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技術 クレーンのジブ張出、格納装置及びその張出、格納方法

出願人 株式会社小松製作所小松メック株式会社
発明者 迎野雅行長谷川健浅野一喜
出願日 1996年8月7日 (23年3ヶ月経過) 出願番号 1996-224356
公開日 1997年12月16日 (21年11ヶ月経過) 公開番号 1997-323892
状態 特許登録済
技術分野 ジブクレーン(門形、ケーブルクレーン)
主要キーワード 二股ブラケット 相対角度α 先端部右 連結シリンダ シリンダピン 回転ブラケット 回転軸中心線 地上近傍
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年12月16日)のものです。
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図面 (20)

課題

移動式クレーンブーム側面に格納したジブ張出格納作業よ容易にする。

解決手段

トップブームの前方下端着脱自在に取着した先端シーブを有するシングルトップと、トップブームの先端上部とをリンク回動自在に連結する。シングルトップをトップブームの前方上部に持ち上げてからジブを俯伏してトップブームの前方に回動装置により回動する。このときジブを地面に対して鉛直にする。つぎに、補助フックジブ先端の下まで吊り下げ、ジブを起立するとワイヤーロープは自動的にジブ先端のガイドシーブに挿入される。

概要

背景

移動式クレーンには、伸縮自在なブームの他にジブを有するものがあり、このようなジブ装着のクレーンは例えば図32で表される。以下、図32によって従来のジブ装着の移動式クレーンを説明する。移動式クレーンは、車輪を有する下部走行体1の上に旋回自在な上部旋回体8を有し、上部旋回体8の略中央に伸縮自在なブーム3を起伏自在に備えている。また、クレーン作業時の車体の安定性を保つために、下部走行体1の前後左右アウトリガー2を設けている。ブーム3は、例えば3段伸縮ブームのときは、基段ブーム4と中間ブーム5と先端ブーム6とから構成されている。

先端ブーム6の先端部に吊り下げられた主フック用のワイヤロープ11の先端に主フック10を有し、主フック10によって荷を吊り上げる。そして、ウインチ操作によりワイヤロープ11の巻き上げ、巻き下げを行なったり、あるいはブーム3の伸縮、起伏及び旋回を行って、吊り荷を所定の高さ及び位置に移動することができる。ところが、移動式クレーンを設置している作業現場周囲状況によっては、ブーム3だけの作業範囲では狭いのでさらに作業範囲を拡大したい場合がある。

このような作業範囲の拡大に対応するために、先端ブーム6の先端部にジブ7を連結してジブ7で作業できるようになっている。ジブ7は、未使用時は先端ブーム6との連結を外され、例えば図32の例では基端ブーム4の左側方に格納されている。使用するときには、ジブ7を回動させて先端ブーム6の前方に張り出すが、このために、まず、先端ブーム6及びジブ7を先端ブーム6の先端部の左側面の上下に設けられた連結ピン35a、35bにより回動自在に連結する。次に、ジブ7は先端ブーム6の側方から前方に亘る角度範囲で連結ピン35a、35bの回りに回動させて先端ブーム6の前方に張り出すようにしている。

ジブ7は、ジブ本体40と、ジブ本体40を先端ブーム6の先端部に連結するためのジブブラケット30と、ジブ本体40をジブブラケット30に対して起伏させるためのジブ起伏シリンダ50とから構成されている。ジブブラケット30とジブ本体40とは、水平面内にあってジブ本体40の長手方向の軸線に垂直な枢軸ピン31によって回動自在に連結される。また、ジブ起伏シリンダ50とジブブラケット30とは枢軸ピン31に平行な枢軸ピン51により、また、ジブ起伏シリンダ50とジブ本体40とは枢軸ピン31に平行な枢軸ピン52により、それぞれ回動自在に連結されている。ジブ起伏シリンダ50の伸縮によって、ジブブラケット30に対してジブ本体40が枢軸ピン31の回りに起伏される。

先端ブーム6の先端部上面に補助フック20用のワイヤロープ21をガイドするガイドシーブ22が設けられ、先端ブーム6の先端部前面にはガイドシーブ22からのワイヤロープ21を補助フック20に導く先端シーブ23が設けられている。また、ジブブラケット30の上面には、補助フック20用のワイヤロープ21をガイドしてジブ本体40の先端に導くガイドシーブ32を設けている。ジブ7を使用してないときは、先端シーブ23を経由して補助フック20用のワイヤロープの巻上げ及び巻下げが行われる。ジブ7での吊り荷作業時には、補助フック20を使用するのでワイヤロープ21を掛け換える必要がある。ワイヤロープ21は先端シーブ23から外され、ジブ張出後に先端ブーム6の先端部のガイドシーブ22からこのガイドシーブ32を経由してジブ本体40の先端部のシーブまで導かれ、ジブ作業用として使用される。

通常、ジブ7は未使用時には基段ブーム4の側面に格納されている。ジブ7が基段ブーム4の左側面に格納されているときにジブ本体40を固定するために、基段ブーム4及びジブ本体40にブラケットをそれぞれ設けている。図33は、基段ブーム4にジブ本体40が固定されている状態の平面図である。ジブ本体40の右側面の略中央位置には係止ピン46a、46bを有するブラケット46が固設され、ジブ本体40の右側面の先端部40bにはブラケット47bが固設されている。また、基段ブーム4の左側面には、上記ブラケット46及びブラケット47bにそれぞれ対応する所定の位置にブラケット45とブラケット47aを固設している。

ブラケット47a及びブラケット47bにはそれぞれ固定ピン48が挿入される孔が設けられ、ジブ格納時は両者の孔を合わせて固定ピン48で固定している。図34は、図33におけるブラケット45及びブラケット46のY視図である。ブラケット45は、基段ブーム4の長手方向に貫通する孔45a、45bを有している。また、ブラケット46は上記孔45a、45bにそれぞれ基段ブーム4の前方から挿入されて係合する係止ピン46a、46bを有している。ジブ格納時は、係止ピン46a、46bが孔45a、45bにそれぞれ係合した状態でジブ本体40が基段ブーム4に固定されている。

図35に、先端ブーム6とジブブラケット30との連結部の平面図を示しており、以下図35に基づいて詳細に説明する。先端ブーム6の先端部の左側面6aに上下にそれぞれブラケット27a、27bを設け、右側面6bに上下にそれぞれブラケット28a、28bを設けている。また、ジブ7が基段ブーム4の左側面に格納されている状態でブーム3の前方を見て、ジブブラケット30の先端部の右側面には上下にそれぞれブラケット33a、33bを設け、左側面には上下にそれぞれブラケット34a、34bを設けている。各ブラケットには連結孔が設けられていて、各ブラケット27aと33a、27bと33b、28aと34a、28bと34bはそれぞれ連結ピン35a、35b、36a及び36bによって連結される。本実施例では、連結ピン35a、35bの芯を結ぶ軸線は、鉛直面内に含まれると同時に、ブーム3の長手方向の軸線に垂直な方向を向いている。

また、ジブ7を先端ブーム6に対して連結ピン35a、35bの回りに略180度回動するための回動シリンダ55を備えている。ジブブラケット30の後端部(ジブ本体40寄り)の右側面にブラケット37を設け、回動シリンダ55の一端側は枢軸ピン38によって回動自在にブラケット37に取着される。回動シリンダ55の他端側は、ブラケット56の一端に取着される。ブラケット56の他端は、リンク部材57及びリンク部材58の一端に枢軸ピン59によって回動自在に連結される。先端ブーム6の先端部の左側面6aにブラケット25を設け、リンク部材57の他端がブラケット25に枢軸ピン26によって回動自在に連結される。リンク部材58の他端は、ジブブラケット30の先端部右側面の上部にある前記ブラケット33aの先端部寄りに枢軸ピン39によって回動自在に連結される。

枢軸ピン26、59、39及び連結ピン35aは4節リンクを構成している。いま、回動シリンダ55が伸長すると、枢軸ピン59が先端ブーム6の前方に押され、上記4節リンクはリンク部材57及びリンク部材58のなす角度が開く方向に作用する。これに伴い、枢軸ピン26及び枢軸ピン39は連結ピン35aを中心にしてお互いに離れる方向に力を受け、よってジブブラケット30は先端ブーム6の前方に連結ピン35aの回りを回動することになる。回動シリンダ55が縮小すると、上記と反対に枢軸ピン59が先端ブーム6の後方に引っ張られ、4節リンクはリンク部材57及びリンク部材58のなす角度が小さくなる方向に作用する。よって、ジブブラケット30は先端ブーム6の側方に連結ピン35aの回りを回動することになる。

このような構成において、ジブ7を使用するときには、先端ブーム6の先端部にジブ7を張出て連結し、この後補助フック20用のワイヤロープ21を先端ブーム6の先端部からジブ本体40の先端部まで導くために、ワイヤロープ21を掛け換える必要がある。図36に、ジブ7の張出及びワイヤロープ21の掛換え方法の手順を示しており、また図37から図40はこの手順を説明するための図である。以下に、図36ないし図40を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明では、手順の各ステップを「S」で表す。図37は、手順の初期状態を表している。ここで、ジブ張出作業の準備として、下部走行体1のアウトリガー2を最大長さに張出ているものとする。

(S21)ブーム3を略水平で、かつ、最縮小状態にする。
(S22)ウインチを巻き下げて補助フック用のワイヤロープ21を弛め(図37のワイヤロープ21aの状態)、補助フック20を地面GLに接地させて寝かせる。
(S23)ジブ7の固定ピン48(図33参照)を抜き、人力又は油圧アクチュエータ等でジブブラケット30を先端ブーム6側に押す。(この操作を「ジブを振り出す」と言う。)

(S24)先端ブーム6の先端部の左側面6aにあるブラケット27a、27bの連結孔と、ジブブラケット30の前方右端部にあるブラケット33a、33bの連結孔とを係合させ、連結ピン35a、35bをそれぞれ挿入して連結する。
(S25)先端シーブ23から補助フック用のワイヤロープ21を外し、先端ブーム6の右側面に垂らす。(図37のワイヤロープ21の状態)

(S26)ブーム3を徐々に所定角度まで起こす。このとき、補助フック20が地面に接地した状態を保てるように、ワイヤロープ21を弛めながらブーム3を起こして行く。
(S27)ブーム長を最縮小状態から所定長さだけ伸長する。

図38は、このときの移動式クレーンの側面図を表す。ブーム3が起きるのに伴って、ワイヤロープ21は先端ブーム6の先端部上面のガイドシーブ22から先端ブーム6の右側面に垂れた状態を保つ。そして、ブーム長を最縮小状態から所定長さだけ伸長すると、ジブブラケット30の先端部は連結ピン35a、35bによって先端ブーム6に連結されているので、ジブ本体40がブーム3の伸長に伴ってブーム前方に引き上げられる。よって、ジブ7の係止ピン46a、46bがブラケット45の孔45a、45bから抜かれる。(図34参照)この状態では、ジブ起伏シリンダ50は停止状態で作動ロックされているので、ジブ本体40はジブブラケット30にジブ起伏シリンダ50によって支持されている。

(S28)ジブ起伏シリンダ50を作動させてジブ本体40を伏せ、ブーム3の長手方向の軸線に対して略垂直になるようにする。このときの様子を、図39に示す。ジブ本体40は、ジブ起伏シリンダ50によって枢軸ピン31の回りに回動させられて40aの位置になり、ブーム3の長手方向の軸線に対して略垂直な方向を向く。このとき、ブーム3が所定角度だけ起きて、また所定ブーム長だけ伸長しているので、ジブ先端部が地面GLの近傍になる。

(S29)回動シリンダ55を伸長させてジブブラケット30及びジブ本体40を連結ピン35a、35bの回りに180度回動させ、先端ブーム6の前方(図39の40bの位置)にジブ本体40を張り出す。

(S30)ジブ起伏シリンダ50を作動させてジブ本体40を枢軸ピン31の回りに回転させて起こしながら、ブーム3を徐々に伏せ、ジブ本体40とブーム3を略水平の状態にする。図40は、この様子を示している。ジブ本体40とブーム3が略水平になったとき、補助フック20は手順の初期段階で地面GLに置いたときと同じ位置20a、すなわち先端ブーム6の先端部近傍に寝かせてある。

(S31)先端ブーム6の先端部の右側面6bにあるブラケット28a、28bの孔と、ジブブラケット30のブラケット34a、34bの孔との位置を合わせ、連結ピン36a、36bをそれぞれ挿入して連結する。(図35参照)
(S32)補助フック20やワイヤロープ21をジブ7の先端部近傍に移動し、ジブブラケット30の上面のガイドシーブ32や、ジブ本体40の先端部にあるロードシーブ41及びガイドシーブ42にワイヤロープ21を挿入する。このとき、図40のように、オペレータは補助フック20をジブ7の先端部近傍の20bの位置まで持って移動する。また、ワイヤロープ21の掛換えのために、オペレータはワイヤロープ21も持って移動することになる。

概要

移動式クレーンのブーム側面に格納したジブの張出、格納作業よ容易にする。

トップブームの前方下端着脱自在に取着した先端シーブを有するシングルトップと、トップブームの先端上部とをリンクで回動自在に連結する。シングルトップをトップブームの前方上部に持ち上げてからジブを俯伏してトップブームの前方に回動装置により回動する。このときジブを地面に対して鉛直にする。つぎに、補助フックをジブ先端の下まで吊り下げ、ジブを起立するとワイヤーロープは自動的にジブ先端のガイドシーブに挿入される。

目的

本発明は、上記従来の問題を鑑みてなされたものであり、補助フック及びワイヤロープを持って移動すること無しに、容易に補助フックの着脱を可能とすると共に、ワイヤロープの掛換え作業の省力化が図れ、また、ジブ振り出し時回転ブラケットとトップブームの連結穴の係合、ならびに連結ピンの挿入が容易に行えるクレーンのジブ張出、格納装置及び方法を提供することを目的としている。

効果

実績

技術文献被引用数
1件
牽制数
1件

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請求項1

移動式クレーンブーム(3) の側面に並設して格納したジブ(7) と、このジブ(7) を起伏自在に取着し、かつ、ブーム(3) の先端に回動自在に取着される回転ブラケット(30)とを備え、使用時には回転ブラケット(30)を回動させてジブ(7) をブーム(3) の前方に張出、ブーム(3) とジブ(7) とをブーム(3) の先端部で連結するジブ張出、格納装置において、前記ブーム(3) の前方下端着脱自在に取着される先端シーブ(23)と、前記回転ブラケット(30)を格納位置からブーム(3) の前方へ向かって横方向へ回動装置(80)により回動するときに、前記先端シーブ(23)をブーム(3) の前方上方に位置させるために、前記先端シーブ(23)と前記ブーム(3) の先端上部とを上下方向に回動自在に連結するリンク(123) とを備えたことを特徴とするクレ−ンのジブ張出、格納装置。

請求項2

前記ブーム(3) に付設される先端シーブ(23)が、ジブ(7) を張出たときは補助フック(20)用のワイヤロープ(21)のガイドシーブと兼用されることを特徴とする請求項1のクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項3

前記ジブ(7) をブーム(3) の格納位置で俯伏させ、ブーム3の前方へ回動したときに、前記ジブ(7) が地面に対してほぼ鉛直で、かつ、ブーム(3) との相対角度が約85°以下となるような、回転ブラケット(30)とジブ(7) とを連結するジブ起伏シリンダ(50)を備えたことを特徴とする請求項1あるいは請求項2のクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項4

前記ジブ(7) を俯伏して回動するときに、前記ジブ(7) の重心位置がほぼ回転ブラケット(30)のブーム(3) に対する回転軸中心線上に位置していることを特徴とする請求項1、請求項2、あるいは請求項3のクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項5

前記ジブ(7) が地面に対してほぼ鉛直姿勢であるときに、前記先端シーブ(23)と、ジブ(7) 先端部に取着されたガイドシーブ(42)と、ジブ(7) 先端に取着されたロードシーブ(41)とが前方より見てほぼ一直線上にあることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかのクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項6

請求項1記載のクレーンのジブ張出、格納装置において、ブーム(3) の先端部にリンク(123) を回動するリンク回動駆動装置(140) を備えたことを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項7

請求項1記載のクレーンのジブ張出、格納装置において、前記リンク(123) を上方に所定の位置まで回動したときに、前記リンク(123) の先端部とブーム(3) の先端部とを連結する連結リンク(150) を備えたことを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項8

請求項1記載のクレーンのジブ張出、格納装置において、前記回動装置(80)は、ジブ(7) とブーム(3) とを離脱あるいは連結する回転ブラケット(30)と、この回転ブラケット(30)の上面に固着されたピン(101) に一端が回動自在に装着された第1リンク(102) と、この第1リンク(102) の他端に一端が回動自在に装着された第2リンク(104) と、前記ブーム(3) と前記回転ブラケット(30)との左右方向の一端部を伸長して連結するロックシリンダ(110) と、このロックシリンダ(110) に回転自在に装着され、かつ、前記第2リンク(104) の他端と回動自在に連結する第3リンク(112) と、前記一端が回転ブラケット(30)に、他端が前記第1リンク(102) に連結する回転シリンダ(106) とからなることを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項9

請求項6及び請求項8記載のクレーンのジブ張出、格納装置において、前記リンク回動駆動装置(140) は、ブーム(3) と回転ブラケット(30)との左右方向の一端部を連結するロックシリンダ(110) により駆動される中間レバー(141) と、リンク(123) と前記中間レバー(141) とを連結する連結ロッド(146) とよりなることを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項10

請求項8記載のクレーンのジブ張出、格納装置において、前記回転ブラケット(30)が、その基端の左右の一側にブーム(3) の先端の一側と垂直方向連結ピン(113)(117)により連結するピン穴(91c)(93c)を備え、その基端の左右の他側にブーム(3) の先端の左右の他側と垂直方向の連結ピンにより連結するピン穴(94c)(95c)を備えたことを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項11

請求項8記載のクレーンのジブ張出、格納装置において、前記第2リンク(104) の他端が、前記第3リンク(112) 及びトップブーム(6) の先端の左右の一側と連結ピン(114) により連結するピン穴(105c)を備えたことを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項12

請求項8記載のクレーンのジブ張出、格納装置において、前記ロックシリンダ(110) が、シリンダ(111) の後端部及びピストンロッド(115) の先端部に、それぞれ回転ブラケット(30)の基端の左右の一側ピン穴(91c)(93c)に係合する連結ピン(113)(117)を備えるとともに、前記シリンダ(111) に回転自在に装着された第3リンク(112) の先端部に前記第2リンク(104) の他端のピン穴(105c)に係合する連結ピン(114) を備えたことを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項13

請求項8記載のクレーンのジブ張出、格納装置において、前記回転シリンダ(106) を短縮したときに、前記第3リンク(112) の連結ピン(114) を所定の場所に位置させるための位置調整手段を設けたことを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項14

請求項8記載のクレーンのジブ張出、格納装置において、前記回転ブラケット(30)を回動させてブーム(3) の前方に張出たときの、前記回転ブラケット(30)と前記ブーム(3) との相対位置を調整するための位置調整手段を設けたことを特徴とするクレーンのジブ張出、格納装置。

請求項15

ブームの側面にジブを格納し、トップブームの前方下端に補助フック用のワイヤロープを導くガイドシーブを有するクレーンの、ジブ張出及び格納時のワイヤロープの掛け換え方法において、ジブ使用時には、トップブームの前方下端に位置している先端シーブをトップブームの前方上方へ回動させたのち、ジブを格納位置で俯伏させ、ブームの前方へ回動することを特徴とするクレーンのジブ張出、格納方法

請求項16

地面に対してほぼ鉛直なジブを、ブームの前方へ回動したのち前方へ起立させたとき、補助フック用のワイヤロープがジブ先端のガイドシーブに自動的に挿入されることを特徴とする請求項12のクレーンのジブ張出、格納方法。

技術分野

0001

本発明は、移動式クレーンジブ張出格納装置及び方法に関する。

背景技術

0002

移動式クレーンには、伸縮自在なブームの他にジブを有するものがあり、このようなジブ装着のクレーンは例えば図32で表される。以下、図32によって従来のジブ装着の移動式クレーンを説明する。移動式クレーンは、車輪を有する下部走行体1の上に旋回自在な上部旋回体8を有し、上部旋回体8の略中央に伸縮自在なブーム3を起伏自在に備えている。また、クレーン作業時の車体の安定性を保つために、下部走行体1の前後左右アウトリガー2を設けている。ブーム3は、例えば3段伸縮ブームのときは、基段ブーム4と中間ブーム5と先端ブーム6とから構成されている。

0003

先端ブーム6の先端部に吊り下げられた主フック用のワイヤロープ11の先端に主フック10を有し、主フック10によって荷を吊り上げる。そして、ウインチ操作によりワイヤロープ11の巻き上げ、巻き下げを行なったり、あるいはブーム3の伸縮、起伏及び旋回を行って、吊り荷を所定の高さ及び位置に移動することができる。ところが、移動式クレーンを設置している作業現場周囲状況によっては、ブーム3だけの作業範囲では狭いのでさらに作業範囲を拡大したい場合がある。

0004

このような作業範囲の拡大に対応するために、先端ブーム6の先端部にジブ7を連結してジブ7で作業できるようになっている。ジブ7は、未使用時は先端ブーム6との連結を外され、例えば図32の例では基端ブーム4の左側方に格納されている。使用するときには、ジブ7を回動させて先端ブーム6の前方に張り出すが、このために、まず、先端ブーム6及びジブ7を先端ブーム6の先端部の左側面の上下に設けられた連結ピン35a、35bにより回動自在に連結する。次に、ジブ7は先端ブーム6の側方から前方に亘る角度範囲で連結ピン35a、35bの回りに回動させて先端ブーム6の前方に張り出すようにしている。

0005

ジブ7は、ジブ本体40と、ジブ本体40を先端ブーム6の先端部に連結するためのジブブラケット30と、ジブ本体40をジブブラケット30に対して起伏させるためのジブ起伏シリンダ50とから構成されている。ジブブラケット30とジブ本体40とは、水平面内にあってジブ本体40の長手方向の軸線に垂直な枢軸ピン31によって回動自在に連結される。また、ジブ起伏シリンダ50とジブブラケット30とは枢軸ピン31に平行な枢軸ピン51により、また、ジブ起伏シリンダ50とジブ本体40とは枢軸ピン31に平行な枢軸ピン52により、それぞれ回動自在に連結されている。ジブ起伏シリンダ50の伸縮によって、ジブブラケット30に対してジブ本体40が枢軸ピン31の回りに起伏される。

0006

先端ブーム6の先端部上面に補助フック20用のワイヤロープ21をガイドするガイドシーブ22が設けられ、先端ブーム6の先端部前面にはガイドシーブ22からのワイヤロープ21を補助フック20に導く先端シーブ23が設けられている。また、ジブブラケット30の上面には、補助フック20用のワイヤロープ21をガイドしてジブ本体40の先端に導くガイドシーブ32を設けている。ジブ7を使用してないときは、先端シーブ23を経由して補助フック20用のワイヤロープの巻上げ及び巻下げが行われる。ジブ7での吊り荷作業時には、補助フック20を使用するのでワイヤロープ21を掛け換える必要がある。ワイヤロープ21は先端シーブ23から外され、ジブ張出後に先端ブーム6の先端部のガイドシーブ22からこのガイドシーブ32を経由してジブ本体40の先端部のシーブまで導かれ、ジブ作業用として使用される。

0007

通常、ジブ7は未使用時には基段ブーム4の側面に格納されている。ジブ7が基段ブーム4の左側面に格納されているときにジブ本体40を固定するために、基段ブーム4及びジブ本体40にブラケットをそれぞれ設けている。図33は、基段ブーム4にジブ本体40が固定されている状態の平面図である。ジブ本体40の右側面の略中央位置には係止ピン46a、46bを有するブラケット46が固設され、ジブ本体40の右側面の先端部40bにはブラケット47bが固設されている。また、基段ブーム4の左側面には、上記ブラケット46及びブラケット47bにそれぞれ対応する所定の位置にブラケット45とブラケット47aを固設している。

0008

ブラケット47a及びブラケット47bにはそれぞれ固定ピン48が挿入される孔が設けられ、ジブ格納時は両者の孔を合わせて固定ピン48で固定している。図34は、図33におけるブラケット45及びブラケット46のY視図である。ブラケット45は、基段ブーム4の長手方向に貫通する孔45a、45bを有している。また、ブラケット46は上記孔45a、45bにそれぞれ基段ブーム4の前方から挿入されて係合する係止ピン46a、46bを有している。ジブ格納時は、係止ピン46a、46bが孔45a、45bにそれぞれ係合した状態でジブ本体40が基段ブーム4に固定されている。

0009

図35に、先端ブーム6とジブブラケット30との連結部の平面図を示しており、以下図35に基づいて詳細に説明する。先端ブーム6の先端部の左側面6aに上下にそれぞれブラケット27a、27bを設け、右側面6bに上下にそれぞれブラケット28a、28bを設けている。また、ジブ7が基段ブーム4の左側面に格納されている状態でブーム3の前方を見て、ジブブラケット30の先端部の右側面には上下にそれぞれブラケット33a、33bを設け、左側面には上下にそれぞれブラケット34a、34bを設けている。各ブラケットには連結孔が設けられていて、各ブラケット27aと33a、27bと33b、28aと34a、28bと34bはそれぞれ連結ピン35a、35b、36a及び36bによって連結される。本実施例では、連結ピン35a、35bの芯を結ぶ軸線は、鉛直面内に含まれると同時に、ブーム3の長手方向の軸線に垂直な方向を向いている。

0010

また、ジブ7を先端ブーム6に対して連結ピン35a、35bの回りに略180度回動するための回動シリンダ55を備えている。ジブブラケット30の後端部(ジブ本体40寄り)の右側面にブラケット37を設け、回動シリンダ55の一端側は枢軸ピン38によって回動自在にブラケット37に取着される。回動シリンダ55の他端側は、ブラケット56の一端に取着される。ブラケット56の他端は、リンク部材57及びリンク部材58の一端に枢軸ピン59によって回動自在に連結される。先端ブーム6の先端部の左側面6aにブラケット25を設け、リンク部材57の他端がブラケット25に枢軸ピン26によって回動自在に連結される。リンク部材58の他端は、ジブブラケット30の先端部右側面の上部にある前記ブラケット33aの先端部寄りに枢軸ピン39によって回動自在に連結される。

0011

枢軸ピン26、59、39及び連結ピン35aは4節リンクを構成している。いま、回動シリンダ55が伸長すると、枢軸ピン59が先端ブーム6の前方に押され、上記4節リンクはリンク部材57及びリンク部材58のなす角度が開く方向に作用する。これに伴い、枢軸ピン26及び枢軸ピン39は連結ピン35aを中心にしてお互いに離れる方向に力を受け、よってジブブラケット30は先端ブーム6の前方に連結ピン35aの回りを回動することになる。回動シリンダ55が縮小すると、上記と反対に枢軸ピン59が先端ブーム6の後方に引っ張られ、4節リンクはリンク部材57及びリンク部材58のなす角度が小さくなる方向に作用する。よって、ジブブラケット30は先端ブーム6の側方に連結ピン35aの回りを回動することになる。

0012

このような構成において、ジブ7を使用するときには、先端ブーム6の先端部にジブ7を張出て連結し、この後補助フック20用のワイヤロープ21を先端ブーム6の先端部からジブ本体40の先端部まで導くために、ワイヤロープ21を掛け換える必要がある。図36に、ジブ7の張出及びワイヤロープ21の掛換え方法の手順を示しており、また図37から図40はこの手順を説明するための図である。以下に、図36ないし図40を参照しながら詳細に説明する。尚、以下の説明では、手順の各ステップを「S」で表す。図37は、手順の初期状態を表している。ここで、ジブ張出作業の準備として、下部走行体1のアウトリガー2を最大長さに張出ているものとする。

0013

(S21)ブーム3を略水平で、かつ、最縮小状態にする。
(S22)ウインチを巻き下げて補助フック用のワイヤロープ21を弛め(図37のワイヤロープ21aの状態)、補助フック20を地面GLに接地させて寝かせる。
(S23)ジブ7の固定ピン48(図33参照)を抜き、人力又は油圧アクチュエータ等でジブブラケット30を先端ブーム6側に押す。(この操作を「ジブを振り出す」と言う。)

0014

(S24)先端ブーム6の先端部の左側面6aにあるブラケット27a、27bの連結孔と、ジブブラケット30の前方右端部にあるブラケット33a、33bの連結孔とを係合させ、連結ピン35a、35bをそれぞれ挿入して連結する。
(S25)先端シーブ23から補助フック用のワイヤロープ21を外し、先端ブーム6の右側面に垂らす。(図37のワイヤロープ21の状態)

0015

(S26)ブーム3を徐々に所定角度まで起こす。このとき、補助フック20が地面に接地した状態を保てるように、ワイヤロープ21を弛めながらブーム3を起こして行く。
(S27)ブーム長を最縮小状態から所定長さだけ伸長する。

0016

図38は、このときの移動式クレーンの側面図を表す。ブーム3が起きるのに伴って、ワイヤロープ21は先端ブーム6の先端部上面のガイドシーブ22から先端ブーム6の右側面に垂れた状態を保つ。そして、ブーム長を最縮小状態から所定長さだけ伸長すると、ジブブラケット30の先端部は連結ピン35a、35bによって先端ブーム6に連結されているので、ジブ本体40がブーム3の伸長に伴ってブーム前方に引き上げられる。よって、ジブ7の係止ピン46a、46bがブラケット45の孔45a、45bから抜かれる。(図34参照)この状態では、ジブ起伏シリンダ50は停止状態で作動ロックされているので、ジブ本体40はジブブラケット30にジブ起伏シリンダ50によって支持されている。

0017

(S28)ジブ起伏シリンダ50を作動させてジブ本体40を伏せ、ブーム3の長手方向の軸線に対して略垂直になるようにする。このときの様子を、図39に示す。ジブ本体40は、ジブ起伏シリンダ50によって枢軸ピン31の回りに回動させられて40aの位置になり、ブーム3の長手方向の軸線に対して略垂直な方向を向く。このとき、ブーム3が所定角度だけ起きて、また所定ブーム長だけ伸長しているので、ジブ先端部が地面GLの近傍になる。

0018

(S29)回動シリンダ55を伸長させてジブブラケット30及びジブ本体40を連結ピン35a、35bの回りに180度回動させ、先端ブーム6の前方(図39の40bの位置)にジブ本体40を張り出す。

0019

(S30)ジブ起伏シリンダ50を作動させてジブ本体40を枢軸ピン31の回りに回転させて起こしながら、ブーム3を徐々に伏せ、ジブ本体40とブーム3を略水平の状態にする。図40は、この様子を示している。ジブ本体40とブーム3が略水平になったとき、補助フック20は手順の初期段階で地面GLに置いたときと同じ位置20a、すなわち先端ブーム6の先端部近傍に寝かせてある。

0020

(S31)先端ブーム6の先端部の右側面6bにあるブラケット28a、28bの孔と、ジブブラケット30のブラケット34a、34bの孔との位置を合わせ、連結ピン36a、36bをそれぞれ挿入して連結する。(図35参照)
(S32)補助フック20やワイヤロープ21をジブ7の先端部近傍に移動し、ジブブラケット30の上面のガイドシーブ32や、ジブ本体40の先端部にあるロードシーブ41及びガイドシーブ42にワイヤロープ21を挿入する。このとき、図40のように、オペレータは補助フック20をジブ7の先端部近傍の20bの位置まで持って移動する。また、ワイヤロープ21の掛換えのために、オペレータはワイヤロープ21も持って移動することになる。

発明が解決しようとする課題

0021

これまで説明したように、従来のジブ張出方法においては、ジブ7の張出終了後にオペレータは補助フック20をブーム3の先端部近傍からジブ7の先端部近傍まで持って移動しなければならない。このとき、オペレータは重い補助フック20を持って移動するので、作業性が良くなく、またオペレータの疲労度が大きくなるという問題があった。

0022

また、ワイヤロープ21の掛換えのとき、このロープが重いので、オペレータはワイヤロープ21を地面に接触させたまま移動させている。このとき、ワイヤロープ21が汚れてしまうので、ワイヤロープ21の寿命の低下や他の部分の磨耗等を発生し易い。

0023

補助フックを地面に置いたままワイヤロープ21を繰り出す作業のとき、ワイヤロープ21にテンションを加えずにウインチをほどくため、ウインチドラムへの巻き取り時に乱巻きを発生し易くなる。

0024

さらに、ジブ7の張出終了後にワイヤロープ21を前記枠体のガイドシーブ、ジブ7のガイドシーブ及びジブ7のロードシーブに掛け換える必要があり、この掛換え作業脚立を使用した高所での作業となり、オペレータにとって危険であり、大変な苦渋作業となっている。

0025

これらの作業はオペレータが直接ワイヤロープに手を触れての重作業となるため、ワイヤロープ独特の油や汚れが手に着く他、怪我の原因ともなっている。

0026

全体を通じて時間がかかるため、作業効率が悪く、オペレータの負担が大きい。

0027

また、ジブを振り出してジブブラケットの一側とトップブームの一側とを連結する場合、両者を連結する連結孔の係合が難しく、連結穴係合後もオペレータはピンの挿入をしなければならず、人手がかかる。

0028

本発明は、上記従来の問題を鑑みてなされたものであり、補助フック及びワイヤロープを持って移動すること無しに、容易に補助フックの着脱を可能とすると共に、ワイヤロープの掛換え作業の省力化が図れ、また、ジブ振り出し時回転ブラケットとトップブームの連結穴の係合、ならびに連結ピンの挿入が容易に行えるクレーンのジブ張出、格納装置及び方法を提供することを目的としている。

課題を解決するための手段

0029

上記の目的を達成するために、本発明に係わるクレーンのジブ張出、格納装置の第1の発明は、移動式クレーンのブーム3の側面に並設して格納したジブ7と、このジブ7を起伏自在に取着し、かつ、ブーム3の先端に回動自在に取着される回転ブラケット30とを備え、使用時には回転ブラケット30を回動させてジブ7をブーム3の前方に張出、ブーム3とジブ7とをブーム3の先端部で連結するジブ張出、格納装置において、前記ブーム3の前方下端に着脱自在に取着される先端シーブ23と、前記回転ブラケット30を格納位置からブーム3の前方へ向かって横方向へ回動装置80により回動するときに、前記先端シーブ23をブーム3の前方上方に位置させるために、前記先端シーブ23と前記ブーム3の先端上部とを上下方向に回動自在に連結するリンク123とを備えた構成としている。

0030

第1の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第2の発明は、前記ブーム3に付設される先端シーブ23が、ジブ7を張出たときの補助フック20用のワイヤロープ21のガイドシーブとからなる。

0031

第1の発明あるいは第2の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第3の発明は、前記ジブ7をブーム3の格納位置で俯伏させ、ブーム3の前方へ回動したときに、前記ジブ7が地面に対してほぼ鉛直で、かつ、ブーム3との相対角度が約85°以下となるような、回転ブラケット30とジブ7とを連結するジブ起伏シリンダ50を備えている。

0032

第1の発明、第2の発明あるいは第3の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第4の発明は、前記ジブ7を俯伏して回動するときに、前記ジブ7の重心位置がほぼ回転ブラケット30のブーム3に対する回転軸中心線上に位置している。

0033

第1の発明から第4の発明のいずれかを主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第5の発明は、前記ジブ7が地面に対してほぼ鉛直姿勢であるときに、前記先端シーブ23と、ジブ7先端部に取着されたガイドシーブ42と、ジブ7先端に取着されたロードシーブ41とが前方より見てほぼ一直線上にある。

0034

第1の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第6の発明は、ブーム3の先端部にリンク123を回動するリンク回動駆動装置140を備えている。

0035

第1の発明を車体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第7の発明は、前記リンク123を上方に所定の位置まで回動したときに、前記リンク123の先端部とブーム3の先端部とを連結する連結リンク150を備えている。

0036

第1の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第8の発明は、前記回動装置80は、ジブ7とブーム3とを離脱あるいは連結する回転ブラケット30と、この回転ブラケット30の上面に固着されたピン101に一端が回動自在に装着された第1リンク102と、この第1リンク102の他端に一端が回動自在に装着された第2リンク104と、前記ブーム3と前記回転ブラケット30との左右方向の一端部を伸長して連結するロックシリンダ110と、このロックシリンダ110に回転自在に装着され、かつ、前記第2リンク104の他端と回動自在に連結する第3リンク112と、前記一端が回転ブラケット30に、他端が前記第1リンク102に連結する回転シリンダ106とからなる。

0037

第6の発明あるいは第8の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第9の発明は、前記リンク回動駆動装置140は、ブーム3と回転ブラケット30との左右方向の一端部を連結するロックシリンダ110により駆動される中間レバー141と、リンク123と前記中間レバー141とを連結する連結ロッド146とからなる。

0038

第8の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第10の発明は、前記回転ブラケット30が、その基端の左右の一側にブーム3の先端の一側と垂直方向の連結ピン113、117により連結するピン穴91c、93cを備え、その基端の左右の他側にブーム3の先端の左右の他側と垂直方向の連結ピンにより連結するピン穴94c、95cを備えている。

0039

第8の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第11の発明は、前記第2リンク104の他端が、前記第3リンク112及びトップブーム6の先端の左右の一側と連結ピン114により連結するピン穴105cを備えている。

0040

第8の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第12の発明は、前記ロックシリンダ110が、シリンダ111の後端部及びピストンロッド115の先端部に、それぞれ回転ブラケット30の基端の左右の一側ピン穴91c、93cに係合する連結ピン113、117を備えるとともに、前記シリンダ111に回転自在に装着された第3リンク112の先端部に前記第2リンク104の他端のピン穴105cに係合する連結ピン114を備えている。

0041

第8の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第13の発明は、前記回転シリンダ106を短縮したときに、前記第3リンク112の連結ピン114を所定の場所に位置させるための位置調整手段を設けている。

0042

第8の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納装置の第14の発明は、前記回転ブラケット30を回動させてブーム3の前方に張出たときの、前記回転ブラケット30と前記ブーム3との相対位置を調整するための位置調整手段を設けている。

0043

本発明に係わるクレーンのジブ張出、格納方法の第1の発明は、ブームの側面にジブを格納し、トップブームの前方下端に補助フック用のワイヤロープを導くガイドシーブを有するクレーンの、ジブ張出及び格納時のワイヤロープの掛け換え方法において、ジブ使用時には、トップブームの前方下端に位置している先端シーブをトップブームの前方上方へ回動させたのち、ジブを格納位置で俯伏させ、ブームの前方へ回動する。

0044

第1の発明を主体とするクレーンのジブ張出、格納方法の第2の発明は、地面に対してほぼ鉛直なジブを、ブームの前方へ回動したのち前方へ起立させたとき、補助フック用のワイヤロープがジブ先端のガイドシーブに自動的に挿入される。

0045

上記のようにジブの張出、格納装置の、トップブームの前方下端の先端シーブとトップブームの先端上部とをリンクで回動自在に連結するようにしたため、先端シーブをトップブームの前方上方へ回動させることができるとともに補助フック用ワイヤロープのガイドシーブを兼ねさせることができる。

0046

そして、先端シーブをトップブームの前方上方へ回動したのちに、ジブを地面に対してほぼ鉛直に俯伏させたジブブラケットをブーム前方に回動させ、ジブの重心位置をジブブラケットの回転軸中心線上に位置させたため、ジブを回転させる回転駆動力が小さくですむ。

0047

また、ジブを地面に対してほぼ鉛直姿勢にしたときに、先端シーブとジブ先端に装着したガイドシーブとを前方から見てほぼ一直線上にあるようにしたため、先端シーブを介して地面近くまで補助フックを吊り下げ、ジブを起立させるとワイヤロープは自動的にガイドシーブに挿入される。したがって、補助フックやワイヤロープを地面に引きずったり、オペレータが持ち運ぶ必要はなく、ワイヤロープの掛換え作業は不要となる。

0048

回動装置は第2リンクの他端のピン穴(第5貫通ピン穴)の位置が安定して固定され、ブームの側面に並設して格納していたジブを振り出した場合、トップブームと回転ブラケットの係合部を容易に係合させることができる。また、回転シリンダを伸長して回転ブラケットをブームに対して回転させ、ジズを短縮したときに、第3リンクの連結ピン(第2連結ピン)と回転ブラケットの係合部(第5貫通ピン穴)は位置調整手段(調整ボルト)により容易に整合することができる。また、回転シリンダを伸長して回転ブラケットをブームに対して回転させ、ジブを張出たときに、トップブーム(トップブーム第4ピン、トップブーム第5ピン)と回転ブラケットの係合部(第3貫通ピン穴、第5貫通ピン穴)は位置調整手段(上用調整ボルト、下用調整ボルト)により容易に整合し、ロックすることができる。

0049

以下、図を参照しながら実施例を説明する。尚、以下の説明で使用する構成部品の番号は、従来技術を説明したときに用いた構成部品と同じものについては同じ番号で表している。

0050

以下に、本発明に係るクレーンのジブ張出、格納装置のワイヤロープ掛換え装置及びその方法について説明する。図1本装置を装着したクレーンの側面図である。トップブーム6の前方下端には先端シーブ23が着脱自在に装着されており、補助フック20のワイヤロープ21はトップブーム6の先端上部に設けられたガイドシーブ22を経て先端シーブ23に挿入されている。

0051

図2はジブ7の先端部の斜視図であり、ジブ7の先端部にはロードシーブ41及びガイドシーブ42が装着されており、ワイヤロープ21を導くワイヤロープガイド120が設けられている。

0052

図3はトップブーム6の先端部に装着されたワイヤロープ掛換え装置の第1実施例の詳細を示す側面図である。トップブーム6の前方下端に設けられたブラケット125にはシングルトップ121が固定ピン126により着脱自在に取着されている。シングルトップ121には先端シーブ軸122により先端シーブ23が軸着されている。また、シングルトップ121にはシングルトップリンク123の一端が固着され、シングルトップリンク123の他端はトップブーム6の上部に設けられたガイドシーブ22のガイドシーブ軸124に回動自在に装着されている、又はこの近傍に装着されている。この状態ではトップブーム6の先端で補助フック20を使用して荷物等の吊り上げ作業が可能である。なお、図示では多段式クレーンを示したが、1個のブームにジブを回動自在に設けても良い。

0053

回転ブラケット30の図示の右側の先端上部には、シングルトップ121をトップブーム6の前方上方に持ち上げ、回転ブラケット30をトップブーム6の前方に180°回動させたときにシングルトップ121の下面(M)に当接して、シングルトップ121及び先端シーブ23を支え支持台127が固設されている。

0054

つぎに上記構成における作動、及びジブ張出、格納時のワイヤロープの掛換え方法について、図4に示す手順に従い、図5図12を使って詳述する。手順の各ステップは「T」で表す。

0055

(T1)固定ピン126を抜き、トップブーム6とシングルトップ121との係合を外す。
(T2)図5に示すように、ブーム3を所定の角度起立させ、かつ、縮小状態にする。補助フック20は吊り下げられた状態にある。
(T3)つぎに、図6に示すように、ワイヤロープ21を巻き上げ、補助フック20をシングルトップ121の下面(N)に当接させる。
(T4)図7に示すように、更にワイヤロープ21を巻き上げ、シングルトップ121及びシングルトップリンク123を軸124を中心として回動させ、シングルトップ121をトップブーム6の前方上方に位置させる。

0056

(T5)つぎに、ジブ7をジブ起伏シリンダ50を短縮して図8に示す細い2点鎖線のように俯伏させる。そして、後述の回動装置80により回転ブラケット30を180°回動させ、ジブ7を図8に示す実線位置にする。このときジブ7は地面に対してほぼ鉛直となる。したがって、ブーム3とジブ7との相対角度αは約85°以下となる。ジブ起伏シリンダ50はジブ7をこの姿勢にするのに十分なストロークを有している。また、この状態でのジブ7の重心Gの位置は、ほぼ回転ブラケット30の回動中心線X−X線上にある。したがって回転中心線X−X回りの回転モーメントは従来のものより小さくなり、回転ブラケット30を小さな力で回動させることができる。回転ブラケット30を180°回動させた状態では、回転ブラケット30の先端に設けた支持台127はシングルトップ121の下面(M)に来る。支持台127が下面(M)に来たら、補助フック20を緩めると図9に示すように支持台127はシングルトップ121の下面(M)に当接してこれを支える。

0057

(T6)つぎに、図10に示すように、補助フック20をジブ7の先端より下の位置まで吊り下げる。このとき、ジブ7を前方から見た図11に示すように、ワイヤロープ21の中心とジブ7の先端に設けられたロードシーブ41及びガイドシーブ42の中心とはほぼ一致し、ワイヤロープガイド120の内側に位置する。この場合、ワイヤロープ21の中心が多少ずれてもワイヤロープガイド120にガイドされてロードシーブ41及びガイドシーブ42の中心とほぼ一致する。
(T7)最後に、図12に示すように、ジブ起伏シリンダ50を伸長させてジブ7を起立させる。補助フック20のワイヤロープ21は自動的にジブ7先端に設けられたロードシーブ41及びガイドシーブ42に挿入される。

0058

図13はワイヤロープの掛換え装置の第2実施例の側面図である。基本的な構成は第1実施例と同様なので、異なる部分についてのみ説明する。すなわち、リンク123とトップブーム6とを油圧シリンダ128等により連結し、油圧シリンダ128等の伸縮等によりシングルトップ121の回動操作を行うものである。

0059

上記のように、オペレータは当初トップブーム6とシングルトップ121を係合している固定ピン126を取り外すだけで、以降は運転席においてジブ7の起伏や張出操作、及び補助フック20のワイヤロープ21の操作を行えば自動的にワイヤロープの掛換えがなされる。したがって、重い補助フックやワイヤロープを持ち運んだり、ワイヤロープをガイドシーブに挿入する必要はなく、容易に、効率的にジブの張出、格納作業を行うことができる。

0060

以下に、本発明に係るジブ張出、格納装置の回動装置80について詳述する。図14は回転ブラケット30及びブーム3のトップブーム6の平面図であり、ジブ7をブーム3の側面に並設して格納した状態を示している。図15はジブブラケット30及びトップブーム6の斜視図であり、回動装置80の構成を示している。

0061

図14及び図15において、トップブーム6の先端の左右方向の一側側面(ジブとブームとの並設時のブーム先端近傍側面側)には上部にトップブーム第1ピン穴82a、及びトップブーム第2ピン穴82bを有するブラケット82が固着され、ブラケット82の上面にはガイド83aが固着されている。また下部にはトップブーム第3ピン穴84aを有するブラケット84が固着され、ブラケット84の下面にはガイド83bが固着されている。トップブーム6先端の他側側面(ジブとブームとの並設時のブーム先端遠方側面側)には上部にトップブーム第4ピン穴85a及び上用調整ボルト87aを有するブラケット85が固着され、下部にはトップブーム第5ピン穴86a及び下用調整ボルト87bを有するブラケット86が固着されている。

0062

回転ブラケット30の基端の一側上部にはトップブーム6のトップブーム第1ピン穴82aに係合する第1貫通ピン穴91cを有する二股ブラケット91a、91bが設けられており、二股ブラケット91aの上面には円筒部材92aが固着されている。また、下部にはトップブーム6のトップブーム第3ピン穴84aに係合する第2貫通ピン穴93cを有する二股ブラケット93a、93bが設けられ、二股ブラケット93bの下面には円筒部材92bが固着されている。回転ブラケット30の基端の他側上部にはトップブーム6のトップブーム第4ピン穴85aに係合する第3貫通ピン穴94c、及び上用ストッパ96aを有する二股ブラケット94a、95bが設けられ、下部にはトップブーム6のトップブーム第5ピン穴86aに係合する第4貫通ピン穴95c及び下用ストッパ96bを有する二股ブラケット95a、95bが設けられている。

0063

回転ブラケット30の上面に固着された第1ピン101には第1リンク102の一端が回動自在に装着され、他端には第2ピン103により第2リンク104の一端が連結されている。第2リンク104の他端には第5貫通ピン穴105cを有する二股ブラケット105a、105bが設けられている。回転ブラケット30の上面に固着された第3ピン107と第1リンク102の中央部とは回転シリンダ106により連結されている。回転ブラケット30の上面に設けられたブラケット97には調整ボルト98が取着されている。

0064

図16はロックシリンダ110の側面図であり、図18に示す回転ブラケット30をトップブーム6に対して振り出した状態でのA矢視の一部断面図である。図17は、ロックシリンダ110の後端部の一部断面図であり、また、図18図16に示すロックシリンダ110のB−B断面図である。図15及び図16ともにロックシリンダ110を短縮した状態を示している。

0065

図17において、ロックシリンダ110のシリンダ111の後端部111aには第3リンク112が回転自在に装着され、その後部には回転ブラケット30の第1貫通ピン穴91cに係合する第1連結ピン113がシリンダ111の後端部111aに挿入されるとともに、第4ピン119aにより固定されている。第一連結ピン113とシリンダ111の後端部111aの間には、回転自在に第3リンク112が挟まれている。

0066

また、図18に示すように、シリンダ111が回転ブラケット30の回転中につれ回りするのを防ぐために、シリンダ111の外周には回り止め部材118aが固着されている。回り止め部材118aはU字形状スリットQが設けられ、このスリットQの間には回転ブラケット30の板部材90aが挿入されている。第3リンク112の先端には第2リンク104の他端の第5貫通ピン穴105cに係合する第2連結ピン114が固着されている。ロックシリンダ110のピストンロッド115の先端にはフランジ部116を設け、その先端には回転ブラケット30の第2貫通ピン穴93cに係合する第3連結ピン117が第5ピン119bにより固定されている。また、ピストンロッド115が回転ブラケット30の回転中につれ回りするのを防ぐために、シリンダ111の外周には回り止め部材118bが固着されている。回り止め部材118bには、前記と同様にスリットQが設けられ、このスリットQの間には回転ブラケット30の板部材90aが挿入されている。

0067

ロックシリンダ110を短縮した状態ではシリンダ111の先端は回転ブラケット30に固着されたストッパ99の上面に当接し、第1連結ピン113の先端は回転ブラケット30の二股ブラケット91bに係合しており、第1貫通ピン穴91cに貫通していない。また、第3リンク112の先端の第2連結ピン114の先端は第2リンク104の二股ブラケット105bに係合しており、第5貫通ピン穴105cに貫通していない。ピストンロッド115のフランジ部116の後端はストッパ99の下面に当接し、第3連結ピン117の先端はジブブラケット30の二股ブラケット93bに係合しており、第2貫通ピン穴93cに貫通していない。

0068

この状態で回転ブラケット30と、第1リンク102と、第2リンク104と、第3リンク112とは連結しており、4節リンクを形成し、第1リンク102は回転シリンダ106で回転ブラケット30に位置決めされている。従って、トップブーム6から回転ブラケット30が離脱しても各リンク相互位置関係は変わらない。また、4節リンクの位置は回転シリンダ36のシリンダストロークシリンダピン間距離)で決まり、このシリンダストロークは調整ボルト98で調整することにより第1リンク102の位置が調整される。これにより、トップブーム第1ピン穴82a及びトップブーム第2ピン穴82bと、第1連結ピン113及び第2連結ピン114との位置を一致させることができる。

0069

次に、作動について説明する。トップブーム6に対してジブ7を張り出す場合には、ジブ7を図示しない横抱き装置により横方向に振り出す。図19はジブ7を振り出した状態における回転ブラケット30とトップブーム6との関係を示す平面図であり、図16はその状態におけるロックシリンダ110の側面の一部断面図である。

0070

すなわち、トップブーム6のブラケット82及びブラケット84はそれぞれジブブラケット30の二股ブラケット91a,91b及び二股ブラケット93a,93bに挿入され、トップブーム第1ピン穴82a及びトップブーム第3ピン穴84aはそれぞれ第1貫通ピン穴91c及び第2貫通ピン穴93cに整合する。位置がずれた場合にはブラケット82に設けられたガイド83a、及びブラケット84に設けられたガイド83bが、二股ブラケット91aに設けられた円筒部材92a及び二股ブラケット93bに設けられた円筒部材92bをガイドして所定の場所に位置させる。同時にトップブーム6のブラケット82は第2リンク104の二股ブラケット105a,105bに挿入される。

0071

回転シリンダ106が短縮した状態では第1リンク102は調整ボルト98に当接しており、調整ボルト98の長さは第2リンク104の第5貫通ピン穴105cはトップブーム6のブラケット82のトップブーム第2ピン穴82bとが整合するように調整される。したがってトップブーム6のトップブーム第2ピン穴82bと第2リンク104の第5貫通ピン穴105cとは整合する。

0072

つぎに図20に示すように連結シリンダ110を伸長し、第1連結ピン113及び第2連結ピン114をそれぞれトップブーム第1ピン穴82a、第1貫通ピン穴91c及びトップブーム第2ピン穴82b、第5貫通ピン穴105cに貫通させ、第3連結ピン117をトップブーム第3ピン穴84a、第2貫通ピン穴93cに貫通させて連結ブラケット30とトップブーム6の一側を連結する。

0073

つぎに回転シリンダ106を伸長すると図21に示すように回転ブラケット30は第1連結ピン113を中心として回動し、トップブーム6の他側のブラケット85及びブラケット86は、回転ブラケット30の他側の二股ブラケット94a,94b及び二股ブラケット95a,95bに挿入される。そして回転ブラケット30のストッパ96a,96bはトップブーム6のブラケット85,86に設けられた上用調整ボルト87a及び下用調整ボルト87bに当接する。このときトップブーム第4ピン穴85aは第3貫通ピン穴94cに、また、トップブーム第5ピン穴86aは第4貫通ピン穴95cに、それぞれ整合するように上用調整ボルト87a及び下用調整ボルト87bは長さを調整される。

0074

つぎに、図示しないロック装置によりトップブーム6と回転ブラケット30の他側はロックされ、ジブ7の張出は完了する。

0075

ロックシリンダ110には図示しない油圧ホースが取りついているため、回転ブラケット30に対して回転しないように回り止め部材118a、118bが装着されている。このため、ジブ回転時にロックシリンダ110は回転ブラケット30と同様にトップブーム6のトップブーム第1ピン穴82aの回りを回転する。また、第3リンク112の位置はトップブーム6に対してジブ回転中も相対動きがない。これらの理由により、第3リンク112はロックシリンダ110に回転自在に装着されているが、別の方法として、ロックシリンダ110を回転ブラケット30に対して回転可能にすれば第3リンク112はロックシリンダ110に固着しても良い。このとき図示しない油圧ホースはトップブーム6から取り出すことが必要である。

0076

回転ブラケット30の回動装置80を上記のような構成としたため、回転シリンダ106を短縮した状態でジブ7を振り出したときに、トップブーム6の一側のトップブーム第1ピン穴82aと回転ブラケット30の一側の第1貫通ピン穴91cの位置、及びドップブーム6のトップブーム第2ピン穴82bと第2リンク104の先端の第5貫通ピン穴105cの位置は自動的に整合する。そして回転シリンダ106を伸長し、回転ブラケット30を180°回動したのち、トップブーム6の他側のトップブーム第4ピン穴85aと回転ブラケット30の他側の第3貫通ピン穴94cの位置は自動的に整合する。したがって、ジブ7の張出作業を容易に行うことができる。

0077

図22はワイヤロープ掛換え装置の第3実施例の側面図である。トップブーム6の前方下端に取着されたブラケット130にはシングルトップ131が固定ピン132により着脱自在に取着されている。シングルトップ131には先端シーブ軸122により先端シーブ23が軸着されている。また、先端シーブ軸122にはシングルトップリンク123の一端が軸着され、シングルトップリンク123の他端はトップブーム6の上部に設けられたガイドシーブ22のガイドシーブ軸124に回動自在に装着されている。シングルトップリンク123は上部リンク123aと下部リンク123bとよりなり、複数の連結ピン123cにより着脱自在に結合されている。トップブーム6の先端部にはシングルトップリンク123を回動するリンク回動駆動装置140が設けられている。この状態ではトップブーム6の先端で先端シーブ23にワイヤロープ21を掛け、補助フック20を使用して荷物の吊り上げ作業が可能である。

0078

回転ブラケット30の図示の右側の先端上部には、シングルトップ131をトップブーム6の前方上方に持ち上げ、回転ブラケット30をトップブーム6の前方に180°回動させたときにシングルトップ131の下面(P)に当接してシングルトップ131及び先端シーブ23を支持する支持台133が固設されている。

0079

図23はリンク回動駆動装置140の側面図であり、図24図23のD−D矢視図である正面断面図であり、図25部品構成を示す斜視図である。トップブーム6の先端部には第1レバー142に固設されたレバー軸143が軸支されて、第1レバー142の先端部にはローラ144が取着されている。レバー軸143の先端部には第2レバー145の一端がセレーションあるいはキーにより固設され、プレート146及びボルト147により締着されて中間レバー141を構成している。第2レバー145の他端は、トップブーム6の上部に設けられたガイドシーブ軸124に回動自在に装着されたシングルトップリンク123の上部リンク123aの基端部に固設された二股レバー123dと連結ロッド148を介してピン149により連結されている。第1レバー142のローラ144の下端は、ロックシリンダ110を短縮したとき、ロックシリンダ110に固設された第3リンク112の下部プレート112aの上面に近接しており、ロックシリンダ110を伸長すると下部プレート112aはローラ144に当接して押し上げ、第1レバー142を回動することによってシングルトップリンク123を回動させ、先端シーブ23を上方に持ち上げるようになっている。

0080

図26はシングルトップ131部の側面図であり、図27はその平面図である。トップブーム6の先端、下部にはブラケット130が左右一対のピン134、134により着脱自在に取着されており、ブラケット130は図27の矢印のように、一方(たとえば図の上方)のピン134を外せば他方(図の下方)のピン134を中心として左右方向に回動自在である。ブラケット130には先端シーブ23及び下部リンク123bを先端シーブ軸122で軸着したシングルトップ131が固定ピン132により着脱自在に取着されている。シングルトップリンク123の下部リンク123bの一端は連結ピン123cにより上部リンク123aと結合されているが、他端は位置決めピン135によりシングルトップ131に位置決めされている。連結ピン123cを抜いて上部リンク123aとの結合を解除し、位置決めピン135を抜き、下部リンク123bを細い2点鎖線に示す位置に回動させ、位置決めピン135をシングルトップ131に設けられたピン穴136及び下部リンク123bに設けられたピン穴123eを整合させて嵌入することにより下部リンク123bを細い2点鎖線に示す位置に位置決めすることができる。

0081

図28は先端シーブ23を格納した状態を示している。すなわち、下部リンク123bを図26の細い2点鎖線に示す位置に位置決めしたのち、ブラケット130の一方のピン134を取り外し、他方のピン134を中心として図27に示す矢印のようにブラケット130を回動させ、図28に示すようにシングルトップ131を格納姿勢にする。このとき、上部リンク123aは細い2点鎖線の位置から実線の位置に矢印のように回動して格納姿勢になる。

0082

以下にジブ張出、格納時のワイヤロープの掛換え手順について説明する。
(1)図22に示すように、シングルトップリンク123の上部リンク123aと下部リンク123bを連結ピン123c連結し、固定ピン132を外してブラケット130とシングルトップ131とを切り離す
(2)つぎに図19に示したようにジブ7を振り出し、ロックシリンダ110を伸長して第1連結ピン113及び第3連結ピン117でトップブーム6の一方と回転ブラケット30の一方とを連結する。このとき、前述のようにシングルトップリンク123はリンク回動駆動装置140により図29に示すように上方に回動する。
(3)つぎに図30に示すようにジブ7を俯伏させ、回転ブラケット30を180°回動させてトップブーム6の前方に張り出す。このとき回転ブラケット30の支持台133はシングルトップ131の下面(P)に当接しこれを支持する。

0083

以上の作業はシングルトップリンク123はロックシリンダ110を伸長すると同時に所定の位置に上昇するため、極めて容易である。

0084

図31はシングルトップリンク123の先端に装着された先端シーブ23の他の利用方法を示す図である。すなわち、シングルトップリンク123を所定の角度だけ回動させて先端シーブ23を持ち上げ、先端シーブ軸122とトップブーム6の先端部とを支持リンク150で連結する。これにより先端シーブ23を図の細い2点鎖線に示す位置よりも高い位置にサポートできるため、吊り代の少ない現場における揚程アップに利用することができる。

発明の効果

0085

本発明に係るジブ張出、格納装置及びその方法のワイヤロープ掛換え装置においては、トップブームの先端に回動可能に装着した先端シーブを前方上方に持ち上げ、ジブを俯伏してトップブームの前方に180°回動したときにジブを地面に対してほぼ鉛直になるようにした。そのため、補助フックを地上近傍まで吊り下げ、ジブを起立させることにより自動的にワイヤロープをジブの先端シーブに挿入することが可能となり、オペレータは補助フックやワイヤロープの運搬や、ワイヤロープを先端シーブに挿入する必要がなくなり、容易に、短時間でワイヤロープのかけかえ作業を行うことができる。

0086

また、ジブの回動装置は、回転シリンダ短縮時の第2リンクの貫通ピン穴位置が固定され、ジブを振り出したときにトップブームの一側と回転ブラケットの一側のピン穴は整合し、トップブームの他側と回転ブラケットの他側ともピン穴が整合するので、トップブームと回転ブラケットの連結を容易に、短時間で行うことができる。

図面の簡単な説明

0087

図1本発明に係るジブ張出、格納装置のワイヤロープ掛換え装置を装着したクレーンの側面図である。
図2同、ジブの先端部の斜視図である。
図3同、トップブームの先端部に装着されたワイヤロープ掛換え装置の第1実施例を示す詳細側面図である。
図4同、ワイヤロープの掛換え方法の手順を説明するフローチャート図である。
図5同、ワイヤロープの掛換え方法の手順を説明する図である。
図6同、補助フックをシングルトップ下面に当接させた状態を示す図である。
図7同、シングルトップを持ち上げた状態を示す図である。
図8同、ジブを俯伏させ、回動させた状態を示す図である。
図9同、ジブを張出た状態を示す図である。
図10同、補助フッグを吊り下げた状態を示す側面図である。
図11同、図10のC矢視で、補助フックを吊り下げた状態を示す正面図である。
図12同、ワイヤロープ掛換え作業完了状態を示す図である。
図13本発明に係るワイヤロープ掛換え装置の第2実施例の側面図である。
図14本発明に係るジブ回動装置のジブ格納状態を示す平面図である。
図15本発明に係るジブ回動装置の構成を示す斜視図である。
図16同、ロックシリンダの短縮状態を示す一部断面図である。
図17同、ロックシリンダの後端部の一部断面図である。
図18同、図16のB−B断面図である。
図19同、ジブ振り出し状態を示す平面図である。
図20同、ロックシリンダの伸長状態を示す平面図である。
図21同、ジブ張出状態を示す平面図である。
図22本発明に係るワイヤロープ掛換え装置の第3実施例の側面図である。
図23同、リンク回動駆動装置の側面図である。
図24同、正面断面図である。
図25同、構成を示す斜視図である。
図26同、シングルトップ部の側面図である。
図27同、平面図である。
図28同、シングルトップ格納状態を示す側面図である。
図29同、ワイヤロープ掛換えの第1手順を示す説明図である。
図30同、第2手順を示す説明図である。
図31シングルトップリンクの他の利用方法を示す説明図である。
図32従来技術のワイヤロープ掛換え装置を説明する図である。
図33従来技術のワイヤロープ掛換え装置を説明する図である。
図34従来技術のワイヤロープ掛換え装置を説明する図である。
図35従来技術のワイヤロープ掛換え装置のジブ連結部の平面図である。
図36従来技術のワイヤロープ掛換え方法の手順を説明するフローチャートである。
図37従来技術のワイヤロープ掛換え方法を説明する図である。
図38従来技術のワイヤロープ掛換え方法を説明する図である。
図39従来技術のワイヤロープ掛換え方法を説明する図である。
図40従来技術のワイヤロープ掛換え方法を説明する図である。

--

0088

3…ブーム、6…トップブーム、7…ジブ、20…補助フック、21…ワイヤロープ、22,32,42…ガイドシーブ、23…先端シーブ、30…回転ブラケット、41…ロードシーブ、50…ジブ起伏シリンダ、80…回動装置、83a,83b…ガイド、87a…上用調整ボルト、87b…下用調整ボルト、96a,96b,99…ストッパ、98…調整ボルト、101…第1ピン、102…第1リンク、103…第2ピン、104…第2リンク、106…回転シリンダ、110…ロックシリンダ、111…シリンダ、112…第3リンク、113…第1連結ピン、114…第2連結ピン、115…ピストンロッド、117…第3連結ピン、120…ワイヤロープガイド、121、131…シングルトップ、123…シングルトップリンク、123a…上部リンク、123b…下部リンク、126、132…固定ピン、127、133…支持台、135…位置決めピン、140…リンク回動駆動装置、141…中間レバー、142…第1レバー、144…ローラ、145…第2レバー、146…連結ロッド、150…支持リンク。

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