図面 (/)

技術 建設機械の梯子装置

出願人 日立建機株式会社
発明者 佐藤裕平江口隆幸
出願日 1996年7月29日 (23年7ヶ月経過) 出願番号 1996-216088
公開日 1998年2月10日 (22年1ヶ月経過) 公開番号 1998-036075
状態 特許登録済
技術分野 クレーンの細部(制御,安全)
主要キーワード 係止解除装置 タイマーリレー 引上げ動作 電源側回路 油圧源装置 係止ロッド 電動式駆動装置 電源側ケーブル
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年2月10日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

台船または下部走行体上にポール状支持台が設置され、該支持台上に旋回装置を介して上部旋回体が設置される建設機械において、梯子上げ下げが不要である場合の誤操作禁止される構成の梯子装置を提供する。

解決手段

上部旋回体に取付けサイドステップ昇降する梯子16を上げ下げする駆動装置として、上部旋回体に搭載したバッテリー47を電源とする電動式駆動装置30を備える。駆動装置30の操作スイッチ48、49の操作の有効、無効を選択する準備スイッチ68、69を設ける。準備スイッチ68、69が操作スイッチ48、49の操作を有効とする位置にある時に警報を発する警報器70を備える。

概要

背景

台船上にクレーンを設置した浮きクレーンにおいては、旋回装置を介して上部旋回体を設置し、該上部旋回体の左右にサイドステップ取付けられる。これらのサイドステップは、上部旋回体上の運転室オペレータ乗り降りしたり、ブーム等のフロントあるいはウインチ油圧駆動装置等の搭載装置保守点検時に人が歩行するものである。

このような浮きクレーンにおいて、従来は旋回装置をなるべく低い位置に設定していたが、上部旋回体の下面の空間の物置スペースとしての有効利用や、上部旋回体の下部空間を歩行可能な空間として確保するため、台船の甲板に対する上部旋回体の位置はなるべく高い位置に設定したいという要求がある。このような要求に応えるためには、上部旋回体を高い位置に設置すると共に、上部旋回体上のサイドステップに上るための梯子を、サイドステップとは別に上部旋回体に取付けている。また、クレーンの作動時には、上部旋回体の旋回時に梯子が上部旋回体の下に置いてある物に接触することを防止するため、梯子を上げておくように梯子を上げ下げ式にすることが好ましい。

概要

台船または下部走行体上にポール状支持台が設置され、該支持台上に旋回装置を介して上部旋回体が設置される建設機械において、梯子の上げ下げが不要である場合の誤操作禁止される構成の梯子装置を提供する。

上部旋回体に取付けるサイドステップに昇降する梯子16を上げ下げする駆動装置として、上部旋回体に搭載したバッテリー47を電源とする電動式駆動装置30を備える。駆動装置30の操作スイッチ48、49の操作の有効、無効を選択する準備スイッチ68、69を設ける。準備スイッチ68、69が操作スイッチ48、49の操作を有効とする位置にある時に警報を発する警報器70を備える。

目的

本発明は、この先願の梯子装置の改良に係るものであり、梯子の上げ下げが不要である場合の誤操作が禁止される構成の梯子装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
5件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

台船または下部走行体上に支持台が設置され、該支持台上に旋回装置を介して上部旋回体が設置される建設機械において、上部旋回体に取付けサイドステップ昇降するための梯子上げ下げする駆動装置として、電動式駆動装置を備え、該電動式駆動装置の回路に、操作スイッチと、該操作スイッチの操作の有効、無効を選択する準備スイッチを設け、該準備スイッチが操作スイッチの操作を有効とする位置にある時に警報を発する警報器を備えたことを特徴とする建設機械の梯子装置

請求項2

請求項1において、前記操作スイッチを、地上または台船の甲板から操作可能な箇所と、上部旋回体上にそれぞれ設置したことを特徴とする建設機械の梯子装置。

請求項3

請求項2において、前記準備スイッチを、2つの操作スイッチにそれぞれ併設したことを特徴とする建設機械の梯子装置。

請求項4

請求項2または3において、前記準備スイッチを、前記2つの操作スイッチの各電源回路にそれぞれ挿入し、いずれかの準備スイッチをオンとすると、対応する操作スイッチのみの操作が有効となるように構成したことを特徴とする建設機械の梯子装置。

技術分野

0001

本発明は、上部旋回体の左右に歩行用サイドステップを有する浮きクレーンポールクレーン等の建設機械において、昇降用梯子上げ下げする装置に関する。

背景技術

0002

台船上にクレーンを設置した浮きクレーンにおいては、旋回装置を介して上部旋回体を設置し、該上部旋回体の左右にサイドステップが取付けられる。これらのサイドステップは、上部旋回体上の運転室オペレータ乗り降りしたり、ブーム等のフロントあるいはウインチ油圧駆動装置等の搭載装置保守点検時に人が歩行するものである。

0003

このような浮きクレーンにおいて、従来は旋回装置をなるべく低い位置に設定していたが、上部旋回体の下面の空間の物置スペースとしての有効利用や、上部旋回体の下部空間を歩行可能な空間として確保するため、台船の甲板に対する上部旋回体の位置はなるべく高い位置に設定したいという要求がある。このような要求に応えるためには、上部旋回体を高い位置に設置すると共に、上部旋回体上のサイドステップに上るための梯子を、サイドステップとは別に上部旋回体に取付けている。また、クレーンの作動時には、上部旋回体の旋回時に梯子が上部旋回体の下に置いてある物に接触することを防止するため、梯子を上げておくように梯子を上げ下げ式にすることが好ましい。

発明が解決しようとする課題

0004

このような梯子の上げ下げ用の駆動装置として、従来は油圧シリンダを使用していたが、油圧シリンダは、上部旋回体上の油圧源装置エンジンを作動させなければ作動しないため、クレーン作業終了後、運転室にある操作スイッチ等を操作して梯子を油圧シリンダを作動させることにより梯子を下げ、梯子に沿ってオペレータが降りた後、梯子を上げることができないため、クレーン休止状態においては、梯子が歩行や物起きの邪魔になるという問題点がある。

0005

本発明者等は、上述のような上げ下げ式梯子を有する建設機械において、建設機械の休止中においても梯子を上げておくことができ、建設機械の休止中において、梯子が歩行や物置きの邪魔にならない梯子装置として、建設機械に搭載したバッテリー電源とする電動ウインチにより梯子が上げ下げされる梯子装置を開発し、特開平8−120978号として提案している。

0006

本発明は、この先願の梯子装置の改良に係るものであり、梯子の上げ下げが不要である場合の誤操作禁止される構成の梯子装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0007

本発明は、台船または下部走行体上に支持台が設置され、該支持台上に旋回装置を介して上部旋回体が設置される建設機械において、上部旋回体に取付けるサイドステップに昇降するための梯子を上げ下げする駆動装置として、電動式駆動装置を備え、該電動式駆動装置の回路に、操作スイッチと、該操作スイッチの操作の有効、無効を選択する準備スイッチを設け、該準備スイッチが操作スイッチの操作を有効とする位置にある時に警報を発する警報器を備えたことを特徴とする(請求項1)。

0008

また、本発明は、前記操作スイッチを、地上または台船の甲板から操作可能な箇所と、上部旋回体上にそれぞれ設置したことを特徴とする(請求項2)。

0009

また、本発明は、請求項2において、前記準備スイッチを、2つの操作スイッチにそれぞれ併設したことを特徴とする(請求項3)。

0010

また、本発明は、前記準備スイッチを、前記2つの操作スイッチの各電源回路にそれぞれ挿入し、いずれかの準備スイッチをオンとすると、対応する操作スイッチのみの操作が有効となるように構成したことを特徴とする(請求項4)。

0011

請求項1においては、準備スイッチが、操作スイッチの操作を有効とする位置にあるときにのみ、操作スイッチを操作すれば、梯子を上げ下げすることが可能となる。また、準備スイッチが操作スイッチの操作を有効とする位置にあるときには、警報器が作動して梯子の周囲にいる作業員等に知らせ、梯子や梯子の下等に人が近づくことを防止する。また、警報器が作動しているとき、準備スイッチがオンになっていることから、警報器は準備スイッチの切り忘れを防止する。

0012

請求項2においては、操作スイッチを、地上または台船の甲板から操作可能な箇所と、上部旋回体上にそれぞれ設置したので、各場所において梯子を容易に上げ下げすることができる。

0013

請求項3においては、各操作スイッチに準備スイッチを併設したので、上部旋回体上等と地上あるいは台船上等各場所において、場所を移動することなく操作スイッチと準備スイッチを操作することができる。

0014

請求項4においては、準備スイッチのいずれかをオンとした場合、操作スイッチのうちの対応するもののみの操作が有効となり、非対応の操作スイッチを操作しても梯子は上げ下げできない。

0015

図3は本発明による梯子装置の一実施例を示す浮きクレーンの側面図、図4は該浮きクレーンの台船を含めた全体構成を示す側面図、図5は該クレーンの正面図、図6は該クレーンの梯子装置の側面図、図7図6の要部拡大図、図8図6の平面図、図9図8のE−E断面図である。

0016

図4において、1は台船、2は航行装置、3はクレーンである。クレーン3は、上部旋回体4と台船1の甲板との間に人が歩ける高さHの空間を確保するため、台船1上にリブ5a(図5参照)を有するポスト状の支持台5に旋回装置6を介して上部旋回体4が設置される。上部旋回体4上には、ブーム7、主巻ウインチ8、補巻ウインチ9、ブーム起伏ウインチ10、油圧源装置11、運転室12、カウンタウエイト13等が搭載される。

0017

図3および図5に示すように、上部旋回体4の左右にはサイドステップ14、15が取付けられる。運転室12側である右側のサイドステップ14は、本実施例においては、それぞれ長さL1、L2、L3を有するサイドステップ14A〜14Cからなり、サイドステップ14Aは梯子16を有するユニット17として構成され、その前後にサイドステップ14B、14Cが設けられる。また、左側のサイドステップ15も同様に、梯子18を有するユニットとその前後の少なくとも一方に別のサイドステップが並べて配設される。

0018

前記ユニット17は、図8の一部破断平面図に示すように、ユニット17の骨組を構成する縦枠20の前端後端および中間部にそれぞれ溶接した横枠24、28、34の端部にそれぞれブラケット21を溶接し、図9に示すように、上部旋回体4に設けた取付け座22に各ブラケット21をボルト23によって固定することにより、上部旋回体4にユニット17を取付ける。

0019

図6ないし図8に示すように、縦枠20の後端の横枠24の前面には軸受25を固定し、梯子16の上端を該軸受25に取付け軸27により回動自在に取付ける。

0020

図6図9に示すように、ユニット17の前端の横枠28とその横枠28に隣接する横枠29との間には、梯子16を上げ下げするために、クレーンの上部旋回体4に搭載したバッテリーを電源とした電動ウインチ30を収容したハウジング31が取付けられており、該ハウジング31の上面は、保守点検のために、鉄板でなる蓋32が開閉可能に取付けられている。

0021

図6図1(A)に示すように、梯子16を上げ下げする装置は、前記電動ウインチ30により巻取り繰出しされるワイヤロープ33を、ユニット17の中間縦枠35(図8参照)の下面に突設されたブラケット36に取付けられたシーブ37と、梯子16の下面の左右に首振り自在に取付けたシーブ38、39に掛け回し、終端を外側の縦枠40に接続している。

0022

図6ないし図8に示すように、梯子16の一方(双方でもよい)の縦枠と前記ユニット17の中間縦枠35に設けたブラケット36との間には梯子16を下げた状態において梯子16を支持する支持部材としてのリンク41が取付けられている。該リンク41は一端を梯子16の縦枠にピン42により回動自在に連結し、他端側は、梯子16を下げた状態においては、リンク41に長手方向に設けた溝41aの端部を、前記ブラケット36に固定したピン43に当接させることにより、梯子16を支持している。なお、リンク41としては折り畳み式のリンクを用いることができ、また、リンク41の代わりに伸縮ロッドワイヤチェーンを用いることができる。

0023

44は前記中間縦枠35の下面に取付けた上限リミットスイッチであり、電動ウインチ30による梯子16の引上げ動作において、梯子16の上限位置において梯子16により押されて作動し、接点が開いて電動ウインチ30の上げ動作を停止させるものである。45は前記横枠24の下面に取付けた下限リミットスイッチであり、梯子16が図7のように下がった下限位置において梯子16に押されて作動し、接点が開いて電動ウインチ30の下げ動作を停止させるものである。

0024

図1(B)は本発明の一実施例を示す電気回路図であり、この図において、47は上部旋回体4上に搭載したバッテリー、48は本実施例のように運転室12上かあるいは上部旋回体4上に設置する電動ウインチ30用の操作スイッチ、49は台船1上において電動ウインチ30を操作するためのスイッチであり、該スイッチ49は図6に示すように、梯子16の縦枠部に設けたフック46に着脱自在に掛ける等の手段により取付けられる。電動ウインチ30は電動モータ30aとウインチドラム30bとからなる。50は電動モータ30aの制御盤であり、前記操作用スイッチ48、49および上限リミットスイッチ44、下限リミットスイッチ45を通した上げ下げ信号により電動モータ30aを巻上方向、巻下方向に作動させるものである。図3には前記バッテリー47、操作スイッチ48、49、制御盤50の取付け位置を示す。

0025

前記操作スイッチ48、49の電源側ケーブル51、52は、ケーブル53と、互いに並列接続される準備スイッチ68、69と、ヒューズまたはブレーカ54とを介してバッテリー47に接続される。これらの準備スイッチ68、69はそれぞれ前記操作スイッチ48、49に併設されるものであり、好ましくは、図1(C)に示すように、それぞれ操作スイッチ48、49と同じケースまたは盤にそれぞれ準備スイッチ68、69を設ける。70はブザー等の音響を発生する警報器であり、該警報器70はいずれかの準備スイッチ68、69がオンになるとバッテリー47から通電されて作動するものである。

0026

前記操作スイッチ48、49の巻上側接点a、bはそれぞれケーブル55、56を介して上限リミットスイッチ44に共通に接続され、該上限リミットスイッチ44は制御盤50の巻上側回路に接続される。スイッチ48、49の巻下側接点c、dはそれぞれケーブル57、58を介して下限リミットスイッチ45に共通に接続され、該下限リミットスイッチ45は制御盤50の巻下側回路に接続される。操作スイッチ49は、本実施例においては、梯子16に設けたフック46に着脱自在に掛けて取付けられ、制御盤50に接続されるケーブル52、56、58はまとめてケーブル59(図6参照)とし、該ケーブル59を弛ませて梯子16に添えて配線される。60はタイマーリレーであり、該タイマーリレー60は、下限リミットスイッチ45および操作スイッチ48、49に対して並列に接続された接点60aと、下限リミットスイッチ45と制御盤50との間の回路とアース間に挿入されたコイル60xとからなる。電動モータ30aの電源ケーブル61はヒューズまたはブレーカ62を介してバッテリー47に接続される。

0027

図9に示すように、ユニット17の前端の横枠28には、梯子16を持ち上げて浮かせた際に梯子16の衝突による衝撃を緩和するゴム等の緩衝材64が取付けられており、また、横枠28には、梯子16を上げた状態において梯子16を係止するスプリング65付の係止ロッド66とソレノイド等でなる係止解除装置67が取付けられている。該係止解除装置67は、図1(B)に示すように、操作スイッチ48、49を下げ側に操作した際に通電されて係止ロッド66を梯子16の係止位置から非係止位置退避させるものである。

0028

この構成において、準備スイッチ68、69がオフ、すなわち操作スイッチ48、49の操作を無効とする位置にあるときには、操作スイッチ48または49の電源側ケーブル51、52はバッテリー47から遮断されているので、操作スイッチ48または49を操作しても、制御盤50には操作信号は加えられず、従って梯子16は上下せず、警報器70も作動しない。準備スイッチ68または69のいずれかをオンとすると、操作スイッチ48または49の電源側ケーブル51、52がこれらの準備スイッチ68または69を介してバッテリー47に接続されるので、操作スイッチ48または49の操作が有効となる。また、準備スイッチ68または69をオンとすると警報器70が作動し、周囲の作業員に梯子16を上げ下げするかあるいは上げ下げ中であることを報知して作業員等に注意を促す。

0029

準備スイッチ68または69がオンとした状態において、図6のように梯子16が下がった位置にある状態から操作スイッチ48または49を巻上側(接点aまたはb側)に操作すると、電動ウインチ30が巻上側に駆動されてワイヤロープ33を巻取り、これにより梯子16が取付け軸27を中心として上方に回動する。この時、図7に示すように、リンク41の溝41aはブラケット36に設けたピン43に摺動しながら押し上げられ最終的には2点鎖線で示すように水平となる。一方、梯子16の先端は、上限に至る直前において、図9に示す係止ロッド66をスプリング65に抗して押しのけ、梯子16が係止ロッド66を超えると、スプリング65の力により係止ロッド66が突出して梯子16を係止すると同時に、梯子16が図7に示す上限リミットスイッチ44を作動させ、図1(B)に示した上下リミットスイッチ44をオフとして電動ウインチ30を自動的に停止させる。電動ウインチ30が停止した後は、準備スイッチ68または69をオフとする。これにより警報器70の作動が停止する。

0030

一方、梯子16が格納位置上げ位置)にある状態において、準備スイッチ68または69をオンとすると、前記同様に警報器70が作動する。また、この状態で、操作スイッチ48または49を巻下側(接点cまたはd側)に操作すると、係止解除装置67に通電されて係止ロッド66を非係止位置の退避させると共に、電動ウインチ30を巻下側に回転させる。これにより梯子16が自重により取付け軸27を中心として下方に回動すると同時に、リンク41の溝41aがピン43に摺動しながら引き下げされ、最後には図6に示すようにリンク41の溝41aの端部がピン43に当接し、より以上の梯子16の下降が防止され、人が梯子16を介してサイドステップ14に昇降可能な昇降位置となる。

0031

また、この梯子16の下限位置の直前まで梯子16が下りて来た状態で下限リミットスイッチ45が開くが、タイマーリレー60の接点60aは、下限リミットスイッチ45が開いても、設定時間だけ閉じた状態を保つので、電動ウインチ30の巻下動作が所定時間持続し、ワイヤロープ33を繰出してワイヤロープ33をタイマーリレー60の設定時間に対応する一定量だけ弛ませる。これにより、梯子16はリンク41のみで支持された状態となり、梯子16に人が乗って昇降しても、揺れが小さくなる。また、梯子16を下げた状態において、支持部材であるリンク41により梯子16が支持されるので、電動ウインチ30(梯子の上げ下げ装置)によって梯子の自重と人の体重を支持する必要がなくなり、小型の電動ウインチ30の使用が可能となる。

0032

なお、図3の2点鎖線、図5および図9に示すように、サイドステップ14の下面の空間を利用して梯子16を格納することにより、特別の格納空間を必要とすることなく梯子16を格納できる。また、梯子16の格納状態において、旋回装置6の固定輪側の支持台5よりも梯子16が上になるように梯子16の格納位置を設定することにより、梯子16を格納した状態において、梯子16の下面に充分な人等の移動空間が形成できる。特に本実施例のように、梯子16を格納した状態における下面の位置がほぼ上部旋回体4の下面以上となるように設定することにより、梯子16が上部旋回体4の下部空間の通行や物置きの邪魔となることがない。

0033

このように、台船上において遠隔操作によって梯子16を上げ下げすることを可能としたことにより、クレーンの休止中に梯子16を格納状態とすることが可能となり、これにより、梯子の下部空間を通行や物置きに利用することが可能となる。また、電動ウインチ30は上部旋回体4に搭載したバッテリー47を電源として使用しているので、エンジンを休止した状態のままで梯子16の上げ下げを行うことができ、オペレータが運転室上に上がる前にエンジンが始動されるという危険性を避けることができる。

0034

また、上述のように、梯子16を上げ下げする時にのみ準備スイッチ68または69をオンとして操作スイッチ48または49の操作を有効としたので、梯子16の上げ下げが不要である時には準備スイッチ68、69をオフとしておくことにより、操作スイッチ48、49の誤操作による梯子16の上げ下げを防止することができる。準備スイッチ68または69が操作スイッチの操作を有効とする位置にあるときには、警報器70が作動して梯子16の周囲にいる作業員等に知らせ、梯子16や梯子16の下等に人が近づくことを防止する。また、警報器70が作動している限り、警報器70が作動するので、準備スイッチ68、69の切り忘れを防止する。準備スイッチ68、69は操作スイッチ48、49に共通に1個設けてもよいが、本実施例のように、準備スイッチ68、69をそれぞれ操作スイッチ48、49に併設することにより、準備スイッチ68または69と操作スイッチ48または49とを同じ場所で操作でき、操作性が良好となる。

0035

図2は本発明の他の実施例を示す電気回路図であり、本実施例は、各操作スイッチ48、49の電源側ケーブル51、52により構成される電源側回路のそれぞれに挿入した接点とこれらに連動する接点とからなる2接点式の準備スイッチ71、72を設け、これらの準備スイッチ71、72のいずれかがオンになった際に作動する警報器70を設けたものである。

0036

本実施例によれば、一方の準備スイッチ71または72をオンとした時は、その準備スイッチ71または72に対応した操作スイッチ48または49の操作のみが有効となり、他方の操作スイッチの操作は無効となるので、誤操作がさらに確実に防止できる。

0037

図10は本発明による他の実施例であり、地上を走行する下部走行体77上に円柱状の支持台5を介して旋回装置6、上部旋回体4を設置したポール式クレーンにおいて、上部旋回体4の右側に前記と同様のサイドステップ14および梯子16を設置したものである。本実施例によっても前記同様に、運転室に備える操作スイッチ48以外に地上から操作可能な操作スイッチ49を備えることにより、同様の作用効果を奏することができる。

0038

本発明は、梯子の上げ下げ用駆動装置として、電動ウインチ以外に電動シリンダ等の他の電動式駆動装置を用いることができる。また、操作スイッチ48、49や準備スイッチ68、69をそれぞれ実施例のように2個ずつ設けるのではなく、台船上操作と上部旋回体上操作に共通に1個ずつ設けても良い。また、本発明は、移動式クレーン以外に、同様の上げ下げ式梯子やサイドステップを有するポール状の支持台を備えた掘削機等の他の建設機械にも使用できる。また、本発明は、リンク41等の支持部材を用いず、電動ウインチ30のワイヤロープ33により梯子16を支持するものにも適用できる。

発明の効果

0039

請求項1によれば、梯子を上げ下げする時にのみ準備スイッチをオンとして操作スイッチの操作を有効としたので、梯子の上げ下げが不要である時には準備スイッチをオフとしておくことにより、操作スイッチの誤操作による梯子の上げ下げを防止することができる。また、準備スイッチをオンとすると、警報器が作動して梯子の周囲にいる作業員等に知らせるので、梯子や梯子の下等に人が近づくことを防止することができる。また、警報器が作動しているとき、準備スイッチがオンになっていることから、準備スイッチの切り忘れを防止することができる。

0040

請求項2によれば、操作スイッチを、地上または台船の甲板から操作可能な箇所と、上部旋回体上にそれぞれ設置したので、各場所において梯子を容易に上げ下げすることができる。

0041

請求項3によれば、各操作スイッチに準備スイッチを併設したので、上部旋回体上等と地上あるいは台船上等各場所において、場所を移動することなく操作スイッチと準備スイッチを操作することができ、これらのスイッチの操作が容易となる。

0042

請求項4によれば、台船上または地上から操作する操作スイッチと、上部旋回体上の操作スイッチとにそれぞれ対応する電源回路に、それぞれ準備スイッチを設けたので、操作しようとする対応する操作スイッチのみの操作を有効とすることができ、誤操作をより確実に防止できる。

図面の簡単な説明

0043

図1(A)は本発明の梯子装置における梯子の上げ下げ装置の一例を示す構成図、(B)は本発明による梯子装置の一実施例を示す電気回路図、(C)は本実施例における準備スイッチと操作スイッチの組み合わせ構造の一例を示す図である。
図2本発明による梯子装置の他の実施例を示す電気回路図である。
図3本発明による梯子装置の一実施例を示すクレーンの側面図である。
図4本実施例の梯子装置を備えた浮きクレーンの台船を含めた全体構成を示す側面図である。
図5図3のクレーンの正面図である。
図6該実施例の梯子装置の側面図である。
図7図6の要部拡大図である。
図8図6の平面図である。
図9図8のE−E断面図である。
図10本発明の他の適用例を示すクレーンの側面図である。

--

0044

1:台船、2:航行装置、3:クレーン、4:上部旋回体、5:支持台、6:旋回装置、7:ブーム、8:主巻ウインチ、9:補巻ウインチ、10:ブーム起伏ウインチ、11:油圧源装置、12:運転室、13:カウンタウエイト、14、14A〜14C、15:サイドステップ、16、18:梯子、17:ユニット、20、35、40:縦枠、21:ブラケット、24、28、29、34、38:横枠、27:取付け軸、30:電動ウインチ、31:ハウジング、33:ワイヤロープ、36:ブラケット、37〜39:シーブ、41:リンク、41a:溝、42、43:ピン、44:上限リミットスイッチ、45:下限リミットスイッチ、46:フック、47:バッテリー、48、49:操作スイッチ、50:制御盤、60:タイマーリレー、62:ヒューズまたはブレーカ、64:緩衝材、65:スプリング、66:係止ロッド、67:係止解除装置、68、69、71、72:準備スイッチ、70:警報器、77:下部走行体

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • コベルコ建機株式会社の「 上部旋回体」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】上部梯子および下部梯子を簡素に構成できるようにし、上部梯子に対して下部梯子を移動させることによる摺動部での傷を抑制する。【解決手段】上部旋回体20は、旋回フレーム21から水平方向に延びるステッ... 詳細

  • 住友重機械建機クレーン株式会社の「 注意喚起ユニット」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】クレーンなどの建設機械を操作するオペレータに対し、エンジンを始動させてはいけないことを気付かせる技術を提供する。【解決手段】注意喚起ユニットは、建設機械を始動させるための鍵を挿入する鍵穴である... 詳細

  • 清水建設株式会社の「 吊荷の姿勢制御装置」が 公開されました。( 2019/09/12)

    【課題】吊荷の旋回および並進を抑制する。【解決手段】吊荷の姿勢制御装置は、第1の方向に吊荷を吊り下げるための吊治具と、吊治具に設置され、第1の方向視での吊治具の中心点を中心とする吊治具の旋回を抑制する... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ