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図面 (12)

課題

所望の減速走行を簡単な操作で的確に行えるようにする。

解決手段

車速検出手段及びエンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段の情報に基づいて、エンジンの負荷が、設定された目標負荷に維持されるように無段式走行変速装置TMを自動変速操作する制御手段と、前記無段式走行変速装置TMに対する人為操作式の変速操作具26とが設けられ、前記制御手段による自動変速操作と変速操作具26による手動変速操作とに切り換え可能に構成されている作業車走行変速構造において、前記制御手段は、変速操作具26の人為的な操作を検出する操作状態検出手段OD検出情報に基づいて、変速操作具26が減速側に人為操作されるに伴って、前記自動変速操作を停止し、且つ、走行距離検出手段の検出情報に基づいて、作業車が設定距離走行したときに前記自動変速操作を再開する待機処理を実行するように構成されている。

概要

背景

かかる作業車走行変速構造は、操作者の任意の選択によって、自動変速操作変速操作具による手動変速操作とに切り換えることができる。上記自動変速操作においては、制御手段により、エンジンにかかる負荷目標負荷に維持されるように無段式走行変速装置を制御する。上記の自動変速操作の状態で作業車を走行させているとき、作業車の作業状況等に応じて作業車を一時的に減速させたい場合がある。例えば、エンジンにかかる負荷が軽くなり、作業車が増速側に自動変速操作された場合において、不意の増速によって操作者が不安感を感じた場合、あるいは、作業車がコンバインである場合において、畦刈りや往復刈り時における作業車の切り返しを行う場合、部分的に稲が倒れている箇所を通過しようとする場合等である。

このような場合に減速させるには、従来から、制御手段による自動変速操作から手動変速操作に切り換えて、変速操作具で減速操作するか、あるいは、変速操作具による手動変速操作があると、自動変速操作から手動変速操作に切り換えるか、更には、変速操作具による手動変速操作を、制御手段による自動変速操作よりも優先させておき、減速走行させたい間、操作者が変速操作具に対する減速操作を継続することによって行うことが考えられている。

概要

所望の減速走行を簡単な操作で的確に行えるようにする。

車速検出手段及びエンジンの負荷を検出するエンジン負荷検出手段の情報に基づいて、エンジンの負荷が、設定された目標負荷に維持されるように無段式走行変速装置TMを自動変速操作する制御手段と、前記無段式走行変速装置TMに対する人為操作式の変速操作具26とが設けられ、前記制御手段による自動変速操作と変速操作具26による手動変速操作とに切り換え可能に構成されている作業車の走行変速構造において、前記制御手段は、変速操作具26の人為的な操作を検出する操作状態検出手段OD検出情報に基づいて、変速操作具26が減速側に人為操作されるに伴って、前記自動変速操作を停止し、且つ、走行距離検出手段の検出情報に基づいて、作業車が設定距離を走行したときに前記自動変速操作を再開する待機処理を実行するように構成されている。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
3件
牽制数
4件

この技術が所属する分野

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請求項1

車速検出手段及びエンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段の情報に基づいて、前記エンジンの負荷が、設定された目標負荷に維持されるように無段式走行変速装置自動変速操作する制御手段と、前記無段式走行変速装置に対する人為操作式の変速操作具とが設けられ、前記制御手段による自動変速操作と前記変速操作具による手動変速操作とに切り換え可能に構成されている作業車走行変速構造であって、前記変速操作具の操作方向と、その変速操作具が人為的に操作されているか否かとを検出する操作状態検出手段と、作業車の走行距離を検出する走行距離検出手段とが設けられ、前記制御手段は、前記自動変速操作を実行している状態において、前記操作状態検出手段の検出情報に基づいて、前記変速操作具が減速側に人為操作されたことを検出するに伴って、前記自動変速操作を停止し、且つ、前記走行距離検出手段の検出情報に基づいて、作業車が設定距離走行したときに前記自動変速操作を再開する待機処理を実行するように構成されている作業車の走行変速構造。

請求項2

前記制御手段は、前記自動変速操作における増速側への制御作動中に、前記待機処理を実行するように構成されている請求項1記載の作業車の走行変速構造。

請求項3

前記制御手段は、前記待機処理における前記自動変速操作の停止中において、前記変速操作具が増速側に人為操作されたときに前記自動変速操作を再開するように構成されている請求項1又は2記載の作業車の走行変速構造。

請求項4

前記制御手段は、距離設定手段から入力される距離設定指令に基づいて、前記設定距離を設定変更可能に構成されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の作業車の走行変速構造。

請求項5

前記無段式走行変速装置は、ベルト式無段変速装置にて構成されている請求項1〜4のいずれか1項に記載の作業車の走行変速構造。

技術分野

上記実施の形態では、無段式走行変速装置TMをベルト式無段変速装置3にて構成しているが、静油圧式無段変速装置(いわゆるHST)等の種々の形式の無段式走行変速装置を用いても良い。

背景技術

0001

本発明は、車速検出手段及びエンジン負荷を検出するエンジン負荷検出手段の情報に基づいて、前記エンジンの負荷が、設定された目標負荷に維持されるように無段式走行変速装置を自動変速操作する制御手段と、前記無段式走行変速装置に対する人為操作式の変速操作具とが設けられ、前記制御手段による自動変速操作と前記変速操作具による手動変速操作とに切り換え可能に構成されている作業車走行変速構造に関する。

0002

かかる作業車の走行変速構造は、操作者の任意の選択によって、自動変速操作と変速操作具による手動変速操作とに切り換えることができる。上記自動変速操作においては、制御手段により、エンジンにかかる負荷が目標負荷に維持されるように無段式走行変速装置を制御する。上記の自動変速操作の状態で作業車を走行させているとき、作業車の作業状況等に応じて作業車を一時的に減速させたい場合がある。例えば、エンジンにかかる負荷が軽くなり、作業車が増速側に自動変速操作された場合において、不意の増速によって操作者が不安感を感じた場合、あるいは、作業車がコンバインである場合において、畦刈りや往復刈り時における作業車の切り返しを行う場合、部分的に稲が倒れている箇所を通過しようとする場合等である。

発明が解決しようとする課題

0003

このような場合に減速させるには、従来から、制御手段による自動変速操作から手動変速操作に切り換えて、変速操作具で減速操作するか、あるいは、変速操作具による手動変速操作があると、自動変速操作から手動変速操作に切り換えるか、更には、変速操作具による手動変速操作を、制御手段による自動変速操作よりも優先させておき、減速走行させたい間、操作者が変速操作具に対する減速操作を継続することによって行うことが考えられている。

課題を解決するための手段

0004

しかしながら、上記及びの従来構成では、減速走行させたい状態が終了して、手動変速操作から自動変速操作に戻す操作を行う場合等に、走行中に切り換え操作を行うことが必要となって、操作が煩雑となる。又、操作者が、手動変速操作から自動変速操作に戻すのを忘れてしまうような場合もある。一方、上記の従来構成では、減速走行させたい間、操作者が変速操作具に対する減速操作を継続する必要があるので、操作が煩雑となる。本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、所望の減速走行を簡単な操作で的確に行えるようにする点にある。

0005

上記請求項1の構成を備えることにより、制御手段の制御による自動変速操作を行っているときに、操作状態検出手段が、変速操作具が減速側に人為操作されたのを検出すると、待機処理を実行する。この待機処理は、先ず自動変速操作を停止し、作業車が設定距離を走行したときに自動変速操作を再開する処理であり、操作者が自動変速操作に戻すための操作を行う必要がなく、又、自動変速操作を停止するので、減速走行させたい間、変速操作具に対する減速操作を継続するような必要もない。もって、所望の減速走行を簡単な操作で的確に行えるに至った。しかも、減速走行させたいのは、例えば畦刈り時における作業車の切り返しの場合のように、概略一定距離となる場合が多いので、作業車が設定距離走行することによって自動変速操作を再開することで、例えば、設定時間走行することによって自動変速操作を再開する構成に較べて、そのときの走行速度の変化にかかわらず自動変速操作を停止している期間を、減速させる必要のある期間に的確に対応させることができる。

0006

又、上記請求項2記載の構成を備えることにより、上記の待機処理は、制御手段の制御による自動変速操作において、増速側への制御作動中に実行する。すなわち、主に、作業車が増速側に自動変速操作された場合において、不意の増速によって操作者が不安感を感じて、変速操作具を減速操作した場合に、的確に待機処理を実行し、必要以上に自動変速操作を停止するのを可及的に防止するのであり、作業車による作業効率の低下を可及的に防止できる。

0007

又、上記請求項3記載の構成を備えることにより、上記待機処理において自動変速操作が停止しているときに、操作者が変速操作具を増速側に操作したときは、制御手段の制御による自動変速操作を再開する。つまり、自動変速操作が停止した後であって、未だ、作業車が設定距離の走行を完了してない場合であっても、減速走行が必要な状態を終了したものとして、自動変速変速操作を再開するので、自動変速操作の再開に操作者の操作を必要としないのを原則としながらも、その時点の具体的な状況に対応して強制的に自動変速操作を再開できるので、作業車を一層便利なものとできる。

0008

又、上記請求項4記載の構成を備えることにより、上記待機処理において、自動変速操作を停止した後、自動変速操作を再開するまでに作業車が走行する設定距離は、距離設定手段からの入力によって設定変更できる。従って、減速走行させたい状況に応じて、上記設定距離を的確に設定できるので、減速走行させる期間を的確に確保しながらも、必要以上に自動変速操作を停止するのを防止して、作業車による作業効率の低下を可及的に防止できる。

0009

又、上記請求項5記載の構成を備えることにより、走行変速装置はベルト式無段変速装置であるので、例えば静油圧式無段変速装置等に較べて、廉価にすることができる。

0010

図4は作業車の一例である自脱型コンバイン伝動系を示しており、エンジン1からの動力が、ベルトテンション式の脱穀クラッチ45を介して脱穀装置46に伝達されるとともに、テンションクラッチを備えたベルト伝動機構2を介して、無段式走行変速装置TMであるベルト式無段変速装置3の入力プーリー4に伝達され、無段変速装置3からの動力がミッションケース5の油圧クラッチ式の前後進切換装置(図示せず)、及び走行用ギヤ変速装置(図示せず)を介して、左右のクローラ走行装置6に伝達される。そしてギヤ変速装置の直前から分離した動力が、ミッションケース5からベルト伝動機構7を介して、機体の前部の刈取部8に伝達される。この刈取部8には刈り取られて搬送される穀稈を検出する株元センサ47を設けてある。

0011

また図6に示すように、前記脱穀クラッチ45の入切操作用操作レバー48に、クラッチを接続したときにONになる脱穀クラッチスイッチ49を設け、前記エンジン1にその回転数を検出する電磁ピックアップ式回転数センサ50を付設してある。エンジン1は負荷の増大に応じて回転数が低下することから、前記回転数センサ50が、エンジン1の負荷の検出に利用される。

0012

次に、前記ベルト式無段変速装置3、及びその変速操作構造について説明する。図2に示すように、入力プーリー4が固定された入力軸9に第1割プーリー11、出力軸10に第2割プーリー12を備えて、第1及び第2割プーリー11,12に亘り伝動ベルト13を巻回している。第1及び第2割プーリー11,12は、入力軸9及び出力軸10にスプライン構造で固定されるプーリー部分14、及び軸芯方向に移動自在なプーリー部分15から構成されており、第2割プーリー12の移動側のプーリー部分15はバネ16で固定側のプーリー部分14側に付勢され、出力軸10側の負荷が大きくなるのに比例して移動側のプーリー部分15を固定側のプーリー部分14に押すカム機構17が設けられている。

0013

第1割プーリー11の移動側のプーリー部分15にベアリングを介してリング部材18が外嵌され、リング部材18に固定された一対のピン18aが無段変速装置3のケース側の凹部19に入り込んで、リング部材18が回り止めされている。図3及び図2に示すように、円筒状のカム部材20がベアリングを介して入力軸9に外嵌されて、直線状の底部20aと左右対象な一対の傾斜面20bとで構成された凹部がカム部材20に一対形成されており、リング部材18のピン18aのローラー18bが、カム部材20の一対の凹部に入り込んでいる。

0014

図2及び図3に示す状態は、第1割プーリー11の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー部分14から紙面左方に最も離れ、第2割プーリー12の移動側のプーリー部分15が固定側のプーリー部分14に最も接近した最低速位置の状態である。この状態からカム部材20を右及び左に回転させると、傾斜面20bを介してリング部材18及び第1割プーリー11の移動側のプーリー部分15が、固定側のプーリー部分14側に押し操作されて接近し、第1割プーリー11での伝動ベルト13の巻回半径が大きくなっていく。これに伴って第2割プーリー12の移動側のプーリー部分15が、固定側のプーリー部分14から紙面右方に離れていくのであり、無段変速装置3が高速側に変速操作されていく。

0015

次に、ベルト式無段変速装置3及び前後進切換装置の操作構造について説明する。図2及び図1に示すように、無段変速装置3の外側においてカム部材20の端部にボス部材21が固定され、ボス部材21に扇型ギヤ22が固定されている。機体の固定部に電動モータ23が固定され、平ギヤによる減速機構24が電動モータ23に備えられており、減速機構24のピニオンギヤ24aが扇型ギヤ22に咬合している。ボス部材21にリング部材25が外嵌されており、リング部材25に変速レバー26(変速操作具に相当)が支持されている。

0016

この変速レバー26は十字方向揺動操作自在で、図5に示すように、レバーガイド前進変速用ガイド溝44a、後進変速用ガイド溝44c及び、操作状態切り換え用段差部分を形成する中間ガイド溝44bの夫々に沿わせて揺動操作でき、前進変速用ガイド溝44a又は後進変速用ガイド溝44cにおいて、減速側操作方向に沿って操作される際に、前進変速用ガイド溝44a・後進変速用ガイド溝44cの内縁kにおいて、走行中立状態に対応する位置で変速レバー26が強制的に受止め規制され、過剰操作によって前後逆方向の走行状態に切換わることがないよう構成されている。

0017

リング部材25のアーム25aのピン25bが、扇型ギヤ22の開孔22aに入り込んでおり、ゴム状の一対の感圧センサ27,28が、アーム25aのピン25bを挟み込むように扇型ギヤ22に固定されている。一対の感圧センサ27,28は、変速レバー26が操作者に人為操作されて、ピン25bに押圧されると「ON」信号を出力する。又、前後進切換装置を前進位置・後進位置中立停止位置に切換操作する切換弁(図示せず)が備えられており、扇型ギヤ22と切換弁とがプッシュプルワイヤ29及び融通機構30を介して連係されている。

0018

前記無段変速装置3側の固定壁43にポテンショメータ41を取付けるとともに、このポテンショメータ41から延びる揺動レバー42の先端側の横向きピン42aを、前記扇型ギヤ22に形成した長孔22bに挿通させて、無段変速装置3の変速状態を検出可能に構成してある。

0019

電動モータ23を駆動する駆動回路は、図6に示すように、制御装置31からの信号により励磁されて、変速レバー26が図1において反時計周りである正転側に揺動するように電動モータ23の回転方向が切換操作される第1電磁リレー32と、変速レバー26が図1において時計周りである逆転側に揺動するように電動モータ23の回転方向が切換操作される第2電磁リレー33とが備えられている。上記のように電動モータ23に通電される電流の方向を決定する第1,2電磁リレー32,33はトランジスタ35,36により励磁駆動され、電動モータ23に通電される電力は、後述のように制御装置31からパルス信号P1,P2' ,P2" 等を受けて作動するトランジスタ37によって制御される。この他、後述する電動モータ23に供給する保持電流A2の値を検出する為の基準抵抗器38及び基準抵抗器38の両端電圧平滑化する平滑回路39が備えられている。

0020

ところで、本コンバインでは、図6に示すように、上記感圧センサ27,28の他に、上限車速を3段階に設定する上限車速設定器51、車速制御を自動と手動とに切り換えるための車速オートスイッチ52、車速検出手段としての車速センサ53、及び、走行距離検出手段としての走行距離センサ54等からの信号が制御装置31に入力され、ベルト式無段変速装置3の制御に用いられる。尚、便宜上、車速センサ53と走行距離センサ54とを別個のものとして説明するが、作業車の車速は、走行距離センサ54の検出情報から算出するので、実際には一つのセンサ(例えばパルスエンコーダ)を共用している。

0021

次に制御装置31によるベルト式無段変速装置3の制御について説明する。ベルト式無段変速装置3の制御には、制御装置31により自動変速操作される自動変速制御モードと変速レバー26の人為操作により手動変速操作される手動変速モードとがあり、車速オートスイッチ52にて操作者が切り換える。自動変速制御モードにおいて、前記制御装置31は、回転数センサ50の情報に基づいて、エンジン1の負荷が目標負荷に維持されるべく変速装置3を自動的に変速操作するよう構成してある。説明すると、株元センサ47及び脱穀クラッチスイッチ49が共にONになり、車速が0.1m/secになる制御条件成立の場合のエンジン回転数Xを、エンジンの無負荷状態における基準回転数STとして予め記憶する。

0022

そして、前記基準回転数STからのエンジン回転数Xのダウン量で定義されるエンジン負荷ST−Xが、予め設定された目標負荷(目標ダウン量)に維持されるように、前記変速用電動モータ23を、トランジスタ37に対する駆動パルス信号デューティー比を変えながら、増速側あるいは減速側に間歇作動させる。但し、自動変速制御モードでの動作中に変速レバー26が操作者によって操作されると、その人為操作が優先するようにしてある。従って、回転数センサ50と制御装置31とを主要部として、エンジン1の負荷を検出するエンジン負荷検出手段ELを構成し、制御装置31は、更に、エンジン1の負荷が、設定された目標負荷に維持されるようにベルト式無段変速装置3を自動変速操作する制御手段LCとして機能する。

0023

以下、主に自動変速制御モードにおける制御装置31の制御作動を、図7に示すフローチャートに基づいて説明する。先ず、制御作動の起動条件チェックする。つまり、脱穀クラッチスイッチ49及び株元センサ47がONで車速が0.1m/sec以上であることの制御条件が成立するか否かをチェックし、成立していれば(ステップS101)、車速オートスイッチ52の状態を調べる(ステップS102)。車速オートスイッチ52がONであれば自動車速制御モードであり、この場合にはエンジン回転数Xを検出し(ステップS103)、前記基準回転数STとの差であるエンジン負荷ST−Xが目標負荷になっているかどうか調べる(ステップS104)。

0024

目標負荷よりも大きければ、感圧センサ27,28が「ON」ではないこと、すなわち、変速レバー26が人為操作されていないことを確認した後(ステップS105)、目標負荷との偏差に応じて前記デューティー比を設定して、その設定したデューティー比のパルス信号をトランジスタ37に出力して減速操作する(ステップS106,S107)。目標負荷に対する不感帯内であれば(ステップS104)、感圧センサ27,28が「ON」ではないことを確認して(ステップS118)、適正負荷状態として変速操作を停止する(ステップS119)。ここで、感圧センサ27,28の状態を確認しているのは、上述の如く、操作者が変速レバー26を人為操作したときに、その操作を自動変速操作よりも優先させるためであり、感圧センサ27,28が「ON」となっていれば、後述の手動変速モードでの処理に移行する(ステップS108)。

0025

エンジン負荷が目標負荷よりも小さいときは(ステップS104)、車速センサ53で検出する車速が上限車速設定器51にて設定されている上限車速より低いこと(ステップS109)、感圧センサ27,28が「ON」でないこと(ステップS110,S111)、逆転側の感圧センサ28が「ON」後の走行距離が設定距離(具体的には3m)以下ではないこと(ステップS112)を条件に、目標車速との偏差に応じて前記デューティー比の設定して、その設定したデューティー比のパルス信号をトランジスタ37に出力して増速操作する(ステップS113,S114)。尚、車速が上記上限車速以上であれば(ステップS109)、目標負荷に対する不感帯内にある場合(ステップS104)と同様に、変速操作を停止する(ステップS119)。

0026

エンジン負荷が目標負荷よりも小さいときに感圧センサ27,28が「ON」となった場合は、上述のエンジン負荷が目標負荷よりも大きい場合や目標負荷に対する不感帯内にある場合の処理と若干異なる。すなわち、変速レバー26が減速側に人為操作されて逆転側の感圧センサ28が「ON」となると(ステップS110)、制御装置31に備えられた走行距離カウンタ55にて走行距離センサ54の検出値の積算を開始して(ステップS116)、手動変速モードに移行する(ステップS117)。但し、既に走行距離を積算している状態であれば、その状態を維持する。又、正転側の感圧センサ27が「ON」となると(ステップS111)、走行距離カウンタ55をリセットして(ステップS115)、手動変速モードに移行する(ステップS117)。

0027

この走行距離カウンタ55は、作業車の走行距離が設定距離(具体的には3m)に達するまで積算して、設定距離に達するとリセットされるものであり、上記ステップS112では、走行距離カウンタ5が積算中であれば、逆転側の感圧センサ28が「ON」後の走行距離が設定距離(具体的には3m)以下であると判断し、リセットされている状態であれば、既に設定距離走行したものと判断する。従って、ステップS104において「負」と判断して増速側への制御作動中に、変速レバー26が減速側に人為操作された場合は、作業車が設定距離を走行するまで、増速操作(ステップS114)を行わず、事実上自動変速操作を停止して、設定距離走行後に自動変速操作を再開する待機処理を実行するのが原則であるが、この自動変速操作の停止中に変速レバー26が増速側に人為操作されて正転側の感圧センサ27が「ON」したときは、設定距離走行していなくても自動変速操作を再開する(厳密には、正転側の感圧センサ27の「ON」が止んだ後に自動変速操作を再開する)。

0028

ステップS101で自動変速操作への移行条件が成立しないときや、車速オートスイッチ52がOFF状態であるときは手動変速モードに入る(ステップS117)。

0029

次に、手動変速モード(ステップS108、S117)における変速レバー26によるベルト式無段変速装置3及び前後進切換装置の操作について、図8乃至図10のフローチャートに基づいて説明する。変速レバー26を中立停止領域Nの一端から前進側の範囲に操作していると、プッシュプルワイヤ29及び切換弁により、前後進切換装置が前進位置に操作されており、変速レバー26を中立停止位置Nから後進側の範囲に操作していると、プッシュプルワイヤ29及び切換弁により、前後進切換装置が後進位置に操作されている。

0030

〔1〕変速レバー26を、図1において反時計周りである正転側(又は逆転側)に操作し始めると、ピン25bが正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー28)に押圧されて(ステップS4,S5)、正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー28)から信号が制御装置31に入力される。正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー28)による検出時点が変速レバー26の逆転作動後(又は正転作動後)の第1設定時間T1(例えば200msec)内になく(ステップS6,S21)、変速レバー26が前進上限位置(又は後進上限位置)にないと(ステップS7,S22)、制御装置31から図11に示すような正転側(又は逆転側)のパルス信号P1が出力され、パルス信号P1に応じた正転側(又は逆転側)の操作電流A1が電動モータ23に出力されて高速正転(又は高速逆転)し(ステップS8,S23)、電動モータ23から変速レバー26に正転側(又は逆転側)に沿ったアシスト力が与えられる。

0031

つまり図5に示す前進領域Fにおいて変速レバー26を正転側に操作すると、電動モータ23から正転側にアシスト力が与えられて、無段変速装置3が増速側に変速操作されるのであり、変速レバー26を逆転側に操作すると、電動モータ23から逆転側にアシスト力が与えられて、無段変速装置3が減速側に変速操作される。逆に後進領域Rにおいて、変速レバー26を逆転側に操作すると、電動モータ23から逆転側にアシスト力が与えられて、無段変速装置3が増速側に変速操作されるのであり、変速レバー26を正転側に操作すると、電動モータ23から正転側にアシスト力が与えられて、無段変速装置3が減速側に変速操作される。この場合、図11に示すように一つの周期Tにおいて、パルス信号P1の出力時間T' と周期Tとの比が1.0に設定されているので、パルス信号P1が連続的に出力される状態となっている。尚、図11において「ON」,「OFF」はトランジスタ37の「ON」,「OFF」を意味する。

0032

〔2〕上記〔1〕において正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー28)による検出時点が、変速レバー26の逆転作動後(正転作動後)の第1設定時間T1(200msec)内にあったとする(ステップS6,S21)。この場合、ポテンショメータ41が、中立状態又は中立に近い状態(つまり、図5に示す中立領域N内のいきすぎ領域Na内に変速レバー26が位置していること)を検出すると(ステップS9,S24)、正転側の感圧センサー27(又は逆転側の感圧センサー28)による変速レバー26の増速側への作動の検出がなくなるべく、第2設定時間T2だけ電動モータ23が微速正転(又は微速逆転する(ステップS10,S11,S25,S26)。これにより変速レバー26のハンチング動作が抑制される。

0033

〔3〕ポテンショメータ41が中立状態又は中立に近い状態を検出せず(ステップS9,S24)、変速レバー26の逆転作動後(又は正転作動後)、第1設定時間T1経過しており(ステップS12,S27)、変速レバー26が前進上限位置(後進上限位置)にないと(ステップS7,S22)、制御装置31から前記パルス信号P1が出力されて、操作電流A1が電動モータ23に出力され、電動モータ23から変速レバー26に前述のアシスト力が与えられる。

0034

〔4〕ポテンショメータ41が中立状態又は中立に近い状態を検出せず、減速作動後、第1設定時間T1経過していないと図7のステップS108又はS117に戻る(ステップS12,S27)。
〔5〕次に変速レバー26の操作を止めると、正転側及び逆転側の感圧センサー27,28の信号が停止する(ステップS4,S5)。この場合、図5に示す前進領域Fの高速範囲F1において(ステップS14)、変速レバー26の操作を止めると、制御装置31から図11に示すような前進側(正転側)のパルス信号P2' が出力される。このパルス信号P2' において、比(T' /T)が充分に小さい値に設定されているので、正転側の所定値B’の保持電流A2’(平均電流として表示しており、前述の操作電流A1よりも充分に小さい)が、電動モータ23に出力される(ステップS15)。上記〔3〕において、変速レバー26が前進上限位置にあるとき(ステップS7)も、同様に前記保持電流A2’が、電動モータ23に出力される。

0035

図5に示す前進領域Fの低速範囲F2において(ステップS14)、変速レバー26の操作を止めると、制御装置31からから図11に示すような前進側(正転側)のパルス信号P2" が出力される。このパルス信号P2" において、前記の比T’/Tが前記P2' におけるT’/Tよりも小さい値に設定されているので、正転側の所定値B" の保持電流A2" (平均電流として表示しており、前述の保持電流A2' よりも小さい)が、電動モータ23に出力される(ステップS16)。

0036

後進領域Rにおいて(ステップS13)、変速レバー26の操作を止めると、制御装置31から図11に示すような逆転側のパルス信号P2" が出力され、前記保持電流A2" が、電動モータ23に出力される(ステップS17)。上記〔3〕において、変速レバー26が後進上限位置にあるときも、同様に前記保持電流A2" が、電動モータ23に出力される。

0037

図2に示すベルト式無段変速装置3は、伝動ベルト13の張力により中立停止領域N側に戻ろうとしているので、ステップS15,S16,S17での電動モータ23の正転側(又は逆転側)の小さなアシスト力と、無段変速装置3の前述の中立停止領域N側への復帰付勢力とが釣り合って、変速レバー26及び無段変速装置3がその操作位置変速位置)に保持される。

0038

この場合に、どれだけの値の正転側(又は逆転側)の保持電流A2を電動モータ23に供給すると、変速レバー26及び無段変速装置3が保持されるのかが実験等により事前に把握されており、その保持電流A2' ,A2" の値が所定値B' ,B" である。電動モータ23に供給される正転側(又は逆転側)の保持電流A2' ,A2"において、図11に示すように所定値B' ,B" を含む小範囲C内の保持電流A2' ,A2" のみの値が(小範囲Cから外れた保持電流A2' ,A2" の値は無視される)、フィードバックされて検出されており、正転側(又は逆転側)の保持電流A2' ,A2" が所定値B' ,B" に維持されるように、パルス信号P2' ,P2" における比(T’/T)が、制御装置31によって自動的に変更操作される。

0039

変速レバー26が中立停止領域Nに操作され、図5に示す発進領域Nbで増速作動後第3設定時間T3(例えば200msec)内にあると(ステップS18)、電動モータ23への操作電流A1(保持電流A2)の供給系が遮断された状態に設定され、電動モータ23が空転状態となる(ステップS19)。電動モータ23の空転状態は、トランジスタ37にパルス信号P1,P2' ,P2" を出力しないこと、及び、第1,2電磁リレー32,33の何れか一方を励磁することによって設定する。ベルト式の無段変速装置は一般に中立領域Nが広くて、増速操作してから発進するまでに少し時間がかかるが、上記のように電動モータ23を空転させることで、操縦者に円滑に発進する印象を与えることができる。

0040

変速レバー26が中立停止領域Nに操作され、発進領域Nbで増速作動後前記第3設定時間T3内にないと(ステップS18)、電動モータ23への操作電流A1(保持電流A2' ,A2" )の供給系が短絡された状態に設定される(ステップS20)。従って、感圧センサ27,28は、変速レバー26の操作方向と変速レバー26が人為的に操作されているか否かを検出する操作状態検出手段ODとして機能する。

0041

〔別実施形態〕以下、別実施形態を列記する。
上記実施の形態では、自動変速操作中における増速側への制御作動中に、変速レバー26が減速側に人為操作されるに伴って、作業車が設定距離を走行するまで、増速操作を行わず、事実上自動変速操作を停止して、設定距離走行後に自動変速操作を再開する待機処理を実行しているが、エンジン負荷が目標負荷よりも大きい場合や、目標負荷との偏差が不感帯にある場合においても、目標負荷より小さい場合と同様に、変速レバー26が減速側に人為操作されるに伴って、作業車が設定距離を走行するまで、自動変速操作を停止するように構成しても良い。この場合、自動変速操作は完全に停止することになる。

図面の簡単な説明

0042

上記実施の形態では、上述の待機処理において、自動変速操作を停止してから、再び自動変速操作を再開するまでの作業車の走行距離を一定の設定距離(具体的には3m)としているが、距離設定手段DSから入力される距離設定指令に基づいて、上記設定距離を設定変更できるように構成しても良い。距離設定手段DSの具体例としては、例えば、ボリュームによる設定電圧をA/D変換して制御装置31に入力する構成や、ディップスイッチにて制御装置31に入力する構成等がある。

--

0043

図1本発明の実施の形態にかかる無段変速装置、変速レバー及び電動モータ付近の側面図
図2本発明の実施の形態にかかる無段変速装置の縦断背面図
図3本発明の実施の形態にかかる無段変速装置における変速操作用のカム部材の平面図
図4本発明の実施の形態にかかるコンバインの伝動系を示す概略図
図5本発明の実施の形態にかかるレバーガイドを示す図
図6本発明の実施の形態にかかる電動モータの制御回路系を示す図
図7本発明の実施の形態にかかるフローチャート
図8本発明の実施の形態にかかるフローチャート
図9本発明の実施の形態にかかるフローチャート
図10本発明の実施の形態にかかるフローチャート
図11本発明の実施の形態にかかる電動モータに対する制御の説明図

0044

3ベルト式無段変速装置
26変速操作具
53車速検出手段
54走行距離検出手段
ELエンジン負荷検出手段
LC 制御手段
OD操作状態検出手段
TM 無段式走行変速装置

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