図面 (/)

技術 鶏卵の加熱殺菌方法及び装置

出願人 三菱電機ビルテクノサービス株式会社
発明者 森元正則
出願日 1996年7月15日 (24年5ヶ月経過) 出願番号 1996-184907
公開日 1998年2月3日 (22年10ヶ月経過) 公開番号 1998-028523
状態 特許登録済
技術分野 肉,卵の保存
主要キーワード 加温管 送り込み管 予備運転 加熱殺菌温度 除去分 充填タンク 常温程度 除去洗浄
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1998年2月3日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (9)

課題

卵殻を除去した鶏卵凝固させることなくより高温加熱滅菌できる方法及び装置を提供する。

解決手段

本発明の加熱殺菌装置は、前記鶏卵を収容し、収容された前記鶏卵を流出させる流出口を備えた鶏卵受けと、前記鶏卵受けの流出口に接続され、前記流出口より流出された前記鶏卵を通過させることにより卵黄卵白とを所定の均質度均質化する均質化ポンプ部と、前記均質化ポンプ部に入口が接続され、前記均質化ポンプ部より押し出された均質化鶏卵を流入させ、前記鶏卵が所定の殺菌温度となるように加熱された内部を所定の殺菌時間で通過させて加熱殺菌し、出口より加熱殺菌済み鶏卵を流出させる加熱殺菌管と、前記加熱殺菌管の他端に接続され、前記加熱殺菌済み鶏卵を収容し、前記鶏卵を所定の保存温度に冷却する冷却器とからなることを特徴としている。

概要

背景

従来、を使用する加工食品等の材料(例えば、製菓材料等)として、卵殻除去後加熱殺菌した液状の鶏卵流通が行われている。

図8には、従来の上記鶏卵の加熱殺菌工程を示す。

先ず、購入された鶏卵は予め冷却され(S01)、卵殻の外部表面が洗浄された後(S02)、卵殻が割られ、内部の鶏卵が回収され、卵殻は廃棄される(S03)。

ここで、回収された鶏卵は、卵殻やごみ等の異物を除去するためにろ過され(S04)、殺菌が行われるまでの間冷却された状態で維持される(S05)。尚、このろ過工程は、主に異物の除去を目的としているが、このろ過時に卵黄包む膜が破れて卵黄と卵白とが推定値として均質度約60から70%程度に混合される。

次いで、ろ過済み鶏卵は殺菌槽に移されて、この状態の鶏卵が凝固しない限界温度60度で加熱殺菌が行われる(S06)。この加熱殺菌工程を詳述すると、殺菌槽に収容された鶏卵を約2時間かけて60度の殺菌温度に加温して、この60度の殺菌温度を6分間維持し、その後温度上昇時と同様、約2時間かけて15度まで冷却する。

ここで、殺菌された鶏卵は、所定の容器等に分注されて(S07)、冷却あるいは凍結された後(S08)、加工食品等の材料として流通が行われる。

概要

卵殻を除去した鶏卵を凝固させることなくより高温加熱滅菌できる方法及び装置を提供する。

本発明の加熱殺菌装置は、前記鶏卵を収容し、収容された前記鶏卵を流出させる流出口を備えた鶏卵受けと、前記鶏卵受けの流出口に接続され、前記流出口より流出された前記鶏卵を通過させることにより卵黄と卵白とを所定の均質度に均質化する均質化ポンプ部と、前記均質化ポンプ部に入口が接続され、前記均質化ポンプ部より押し出された均質化鶏卵を流入させ、前記鶏卵が所定の殺菌温度となるように加熱された内部を所定の殺菌時間で通過させて加熱殺菌し、出口より加熱殺菌済み鶏卵を流出させる加熱殺菌管と、前記加熱殺菌管の他端に接続され、前記加熱殺菌済み鶏卵を収容し、前記鶏卵を所定の保存温度に冷却する冷却器とからなることを特徴としている。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

卵殻が除去された鶏卵加熱殺菌する装置であって、前記鶏卵を収容し、収容された前記鶏卵を流出させる流出口を備えた鶏卵受けと、前記受けの流出口に接続され、前記流出口より流出された前記鶏卵を通過させることにより卵黄卵白とを所定の均質度均質化する均質化ポンプ部と、前記均質化ポンプ部に入口が接続され、前記均質化ポンプ部より押し出された均質化鶏卵を流入させ、前記鶏卵が所定の殺菌温度となるように加熱された内部を所定の殺菌時間で通過させて加熱殺菌し、出口より加熱殺菌済み鶏卵を流出させる加熱殺菌管部と、前記加熱殺菌管部の他端に接続され、前記加熱殺菌済み鶏卵を収容し、前記鶏卵を所定の保存温度に冷却する冷却管部とを含む鶏卵の加熱殺菌装置

請求項2

前記所定の均質度が、卵白と卵黄とが完全に混ざり合った100%の均質度であることを特徴とする請求項1に記載の鶏卵の加熱殺菌装置。

請求項3

前記所定の殺菌温度が低くとも70度であり、前記所定の殺菌時間が短くとも90秒であることを特徴とする請求項1に記載の鶏卵の加熱殺菌装置。

請求項4

前記所定の保存温度が4度以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鶏卵の加熱殺菌装置。

請求項5

卵殻が除去された鶏卵における卵黄と卵白とを完全に混合してほぼ100%の均質度に均質化する均質化工程と、上記均質化された鶏卵を所定の殺菌温度及び所定の殺菌時間で殺菌する加熱殺菌工程と、上記加熱殺菌された鶏卵を所定の保存温度に冷却する冷却工程とを含む鶏卵の加熱殺菌方法

請求項6

前記所定の殺菌温度が低くとも70度であり、所定の殺菌時間が短くとも90秒であることを特徴とする鶏卵の加熱殺菌方法。

技術分野

0001

本発明は、、特に、卵殻除去分離し鶏卵加熱殺菌方法及び装置に関する。

背景技術

0002

従来、卵を使用する加工食品等の材料(例えば、製菓材料等)として、卵殻除去後加熱殺菌した液状の鶏卵の流通が行われている。

0003

図8には、従来の上記鶏卵の加熱殺菌工程を示す。

0004

先ず、購入された鶏卵は予め冷却され(S01)、卵殻の外部表面が洗浄された後(S02)、卵殻が割られ、内部の鶏卵が回収され、卵殻は廃棄される(S03)。

0005

ここで、回収された鶏卵は、卵殻やごみ等の異物を除去するためにろ過され(S04)、殺菌が行われるまでの間冷却された状態で維持される(S05)。尚、このろ過工程は、主に異物の除去を目的としているが、このろ過時に卵黄包む膜が破れて卵黄と卵白とが推定値として均質度約60から70%程度に混合される。

0006

次いで、ろ過済み鶏卵は殺菌槽に移されて、この状態の鶏卵が凝固しない限界温度60度で加熱殺菌が行われる(S06)。この加熱殺菌工程を詳述すると、殺菌槽に収容された鶏卵を約2時間かけて60度の殺菌温度に加温して、この60度の殺菌温度を6分間維持し、その後温度上昇時と同様、約2時間かけて15度まで冷却する。

0007

ここで、殺菌された鶏卵は、所定の容器等に分注されて(S07)、冷却あるいは凍結された後(S08)、加工食品等の材料として流通が行われる。

発明が解決しようとする課題

0008

しかしながら、上記の鶏卵は、殺菌工程において殺菌が行われているものの、その殺菌温度は鶏卵が凝固しない程度の温度であるため、サルモネラのような耐熱性の低い細菌は死滅するが、耐熱性の高い細菌は残存することになる。

0009

そのため、従来の加熱滅菌方法滅菌された鶏卵は、残存した細菌の増殖を防ぐために、主に凍結させた状態で保管流通させる必要があり、また、凍結していない滅菌鶏卵を必要としている場合には、保存性が低いことから日毎の配送等が余儀なくされている。

0010

そこで、本願出願人は、上記問題を解決するために鋭意研究を行った結果、鶏卵を凝固させることなくより高温加熱滅菌を行い、残存する細菌を減少させる方法及び装置を開発した。

課題を解決するための手段

0011

本発明の加熱殺菌装置は、前記鶏卵を収容し、収容された前記鶏卵を流出させる流出口を備えた鶏卵受けと、前記鶏卵受けの流出口に接続され、前記流出口より流出された前記鶏卵を通過させることにより卵黄と卵白とを所定の均質度に均質化する均質化ポンプ部と、前記均質化ポンプ部に入口が接続され、前記均質化ポンプ部より押し出された均質化鶏卵を流入させ、前記鶏卵が所定の殺菌温度となるように加熱された内部を所定の殺菌時間で通過させて加熱殺菌し、出口より加熱殺菌済み鶏卵を流出させる加熱殺菌管と、前記加熱殺菌管の他端に接続され、前記加熱殺菌済み鶏卵を収容し、前記鶏卵を所定の保存温度に冷却する冷却器とからなることを特徴としている。

0012

上記の通り構成することにより、卵殻が除去され前記鶏卵受けに収容された鶏卵は、流出口に接続された均質化ポンプ部により卵白と卵黄とが均質にされると同時に加熱殺菌管に送り込まれる。ここで、送り込まれた鶏卵は、所定の殺菌温度に加熱された状態で所定の時間をかけて前記加熱殺菌管を通過することにより殺菌が行われ、ここで加熱殺菌された鶏卵は次いで冷却管に送り込まれ、この冷却管において、所定の保存温度に冷却される。

0013

上記装置において、好ましくは、所定の均質度が卵白と卵黄とが完全に混ざり合い一様に均質化された100%の均質度である。

0014

このように100%の均質度とすることにより、通常卵白のみでは凝固が開始される温度でも卵黄と一様に均質化されていることから、卵白の凝固点を上昇させることができる。

0015

また、上記装置において、好ましくは、所定の殺菌温度を従来に比して高温の70度以上とし、かつ所定の殺菌時間を90秒以上とする。

0016

このような殺菌温度及び殺菌時間とすることにより、従来の方法では、死滅させることができなかった細菌を滅菌して、より高い保存性を確保することができる。

0017

本発明の鶏卵加熱殺菌方法は、卵殻が除去された鶏卵の卵黄と卵白とを混合してほぼ100%の均質度に均質化する鶏卵均質化工程と、上記均質化された鶏卵を所定の殺菌温度及び所定の殺菌時間で殺菌する鶏卵加熱殺菌工程とから構成されている。

0018

上記方法において、好ましくは、所定の均質度が卵白と卵黄とが完全に混ざり合い均質化された100%の均質度であり、所定の殺菌温度が70度であり、そして、所定の殺菌時間が90秒である。

0019

上記の通り構成することにより、従来の加熱殺菌方法のようにろ過後加熱殺菌を行う方法に比して、均質化工程において卵黄と卵白とを所定の均質度まで均質化することにより、より高温の殺菌温度、好適には70度でも鶏卵を凝固させることなく殺菌することが可能となる。このように、より高温で加熱殺菌を行い、残存する細菌数を減少させることができることから、従来に比して保存性を高めることができる。

0020

また、上記方法において、加熱殺菌工程後、加熱殺菌された鶏卵を所定の保存温度に冷却する冷却工程と備えて、加熱殺菌工程後に即時所定の保存温度に冷却することにより、さらに保存性を高めることができる。

発明を実施するための最良の形態

0021

以下に、本発明の好適な実施の形態を図面を用いて説明する。

0022

先ず、種々の温度で加熱殺菌するにあたり、鶏卵を凝固させることなく加熱できる温度を調べた。

0023

従来のろ過器を通過させた後に加熱した場合には、固体差があるものの60度程度までは凝固しないことが知られている。そこで、加熱殺菌前に完全に卵白と卵黄とを混合し100%均質にした状態で鶏卵を加熱したところ、70度程度の温度を90秒間維持しても、凝固させずに加熱できることを発見し、また、この条件下において、加熱殺菌後の残存する細菌数を減少させることができた。

0024

本実施の形態の加熱殺菌装置は、この結果に基づいて加熱殺菌条件を70度、90秒とする加熱殺菌手段を備え、さらに、加熱殺菌中の雑菌混入等を防止するために密閉型の一続きの管から構成し、前記管内を鶏卵を通過させながら加熱殺菌する。また、この密閉型の管内を衛生的に保つために洗浄手段が設けられている。

0025

加熱殺菌操作
図1は、本実施の形態の加熱殺菌装置における殺菌運転時の全体構成図である。

0026

図において、卵殻が除去され鶏卵を収容する鶏卵受け1は、上端に卵殻が除去された鶏卵を給入するための供給口3が設けられ、下部には、ここで収容された鶏卵を流出させるための流出口5が設けられている。また、この鶏卵受け1は、収容された鶏卵の鮮度を維持するために、冷却手段が備えられている。この冷却手段として、例えば外部に冷水還流させる水冷式の冷却手段が挙げられる。

0027

前記流出口5には、この流出口5から流出される鶏卵を後述する均質化ポンプ部11に送り込むための送り込み管7が接続されている。この送り込み管7には弁9が設けられ、この弁9は、後述する洗浄時において鶏卵受け1から均質化ポンプ部11への鶏卵の流出を制御する。

0028

前記送り込み管7の他端に接続された均質化ポンプ部11は、送り込み管7から流入する鶏卵の卵黄と卵白とを均質化しながら輸送管13に押し出す。後に詳述するが、この均質化ポンプ部11は、プランジャポンプと均質化バルブとから構成され、所定の速度でピストン運動するプランジャポンプの圧力により、鶏卵を所定の径を有する均質化バルブ中を通過させて、卵黄と卵白とを完全に均質化する。そして、ここで均質されながら押し出される圧力により、以下に述べる種々の管中を鶏卵が通過する際の流速が決定される。

0029

前記輸送管13の他端に設けられた熱交換部15は、予備加温管16と予備冷却管17との2本の管が設けられている。これら2本の管は後に原理を詳述するが、前記予備加温管16は一端が前記輸送管13に接続され、他端が後述する加熱殺菌管19に接続されて、前記輸送管13から輸送される保冷された鶏卵を通過させながら予備加温して、加熱殺菌管19に送り込む。

0030

また、予備冷却管17は、後述する接続管25に後端が接続され、先端が後述する冷却管27に接続され、接続管25から後端より送り込まれた加熱殺菌後の加熱された鶏卵を通過させながら予備冷却して先端より冷却管27に送り出す。

0031

前記加熱殺菌管19には、入口側に、前記加熱殺菌管19の内部を通過する鶏卵を所定の加熱殺菌温度に加熱する加熱部21が設けられ、また出口側には、前記加熱部21により所定の加熱殺菌温度に加熱された鶏卵の温度を保持させるための加熱保温部23が設けられている。

0032

また、前記加熱殺菌管19は、前記加熱部21により所定の加熱殺菌温度に加熱された状態で所定の殺菌時間かけて前記鶏卵が通過するように、径及び長さ等が決定されている。尚、本実施の形態においては、加熱殺菌温度を70度とし、前記殺菌時間を90秒となるように設定されている。また、前記加熱部21及び加熱保温部23の構造については、後に詳述する。

0033

前記加熱殺菌管19の出口に一端が接続された接続管25は、他端が前記熱交換部15の予備冷却管17の入口に接続され、加熱殺菌が終了した鶏卵を予備冷却管17に送り込む。

0034

上述した予備冷却管17の他端に接続された冷却管27には、入口側に第一冷却部29が備えられ、出口側には第二冷却部31が備えられている。この第一冷却部29は、4度程度の冷水を循環させて、冷却管27の入口側を通過する鶏卵の粗熱を取り常温程度に冷却する。また、第二冷却部31は、0度以下に冷却した不凍液を循環させて出口側を通過する鶏卵を4度以下に冷却する。これら第一冷却部29及び第二冷却部31の構造については後に詳述する。

0035

前記冷却管27に一端が接続され、加熱殺菌後冷却された鶏卵を送り出す送り出し管33は他端が充填タンク35に接続されている。前記充填タンク35は、送り出し管33から送り出された加熱殺菌済み鶏卵を保冷しながら収容し、下端には、収容されている鶏卵を分注する分注口35aが設けられている。

0036

以下に上記の各構成について詳述する。

0037

図2に均質化ポンプ部11の構成の詳細図を示す。

0038

図において、送り込み管7の先端7aには、均質化バルブ41を一端に備えたシリンダ部43が前記均質化バルブ41と送り込み管7の先端7aとが係合固定されるように設けられている。前記シリンダ部43には、プランジャ45がピストン運動可能に挿設されており、これらシリンダ部43とプランジャ45とからプランジャポンプが構成されている。また、前記シリンダ部43の上端面には、均質化バルブ41から流入する鶏卵を通過させるための通過口43aが設けられ、この通過口43aには、前記輸送管13の一端が接続されている。

0039

その結果、プランジャ45を引くことにより、圧力がかけられた状態で鶏卵が前記均質化バルブ41を通過してシリンダ部43内に流入し、前記プランジャ45を押し込むことにより、シリンダ部43内に流入している鶏卵を前記通過口43aから流出させる。

0040

このように、均質化バルブ41を圧力をかけた状態で、鶏卵を通過させることにより、完全に卵白と卵黄とを混合して均質化する。

0041

次ぎに、熱交換部15、加熱部21、加熱保温部23及び第一冷却部39を構成する第一熱交換器47を図3を用いて説明する。

0042

この第一熱交換器47は、図に示す通り、2本の管状部材49、51から構成され、それぞれの管状部材は中央部(図中lで示す)は複数の分岐した薄い層がスパイラル状に形成され、これら異なる管状部材からなる層が交互に接触するように折重なってスパイラル重層部47aを構成している。

0043

このように構成された第一熱交換器47の一方の管状部材49を、それぞれ、予備加温管16、加熱殺菌管19及び冷却管27の全部または一部から構成し、これらに鶏卵(A)を通過させ、他方の管状部材51には、目的に応じて温水または冷水等の熱交換用溶媒(B)を通過させる。そして、ここで通過する溶媒の温度により一方の管状部材49内を通過する鶏卵の温度を上昇または下降させる。

0044

具体的には、加熱部21の場合、他方の管状部材51には、一方の管状部材を通過する鶏卵が所定の加熱殺菌温度(ここでは70度)になるような温水を通過させる。

0045

また、加熱保温部23では、前記加熱部21において所定の加熱殺菌温度に加熱された鶏卵の温度を維持することができる温水を通過させる。さらに、第一冷却部29では、鶏卵の粗熱を取り常温程度まで冷却できる冷水を通過させる。

0046

さらに、熱交換部15の場合には、2本の管状部材49、51を、上述した予備加温管16及び予備冷却管17から構成する。すなわち、予備加温管16内を通過する鶏卵が予備冷却管17を通過する加熱殺菌後の鶏卵の熱を吸収して、予備加温管16内の鶏卵は加温され、一方の予備冷却管17内を通過する鶏卵は、粗熱が吸収されて冷却される。このように、双方に温度の異なる鶏卵を通過させてそれぞれ温度を調整することにより、それぞれ冷水や温水の使用量を減少させることから、費用を削減することができる。

0047

次ぎに、第二冷却部31を構成する第二熱交換器53を図4から図6を用いて説明する。

0048

第二熱交換器53には、内部を貫通する複数の熱交換管57を備えた筒部55が設けられている。また、この筒部55には、右上端面に熱交換用溶媒を筒部55の内部に注入するための注入口55aと、左下端面には、筒部に注入された熱交換用溶媒を流出させるための流入口55bが設けられている。また、前記筒部55の両端に前記熱交換管57の端部を突出して設けられたカバー59は、ガスケット59aを備えて、筒部55の内部に注入された熱交換用溶媒を密封する。

0049

本実施の形態では、前記熱交換用溶媒は0度以下に冷却された不凍液を使用し、この不凍液を前記注入口55aより筒部55に注入し還流させて、前記熱交換管57を通過する鶏卵を4度以下に冷却させる。

0050

以下に、上記の通り構成された本発明の加熱殺菌装置の殺菌時の動作について説明する。

0051

使用開始時には、鶏卵受け1、熱交換部15、加熱部21、加熱保温部23、第一冷却部29及び第二冷却部31に所定の温度の冷水、温水または不凍液を注入し循環させて、それぞれ所定の温度とする。

0052

次いで、鶏卵の代わりに水を前記鶏卵受け1に注入して、装置内に水を通過させて予備運転を行う。予備運転が終了後、前記鶏卵受け1の水を取り除き、卵殻を除去した鶏卵を注入する。

0053

保冷された鶏卵受け1に注入された鶏卵は、流出口5より送り込み管7に流出し、弁9を介して均質化ポンプ部11まで到達する。均質化ポンプ部11に到達した鶏卵は、プランジャ45のピストン運動により、圧力をかけて均質化バルブ41を通過すると同時に卵白と卵黄とが完全に均質化されて、通過口43aより均質化された鶏卵を輸送管13に押し出す。

0054

ここで押し出された鶏卵は、輸送管13を通過して熱交換部15の予備加温管16に送り込まれる。この熱交換部15において、運転開始時には、予備冷却管17には予備運転時に加熱部21において70度程度に加熱された温水が充填され、この温水により予備加温管16に送り込まれた鶏卵が加温される。実際に、予備加温管16の入口では鶏卵の温度はおよそ10度であるが、出口より流出する鶏卵の温度は35度程度に加温される。

0055

ここで予備加温された鶏卵は、加熱殺菌管19に送り込まれ、先ず加熱部21により70度程度に加熱され、次いで、加熱保温部23において、この殺菌温度70度を保持した状態で90秒の殺菌時間をかけて加熱殺菌が行われ、出口へと送られる。

0056

出口より送り出された加熱殺菌済み鶏卵は、接続部25を介して前記熱交換部15の予備冷却管17に送り込まれ、ここで加熱された鶏卵は、前記予備加温管16を通過している鶏卵により粗熱が吸収されて冷やされる。具体的には、鶏卵は予備加温管17の入口において70度の温度が出口では55度程度に冷却されて送り出される。

0057

ここで、予備冷却された鶏卵は、次いで、第一冷却管29に送り込まれ、4度の冷水により、さらに粗熱が吸収されて、出口からは20度程度の常温まで冷却された鶏卵が、次の第二冷却管31に送り込まれる。

0058

第二冷却管31では、0度以下に冷却された不凍液により鶏卵は、4度以下の保存温度に冷却されて、送り出し管33を介して充填タンク35に送り出される。

0059

充填タンク35に収容された殺菌済み鶏卵は、下部の分注口35aより所定の容器等に分注されて、製品とされて出荷される。

0060

上記の通り、本発明の加熱殺菌装置は、加熱殺菌管部に送り込む前に均質化ポンプを設けて完全に均質化しているため、従来に比してより高温の70度で加熱殺菌することが可能となる。この結果、従来では滅菌できなかった細菌を死滅させることができ、これにともない、より保存性の高い加熱殺菌済み鶏卵を提供することができる。

0061

また、本発明の加熱殺菌装置においては、従来のように大容量の加熱殺菌済み鶏卵を収容した状態で冷却するのとは異なり、加熱殺菌後の鶏卵を順次冷却管27を通過させ冷水等に接触させることから、加熱殺菌後即時所定の保存温度にまで冷却することができる。このように即時保存温度の4度まで冷却することができることから、より保存性を高め、品質等の向上を図ることができる。

0062

また、本発明の加熱殺菌装置では、均質化工程、加熱殺菌工程及び冷却工程からなる一連の動作を連結された種々の管を通過させて自動的に行わせることができることから、鶏卵の加熱殺菌操作を合理化することができる。

0063

また、本発明の加熱殺菌装置は、種々の管を連結させて密閉式に構成されているため、従来のように開放状態で加工を行う方法に比してより衛生的であり、このことからも保存性の高く、高品質の鶏卵を提供することができる。

0064

洗浄操作
次ぎに、装置の衛生を保つための本発明の加熱殺菌装置における洗浄時の構成を図7に示す。

0065

図において、洗浄液を収容する洗浄タンク61の近傍には、任意の薬剤を収容した第一薬剤容器69と第二薬剤容器71とが備えられ、これら第一薬剤容器69及び第二薬剤容器71の下端には、これらの内部に収容されている薬剤を前記洗浄タンク61に供給するための供給口69a、71aがそれぞれ設けられている。これら供給口69a、71aには、それぞれ制御弁69b、71bを介して、供給チューブ73が接続され、供給チューブ73は、前記洗浄タンク61に薬剤を供給可能に設置されている。

0066

この洗浄タンク61に収容された洗浄液を装置内に供給するために、前述した図1の殺菌運転時の配管図では省略したが、本発明の加熱殺菌装置には、後述する複数の三方バルブ77、79、81が設けられ、これら三方バルブを介して後述する洗浄時の配管が設置されている。

0067

この洗浄タンク61に接続された第一洗浄管63は、先端に2又に分岐した分岐管67を備え、これら分岐管のうち第一分岐管67aの先端は、前記均質化ポンプ部11の上流の三方バルブ77に接続され、第二分岐管67bの先端は、前記均質化部ポンプ11の下流の三方バルブ79に接続されている。

0068

また、前記第一洗浄管63には、洗浄タンク61から流出する洗浄液を前記分岐管67のそれぞれに所定の水圧をかけて通過洗浄するための洗浄ポンプ76が設けられている。

0069

また、前記洗浄タンク61に一端が接続され、他端が充填タンク35の上流に接続された第二洗浄管65は、三方バルブ65aを介して充填タンクの上流の三方バルブ81に接続されている。また、前記三方バルブ65aを介して第二洗浄管65に接続された排水管75は、装置内に流入した洗浄液を、充填タンク35を介さずにバイパスして排出させる。

0070

次ぎに、本発明の加熱殺菌装置における洗浄時の動作について説明する。

0071

装置内の洗浄は、必要に応じて装置使用後または使用前に行われる。洗浄開始時には、先ず、第一薬剤容器69及び第二薬剤容器71にそれぞれ備えられている供給口69a及び供給口71aを適当に開放して、これら容器に収容されている薬剤を洗浄タンク61に供給し、所望の洗浄液を調整する。

0072

ここで調整した洗浄液を装置内に流入させるために、三方バルブ77、79、81を切り換えて、それぞれ第一洗浄管63の第一分岐管67a、第二分岐管67b及び第二洗浄管65と装置とを洗浄液が通過可能に接続して、前記洗浄タンク61内の洗浄液を流入可能とする。

0073

洗浄タンク61に収容された洗浄液は、前記洗浄ポンプ76により洗浄液を水圧をかけた状態で、送り込み管7及び輸送管に13に流入する。送り込み管7に送り込まれた洗浄液は、上述した鶏卵の加熱殺菌時のように、均質化ポンプ部11に送り込まれて洗浄し、この洗浄液はさらに均質化ポンプ部11の圧力により、均質化ポンプ部11の下流に押し出される。

0074

ここで押し出された洗浄液は、殺菌操作時の鶏卵の輸送と同様に、輸送管13を介して熱交換部15に送り込まれ、次いで加熱殺菌管部19を通過して、再び熱交換部15に送られ、最終的に、第一冷却部及び第二冷却部を通過して、排出管75から排出される。

0075

使用後の洗浄を効果的に行うためには、上記の操作を複数回繰り返すことが望ましい。

0076

また、前記第一薬剤容器69及び第二薬剤容器71に適当な洗浄液を充填して、洗浄タンク61に目的に応じた洗浄液を調整して、この洗浄液を用いて装置内を洗浄することができる。

0077

例えば、鶏卵のように管の内壁に付着しやすいものを除去洗浄するためには、アルカリ洗剤等を使用することが望ましい。この場合、アルカリ洗剤を含む洗浄液を、加熱部21等により適当な温度に加熱した状態で洗浄するとより洗浄効果を高めることができる。尚、アルカリ洗剤を含む洗浄液で洗浄した後は、残存する洗剤成分を洗い流すために清水等で複数回洗浄除去する。

0078

装置内を殺菌するためには、装置内に熱湯を通過させる方法と、次亜塩素酸などの殺菌作用のある薬剤を通過させる方法とがある。

0079

熱湯を通過させる場合には、洗浄タンクに清水または適当な洗浄液を充填して、装置内に流し込み、加熱部21及び加熱保温部23において通過する洗浄液等を所定の温度、例えば85度程度に加熱して装置内を通過させることにより殺菌を行う。

0080

また、後者の方法では、薬剤容器のいずれかに次亜塩素酸等の薬剤を収容し、洗浄タンク内で適当な濃度の洗浄液を調整して、上述の通り、装置内を通過させて殺菌洗浄する。この次亜塩素酸による洗浄の場合には、洗浄後装置内に残存する次亜塩素酸を除去するために、加熱部21または加熱保温部23を加熱して、次亜塩素酸を揮発させて除去する。

0081

上記のとおり、本発明の加熱殺菌装置は、洗浄液を収容する洗浄タンク61及びこの洗浄タンク61から装置内に洗浄液を送り込むための配管が設けられ、洗浄時に、これら配管を介して装置内に洗浄液を通過させることにより洗浄することができる。また、この洗浄タンク61に適当な洗浄液を充填することにより、目的に応じて、蛋白除去洗浄及び殺菌洗浄等を行わせることができる。

0082

また、本発明の加熱殺菌部において、前記通過する洗浄液を加熱しながら洗浄することにより、洗浄液の洗浄効果を高めることができる。さらには、この加熱殺菌部において、通過する適当な洗浄液を加熱した熱湯を装置内に通過させることにより、殺菌洗浄を行うことができる。

0083

以上の通り、本発明の加熱殺菌装置は、洗浄等の作業が簡便に行うことができるため、装置を衛生的に維持することができ、このことから、より品質の高い製品を提供することができる。

発明の効果

0084

本発明の加熱殺菌装置及び方法においては、鶏卵の卵白と卵黄とを完全に混合して100%均質にした後加熱殺菌することから、従来の殺菌温度よりもより高い温度で加熱殺菌しても、鶏卵を凝固することなく加熱殺菌することが可能となる。

0085

このように加熱殺菌温度を上昇させることが可能となったことにより、従来の方法では、死滅させることができなかった細菌をも滅菌し、殺菌効果を向上させて、より保存性を高めることが可能となる。

0086

また、本発明の加熱殺菌装置における一連の操作工程において、加熱殺菌工程後、即時加熱殺菌された鶏卵を所定の保存温度に冷却することから、さらに保存性を高めることができる。

0087

さらに、本発明の加熱殺菌装置は、洗浄等の作業が簡便に行うことができるため、装置を衛生的に維持して、より品質の高い製品を提供することができる。

図面の簡単な説明

0088

図1本発明の加熱殺菌装置の加熱殺菌時の配管を示す構成図である。
図2本発明の加熱殺菌装置における均質化ポンプ部の斜視図である。
図3本発明の加熱殺菌装置における第一熱交換器の斜視図である。
図4本発明の加熱殺菌装置における第二熱交換器の正面部分断面図である。
図5本発明の加熱殺菌装置における第二熱交換器の正面図である。
図6本発明の加熱殺菌装置における第二熱交換器の側面図である。
図7本発明の加熱殺菌装置の洗浄の配管を示す構成図である。
図8従来の鶏卵の加熱殺菌可能工程を示す図である。

--

0089

1鶏卵受け、5 流出口、11均質化ポンプ部、19加熱殺菌管、27冷却管。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

(分野番号表示ON)※整理標準化データをもとに当社作成

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

  • 日本ピュアフード株式会社の「 精肉の保存方法、及び精肉パック」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】適切なタイミングで赤色又は鮮赤色を呈するように精肉を保存することが可能な精肉の保存方法を提供することである。【解決手段】本発明にかかる精肉の保存方法は、生赤肉の精肉と、所定の量の空気と、を精肉... 詳細

  • 株式会社田中建設の「 減圧乾燥システム」が 公開されました。( 2020/10/01)

    【課題】雑菌の繁殖を抑え、色や香り、食味を維持することができる食品の減圧乾燥システムを提供する。【解決手段】被処理物を減圧乾燥させるための減圧乾燥装置10と、被処理物を殺菌するためのオゾン発生器20と... 詳細

  • 株式会社光商事の「 液体急速凍結・冷凍保存設備」が 公開されました。( 2020/09/17)

    【課題】被冷凍物を不凍液に浸漬して急速凍結させた後、冷凍保存する液体急速凍結・冷凍保存設備において、不凍液を有効活用する。【解決手段】第一の蒸発器を備え被冷凍物を不凍液に漬けて急速凍結させる凍結槽と、... 詳細

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ