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技術 漂白洗浄剤組成物

出願人 積水化学工業株式会社
発明者 鈴木太郎沼田雅史井手野晃上松靖
出願日 1996年9月12日 (24年2ヶ月経過) 出願番号 1996-241959
公開日 1998年2月3日 (22年9ヶ月経過) 公開番号 1998-030099
状態 未査定
技術分野 洗浄性組成物
主要キーワード 居住用建物 汚れ面 変性酢酸ビニル B型粘度計 洗浄度合い チクソインデックス 水系増 カビ汚れ
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この項目の情報は公開日時点(1998年2月3日)のものです。
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課題

使用上注意を要する塩素系漂白剤を用いずに、充分な殺菌・漂白性能を与える新規漂白洗浄剤組成物、また、水系溶媒と混合後の見かけ上の体積膨張が少なく、且つ、洗浄効果が長時間持続する漂白洗浄剤組成物、更に、斜面に塗布または噴射してもたれ落ちが少ない漂白洗浄剤組成物を提供する。

解決手段

本発明の漂白洗浄剤組成物は、酸素系漂白剤および層状構造型無機粘土鉱物を含有するものである。

概要

背景

住居内浴室等における黒褐色の汚れカビによるものが多い。上記汚れを除去するには、汚れ部分を水で濡らして塩素系漂白剤の配合された溶液スプレー等を用いて塗布し、数分間放置してカビ色素漂白された後に、スポンジブラシ等を用いてこすり水で洗い流すという方法が取られている(「建物居住用建物)の汚れと洗剤」、花王生活科学研究所著、ビルメンテナンス誌、昭和59年8月号別冊p33)。

家庭用の殺菌・漂白洗浄剤には、上記塩素系漂白剤として次亜塩素酸ナトリウムを配合したものが多く利用されている。しかし、塩素系漂白剤は特有臭気を有するため、芳香剤を配合する技術が特公昭54−25514号公報に示されている。また、液が飛散して目に入らないように溶液の粘度を高くする技術が特公平5−65558号公報に示されている。

上記塩素系漂白剤を主成分としたスプレー式カビ取り剤は多数市販されているが、塩素臭による不快感、むせかえり等の扱いにくさが問題である。また、塩素系漂白剤は毒性が高いので、飛沫が目に入ったり、発生するガス吸入したりすることのないように注意する必要がある。

酸素系漂白剤を使用すれば、上記問題点を避けることが出来る。特開平7−26292号公報には、酸素系漂白剤、該酸素系漂白剤と反応して漂白活性種を生じる化合物有機ポリマーを含有するスラリー又はペースト状の組成物が開示されているが、斜面に塗布または噴射する際にたれ落ちてしまうため実用化には至っていない。

一般に酸素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤と比較して、カビ等の汚れ物質に対する漂白力は劣る。そのため漂白活性化助剤として、グルコースペンタアセテート、N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、N,N’,N’’,N’’’−テトラアセチルグリコールウリル(TAGU)等を配合して漂白力を向上させることが知られている。

例えば、N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミンとペルオクソ炭酸ナトリウムを粘度鉱物等の水系増粘剤に配合すると、カビ汚れ等に対する漂白効果は向上する。しかしながらペルオクソ炭酸ナトリウムから同時に激しく発生した気体が、水系増粘剤によってゲル状となった組成物中に滞留し、使用する際に容器からあふれ出るという問題があり、商品化が困難となる。また、水もしくは水と水溶性有機溶媒からなる水系溶媒と混合した後は、組成物中の有効酸素量が急速に減少するため、混合後30分乃至1時間以内に使用することが望まれ、可使時間が短いという欠点がある。

漂白活性化助剤を配合しない場合でも、酸素系漂白剤として通常使用されている過酸化水素、ペルオクソ炭酸ナトリウム、ペルオクソほう酸ナトリウム等は、増粘剤共存下で上記水系溶媒と混合した際に、徐々に酸素系漂白剤から酸素ガスが発生し、有効酸素量が減少する。また、組成物中の鉄、マンガン及び銅等の重金属イオンの存在により、その反応はさらに加速される。この発生した気体が無機粘土鉱物によってゲル状となった組成物中に滞留することにより組成物の見かけ上の体積膨張が起こり、使用するときも上記と同じ問題が生ずる。

概要

使用上注意を要する塩素系漂白剤を用いずに、充分な殺菌・漂白性能を与える新規漂白洗浄剤組成物、また、水系溶媒と混合後の見かけ上の体積膨張が少なく、且つ、洗浄効果が長時間持続する漂白洗浄剤組成物、更に、斜面に塗布または噴射してもたれ落ちが少ない漂白洗浄剤組成物を提供する。

本発明の漂白洗浄剤組成物は、酸素系漂白剤および層状構造型無機粘土鉱物を含有するものである。

目的

本発明は上記問題に鑑み、使用上注意を要する塩素系漂白剤を用いずに、充分な殺菌・漂白性能を与える新規な漂白洗浄剤組成物、また、水系溶媒と混合後の見かけ上の体積膨張が少なく、且つ、洗浄効果が長時間持続する漂白洗浄剤組成物、更に、斜面に塗布または噴射してもたれ落ちが少ない漂白洗浄剤組成物を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
4件

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請求項1

請求項2

粘度が500〜5000cpである層状構造型無機粘土鉱物分散液に酸素系漂白剤が添加されてなる混合物であって、上記混合物の粘度が2000〜50000cpであり、且つ、チクソインデックス(T・I)が3〜12であることを特徴とする漂白洗浄剤組成物。

請求項3

層状構造型無機粘土鉱物が、サポナイトモンモリロナイトスチブンサイトヘクトライトから選ばれる1種以上のものである請求項1又は2記載の漂白洗浄剤組成物。

請求項4

酸素系漂白剤、水系増粘剤、及び水溶性ケイ酸塩からなる漂白洗浄剤組成物。

請求項5

酸素系漂白剤が、過酸化水素ペルオクソほう酸塩、ペルオクソ炭酸塩ペルオクソ一硫酸塩、ペルオクソ二硫酸塩の群から選ばれる1種以上の過酸化物である請求項1〜4のいずれかに記載の漂白洗浄剤組成物。

技術分野

0001

本発明は、例えば、浴室セメント目地部分のような硬質材料表面に付着したカビ等の汚れを除去するための漂白洗浄剤組成物に関する。

背景技術

0002

住居内の浴室等における黒褐色の汚れはカビによるものが多い。上記汚れを除去するには、汚れ部分を水で濡らして塩素系漂白剤の配合された溶液スプレー等を用いて塗布し、数分間放置してカビ色素漂白された後に、スポンジブラシ等を用いてこすり水で洗い流すという方法が取られている(「建物居住用建物)の汚れと洗剤」、花王生活科学研究所著、ビルメンテナンス誌、昭和59年8月号別冊p33)。

0003

家庭用の殺菌・漂白洗浄剤には、上記塩素系漂白剤として次亜塩素酸ナトリウムを配合したものが多く利用されている。しかし、塩素系漂白剤は特有臭気を有するため、芳香剤を配合する技術が特公昭54−25514号公報に示されている。また、液が飛散して目に入らないように溶液の粘度を高くする技術が特公平5−65558号公報に示されている。

0004

上記塩素系漂白剤を主成分としたスプレー式カビ取り剤は多数市販されているが、塩素臭による不快感、むせかえり等の扱いにくさが問題である。また、塩素系漂白剤は毒性が高いので、飛沫が目に入ったり、発生するガス吸入したりすることのないように注意する必要がある。

0005

酸素系漂白剤を使用すれば、上記問題点を避けることが出来る。特開平7−26292号公報には、酸素系漂白剤、該酸素系漂白剤と反応して漂白活性種を生じる化合物有機ポリマーを含有するスラリー又はペースト状の組成物が開示されているが、斜面に塗布または噴射する際にたれ落ちてしまうため実用化には至っていない。

0006

一般に酸素系漂白剤は次亜塩素酸ナトリウム等の塩素系漂白剤と比較して、カビ等の汚れ物質に対する漂白力は劣る。そのため漂白活性化助剤として、グルコースペンタアセテート、N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミン(TAED)、N,N’,N’’,N’’’−テトラアセチルグリコールウリル(TAGU)等を配合して漂白力を向上させることが知られている。

0007

例えば、N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミンとペルオクソ炭酸ナトリウムを粘度鉱物等の水系増粘剤に配合すると、カビ汚れ等に対する漂白効果は向上する。しかしながらペルオクソ炭酸ナトリウムから同時に激しく発生した気体が、水系増粘剤によってゲル状となった組成物中に滞留し、使用する際に容器からあふれ出るという問題があり、商品化が困難となる。また、水もしくは水と水溶性有機溶媒からなる水系溶媒と混合した後は、組成物中の有効酸素量が急速に減少するため、混合後30分乃至1時間以内に使用することが望まれ、可使時間が短いという欠点がある。

0008

漂白活性化助剤を配合しない場合でも、酸素系漂白剤として通常使用されている過酸化水素、ペルオクソ炭酸ナトリウム、ペルオクソほう酸ナトリウム等は、増粘剤共存下で上記水系溶媒と混合した際に、徐々に酸素系漂白剤から酸素ガスが発生し、有効酸素量が減少する。また、組成物中の鉄、マンガン及び銅等の重金属イオンの存在により、その反応はさらに加速される。この発生した気体が無機粘土鉱物によってゲル状となった組成物中に滞留することにより組成物の見かけ上の体積膨張が起こり、使用するときも上記と同じ問題が生ずる。

発明が解決しようとする課題

0009

本発明は上記問題に鑑み、使用上注意を要する塩素系漂白剤を用いずに、充分な殺菌・漂白性能を与える新規な漂白洗浄剤組成物、また、水系溶媒と混合後の見かけ上の体積膨張が少なく、且つ、洗浄効果が長時間持続する漂白洗浄剤組成物、更に、斜面に塗布または噴射してもたれ落ちが少ない漂白洗浄剤組成物を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

請求項1記載の漂白洗浄剤組成物は、酸素系漂白剤および層状構造型無機粘土鉱物からなることを特徴とするものである。

0011

請求項1記載の漂白洗浄剤組成物に用いる酸素系漂白剤としては、過酸化水素、ペルオクソほう酸塩、ペルオクソ炭酸塩ペルオクソ一硫酸塩、ペルオクソ二硫酸塩等が挙げられ、このうち1種又は2種以上の混合物として用いられる。これらは水と反応して漂白性能を発揮する。よって、漂白洗浄の際には水が存在しなければならないが、保存の際に酸素系漂白剤と水が接した状態であると、使用時までに反応が終了してしまう可能性がある。

0012

一方、酸素系漂白剤は塩素系漂白剤に比べて毒性が低いという利点を有するが、漂白効果の発現緩慢であるため、漂白洗浄剤として用いる場合は、汚れ部分に接した状態で一定時間保持出来る構成とする必要がある。さらに、上記保持は、湿潤状態でなされる必要がある。

0013

酸素系漂白剤、層状構造型無機粘土鉱物、水および他の添加剤からなる漂白洗浄剤溶液において、酸素系漂白剤の割合が少なすぎると充分な漂白効果を得難いので、上記漂白洗浄剤溶液全体を考慮して酸素系漂白剤が1重量%以上になるように決定する。また、漂白洗浄剤溶液全体の50重量%を超えて酸素系漂白剤を添加しても更に効果を大きくするものではない。

0014

酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤に比べて漂白洗浄効果の発現が緩慢であるので、漂白活性化剤を添加して漂白効果の発現を早めることが好ましい。上記漂白活性化剤は特に限定されるものではない。具体的には、アセトニトリルフタロニトリル等のニトリル化合物;グルコースペンタアセテート、ペンタエリスリトールテトラアセテート等のo−アセチル化合物;N,N,N’,N’−テトラアセチルエチレンジアミン(以下「TAED」という)、ジアセチルメチレンホルムアミド、N,N’,N’’,N’’’−テトラアセチルグリコールウリル(TAGU)等のN−アシル化合物無水フタル酸無水琥珀酸等の酸無水物シアナミドハロゲン化トリアジン等が挙げられる。これらは単独でも2種以上を混合して用いてもよい。

0015

本発明は、層状構造型無機粘土鉱物がその構造中の単位層間に水分子を取り込んで膨潤する性質を利用し、酸素系漂白剤が湿潤、かつ、汚れ部分に接した状態で保持されることを実現するものである。

0016

一般に、無機粘土鉱物は、繊維状構造型(セピオライト、アパタジャイト等が挙げられる。)、非晶質構造型(アロフェン等が挙げられる。)、混合層構造型(カオリナイトモンモリロナイト等が挙げられる。)および層状構造型に大別される。本発明においては、上記水の存在下で膨潤する性質を有する層状構造型の無機粘土鉱物を使用する。

0017

無機粘土鉱物は繊維状構造型、非晶質構造型の粘土鉱物であっても、水の添加後に高速攪拌装置によって攪拌を行うことによって膨潤状態を実現させることが出来るが、層状構造型粘土鉱物は特別な装置を必要としない。先に説明したように、酸素系漂白剤を漂白成分として使用する場合は水の添加を使用直前に行うことが想定され、高速攪拌装置を用いる必要のある繊維状構造型、非晶質構造型は適していない。

0018

なお、粘土鉱物および水を予め混合攪拌して膨潤状態としておき、漂白洗浄の際に酸素系漂白剤を添加する構成とすることも可能であるが、この場合にも高速攪拌装置を必要としない層状構造型粘土鉱物は製造工程上有利である。

0019

請求項1記載の発明で使用される層状構造型無機粘土鉱物としては、天然物化学的合成物いずれも使用可能であるが、家庭用の漂白洗浄剤として提供するものにおいては、近年の排水浄化要請を考慮して天然物から選択する方が望ましい。

0020

このような層状構造型無機粘土鉱物としては、ディカライト、ナクライト、カオリナイト、アノーキサイト、ハロイサイトメタハロサイト、クリソタイルリザルダイト、蛇紋石アンチライトバイデライト、モンモリロナイト、ソーコナイト、スチブンサイト、ノントロナイトサポナイトヘクトライトバーミキュライトイライトセリサイト、海緑石、緑泥石雲母−モンモリロナイト、緑泥石−モンモリロナイト、ロウ石−モンモリロナイト、緑泥石−バーミキュライト、イライト−モンモリロナイト、ハロイサイト−モンモリロナイト、カオリナイト−モンモリロナイト等が挙げられる。

0021

上記のうち、モンモリロナイト、ソーコナイト、スチブンサイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、バーミキュライトが特に好ましい。

0022

これらの層状構造型無機粘土鉱物は他の水系増粘剤と比較して良好な増粘効果とチクソトロピー性を示す。そのため、層状構造型無機粘土鉱物の水分散液を壁面に塗布した場合、たれ落ちが少ないだけでなく、該組成物を洗い流す際、有機ポリマー等と比較して容易に水洗できる。

0023

本発明の漂白洗浄剤組成物は、上記酸素系漂白剤および層状構造型無機粘土鉱物を含有する漂白洗浄剤組成物と水の混合物を、施用面に塗布するものである。本発明の漂白洗浄剤組成物によれば、層状構造型無機粘土鉱物が水分子を取り込んで膨潤し、漂白洗浄剤溶液の液だれ等を防いで汚れ部分に接した状態で、かつ、湿潤状態を保ちながら漂白作用が進行する。

0024

本発明の漂白洗浄剤組成物の組成比を決める上では、以下の点に留意すべきである。層状構造型無機粘土鉱物と水の割合には上記膨潤状態を実現するのに適した範囲があるので、使用時に添加又は予め混合される水の量と層状構造型無機粘土鉱物の割合はこの範囲を考慮して決定すべきである。上記膨潤状態を実現するのに適した範囲は層状構造型無機粘土鉱物の種類によって異なる。例えば、層状構造型無機粘土鉱物としてサポナイトを使用する場合は、水100重量部に対し粘土鉱物を2〜10重量部添加することが好ましい。

0025

請求項2記載の漂白洗浄剤組成物は、粘度が500〜5000cpである層状構造型無機粘土鉱物分散液に、酸素系漂白剤が添加されてなる混合物であって、該混合物の粘度が2000〜50000cpであり、且つチクソインデックスが3〜12であるものである。

0026

本発明でいう粘度とは、温度20±2℃においてB型粘度計(トキメック社製,DVH−BII型)を用いて50rpmの速度で回転させたときの粘度である。また、チクソインデックスは、上記B型粘度計によりローター回転数が5rpmのときの粘度(V1 )と50rpmのときの粘度(V2 )の2点を測定し、V1 /V2 の計算式で求められる値であり、この値が大きいほどチクロトロピックな性質(チクソ性)が強いことを示す。

0027

層状構造型無機粘土鉱物分散液の粘度が500cp未満であると酸素系漂白剤を含む粉体を混合することは容易であるが、斜面に塗布したとき組成物のたれ落ちが生じる。また、5000cpを超えると酸素系漂白剤を含む粉体を混合する際に、攪拌棒等を用いてかき混ぜなければならないなど操作が煩雑となる。

0028

従って、上記分散液の粘度を500〜5000cpの範囲とすることにより、容易に混合することができ、得られた漂白洗浄剤組成物は酸素系漂白剤を含む粉体と混合することにより、粘度が2000〜50000cpに増粘するので斜面等に1cm程度の厚みで塗布してもたれ落ちることがない。

0029

また、チクソインデックスが3〜12であることにより、高粘度溶液であるにもかかわらず壁面などに容易に塗布することができる。

0030

酸素系漂白剤は水の存在下で漂白効果を発揮するものであるから、乾燥を遅らせるために組成物の塗布厚みを確保することは漂白効果を持続させるために有効である。漂白洗浄剤溶液における酸素系漂白剤及びその含有量は請求項1記載の発明の場合と同じである。また、漂白効果の発現を早めるために漂白活性剤を添加してもよい。漂白活性剤及びその使用量も請求項1記載の発明に記載のものと同じである。

0031

ここで用いられる層状構造型無機粘土鉱物は請求項1の発明で述べたものと同様のものが使用できるが、特にモンモリロナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘクトライト、ソーコナイト、スチブンサイト、バーミキュライト等の層状構造型膨潤性無機粘土鉱物を用いることが好ましい。

0032

層状構造型膨潤性無機粘土鉱物の使用方法は、例えばサポナイトの場合、精製水100重量部に対し、サポナイト2〜10重量部を分散させるのが好ましい。しかしながら、水に無機塩など他の配合物が存在する場合には、膨潤程度が精製水で膨潤させる場合と異なる。従って、500〜5000cpの粘度であればサポナイトの配合量は上記以外の配合量であってもよい。

0033

請求項3記載の漂白洗浄剤組成物は、請求項1又は請求項2記載の漂白洗浄剤組成物に使用する層状構造型無機粘土鉱物が、サポナイト、モンモリロナイト、スチブンサイト、ヘクトライトから選ばれる1種以上のものである。

0034

請求項4記載の漂白洗浄剤組成物は、酸素系漂白剤、水系増粘剤、及び水溶性ケイ酸塩からなるものである。

0035

この発明で使用される酸素系漂白剤としては、過酸化水素、ペルオクソ炭酸塩及びペルオクソほう酸塩などが挙げられ、その使用量は、少なくなると漂白効果が弱くなり、多くなると垂直方向汚れ面に塗布した場合、付着させることが難しくなるので0.1〜80重量%の範囲が好ましい。

0036

上記酸素系漂白剤は漂白活性種として用いるので、塩素系漂白洗浄剤と比較して酸化力が弱く、汚れに対する洗浄力は劣る。そのため壁などのような垂直面に塗布する場合、汚れ表面に洗浄剤を長時間付着させて洗浄剤のたれ落ちを防ぐ必要がある。

0037

たれ落ちを防ぐ手段として、水系増粘剤が使用される。水系増粘剤としては、例えば、水溶性有機ポリマー水性エマルジョン、粘土鉱物が挙げられる。水溶性有機ポリマーとしては、例えば、ポリビニルアルコールまたはその塩、ポリエチレングリコール又はその誘導体ポリビニルピロリドンポリアクリル酸又はその塩、アルギン酸又はその塩、セルロース又はその誘導体、デンプン又はその誘導体、プルラン又はその誘導体が挙げられる。

0038

ポリビニルアルコール誘導体としては、アセタール化ポリビニルアルコールブチラール化ポリビニルアルコール、ホルマール化ポリビニルアルコール、カチオン変性ポリビニルアルコールアニオン変性ポリビニルアルコール等が挙げられる。又、ポリビニルアルコールとジアルデヒド、側鎖アルデヒドポリアクロレインエステルジイソシアネート等を反応させたものを用いてもよい。

0040

ポリアクリル酸誘導体としては、アルデヒド化ポリアクリル酸、ポリアクリル酸エステル等が挙げられる。

0043

上記水溶性有機ポリマーが使用される場合、漂白洗浄剤組成物中の水溶性有機ポリマーの量は、少なくなると漂白洗浄剤組成物を垂直な壁面に塗布した際のたれ落ちを防ぎ難くなり、多くなると漂白洗浄剤組成物の流動性が悪くなり塗布し難くなるので1〜70重量%が好ましい。

0045

水系エマルジョンが使用される場合、漂白洗浄剤組成物中の水系エマルジョンの固形分量は、少なくなると漂白洗浄剤組成物を垂直な壁面に塗布した際のたれ落ちを防ぎ難くなり、多くなると漂白洗浄剤組成物の流動性が悪くなり塗布し難くなるので1〜70重量%が好ましい。

0046

上記粘土鉱物としては、上述した層状構造型無機粘土鉱物の他、アロフェン等の非晶質構造型粘土鉱物、アタパルジャイト、セピオライト、パリゴルスサイト等の複鎖構造型粘土鉱物が挙げられる。

0047

漂白洗浄剤組成物の粘度をさらに上昇させるために、アラビアガムグァーガム、ザンタンガム等の天然高分子や、シリカゲル等の無機系増粘剤を加えてもよい。

0048

この発明で使用される水溶性ケイ酸塩としては、ケイ酸リチウムケイ酸ナトリウムケイ酸カリウム等が挙げられる。ケイ酸リチウムとしては、Li2 O・nSiO2 (nは4〜9の数を示す)で示されるものであれば、いずれのケイ酸リチウムでもよい。ケイ酸ナトリウムとしては、Na2 O・nSiO2 (nは0.4〜4.5の数を示す)で示されるものであれば、いずれのケイ酸ナトリウムでもよい。具体的にはオルトケイ酸ナトリウムセスキケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウム無水物、メタケイ酸ナトリウム1水塩、メタケイ酸ナトリウム5水塩、メタケイ酸ナトリウム6水塩、メタケイ酸ナトリウム8水塩、メタケイ酸ナトリウム9水塩、1号ケイ酸ナトリウム、2号ケイ酸ナトリウム、3号ケイ酸ナトリウム等が挙げられる。ケイ酸カリウムとしては、K2 O・nSiO2 (nは0.5〜4の数を示す)で示されるものであれば、いずれのケイ酸カリウムでもよい。

0049

漂白洗浄剤組成物中の水溶性ケイ酸塩の量は、少なくなると該組成物を水系溶媒と混合した際、酸素系漂白剤からの酸素発生量を低減させることが困難となり見かけ上の体積膨張が起こりやすくなる。逆に多くなると水系溶媒と混合した際に水系増粘剤のゲル化が不安定となり、良好な増粘効果が得られ難く、たれ落ち防止効果が低くなるので、0.1〜50重量%であることが好ましく、より好ましくは0.5〜30重量%である。

0050

この発明の漂白洗浄剤組成物には、起泡性を付与するために界面活性剤を加えてもよい。界面活性剤としては、陽イオン系、陰イオン系非イオン系、両性イオン系等いずれのものを使用することができる。界面活性剤の使用量は漂白洗浄剤組成物の1〜15重量%が好ましい。また、漂白効果をさらに向上させる目的で、上記漂白活性化剤が添加されてもよい。

0051

本発明の漂白洗浄剤組成物において、酸素系漂白剤として挙げたペルオクソ炭酸塩、ペルオクソほう酸塩は水の存在下で漂白効果を発揮する。また、過酸化水素は通常水溶液として保存される。従って、本発明の漂白洗浄剤組成物は、特別の場合を除いては水の存在下で使用されることになる。ペルオクソ炭酸塩又はペルオクソほう酸塩が充分な漂白効果を発揮するためには、水の量が漂白洗浄剤組成物中の10重量%以上であることが好ましい。

0052

上記の水は増粘剤の効果を調整する役割も兼ねることができる。用いる増粘剤によって適当な量は異なるが、水が多すぎると塗布が困難となるため、漂白洗浄剤組成物中で99.5重量%を超えないことが好ましい。また、増粘剤によってはアルコールの存在下で安定して分散するものもあるが、このような場合、脂肪族低級アルコール等の水溶性有機溶媒を含む水系溶媒全体で増粘効果を調整すればよい。上記水溶性有機溶媒は水系溶媒中で0.1〜70重量%の範囲であることが好ましい。

0053

上述のように、本発明の漂白洗浄剤組成物は殆どの場合において水を含有し、ペルオクソ炭酸塩、ペルオクソほう酸塩を含むので保存形態に注意を要する。即ち、漂白成分であるペルオクソ炭酸塩やペルオクソほう酸塩が水と接触した状態で保存されると、ペルオクソ炭酸塩やペルオクソほう酸塩の分解が起こり、使用する際に良好な漂白効果が得られないことがある。

0054

このため、水系溶媒を含む組成物と酸素系漂白剤を含む組成物とは分けて保存しておき、使用時に混合して使用することが好ましい。水系溶媒と共に保存される化合物について例を挙げると、水系増粘剤として水系エマルジョンが使用される場合は、エマルジョンの固形分は水と共存させるのが一般的である。また、酸素系漂白剤として過酸化水素が使用される場合は、過酸化水素が水に溶解された過酸化水素水として保存される。また、水溶性ケイ酸塩として水溶性ケイ酸塩水溶液として市販されているものを使用する場合は水溶液の形で保存される。

0055

このように、予め水が添加されている場合には、その水を考慮して使用時に添加する水系溶媒の量を調整する必要がある。また、酸素系漂白剤として過酸化水素が使用される場合であれば、過酸化水素を分解させる可能性のある化合物(TAEDのような漂白活性化剤等)を含む組成物と、過酸化水素を含む溶媒組成物とは分けて保存しておき、使用時に混合して使用することが望ましい。

0056

請求項5記載の漂白洗浄剤組成物は、請求項1〜4記載の漂白洗浄剤組成物に使用される酸素系漂白剤が、過酸化水素、ペルオクソほう酸塩、ペルオクソ炭酸塩の群から選ばれる1種以上のものである。

0057

酸素系漂白剤として過酸化水素を使用する場合、過酸化水素と反応して有機過酸又は漂白活性種を生成する化合物、及び水溶性ケイ酸塩との組合せとしてもよい。上記化合物により漂白活性種が生成されて優れた漂白効果を発揮する。この場合、過酸化水素と上記化合物とのモル比を2〜20とするのが好ましい。

0058

ここで、酸素系漂白剤から放出される過酸化水素と反応して有機過酸又は漂白活性種を生成する化合物は特に限定されるものではないが、具体的には、アセトニトリル、フタロニトリル等のニトリル化合物;グルコースペンタアセテート、ペンタエリスリトールテトラアセテート等のo−アセチル化合物;TAED、ジアセチルメチレンホルムアルデヒド、テトラアセチルグリコールウリル等のN−アシル化合物;無水フタル酸、無水コハク酸等の酸無水物;シアナミド、ハロゲン化トリアジン等が挙げられる。これらは単独で使用してもよく、また、2種以上を混合して使用してもよい。

0059

TAEDは原粉体非イオン界面活性剤コーティングされたものが市販されており、手軽に入手することができるが、本発明では原粉体でも、界面活性剤でコーティングされたものでも支障なく用いることができる。

0060

上記過酸化水素と化合物とのモル比(A/B)が2未満であると化合物の性能が充分に発揮されず、また、20を超えてもより大きな効果を期待できるものではない。上記化合物は請求項1乃至5に記載のいずれの漂白洗浄剤組成物にも添加することができる。

0061

請求項1〜5記載の本発明漂白洗浄剤組成物には、必要に応じて金属封鎖剤pH調整剤、無機塩、抗菌剤防腐剤香料顔料可塑剤防湿剤(例えばグリセリン)等の添加物を加えることもできる。

0062

上記のうち香料としては天然香料及び合成香料のいずれでも使用できるが、本発明の洗浄剤の性質上、耐塩基性耐酸化性を有するものが好ましい。このような香料としては、α−ピネン、β−ピネン、カンフェンリモネン等の炭化水素類;シス−3−ヘキセノールリナロールゲラニオールシトロネロールネロールロジノール等のアルコール類;n−ヘプチルアルデヒド、n−オクチルアルデヒド、n−ノニルアルデヒド、α−ヘキシルシンナミックアルデヒド等のアルデヒド類メチル−n−アルミケトンエチル−n−アルミケトン、メチル−n−ヘキシルケトン等のケトン類;ムストンシベトンシクロペンタデカノン等のムスク類アニソール、p−アセチルアニロールジフェニルオキサイド等のフェノール類の他、エステル類オキシド類などが挙げられ、上記香料の少なくとも2種以上を併用することが好ましい。

0063

上記香料の添加により、TAEDのような酸素系漂白剤と反応して有機過酸を生成する化合物を配合した際に発生する有機過酸特有の匂いをマスキングすることが可能となる。

0064

以下に本発明漂白洗浄剤組成物の実施例を説明する。尚、実施例及び比較例で用いた材料とそのメーカーは表3の通りである。

0065

0066

(実施例1)酸素系漂白剤としてペルオクソ炭酸ナトリウム(Na2 CO3 ・1.5H2 O2 )、層状構造型無機粘土鉱物としてサポナイト、漂白活性化剤としてTAEDを混合し、さらに水を添加した混合物500グラムを、攪拌機(ビックケミー・ジャパン社製標準分散インペラー)によって1000rpmで1分間攪拌し、ゲル状の漂白洗浄剤溶液を得た。混合比率は表2に示した通りである。

0067

(実施例2〜4)実施例1で酸素系漂白剤として用いたペルオクソ炭酸ナトリウムの代わりに、実施例2はペルオクソ一硫酸カリウム複塩(KHSO5 :KHSO4 :K2 SO4 =2:1:1)、実施例3はペルオクソほう酸ナトリウム(NaBO3 ・4H2 O)、実施例4は30重量%過酸化水素水溶液(H2 O2 )を用いたこと以外は、実施例1と同様にしてゲル状の漂白洗浄剤溶液を得た。混合比率は表2に示した通りである。

0068

(実施例5〜7)実施例1で層状構造型無機粘土鉱物として用いたサポナイトの代わりに、実施例5はモンモリロナイト、実施例6はスチブンサイト、実施例7はヘクトライトを用いたこと以外は、実施例1と同様にしてゲル状の漂白洗浄剤溶液を得た。混合比率は表2に示した通りである。

0069

(比較例1)ペルオクソ炭酸ナトリウムを使用しなかったこと以外は、実施例1と同様にしてゲル状の溶液を得た。

0070

(比較例2)サポナイトを使用しなかったこと以外は、実施例1と同様にして漂白洗浄剤溶液を得た。溶液は水のような粘度状態であった。

0071

(比較例3)実施例1で用いたサポナイトの代わりに、非晶質シリカであるAEROSILを用いたこと以外は、実施例1と同様にして漂白洗浄剤溶液を得た。混合比率は表2に示した通りである。溶液は水のような粘度状態であった。

0072

(比較例4)実施例1で用いたサポナイトの代わりに、繊維状構造型無機粘土鉱物であるセピオライトを用いたこと以外は、実施例1と同様にして漂白洗浄剤溶液を得た。混合比率は表2に示した通りである。溶液は水のような粘度状態であった。

0073

(比較例5)市販のスプレー式カビ取り剤の一例として、次亜塩素酸ナトリウム、界面活性剤(アルカンスルホン酸塩)、水酸化ナトリウムを成分としているものを用いた。

0074

<漂白性能評価>カビの発生している浴室壁面の目地部分に、実施例1〜7及び比較例1〜4の漂白洗浄剤溶液を刷毛を用いて塗布した。また、比較例5のスプレー式カビ取り剤はカビの発生している浴室壁面の目地部分に吹きつけた。この状態で3時間放置後に、カビの洗浄度合い目視によって判定した。判定結果を表2に示す。判定基準は以下のとおりである。
○ 完全に白くなった。
△ 白くなっているが、一部残っている汚れが認められた。
×漂白作用が認められなかった。

0075

0076

なお、比較例2〜5の塗布溶液は、液だれが認められ、5分経過後から漂白状態は変化しなかった。実施例の漂白洗浄剤溶液および比較例1の溶液においては、液だれは認められなかった。また、比較例5の市販品は、塩素臭があった。

0077

(実施例8)実施例1で用いたサポナイトに水を添加した混合物100gを攪拌機(ビックケミー・ジャパン社製,商品名「標準分散インペラー」)を用いて回転数1000rpmで1分間攪拌し、ゲル状組成物を得た。このゲル状組成物と実施例1で用いたペルオクソ炭酸ナトリウムを蓋付き容器に入れ、振盪混合することによりゲル状の漂白洗浄剤溶液を得た。混合量は表3に示した通りである。

0078

(実施例9〜10)実施例8で用いたサポナイトの代わりに、実施例9ではスチブンサイトを、実施例10ではヘクトライトを用いた以外は実施例8と同様にしてゲル状の漂白洗浄剤溶液を得た。混合量は表3に示した通りである。

0079

(実施例11)実施例8と同様の方法で得たゲル状組成物と、実施例1で用いたペルオクソ炭酸ナトリウム及びTAEDを実施例8と同様の方法で振盪混合することによりゲル状の漂白洗浄剤溶液を得た。混合量は表3に示した通りである。

0080

(実施例12)実施例11のゲル状組成物にオルトケイ酸ナトリウムを配合したこと以外は実施例11と同様にして漂白洗浄剤組成物を得た。混合量は表3に示した通りである。

0081

(比較例6)実施例8で用いたサポナイトの代わりに、有機ポリマーとしてカルボキシメチルセルロースを用いた以外は実施例8と同様にしてゲル状の漂白洗浄剤溶液を得た。混合量は表3に示した通りである。

0082

(比較例7)サポナイトと水の添加量を表2に示した混合量とした以外は実施例8と同様にしてゲル状の漂白洗浄剤溶液を得た。

0083

上記実施例8〜12及び比較例6、7で得たものにつき、前記と同じ方法で漂白性能を評価し、また、漂白剤混合前のゲル剤初期粘度、チクソインデックス、及び漂白剤混合後の粘度、チクソインデックスを測定した。また、実施例1〜7と同様にして漂白性能評価を行った。以上の結果を表3に示した。

0084

0085

(実施例13)水系増粘剤としてサポナイト系粘土鉱物を精製水に分散し、3号ケイ酸ナトリウムを溶解させた。さらに界面活性剤としてドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム及び保湿剤としてグリセリン(和光純薬工業社製)を順次混合した。酸素系漂白剤としてペルオクソ炭酸ナトリウムを上記組成物に混合し、本発明の漂白洗浄剤組成物を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0086

(実施例14)3号ケイ酸ナトリウムの代わりにメタケイ酸ナトリウム無水物を用いた以外は実施例13と同様にして本発明の漂白洗浄剤組成物を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0087

(実施例15)3号ケイ酸ナトリウムの代わりに、27〜29%ケイ酸カリウム水溶液を用いた以外は実施例13と同様にして本発明の漂白洗浄剤組成物を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0088

(実施例16)水系増粘剤としてポリビニルアルコールを精製水とイソプロピルアルコール混合液に溶解し、さらに実施例13で用いた3号ケイ酸ナトリウム、界面活性剤、グリセリンを順次溶解した。酸素系漂白剤として30%過酸化水素水を上記組成物に混合し、本発明の漂白洗浄剤組成物を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0089

(実施例17)3号ケイ酸ナトリウムの代わりにメタケイ酸ナトリウム無水物を用い、30%過酸化水素水の代わりにペルオクソ炭酸ナトリウムを用い、さらにTAEDを配合した以外は実施例16と同様にして本発明の漂白洗浄剤組成物を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0090

(実施例18)ペルオクソ炭酸ナトリウムの代わりにペルオクソほう酸ナトリウムを用いた以外は、実施例14と同様にして本発明の漂白洗浄剤組成物を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0091

(実施例19)水系増粘剤としてサポナイト系粘土鉱物を精製水に分散し、メタケイ酸ナトリウム無水物を溶解させた。酸素系漂白剤としてペルオクソ炭酸ナトリウムを上記組成物に混合し、本発明の漂白洗浄剤組成物を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0092

(実施例20)水系増粘剤としてサポナイト系粘土鉱物を精製水に分散し、メタケイ酸ナトリウム無水物を溶解させた。酸素系漂白剤としてペルオクソ炭酸ナトリウムを用い、さらにTAEDを上記組成物に混合して本発明の漂白洗浄剤組成物を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0093

(比較例8)3号ケイ酸ナトリウムの代わりに水不溶性ケイ酸塩としてケイ酸マグネシウム(和光純薬工業社製)を用いた以外は、実施例13と同様にして漂白洗浄剤を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0094

(比較例9)3号ケイ酸ナトリウムの代わりにpH調整剤として水酸化ナトリウム(和光純薬工業社製)を用いた以外は、実施例13と同様にして漂白洗浄剤を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0095

(比較例10)3号ケイ酸ナトリウムの代わりに金属イオン封鎖剤としてエチレンジアミン四酢酸2ナトリウム(EDTA)(同仁化学研究所社製)を用いた以外は実施例13と同様にして漂白洗浄剤を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0096

(比較例11)3号ケイ酸ナトリウムを配合せず、TAEDを配合した以外は実施例13と同様にして漂白洗浄剤を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0097

(比較例12)メタケイ酸ナトリウム無水物を配合しなかった以外は実施例19と同様にして漂白洗浄剤を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0098

(比較例13)メタケイ酸ナトリウム無水物を配合しなかった以外は実施例20と同様にして漂白洗浄剤を得た。混合組成は表4に示した通りである。

0099

0100

<漂白性能評価>実施例13〜20及び比較例8〜13のものにつき、実施例1〜7と同様にして漂白性能評価を行った。尚、実施例19、20及び比較例12、13については、漂白洗浄剤の製造後72時間経過後にも同様にして次の基準で評価を行った。以上の結果を表5に示した。
◎ :完全に白くなった。
○ :白くなっているが、一部残っている汚れが認められた。
△ :漂白作用は認められるが殆どの汚れが残った。
× :漂白作用が認められなかった。

0101

<漂白洗浄剤の見かけの体積膨張度の判定>実施例13〜20及び比較例8〜13の漂白洗浄剤各30gをポリエチレン製50ml容量の広口瓶に入れて24時間静置し、内容物の見かけの体積膨張度を目視で判定し、表4に示した。判定基準は以下の通りである。
◎ :殆ど体積膨張は見られなかった。
○ :7〜14cm3 程度の体積膨張が見られた。
△ :14を超え28cm3 未満の体積膨張が見られた。
× :28以上の体積膨張が見られ、組成物が容器からあふれ出た。
また、実施例19、20及び比較例12、13の漂白洗浄剤については、静置時間を72時間としたものについても体積膨張度を判定した。以上の結果も表5に示した。

0102

0103

表5から判るように、酸素系漂白剤に水溶性ケイ酸塩を配合した実施例13〜18の組成物は24時間後には良好なカビ取り効果を示し、見かけの体積膨張が殆ど見られなかった。また、実施例19、20から判るように、漂白洗浄剤の製造後72時間経過後にも良好なカビ取り効果を示し、見かけの体積膨張が殆ど見られなかった。一方、水溶性ケイ酸塩を配合しなかった比較例12、13のものは、製造直後はカビ取り効果が良好であったが、72時間経過後ではカビ取り性能が低下し、見かけの体積膨張は24時間後でもかなり大きかった。

0104

また、水溶性ケイ酸塩の代わりに水不溶性ケイ酸塩を用いた組成物(比較例8)と、pH調整剤として水酸化ナトリウムを配合した組成物(比較例9)ではカビ取り効果は見られたものの体積膨張が発生した。

0105

また、金属イオン封鎖剤としてEDTAを加え、酸素系漂白剤の安定化を図った組成物(比較例10)は、体積膨張はある程度軽減できたが、良好なカビ取り効果は見られなかった。漂白活性化剤を配合した組成物(比較例11)では良好なカビ取り効果は得られたが、体積膨張が大きかった。

0106

(実施例21)サポナイトに水及びTAEDを添加した混合物を攪拌機(ビックケミー・ジャパン社製,標準分散インペラー)により1000rpmで1分間攪拌し、ゲル状組成物を得た。このゲル状組成物とペルオクソ炭酸ナトリウムを混合してゲル状の漂白洗浄剤溶液を得た。このものは若干の過酢酸臭があった。混合量は表6に示した通りである。

0107

(実施例22)実施例21で得たゲル状組成物に水溶性ケイ酸塩としてオルトケイ酸ナトリウム及びゲラニオール、シトロネロールを主成分とする香料(曽田香料社製)を添加し、再度同じ攪拌機を用いて同条件で攪拌することによりゲル剤を得た。このゲル剤とペルオクソ炭酸ナトリウムを混合して漂白洗浄剤溶液を得た。このものは香料の匂いがあり、過酢酸臭はなかった。混合量は表6に示した通りである。

0108

(実施例23)香料を用いず、表6に示す配合とした以外は実施例22と同様にして漂白洗浄剤溶液を得た。このものは微かな過酢酸臭があった。

0109

<漂白性能評価>実施例21〜23で得た漂白洗浄剤組成物につき、実施例1〜7と同様にして漂白性能評価を行った。その結果を表6に示した。

0110

0111

表6に示した通り、実施例21〜23のものはいずれも漂白性能がよく、臭気も殆ど問題のないものであった。

発明の効果

0112

本発明の漂白洗浄剤組成物は以上の構成であるから、以下に述べる効果を有するものである。請求項1乃至5に記載の漂白洗浄剤組成物によると、酸素系漂白剤を用いているので低毒性であり、塩素の臭気による不快感を与えない。また、層状構造型無機粘土鉱物の膨潤性による増粘効果のため、カビ等の汚れ部分に接した状態で保持され、良好な漂白効果が得られる。

0113

請求項2記載の漂白洗浄剤組成物によると、層状構造型無機粘土鉱物分散液を容易に混合することができ、斜面等に厚く塗布してもたれ落ちせず、漂白効果が維持される。更に、チクソインデックスが3〜12であることにより高粘度溶液であるにもかかわらず容易に塗布することができる。

0114

請求項4乃至5記載の漂白洗浄剤組成物によると、酸素系漂白剤とともに水系増粘剤が用いられているので、斜面等に塗布してもたれ落ちがなく、優れた漂白効果を示す。更に水溶性ケイ酸塩を使用するので体積膨張が抑制され、安定したゲル状態を維持でき、漂白効果が一層顕著となる。

0115

上記いずれの漂白洗浄剤組成物は、天然物である層状構造型無機粘土鉱物及び酸素系漂白剤を構成成分とするので、排水浄化の要請にも応えるものである。

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