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技術 移乗用車椅子

出願人 日進医療器株式会社トヨタ車体株式会社
発明者 古川久四古屋誠加藤文彰大家龍彦
出願日 1996年8月8日 (23年4ヶ月経過) 出願番号 1996-210312
公開日 1998年2月17日 (21年10ヶ月経過) 公開番号 1998-043245
状態 特許登録済
技術分野 傷病者運搬具
主要キーワード 最大下降位置 コイル状ばね 係止ボール 布状部材 シート部側 ボール孔 足フレーム ブレーキレバ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年2月17日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (14)

課題

車椅子使用者移乗作業に伴う労力を軽減することができる移乗車椅子を提供すること。

解決手段

支持するフレーム1と、着脱機構11a,11bを備えフレーム1に着脱自在に設けられた1対のアームレスト10と、フレーム1後部の上部に設けられ格納自在なグリップ部21を備えた手押しハンドル20と、フレーム1前部に旋回自在に支持された前輪29と、車輪着脱機構35を備えフレーム1に着脱自在に軸支された1対の後輪30と、後輪30を制動可能に設けられたブレーキ装置45と、フレーム1下部に設けられ非接地位置と接地位置との間を移動可能なリフトアップ車輪55を備え、後輪30を走行面から離隔した位置へ上昇可能な1対のリフトアップ装置50とを具備してなることを特徴とする。

概要

背景

従来、車椅子は、一般には、シート部および背もたれ部を支持し、左右のアームレストおよび手押しハンドルを有するフレームを備え、フレームには、一対の前輪、およびブレーキ装置を有する1対の後輪を備えて構成されている。そして、車椅子の使用者が、車椅子とシートまたはベッドの間において移乗を行う場合、通常、介助者が車椅子の前方から両腕で抱き抱えて移乗を行っていた。

概要

車椅子使用者移乗作業に伴う労力を軽減することができる移乗用車椅子を提供すること。

支持するフレーム1と、着脱機構11a,11bを備えフレーム1に着脱自在に設けられた1対のアームレスト10と、フレーム1後部の上部に設けられ格納自在なグリップ部21を備えた手押しハンドル20と、フレーム1前部に旋回自在に支持された前輪29と、車輪着脱機構35を備えフレーム1に着脱自在に軸支された1対の後輪30と、後輪30を制動可能に設けられたブレーキ装置45と、フレーム1下部に設けられ非接地位置と接地位置との間を移動可能なリフトアップ車輪55を備え、後輪30を走行面から離隔した位置へ上昇可能な1対のリフトアップ装置50とを具備してなることを特徴とする。

目的

この発明は、上記にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、車椅子使用者の移乗作業に伴う労力を軽減することのできる移乗用車椅子を提供しようとするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
6件

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請求項1

シート部および背もたれ部を支持するとともに前輪および後輪を支持するフレームと、着脱機構を備え前記フレームに着脱自在に設けられた1対のアームレストと、前記フレーム後部の上部に設けられ格納自在なグリップ部を備えた手押しハンドルと、キャスタ車輪からなり前記フレーム前部に旋回自在に支持された前輪と、車輪着脱機構を備え前記フレームに着脱自在に軸支された1対の後輪と、前記後輪を制動可能に設けられたブレーキ装置と、前記フレーム下部に設けられ非接地位置と接地位置との間を移動可能なリフトアップ車輪を備え、該リフトアップ車輪が接地位置において前記後輪を走行面から離隔した位置へ上昇可能な1対のリフトアップ装置と、を具備してなることを特徴とする移乗車椅子

請求項2

請求項1記載の移乗用車椅子であって、前記アームレストの着脱機構は、前記フレーム後部に上下方向に設けられた筒状部と、前記アームレストの後部に上下方向に設けられて前記筒状部に嵌入可能な嵌入部と、からなる後部着脱機構と、前記フレーム前部に設けられた被係止部と、前記アームレストの前部に設けられて前記被係止部に係脱可能な係止レバーと、からなる前部着脱機構と、を備え、前記アームレストの前部が前記嵌入部を軸として前記フレームの外側方回動可能に形成され、かつ当該嵌入部が前記筒状部に嵌脱可能に形成されてなることを特徴とする移乗用車椅子。

請求項3

請求項1又は2記載の移乗用車椅子であって、前記ブレーキ装置は、制動位置制動解除位置との間を水平面を回動して前記後輪を制動可能に設けられたブレーキレバーと、水平面を回動するとともに前記ブレーキレバーを駆動可能に設けられた操作レバーと、を備え、前記ブレーキレバーが制動解除位置にあるとき、該ブレーキレバーと操作レバーとが前記フレームの側部より平面視において非突出状に形成されてなることを特徴とする移乗用車椅子。

請求項4

請求項1乃至3記載の移乗用車椅子であって、前記リフトアップ装置が、前記リフトアップ車輪の制動用ブレーキ機構を備えてなることを特徴とする移乗用車椅子。

技術分野

0001

この発明は、車椅子シート相互の間における移乗を容易にする移乗用車椅子に関する。

背景技術

0002

従来、車椅子は、一般には、シート部および背もたれ部を支持し、左右のアームレストおよび手押しハンドルを有するフレームを備え、フレームには、一対の前輪、およびブレーキ装置を有する1対の後輪を備えて構成されている。そして、車椅子の使用者が、車椅子とシートまたはベッドの間において移乗を行う場合、通常、介助者が車椅子の前方から両腕で抱き抱えて移乗を行っていた。

発明が解決しようとする課題

0003

しかし、このような従来の車椅子において移乗の介助を行う場合、介助者の上体不自然姿勢となり、腕や等に無理な力がかかって、腰痛等の障害を起こすおそれがあった。また、介助者が車椅子の後方から抱き抱える場合、後方へ突き出た手押しハンドルのグリップ部が邪魔して、移乗作業ができないという問題があった。

0004

この発明は、上記にかんがみてなされたものであり、その目的とするところは、車椅子使用者の移乗作業に伴う労力を軽減することのできる移乗用車椅子を提供しようとするものである。

課題を解決するための手段

0005

この発明は上記目的を達成するためになされたものであり、本発明の移乗用車椅子は、シート部および背もたれ部を支持するとともに前輪および後輪を支持するフレームと、着脱機構を備え前記フレームに着脱自在に設けられた1対のアームレストと、前記フレーム後部の上部に設けられ格納自在なグリップ部を備えた手押しハンドルと、キャスタ車輪からなり前記フレーム前部に旋回自在に支持された前輪と、車輪着脱機構を備え前記フレームに着脱自在に軸支された1対の後輪と、前記後輪を制動可能に設けられたブレーキ装置と、前記フレーム下部に設けられ非接地位置と接地位置との間を移動可能なリフトアップ車輪を備え、該リフトアップ車輪が接地位置において前記後輪を走行面から離隔した位置へ上昇可能な1対のリフトアップ装置と、を具備してなることを特徴とする移乗用車椅子である。

0006

また、前記アームレストの着脱機構は、前記フレーム後部に上下方向に設けられた筒状部と、前記アームレストの後部に上下方向に設けられて前記筒状部に嵌入可能な嵌入部と、からなる後部着脱機構と、前記フレーム前部に設けられた被係止部と、前記アームレストの前部に設けられて前記被係止部に係脱可能な係止レバーと、からなる前部着脱機構と、を備え、前記アームレストの前部が前記嵌入部を軸として前記フレームの外側方回動可能に形成され、かつ当該嵌入部が前記筒状部に嵌脱可能に形成してもよい。

0007

また、前記ブレーキ装置は、制動位置制動解除位置との間を水平面を回動して前記後輪を制動可能に設けられたブレーキレバーと、水平面を回動するとともに前記ブレーキレバーを駆動可能に設けられた操作レバーと、を備え、前記ブレーキレバーが制動解除位置にあるとき、該ブレーキレバーと操作レバーとが前記フレームの側部より平面視において非突出状に形成してもよい。

0008

また、前記リフトアップ装置が、前記リフトアップ車輪の制動用ブレーキ機構を備えて構成されてもよい。

発明を実施するための最良の形態

0009

以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。

0010

本実施形態の移乗用車椅子は、図1〜3に示すように、シート部7,背もたれ部8,前輪29,後輪30を支持するフレーム1と、後部着脱機構11a,前部着脱機構11bを備えた1対のアームレスト10と、格納自在なグリップ部21を備えた手押しハンドル20と、フレーム1に旋回自在に支持された1対の前輪と、車輪着脱機構35を備えフレーム1に着脱自在に軸支された1対の後輪30と、後輪30を制動可能に設けられたブレーキ装置45と、フレーム1下部に設けられ非接地位置と接地位置との間を移動可能なリフトアップ車輪55を備えた1対のリフトアップ装置50とを具備して構成されている。なお以下の説明では、移乗用車椅子の左側部分について記し、対称的な右側部分については説明を省略する。

0011

フレーム1は、本例では、パイプ部材により長方形の枠形状に形成され、左右対称的なフレーム1,1が相対して配設され、両フレーム1,1は、折たたみ機構5により連結されている。

0012

フレーム1は、前後方向に延びる上フレーム1a,下フレーム1b、およびそれらを連結して上下方向に延びる前フレーム1c,後フレーム1d,ならびに斜め下前方へ張出した足フレーム1eとから構成されている。

0013

シート部7は、例えば、布状部材からなり、折たたみ機構5の上端部に張設されて、本移乗用車椅子が使用状態のとき、シート部7上面が上フレーム1a上面とほぼ同一面をなすように形成されている。また、左右の後フレーム1d,1d間には、布状部材からなる背もたれ部8が張設され、足のせフレーム1eの下端部には、はね上げ式の足のせ部9が設けられている。

0014

アームレスト10は、パイプ部材により長方形の枠形状に形成され、図4に示す後部着脱機構11a,前部着脱機構11bとからなるアームレスト着脱機構を備え、フレーム1に着脱可能に設けられている。

0015

後部着脱機構11aは、後フレーム1dに設けられた筒状部12と、アームレスト10後部に設けられた嵌入部15とから構成されている。筒状部12は、上端が開口した円筒状部材からなり、軸線を上下方向にして、背フレーム1dの所定位置に固着されている。嵌入部15は、筒状部12に嵌入可能な円柱状部材からなり、軸線を上下方向にして、アームレスト10の後端部に固着されている。

0016

前部着脱機構11bは、上フレーム1aに設けられた被係止部13と、アームレスト10前下部に設けられた係止レバー16とから構成されている。被係止部13は、上フレーム1aの所定位置に係止溝状に形成されている。係止レバー16は、回動して被係止部13に係脱可能なL字形部を有して形成されている。

0017

手押しハンドル20は、図5に示す如く筒状部材からなるグリップ部21を備え、後フレーム1d上端に取付けられた基部25に、水平方向へ回動可能に設けられている。グリップ部21の前端部には、水平方向の軸線を有し、図示しないばねにより、外方へ突出するように付勢されたロックピン22、およびロックピン22の突出を解除するロック解除レバー23が設けられている。基部25は、側面にグリップ部21の使用位置を規定する側壁25a、およびロックピン22が嵌入可能なロック孔26を備えて形成されている。そして、グリップ部21前端部が、軸27により基部25に枢着されている。

0018

前輪29は、キャスタ車輪からなり、フレーム1の前フレーム1c下端に、水平面上を旋回自在に設けられている。

0019

後輪30は、自走用のハンドリム31を備え、車軸34には、図6に示すように車輪着脱機構35が内装されおり、車軸34が、後フレーム1dに固着されたスリーブ43に嵌合して、着脱可能に軸支されている。

0020

車軸34は、円筒状部材からなり、その外半部が玉軸受33,33を介してハブ32に枢支されるとともに、Cリング図符号省略)により抜け止めが図られている。車軸34の内方端部には、径方向に貫通するとともに、外周側開口部が僅かに窄まった複数のボール孔(図符号省略)が穿設されている。なお各ボール孔には、車輪着脱機構35を構成する係止ボール40が、それぞれ径方向へ移動自在に内装されている。なお、係止ボール40はボール孔開口の窄まりにより、外方への抜け出し規制されている。

0021

車輪着脱機構35は、車軸34に内装され軸線方向に移動可能に設けられ操作軸36と、車軸34のボール孔に内装された複数の係止ボール40と、操作軸36を一方向へ付勢する戻しばね41とから構成されている。

0022

操作軸36は、押釦状の頭部37から内方へ向かって延びる細径部38、および端部につば部を有する太径係止段部39を有して形成されている。なお、(細径部38の直径+係止ボール40の直径×2)は車軸34の外径よりも小さく、また、(係止段部39の直径+係止ボール40の直径×2)は車軸34の外径よりも大きくなるように形成されている。

0023

この操作軸36は、頭部37と車軸34との間に戻しばね41が介装されて、外方へ向けて付勢されている。そして、操作軸36は、常には、係止段部39のつば部が車軸34内端に当接し、頭部37は車軸34外端より突出した位置にある。そして、係止段部39が各係止ボール40に当接して、各々の球頂部が車軸36外周より突出している。なお、頭部37および外側の玉軸受33外方部分軟質カバーで覆ってもよい。

0024

ブレーキ装置45は、図4,7,8に示す如く、上フレーム1aの下部に設けられ、後輪30に圧接可能なブレーキレバー46と、リンクバー47を介してブレーキレバー46を駆動する操作レバー48とから構成されている。

0025

ブレーキレバー46は、後輪30を圧接する制動位置と、平面視において上フレーム1aより内方へ後退する非制動位置との間を、水平面を回動するように形成されている。

0026

操作レバー48は、ブレーキレバー46を制動位置へ回動する操作位置と、ブレーキレバー46を非制動位置へ回動操作するとともに、平面視において上フレーム1aより内方へ後退する格納位置との間を、水平面を回動するように形成されている。

0027

リフトアップ装置50は、図9〜11に示す如く、一端が下フレーム1bに枢着された支持アーム51と、支持アーム51に軸着されたリフトアップ車輪55と、支持アーム51を回動する第1リンクバー60,第2リンクバー65,ばね57、およびブレーキ機構70とを備えて構成されている。

0028

支持アーム51は、前端部が下フレーム1bのほぼ中央部に軸52により枢着され、後端部下部には、リフトアップ車輪55が車軸56により軸着されている。また、下フレーム1bの後方延出部と支持アーム51後端部との間には、第1リンクバー60,第2リンクバー65、およびばね57が介装されている。

0029

第1リンクバー60は、後方へ突出したペダル部61を有し、上端部が軸62により下フレーム1bに枢着されている。第2リンクバー65は、上端部がピン63により第1リンクバー60下端部に枢着され、また第2リンクバー65の下端部は、軸66により支持アーム51後端部に枢着されている。

0030

ばね57は、引張りコイル状ばねからなり、下フレーム1b後端部に設けられたばね掛け58と、支持アーム51後端のばね掛け59との間に介装されて、支持アーム51を下フレーム1bに接近する方向へ付勢している。

0031

ブレーキ機構70は、支持アーム51のリフトアップ車輪55近傍に設けられ、軸72により回動可能なブレーキレバー71と、フレーム1後部に設けられた操作レバー73と、両者を連結するワイヤ74とを備え、リフトアップ車輪55を制動可能に構成されている。

0032

次に、このように構成された移乗用車椅子の動作を説明する。

0033

通常の使用状態においては、図1〜3に示すように、1対のアームレスト10は、後部着脱機構11a,前部着脱機構11bを介して、フレーム1上部に装着されており、手押しハンドル20のグリップ部21は、後方へ突出した使用位置にある。また、1対の後輪30は、車輪着脱機構35を介してフレーム1のスリーブ43に軸支され、リフトアップ装置50は、リフトアップ車輪55が引っ込んだ非接地位置にある。従って、後輪30は接地しており、ハンドリム31による自走が可能であり、また介助者による手押し走行も可能である。なおブレーキ装置45は随意に操作可能である。

0034

この通常の使用状態で、アームレスト10は、後部着脱機構11aの筒状部12と嵌入部15が嵌合し、前部着脱機構11bの被係止部13には係止レバー16が下向きに回動されて係合して装着されている。この状態で、アームレスト10は嵌入部15を軸とした回動、および上方への抜脱を防止している。

0035

グリップ21は、ロックピン22が基部25のロック孔26に嵌入して、使用位置をロックしている。

0036

車輪着脱機構35は、操作軸36が外方位置にあって、係止段部39が複数の係止ボール40に当接して遠心方向押出し、各係止ボール40の球頂部が車軸34外周より突出して、スリーブ43端部に係合している。これにより、車軸34は、抜け止めされてスリーブ43により保持されている。

0037

リフトアップ装置50は、ペダル部61が上方にあり、支持アーム51がばね57に引張されて下フレーム1bに接近し、リフトアップ車輪55が非接地状態にある(図1,9参照)。

0038

移乗用車椅子を移乗態様にするには、移乗対象となるシート80等の近傍まで走行移動し、まず、1対のリフトアップ機構50の各ペダル部61を押下げ操作する。ペダル部61の押下げに伴って、第1リンクバー60が軸62を中心として図9時計回り方向へ回動し、その回動がピン63を介して第2リンクバー65へ伝達され、第2リンクバー65が、軸66を中心として反時計回り方向へ回動する。

0039

この第1リンクバー60,第2リンクバー65の回動に伴って、支持アーム51が、ばね57の付勢力に抗して下フレーム1bより離れるように下降し、第1リンクバー60,第2リンクバー65が死点を通過したとき、最大下降位置となりリフトアップ車輪55が接地し、後輪30は床面より離れ宙に浮く(図10参照)。なお、この状態は、ばね57の付勢力により保持されている。

0040

このリフトアップ車輪55の接地により、移乗用車椅子は、前輪29,29とリフトアップ車輪55,55によって床面に接地している。この状態で、介助者の手押しによる走行が可能であり、ブレーキ機構70,70の操作により、リフトアップ車輪55,55の制動、および制動解除が可能となる。

0041

次いで、ブレーキ装置45の操作レバー48を非制動位置へ回動する。この回動操作により、ブレーキレバー46は後輪30の圧接を解除し、ブレーキレバー46と操作レバー48は、平面視において、上フレーム1aより内側に入った格納位置へ移動する。

0042

次に、車輪着脱機構35の各操作軸36を押込み操作する。操作軸36の押込みに伴って、操作軸36は戻しばね41の付勢力に抗して内方へ移動し、係止段部39が図6右方へ移動して、細径部38が係止ボール40に相対する。この状態で後輪30全体を軸方向外方へ引張すると、係止ボール40の球頂部は、スリーブ43端部に押されて車軸34の中心方向へ引込み、スリーブ43との係合が解除されて、車軸34がスリーブ43から抜脱する。この状態で移乗用車椅子は、後輪30,30の分だけ幅員が小さくなり、狭い通路の通過を可能としている。

0043

次に、前部着脱機構11bの係止レバー16を回動して、被係止部13との係合を解除する。そして、アームレスト10を、その前部を外方へ回動するとともに、上方へ持上げて後部着脱機構11bの嵌入部15を筒状部12から抜脱する。なお、抜脱するアームレスト10は、シート等に横付ける側のみでもよい。また、前部着脱機構11bのみを解除し、嵌入部15を軸としてアームレスト10を90度外方へ回転するのみでも、シート部7側方を解放することもできる。

0044

続いて、手押しハンドル20のグリップ部21を格納する。この格納操作は、ロック解除レバー23を押してロックピン22をロック孔26から抜脱し、グリップ部21を内方へ回動する。これにより、各グリップ部21は背もたれ部4に添う位置に格納され、移乗用車椅子は移乗可能状態(図12,13参照)となり、移乗対象のシート80に密接させて横付けする。

0045

そして、介助者が移乗用車椅子の後方から、車椅子使用者を抱き抱えて横移動する。このとき、車椅子使用者の上体と介助者の上体との間には、布状の背もたれ部8のみが介在し、介助者は自然な姿勢で車椅子使用者を抱き抱えることが可能である。

0046

また、移乗用車椅子とシート80との間には、車椅子使用者が横移動するのを妨げる突起物、および大きな隙間がなく、車椅子使用者の横移動を円滑にしている。

0047

移乗態様の移乗用車椅子を通常の使用態様にするには、アームレスト10,手押しハンドル20,後輪30,リフトアップ装置50等を、上述とは逆の順序で装着、操作を行う。

発明の効果

0048

以上説明したように、本発明の移乗用車椅子によれば、車椅子使用者を、介助者の上体が自然な姿勢で抱き抱えることができるので、介助者の負担を大幅に軽減して移乗作業を容易に行うことができる。

0049

また、アームレスト等の突起物、およびシート部側方の突起物が無くなる構成なので、シート部と移乗先との間の横移動を、円滑,迅速に行うことができる効果を奏する。

図面の簡単な説明

0050

図1本発明の実施形態の移乗用車椅子の左側面図。
図2図1の後面図。
図3図1の平面図。
図4アームレスト着脱機構を説明する左側面図。
図5手押しハンドルの左側のグリップ部を説明する平面図。
図6車輪着脱機構を示す断面図。
図7ブレーキ装置の制動解除状態を示す平面図。
図8ブレーキ装置の制動状態を示す平面図。
図9リフトアップ車輪非接地状態のリフトアップ装置を示す左側面図。
図10リフトアップ車輪接地状態のリフトアップ装置を示す左側面図。
図11図10のA−A矢視断面図。
図12移乗用車椅子の移乗態様時を示す左側面図。
図13図12の後面図。

--

0051

1フレーム
10アームレスト
11a 後部着脱機構
11b 前部着脱機構
12 筒状部
13 被係止部
15嵌入部
16係止レバー
20手押しハンドル
21グリップ部
29前輪
30後輪
35車輪着脱機構
45ブレーキ装置
46ブレーキレバー
48操作レバー
50リフトアップ装置
55リフトアップ車輪
70 ブレーキ機構

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