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技術 総合的生産情報管理システムおよびその構築方法

出願人 東洋ビジネスエンジニアリング株式会社
発明者 羽田雅一
出願日 1996年8月13日 (24年4ヶ月経過) 出願番号 1996-232510
公開日 1998年3月6日 (22年9ヶ月経過) 公開番号 1998-063737
状態 拒絶査定
技術分野 多工程加工の機械及びシステム 総合的工場管理 物品の積み重ね及び付属装置 物流システム 特定用途計算機 数値制御
主要キーワード 除去情報 異グループ 最上位クラス 受入検査 製品引 開発技法 特定業種 支給品
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年3月6日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (6)

課題

廉価な設計・開発コスト特定ユーザニーズに応じることが可能な総合生産情報管理システムおよびその構築方法を提供する。

解決手段

総合的生産情報管理システム(100)は、異生産工程間で共通の特徴を有する共通管理対象を管理しカスタマイズ拒絶する標準フレームワーク(102)と、特定の生産工程に固有の特徴を有する固有管理対象を管理しカスタマイズを許容する固有フレームワーク(104)と、他システム(106)とのインタフェース(108)とユーザインタフェース(110)とを含み、各フレームワークは生産情報に関するデータ構造とそのデータ構造に対応する機能とに構造化されたクラス群から成り、各クラス群は生産工程の業務流れに沿ってグループ化されるが、異グループに属するクラス同士は有機的関連付は可能であるが、相互に情報隠蔽を行い、同グループに属するクラス同士は上位クラス属性下位クラス継承し、標準フレームワークは少なくとも最上位クラスを含み、固有フレームワークはより下位のクラスから構成されている。

概要

背景

各種製品を製造する生産工程においては、製品の需要予測販売目標生産予定といった前処理段階から、実際に原材料から最終製品を製造する製造工程を経て、最終製品の出荷、製品引当などの後処理段階に至るまで、膨大な量の情報が逐次生成され利用され消費されている。

これらの膨大な量の情報、すなわち原材料、工程および資源に関する生産情報などの管理対象総合的にかつ効率的に管理するためには、コンピュータ支援型の総合的生産情報管理システム構築が必要不可欠であり、これまでも各種の総合的生産情報管理システムが設計・開発されている。

ところで、上記のような総合的生産情報管理システムを開発する場合に、これまでは、(1)個々の管理対象に応じて生成する個々の課題を個別に解決するために、特殊生産管理システムを個別に構築するか、あるいは(2)パッケージシステムのような汎用的な生産管理システムを利用して、ある標準的な課題を解決することのできるシステムを構築し、その適用範囲満足するかの、二つの方法しかなかった。

概要

廉価な設計・開発コスト特定ユーザニーズに応じることが可能な総合的生産情報管理システムおよびその構築方法を提供する。

総合的生産情報管理システム(100)は、異生産工程間で共通の特徴を有する共通管理対象を管理しカスタマイズ拒絶する標準フレームワーク(102)と、特定の生産工程に固有の特徴を有する固有管理対象を管理しカスタマイズを許容する固有フレームワーク(104)と、他システム(106)とのインタフェース(108)とユーザインタフェース(110)とを含み、各フレームワークは生産情報に関するデータ構造とそのデータ構造に対応する機能とに構造化されたクラス群から成り、各クラス群は生産工程の業務流れに沿ってグループ化されるが、異グループに属するクラス同士は有機的関連付は可能であるが、相互に情報隠蔽を行い、同グループに属するクラス同士は上位クラス属性下位クラス継承し、標準フレームワークは少なくとも最上位クラスを含み、固有フレームワークはより下位のクラスから構成されている。

目的

本発明は、上記のような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、オブジェクト指向技術を総合的生産管理システムおよびその構築方法に適用することで、ユーザの個別特殊な要求に十分に対応しながら、比較的に短い開発期間で、総合生産管理システムを構築することが可能であり、結果的に、非常に安価でユーザの特殊性を十分に考慮した総合的生産管理システムを提供することが可能な、新規かつ改良された総合的生産管理システムおよびその構築方法を提供することをその目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

各種製品を製造する生産工程において、原材料、工程および資源に関する生産情報などの管理対象総合的に管理するための総合的生産情報管理システムであって:異なる生産工程間においても共通の任意の特徴を有する共通管理対象を管理するとともにカスタマイズ拒絶する標準フレームワークと、所定の生産工程に固有の特徴を有する固有管理対象を管理するとともにカスタマイズを許容する固有フレームワークと、他のシステムとのインタフェースおよびユーザインタフェースとを少なくとも含み;前記標準フレームワークおよび前記固有フレームワークは、それぞれ、前記生産情報に関するデータ構造とそのデータ構造に対応する機能とに構造化されたクラス群から構成され;さらに前記クラス群は、前記生産工程の業務流れに沿って共通の特徴を有する任意の群ごとにグループ化されており、ただし、異なるグループに属するクラス同士は、相互に有機的関連付は可能であるが、相互に情報隠蔽を行うことが可能であり、同一グループに属するクラス同士は、上位クラスのデータ構造と機能に関する属性下位クラス継承する階層構造を備えており;前記標準フレームワークは、少なくとも最上位クラスを含み;前記固有フレームワークは、前記最上位クラスを除くより下位のクラスから構成されていることを特徴とする、総合的生産情報管理システム。

請求項2

前記標準フレームワークは、特定業種において共通の特徴を有する管理対象を管理するとともにカスタマイズを拒絶する特定業種向けフレームワークを含むことを特徴とする、請求項1に記載の総合的生産情報管理システム。

請求項3

前記グループは、少なくとも、基準情報管理、販売管理生産管理購買管理製造管理品質管理在庫管理受注管理、出荷管理、所要量展開を含むことを特徴とする、請求項1または2に記載の総合的生産情報管理システムの構築方法

請求項4

各種製品を製造する生産工程において、原材料、工程および資源に関する生産情報などの管理対象を総合的に管理するための総合的生産情報管理システムの構築方法であって:前記管理対象を前記生産工程の業務流れに沿って共通の特徴を有する任意の群ごとにグループ化するとともに、前記管理対象から異なる生産工程間においても共通の任意の特徴を有する共通管理対象を選択的に抽出し;前記グループ化された前記管理対象を、前記生産情報に関するデータ構造とそのデータ構造に対応する機能とを有するクラスとして部品化し、ただし、異なるグループに属するクラス同士は、相互に有機的関連付は可能であるが、相互に情報隠蔽を行うことが可能であり、同一グループに属するクラス同士は、上位クラスのデータ構造と機能に関する属性を下位クラスが継承する階層構造に配置され;前記管理対象のうち前記共通管理対象は、少なくとも前記最上位クラスを含むクラス群において管理し;前記管理対象のうち前記共通管理対象から外れる各生産工程に固有の固有管理対象は、前記最上位クラスを除くより下位のクラスにおいて個別固有に管理することを特徴とする、生産情報管理システムの構築方法。

請求項5

前記グループは、少なくとも、基準情報管理、販売管理、生産管理、購買管理、製造管理、品質管理、在庫管理、受注管理、出荷管理、所要量展開を含むことを特徴とする、請求項4に記載の総合的生産情報管理システムの構築方法。

技術分野

0001

本発明は、総合生産情報管理システムおよびその構築方法にかかり、特に、各種製品生産工程において、原材料、工程および資源に関する生産情報などの管理対象を総合的に管理するための総合的生産情報管理システムに関する。

背景技術

0002

各種製品を製造する生産工程においては、製品の需要予測販売目標生産予定といった前処理段階から、実際に原材料から最終製品を製造する製造工程を経て、最終製品の出荷、製品引当などの後処理段階に至るまで、膨大な量の情報が逐次生成され利用され消費されている。

0003

これらの膨大な量の情報、すなわち原材料、工程および資源に関する生産情報などの管理対象を総合的にかつ効率的に管理するためには、コンピュータ支援型の総合的生産情報管理システムの構築が必要不可欠であり、これまでも各種の総合的生産情報管理システムが設計・開発されている。

0004

ところで、上記のような総合的生産情報管理システムを開発する場合に、これまでは、(1)個々の管理対象に応じて生成する個々の課題を個別に解決するために、特殊生産管理システムを個別に構築するか、あるいは(2)パッケージシステムのような汎用的な生産管理システムを利用して、ある標準的な課題を解決することのできるシステムを構築し、その適用範囲満足するかの、二つの方法しかなかった。

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、個々の課題を解決するための特殊生産管理システムを個々に構築する従来の方法では、システム構築のための開発期間が長くなり、必然的に越すとが上昇する結果となる。また、標準的な課題を解決することのできる汎用生産管理システムを利用する方法では、ユーザの個別特殊な要求に十分に対応することができないという問題を有していた。

0006

本発明は、上記のような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、オブジェクト指向技術を総合的生産管理システムおよびその構築方法に適用することで、ユーザの個別特殊な要求に十分に対応しながら、比較的に短い開発期間で、総合生産管理システムを構築することが可能であり、結果的に、非常に安価でユーザの特殊性を十分に考慮した総合的生産管理システムを提供することが可能な、新規かつ改良された総合的生産管理システムおよびその構築方法を提供することをその目的としている。

課題を解決するための手段

0007

上記課題を解決するために、本発明の第1の観点によれば、各種製品を製造する生産工程において、原材料、工程および資源に関する生産情報などの管理対象を総合的に管理するための総合的生産情報管理システム(100)が提供される。そして、この総合的生産情報管理システム(100)は、異なる生産工程間においても共通の任意の特徴を有する共通管理対象を管理するとともにカスタマイズ拒絶する標準フレームワーク(102)と、所定の生産工程に固有の特徴を有する固有管理対象を管理するとともにカスタマイズを許容する固有フレームワーク(104)と;他のシステム(106)とのインタフェースおよびユーザインタフェース(108)とを少なくとも含み、標準フレームワーク(102)および固有フレームワーク(104)は、それぞれ、生産情報に関するデータ構造とそのデータ構造に対応する機能とに構造化されたクラス群から構成され、さらにクラス群は、生産工程の業務流れに沿って共通の特徴を有する任意の群ごとにグループ化されており、ただし、異なるグループに属するクラス同士は、相互に有機的関連付は可能であるが、相互に情報隠蔽を行うことが可能であり、同一グループに属するクラス同士は、上位クラスのデータ構造と機能に関する属性下位クラス継承する階層構造を備えており;標準フレームワーク(102)は、少なくとも最上位クラスを含み;固有フレームワーク(104)は、最上位クラスを除くより下位のクラスから構成されていることを特徴としている。なお、上記標準フレームワーク(102)の一部として、特定業種において共通の特徴を有する管理対象を管理するとともにカスタマイズを拒絶する特定業種向けフレームワーク(112)を構成することも可能である。

0008

また上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、各種製品を製造する生産工程において、原材料、工程および資源に関する生産情報などの管理対象を総合的に管理するための総合的生産情報管理システムの構築方法が提供される。そして、この総合的生産情報管理システムの構築方法は、管理対象を生産工程の業務流れに沿って共通の特徴を有する任意の群ごとにグループ化するとともに、管理対象から異なる生産工程間においても共通の任意の特徴を有する共通管理対象を選択的に抽出し;グループ化された管理対象を、生産情報に関するデータ構造とそのデータ構造に対応する機能とを有するクラスとして部品化し、ただし、異なるグループに属するクラス同士は、相互に有機的関連付は可能であるが、相互に情報隠蔽を行うことが可能であり、同一グループに属するクラス同士は、上位クラスのデータ構造と機能に関する属性を下位クラスが継承する階層構造に配置され;管理対象のうち共通管理対象は、少なくとも最上位クラスを含むクラス群において管理し;管理対象のうち共通管理対象から外れる各生産工程に固有の固有管理対象は、最上位クラスを除くより下位のクラスにおいて個別固有に管理することを特徴としている。

0009

なお、上記総合的生産情報管理システムおよびその構築方法において、グループ化されるグループとしては、少なくとも、基準情報管理、販売管理生産管理購買管理製造管理品質管理在庫管理受注管理、出荷管理、所要量展開を含むことが好ましい。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下に、添付図面を参照しながら、本発明にかかる総合的生産情報管理システムおよびその構築方法の好適な実施の形態について詳細に説明する。

0011

図1に示すように、本実施の形態にかかる総合的生産情報管理システム100は、異なる生産工程間においても共通する任意の特徴を有する共通管理対象を管理する標準フレームワーク102と、特定の生産工程に固有の特徴を有する固有管理対象を管理する固有フレームワーク104と、スケジュール管理アプリケーションなどの他のシステム106との入出力動作を行うインタフェース108と、ユーザとの入出力動作を行うユーザインタフェース110とから主に構成されている。

0012

ここで、図5を参照しながら、異なる生産工程間においても共通する任意の特徴と特定の生産工程に固有の特徴との差異について説明すると、異なる生産工程間に共通な特徴としては、図5(a)に示すような、「原材料の受入処理」を挙げることができる。この受入処理とは、製品を製造するために必要な原材料を外部より倉庫工程内受け入れる業務全般を指し、すべての生産工程に共通する業務であり、本実施の形態にかかる総合的生産情報管理システム100においては標準フレームワーク102内で管理されるべき対象である。これに対して、特定の生産工程に固有な特徴としては、図5(b)に示すような、「受入処理時に検査を行う場合」が挙げられる。一般の生産工程では、生産工程の種類に応じて、あるいは受け入れる原材料の種類に応じて、検査を行う場合と行わない場合があり、さらに検査を行う場合であっても、全数検査を行う場合と抜き取り検査を行う場合とで業務処理が分かれることが考えられる。すなわち、受入処理という一般的な業務に対して、検査を行うこと、あるいはその検査にも種類があるということは、特定な生産工程に固有の特徴であり、本実施の形態にかかる総合的生産情報管理システム100においては固有フレームワーク104により管理されるべき対象である。もちろん、受入検査処理自体は、一般的に行われることも多く、標準フレームワーク102により管理することも可能であることは、言うまでもない。

0013

なお、上記総合的生産管理システム100における標準フレームワーク102と固有フレームワーク104とを区別する大きな特徴は、カスタマイズを許容するか拒絶するかという点にある。すなわち、本実施の形態によれば、共通管理対象を管理する標準フレームワーク102部分については、従来の汎用生産管理システムのような汎用性を有するものとして構成されており、したがって、個別ユーザごとに手を加える必要がないため、例外的な場合を除き、通常はカスタマイズを拒絶する。これに対して、固有管理対象を管理する固有フレームワーク104部分については、従来の特殊生産管理システムのように個別特殊性を有するものとして構成されており、したがって、個別ユーザのニーズに応じた様々な変更を加えることにより、システムが完成されるため、カスタマイズを許容する。

0014

ここで、注意する必要があるのは、本実施の形態にかかる総合的生産管理システムにおいては、標準フレームワーク102と固有フレームワーク104との中間的な性格を有する特定業種向けフレームワーク112を許容する点である。すなわち、実際のアプリケーションにおいては、標準フレームワーク102ほど汎用性は有さないものの、特定業種にとって固有な特徴を有するフレームワークとして予めパッケージングしておいた方が良い場合がある。たとえば、ある工程に対する製造指示を考えた場合に、通常、ある工程への指示は、単純化すれば以下のような項目からなる。
・ある工程で、
・ある原材料(あるいは中間品)をある量使用して、
・ある製品(あるいは中間品)をある量製造せよ。

0015

ここで、食品業界向けのフレームワークを考えると、食品の原材料(あるいは中間品)には経時的に痛むことが考えられるため、有効期限切れていないものを古いものから使用していくことが好ましい。したがって、この場合の指示は、以下のような項目から構成される。
・ある工程で、
・ある「有効期限の切れていないできるだけ古い」原材料(あるいは中間品)をある量使用して、
・ある製品(あるいは中間品)をある量製造せよ。

0016

かかる場合には、図1に示すように、標準フレームワーク102と固有フレームワーク104との間に特定業種向けフレームワーク112、上記例では食品業界向けフレームワークを介在させるように構成することも可能である。ただし、特定業種向けフレームワーク112は、それ自体が固有の特性を有するものではなく、一般的なカスタマイズを拒絶する場合には、標準フレームワークの属性を有するものとして分類され、一般的なカスタマイズを許容する場合には、固有フレームワークの属性を有するものとして分類される。

0017

これらの標準フレームワーク102および固有フレームワーク104(あるいは、特定業種向けフレームワーク112)は、図2に示すように、原材料、工程および原材料に関する生産情報に関するデータ構造202(202a,202b,…)と、そのデータ構造に対応する機能204(204a,204b,…)とに構造化されたクラス200群から構成されている。

0018

なお、本明細書にいうクラスは、一般的なオブジェクト指向技術と同様に、関連するデータ構造とそのデータを扱うメソッド(機能)を集成して一体化したソフトウェアパッケージであるオブジェクトの型を決定するためのメソッド(機能)と変数(データ構造)を定義するひな形として定義することができる。そして、本実施の形態にかかる総合的生産管理システムにおいては、クラス群は、生産工程の業務流れに沿って共通の特徴を有する任意の群ごとにグループ化されている。かかるグループとしては、例えば、基準情報管理、販売管理、生産管理、購買管理、製造管理、品質管理、在庫管理、受注管理、出荷管理、所要量展開などを挙げることができる。

0019

そして、本実施の形態にかかる総合的生産管理システムにおいては、異なるグループに属する同士は、相互に有機的関連付が可能であるが、相互に情報の隠蔽が行われるように構成される。また同時に、同一グループに属するクラス同士は、上位クラスのデータ構造と機能に関する属性を下位クラスが継承する階層構造を有するように構成されている。

0020

かかる構成について、図3を参照しながら、より具体的に説明すると、図3に示すシステムの例では、受入検査処理グループ310と入荷処理グループ320という二つのグループが存在している。そして、受入検査処理グループ310は、受入検査312という一つの上位クラス(一次クラス)と、その属性を継承した、受入検査(抜取)314、受入検査(全数)316という二つの並列関係にある下位クラス(二次クラス)から構成されている。また、入荷処理グループ320は、倉庫Xに対する入荷処理322という一つの上位クラス(一次クラス)と、その属性を継承した、二つの階層関係にある下位クラス、すなわち、二次クラス324(倉庫Xの平面位置(X,Y)に対する入荷処理)と、さらに下位の三次クラス326(倉庫Xの平面位置(X,Y)の第何段(X,Y,Z)に対する入庫処理)とから構成されている。

0021

ここで、特徴的な点は、(1)同一グループ内では、上位グループから下位グループに対して、クラスの属性が継承されている点と、(2)異なるグループ間では、各クラスが完全に隠蔽されており、I/O(IN/OUTポートのみが開放されており、I/Oポートを介してのみ、他のグループに属するクラスとの情報の入出力動作を行うことができるように構成されている点である。

0022

したがって、まずクラスの属性の継承について見てみると、受入検査グループ310の一次クラスである受入検査クラス312は、例えば最終製品というデータ構造に対して所定の検査という機能を実施するという属性を有していると考えることができる。そして、二次クラスである受入検査(抜取)クラス314は、基本的には受入検査クラス312の属性を継承しつつ、受入検査クラス312の機能にカウンタ機能を付加したものと考えることができる。すなわち、カウンタ機能により製品の計数を行い、所定回数ごとに検査を行うように属性を設定することができる。また、同様に二次クラスで受入検査(全数)は、基本的には全数検査クラス312の属性を継承しつつ、すべての製品に対して自動的に検査を行うように属性を設定したものである。なお、このように階層構造をとるクラス群においては、上位クラスに入力された変数によりそのクラスのデータ構造が変化した場合には、そのデータ構造の変化も下位クラスに継承される。

0023

次に、入荷処理グループ320について、図4を参照しながら説明すると、一次クラスである「倉庫Xに対する入荷処理クラス」322は、複数ある倉庫の中から倉庫Xを選択し、その倉庫Xに製品を入荷するという属性を有している。さらに二次クラスである「倉庫Xの平面位置(X,Y)に対する入荷処理クラス」324は、基本的には上位クラスである「倉庫Xに対する入荷処理クラス」322の属性を継承しつつ、さらに倉庫X内の製品の平面的な入荷位置を特定する属性が付加される。同様に、三次クラスである「倉庫Xの平面位置(X,Y)の第何段(X,Y,Z)に対する入庫処理クラス」326は、基本的に上位クラスである「倉庫Xに対する入荷処理クラス」322の属性および「倉庫Xの平面位置(X,Y)に対する入荷処理クラス」324を継承し、さらに倉庫X内の製品の空間的な入荷位置まで特定する属性が付加されている。なお、この場合にも、上位クラスに入力された変数によりそのクラスのデータ構造が変化した場合には、そのデータ構造の変化もその下位クラスに順次継承される。

0024

次に、これら二つのグループ、すなわち受入検査グループ310と入荷処理グループ320との関係について説明すると、まず、異なるグループに属するクラス間で、情報を有機的に関連づけることは可能であるが、ただし、情報は相互に完全に隠蔽されており、情報の入出力は各クラスに設けられたI/Oポートを介してのみ行われる。したがって、あるグループに属するクラスのデータ構造の変化が他のグループに属するクラスのデータ構造を無秩序に変更するような事態は回避される。したがって、グループ単位のクラスの属性の変更を、他のグループに対する影響を考えずに行うことが可能となり、アプリケーションプログラム保守性が向上する。

0025

異なるグループ間の関連づけについて、図3に示す例を参照しながら説明すると、生産工程の流れで受入検査を終了後に入荷処理が行われる場合に、受入検査/入荷処理は9通りの組合わせで関連づけることができる。すなわち、受入検査グループ310の受入検査クラス312、受入検査(抜取)クラス314および受入検査(全数)クラス316の各出力ポートからの出力は、それぞれ、入荷処理グループ320の「倉庫Xに対する入荷処理クラス」322、「倉庫Xの平面位置(X,Y)に対する入荷処理クラス」324、および「倉庫Xの平面位置(X,Y)の第何段(X,Y,Z)に対する入庫処理クラス」326の各入力ポートに関連づけることができる。

0026

上記のような受入検査と入荷処理との間で、9通りの関連づけを行う必要がある場合に、従来のアプリケーション設計開発技法では、9種類の異なるアプリケーションプログラムを設計・開発せねばならず、作成に膨大な時間を要するのみならず、アプリケーションに変更を加えることも容易ではなく、保守性の上でも問題を抱えていた。もちろん、類似するアプリケーションプログラム同士では、プログラムコピーにより時間を短縮することも可能であるが、アプリケーションごとに別の異なるプログラムが必要であることには変わりなく、コピーした部分についても検査等が必要であり、そのために多くの時間を要していた。

0027

この点、本実施の形態にかかる総合的生産情報管理システムによれば、受入検査グループ310に関する基本的なクラス(最上位クラス)、すなわち全数検査312に関するプログラムと、入荷処理グループ320に関する基本的なクラス(最上位クラス)、すなわち「倉庫Xに対する入荷処理クラス」322に関するプログラムさえ作成すれば、後は、他の下位クラスに関する差分プログラムのみを作成すれば、9種類のクラスの関連づけを行うことができる。そのため、アプリケーションプログラムの設計・開発に要していた時間を大幅に短縮することが可能となった。また、アプリケーションプログラムの保守を行う場合であっても、上位クラスに関する変更は自動的に下位クラスに継承されるので、保守に要する時間を大幅に短縮することができる。

0028

次に、本実施の形態にかかる総合的生産情報管理システムにおいてグループ化されるグループ群の一例について説明すると、例えば、生産工程の業務流れに沿って、基準情報管理、販売管理、生産管理、購買管理、製造管理、品質管理、在庫管理、受注管理、出荷管理、所要量展開と分類することが可能である。

0029

まず、基準情報管理グループは、生産情報管理における基準情報を登録修正、管理する機能を有し、所定のビューにおいて、下記のようなデータを変数として入力することができる。すなわち、基準情報管理グループにおける管理対象としては、例えば、品目情報品目構成情報単位情報工程情報場所情報取引先情報担当者情報部署情報カレンダ情報、各種区分情報などがある。

0030

また、販売管理グループや生産管理グループにおいて管理される生産情報としては、例えば、販売数在庫数を年別に管理する年間販売・生産計画情報、販売数や在庫数を月別に管理する月次販売・生産計画情報、生産計画に関する日次生産計画情報、各オーダーの子品目情報に関するオーダー状況情報、製造着手や完了遅れのオーダーに関する遅れオーダー一覧情報包装などの処理へのロット引当に関するロット引当情報、月別や品目別販売実績に関する販売実績情報スケジューリングに関するスケジューリング情報などがある。

0031

また、購買管理グループにおいて管理される生産情報としては、例えば、購買計画に関する購買計画情報、発注内容注文書発行などの関する注文書発行情報、仕入先別遵守率や評価に関する仕入先評価情報、仕入先別の製造依頼すべきオーダーに関する外注品・製造依頼一覧情報、仕入先別の支給品に関する支給品リスト出力情報などがある。

0032

また、製造管理グループにおいて管理される生産情報としては、例えば、主工程あるいは品目単位の製造計画を管理する製造計画情報、着手、完了実績日投入実績などを管理する作業指示情報などがある。

0033

また、品質管理グループにおいて管理される生産情報としては、試験指示承認や承認一覧の把握を行う試験指示一覧情報、試験結果の把握を行う試験結果の把握情報、最終的な試験結果の判定に関する総合判定情報、出荷承認を行う出荷承認情報、製品や中間品に使用された原材料あるいは逆に中間品や原材料を使用している製品に関する情報を管理するロット管理情報などがある。

0034

また、在庫管理グループにおいて管理される生産情報としては、倉庫/工程内の品目別、月別在庫推移を管理する在庫推移情報、倉庫内の品目別、日別在庫推移を表示する入出庫詳細情報納入された品目の入荷情報を管理する入荷情報、入出庫移動に関する情報を管理する入出庫(移動)情報、受注品の返品や試験などによる入出庫情報を管理する入出庫(関節使用)情報、出庫に関する情報を管理する出庫指示実績情報、品目の破棄に関する情報を管理する除去情報棚卸しに関する情報を管理する棚卸し情報、製品、原材料、中間品単位での現状在庫に関する情報を管理する現状在庫情報、製品、原材料、中間品単位での長期在庫に関する情報を管理する長期在庫情報などがある。

0035

また、受注管理グループや出荷管理グループにおいて管理される生産情報としては、例えば、受注状況や受注品目を管理する受注情報、受注一覧に関する受注一覧情報、在庫引当や製造計画に関する引当・製造計画情報、出荷実績に関する出荷情報などがある。

0036

さらに、所用展開グループにおいて管理される生産情報としては、生産計画に基づき、原材料および中間品の所要量展開を行った結果である、原材料の購入計画および工程への製造計画などが挙げられる。

0037

以上、本実施の形態にかかる総合的生産管理システムおよびその構築方法について説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想範疇内において各種の変更例または修正例に想到しうることは明らかであり、それらについても本発明の技術的範囲に属するものと了解される。

0038

例えば、上記実施の形態では、典型的なグループとして、基準情報管理、販売管理、生産管理、購買管理、製造管理、品質管理、在庫管理、受注管理、出荷管理、所要量展開などを例示したが、本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。これ以外にも、生産工程に応じて、様々なグループ分けを行うことが可能であり、またアプリケーションに応じて、上記例において特定のグループにおいて管理された管理対象を他のグループにおいて管理するように構成することも可能である。

0039

さらに、標準フレームワークを構成する共通管理対象の特定にあたっては、より汎用性をもたせるために、多くの業種にわたる各種製品を製造する生産工程を事前調査し、最適な共通の特徴を抽出することが好ましい。また、すべてを汎用の標準フレームワークに集約するのではなく、特定業種向けに集約された標準フレームワークを作成すればより柔軟なシステムを構築することができる。

0040

これらの標準フレームワーク102、特定業種向けフレームワーク112、特定フレームワーク104については、様々な組合わせを行うことが可能である。例えば、図1(a)に示すグループでは、標準フレームワーク102を最上位クラスとして構成し、その下位クラスとして特定業種向けフレームワーク112をカスタマイズを拒絶するクラスとして従属させ、さらにその下位クラスに特定フレームワーク114(1)を従属させるように構成されている。また図2(b)に示すグループでは、標準フレームワーク102を最上位クラスとして構成し、その下位クラスとして特定業種向けフレームワーク112をカスタマイズを許容するクラスとして従属させ、さらにその下位クラスに特定フレームワーク114(1)を従属させ、さらにその下位クラスに二つの特定フレームワーク114(2)を並列的に従属させるように構成されている。さらに図2(c)に示すグループでは、標準フレームワーク112を最上位クラスとして構成し、その下位クラスとして、一次〜四次の階層的な下位クラスを構成する特定フレームワーク104(1)〜104(4)を従属させることが可能である。さらに図2(d)に示すグループでは、標準フレームワーク102に対してインタフェース108を介して他のアプリケーションシステム106を接続することが可能である。もちろん、本発明は、図示の例に限定されず、各グループごとに様々なクラスの階層構造を構築することが可能である。

図面の簡単な説明

0041

図1本発明にかかる総合的生産情報管理システムの実施の一形態にかかるシステム構成例を示す説明図である。
図2本発明にかかる総合的生産情報管理システムに適用可能なクラスの概念を説明するための説明図である。
図3本発明にかかる総合的生産情報管理システムのクラス間の情報隠蔽および階層構造の概念を説明するための説明図である。
図4本発明にかかる総合的生産情報管理システムのクラス間の階層構造の概念を説明するための説明図である。
図5本発明に係る総合的生産情報管理システムの標準フレームワークと固有フレームワークの概念について説明する説明図である。

--

0042

100総合的生産情報管理システム
102標準フレームワーク
104特定フレームワーク
106 他のアプリケーションシステム
108インタフェース
110ユーザインタフェース
112特定業種向けフレームワーク

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