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技術 非水電解質二次電池

出願人 株式会社デンソー
発明者 伊藤みほ
出願日 1996年10月22日 (23年5ヶ月経過) 出願番号 1996-299547
公開日 1998年2月20日 (22年1ヶ月経過) 公開番号 1998-050344
状態 特許登録済
技術分野 電池の電極一般 二次電池(その他の蓄電池) 電池の電極及び活物質
主要キーワード 小型携帯 側容器 高寿命化 Li化合物 吸着サイト コイン型非水電解質二次電池 充電電流密度 サイクル試験後
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年2月20日)のものです。
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図面 (16)

課題

長期間使用することができる非水電解質二次電池を提供すること。

解決手段

リチウム吸蔵,放出できる正極21と,リチウム金属リチウム合金若しくはリチウムを吸蔵,放出できる物質又は導電性物質からなる負極22と,両極の間に設けたセパレータ3と,該セパレータに含浸させた非水電解液1と,電池容器5とを有する。非水電解液は,添加剤として,トリアジン及びその誘導体,2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ル及びその誘導体又はクマリン及びその誘導体のグループから選ばれる1種又は2種以上からなる複素環式化合物を含有する。負極22は,上記複素環式化合物を含む処理液により表面処理が施されていることが好ましい。

概要

背景

概要

長期間使用することができる非水電解質二次電池を提供すること。

リチウム吸蔵,放出できる正極21と,リチウム金属リチウム合金若しくはリチウムを吸蔵,放出できる物質又は導電性物質からなる負極22と,両極の間に設けたセパレータ3と,該セパレータに含浸させた非水電解液1と,電池容器5とを有する。非水電解液は,添加剤として,トリアジン及びその誘導体,2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ル及びその誘導体又はクマリン及びその誘導体のグループから選ばれる1種又は2種以上からなる複素環式化合物を含有する。負極22は,上記複素環式化合物を含む処理液により表面処理が施されていることが好ましい。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
7件
牽制数
5件

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請求項1

リチウム吸蔵,放出できる正極と,リチウム金属リチウム合金若しくはリチウムを吸蔵,放出できる物質又は導電性物質からなる負極と,上記正極と負極との間に設けたセパレータと,該セパレータに含浸させた非水電解液と,電池容器とを有する非水電解質二次電池において,上記非水電解液は,添加剤として,トリアジン及びその誘導体,2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ル及びその誘導体,又はクマリン及びその誘導体のグループから選ばれる1種又は2種以上からなる複素環式化合物を含有することを特徴とする非水電解質二次電池。

請求項2

請求項1において,上記非水電解液は,上記複素環式化合物を0.01mol・dm-3以上,0.2mol・dm-3未満の割合で含有することを特徴とする非水電解質二次電池。

請求項3

リチウムを吸蔵,放出できる正極と,リチウム金属,リチウム合金若しくはリチウムを吸蔵,放出できる物質又は導電性物質からなる負極と,上記正極と負極との間に設けたセパレータと,該セパレータに含浸させた非水電解液と,電池容器とを有する非水電解質二次電池において,上記負極は,添加剤として,トリアジン及びその誘導体,2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ル及びその誘導体,又はクマリン及びその誘導体のグループから選ばれる1種又は2種以上からなる複素環式化合物を含有する処理液により,表面処理が施されていることを特徴とする非水電解質二次電池。

請求項4

請求項3において,上記処理液は,上記複素環式化合物を0.01mol・dm-3以上,0.2mol・dm-3未満の割合で含有することを特徴とする非水電解質二次電池。

請求項5

請求項1〜4のいずれか一項において,上記トリアジン及びその誘導体は,下記の「化1」又は「化2」に示す一般式により表される物質であり,かつ,「化1」及び「化2」におけるR1 ,R2 ,R3 は,水素(−H),メチル基(−CH3 ),エチル基(−C2 H5 ),アミノ基(−NH2 ),ヒドロキシル基(−OH基),ビニル基(−CH=CH2 ),2−ピリジル基(C5NH4 )又はフェニル基(−C6 H5 )のいずれかであることを特徴とする非水電解質二次電池。

請求項

ID=000003HE=030 WI=027 LX=0465 LY=2400

請求項

ID=000004HE=020 WI=027 LX=1365 LY=0300

請求項6

請求項1〜5のいずれか一項において,上記2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ル及びその誘導体は,下記の「化3」に示す一般式により表される物質であり,かつ,「化3」におけるR4 ,R5 は,水素(−H),メチル基(−CH3 ),エチル基(−C2 H5 ),アミノ基(−NH2 ),ヒドロキシル基(−OH基),ビニル基(−CH=CH2 ),2−ピリジル基(C5 NH4 ),又はフェニル基(−C6 H5 )のいずれかであることを特徴とする非水電解質二次電池。

請求項

ID=000005HE=030 WI=057 LX=1215 LY=1050

請求項7

請求項1〜4のいずれか一項において,上記クマリン及びその誘導体は,下記の「化4」に示す一般式により表される物質であり,かつ,「化4」におけるR6 ,R7 ,R8 は水素(−H),メチル基(−CH3 ),エチル基(−C2 H5 ),アミノ基(−NH2 ),ヒドロキシル基(−OH),カルボキシル基(−COOH),アセチル基(−COCH3 ),トリフルオロメチル基(CF3 )のいずれかであることを特徴とする非水電解質二次電池。

請求項

ID=000006HE=030 WI=039 LX=1305 LY=1850

技術分野

0001

本発明は,例えばコードレス電源電気自動車等における電源として用いられる,充電により再利用可能な,非水電解質二次電池に関する。

0002

リチウム等を吸蔵,放出できる正極及び負極と非水電解液とからなる非水電解質二次電池は,高電圧で,高エネルギー密度を有する。そのため,近年,コードレス電源,小型携帯用電源,或いは電気自動車等における電源としての利用が期待されている。

0003

しかしながら,上記従来の非水電解質二次電池を,各種電源として使用するに当たっては,更に,電池高寿命化が求められる。かかる電池寿命を支配する要因としては,充放電サイクルに伴う負極上へのデンドライト生成,負極表面の状態に起因する電流集中,非水電解液と負極の副反応等があげられる。これらの要因には,負極表面の状態が大きく寄与しており,負極表面膜を改質する必要がある。

0004

本発明はかかる従来の問題点に鑑み,長期間使用することができる非水電解質二次電池を提供しようとするものである。

0005

請求項1の発明は,リチウムを吸蔵,放出できる正極と,リチウム金属リチウム合金若しくはリチウムを吸蔵,放出できる物質又は導電性物質からなる負極と,上記正極と負極との間に設けたセパレータと,該セパレータに含浸させた非水電解液と,電池容器とを有する非水電解質二次電池において,上記非水電解液は,添加剤として,トリアジン及びその誘導体,2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ル及びその誘導体,又はクマリン及びその誘導体のグループから選ばれる1種又は2種以上からなる複素環式化合物を含有することを特徴とする非水電解質二次電池である。

0006

上記非水電解質二次電池においては,非水電解液に上記の複素環式化合物が添加されている。そのため,負極表面が改質され,負極表面への電流集中を防止でき,デンドライト成長を抑制することができる。また,電池の内部抵抗が小さくなり,かつ電池の保存性も向上する。従って,電池を長期間使用することができる。

0007

上記のごとき優れた性能を発揮する理由は,以下によるものと考えられる。即ち,上記複素環式化合物は非共有電子対を持つ窒素原子を有する。この窒素原子は複素環式化合物における吸着サイトとなり,負極に吸着する。そのため,複素環式化合物と,リチウムとの相互作用性が高くなる。それ故,非水電解液と負極との界面を改質して抵抗の低い負極表面層を形成する。そのため,電流集中を防止し,デンドライトの生成を抑制できるものと思われる。

0008

上記非水電解液は,請求項2の発明のように,上記複素環式化合物を0.01mol・dm-3以上,0.2mol・dm-3未満の割合で含有することが好ましい。0.01mol・dm-3未満の場合,又は0.2mol・dm-3以上の場合には,サイクル試験後充放電効率が低下するおそれがある(表1参照)。

0009

次に,請求項3の発明は,リチウムを吸蔵,放出できる正極と,リチウム金属,リチウム合金若しくはリチウムを吸蔵,放出できる物質又は導電性物質からなる負極と,上記正極と負極との間に設けたセパレータと,該セパレータに含浸させた非水電解液と,電池容器とを有する非水電解質二次電池において,上記負極は,添加剤として,トリアジン及びその誘導体,2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ル及びその誘導体,又はクマリン及びその誘導体のグループから選ばれる1種又は2種以上からなる複素環式化合物を含有する処理液により,表面処理が施されていることを特徴とする非水電解質二次電池である。

0010

請求項3の発明は,複素環式化合物を負極の処理液に添加している点が,複素環式化合物を非水電解液に添加している請求項1の発明と異なる。請求項3の発明において,処理液に含まれる複素環式化合物は,上記請求項1の発明と同様である。上記処理液による表面処理方法としては,例えば負極を処理液に浸漬する方法がある。

0011

請求項3の発明においては,複素環式化合物を含む処理液により負極の表面処理を行っているため,上記請求項1の発明と同様の効果を発揮することができる。その理由は,上記複素環式化合物が,上記と同様に負極表面に抵抗の低い負極表面層を形成し,この負極表面層が負極と非水電解液との反応を抑制しているものと思われる。

0012

上記処理液は,請求項4に記載のように,上記複素環式化合物を0.01mol・dm-3以上,0.2mol・dm-3未満の割合で含有することが好ましい。その理由は,0.01mol・dm-3未満の場合,又は0.2mol・dm-3以上の場合には,サイクル試験後の充放電効率が低下するおそれがあるからである(表1参照)。

0013

次に,請求項1,3の発明において,上記トリアジン及びその誘導体は,請求項5の発明のように,下記の「化1」又は「化2」に示す一般式により表される物質であり,かつ,「化1」及び「化2」におけるR1 ,R2 ,R3 は,水素(−H),メチル基(−CH3 ),エチル基(−C2 H5 ),アミノ基(−NH2),ヒドロキシル基(−OH基),ビニル基(−CH=CH2 ),2−ピリジル基(C5 NH4 ),又はフェニル基(−C6 H5 )のいずれかであることが好ましい。これにより,非水電解質二次電池の充放電効率が一層高くなる。「化1」及び「化2」において,R1 ,R2 ,R3 は,互いに異種であってもよいし,同種であってもよい。

0014

0015

0016

また,請求項1,3の発明において,上記2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ル及びその誘導体は,請求項6の発明のように,下記の「化3」に示す一般式により表される物質であり,かつ,「化3」におけるR4 ,R5 は,水素(−H),メチル基(−CH3 ),エチル基(−C2 H5 ),アミノ基(−NH2 ),ヒドロキシル基(−OH基),ビニル基(−CH=CH2 ),2−ピリジル基(C5 NH4 )又はフェニル基(−C6 H5 )のいずれかであることが好ましい。これにより,非水電解質二次電池の充放電効率が一層高くなる。「化3」において,R4 ,R5 は,互いに異種であってもよいし,同種であってもよい。

0017

0018

次に,請求項7の発明のように,上記クマリン及びその誘導体は,下記の「化4」に示す一般式により表される物質であり,かつ,「化4」におけるR6 ,R7 ,R8 は水素(−H),メチル基(−CH3 ),エチル基(−C2 H5 ),アミノ基(−NH2 ),ヒドロキシル基(−OH),カルボキシル基(−COOH),アセチル基(−COCH3 ),トリフルオロメチル基(CF3 )のいずれかであることが好ましい。これにより,非水電解質二次電池の充放電効率が一層高くなる。「化4」において,R6 ,R7 ,R8 は,互いに異種であってもよいし,同種であってもよい。

0019

発明を実施するための最良の形態

0020

本発明の実施例に係る非水電解質二次電池について,図1図15を用いて,比較例と共に説明する。まず,各種の実施例及び比較例における非水電解質二次電池の基本構成について,図1を用いて説明する。非水電解質二次電池9は,図1に示すごとく,リチウムを吸蔵,放出できる正極21と,リチウム金属,リチウム合金若しくはリチウムを吸蔵,放出できる物質又は導電性物質からなる負極22と,正極21と負極22との間に設けたセパレータ3と,セパレータ3に含浸させた非水電解液1と,電池容器5とを有している。

0021

非水電解液1は,エチレンカーボネートジメトキシエタンとの等容積混合溶媒に,電解質としてのLiPF6を1mol・dm-3濃度となるように溶解したものである。

0022

正極21としては,LiMn2 O4 を正極活物質とする合剤をプレス成形したものを用いる。負極22としてはリチウム箔を用い,セパレータ3としてはポリプロピレン製フィルムを用いる。また,正極21及び負極22は,いずれもセパレータ3と反対側に集電体210,220を有している。正極側集電体210はSUS304を,負極側集電体220はニッケルエキスパンドメタルを用いる。

0023

電池容器5は,正極側容器51と,負極側容器52と,両者を電気絶縁すると共に固定するためのガスケット53とからなる。正極側容器51及び負極側容器52はステンレス鋼を,ガスケット53はポリプロピレンを用いる。本例の非水電解質二次電池9は,コイン型非水電解質二次電池である。以下,実施例1〜14,比較例C1〜C4について,個別に説明する。

0024

(実施例1)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に,更に,複素環式化合物としての1,3,5−トリアジンを溶解した非水電解液を用いている。即ち,本例における非水電解液は,電解質を溶解した混合溶媒に,更に,1,3,5−トリアジン(図2)を0.01mol・dm-3濃度となるよう溶解したものである。その他は,上記基本構成と同様である。

0025

(実施例2)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に,更に1,3,5−トリアジン(図2)を0.05mol・dm-3濃度となるよう溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0026

(比較例C1)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液そのものを非水電解液として用いている。

0027

(比較例C2)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に,更に1,3,5−トリアジン(図2)を0.005mol・dm-3濃度となるよう溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0028

(実施例3)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に,更に1,3,5−トリアジン(図2)を0.1mol・dm-3濃度となるように溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0029

(比較例C3)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に,更に1,3,5−トリアジン(図2)を0.2mol・dm-3濃度となるよう溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0030

(比較例C4)本例の非水電解質二次電池は,エチレンカ−ボネ−トとジメチルカ−ボネ−トの等容積混合溶媒に電解質を溶解した非水電解液を用いている。即ち,本例における非水電解液は,エチレンカ−ボネ−トとジメチルカ−ボネ−トとの等容積混合溶媒に,電解質としてのLiPF6を1mol・dm-3濃度となるように溶解したものである。その他は,上記基本構成と同様である。

0031

(実施例4)本例の非水電解質二次電池は,比較例C4の混合溶媒及び電解質に,更に,1,3,5−トリアジン(図2)を0.05mol・dm-3濃度となるよう溶解した非水電解液を用いている。その他は,上記基本構成と同様である。

0032

(実施例5)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に更に,複素環式化合物としての2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ル(図3)を0.05mol・dm-3濃度となるよう溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0033

(実施例6)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に更に複素環式化合物としての2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン(図4)を0.05mol・dm-3濃度となるよう溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0034

(実施例7)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に更に,1,3,5−トリアジン(図2)を0.05mol・dm-3濃度,2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン(図4)を0.05mol・dm-3濃度となるよう溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0035

(実施例8)本例の非水電解質二次電池は,1,3,5−トリアジン(図2)を含む処理液で表面処理を施した負極を用いている。即ち,本例における負極は,以下の処理液にリチウム金属を浸漬することにより得たものである。処理液は,エチレンカーボネートとジメトキシエタンとの等容積混合溶媒に,LiPF6を1mol・dm-3濃度となるように溶解し,更に,1,3,5−トリアジン(図2)を0.05mol・dm-3濃度となるよう溶解したものである。その他は,上記基本構成と同様である。

0036

(実施例9)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に更に,複素環式化合物としての2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジン(図5)を0.05mol・dm-3濃度となるように溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0037

(実施例10)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に更に,複素環式化合物としての2,4−ジアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジン(図6)を0.05mol・dm-3濃度となるように溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0038

(実施例11)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に更に,複素環式化合物としての2−N−ジエチルメラミン図7)を0.05mol・dm-3濃度となるように溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0039

(実施例12)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に更に,複素環式化合物としての2−ビニル−4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジン(図8)を0.05mol・dm-3濃度となるように溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0040

(実施例13)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に更に,複素環式化合物としての3−アミノ−5,6−ジメチル−1,2,4−トリアジン(図9)を0.05mol・dm-3濃度となるように溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0041

(実施例14)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の非水電解液に更に,複素環式化合物としての5,6−ジフェニル−3−(2−ピリジル)−1,2,4−トリアジン(図10)を0.05mol・dm-3濃度となるように溶解している他は,上記基本構成と同様である。

0042

(実施例15)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の処理液に更に,複素環式化合物としてのクマリン(図11)を0.05mol・dm-3溶解したものを用いた他は,比較例1と同様の非水電解質二次電池を作製した。

0043

(実施例16)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の処理液に更に,複素環式化合物としてのクマリン−3−カルボン酸図12)を0.05mol・dm-3溶解したものを用いた他は,比較例1と同様の非水電解質二次電池を作製した。

0044

(実施例17)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の処理液に更に,複素環式化合物としての3−アセチルクマリン(図13)を0.05mol・dm-3溶解したものを用いた他は,比較例1と同様の非水電解質二次電池を作製した。

0045

(実施例18)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の処理液に更に,複素環式化合物としての4−メチルウンベリフェロン図14)を0.05mol・dm-3溶解したものを他は,比較例1と同様の非水電解質二次電池を作製した。

0046

(実施例19)本例の非水電解質二次電池は,上記基本構成の処理液に更に,複素環式化合物としての7−アミノ−4−(トリフルオロメチル)クマリン(図15)を0.05mol・dm-3溶解したものを用いた他は,比較例1と同様の非水電解質二次電池を作製した。

0047

(実施例20)本例の非水電解質二次電池は,1,3,5−トリアジンの代わりに,0.05mol・dm-3のクマリン(図11)を含む処理液で表面処理を施した負極を用いている。その他は,上記実施例8と同様である。

0048

実験例1)上記実施例1〜20及び比較例C1〜C4の電池について充放電試験を行い,サイクル特性を評価した。充放電条件は,充電電流密度0.5mA/cm2 ,充電上限電圧4.1V,充電時間5時間,放電電流密度2.0mA/cm2 ,放電下限電圧2.0Vとした。各電池の20サイクル後の充放電効率を表1,2に示した。

0049

次に,上記非水電解質二次電池の充放電効率の測定結果について表1を用いて説明する。まず,1,3,5−トリアジンの濃度が0.01,0.05,0.1mol・dm-3である実施例1〜3では,1,3,5−トリアジン無添加の比較例C1に対して,電池の充放電効率が向上した。これは,1,3,5−トリアジンの添加により,負極表面が改質され,電流集中を防止し,デンドライトの成長が抑制されているためと考えられる。

0050

一方,比較例C2,C3の電池は,比較例C1に対して充放電効率の向上はみられなかった。これは,比較例C2では,1,3,5−トリアジンの濃度が0.005mol・dm-3と少ないために,負極の表面改質による効果が現れなかったものと考えられる。

0051

また,比較例C3では,1,3,5−トリアジンの濃度が0.2molと過剰なためにトリアジンの副反応が発生してしまい,却って充放電効率が低くなったものと考えられる。以上のことから,0.01mol・dm-3以上,0.2mol・dm-3未満の割合で1,3,5−トリアジンを非水電解液に添加するのが最適といえる。

0052

また,溶媒の異なる非水電解液を用いた実施例4でも,実施例1と同等の効果が現れた。さらに,別の複素環式化合物を用いた場合(実施例5〜7,9〜14)にも,実施例1と同等の効果があった。また,1,3,5−トリアジンを含む処理液を用いて負極表面を処理した実施例8の電池でも,実施例1と同等の効果が現れた。これは,初期の負極の表面状態サイクル性に大きく影響を及ぼしているためであると考えられる。これらのことから,非水電解液又は負極表面処理用の処理液に,上記トリアジン,2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ルを添加することにより,非水電解質二次電池の充放電効率が向上することがわかる。

0053

(実験例2)上記実施例15〜20及び比較例C1の電池について充放電試験を行い,サイクル特性を評価した。充放電条件は,充電電流密度0.5mA・cm-2,充電上限電圧4.1V,充電時間5時間,放電電流密度2.0mA・cm-2,放電下限電圧2.0Vとした。20サイクル後の充放電効率を表3に示した。

0054

次に,上記電池の充放電試験の結果を説明する。表3より,クマリンおよびその誘導体を電解液に添加することにより,充放電効率が大幅に向上することがわかる。この効果のメカニズムは,トリアジンなどと同様に,クマリンが負極表面に吸着し,電解質と負極の界面を制御できるために,Liと電解質との副反応が抑制され,デンドライトの成長が防止され,結果として充放電効率が向上すると考えられる。

0055

0056

0057

0058

なお,本発明において,正極としては上記LiMn2 O4 の他に,Li・Mn複素酸化物又はLi・Co複素酸化物等のLi化合物等を用いることができる。負極としては,上記リチウム箔の他に,Li金属Li合金炭素質材料等を用いることができる。

0059

また,電解質としては,上記LiPF6の他に,LiBF4 ,LiAsF6 ,LiN(CF3 SO2 )2 ,LiCF3 SO3 等を用いることができる。非水溶媒としては,環状エステル類(エチレンカ−ボネ−ト,プロピレンカ−ボネ−ト等),鎖状エステル類(ジエチルカ−ボネ−ト等),鎖状エ−テル(1,2−ジメトキシエタン等)のグループから1種の溶媒又は2種以上の溶媒を用いることができる。

図面の簡単な説明

0060

図1実施例1〜20及び比較例C1〜C4の非水電解質二次電池の断面図。
図2実施例における,1,3,5−トリアジンの化学構造式の説明図。
図3実施例における,2−(2−ベンゾトリアゾ−ル)−P−クレゾ−ルの化学構造式の説明図。
図4実施例における,2,4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジンの化学構造式の説明図。
図5実施例における,2,4−ジアミノ−6−ヒドロキシ−1,3,5−トリアジンの化学構造式の説明図。
図6実施例における,2,4−ジアミノ−6−メチル−1,3,5−トリアジンの化学構造式の説明図。
図7実施例における,2−N−ジエチルメラミンの化学構造式の説明図。
図8実施例における,2−ビニル−4,6−ジアミノ−1,3,5−トリアジンの化学構造式の説明図。
図9実施例における,3−アミノ−5,6−ジメチル−1,2,4−トリアジンの化学構造式の説明図。
図10実施例における,5,6−ジフェニル−3−(2−ピリジル)−1,2,4−トリアジンの化学構造式の説明図。
図11実施例における,クマリンの化学構造式の説明図。
図12実施例における,クマリン−3−カルボン酸の化学構造式の説明図。
図13実施例における,3−アセチルクマリンの化学構造式の説明図。
図14実施例における,4−メチルウンベリフェロンの化学構造式の説明図。
図15実施例における,7−アミノ−4−(トリフルオロメチル)クマリンの化学構造式の説明図。

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0061

1...非水電解液,
21...正極,
22...負極,
3...セパレータ,
5...電池容器,
9...非水電解質二次電池,

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