有利には最終調量装置(微調量装置、仕上げ調量装置又は均等化装置とも呼ばれる)が後置されており、該最終調量装置は、先に前調量装置によって塗被された塗工剤過剰分を、実質的に全ウェブ幅にわたって連続的に延在していて走行中の材料ウェブに圧着されるドクターエレメント、例えばドクターブレードローラードクターなどによって掻き取り、こうして材料ウェブ面に所期の最終的な塗被量を得る。最終調量装置は通常、材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びる多数の区域に分割されており、しかも各区域には夫々1つの調整子が配設されているので、各調整子によりドクターエレメントの圧着力に区域別に異なった影響を及ぼすことによって、塗工剤の所期の横断面プロフィールが得られる。調整子は概ね遠隔制御されるか、また手動操作されるが、遠隔制御の場合、調整子の作動制御は、塗被された液状又はペースト状の塗工剤の横断面プロフィールの測定値に基づいて制御回路を介して行われる。

最近のコーターの技術趨勢は、塗被される塗工剤の横断面プロフィールをすでに前調量装置においても或程度調整できるようにする方向を辿っている。この目的を達成するために例えば、自由噴射ノズルとして構成された調量ギャップを備えた前調量装置が使用され、前記調量ギャップは流入側リップと流出側リップとの間に形成されており、かつ材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びる複数の区分に分割されており、しかも各区分には概ね1つの調整子が配設されているので、流入側リップは(或いは流出側リップも)コーターの全長にわたって均等になるようにか又は区域別に異なるように、対向リップとの間隔を調整することが可能になる。また流入側リップと流出側リップを共に同時に調整することも可能である。前記調整子も大抵は遠隔制御され、或いはまた手動操作されるが、遠隔制御の場合、調整子の作動制御は、塗被された液状又はペースト状の塗工剤の横断面プロフィールの測定値に基づいて制御回路を介して行われる。このようなコーターは例えば同一出願人によるドイツ連邦共和国特許第4432177号明細書に基づいて、かつ”Jet Flow F "という商品名で公知になっている。

先に述べた前調量装置と最終調量装置とは通常、2種の配置構成で使用され、すなわち第1の配置構成は、所謂「空間離隔式」に前調量と最終調量とを行う方式であり、第2の配置構成は、「空間不分離式」に前調量と最終調量とを行う方式である。前者の配置方式では、つまり前調量と最終調量とを空間的に離隔して行う場合、前調量装置は第1の対圧ロールに沿って位置し、また最終調量装置は、材料ウェブの走行方向で見て前記第1の対圧ロールに後置された第2の対圧ロールに沿って位置している。このような配置形式を有するコーターは例えばドイツ連邦共和国特許第3715307号明細書に基づいて公知である。これに対して「空間的に離隔されていない」配置形式では、前調量装置と最終調量装置は共に1本の共通の対圧ロールに配設されている。

更に同一出願人による追加の発明であるドイツ連邦共和国特許出願公開第19605183.5号明細書に基づいて、冒頭で述べた形式のコーターを用いて実施される制御法、つまり走行中の、特に紙又はカートンから成る材料ウェブに直接塗被される液状又はペースト状の塗工剤の塗被重量横断面プロフィールの制御法が公知になっており、該制御法の特徴とするところは、前調量装置によって塗被される塗被重量の補正も、最終調量装置によって達成される塗被重量の補正も共に調整子を介して行い、その場合、塗被重量横断面プロフィールの所期の総補正を得るために前調量装置による補正と最終調量装置による補正とが相補い合う点にある。

この公知の解決手段は、最終調量装置では横断面プロフィールの比較的僅かな局所的補正を行えば済むことになり、これによって最終調量用ドクターエレメントの局部的に発生する異なった摩耗(ドクターブレードをドクターエレメントとして使用する場合には特に)が著しく僅かになり、かつドクターエレメントの耐用寿命が著しく高められる。

しかしながら、すでに述べたように、この公知の方法では前調量装置の補正調整位置と最終調量装置の補正調整位置とを互いに正確に調和させることによって始めて所期の横断面プロフィールが得られるので、コーターの設計上の構成に高い要求が課されることになる。

概要

前調量装置と最終調量装置とによる横断面プロフィール調整を単純かつ効果的な方式で互いに調和させることによって、所期の最終的な横断面プロフィールの正確な調整、ひいては高品質の最終生産品を得ることを可能にする。

第1番目の発明のコーターでは前調量装置Vの各区域幅bvと最終調量装置Eの各区域幅beが合致し、第2番目の発明のコーターでは前調量装置Vの各区域幅bvと最終調量装置Eの各区域幅beが互いに異なっている。

目的

本発明の装置上の課題は、冒頭で述べた形式のコーターを適当に改良して、前調量装置と最終調量装置とによる横断面プロフィール調整を単純かつ効果的な方式で互いに調和させることによって、所期の最終的な横断面プロフィールの正確な調整、ひいては高品質の最終生産品を得ることを可能にすることである。

更に本発明の方法上の課題は、本発明のコーターを用いて走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブに直接塗被される液状又はペースト状の塗工剤の所期横断面プロフィールを制御により調整するために適した方法を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
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請求項1

走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブ(4)に液状又はペースト状の塗工剤(12)を直接塗被するためのコーターであって、横断面プロフィールを調整するために複数の調整子(14v)を装備しかつ材料ウェブ(4)の走行方向に対して直角な横方向に延びる多数の区域(Zv)に分割されていて前記調整子(14v)によって区域別に横断面プロフィールを成形可能な少なくとも1つの前調量装置(V)並びに、前記材料ウェブ(4)の走行方向で見て該前調量装置(V)に後置されて同じく複数の調整子(14e)を装備しかつ材料ウェブ(4)の走行方向に対して直角な横方向に延びる多数の区域(Ze)に分割されていて横断面プロフィールを調整するために前記調整子(14e)によって区域別に横断面プロフィールを成形可能な最終調量装置(E)を有し、しかも前記の前調量装置(V)の各区域(Zv)には少なくとも1つの調整子(14v)が、また前記の最終調量装置(E)の各区域(Ze)には少なくとも1つの調整子(14e)が配設されている形式のものにおいて、前調量装置(V)の各区域幅(bv)と最終調量装置(E)の各区域幅(be)が合致していることを特徴とする、走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブに液状又はペースト状の塗工剤を直接塗被するためのコーター。

請求項2

走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブ(4)に液状又はペースト状の塗工剤(12)を直接塗被するためのコーターであって、横断面プロフィールを調整するために複数の調整子(14v)を装備しかつ材料ウェブ(4)の走行方向に対して直角な横方向に延びる多数の区域(Zv)に分割されていて前記調整子(14v)によって区域別に横断面プロフィールを成形可能な少なくとも1つの前調量装置(V)並びに、前記材料ウェブ(4)の走行方向で見て該前調量装置(V)に後置されて同じく複数の調整子(14e)を装備しかつ材料ウェブ(4)の走行方向に対して直角な横方向に延びる多数の区域(Ze)に分割されていて横断面プロフィールを調整するために前記調整子(14e)によって区域別に横断面プロフィールを成形可能な最終調量装置(E)を有し、しかも前記の前調量装置(V)の各区域(Zv)には少なくとも1つの調整子(14v)が、また前記の最終調量装置(E)の各区域(Ze)には少なくとも1つの調整子(14e)が配設されている形式のものにおいて、前調量装置(V)の各区域幅(bv)と最終調量装置(E)の各区域幅(be)が互いに異なっていることを特徴とする、走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブに液状又はペースト状の塗工剤を直接塗被するためのコーター。

請求項3

前調量装置(V)の区域(Zv)と最終調量装置(E)の区域(Ze)が、材料ウェブ(4)の走行方向で見て直接相前後して位置している、請求項1又は2記載のコーター。

請求項4

材料ウェブ(4)の走行方向で見た前調量装置(V)の区域(Zv)と最終調量装置(E)の区域(Ze)が、規定量(x)だけ材料ウェブ(4)の幅方向(B)で相互にずらされている、請求項1又は2記載のコーター。

請求項5

材料ウェブ(4)の走行方向で見た前調量装置(V)の区域(Zv)と最終調量装置(E)の区域(Ze)が、規定量(x)だけ材料ウェブ(4)の幅方向(B)で相互にずらされており、この相互ずらし量が、夫々合致した区域幅(bv,be)の半分に等しい、請求項4記載のコーター。

請求項6

前調量装置(V)の区域(Zv)に配設された調整子(14v)の調整点(Pv)の相互間隔によって形成されるピッチ(Tv)と、最終調量装置(E)の区域(Ze)に配設された調整子(14e)の調整点(Pe)の相互間隔によって形成されるピッチ(Te)が合致している、請求項3から5までのいずれか1項記載のコーター。

請求項7

材料ウェブ(4)の走行方向で見た前調量装置(V)の区域(Zv)と最終調量装置(E)の区域(Ze)が、規定量(x)だけ材料ウェブ(4)の幅方向(B)で相互にずらされており、この相互ずらし量が、前調量装置(V)と最終調量装置(E)との互いに異なった区域幅(bv,be)の、その都度小さい方の区域幅の半分に等しい、請求項4記載のコーター。

請求項8

前調量装置(V)の区域が、相互に異なった区域幅(bv1,bv2)を有する少なくとも2型種の区域(Zv1,Zv2)から成っている、請求項4又は7記載のコーター。

請求項9

最終調量装置(E)の区域が、相互に異なった区域幅(be1,be2)を有する少なくとも2型種の区域(Ze1,Ze2)から成っている、請求項7又は8記載のコーター。

請求項10

前調量装置(V)の区域(Zv)に配設された調整子(14v)の調整点(Pv)の相互間隔によって形成されるピッチ(Tv)と、最終調量装置(E)の区域(Ze)に配設された調整子(14e)の調整点(Pe)の相互間隔によって形成されるピッチ(Te)とが互いに異なっている、請求項7から9までのいずれか1項記載のコーター。

請求項11

前調量装置(V)と最終調量装置(E)との各調整点(Pv,Pe)が、材料ウェブ(4)の走行方向で見て直接相前後して位置している、請求項6又は10記載のコーター。

請求項12

材料ウェブ(4)の走行方向で見た前調量装置(V)と最終調量装置(E)との各調整点(Pv,Pe)が、規定量(y)だけ材料ウェブ(4)の幅方向(B)で相互にずらされている、請求項6又は10記載のコーター。

請求項13

材料ウェブ(4)の走行方向で見た前調量装置(V)と最終調量装置(E)との各調整点(Pv,Pe)が、規定量(y)だけ材料ウェブ(4)の幅方向(B)で相互にずらされており、この相互ずらし量が、夫々合致したピッチ(Tv,Te)の半分に等しい、請求項12記載のコーター。

請求項14

前調量装置(V)の調整点(Pv)のピッチ(Tv)が最終調量装置(E)の調整点(Pe)のピッチ(Te)の整数倍であるか、又はその逆に最終調量装置(E)の調整点(Pe)のピッチ(Te)が前調量装置(V)の調整点(Pv)のピッチ(Tv)の整数倍である、請求項10記載のコーター。

請求項15

材料ウェブ(4)の走行方向で見て、かつ材料ウェブ(4)の幅方向(B)に関して、その都度小さい方のピッチ(Tv)又は(Te)の整数倍が、その都度大きい方のピッチ(Te)又は(Tv)と覆合している、請求項10又は14記載のコーター。

請求項16

材料ウェブ(4)の走行方向で見て、かつ材料ウェブ(4)の幅方向(B)に関して、その都度小さい方のピッチ(Tv)又は(Te)の整数倍が、その都度大きい方のピッチ(Te)又は(Tv)と覆合していない、請求項10又は14記載のコーター。

請求項17

前調量装置(V)の区域(Zv)に配設された調整子(14v)が、その調整点(Pv)のその都度の相互間隔によって、互いに異なった少なくとも2つのピッチ( Tv1)と( Tv2)を形成している、請求項1から16までのいずれか1項記載のコーター。

請求項18

最終調量装置(E)の区域(Ze)に配設された調整子(14e)が、その調整点(Pe)のその都度の相互間隔によって、互いに異なった少なくとも2つのピッチ(Te1)と(Te2)を形成している、請求項1から17までのいずれか1項記載のコーター。

請求項19

前調量装置(V)が、走行中の材料ウェブ(4)の側縁を超えて横方向に張出す少なくとも1つの縁区域(Zvr)を有し、かつ/又は最終調量装置(E)が、走行中の材料ウェブ(4)の側縁を超えて横方向に張出す少なくとも1つの縁区域(Zer)を有している、請求項1又は2記載のコーター。

請求項20

前調量装置(V)の縁区域(Zvr)の縁区域幅(bvr)が該前調量装置(V)の残りの区域(Zv)の区域幅(bv)とは異なり、かつ/又は最終調量装置(E)の縁区域(Zer)の縁区域幅(ber)が該最終調量装置(E)の残りの区域(Ze)の区域幅(be)とは異なっている、請求項19記載のコーター。

請求項21

前調量装置(V)の少なくとも1つの縁区域(Zvr)に配設された調整子(14v)の調整点(Pv)と、最終調量装置(E)の少なくとも1つの縁区域(Zer)に配設された調整子(14e)の調整点(Pe)とが、材料ウェブ(4)の走行方向で見て実質的に直接相前後して位置している、請求項10又は20記載のコーター。

請求項22

コーターが少なくとも1つの制御装置を有し、しかも前調量装置(V)と最終調量装置(E)が、前記制御装置の互いに同調された制御回路内に組込まれている、請求項1又は2記載のコーター。

請求項23

請求項1から22までのいずれか1項記載のコーターを用いて走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブ(4)に直接塗被される液状又はペースト状の塗工剤(12)の所期横断面プロフィールを制御により調整する方法において、所期横断面プロフィールの調整のために必要に応じて、第1回目の横断面プロフィール補正を前調量装置(V)の調整子(14v)の調整によって行い、かつ第2回目の横断面プロフィール補正を最終調量装置(E)の調整子(14e)の調整によって行い、しかも第1回目の横断面プロフィール補正作用と第2回目の横断面プロフィール補正作用とが、横断面プロフィールのために必要な総補正を達成するために互いに補い合うことを特徴とする、コーターを用いて走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブに直接塗被される液状又はペースト状の塗工剤の所期横断面プロフィールを制御により調整する方法。

請求項24

塗工剤の横断面プロフィールの長波的補正を前調量装置(V)の調整子(14v)の制御調整によって行い、かつ塗工剤の横断面プロフィール偏差短波的補正を最終調量装置(E)の調整子(14e)の制御調整によって行う、請求項23記載の方法。

請求項25

塗工剤の横断面プロフィールの短波的補正を前調量装置(V)の調整子(14v)の制御調整によって行い、かつ塗工剤の横断面プロフィール偏差の長波的補正を最終調量装置(E)の調整子(14e)の制御調整によって行う、請求項23記載の方法。

請求項26

横断面プロフィールの粗調整を前調量装置(V)によって、また横断面プロフィールの微調整を最終調量装置(E)によって行う、請求項23から25までのいずれか1項記載の方法。

請求項27

横断面プロフィールの粗調整を最終調量装置(E)によって、また横断面プロフィールの微調整を前調量装置(V)によって行う、請求項23から25までのいずれか1項記載の方法。

技術分野

0001

本発明は、請求項1に発明の上位概念として記載したように、走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブに液状又はペースト状の塗工剤を直接塗被するためのコーターであって、横断面プロフィールを調整するために複数の調整子装備しかつ材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びる多数の区域に分割されていて前記調整子によって区域別に横断面プロフィールを成形可能な少なくとも1つの前調量装置並びに、前記材料ウェブの走行方向で見て該前調量装置に後置されて同じく複数の調整子を装備しかつ材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びる多数の区域に分割されていて横断面プロフィールを調整するために前記調整子によって区域別に横断面プロフィールを成形可能な最終調量装置を有し、しかも前記の前調量装置の各区域には少なくとも1つの調整子が、また前記の最終調量装置の各区域には少なくとも1つの調整子が配設されている形式のものに関する。更にまた本発明は、コーターを用いて走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブに直接塗被される液状又はペースト状の塗工剤の所期横断面プロフィールを制御により調整する方法にも関わる。

0002

本発明の形式のコーターは、走行中の、例えば紙、カートン又は織布から成る材料ウェブの片面又は両面に、液状又はペースト状の塗工剤を単層又は複層で塗被するために、所謂「塗工プラント」の領域で使用される。この場合の塗工剤とは例えば染料含浸液等である。

背景技術

0003

所謂「直接塗工」の場合、液状又はペースト状の媒体、つまり塗工剤が塗工装置によって走行中の材料ウェブの表面に直接塗被され、該材料ウェブは塗工中、循環する対圧面、例えばエンドレスベルト又は対圧ロールに支持される。このような形式のコーターでは塗工装置は通常、前調量装置として構成されており、該前調量装置は液状又はペースト状の媒体を先ず差し当たって過剰の塗被量で塗被する。該前調量装置には、材料ウェブの走行方向で有利には最終調量装置(微調量装置、仕上げ調量装置又は均等化装置とも呼ばれる)が後置されており、該最終調量装置は、先に前調量装置によって塗被された塗工剤過剰分を、実質的に全ウェブ幅にわたって連続的に延在していて走行中の材料ウェブに圧着されるドクターエレメント、例えばドクターブレードローラードクターなどによって掻き取り、こうして材料ウェブ面に所期の最終的な塗被量を得る。最終調量装置は通常、材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びる多数の区域に分割されており、しかも各区域には夫々1つの調整子が配設されているので、各調整子によりドクターエレメントの圧着力に区域別に異なった影響を及ぼすことによって、塗工剤の所期の横断面プロフィールが得られる。調整子は概ね遠隔制御されるか、また手動操作されるが、遠隔制御の場合、調整子の作動制御は、塗被された液状又はペースト状の塗工剤の横断面プロフィールの測定値に基づいて制御回路を介して行われる。

0004

最近のコーターの技術趨勢は、塗被される塗工剤の横断面プロフィールをすでに前調量装置においても或程度調整できるようにする方向を辿っている。この目的を達成するために例えば、自由噴射ノズルとして構成された調量ギャップを備えた前調量装置が使用され、前記調量ギャップは流入側リップと流出側リップとの間に形成されており、かつ材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びる複数の区分に分割されており、しかも各区分には概ね1つの調整子が配設されているので、流入側リップは(或いは流出側リップも)コーターの全長にわたって均等になるようにか又は区域別に異なるように、対向リップとの間隔を調整することが可能になる。また流入側リップと流出側リップを共に同時に調整することも可能である。前記調整子も大抵は遠隔制御され、或いはまた手動操作されるが、遠隔制御の場合、調整子の作動制御は、塗被された液状又はペースト状の塗工剤の横断面プロフィールの測定値に基づいて制御回路を介して行われる。このようなコーターは例えば同一出願人によるドイツ連邦共和国特許第4432177号明細書に基づいて、かつ”Jet Flow F "という商品名で公知になっている。

0005

先に述べた前調量装置と最終調量装置とは通常、2種の配置構成で使用され、すなわち第1の配置構成は、所謂「空間離隔式」に前調量と最終調量とを行う方式であり、第2の配置構成は、「空間不分離式」に前調量と最終調量とを行う方式である。前者の配置方式では、つまり前調量と最終調量とを空間的に離隔して行う場合、前調量装置は第1の対圧ロールに沿って位置し、また最終調量装置は、材料ウェブの走行方向で見て前記第1の対圧ロールに後置された第2の対圧ロールに沿って位置している。このような配置形式を有するコーターは例えばドイツ連邦共和国特許第3715307号明細書に基づいて公知である。これに対して「空間的に離隔されていない」配置形式では、前調量装置と最終調量装置は共に1本の共通の対圧ロールに配設されている。

0006

更に同一出願人による追加の発明であるドイツ連邦共和国特許出願公開第19605183.5号明細書に基づいて、冒頭で述べた形式のコーターを用いて実施される制御法、つまり走行中の、特に紙又はカートンから成る材料ウェブに直接塗被される液状又はペースト状の塗工剤の塗被重量横断面プロフィールの制御法が公知になっており、該制御法の特徴とするところは、前調量装置によって塗被される塗被重量の補正も、最終調量装置によって達成される塗被重量の補正も共に調整子を介して行い、その場合、塗被重量横断面プロフィールの所期の総補正を得るために前調量装置による補正と最終調量装置による補正とが相補い合う点にある。

0007

この公知の解決手段は、最終調量装置では横断面プロフィールの比較的僅かな局所的補正を行えば済むことになり、これによって最終調量用ドクターエレメントの局部的に発生する異なった摩耗(ドクターブレードをドクターエレメントとして使用する場合には特に)が著しく僅かになり、かつドクターエレメントの耐用寿命が著しく高められる。

0008

しかしながら、すでに述べたように、この公知の方法では前調量装置の補正調整位置と最終調量装置の補正調整位置とを互いに正確に調和させることによって始めて所期の横断面プロフィールが得られるので、コーターの設計上の構成に高い要求が課されることになる。

発明が解決しようとする課題

0009

本発明の装置上の課題は、冒頭で述べた形式のコーターを適当に改良して、前調量装置と最終調量装置とによる横断面プロフィール調整を単純かつ効果的な方式で互いに調和させることによって、所期の最終的な横断面プロフィールの正確な調整、ひいては高品質の最終生産品を得ることを可能にすることである。

0010

更に本発明の方法上の課題は、本発明のコーターを用いて走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブに直接塗被される液状又はペースト状の塗工剤の所期横断面プロフィールを制御により調整するために適した方法を提供することである。

課題を解決するための手段

0011

前記課題を解決するための本発明の装置上の第1番目の構成手段は、前調量装置の各区域幅と最終調量装置の各区域幅が合致している点にあり、また装置上の第2番目の構成手段は、前調量装置の各区域幅と最終調量装置の各区域幅が互いに異なっている点にある。

0012

本発明の重要な認識点は、前調量装置及び最終調量装置の夫々選ばれた区域幅の寸法関係が、前調量装置と最終調量装置とによる横断面プロフィール調整を互いに調和させることによって得られる液状又はペースト状の塗工剤の最終的な横断面プロフィールの品質に特に影響を及ぼすという点にある。従って本発明の第1番目のコーターでは、材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びるところの、前調量装置の区域と最終調量装置の区域の各区域幅は実質的に合致している。また本発明の第2番目のコーターでは前記区域幅は互いに異なっている。なお本発明で云う区域とは、前調量装置もしくは最終調量装置の、材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びる規定寸法範囲を意味するものとし、該規定寸法範囲は、特定の配置パターンで配置された単数又は複数の調整子を装備し、かつ、材料ウェブのウェブ幅に関する所定の横断面プロフィールを調整するために、前記規定寸法範囲は前記調整子によって、他の同様に構成された範囲に対して相対的に局所的に調整可能である。1つの区域にただ1つの単独の調整子が配設されている限りでは、(前調量装置もしくは最終調量装置の長手延在方向に関して区域別に横断面プロフィールを成形するために)1つの区域範囲内では横断面プロフィールの均等調整が達成されるのに対して、1つの区域に複数の調整子が配設されている場合には、当該区域自体の範囲内において局所的に横断面プロフィールを変化させるように調整することも可能である。

0013

流入側リップと流出側リップとの間に形成されかつ材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びる複数の区域に分割されているところの、自由噴射ノズルとして構成された調量ギャップを備えた前調量装置を使用する場合には、例えばセグメント状又は状に複数の区域に分割された最終調量装置のドクター支承床の場合と同様に、個々の区域間物理的な離隔が存在することも可能である。これに対して最終調量装置の調整子が、相応に構成された区域別に調整可能なドクターエレメントに直接作用する場合には、掻き取られた塗工面に条溝の形成するのを避けるために、区域相互を物理的に離隔することはない。その場合、区域別の調整はドクターエレメントの壁部分の弾性的な変形によって行われる。この変化態様は前調量装置の場合も当然考えられ得る。

0014

本発明のコーターは、前調量装置と最終調量装置の各区域幅の特定の寸法関係に基づいて、かつ、これによって前記の両調量装置の夫々局所的に変化する横断面プロフィール補正を意図的に重畳させて総補正を達成することに基づいて、単純にして効果的な方式で高い断面成形ポテンシャルと、所期の最終的な横断面プロフィールの正確な調整及び制御可能性、ひいては高品質の最終生産品を得ることを可能にする。その上に本発明の解決手段に基づいて、最終調量装置では横断面プロフィールの比較的僅かな局所的補正しか行う必要がないので、最終調量用ドクターエレメントの局部的に異なった摩耗(ドクターブレードをドクターエレメントとして使用する場合に特に発生する摩耗)が著しく僅かになり、かつドクターエレメントの耐用寿命を格別高めることが可能になる。更にまた液状又はペースト状の塗工剤の発生過剰量も減少される。

0015

本発明のコーターによって達成される横断面プロフィールの質的観点から見て有利と見做される別の構成によれば、前調量装置の区域と最終調量装置の区域は、材料ウェブの走行方向で見て直接相前後して位置している。

0016

しかしながら例えば、その都度選ばれた塗工剤、材料ウェブ種、ドクターエレメントの摩耗等々、及びこれらに付随した特有の横断面プロフィール偏差のような所定のパラメータに関連して、材料ウェブの走行方向で見た前調量装置の区域と最終調量装置の区域が、規定量だけ材料ウェブの幅方向で相互にずらされているように設計された本発明の別の実施形態を使用するのが有利である。

0017

この実施形態との関連において、請求項1に記載したように前調量装置の区域幅と最終調量装置の区域幅とが合致している場合には、材料ウェブの走行方向で見た前調量装置の区域と最終調量装置の区域が、規定量だけ材料ウェブの幅方向で相互にずらされており、この相互ずらし量が、夫々合致した区域幅の半分に等しいのが特に有利である。またこの実施形態との関連において、請求項2に記載したように前調量装置の区域幅と最終調量装置の区域幅とが互いに異なっている場合には、材料ウェブの走行方向で見た前調量装置の区域と最終調量装置の区域が、規定量だけ材料ウェブの幅方向で相互にずらされており、この相互ずらし量が、前調量装置と最終調量装置との互いに異なった区域幅の、その都度小さい方の区域幅の半分に等しいのが有利である。

0018

本発明のコーターの別の有利な実施形態では、前調量装置の区域は、相互に異なった区域幅を有する少なくとも2型種の区域から成っており、また同様に最終調量装置の区域は、相互に異なった区域幅を有する少なくとも2型種の区域から成っている。これら2つの実施形態は、当然組合せ可能である。

0019

本発明の別の有利な構成では、前調量装置の区域に配設された調整子の調整点相互間隔によって形成されるピッチと、最終調量装置の区域に配設された調整子の調整点の相互間隔によって形成されるピッチが合致している。前調量装置及び最終調量装置の各区域にただ1つの調整子しか配設されていない場合には、前記の合致したピッチは、前調量装置と最終調量装置との先に述べた合致した区域幅に相当する。これに対して前調量装置と最終調量装置との単数又は複数の区域に複数の調整子が配設されている場合には、先に述べた前調量装置と最終調量装置との合致したピッチは、前調量装置と最終調量装置との合致した区域幅とは異なることもできる。なお本発明で云う調整子の調整点とは、調整子が前調量装置もしくは最終調量装置に係合するほぼ点状の領域を意味するものとする。

0020

前調量装置と最終調量装置との各調整点は、材料ウェブの走行方向で見て直接相前後して位置しているのが有利である。

0021

しかしながら本発明の特定の適用の場合は、材料ウェブの走行方向で見た前調量装置と最終調量装置との各調整点が、規定量だけ材料ウェブの幅方向で相互にずらされているのが有利である。

0022

この関連において、材料ウェブの走行方向で見た前調量装置と最終調量装置との各調整点が、規定量だけ材料ウェブの幅方向で相互にずらされており、この相互ずらし量が、夫々合致したピッチの半分に等しくなるように本発明を構成した場合には、特にポジティブ成績が得られる。

0023

本発明の更に有利な実施形態では、前調量装置と最終調量装置が合致した区域幅を有しているが、前述の実施形態とは異なって、前調量装置の区域に配設された調整子の調整点の相互間隔によって形成されるピッチと、最終調量装置の区域に配設された調整子の調整点の相互間隔によって形成されるピッチとは互いに異なっている。この構成手段も、諸種のパラメータに関連して液状又はペースト状の塗工剤の所期の最終的な横断面プロフィールを製作するために寄与する。

0024

有利な実施形態では前調量装置の調整点のピッチが最終調量装置の調整点のピッチの整数倍であるか、又はその逆に最終調量装置の調整点のピッチが前調量装置の調整点のピッチの整数倍である。

0025

本発明の付加的な有利な構成では、材料ウェブの走行方向で見て、かつ材料ウェブの幅方向に関して、その都度小さい方のピッチの整数倍が、その都度大きい方のピッチと覆合している。

0026

しかしながら適用例に応じて、材料ウェブの走行方向で見て、かつ材料ウェブの幅方向に関して、その都度小さい方のピッチの整数倍が、その都度大きい方のピッチと覆合していないように構成するのが有利な場合もある。

0027

特定の適用のために矢張り有利に使用される本発明の別の実施形態によれば、前調量装置の区域に配設された調整子は、その調整点のその都度の相互間隔によって、互いに異なった少なくとも2つのピッチを形成している。本発明に基づいて前調量装置の区域と最終調量装置の区域とを合致するように設けた場合には、前調量装置の各調整子の調整点は、要するに1つの区域の範囲内において特定の規則的又は不規則的な配置パターンで配置することができ、その場合少なくとも2つの隣り合った調整点間もしくは隣り合った調整子間の各間隔は等しくない。

0028

しかし又、本発明によれば同様に、最終調量装置の区域に配設された調整子が、その調整点のその都度の相互間隔によって、互いに異なった少なくとも2つのピッチを形成するように構成することも可能である。

0029

本発明の有利な実施形態によれば走行中の材料ウェブの両側縁域における塗工剤の横断面プロフィールに所期のように影響を及ぼすために、前調量装置が、走行中の材料ウェブの側縁を超えて横方向に張出す少なくとも1つの縁区域を有し、かつ/又は最終調量装置が、走行中の材料ウェブの側縁を超えて横方向に張出す少なくとも1つの縁区域を有するように構成されている。このような縁区域は、本発明によれば、部分的にウェブ幅範囲内に位置する区域であってもよく、該区域は材料ウェブの側縁を超えて横方向に張出し、こうして相応の縁区域を形成している。

0030

本発明の実施形態では前調量装置の縁区域の縁区域幅は該前調量装置の残りの区域の区域幅とは異なり、かつ/又は最終調量装置の縁区域の縁区域幅は該最終調量装置の残りの区域の区域幅とは異なっている。

0031

この関連において念のために付記しておくが、前調量装置と最終調量装置の縁区域幅は等しくても異なっていてもよい。通常は、前調量装置に後置された最終調量装置の縁区域幅は前調量装置の縁区域幅とは異なっている。それというのは、前調量装置による液状又はペースト状の塗工剤の塗被に基づいて幅方向での材料ウェブの拡張もしくは膨潤が発生するからであり、この拡張又は膨潤は、コーティングの施された材料ウェブが後置の最終調量装置を通走する際にすでに確認される。

0032

本発明のコーターの有利な実施形態では、走行中の材料ウェブの側縁領域における横断面プロフィールを処置するために、前調量装置の少なくとも1つの縁区域に配設された調整子の調整点と、最終調量装置の少なくとも1つの縁区域に配設された調整子の調整点とが、材料ウェブの走行方向で見て実質的に直接相前後して位置している。前調量装置の縁区域用調整子と最終調量装置の縁区域用調整子とをこのように互いに調和させて配置した場合も、前調量装置によってコーティングの施された走行中の材料ウェブの拡張分を考慮に入れねばならない場合があるので、先に述べた調整点位置から、必要に応じて僅かな偏差をとることが必要である。

0033

更に有利な実施形態によれば本発明のコーターは、少なくとも1つの制御装置を有し、しかも前調量装置と最終調量装置は、前記制御装置の互いに同調された制御回路内に組込まれている。この構成手段によって、コーターの連続操業中に運転条件が変化するようなことがあっても、当該運転条件に対する迅速かつ確実な適合が可能になる。

0034

本発明はすでに冒頭で述べたように走行中の材料ウェブに直接塗被される液状又はペースト状の塗工剤の所期横断面プロフィールを制御により調整する方法にも関わり、しかも調整法を実施するためには請求項1から22までのいずれか1項記載のコーターが使用される。要するに同一課題を解決するための本発明の方法上の解決手段は、所期横断面プロフィールの調整のために必要に応じて、第1回目の横断面プロフィール補正を前調量装置の調整子の調整によって行い、かつ第2回目の横断面プロフィール補正を最終調量装置の調整子の調整によって行い、しかも第1回目の横断面プロフィール補正作用と第2回目の横断面プロフィール補正作用とが、横断面プロフィールのために必要な総補正を達成するために互いに補い合う点にある。本発明の方法上の構成手段も、本発明のコーターとの関連において既に述べた利点を同じく提供する。

0035

本発明の方法では、塗工剤の横断面プロフィールの長波的補正を前調量装置の調整子の制御調整によって行い、かつ塗工剤の横断面プロフィール偏差の短波的補正を最終調量装置の調整子の制御調整によって行うのが有利である。これに類似して本発明では又、塗工剤の横断面プロフィールの短波的補正を前調量装置の調整子の制御調整によって行い、かつ塗工剤の横断面プロフィール偏差の長波的補正を最終調量装置の調整子の制御調整によって行うことも可能である。

0036

この制御方式に基づいて、前調量装置の考察を出発点として見ていけば、最終調量装置に調和された長波的又は短波的な横断面プロフィール補正、ひいては液状又はペースト状塗工剤の長波的又は短波的な塗被重量補正或いは、横断面プロフィールもしくは塗被重量に関連した例えば光沢、不透明度漂白度湿分などのようなその他の特性の調整を行うことが可能になることが容易に判る。その結果、調整運動の減少化を伴う一層効果的な制御システムが生じ、従ってコーターの調整移動すべき構成素子の摩耗も一層僅かになる。

0037

前調量装置の調整子と最終調量装置の調整子の調整は、本発明の方法に調和して連続継起的にも、また実質的に同期的にも行うことができる。

0038

原則的には前調量装置も最終調量装置も共に手操作によって調整することができる。制御回路が存在している場合には、前調量装置及び最終調量装置のいずれか一方の調量装置を手動操作で、かつ他方の調量装置を制御回路を介して調整することも可能であり、或いは前記の両調量装置を、互いに無関係な独自の制御装置又は互いに同調された制御装置を介して調整することも可能である。

0039

更に本発明の方法では、横断面プロフィールの粗調整を前調量装置によって、また横断面プロフィールの微調整を最終調量装置によって行うのが有利である。同じく又、横断面プロフィールの粗調整を最終調量装置によって、また横断面プロフィールの微調整を前調量装置によって行うことも可能である。この場合粗調整と微調整の順序は任意である。

0040

次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。但し、以下の図面の説明において重複説明を避けるために、更なる峻別化を必要としない限りは同一の構成部材及び同一の構成要素には同一の符号を付した。

0041

図1概略横断面図には、本発明によるコーター(塗工機)の第1の基本構成が図示されている。該コーターは対圧ロール2を有し、該対圧ロールの周面に沿って、塗工すべき材料ウェブ4が走行し、しかも塗工操作のあいだ前記対圧ロール2によって支持される。対圧ロール2の回転方向及び材料ウェブ4の走行方向は図1では矢印によって示されている。前調量装置Vとして構成されたコーターは前記対圧ロール2に対向して位置しており、かつ、図示は省いたが実質的に前調量装置Vの全長にわたって延在する桁材を有している。前調量装置Vの桁材は、走行中の材料ウェブ4に塗被すべき液状又はペースト状の媒体のための分配管を内蔵し、前記塗被すべき液状又はペースト状の媒体は以下略して単に塗工剤と呼ぶこともある。分配管から塗工剤は加圧状態で、自由噴射ノズルとして構成された調量ギャップ6内へ到達し、該調量ギャップは前調量装置Vの流入側リップ8と流出側リップ10との間に形成されている。塗工剤は次いで調量ギャップ6から噴出して走行中の材料ウェブ4の表面に塗被される。塗工剤は矢印12によって示されている。

0042

前調量装置Vの流入側リップ2は、塗被すべき液状又はペースト状の塗工剤の縦断面プロフィール並びに横断面プロフィールを設定するために、材料ウェブ4の走行方向に対して直角な横方向に延びる多数の調整可能な区域に区画されており、しかも各区域には単数又は複数の調整子14vが配設されている。こうして流入側リップ8は調整子14vによって、実質的にその全長にわたって均等な断面に、また必要に応じて区域毎に異なった断面に形成することができる。前調量装置Vの区域の正確な構成については追って詳細に説明する。

0043

更に図1から判るように前調量装置Vには、材料ウェブ4の走行方向で見て最終調量装置Eが後置されている。最終調量装置Eは、図示を省いた支持桁と、該支持桁に固定されたドクターエレメント保持器内に保持されて実質的に材料ウェブ幅全体にわたって連続的に一貫して延在するドクターブレード16の形のドクターエレメントとを有しており、材料ウェブ4に前調量装置Vによって先に塗被された塗工剤12が、所望の横断面プロフィールを生ぜしめるために前記ドクターブレード16によって掻き取られる。最終調量装置E、つまり本例の場合より正確に云えばドクターブレード16は材料ウェブ4の走行方向に対して直角な横方向に延びる多数の調整可能な区域に区画されており、しかも各区域には、殊に有利には単数又は複数の調整子14eが配設されている。この場合のドクターブレード16の区域は、材料ウェブ4の走行方向に対して直角な横方向に延びる特定寸法領域と解することができ、該特定寸法領域は調整子14eによって、材料ウェブ4のウェブ幅に関して所定の横断面プロフィールを生ぜしめるために、前記ドクターブレード16の同様に形成された別の特定寸法領域に対して局所的に調整可能である。この調整可能性は、ドクターブレード16が可逆変形可能であることによって保証される。図1に示した実施例の場合要するにドクターブレード16の複数の区域は、分割線などに依って物理的に分割されているのではない。しかし本発明の別の実施形態によれば、例えば櫛形状に複数の区域に分割されたドクターエレメント保持器に保持されたドクターエレメントを使用する場合のように、区域をこのように物理的に分割することも当然可能であり、この場合は調整子14eはドクターエレメント保持器の櫛形の区域に係合することができる。最終調量装置Eの区域の正確な構成については追って詳細に説明する。

0044

前調量装置Vの調整子14v及び最終調量装置Eの調整子14eは、図示を省いた少なくとも1つの制御装置の制御回路内に有利に組込まれているので、コーターの連続操業中に、かつ横断面プロフィールに影響を及ぼす種々のパラメータに関連して、必要に応じて横断面プロフィールの迅速かつ確実な補正を行うことが可能である。

0045

図2の概略横断面図には、本発明によるコーターの第2の基本構成が図示されている。この構成の場合の基本装備は、図1の場合に実質的に相応しているが、図1の場合とは異なってコーターは、粗調量と最終調量とを「空間的に離隔する」ように設計されている。すなわち前調量装置Vは第1の対圧ロール2.1に配設されており、かつ又、最終調量装置Eは、材料ウェブ4の走行方向で見て前記第1の対圧ロール2.1に後置された第2の対圧ロール2.2に配設されている。

0046

図3乃至図20との関連において以下に説明する本発明による第1コーターの変化実施形態は原則として、先に説明した図1及び図2の基本構成に組入れることができる。

0047

図3の概略平面図には、本発明による第1コーターの第1実施形態の前調量装置Vの区域Zvと最終調量装置Eの区域Zeが共通の図平面で示されている。図面では前調量装置V及び最終調量装置Eの各区域Zv及びZeは小矩形ボックスとして略示されている。図面から判る通り、各区域Zv及びZeは材料ウェブ4のほぼ全幅Bにわたって該材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びており、しかも前調量装置Vの各区域幅bv及び最終調量装置Eの各区域幅beは等しい。更に図3に示したように区域Zvと区域Zeとは、材料ウェブ4の走行方向で見て横方向ずれなしに直接相前後して位置している。各区域Zv及びZeの数並びに該区域の区域幅bv及びbeは使用例に応じて異なっているので、図示の形式は単に説明的な性格を有しているにすぎない。図3によれば前調量装置Vも最終調量装置Eも共に、走行中の材料ウェブ4の各側縁を横方向に超えて延びる縁区域Zvr及びZerを有している。本例では前調量装置Vの縁区域Zvrの縁区域幅bvrは、前調量装置Vの他の残りの区域Zvの区域幅bvとは異なっている。同じく最終調量装置Eの縁区域Zerの縁区域幅berは、最終調量装置Eの他の残りの区域Zeの区域幅beとは異なっている。最終調量装置Eの縁区域幅berは、液状又はペースト状の塗工剤の塗被に起因しかつ材料ウェブが前調量装置Vを通走したのちにウェブ幅方向で材料ウェブに発生する拡張分ΔBもしくは膨潤分を考慮するために、前調量装置Vの縁区域幅bvrとは異なっている。

0048

先に述べた縁区域Zvr,Zerは原理的には、前調量装置V及び最終調量装置Eの残りの区域Zv又はZeと同じ幅を有することもできる。これは例えば縁区域Zvr又はZerが、材料ウェブ縁を超えて張り出す前調量装置及び最終調量装置の区域Zv又はZeによって形成される場合である。

0049

図面では前調量装置Vの調整子14vの調整点Pvは×印で、また最終調量装置Eの調整子14eの調整点Peは単純に円で表されている。1つの調整子の調整点とは、本発明によれば該調整子が前調量装置Vもしくは最終調量装置Eに係合する概ね点状の域と解されねばならない。

0050

図3に示した実施形態では、前調量装置Vの区域Zvに配設された調整子の調整点Pvの相互間隔によって形成されるピッチTvと、最終調量装置Eの区域Zeに配設された調整子の調整点Peの相互間隔によって形成されるピッチTeとは等しく、かつ材料ウェブ4の走行方向で見て直接相前後して位置している。同じく前調量装置Vの縁区域の調整点Zvrと最終調量装置Eの縁区域Zerの調整点とは、材料ウェブ4の走行方向で見て実質的に直接相前後して位置している。しかしながら材料ウェブ4の幅方向に関する縁区域Zvr及びZerの調整点位置は、場合によってはウェブ幅方向で材料ウェブに発生する拡張分ΔBを考慮するために僅かに相違することができる。

0051

それぞれ図3相当の平面図で示した次に説明する図4乃至図12では、材料ウェブ4は省かれている。

0052

図4には、図3に示した実施形態に大体において等しい本発明による第1コーターの第2実施形態が図示されており、この場合も区域ZvとZeとは、材料ウェブの走行方向で見て横方向のずれなしに直接相前後して位置している。しかしながらこのコーターでは、前調量装置Vの各区域Zv及び最終調量装置Eの各区域Zeには2つの調整子が配設されている。従って各区域Zv当り2つの調整点Pvが、また各区域Ze当り2つの調整点Peが存在しており、調整点Pvと調整点Peとは材料ウェブの走行方向で見て直接相前後して位置している。

0053

図5に示した本発明による第1コーターの第3実施形態では区域ZvとZeとは材料ウェブの走行方向で見てやはり直接相前後して位置しているが、前調量装置Vの区域Zvに配設された調整子の調整点Pvの相互間隔によって形成されるピッチTvと、最終調量装置Eの区域Zeに配設された調整子の調整点Peの相互間隔によって形成されるピッチTeとは互いに異なっている。これは、前調量装置Vの各区域Zvが夫々2つの調整点を有し、また最終調量装置Eの各区域Zeが夫々1つの調整点しか有していず、かつ最終調量装置Eの調整点のピッチTeが前調量装置Vの調整点のピッチTvの整数倍であることから生じる。本例では数式:Te=2・Tvが成り立つ。前調量装置と最終調量装置とを材料ウェブの走行方向で観察した場合に、材料ウェブの幅方向に関して、小さい方のピッチTvの整数倍が大きい方のピッチTeと重なり合っていないことを認識することができる。従って材料ウェブの走行方向で見れば前調量装置の各調整点の位置と最終調量装置の各調整点の位置も合致していない。むしろ当該構成の結果、前調量装置の各調整点と最終調量装置の各調整点とは、材料ウェブの走行方向で見れば、規定量yだけ材料ウェブの幅方向で互いにずらされている。

0054

図6に示した本発明による第1コーターの第4実施形態では、前調量装置Vの区域Zvと最終調量装置Eの区域Zeとは、材料ウェブの走行方向で見れば横方向のずれなしに直接相前後して位置しているが、しかしながら最終調量装置Eの区域Zeに配設された調整子は、その調整点の相互間隔によって、互いに異なる2つのピッチTe1とTe2を形成している。更に当該構成の場合、最終調量装置Eのその都度4つ置きの調整点Peは材料ウェブの走行方向で見て前調量装置Vの1つの調整点Pvの直ぐ後方に位置している。勿論また、前調量装置Vの区域に配設された調整子がその調整点の相互間隔によって、互いに異なる2つのピッチを形成するようにすることも考えられる。このようにすれば、前調量装置と最終調量装置の各調整点の数及び位置をそっくり置き換えた配置構成が得られることになる。

0055

図7には、本発明による第1コーターの第5実施形態が、図3に類似した図示形式で示されている。図面から明確に看取できるように、材料ウェブの走行方向で観察した場合、前調量装置Vの区域Zvと最終調量装置Eの区域Zeとは、材料ウェブの幅方向で規定量xだけ相互にずらされている。この規定量xは、前調量装置と最終調量装置の夫々合致する区域幅bv , beの半分に等しいのが殊に有利である。この場合、前調量装置及び最終調量装置の各調整点によって形成される等しいピッチTvとTeは材料ウェブの走行方向で見て合致していない。同等のことは調整点についても該当する。

0056

図8には、本発明による第1コーターの第6実施形態が図示されており、この実施形態は、図7に示した実施形態に実質的に等しい。材料ウェブの走行方向で観察すれば、前調量装置Vの区域と最終調量装置Eの区域は、材料ウェブの幅方向で規定量x=0.5・ bv (もしくは0.5・ be )だけ相互にずらされており、かつ前調量装置Vの各区域及び最終調量装置Eの各区域には、等数の調整子、ひいては等数の調整点が配設されており、しかも前調量装置Vの区域及び最終調量装置Eの区域に配設された調整子の調整点の相互間隔によって形成されるピッチTvとTeとは等しい。このように構成した場合には、前調量装置Vと最終調量装置Eとの各調整点は材料ウェブの走行方向で見て直接相前後して位置している。

0057

図9には、本発明による第1コーターの第7実施形態が図示されており、この実施形態は、図8に示した実施形態に実質的に等しく、しかも前調量装置Vと最終調量装置Eとの各調整点は材料ウェブの走行方向で見て、夫々等しいピッチTv,Teの半分に相当するような規定量yだけ材料ウェブの幅方向で相互にずらされている。

0058

図10に示した本発明による第1コーターの第8実施形態では、前調量装置Vの区域と最終調量装置Eの区域はやはり規定量xだけ相互にずらされており、かつ最終調量装置EのピッチTeは前調量装置VのピッチTvの整数倍に等しい。本例では数式:Te =2・ Tvが成立する。材料ウェブの走行方向で観察した場合、材料ウェブの幅方向に関して小さい方のピッチTvの整数倍は大きい方のピッチTeと合致していない。同等のことは前調量装置V及び最終調量装置Eの調整点についても該当する。

0059

図11には、本発明による第1コーターの第9実施形態が図示されており、この実施形態は、図10に示した実施形態に実質的に等しいが、この場合は前調量装置Vの調整点と最終調量装置Eの調整点の数と配置が、図9に対してそっくり置き換えられている。この場合の前調量装置Vの調整点のピッチTvは最終調量装置Eの調整点のピッチTeの整数倍である。

0060

図12には、本発明による第1コーターの第10実施形態が図示されており、この実施形態は、図10に示した実施形態に実質的に等しい。この場合、前調量装置Vの区域と最終調量装置Eの区域との材料ウェブの幅方向ずらし量x並びに各調整点の数と位置は、材料ウェブの走行方向で見てかつ材料ウェブの幅方向に関して小さい方のピッチTvの整数倍が大きい方のピッチTeに合致するように選ばれている。この場合更に材料ウェブの走行方向で見て、最終調量装置Eの各区域の個々の調整点Peは、前調量装置Vの各区域の2つの調整点Pvのうちのその都度第1の調整点の直ぐ後方に位置している。

0061

図13に図示した本発明による第1コーターの第11実施形態では、前調量装置Vの区域Zvと最終調量装置Eの区域Zeとは材料ウェブの走行方向で見て、横方向ずれなしに直接相前後して位置している。本実施形態では前調量装置Vは2つの互いに異なったピッチTv1,Tv2を有し、また最終調量装置Eも2つの異なったピッチTe1,Te2を有している。この場合の前調量装置VのピッチTv2は、各区域Zvの縁域に位置している隣合った夫々2つの調整点の相互間隔によって生じるのに対して、ピッチTv1は同一の区域Zv内に位置する調整点の均等な相互間隔から生じる。

0062

図14の概略平面図には、本発明による第2コーターの第1実施形態の前調量装置Vの区域Zvと最終調量装置Eの区域Zeが共通の図平面で示されている。図面では前調量装置V及び最終調量装置Eの各区域Zv及びZeは小矩形ボックスとして略示されている。図面から判る通り、各区域Zv及びZeは材料ウェブ4のほぼ全幅Bにわたって該材料ウェブの走行方向に対して直角な横方向に延びており、しかも前調量装置Vの各区域幅bvと最終調量装置Eの各区域幅beとは異なっている。本例では前調量装置Vの区域Zvの幅は最終調量装置Eの区域Zeの幅の2倍である。更にまた図14に示したように、異なった幅の区域ZvとZeは材料ウェブ4の走行方向で見て横方向のずれなしに直接相前後して位置している。各区域ZvとZeの数並びに該区域の区域幅bv及びbeは使用例に応じて異なっているので、図示の形式は単に説明的な性格を有しているにすぎない。図14によれば前調量装置Vも最終調量装置Eも共に、走行中の材料ウェブ4の各側縁を横方向に超えて延びる縁区域Zvr及びZerを有している。本例では前調量装置Vの縁区域Zvrの縁区域幅bvrは、前調量装置Vの他の残りの区域Zvの区域幅bvとは異なっている。同様にまた最終調量装置Eの縁区域Zerの縁区域幅berは、最終調量装置Eの他の残りの区域Zeの区域幅beとは異なっている。最終調量装置Eの縁区域幅berは、液状又はペースト状の塗工剤の塗被に起因しかつ材料ウェブが前調量装置Vを通走したのちにウェブ幅方向で材料ウェブに発生する拡張分ΔBもしくは膨潤分を考慮するために、前調量装置Vの縁区域幅bvrとは異なっている。

0063

先に述べた縁区域Zvr,Zerは原理的には、前調量装置V及び最終調量装置Eの残りの区域Zv又はZeと同じ幅を有することもできる。これは例えば縁区域Zvr又はZerが、材料ウェブ側縁を超えて張出す前調量装置及び最終調量装置の区域Zv又はZeによって形成される場合である。

0064

図面では前調量装置Vの調整子14vの調整点Pvは×印で、また最終調量装置Eの調整子14eの調整点Peは単純に円で表されている。1つの調整子の調整点とは、本発明によれば該調整子が前調量装置Vもしくは最終調量装置Eに係合する概ね点状の域と解されねばならない。

0065

図14に示した実施形態では、前調量装置Vの各区域Zvには2つの調整子が、また最終調量装置Eの各区域Zeには1つの調整子が配設されている。従って前調量装置Vの各区域Zv当り2つの調整点Pvが、また最終調量装置Eの各区域Ze当り1つの調整点Peが存在している。前調量装置Vの区域Zvに配設された調整子の調整点Pvの相互間隔によって形成されるピッチTvと、最終調量装置Eの区域Zeに配設された調整子の調整点Peの相互間隔によって形成されるピッチTeは合致し、かつ材料ウェブ4の走行方向で見れば直接相前後して位置している。同じく前調量装置Vの縁区域Zvrの調整点と、最終調量装置Eの縁区域Zerの調整点も、材料ウェブ4の走行方向で見れば実質的に直接相前後して位置している。しかしながら材料ウェブ4の幅方向に関する前記縁区域Zvr,Zerの調整点の位置は、場合によってウェブ幅方向で材料ウェブ4に発生する拡張分ΔBを考慮するために、僅かに異なることもできる。

0066

それぞれ図14相当の平面図で示した次に説明する図15乃至図20では、材料ウェブ4は省かれている。

0067

図15に示した本発明による第2コーターの第2実施形態は、図14に示した実施形態に実質的に等しいが、図15では前調量装置Vと最終調量装置Eの調整点の数と配列が、図14のものに対比してそっくり置換されている。また当該例では最終調量装置Eの区域Zeの区域幅beは、前調量装置Vの区域Zvの区域幅bvよりも大である。

0068

図14に類似した図示形式の図16に示した本発明による第2コーターの第3実施形態では、区域幅が異なっているにも拘わらず夫々1つの調整点しか有していない前調量装置の各区域Zvと最終調量装置の各区域Zeとは、材料ウェブの走行方向で見れば横方向ずれなしに直接相前後して位置しており、かつ又、前調量装置Vの区域Zvに配設された調整子の調整点Pvの相互間隔によって形成されるピッチTvと、最終調量装置Eの区域Zeに配設された調整子の調整点Teによって形成されるピッチTeは互いに異なっている。この場合ピッチTvはピッチTeの整数倍である。図示例では数式:Tv=2・Teが成立する。更にまた前調量装置Vと最終調量装置Eとを材料ウェブの走行方向で観察した場合に確認できることは、材料ウェブの幅方向に関して小さい方のピッチTeの整数倍が、大きい方のピッチTvと覆合していないことである。その結果、前調量装置Vの各調整点Pvの位置と最終調量装置Eの各調整点Peの位置もぴったり覆合していない。むしろ材ウェブの走行方向で見れば前調量装置Vの各調整点Pvと最終調量装置Eの各調整点Peは、所定量Y分だけ材料ウェブの幅方向で相互にずらされている。

0069

図17に示した本発明による第2コーターの第4実施形態では、異なった幅の区域ZvとZeは材料ウェブの走行方向で見て横方向ずれなしに直接相前後して位置しているが、しかしながら最終調量装置Eの区域Zeに配設された調整子は、調整点Peのその都度の相互間隔によって、互いに異なった2つのピッチTe1とTe2を形成している。最終調量装置Eは、1つの調整点を配設した区域と2つの調整点を配設した区域とから成っているので、この構成の場合は最終調量装置Eには、材料ウェブの走行方向で見て前調量装置Vの調整点Pvの後方に直接位置している調整点Peと、材料ウェブの走行方向で見て前調量装置Vの調整点Pvに対して規定量Yだけ材料ウェブの幅方向にずらされた調整点Peとが共に存在している。勿論この実施形態の変化態様として、前調量装置Vの区域Zvに配設された調整子が、その調整点のその都度の相互間隔によって、互いに相違した少なくとも2つのピッチを形成するようにすることも可能である。

0070

図18には、図14に類似の図示形式で本発明による第2コーターの第5実施形態が示されている。図面から明確に認識できるように、前調量装置Vと最終調量装置Eの異なった幅の区域ZvとZeは材料ウェブの走行方向で観察した場合、規定量x分だけ材料ウェブの幅方向で相互にずらされている。この図示例における前記のずらし量xは、前調量装置Vの区域Zvの(最終調量装置Eの区域Zeの区域幅beよりも小さい)区域幅bvの半分に等しい。前調量装置Vの各調整点Pvと最終調量装置Eの各調整点Peによって形成される等しい大きさのピッチTvとTe 、ひいては又、各調整点PvとPeの位置は材料ウェブの走行方向で見て覆合せず、むしろ規定量Y分だけ材料ウェブの幅方向で相互にずらされている。

0071

図19に示した本発明による第2コーターの第6実施形態は、図18に示した実施形態に実質的に等しい。この場合、前調量装置Vと最終調量装置Eの各区域には夫々1つの調整点が配設されており、かつ前調量装置Vと最終調量装置Eの異なった幅の区域の、材料ウェブの幅方向でのずらし量x及び各調整点の数と位置は、材料ウェブの走行方向で見てかつ材料ウェブの幅方向に関して小さい方のピッチTvの整数倍が大きい方のピッチTeと覆合するように選ばれている。本図示例では数式:Te=2・Tvが該当する。その場合材料ウェブの走行方向で見れば最終調量装置Eの調整点Peは前調量装置Vの第1の調整点Pvと第3の調整点Pvの後方に直接位置している。

0072

図20には、本発明による第2コーターの第7実施形態が、図14に類似の図示形式で示されている。本実施形態の特殊性は、前調量装置Vの区域の区域幅と最終調量装置の区域の区域幅とが相違しているばかりでなく、前調量装置Vの各区域が、互いに異なった区域幅bv1,bv2を有する2型種の区域Zv1,Zv2から成っている点にある。それのみならず当該図示例では、最終調量装置Eの区域は、互いに異なった区域幅be1,be2を有する少なくとも2型種の区域Ze1,Ze2から成っている。更に本実施例では前調量装置Vの区域Zv1,Zv2と最終調量装置Eの区域Ze1,Ze2とは、材料ウェブの幅方向で相互にずらされている。前調量装置Vと最終調量装置Eの各区域幅bv1,bv2, be1,be2並びに調整点の数及び配列は、材料ウェブの走行方向で見て調整点PvとPeが直接相前後して位置するように選ばれている。

0073

走行中の特に紙又はカートンから成る材料ウェブ4に本発明のコーターによって直接塗被される液状又はペースト状の塗工剤の所望の横断面プロフィールを制御しつつ調整するために、所望に応じて第1回目の横断面プロフィール補正が前調量装置Vの調整子14vを調整することによって行われると共に、第2回目の横断面プロフィール補正が最終調量装置Eの調整子14eを調整することによっても行われ、その場合第1回目の横断面プロフィール補正作用と第2回目の横断面プロフィール補正作用とは、横断面プロフィールのために必要な総補正を達成するために補い合う。殊に、制御による前調量装置Vの調整子14vの調整によって横断面プロフィールの長波的な補正が、また制御による最終調量装置Eの調整子14eの調整によって横断面プロフィール偏差の短波的な補正が行われる。とは云え本発明では、制御による前調量装置Vの調整子14vの調整によって横断面プロフィールの短波的な補正を、また制御による最終調量装置Eの調整子14eの調整によって横断面プロフィール偏差の長波的な補正を同じく行うことも可能である。前調量装置Vの調整子14vによって主として長波的なプロフィール成分を補正しようとする場合には通常、調整子14eよりも少ない調整子14vが使用される。すでに最初に述べたように前調量装置Vの調整子14vと最終調量装置Eの調整子14eは、図示を省いた制御回路内に組込まれている。調整子14vと調整子14eとの調整は順次相前後してか、又は実質的に同時に行うことができる。

0074

更にまた横断面プロフィールの粗調整を前調量装置Vによつて、横断面プロフィールの微調整を最終調量装置Eによって行うことも可能である。それとも又、横断面プロフィールの粗調整を最終調量装置Eによつて、横断面プロフィールの微調整を前調量装置Vによって行うことも同じく可能である。粗調整と微調整の順序はこの場合任意である。このような調整の作用が図21において概略的な線図で図示されており、該線図はコーターの異なった運転状態における材料ウェブ幅Bを関数とする横断面プロフィールの偏差値dを示している。但し線図中:曲線aは、横断面プロフィールにいかなる調整も施していない運転状態における特性曲線を表し、曲線bは、前調量装置又は最終調量装置によって粗調整を施した後の特性曲線を表し、曲線cは、前調量装置又は最終調量装置によって微調整を施した後の特性曲線を表している。

0075

本発明は、発明の根本思想を単に概説するために使用したにすぎない以上の実施形態例に決して限定されるものではない。むしろ本発明のコーターは、発明の思想を逸脱しない範囲内で前記以外の別の実施形態をとることもできる。その場合コーターは、請求項に記載した個々の特徴的要素を組合せて成る構成手段を有することができる。また、図面に示した実施形態に実質的に相応しているが、前調量装置と最終調量装置の各調整点の数及び位置を、例えば図9図10の場合のようにそっくり置換えた構成も勿論可能である。また前述のピッチTv,Teは必要に応じて、整数倍ではなくて、その都度他方のピッチTv又はTeの非整数倍であってもよい。このような変化態様の場合、最終調量装置の単数又は複数の調整点が、材料ウェブの走行方向で見て前調量装置の単数又は複数の調整点の後方に直接位置していることもでき、かつ/又はその都度小さい方のピッチの整数倍が、材料ウェブの走行方向で見て、その都度大きい方のピッチと覆合するように位置していることもできる。

図面の簡単な説明

0076

図1本発明によるコーターのための第1の基本構成の概略横断面図である。
図2本発明によるコーターのための第2の基本構成の概略横断面図である。
図3本発明による第1コーターの第1実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図4本発明による第1コーターの第2実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図5本発明による第1コーターの第3実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図6本発明による第1コーターの第4実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図7本発明による第1コーターの第5実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図8本発明による第1コーターの第6実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図9本発明による第1コーターの第7実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図10本発明による第1コーターの第8実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図11本発明による第1コーターの第9実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図12本発明による第1コーターの第10実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図13本発明による第1コーターの第11実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図14本発明による第2コーターの第1実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図15本発明による第2コーターの第2実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図16本発明による第2コーターの第3実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図17本発明による第2コーターの第4実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図18本発明による第2コーターの第5実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図19本発明による第2コーターの第6実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図20本発明による第2コーターの第7実施形態の前調量装置の区域と最終調量装置の区域を一目瞭然にするために共通の図平面において示した概略平面図である。
図21第1コーター及び第2コーターの異なった運転状態における材料ウェブ幅を関数とする横断面プロフィールの偏差値を示す概略的な線図である。

--

0077

V 前調量装置、 E 最終調量装置、 Zv;Zv1,Zv2 前調量装置の区域、 Ze;Ze1,Ze2 最終調量装置の区域、 B材料ウェブ幅、 bv;bv1,bv2 前調量装置の区域幅、 be;be1,be2 最終調量装置の区域幅、 Zvr,Zer縁区域、 bvr,ber 縁区域幅、 Pv,Pe調整点、 Tv,Te;Te1,Te2;Tv1,Tv2 調整点のピッチ、 ΔB拡張分、 x 材料ウェブの幅方向での区域のずらし量、 y,Y 材料ウェブの幅方向での調整点のずらし量、 d横断面プロフィールの偏差値、 2 対圧ロール、 2.1第1の対圧ロール、 2.2 第2の対圧ロール、 4 材料ウェブ、6 調量ギャップ、 8 流入側リップ、 10 流出側リップ、 12塗工剤を示す矢印、 14v,14e調整子、 16ドクターブレード又はドクターエレメント

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