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課題

左右バンク共通の酸素センサによって行う空燃比フィドバック制御を、パージガスの左右バンクへの分配比を加味した制御とする。

解決手段

左右バンク1L、1R毎に個々独立して、専用の酸素センサ27L、27Rを用いた空燃比フィ−ドバック制御が行われる(独立制御)。サ−ジタンク3を介して左右バンクに供給されるパージガス中の含有燃料量が、各フィ−ドバック補正値に基いて推定されて、左右バンク間での含有燃料量の分配比が決定される。左右バンク共通に設けた酸素センサ24を用いて空燃比フィ−ドバック制御(統合制御)が行われ、この統合制御時おいて推定される含有燃料量と上記分配比とから、統合制御時における左右バンク毎の含有燃料量が決定される。

概要

背景

エンジン、特に自動車等の車両用エンジンでは、排気通路に設けた酸素センサの出力を利用して、空燃比が所定の目標空燃比となるようにフィドバック制御すること、つまり供給燃料量をフィ−ドバック補正することが行われている。また、最近では、排気ガス浄化触媒上流側と下流側とにそれぞれ酸素センサを設けて、空燃比フィ−ドバック制御中に両酸素センサからの出力を比較することにより、当該浄化触媒劣化しているか否かの劣化判定劣化診断)を行うことも提案されている。

一方、燃料タンクからの蒸発燃料をエンジンの吸気系にパージすることも行われている。この蒸発燃料は、通常はキャニスタ吸着されており、所定のパージ実行条件が満たされると、キャニスタとエンジン吸気通路との間のパージ経路に設けられたパ−ジバルブが開通されて、キャニスタに吸着されていた蒸発燃料が当該キャニスタの大気開放口からの空気と共に、吸気通路へパージされることになる(例えば特開平5ー202815号公報参照)。

概要

左右バンク共通の酸素センサによって行う空燃比フィ−ドバック制御を、パージガスの左右バンクへの分配比を加味した制御とする。

左右バンク1L、1R毎に個々独立して、専用の酸素センサ27L、27Rを用いた空燃比フィ−ドバック制御が行われる(独立制御)。サ−ジタンク3を介して左右バンクに供給されるパージガス中の含有燃料量が、各フィ−ドバック補正値に基いて推定されて、左右バンク間での含有燃料量の分配比が決定される。左右バンク共通に設けた酸素センサ24を用いて空燃比フィ−ドバック制御(統合制御)が行われ、この統合制御時おいて推定される含有燃料量と上記分配比とから、統合制御時における左右バンク毎の含有燃料量が決定される。

目的

本発明は以上のような事情案してなされたもので、気筒毎あるいは気筒群毎にパージガスの分配状態が判断できない空燃比フィ−ドバック制御中においても、当該各気筒毎あるいは気筒群毎の空燃比がより目標空燃比に近づいた制御が行われるようにしたエンジンの制御装置を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

エンジン吸気系に、燃料タンクからの蒸発燃料パージするようにした多気筒エンジンにおいて、複数の気筒が、気筒毎あるいは気筒群毎に複数に分類してなる気筒分類されて、各気筒分類毎に設けた酸素センサによって該気筒分類毎に空燃比フィドバック制御を行う独立制御系が構成され、前記複数の気筒分類に対して共通に設けた酸素センサによって該複数の気筒分類共通の空燃比フィ−ドバック制御を行う統合制御系が構成され、あらかじめ定められた切換条件に基いて、前記独立制御系による制御と統合制御系による制御とが切換えられるように設定され、前記独立制御を行っているとき、各気筒分類毎に、前記パージされたパージガス中の含有燃料に関する量が第1推定値として推定され、前記第1推定値に基いて、前記各気筒分類間での含有燃料量対応関係が決定され、前記統合制御を行っているとき、該統合制御されている複数の気筒分類共通用として、前記パージされたパージガス中の含有燃料に関する量が第2推定値として推定され、前記対応関係と前記第2推定値とに基いて、前記統合制御時における各気筒分類毎の含有燃料に関する量が第3推定値として推定され、前記統合制御時において、前記第3推定値が、該各気筒分類毎の燃料供給に反映される、ことを特徴とするエンジンの制御装置

請求項2

請求項1において、前記多気筒エンジンが、V型エンジンとされ、前記気筒分類の数が、左バンク用気筒となる左側気筒分類と右バンク用気筒となる右側気筒分類との2つとされて、前記独立制御系が、左バンク専用の排気通路に設けた左側酸素センサを含む左側独立制御系と、右バンク専用の排気通路に設けた右側酸素センサを含む右側独立制御系として構成され、前記統合制御系が、左右バンク共通の共通排気通路に設けた共通酸素センサを含むものとして構成されている、ことを特徴とするエンジンの制御装置。

請求項3

請求項2において、前記各独立制御系のフィ−ドバック制御中に前記統合制御系のフィ−ドバック制御に切換わるように、前記切換条件が設定されている、ことを特徴とするエンジンの制御装置。

請求項4

請求項3において、前記共通排気通路に、前記共通酸素センサの下流側において排気ガス浄化触媒が配設されると共に、該排気ガス浄化触媒の下流に下流側酸素センサが配設され、前記切換条件が、前記共通酸素センサの出力と前記下流側酸素センサの出力とを利用して前記排気ガス浄化触媒の劣化診断するときとして設定されている、ことを特徴とするエンジンの制御装置。

請求項5

請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、前記対応関係が、前記気筒分類間での前記含有燃料量の比率として設定され、前記第3推定値が、前記第2推定値を前記比率でもって分配した値となるように設定されている、ことを特徴とするエンジンの制御装置。

技術分野

0001

本発明は、酸素センサを利用して空燃比フィドバック制御を行うと共に、燃料タンクからの蒸発燃料エンジン吸気系パージするようにしてなるエンジン制御装置に関するものである。

背景技術

0002

エンジン、特に自動車等の車両用エンジンでは、排気通路に設けた酸素センサの出力を利用して、空燃比が所定の目標空燃比となるようにフィ−ドバック制御すること、つまり供給燃料量をフィ−ドバック補正することが行われている。また、最近では、排気ガス浄化触媒上流側と下流側とにそれぞれ酸素センサを設けて、空燃比フィ−ドバック制御中に両酸素センサからの出力を比較することにより、当該浄化触媒劣化しているか否かの劣化判定劣化診断)を行うことも提案されている。

0003

一方、燃料タンクからの蒸発燃料をエンジンの吸気系にパージすることも行われている。この蒸発燃料は、通常はキャニスタ吸着されており、所定のパージ実行条件が満たされると、キャニスタとエンジン吸気通路との間のパージ経路に設けられたパ−ジバルブが開通されて、キャニスタに吸着されていた蒸発燃料が当該キャニスタの大気開放口からの空気と共に、吸気通路へパージされることになる(例えば特開平5ー202815号公報参照)。

発明が解決しようとする課題

0004

ところで、蒸発燃料のパージは、供給燃料量の変動をきたし、空燃比フィ−ドバック制御に大きな影響を与えることになる。このため、パージされるパージガス中に含まれる含有燃料量推定して、この推定された含有燃料量を、フィ−ドバック制御中において燃料噴射弁から噴射される燃料量から減量させることが行われる。

0005

また一方、吸気系に供給されるパージガスは、吸気中に均一に分散して気筒に供給されることなく、偏在して供給されるのが実情である。すなわち、例えばV型エンジンにおいて、第1気筒群としての左バンクに供給される含有燃料量と第2気筒群としての右バンクに供給される含有燃料量の割合が若干相違することになる。この場合、各バンク毎に独立して空燃比フィ−ドバック制御を行うのであれば、フィ−ドバック制御状態から各バンク毎に含有燃料量を推定して、この推定された含有燃料量を各バンク毎に設けた燃料噴射弁からの燃料噴射量に反映させることが可能となる。

0006

しかしながら、例えば共通の排気通路に設けられた浄化触媒の故障診断を行う車両においては、左右バンク共通の酸素センサを利用して故障診断が行われ、この左右バンク共通の酸素センサを利用して空燃比フィ−ドバック制御する場合、すなわち左バンク用排気通路と右バンク用排気通路とが集合される共通排気通路に設けた共通用酸素センサの出力を利用して空燃比フィ−ドバック制御する場合、このときのフィ−ドバック制御状態からは、左右バンクへの含有燃料量の分配状態が判断できないものとなってしまい、左バンクでの空燃比と右バンクでの空燃比とが目標空燃比から大きくずれたものとなり易くなる。

0007

本発明は以上のような事情案してなされたもので、気筒毎あるいは気筒群毎にパージガスの分配状態が判断できない空燃比フィ−ドバック制御中においても、当該各気筒毎あるいは気筒群毎の空燃比がより目標空燃比に近づいた制御が行われるようにしたエンジンの制御装置を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

前記目的を達成するため、本発明にあっては、次のような手法を採択してある。すなわち、エンジンの吸気系に、燃料タンクからの蒸発燃料をパージするようにした多気筒エンジンにおいて、複数の気筒が、気筒毎あるいは気筒群毎に複数に分類してなる気筒分類されて、各気筒分類毎に設けた酸素センサによって該気筒分類毎に空燃比のフィ−ドバック制御を行う独立制御系が構成され、前記複数の気筒分類に対して共通に設けた酸素センサによって該複数の気筒分類共通の空燃比フィ−ドバック制御を行う統合制御系が構成され、あらかじめ定められた切換条件に基いて、前記独立制御系による制御と統合制御系による制御とが切換えられるように設定され、前記独立制御を行っているとき、各気筒分類毎に、前記パージされたパージガス中の含有燃料量が1次推定として推定され、前記1次推定された含有燃料量に基いて、前記各気筒分類間での含有燃料量の対応関係が決定され、前記統合制御を行っているとき、該統合制御されている複数の気筒分類共通用として、前記パージされたパージガス中の含有燃料量が2次推定として推定され、前記対応関係と前記2次推定された前記含有燃料量とに基いて、前記統合制御時における各気筒分類毎の含有燃料を3次推定として推定され、前記統合制御時において、前記3次推定された気筒分類毎の含有燃料量が、該各気筒分類毎の燃料供給に反映される、ようにしてある。本発明の好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。

発明の効果

0009

請求項1に記載された発明によれば、独立制御時に得られた複数気筒分類間でのパージガス中の含有燃料量の対応関係を、統合制御時に反映させて、当該統合制御時においても、気筒分類毎に空燃比を目標空燃比とすることが可能となる。

0010

請求項2に記載したような構成とすることにより、V型エンジンにおいて、統合制御時における左バンク気筒の空燃比と右バンク気筒の空燃比とをそれぞれ、目標空燃比とすることが可能になる。

0011

請求項3に記載したような構成とすることにより、独立制御から統合制御へと直接切換わるときでも、請求項2に対応した効果を得ることができる。とりわけ、統合制御へ切換わる直前に独立制御がおこなわれているので、すなわち左右バンク間での含有燃料量の対応関係を示すデータとして最新のものを利用できるので、統合制御における左右バンク毎の空燃比を目標空燃比とする上で好ましいものとなる。

0012

請求項4に記載したような構成とすることにより、排気ガス浄化触媒劣化判定のために統合制御する場合に、請求項3に対応し効果を得ることができる。

0013

請求項5に記載したような構成とすることにより、複数気筒分類間での含有燃料量の対応関係を、比率として設定することにより、複数気筒分類間での含有燃料量の分配比率として把握することができる。

発明を実施するための最良の形態

0014

図1において、1は多気筒エンジンで、実施例ではV型多気筒エンジン(V型6気筒エンジン)とされている。エンジン1の吸気通路2は、サ−ジタンク3を有し、サ−ジタンク3に連なる共通吸気通路4には、その上流側から下流側へ順次、エアクリ−ナ5、エアフロ−メ−タ(吸入空気量検出手段)6、スロットル弁(吸入空気量調整手段、つまりエンジン負荷調整手段)7が配設されている。また、共通吸気通路4には、スロットル弁7をバイパスするバイパス通路8が設けられ、このバイパス通路8には、開度連続可変式のISCバルブ回転数調整手段)9が接続されている。

0015

サ−ジタンク3とエンジン1の左バンク1Lの各気筒とが、気筒毎に個々独立した独立吸気通路11Lを介して接続され、各独立吸気通路11Lにはそれぞれ燃料噴射弁(燃料供給手段)12Lが接続されている。同様に、サ−ジタンク3とエンジン1の右バンク1Rの各気筒とが、気筒毎に個々独立した独立吸気通路11Rを介して接続され、各独立吸気通路11Rにはそれぞれ燃料噴射弁12Rが接続されている。

0016

エンジン1の排気通路21は、左バンク11L用の左分岐排気通路22Lと、右バンク11R用の分岐排気通路22Rと、該22Lと22Rとが集合された集合排気通路23とを有する。集合排気通路23には、その上流側から下流側へ順次、上流側酸素センサ(O2センサ)24、排気ガス浄化触媒(三元触媒)25、下流側酸素センサ26が配設されている。また、上記分岐排気通路22L、22Rには、各気筒からの排気集合部分よりも下流位置において、酸素センサ27Lあるいは27Rが配設されている。

0017

後の説明からより明確になるが、左バンク用の気筒が左側気筒分類とされて、燃料噴射弁12Lと酸素センサ27Lとが、左バンク気筒の空燃比が理論空燃比となるようにフィ−ドバック制御する左側独立制御系の構成要素となる。同様に、右バンク用の気筒が右側気筒分類とされて、燃料噴射弁12Rと酸素センサ27Rとが、右バンク気筒の空燃比が理論空燃比となるようにフィ−ドバック制御する右側独立制御系の構成要素となる。また、酸素センサ24と左右の燃料噴射弁12L、12Rとが、左右バンク気筒全体の空燃比が理論空燃比となるようにフィ−ドバック制御する統合制御系の構成要素となる。

0018

31は燃料タンクであり、この燃料タンク31とサ−ジタンク3とが、パ−ジ経路32によって接続されている。このパ−ジ経路32は、キャニスタ33、キャニスタ33と燃料タンクク3とを接続する上流側パ−ジ通路34、キャニスタ33とサ−ジタンク3とを接続する下流側パ−ジ通路35、および下流側パ−ジ通路35に接続されたパ−ジバルブ36を有する。なお、符号33aは、キャニスタ33の大気開放口である。

0019

前記各酸素センサ24、26、27L、27Rはそれぞれ、理論空燃比よりもリッチであるかリタ−ンであるかによって出力信号反転する(出力電圧が大きく変化する)ものである。そして、酸素センサ24は、酸素センサ26と共働して、排気ガス浄化触媒25の劣化判定(診断)を行うためにも用いられる。より具体的には、酸素センサ24を用いた統合制御での空燃比フィ−ドバック制御時に、所定時間における酸素センサ24の出力信号の反転回数(H1)と、酸素センサ26の出力信号の反転回数(H2)とを比較することにより、触媒25が劣化しているか否かの判定が行われる(例えばH1/H2で示される反転比が、所定の基準値以上であるときは正常で、基準値未満のときに劣化と判定)。

0020

アイドル時において、ISCバルブ9をフィ−ドバック制御することにより、エンジン回転数が所定の目標アイドル回転数となるようにフィ−ドバック制御され、合わせて学習制御も行われる。また、アイドル時および後述する空燃比フィ−ドバック制御時には、パージ制御が行われて、パ−ジバルブ36を適宜開通させることにより、キャニスタ33に吸着されている蒸発燃料が、大気開放口33aからの空気と共に、吸気系の一部を構成するサ−ジタンク3へパージされる。

0021

アイドル回転数制御時において蒸発燃料をパージするときは、パージ流量分だけバイパスエア量が減量されるように、ISCバルブ9の開度が低減される。なお、アイドル回転数制御そのものは、本発明と直接関係ないのでこれ以上の説明は省略する。

0022

空燃比フィ−ドバック制御およびパージ制御のための制御系統が簡略的に図2に示される。この図2において、Uはマイクロコンピュ−タを利用して構成された制御ユニットで、この制御ユニットUからは、ISCバルブ9、パ−ジバルブ36、燃料噴射弁12L、12Rに出力される。制御ユニットUには、エアフロ−メ−タ6、酸素センサ24、26、27L、27Rからの出力信号の他、適宜のセンサあるいはスイッチ(検出手段)からなるセンサ群SGからの信号が入力される。センサ群SGは、後述する制御のために必要な各種データを検出するためのもので、エンジン回転数、冷却水温度外気温度大気圧等が含まれる。

0023

制御ユニットUによる蒸発燃料のパージを加味した空燃比フィ−ドバック制御の概要について、図3を参照しつつ説明する。まず、浄化触媒25の劣化判定を行わないときは、酸素センサ27L、27Rを利用した左右バンク1L、1R毎に独立した独立制御とされる。このとき、左バンク1L用の燃料噴射弁12Lからの燃料噴射量は、当該左バンク1Lに分配されるパージガス中の含有燃料量に応じて減量される。同様に、右バンク1R用の燃料噴射弁12Rからの燃料噴射量は、当該右バンク1Rに分配されるパージガス中の含有燃料量に応じて減量される。

0024

上記左右バンク1L、1Rへの含有燃料量は、パージガス濃度として、それぞれ、左右バンク1L、1R毎に個々独立して、空燃比フィ−ドバック補正値に基いて推定される(1次推定)。すなわち、フィ−ドバック補正値のなまし値に基いて、濃度学習値演算更新)、記憶される。図3には、左バンク1L用の濃度学習値が一点鎖線で示され、右バンク1R用の濃度学習値が破線で示される。

0025

上記独立制御を行っているとき、所定の浄化触媒劣化判定の実行条件満足されると、統合制御に切換えられる。この統合制御では、酸素センサ24の出力に基いて、左右の燃料噴射弁12L、12Rが共通に空燃比フィ−ドバック制御される。そして、この統合制御時にも、前述の独立制御時と同様に、空燃比フィ−ドバック補正値のなまし値に基いて、パージガス中の含有燃料量としてのパージガス濃度の学習値が演算、記憶される(2次推定)。この統合制御時の濃度学習値が、図3実線で示される。

0026

独立制御時における左右バンク1L、1Rの間での濃度学習値の対応関係が、図3において、L/Rの比率として示される。つまり、左バンク1Lの含有燃料量がLで、右バンク1Rの含有燃料量がRであり、その比率が例えばL/Rとして示すことができ。

0027

統合制御時において、統合制御用の濃度学習値がMの大きさのとき、このMが、上記比率、L/Rに基いて分配される。すなわち、統合制御時において、左バンク1L用の濃度学習値が、「2・M・L/(R+L)」として決定され、右バンク1R用の濃度学習値が、「2・M・R/(R+L)」として決定される(3次推定)。そして、統合制御時において、左バンク1L用の燃料噴射弁12Lからの燃料噴射量として、上述のように推定分配された濃度学習値「2・M・L/(R+L)」だけ減量され、右バンク1R用の燃料噴射弁12Rからの燃料噴射量として、上述のように推定分配された濃度学習値「2・M・R/(R+L)」だけ減量される。

0028

次に、図4図5のフロ−チャ−トを参照しつつ、パージが行われるときの空燃比フィ−ドバック制御について説明するが、以下の説明でQはステップを示す。

0029

図4は、パージ流量つまり、パージ流量に対応したパ−ジバルブ36の開度(駆動時間)を決定するためのものである。先ず、Q21において、目標パージ率が決定されるが、これは、パージガスを大気とみたときに、エアフロ−メ−タ6により検出される吸入空気量に対するパージガスの質量割合として決定される(単位%)。この目標パージ率は、当所は0にイニシャライズされているが、空燃比フィ−ドバック制御におけるフィ−ドバック補正量(理論空燃比からのずれ量)に応じて、適宜増減される。

0030

極力多量のパージ行われるような設定とすべく、空燃比フィ−ドバック補正量がリッチ側に大きくずれない範囲において、目標パージ率は大きく設定される。すなわち、目標パージ率は、空燃比フィ−ドバック補正量が10%以上ずれているときに漸減され、空燃比フィ−ドバック補正量が5〜10%の範囲ならばホ−ルドされ、空燃比フィ−ドバック補正量が5%未満ならば漸増される。

0031

Q22では、パ−ジバルブ36の前後の差圧が決定(推定)される。すなわち、エンジン運転状態(例えばエンジン回転数とエアフロ−メ−タ6で検出される吸入空気量)をパラメ−タとして設定されたマップ値吸気温度に応じて補正することにより吸気圧が決定され、この決定された吸気圧と検出される大気圧との差圧が、パ−ジバルブ36前後での差圧とされる。

0032

Q23では、パ−ジガスの上限値設定が行われる。この上限値設定は、パ−ジバルブ36を全開としたとき、その前後差圧で決定される最大体積流量に相当する(単位は毎分あたりのリットル)。次いで、Q24において、上述した上限値の質量変換がなされる(単位は毎秒あたり質量)。

0033

Q25では、Q21での目標パージ率とエアフロ−メ−タ6で検出された吸入空気量の質量流量とから、Q24で決定された上限値の範囲において、目標パージ質量(単位は毎秒あたりの質量)が決定される(パージガスは大気と同等とみる)。

0034

Q26では、Q25での質量流量を、体積流量に変換して、目標パージ体積流量が決定される(単位は毎分あたりのリットル)。Q27では、Q26の目標体積流量に相当するパ−ジバルブ36の駆動時間(単位周期あたりの開時間つまりデュティ比で、Q22で決定された前後差圧を考慮して決定される)。

0035

Q28では、Q27での駆動時間が、バッテリ電圧、無効デュ−ティ(駆動初期時の無効時間)によって補正され、この補正後の駆動時間(デュ−ティ比)、パ−ジバルブ36が開かれる。

0036

図5は、燃料供給の制御を示すもので、パ−ジ実行条件成立時かつ目標空燃比制御成立時に実行される制御である。まず、Q31において、図4のQ25において決定された目標パージ流量を、実際に吸気系にパージされるまでの応答遅れ分を勘案して、実パージ重量として決定される(遅れ補正の実行)。次に、Q32において、サ−ジタンク3に流入される全吸気量に対するパージガスの比率(単位は%)が決定される。

0037

Q33では、浄化触媒25の劣化判定を行う時期であるか否かが判別される。この劣化判定は、暖機完了後において、エンジン回転数、エンジン負荷、車速がそれぞれ所定域のときに、所定時間毎に定期的に行われる。このQ33の判別でNOのときは、独立制御を行うときであり、このときは、Q34に移行して、前述した独立制御が行われる。Q35では、独立制御時におけるフィ−ドバック補正値(CFB)のなまし値に基いて、濃度学習値が演算、記憶される。具体的には、濃度学習値は、CFBのなまし値が理論空燃比からのずれ量として燃料増量方向に2%以上であれば、所定ゲイン分づつ徐々に小さくされ(漸減)、CFBのなまし値が燃料減量方向に2%以上であれば所定ゲイン分づつ徐々に大きくされる(漸増)。

0038

なお、濃度学習値は、工場出荷段階では0にセットされていて、イグニッションスイッチをOFFしたときも記憶保持されるようになっている。また、濃度学習値の演算(更新)は、パージガス流量が所定以下(例えば毎分3リットル以下)の少量であるとき、冷却水温度が所定温度(例えば80度C)未満のとき、エンジン過渡運転時(定常以外)、およびエンジン始動直後は、それぞれ行われないようにされる(前回の値をそのま保持)。

0039

Q35の後、Q36において、前述したように、左右バンク1L、1R用にそれぞれ決定されている最新の濃度学習値に基いて、その比率(前述したL/R)が決定、記憶される。この後、Q37において、最終的に、Q36に記憶されている左右バンク用の各濃度学習値と、Q32で決定されたパージガス含有率とから、左右バンク1L、1Rに分配されるパージガス中の燃料量つまり含有燃料量が決定される。

0040

前記Q37で決定された左右バンクへ分配される含有燃料量は、左右の燃料噴射弁12L、12Rからの燃料噴射量から減量される補正値として使用されるものである。すなわち、燃料噴射量は、通常、エンジン回転数とエンジン負荷とに基づいて基本燃料噴射量が決定され、この基本燃料噴射量を、フィ−ドバック補正値、バッテリ電圧、吸気温度、大気圧等の各種補正値によって補正されるが、濃度学習値は燃料噴射量を減量させる補正値として使用されることになる。

0041

前記Q33の判別でYESのときは、Q38に移行して、統合制御が行われる。次いで、Q39において、統合制御用の濃度学習値が決定される。この後、Q40において、左右バンクへの含有燃料量の分配比が、Q36に記憶されている分配比として設定されて、前述のQ37へ移行する。

0042

上実施例について説明したが、本発明はこれに限らず、例えば次のような場合をも含むものである。

0043

(1)蒸発燃料のパージ実行条件としては適宜設定できるが、次のように設定するのが好ましい。すなわち、システムに異常がないことを前提として、冷却水温度が所定温度以上であること(燃料の暖機増量が行われていないこと)、外気温度が所定温度以上もしくは濃度学習値が所定値以上のとき(蒸発燃料の発生量が多いと予測されるとき)、エンジンの要求吸気量よりもパージ流量が小さいこと、エンジンの要求燃料量よりもパージガス中の含有燃料量が少ないことの全ての条件を満たした時に、パージの実行を行うようにする。

0044

(2)供給燃料量中に占めるパージガス中の含有燃料量が所定値以上のときは、所定値未満になるまでパージ量を減量するのが好ましい。また、フィ−ドバック補正値が所定時間以上継続して燃料減量方向の値を示すときも、パージ量を減量するのが好ましい。さらに、ある一部の気筒が失火したようなときは、パージを禁止あるいはパージ量を減量させるのが好ましい。

0045

(3)フィ−ドバック補正値(のなまし値)から濃度学習値を得るときのゲインは、ある一定値としてもよいが、所定条件に基いて、可変式(連続可変式あるいは3段階等の段階式)とすることもできる。例えば、所定時間内における酸素センサ出力の反転回数が少ない場合は多い場合に比して、濃度学習値のゲインを大きく設定することができる。また、濃度学習値が大きいときは小さいときに比して、ゲインを小さく設定するようにしてもよい。

0046

(4)気筒分類数を3以上としてもよく、またエンジンとしては直列エンジンであってもよい。

0047

(5)冷却水温度に応じてパージ量を変更するようにしてもよく、この場合は、冷却水温度が低い場合は高い場合に比してパージ量を少なくすればよい(連続可変式あるいは段階式にパージ量変更)。

0048

(6)濃度学習値の更新がされたときは、更新前の濃度学習値と更新後の濃度学習値との偏差分だけ、一気にフィ−ドバック補正値を変更するようにしてもよい。すなわち、例えば更新によって濃度学習値が小さくつまり減量されたとき、この減量分だけフィ−ドバック補正値を燃料増量方向に一気に大きくすることによって(濃度学習値が大きくされたときは、この逆)、空燃比のずれを防止すると共に、フィ−ドバック制御の追従性を高める上で好ましいものとなる。

0049

(7)システムの異状発生時には、蒸発燃料のパージを禁止するのが好ましいが(特にアイドル時にパージする場合)、基本のパージ量よりも減量させてパージを行うようにすることもでき、異状発生時用の特別の目標パージ量を設定することもできる。

0050

(8)システムの異状発生時には、誤学習防止のために、濃度学習を禁止するのが好ましい。なお、異状発生時としては、例えば濃度学習値が所定値以上になったとき、あるいは濃度学習値の変動幅が大きすぎるとき(例えば所定時間内の変動幅が所定値以上となったとき)として設定することができる。

0051

(9)本発明は、制御方法としても把握することが可能であり、また、フロ−チャ−トに示す各ステップ、センサや弁等の各種吸気類は、その機能内容(の上位概念)に手段の名称を付して表現することもできる。さらに、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に利点としてあるいは好ましいとして記載された内容に相当するものを提供することをも暗黙的に含むものである。

図面の簡単な説明

0052

図1本発明の一実施例を示す全体系統図。
図2制御系統例を示す簡略図。
図3パージガスの濃度学習値を図式的に示すタイムチャ−ト。
図4本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。
図5本発明の制御例を示すフロ−チャ−ト。

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0053

1:エンジン
1L:左バンク
1R:右バンク
2:吸気通路
12L:燃料噴射弁(左バンク用)
12R:燃料噴射弁(右バンク用)
22L:排気通路(左バンク用)
22R:排気通路(右バンク用)
23:共通排気通路
24:酸素センサ(統合制御用)
25:浄化触媒
27L:酸素センサ(左バンク用)
27R:酸素センサ(右バンク用)
31:燃料タンク
33:キャニスタ
36:パ−ジバルブ
U:制御ユニット

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