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技術 眼屈折力測定装置

出願人 株式会社ニデック
発明者 磯貝直己
出願日 1996年6月28日 (23年5ヶ月経過) 出願番号 1996-188567
公開日 1998年1月20日 (21年10ヶ月経過) 公開番号 1998-014879
状態 特許登録済
技術分野 眼の診断装置
主要キーワード 球軸受け 許容作動 手持ちタイプ 範囲レベル 測定開始条件 アライメント調整機構 ジョイスティック機構 経線方向
関連する未来課題
重要な関連分野

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図面 (8)

課題

検眼の持つ屈折力に応じて、測定結果信頼性と測定のし易さとをバランス良く得る。

解決手段

被検眼の屈折力を測定する眼屈折力測定装置において、被検眼に指標を形成し該指標を検出することにより被検眼に対する装置のアライメント状態を検知するアライメント検知手段と、該アライメント検知手段に基づいて上下左右方向のアライメント状態が所定の許容範囲にあるか否かを判定する第1の判定手段と、該第1判定手段により所定の許容条件にあると判定されたときに測定開始信号を発して被検眼の仮の屈折力値を得る屈折力仮測定手段と、該屈折力仮測定手段の測定結果に基づいて作動距離の許容条件を可変にする可変手段と、該可変手段によって設定された許容条件の範囲内に被検眼があるか否かを前記アライメント検知手段の検出結果に基づいて判定する第2の判定手段と、を備える。

概要

背景

眼屈折力測定装置アライメント調整機構としては、観察用TVモニタに映出された被検眼像アライメント指標投影による角膜反射輝点を利用する方法が知られている。検者は、TVモニタに映出された被検眼像と角膜反射輝点を観察し、TVモニタ上のレチクルに対して角膜反射輝点が所定の位置関係になるように上下左右方向調整を行い、角膜反射輝点にピントが合うようにして作動距離(前後)の調整を行う。

このようなアライメント調整機構では、上下左右方向の調整は比較的容易に行うことができるが、作動距離の判断は難しく、個人差も出やすい。

そこで、アライメント状態を検出する検出機構を設け、上下左右及び作動距離の位置調整がそれぞれ完了し、所定の測定開始条件充足すると、その旨を検者に報知したり、自動的に測定を開始するようにした装置が提案されている。

概要

検眼の持つ屈折力に応じて、測定結果信頼性と測定のし易さとをバランス良く得る。

被検眼の屈折力を測定する眼屈折力測定装置において、被検眼に指標を形成し該指標を検出することにより被検眼に対する装置のアライメント状態を検知するアライメント検知手段と、該アライメント検知手段に基づいて上下左右方向のアライメント状態が所定の許容範囲にあるか否かを判定する第1の判定手段と、該第1判定手段により所定の許容条件にあると判定されたときに測定開始信号を発して被検眼の仮の屈折力値を得る屈折力仮測定手段と、該屈折力仮測定手段の測定結果に基づいて作動距離の許容条件を可変にする可変手段と、該可変手段によって設定された許容条件の範囲内に被検眼があるか否かを前記アライメント検知手段の検出結果に基づいて判定する第2の判定手段と、を備える。

目的

本発明は、被検眼の持つ屈折力に応じて、測定結果の信頼性と測定のし易さとをバランス良く得ることができる眼屈折力測定装置を提供することを技術課題とする。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

検眼屈折力を測定する眼屈折力測定装置において、被検眼に指標を形成し該指標を検出することにより被検眼に対する装置のアライメント状態を検知するアライメント検知手段と、該アライメント検知手段に基づいて上下左右方向のアライメント状態が所定の許容範囲にあるか否かを判定する第1の判定手段と、該第1判定手段により所定の許容条件にあると判定されたときに測定開始信号を発して被検眼の仮の屈折力値を得る屈折力仮測定手段と、該屈折力仮測定手段の測定結果に基づいて作動距離の許容条件を可変にする可変手段と、該可変手段によって設定された許容条件の範囲内に被検眼があるか否かを前記アライメント検知手段の検出結果に基づいて判定する第2の判定手段と、を備えることを特徴とする眼屈折力測定装置。

請求項2

請求項1の眼屈折力測定装置において、前記可変手段が可変にする許容条件は、屈折力が高パワ−のときに比較して低パワ−のときは許容範囲を広くとるようにしたことを特徴とする眼屈折力測定装置。

請求項3

請求項1の眼屈折力測定装置は、前記屈折力仮測定出手段により得られる屈折力値に対して必要な作動距離を設定するためのテ−ブルを記憶する記憶手段を持ち、前記可変手段は該テ−ブルに基づいて許容条件を可変にすることを特徴とする眼屈折力測定装置。

請求項4

請求項1の眼屈折力測定装置は、前記屈折力仮測定出手段により得られる屈折力値に対して必要な作動距離を求める演算手段を持ち、前記可変手段は該演算結果に基づいて許容条件を可変にすることを特徴とする眼屈折力測定装置。

請求項5

請求項1の眼屈折力測定装置は、さらに前記第1及び第2判定手段によりアライメント状態が所定の許容条件を充足していると判定されたときに本測定のための測定開始信号を発する本測定開始信号発生手段を具備することを特徴とする眼屈折力測定装置。

請求項6

請求項1のアライメント検知手段は、被検眼の視軸方向から被検眼の角膜アライメント用の指標を投影する第1の指標投影光学系と、該第1の指標像を検出する第1指標像検出手段と、被検眼までの光学的距離が異なる指標を被検眼に投影する第2の指標投影光学系と、該第2の指標像を検出する第2指標像検出手段と、を備え、前記第1判定手段は前記第1検出手段による検出結果に基づいて上下左右方向のアライメント状態を判定し、前記第2判定手段は前記第2検出手段の検出結果に基づいて前後方向のアライメント状態を判定することを特徴とする眼屈折力測定装置。

請求項7

請求項6の第1指標像検出手段と第2指標像検出手段は共用されることを特徴とする眼屈折力測定装置。

請求項8

被検眼の屈折力を測定する眼屈折力測定装置において、被検眼に対する装置のアライメント状態を検知するアライメント手段と、該アライメント手段に基づいて上下左右方向のアライメントを行った後に被検眼の仮の屈折力値を得る屈折力仮測定手段と、該屈折力仮測定手段の測定結果に基づいて作動距離の許容条件を可変にする可変手段と、被検眼に対する装置の距離関係を検知しアライメント状態を検出する検出手段と、前記可変手段によって設定された許容条件の範囲内に被検眼があるか否かを前記検出手段の検出結果に基づいて判定する判定手段と、を備えることを特徴とする眼屈折力測定装置。

技術分野

0001

本発明は、被検眼屈折力を他覚的に測定する眼屈折力測定装置に関する。

0003

眼屈折力測定装置のアライメント調整機構としては、観察用TVモニタに映出された被検眼像アライメント指標投影による角膜反射輝点を利用する方法が知られている。検者は、TVモニタに映出された被検眼像と角膜反射輝点を観察し、TVモニタ上のレチクルに対して角膜反射輝点が所定の位置関係になるように上下左右方向調整を行い、角膜反射輝点にピントが合うようにして作動距離(前後)の調整を行う。

背景技術

0005

このようなアライメント調整機構では、上下左右方向の調整は比較的容易に行うことができるが、作動距離の判断は難しく、個人差も出やすい。

0006

そこで、アライメント状態を検出する検出機構を設け、上下左右及び作動距離の位置調整がそれぞれ完了し、所定の測定開始条件充足すると、その旨を検者に報知したり、自動的に測定を開始するようにした装置が提案されている。

0007

しかしながら、従来のように画一的な作動距離の許容基準を設け、許容基準を厳しい条件とすると、測定結果信頼性は向上するが、測定開始条件を充足させることが難しくなり、なかなか測定を開始できないことがある。逆に、アライメント許容範囲を広くとると(緩くすると)、測定開始条件は充足し易いが、屈折力が高パワ−の場合には十分な測定精度が得られない欠点がある。

0009

本発明は、被検眼の持つ屈折力に応じて、測定結果の信頼性と測定のし易さとをバランス良く得ることができる眼屈折力測定装置を提供することを技術課題とする。

発明が解決しようとする課題

0010

上記課題を解決するために、本発明は次のような構成を備えることを特徴とする。

0012

(1) 被検眼の屈折力を測定する眼屈折力測定装置において、被検眼に指標を形成し該指標を検出することにより被検眼に対する装置のアライメント状態を検知するアライメント検知手段と、該アライメント検知手段に基づいて上下左右方向のアライメント状態が所定の許容範囲にあるか否かを判定する第1の判定手段と、該第1判定手段により所定の許容条件にあると判定されたときに測定開始信号を発して被検眼の仮の屈折力値を得る屈折力仮測定手段と、該屈折力仮測定手段の測定結果に基づいて作動距離の許容条件を可変にする可変手段と、該可変手段によって設定された許容条件の範囲内に被検眼があるか否かを前記アライメント検知手段の検出結果に基づいて判定する第2の判定手段と、を備えることを特徴とする。

0013

(2) (1)の眼屈折力測定装置において、前記可変手段が可変にする許容条件は、屈折力が高パワ−のときに比較して低パワ−のときは許容範囲を広くとるようにしたことを特徴とする。

課題を解決するための手段

0014

(3) (1)の眼屈折力測定装置は、前記屈折力仮測定出手段により得られる屈折力値に対して必要な作動距離を設定するためのテ−ブルを記憶する記憶手段を持ち、前記可変手段は該テ−ブルに基づいて許容条件を可変にすることを特徴とする。

0015

(4) (1)の眼屈折力測定装置は、前記屈折力仮測定出手段により得られる屈折力値に対して必要な作動距離を求める演算手段を持ち、前記可変手段は該演算結果に基づいて許容条件を可変にすることを特徴とする。

0016

(5) (1)の眼屈折力測定装置は、さらに前記第1及び第2判定手段によりアライメント状態が所定の許容条件を充足していると判定されたときに本測定のための測定開始信号を発する本測定開始信号発生手段を具備することを特徴とする。

0017

(6) (1)のアライメント検知手段は、被検眼の視軸方向から被検眼の角膜にアライメント用の指標を投影する第1の指標投影光学系と、該第1の指標像を検出する第1指標像検出手段と、被検眼までの光学的距離が異なる指標を被検眼に投影する第2の指標投影光学系と、該第2の指標像を検出する第2指標像検出手段と、を備え、前記第1判定手段は前記第1検出手段による検出結果に基づいて上下左右方向のアライメント状態を判定し、前記第2判定手段は前記第2検出手段の検出結果に基づいて前後方向のアライメント状態を判定することを特徴とする。

0018

(7) (6)の第1指標像検出手段と第2指標像検出手段は共用されることを特徴とする。

0019

(8) 被検眼の屈折力を測定する眼屈折力測定装置において、被検眼に対する装置のアライメント状態を検知するアライメント手段と、該アライメント手段に基づいて上下左右方向のアライメントを行った後に被検眼の仮の屈折力値を得る屈折力仮測定手段と、該屈折力仮測定手段の測定結果に基づいて作動距離の許容条件を可変にする可変手段と、被検眼に対する装置の距離関係を検知しアライメント状態を検出する検出手段と、前記可変手段によって設定された許容条件の範囲内に被検眼があるか否かを前記検出手段の検出結果に基づいて判定する判定手段と、を備えることを特徴とする。

0020

以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
[全体構成]図1に実施例の装置の外観概略図を示す。1は基台であり、基台1には被検眼を固定するための顎台2が固設されている。3は本体部、4は後述する光学系を収納した測定部である。5は本体部3と測定部4を移動するためのジョイスティックであり、ジョイスティック5の操作により本体部3は基台1の水平面上を前後左右摺動し、測定部4は本体部3に対して上下動する。基台1に対する本体部3の移動は、ジョイスティック5の軸の下方に形成された球面部および下端部と、下端部が揺動する摺動板と、摺動板と接し基台1に貼り付けされた摩擦板と、本体部3と一体のハウジング3a内部の球軸受けの構成により水平方向の微動が実現される。また、本体部3に対する測定部4の上下動は、ジョイスティック5の外周上部の回転ノブ5aと、回転ノブ5aと共に回転するスリット板と、スリット板を挟み軸に設けられた光源および受光素子とにより、受光素子の信号から回転ノブ5aの回転方向および回転量を検出し、その検出結果に基づいて測定部4を上下動させるモータ駆動制御することによって行われる。このジョイスティック機構の詳細については、本出願人による特開平6−7292号に記載されているので、これを参照されたい。

0022

6は被検眼像や検者に報知する情報を表示するTVモニタである。

0023

[光学系]図2は実施例の装置の光学系を上から見たときの概略配置図である。装置の光学系を測定光学系固視標光学系、アライメント指標投影光学系および観察光学系に分けて説明する。
(測定光学系)11は赤外領域に波長を持つ2個の測定用光源であり、光軸を中心に回動可能に配置されている。12は集光レンズであり、その前側焦点位置に光源11が位置する。13は測定用指標(スポット開口)を有し、被検眼Eの眼底と共役な位置に配置されるべく移動可能な測定用タ−ゲット板である。14は後述する第1指標投影光学系の光軸と同軸にするビ−ムスプリッタである。15は投影レンズであり、投影レンズ15は被検眼眼底に測定用指標を投影する。

0024

16、17はビ−ムスプリッタである。18、19はリレレンズ、20は被検眼Eの角膜と共役な位置に配置されている帯状角膜反射除去マスク、21はタ−ゲット板13とともに移動する移動レンズ、22は結像レンズである。23は測定用受光素子であり、受光素子23は測定用光源11及び角膜反射除去マスク20と同期して光軸を中心に回動する。

0025

(固視標光学系)30はミラ−、31は光軸上を移動可能な第1リレ−レンズで、第1リレ−レンズ31は光軸上を移動することによって被検眼の雲霧を行う。32は第2リレ−レンズ、33は第2リレ−レンズ32の焦点位置に配置されている固視標、34は集光レンズ、35は照明ランプである。
(アライメント指標投影光学系)アライメント指標投影光学系は、視軸方向から指標を投影する第1指標投影光学系と第1指標投影光学系に対してある角度の光軸をもつ第2指標投影光学系とから構成される。

0026

第1指標投影光学系は次の構成を持つ。36は赤外光の光を出射する点光源であり、点光源36はビ−ムスプリッタ14を介して投影レンズ15の前側焦点位置に配置されている。点光源36を出射した光束は投影レンズ15により平行光束となり、被検眼Eの角膜反射により点光源像を作る。

0027

40は第2指標投影光学系であり、測定光軸を中心として4組(40a〜40d)の投影光学系が測定光軸に対し所定の角度で配置されている。図3は第2指標投影光学系40を被検者側から見た図である。投影光学系40a,40bは、赤外光の光を出射する点光源41a,41bとコリメティングレンズ42a,42bをそれぞれ持ち、被検眼Eに対して斜め上方向から無限遠の指標を投影する。投影光学系40c,40dは赤外光の光を出射する点光源41c,41dを持ち、被検眼Eに対して斜め下方向から有限遠の指標を投影する。これら投影光学系40a〜40dによる角膜反射像は被検眼の角膜周辺に形成される。このため、その反射光が測定光学系に回り込むことがなく、角膜反射光除去の対策受光系の共役な位置に絞りを設ける等)を施さなくても測定系への影響が避けられる。

0028

(観察光学系およびアライメント指標検出光学系)被検眼前眼部からの光束は、ビ−ムスプリッタ16で反射された後、対物レンズ45、ミラ−46、テレセントリック絞り47を介してCCDカメラ48に撮像される。CCDカメラ48に撮像された被検眼Eの前眼部像、及び4つの光源41と光源36の角膜反射像は、TVモニタ6に映し出される。

0029

また、CCDカメラ48に撮像された角膜反射像の位置により、アライメント状態が検出される。

0030

電気系]図4は実施例の装置の電気系ブロック図の要部である。

0031

CCDカメラ48からのビデオ信号は、A/D変換器61によりデジタル化され、タイミングジェネレ−タ62の信号に同期してフレムメモリ63に取り込まれる。フレ−ムメモリ63に取り込まれた画像は、D/A変換回路64、画像合成回路65を介してTVモニタ6にリアルタイムに映出される。

0032

66はフレ−ムメモリ63に取り込まれた画像に所定の処理を施してアライメント指標像を検出する画像処理回路であり、マイクロコンピュ−タ60は画像処理回路66からの信号により指標像の座標位置を得る。

0033

67はTVモニタ6上に表示するレチクルマ−クや図形、文字情報等を生成するための表示回路であり、表示回路67からの信号は合成回路65によりCCDカメラ48からの映像信号と合成され、TVモニタ6に映出される。

0034

68はA/D変換器、受光素子23からの信号はA/D変換器68によりデジタル化された後、検出処理回路69により所定の処理が施されてマイクロコンピュ−タ60に入力される。

0035

70は測定用光源11を駆動するドライバ、71は固視標照明ランプ35を駆動するドライバ、72は光源36を駆動するドライバ、73は光源41a〜41dを駆動するドライバである。74は測定用光源11、角膜反射除去マスク20及び受光素子23を回転するパルスモ−タであり、75はそのドライバである。76は測定用タ−ゲット板13及び移動レンズ21を移動するDCモ−タであり、77はそのドライバである。78は測定用タ−ゲット板13の移動位置を検出するポテンショメ−タであり、79はポテンショメ−タ78からの信号に所定の処理を施す検出処理回路である。

0036

以上のような装置における動作を説明する。

0037

検者は顎台2により被検眼Eを所定の位置に位置させ、各光源を点灯する。図示なき前眼部照明光源により照明された前眼部像、及びアライメント指標投影光学系による光源36、41a〜41dの角膜反射像がCCDカメラ48に捕らえられ、TVモニタ6上に映出される。図5はこの時の表示例を示す。80は前眼部像、81は表示回路67により電気的に形成された照準マ−クである(照準マ−クは光学的に形成するようにしても良い)。82は角膜反射により形成された第1指標投影光学系の光源36の指標像であり、83a〜83dは第2指標投影光学系40の点光源41a〜41dの角膜反射による指標像である。

0038

検者はTVモニタ6を見ながら、指標像82等の大まかなピント合わせを行い、中央の指標像82が照準マ−ク81の中心に来るように、ジョイスティック5及び回転ノブ5aを操作して測定部4を移動し、被検眼に対する光学系(測定部4)の上下左右方向のアライメント調整を行う。

0039

マイクロコンピュ−タ60は、画像処理回路66からの信号により検出された5つの指標像の内、中央に位置する指標像82を抽出処理し、被検眼に対する測定部4(測定光学系)の上下左右方向のアライメント状態を検知して、光軸からの指標像の偏位を得る。マイクロコンピュ−タ60は得られた偏位が所定の許容範囲にあるか否かを判定し、所定の許容範囲にあると判定されると測定開始信号を発して仮測定を行う(作動距離のアライメント状態は、CCDカメラ48への指標光束入射光量が所定の閾値レベル以上得られ、指標像が検出できる程度にあれば仮測定を行うことができる)。

0040

マイクロコンピュ−タ60は、測定開始信号により測定用光源11を点灯する。測定用光源11を出射した測定光束は、集光レンズ12、タ−ゲット板13、ビ−ムスプリッタ14、投影レンズ15、ビ−ムスプリッタ16を経て、被検眼Eの角膜近傍に集光した後、眼底に到達する。正常眼の場合、眼底で反射したタ−ゲット像は、ビ−ムスプリッタ17で反射し、リレ−レンズ18、19を通過後、結像レンズ22によって受光素子23上で結像する。被検眼に屈折異常がある場合は、受光素子23で受光した眼底反射光受光信号に基づき、マイクロコンピュ−タ60はDCモ−タ76を駆動して移動レンズ21とともにタ−ゲット板13を被検眼Eの眼底と共役な位置にくるように移動する。この移動位置をポテンシュメ−タ78が検出して、一径線における仮の屈折力値を得る(測定用光源11、角膜反射除去マスク20及び受光素子を23を回転させて、複数経線方向の屈折力を得るようにしても良い)。

0041

このとき得られる屈折力値は、作動距離方向の正確なアライメント調整を行っていないので、多少の誤差を含む値である。しかし、作動距離の厳密なアライメント調整を行っていなくても、被検眼が持つ実際の屈折力値と大きく外れることはない(例えば、指標像が検出できる程度に作動距離が10mmずれたとして得られた仮の値が−10Dの場合でも、適正なアライメント状態で測定したときの屈折力値との誤差は±1D程度である)ので、この得られた仮の屈折力値に基づいて作動距離の許容範囲を設定する。

0042

次に、作動距離の許容範囲の設定について説明する。

0043

測定結果の必要精度を0.25Dステップで得ようとした場合、適正位置からの作動距離のずれによるディオプタの変化は0.12D以内にあれば測定結果に変動を及ぼさないので、このとき許容される適正位置から作動距離のずれ量x(mm)と屈折力の関係は次の式で表される。

0044

1000/f−1000/(f+x)=0.12
なお、式中のfは屈折力値(ディオプタ)を焦点距離に変換したときの値である(f=1000/D)。

0045

マイクロコンピュ−タ60は、上記のような式に従い、仮測定で得た屈折力値からのfを求め、これを上式代入することによりずれ量x、すなわち屈折力値に応じた作動距離の許容範囲を得て、これを本測定のための許容作動距離として設定する。これにより、屈折力が高パワ−のときに必要な作動距離の許容範囲に対して、屈折力が低パワ−のときはこれを広くとっても十分な精度での測定を可能にすることができる。

0046

なお、許容作動距離の設定は、上記のような演算によらず、予め屈折力値に応じた作動距離設定用のテ−ブルを記憶させておくと都合がよい。図6はその一例を示したものであり、上記の式から得られる屈折力に対するずれ量を複数段階範囲レベルに設定するようにしている。また、許容作動距離をさらに上記の値よりも狭く設定することにより一層精度をあげることができる。

0047

このようにして、マイクロコンピュ−タ60は仮測定により屈折力値が得られると、これに基づいて作動距離の許容範囲を可変する。

0048

検者は上下左右方向のアライメント調整が完了したら、ジョイスティック5を操作して被検眼に対して光学系(測定部4)を前後させ、作動距離のアライメント調整を行う。装置は第2指標投影光学系による指標像を検出することにより、作動距離のアライメント状態を判定する。

0049

作動距離のアライメント状態の判定につい説明する。マイクロコンピュ−タ60は、画像処理回路66により処理されて得られる指標像83aと83bとの距離、指標像83cと83dとの距離をそれぞれ求める。指標像83a、83bは光学的に無限遠距離にある光源の像であるので、装置が作動距離方向にずれていても指標像83aと83bとの距離は、ほとんど変化しない。これに対して、指標像83c、83dは光学的に有限距離にある光源の像であるので、装置の作動距離方向のずれによりその距離は変化する。この関係の詳細は本出願人による特開平6−46999号に記載されているので、参照されたい。

0050

これらの関係の特性を利用して、指標像83aと83bとの距離をa、指標像83cと83dとの距離をbとし、被検眼と装置との作動距離を、b/a=Sとなるよう設定すると(Sは仮の屈折力値に基づいて設定された作動距離の許容範囲との関係を有する幅を持った値である)、次のようにして作動距離のアライメント状態を検出できる。

0051

(イ)b/a>Sの場合は、被検眼が手前にずれている。

0052

(ロ)b/a=Sの場合は、作動距離の位置合わせが完了。

0053

(ハ)b/a<Sの場合は、被検眼が後方にずれている。

0054

また、作動距離のずれ量自体も、図7に示すようなb/aの値との関係の情報を予め求めておくことにより、知ることができる。

0055

なお、第2指標投影光学系の有限遠の指標を投影する指標投影光学系と、有限遠の指標を投影する指標投影光学系は、少なくとも一対を測定光軸を中心にして対称に配置しても良い。この場合のアライメント状態の判定は、角膜頂点(第1指標投影光学系による指標像の位置から得られる)に対する有限遠の指標像の距離と無限遠の指標像を距離とを比較することにより行う。

0056

マイクロコンピュ−タ60は、作動距離のアライメント状態の判定に基づいて、測定部4の移動方向を検者に報知するための指示をTVモニタ6上に表示する。表示方法としては矢印等により直接方向を指示するものであっても良いし、予め約束された指示マ−クを示すものでも良い。移動方向の指示表示は表示回路67により生成され、合成回路65を介してTVモニタ6上に表示される。検者は移動方向の指示表示に従い、ジョイスティック5を操作して測定部4を前後移動して作動距離のアライメント調整を行う(移動方向の指示を表示させずに、単に指標像82のピントが合うようにアライメント調整を行うようにしても良い)。このとき、作動距離のアライメントの許容範囲は、被検眼の持つ屈折力に応じた範囲に設定されているので、被検眼の持つ屈折力が低いパワ−のときは広い範囲の許容範囲が設定され、作動距離のアライメント調整を容易に完了させることができる。また、高パワ−のときは十分な測定精度が確保できるアライメントを完了させることができる。

0057

マイクロコンピュ−タ60は、作動距離のアライメントが完了した(前述の仮の屈折力値から設定した許容範囲にある)と判定し、かつ上下左右方向のアライメント状態も所定の許容範囲にあることを確認したら、本測定のための測定開始信号を自動的に発して測定を実行する(アライメントが完了した旨をTVモニタ6に表示、又は音により検者に報知し、これにより検者が測定開始スイッチ7を押して測定を実行しても良い)。本測定は次のように行われる。仮測定のときと同様に、測定用光源11の点灯により被検眼眼底にはタ−ゲット像が投影され、眼底で反射したタ−ゲット像は受光素子23により検出される。受光素子23の信号に基づき移動レンズ21、タ−ゲット板13を眼底と共役な位置にくるように移動する。次に、第1リレ−レンズ31を移動して固視標33と被検眼Eの眼底とを共役な位置においた後、さらにこれを適当なディオプタ分だけ雲霧がかかるようにこれを移動させる。被検眼Eに雲霧がかかった状態で、測定用光源11、角膜反射除去マスク20及び受光素子23を光軸回りに180度回転させる。回転中、受光素子23からの信号によりタゲット板13及び移動レンズ21が移動し、その移動量をポテンショメ−タ78が検出して各径線方向の屈折力値を求める。マイクロコンピュ−タ60は、この屈折力値に所定の処理を施すことによって被検眼の屈折力を得る。測定結果はTVモニタ6上に表示される。

0058

同一の被検眼で連続測定が行われるときは、本測定で得られた屈折力値(複数回行うときは直前の屈折力値)に基づいて、作動距離のアライメントにおける許容範囲を設定する。また、被検眼が換わったときは、その切換え信号により作動距離のアライメントにおける許容範囲の設定をクリアする。

0059

以上、被検眼に対する測定部4の上下方向、左右方向及び作動距離方向の相対移動は、ジョイスティック5等の操作により検者が手動で行うものとしたが、測定部4をそれぞれの方向又は一部の方向にモ−タ等により電動で移動する移動機構を設け、アライメント状態の検出結果に基づいて自動的にアライメント調整をさせることもできる。

0060

また、実施例では据え置き型の装置を例にとって説明したが、本発明は手持ちタイプの装置にも同様に使用できる。

0061

以上説明したように、本発明によれば、被検眼の屈折力に応じて、十分な測定精度と測定のし易さを、高次元でバランス良く確保することができる。

0062

図1実施例の装置の外観概略図を示す図である。
図2実施例の装置の光学系を上から見たときの概略配置図である。
図3第2指標投影光学系を被検者側から見た図である。
図4実施例の装置の電気系ブロック図の要部である。
図5アライメント時にTVモニタに映出される表示例を示す図である。
図6屈折力値に応じた作動距離設定用のテ−ブル例を示す図である。
図7作動距離のずれ量の検出を説明する図である。

0063

23受光素子
36点光源
40 第2指標投影光学系
48CCDカメラ
60マイクロコンピュ−タ
65 画像合成回路

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