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技術 トーションバー組み付け装置

出願人 日産自動車株式会社
発明者 林原隆伊藤伸晃森容一
出願日 1996年6月4日 (23年10ヶ月経過) 出願番号 1996-141737
公開日 1997年12月16日 (22年4ヶ月経過) 公開番号 1997-323676
状態 未査定
技術分野 自動車の製造ライン・無限軌道車両・トレーラ
主要キーワード 捩り角 捩り角度 可動端 作業空間内 固定端側 捩りトルク ヒンジブラケット 支持溝
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年12月16日)のものです。
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図面 (15)

課題

トーションバーの組み付けを容易かつ迅速に行う。

解決手段

車体の開閉部材開閉自在に支持するヒンジ3と、トーションバー2の端部でほぼコの字状に形成されて、車体側のブラケット4に係止される固定端2Aと、トーションバー2の他端に形成されてヒンジ3を付勢する可動端2Bと、ブラケット4に近接した車体側へ脱着自在に取り付けられた案内部材10と、この案内部材10に形成されて固定端2Aを一時的に支持する爪16と、同じく案内部材10に形成されて爪16に支持された固定端2Aの折り返し部21をブラケット4の係止溝42aに案内する曲面14Rと、ヒンジ3が開放方向へ変位したときにのみ爪16に支持された折り返し部21を曲面14Rに沿って駆動する駆動部材30とを備える。

概要

背景

自動車などの車両に採用されるトランクリッドでは、ロック解除した際に僅かにトランクリッドが開口して、トランクリッドの操作を容易に行えるように、トーションバーによって付勢されている。

このような、トーションバーは図11、図12に示すように、トランクリッド7は、一対のブラケット4’、4’に揺動自由に基端を支持されたヒンジ3、3に結合されて、これらブラケット4’、4’が図示しないパーセルシェルフ等の車体側に結合される。

そして、トランクリッド7を開口方向に付勢するトーションバー2、2は略「コ」の字状に折り曲げられて、付勢するヒンジ3と対向配置されたブラケット4’の係止溝41、42に係止される固定端2Aと、略「U」字状に折り曲げられてその両側をブラケット4’の支持溝40、40で揺動自由に支持される可動端2Bが形成され、固定端2Aは、軸部20とほぼ平行な折り返し部21から構成される。

固定端2Aは可動端2Bに対して図11の後方へ捩られて固定される一方、可動端2Bはヒンジ3に配設されたリンク5と摺接し、ヒンジ3を介してトランクリッド7を図中上方の開口方向へ常時付勢する。

車両の組み立て工程において、上記トーションバー2の組み付けは、図11のように可動端2B側をブラケット4’に支持させてから、図13に示すように、「コ」の字状に屈曲形成された固定端2Aの軸部20と対向する折り返し部21を、図中破線の初期位置(捩りを与える以前の位置)から所定の位置まで捩りを与え、この状態でブラケット4’の下方に向けて開口した係止溝41へ軸部20をセットする一方、折り返し部21を図11の後方に向けてブラケット4’に開口した係止溝42へセットしている。

固定端2Aを捩る作業は、図14に示すように、トーションバー2の軸部20と折り返し部21にそれぞれ係合する溝101、102を備えた工具を用いて、作業者手作業により図中矢印方向、すなわち、図11の車体後方へ捩るものが知られている。

この他、実開平7−33536号公報に開示されるような治具も知られており、この場合も上記と同様に、作業者によって直接トーションバーに捩りを与えるものである。

概要

トーションバーの組み付けを容易かつ迅速に行う。

車体の開閉部材開閉自在に支持するヒンジ3と、トーションバー2の端部でほぼコの字状に形成されて、車体側のブラケット4に係止される固定端2Aと、トーションバー2の他端に形成されてヒンジ3を付勢する可動端2Bと、ブラケット4に近接した車体側へ脱着自在に取り付けられた案内部材10と、この案内部材10に形成されて固定端2Aを一時的に支持する爪16と、同じく案内部材10に形成されて爪16に支持された固定端2Aの折り返し部21をブラケット4の係止溝42aに案内する曲面14Rと、ヒンジ3が開放方向へ変位したときにのみ爪16に支持された折り返し部21を曲面14Rに沿って駆動する駆動部材30とを備える。

目的

そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、容易かつ迅速にトーションバーの組み付けを行うことが可能な組み付け装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

車体の開閉部材開閉自在に支持するヒンジと、トーションバーの端部でほぼコの字状に形成されて、車体側の係止手段に係止される固定端と、トーションバーの他端に形成されて前記ヒンジを付勢する可動端と、前記固定端を捩りながら車体側へ装着するトーションバー組み付け装置において、前記係止手段に近接した車体側へ脱着自在に取り付けられた案内手段と、この案内手段に形成されて前記固定端を一時的に支持する保持部と、同じく案内手段に形成されて保持部に支持された固定端を係止手段へ案内する案内部と、前記開閉部材の開放方向へのヒンジの変位に応じて保持部に支持された固定端を前記案内部に沿って駆動する駆動手段とを備えたことを特徴とするトーションバー組み付け装置。

請求項2

前記駆動手段は、前記ヒンジへ脱着自在に取り付けられて、開閉部材が開放方向へ変位したときにのみ前記固定端を駆動する可動部を備えたことを特徴とする請求項1に記載のトーションバー組み付け装置。

請求項3

前記駆動手段は、前記案内手段に取り付けられて、開閉部材が開放方向へ変位したときにのみヒンジと係合して前記固定端を駆動するアームを備えたことを特徴とする請求項1に記載のトーションバー組み付け装置。

請求項4

前記係止手段は、捩り角度の異なる複数の係止位置を備える一方、前記案内部はこれら複数の係止位置のうちの一つへ前記固定端を選択的に案内するトルク調整部材を備えたことを特徴とする請求項1に記載のトーションバー組み付け装置。

請求項5

前記保持部は、固定端を広げるように支持することを特徴とする請求項1に記載のトーションバー組み付け装置。

請求項6

前記固定端は、保持部を挟持するよう屈曲形成されたことを特徴とする請求項1に記載のトーションバー組み付け装置。

技術分野

0001

本発明は、トーションバー組み付け装置に関し、特に、自動車トランクリッド等の開閉機構付勢するトーションバーの組み付け装置の改良に関する。

背景技術

0002

自動車などの車両に採用されるトランクリッドでは、ロック解除した際に僅かにトランクリッドが開口して、トランクリッドの操作を容易に行えるように、トーションバーによって付勢されている。

0003

このような、トーションバーは図11図12に示すように、トランクリッド7は、一対のブラケット4’、4’に揺動自由に基端を支持されたヒンジ3、3に結合されて、これらブラケット4’、4’が図示しないパーセルシェルフ等の車体側に結合される。

0004

そして、トランクリッド7を開口方向に付勢するトーションバー2、2は略「コ」の字状に折り曲げられて、付勢するヒンジ3と対向配置されたブラケット4’の係止溝41、42に係止される固定端2Aと、略「U」字状に折り曲げられてその両側をブラケット4’の支持溝40、40で揺動自由に支持される可動端2Bが形成され、固定端2Aは、軸部20とほぼ平行な折り返し部21から構成される。

0005

固定端2Aは可動端2Bに対して図11後方へ捩られて固定される一方、可動端2Bはヒンジ3に配設されたリンク5と摺接し、ヒンジ3を介してトランクリッド7を図中上方の開口方向へ常時付勢する。

0006

車両の組み立て工程において、上記トーションバー2の組み付けは、図11のように可動端2B側をブラケット4’に支持させてから、図13に示すように、「コ」の字状に屈曲形成された固定端2Aの軸部20と対向する折り返し部21を、図中破線の初期位置(捩りを与える以前の位置)から所定の位置まで捩りを与え、この状態でブラケット4’の下方に向けて開口した係止溝41へ軸部20をセットする一方、折り返し部21を図11の後方に向けてブラケット4’に開口した係止溝42へセットしている。

0007

固定端2Aを捩る作業は、図14に示すように、トーションバー2の軸部20と折り返し部21にそれぞれ係合する溝101、102を備えた工具を用いて、作業者手作業により図中矢印方向、すなわち、図11車体後方へ捩るものが知られている。

0008

この他、実開平7−33536号公報に開示されるような治具も知られており、この場合も上記と同様に、作業者によって直接トーションバーに捩りを与えるものである。

発明が解決しようとする課題

0009

しかしながら、上記従来例では、トーションバー2を組み付けるブラケット4’の取付位置がトランクルームの奥であるため、作業者はトランクルーム内でトーションバー2を捩り、ブラケット4’へ組み付ける作業を行うため、狭い作業空間内でトーションバー2が発生する大きな反力に抗して作業を行うため、多大な労力及び作業時間を必要とし、生産性の向上を阻害していた。

0010

そこで本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、容易かつ迅速にトーションバーの組み付けを行うことが可能な組み付け装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0011

第1の発明は、車体の開閉部材開閉自在に支持するヒンジと、トーションバーの端部でほぼコの字状に形成されて、車体側の係止手段に係止される固定端と、トーションバーの他端に形成されて前記ヒンジを付勢する可動端と、前記固定端を捩りながら車体側へ装着するトーションバー組み付け装置において、前記係止手段に近接した車体側へ脱着自在に取り付けられた案内手段と、この案内手段に形成されて前記固定端を一時的に支持する保持部と、同じく案内手段に形成されて保持部に支持された固定端を係止手段へ案内する案内部と、前記開閉部材の開放方向へのヒンジの変位に応じて保持部に支持された固定端を前記案内部に沿って駆動する駆動手段とを備える。

0012

また、第2の発明は、前記第1の発明において、前記駆動手段は、前記ヒンジへ脱着自在に取り付けられて、開閉部材が開放方向へ変位したときにのみ前記固定端を駆動する可動部を備える。

0013

また、第3の発明は、前記第1の発明において、前記駆動手段は、前記案内手段に取り付けられて、開閉部材が開放方向へ変位したときにのみヒンジと係合して前記固定端を駆動するアームを備える。

0014

また、第4の発明は、前記第1の発明において、前記係止手段は、捩り角度の異なる複数の係止位置を備える一方、前記案内部はこれら複数の係止位置のうちの一つへ前記固定端を選択的に案内するトルク調整部材を備える。

0015

また、第5の発明は、前記第1の発明において、前記保持部は、固定端を広げるように支持する。

0016

また、第6の発明は、前記第1の発明において、前記固定端は、保持部を挟持するよう屈曲形成される。

0017

したがって、第1の発明は、車体にヒンジ結合された開閉部材はトーションバーに付勢されており、トーションバーは固定端を捩った状態で車体側の係止手段で固定される一方、他端の可動端でヒンジを付勢しており、このトーションバーを組み付ける際には、車体側へ脱着自在に取り付けられる案内手段の保持部にトーションバーの固定端を支持させてから、開閉部材を開放すると、開閉部材の開放方向へのヒンジの変位に応じて、駆動手段は保持部に支持された固定端を案内部に沿って変位させることで捩り、固定端を捩った状態で係止手段へ組み付けることができ、組み付け終了後には案内部材を取り外すことにより組み付け作業が終了する。

0018

また、第2の発明は、駆動手段は、ヒンジへ脱着自在に取り付けられた可動部で構成され、開閉部材が開放方向へ変位したときにのみ可動部はトーションバーの固定端と係合して係止手段へ案内するため、一旦開閉部材を閉鎖する際には、可動部は固定端と係合せず、再び開放するときに可動部は固定端と係合して係止手段へ駆動することができ、開閉部材の開閉動作によって、固定端を容易に捩って係止手段へ組み付けることができ、組み付け終了後には、案内部材と共に駆動手段を車体側から取り外して組み付け作業を終了する。

0019

また、第3の発明は、駆動手段は、車体側へ脱着自在な案内部材に取り付けられたアームで構成され、開閉部材が開放方向へ変位したときにのみアームはヒンジと係合してトーションバーの固定端を係止手段へ駆動するため、開閉部材の開閉動作によって、固定端を容易に捩って係止手段へ組み付けることができ、組み付け終了後には、案内部材を車体側から取り外して組み付け作業を終了する。

0020

また、第4の発明は、車体側の係止手段は、捩り角度の異なる複数の係止位置を備える一方、案内部にはこれら複数の係止位置のうちの一つへトーションバーの固定端を選択的に案内するトルク調整部材を備えたため、一組のトーションバーと係止手段によって複数の捩りトルクを設定することができ、開閉部材の種類や車種の違いなどに応じて、所望の捩りトルクを得ることができる。

0021

また、第5の発明は、前記保持部は、トーションバーの固定端を広げるように支持するため、固定端は保持部及び案内部を挟持するように変位し、案内部の終端からは固定端の間隔が狭くなる方向へ付勢されるため、確実に係止手段へ組み付けることができる。

0022

また、第6の発明は、トーションバーの固定端は保持部を挟持するように屈曲形成されているため、固定端は保持部及び案内部を挟持しながら変位し、案内部の終端からは固定端の間隔が狭くなる方向へ付勢されるため、確実に係止手段へ組み付けることができる。

発明を実施するための最良の形態

0023

以下、本発明の一実施形態を添付図面に基づいて説明する。

0024

図1図6に示すように、1は開閉部材としてのトランクリッドを付勢するトーションバー2の固定端2Aを、ブラケット4へ装着する組み付け装置を示し、この組み付け装置1は、トランクルーム70を画成するパーセルシェルフ5へ一時的に取り付けられる案内手段としての案内部材10と、ヒンジ3へ一時的に取り付けられる駆動部材30を主体に構成され、案内部材10は係止手段としてのブラケット4から所定の位置に配設される。

0025

ブラケット4は、前記従来例の図11に示したブラケット4’の係止溝42を複数の係止溝42a〜42cから構成したもので、トーションバー2やヒンジ3等その他の構成は前記従来例と同様であり、同一のものに同一の図番を付して重複説明を省略する。

0026

図1図2において、トーションバー組み付け装置1の案内部材10は板状部材で構成されており、上端では爪12、12を備えた取り付け部11と結合して、これら爪12、12を介してパーセルシェルフ5から脱着自在に垂下され、案内部材10はブラケット4に近接した所定の位置で、かつ、ブラケット4の側面とほぼ平行に配置される。なお、パーセルシェルフ5には予め爪12と係合する孔部が形成されている。

0027

そして、図1図3〜4に示すように、案内部材10にはブラケット4の係止溝41と共に、トーションバー2の固定端2Aを構成する軸部20を係止する係合溝13が車体前方(図中左方向)へ向けて開口する一方、固定端2Aの折り返し部21を一時的に支持する保持部としての爪16が図中下方へ向けて突設される。

0028

一方、所定の曲率曲面14Rを備えた扇状トルク調整板14が、図3図4にも示すように、ボルト15を介して案内部材10に締結されており、案内部材10の爪16の基端から車体後方(図中右方向)へ向けて、トルク調整板14の曲面14Rが、折り返し部21を案内可能に配設される。なお、爪16の基端から車体後方へ向けた案内部材10にも、曲面14Rと同様の曲面10Rが図4のように形成され、これらが案内部を構成する。

0029

このトルク調整板14は、所定の角度の扇状に形成され、図中上方の一辺が曲面14Rに沿って案内されて来たトーションバー2の折り返し部21を、ブラケット4に形成された複数の係止溝42a〜42cのうちのひとつへ案内する案内面14Aを構成する。なお、複数の係止溝42a〜42cは固定端2Aの捩り角がそれぞれ異なるものである。

0030

そして、トルク調整板14は、図4のように、ボルト15を緩めた状態で揺動可能となり、案内面14Aを係止溝42a〜42cのうちのいずれかに一致させた状態で、ボルト15により案内部材10へ締結される。

0031

一方、トーションバー組み付け装置1を構成する駆動手段としての駆動部材30は、図5図6に示すように、ヒンジ3へ一時的に取り付けられる固定部31と、固定部31にヒンジ34を介して結合されて所定の方向へ回動規制する可動部32を主体に構成される。

0032

固定部31はほぼ「ユ」の字状の断面を備えており、内周31Aにはヒンジ3の所定の位置に開口した孔部50へ嵌合可能なピン33が突設され、ピン33を孔部50へ嵌合させるとともに、内周31Aをヒンジ3の外周へ係合させることで、図2に示すように、固定部31は可動部32がトーションバー2の固定端2Aと係合可能な位置でヒンジ3へ脱着自在に支持される。

0033

一方、固定部31にヒンジ結合された可動部32は、図6に示すように、ほぼ「L」字状断面の部材で形成されて、固定部31と接離する辺32Bと、トーションバー2の固定端2Aと接離する辺32Aがほぼ直角に配置され、可動部32は図中反時計回りの回動を許容する一方、辺32Bが固定部31に当接した以降は時計回りの回動を規制する。

0034

以上のように構成され、次に作用について説明する。

0035

まず、トランクリッドを開放した状態、すなわち、図1に示すように、ヒンジ3を車体後方へ回動させた3’の状態で、パーセルシェルフ5へ案内部材10を、ヒンジ3に駆動部材30をそれぞれ取り付けてから、トーションバー2の固定端2Aを案内部材10へセットする。

0036

固定端2Aのセットは、図1図2のように、軸部20をブラケット4の係止溝41及び案内部材10の係合溝13に支持させる一方、折り返し部21を案内部材10の下端に突設した爪16の車体後方側引っかけておく。なお、このとき、トーションバー2の他端の可動端2Bは、図11のように、予めブラケット4で支持されるとともに、リンク5と当接可能な状態に設定される。

0037

なお、固定端2Aを案内部材10へセットする際には、トーションバー2に捩りを与える以前であるため、手作業によって容易に行うことができる。

0038

次に、トランクリッドを閉じて、ヒンジ3を図1のように案内部材10よりも車体前方に変位させる。

0039

このトランクリッドの閉鎖の際には、ヒンジ3にセットされた駆動部材30が案内部材10に支持された固定端2Aと当接するが、駆動部材30の可動部32は、図6のように反時計回りに回動するため、折り返し部21は爪16に支持された状態を保持する。

0040

そして、トランクリッドを再び開放すると、ヒンジ3は図1において、反時計回りに回動し、駆動部材30の可動部32が固定端2Aと当接して図6において、時計回りに回動しようとするが、可動部32は辺32Bが固定部32と当接して回動を規制されるため、可動部32はヒンジ3の回動に応じて、固定端2Aを図1において反時計回りに捩る。

0041

固定端2Aを捩られたトーションバー2の折り返し部21は、トルク調整板14の曲面14Rに沿って図1斜め上方へ移動する。そして、図1において、曲面14Rの終端まで移動した折り返し部21’は、トルク調整板14の案内面14Aに沿って係止溝42aへ案内され、トーションバー2の固定端2Aは、軸部20をブラケット4の係止溝41に、折り返し部21をブラケット4の係止溝42aに係止されて、他端の可動端2Bに付勢力を発生させる。

0042

そして、折り返し部21が係止溝42aに案内された後には、可動部32の回転半径と、トルク調整板14の曲面14Rの曲率の差に応じて、可動部32は固定端2Aを解放するのである。

0043

固定端2Aの組み付け終了した後には、トランクリッドを開放して、パーセルシェルフ5から案内部材10を、ヒンジ3から駆動部材30を取り外せば組み付け作業が終了する。

0044

こうして、案内部材10へ固定端2Aをセットした後は、トランクリッドの開閉動作のみで、固定端2Aの折り返し部21に所定の捩りを与えてブラケット4の係止溝42aにセットすることができ、前記従来例のように狭い作業空間内で力を要する手作業を行う必要がなく、固定端2Aを捩る力は、トランクリッドのを開放する力によるため、前記従来例のように、直接工具などで固定端2Aを捩るのに比して、はるかに小さな力で作業を行うことが可能となり、また、トランクルーム70内での力作業を廃止することで、前記従来例に比して大幅に作業性の向上を図るとともに、トーションバー2の組み付け工程のタクトタイムを短縮することができるのである。

0045

なお、折り返し部21を、図2破線に示すように、予め軸部20へ向けて傾斜させておけば、折り返し部21は軸部20との間でトルク調整板14を挟持しながら移動して、折り返し部21は曲面14Rの終端から案内面14Aに沿って、さらに円滑に係止溝42a〜42cへ案内され、固定端2Aの係止をさらに確実に行うことができる。

0046

また、折り返し部21の係止は、ブラケット4に設けた複数の係止溝42a〜42cを選択的に使用することにより、一つのトーションバー2で、複数のトルクを発生させることができ、例えば、トルク調整板14を回動させて案内面14Aを係止溝42cに合わせておけば、固定端2Aの捩り角が最大となってヒンジ3の発生トルクを最大に設定でき、種類の異なるトランクリッドであっても、同一のブラケット4及びトーションバー2で対応することも可能となり、部品の共通化を推進して、車両の製造コストの削減が可能になるのである。

0047

図7図10は第2の実施形態を示し、前記第1実施形態の組み付け装置1の駆動部材30に代わって案内部材10’側に揺動可能な捩りアーム17を設け、組み付け装置1’の脱着を車体側のパーセルシェルフのみで行うようにしたものであり、ヒンジ3を揺動自由に支持するブラケット4’は、単一の係止溝42を備えた前記従来例の図11と同一のものである。

0048

トーションバー2の固定端2Aをブラケット4’に組み付ける組み付け装置1’は、パーセルシェルフ5へ脱着自在に取り付けられる案内部材10’に、ヒンジ3の開放側への変位に応じて固定端2A側に所定の捩りを付与する捩りアーム17を揺動自由に支持しており、この案内部材10’は前記第1実施形態の案内部材10からトルク調整板14を除いたもので、下端に突設した爪16の基端からは車体後方へ向けて所定の曲率の曲面10Rが形成され、この曲面10Rの終端からは係止溝42へ向けて固定端2Aの折り返し部21を車体前方へ案内する案内面10Aが形成され、これら曲面10R、案内面10Aは前記第1実施形態のトルク調整板14と同様に作用するが、ここでは、ヒンジ3を揺動自由に支持するブラケット4’を、単一の係止溝42を備えた前記従来例の図11と同一のものとして、単一の捩りトルクを設定する点が前記第1実施形態と異なっている。

0049

捩りアーム17は揺動軸17Aを介して、ヒンジ3と平行に揺動するよう案内部材10’NI支持され、この捩りアーム17の所定の位置で、爪16から側方へ突出したトーションバー2の折り返し部21と当接可能に形成される。なお、案内部材10’には、捩りアーム17の車体前方側への過大な揺動を防止して、後述するように、折り返し部21のセットを行う所定値に捩りアーム17を設定するためのストッパ10Sが突設される。

0050

そして、捩りアーム17の下端からは、図10に示すように、ヒンジ3へ向けて腕部18が突設され、この腕部18の先端には、ヒンジ3を選択的に係止する可動部19が取り付けられる。

0051

可動部19は板状部材で形成されるとともに、腕部18へヒンジ結合されるが、図8に示すように、腕部18と可動部19の結合は、車体前方側に設けたヒンジ18Bを軸に可動部19は揺動可能となる一方、車体後方側の腕部18の先端からは可動部19の揺動を規制する段部18Aが突設される。

0052

可動部19はこの段部18Aによって、車体前方側へ揺動可能となる一方、段部18Aと当接した以降の車体後方側への揺動を規制される。

0053

上記のように構成された組み付け装置1’も前記第1実施形態と同様に、ヒンジ3に結合されたトランクリッドの開閉動作によってトーションバー2の固定端2Aに所定の捩りを付与して、ブラケット4’へ組み付けるものである。

0054

まず、前記第1実施形態と同じく、トランクリッドを開放した状態で、トーションバー2の他端の可動端2Bを、前記従来例の図11のように、予めブラケット4で支持されるとともに、リンク5と当接可能な状態に設定しておく。

0055

次に、組み付け装置1’をパーセルシェルフ5へ取り付ける以前に、固定端2Aのセットを行う。

0056

この固定端2Aのセットは、図9図10のように、捩りアーム17をストッパ10Sに当接させた状態で、軸部20をブラケット4’の係止溝41及び案内部材10’の係合溝13に支持させる一方、折り返し部21を案内部材10’の下端に突設した爪16の車体後方側に引っかけておき、係合溝13から爪16の基端までの寸法を、軸部20と折り返し部21の距離よりもやや大きめに設定して、固定端2Aを案内部材10’へセットすると、折り返し部21は図10の破線で示した無負荷の状態よりも広げられて、案内部材10’を挟持することになる。

0057

この状態で、組み付け装置1’を前記第1実施形態と同様に取り付け部11の爪12、12を介してパーセルシェルフ5へ取り付ける。

0058

次に、トランクリッドを閉じて、ヒンジ3を図9のように案内部材10’に支持されたトーションバー2の折り返し部21よりも車体前方に変位させる。

0059

このトランクリッドの閉鎖の際には、捩りアーム17がストッパ10Sと案内部材10’を挟持した折り返し部21との間に保持されており、捩りアーム17の下端から側方(図10の左側)へ突出した腕部18の可動部19に、閉鎖方向へ変位して来たヒンジ3が当接するが、図8にも示したように、可動部19は車体前方側への回動して、ヒンジ3を通過させる。

0060

そして、トランクリッドを再び開放する、図7に示すように、ヒンジ3が再び可動部19に当接し、このとき可動部19は腕部148の段部18Aによって車体後方側への変位を規制され、捩りアーム17はヒンジ3と共に回動する。

0061

捩りアーム17は、図9において、反時計回りに回動して、爪16に係止されていた折り返し部21を案内部材10’の曲面10Rに沿って駆動し、固定端2Aを反時計回りに捩る。

0062

固定端2Aを捩られたトーションバー2の折り返し部21は、案内部材10’の曲面10Rに沿って図9の斜め上方へ移動し、曲面10Rの終端まで移動した折り返し部21’は、予め広げられていたため案内部材10’の案内面10Aに沿って係止溝42へ案内される。

0063

ションバー2の固定端2Aは、軸部20をブラケット4の係止溝41に、折り返し部21をブラケット4の係止溝42に係止されて組み付けられ、他端の可動端2Bに付勢力を発生させる。

0064

この状態で、組み付け装置1’を取り外すことによりトーションバー2の組み付け作業は終了する。

0065

こうして、トーションバー2の固定端2Aを案内部材10’にセットしてから、組み付け装置1’をパーセルシェルフ5へ取り付けた後は、トランクリッドの開閉動作のみで、固定端2Aの折り返し部21に所定の捩りを与えてブラケット4’の係止溝42へ容易にセットすることができ、前記第1実施形態のように駆動部材30をヒンジ3へ取り付ける必要がないため、更に迅速にトーションバー2の組み付け作業を行うことが可能となって、大幅に作業性の向上を図るとともに、トーションバー2の組み付け工程のタクトタイムをさらに短縮することができるのである。

0066

なお、上記第2実施形態において、案内部材10’に前記第1実施形態のトルク調整板14を設けるとともに、ブラケット4’に代わって複数の係止溝42a〜42cを備えたブラケット4を用いてもよく、この場合も前記第1実施形態と同様に、部品の共通化を促進して製造コストの低減を図ることができる。

0067

また、上記実施形態において、片側の固定端2Aの組み付けについて述べたが、これらトーションバー2の組み付け作業は、左右同時に、あるいは交互に行うことができる。

発明の効果

0068

以上説明したように第1の発明は、トーションバーを組み付ける際には、車体側へ脱着自在に取り付けられる案内手段の保持部にトーションバーの固定端を支持させてから、開閉部材を開放すると、開閉部材の開放方向へのヒンジの変位に応じて、駆動手段は保持部に支持された固定端を案内部に沿って変位させることで捩ることができ、さらに、固定端を捩った状態で係止手段へ組み付けることができ、作業者は開閉部材を操作するだけでトーションバーの組み付けを行うことが可能となって、前記従来例に比して小さな力で、かつ容易に作業を行うことができ、作業性を大幅に向上させて、トーションバーの組み付け工程のタクトタイムを短縮することができるのである。

0069

また、第2の発明は、開閉部材が開放方向へ変位したときにのみ駆動手段の可動部がトーションバーの固定端と係合して係止手段へ案内するため、開閉部材を一旦閉鎖する際には、可動部は固定端と係合せず、再び開放するときに可動部は固定端と係合して係止手段へ駆動することができ、開閉部材の開閉動作によって、固定端を容易に捩って係止手段へ組み付けることができ、前記従来例に比して小さな力で、かつ容易に作業を行うことができ、作業性を大幅に向上させて、トーションバーの組み付け工程のタクトタイムを短縮することができるのである。

0070

また、第3の発明は、駆動手段は、車体側へ脱着自在な案内部材に取り付けられたアームで構成され、開閉部材が開放方向へ変位したときにのみアームはヒンジと係合してトーションバーの固定端を係止手段へ駆動するため、開閉部材の開閉動作によって、固定端を容易に捩って係止手段へ組み付けることができ、また、車体側への組み付け装置の脱着作業は案内部材のみであるため、さらに作業性を向上させて、トーションバーの組み付け工程のタクトタイムを大幅に短縮することができるのである。

0071

また、第4の発明は、車体側の係止手段は、捩り角度の異なる複数の係止位置を備える一方、案内部にはこれら複数の係止位置のうちの一つへトーションバーの固定端を選択的に案内するトルク調整部材を備えたため、一組のトーションバーと係止手段によって複数の捩りトルクを設定することができ、開閉部材の種類や車種の違いなどに応じて、所望の捩りトルクを得ることができ、部品の共通化を推進して車両の製造コストの削減を図ることができる。

0072

また、第5の発明は、前記保持部は、トーションバーの固定端を広げるように支持するため、固定端は保持部及び案内部を挟持するように変位し、案内部の終端からは固定端の間隔が狭くなる方向へ付勢されるため、確実に係止手段へ組み付けることができ、組み付け作業の信頼性を向上させることができる。

0073

また、第6の発明は、トーションバーの固定端は保持部を挟持するように屈曲形成されているため、固定端は保持部及び案内部を挟持しながら変位し、案内部の終端からは固定端の間隔が狭くなる方向へ付勢されるため、確実に係止手段へ組み付けることができ、組み付け作業の信頼性を向上させることができる。

図面の簡単な説明

0074

図1本発明の一実施形態を示すトーションバー組み付け装置及びヒンジブラケットの側面図。
図2同じく図1のA−A矢視断面図。
図3同じく組み付け装置の保持部を示す斜視図。
図4同じく保持部の側面図。
図5組み付け装置の駆動部を示す斜視図。
図6同じく駆動部の平面図。
図7第2実施形態を示し、組み付け装置の斜視図。
図8同じく、可動板の拡大斜視図。
図9同じく、組み付け装置の側面図。
図10同じく、図9のB−B矢視図。
図11トーションバーを組み付けた状態を示すトランクリッドのヒンジ及びブラケットの斜視図。
図12トーションバーの固定端をブラケットに組み付けた状態を示すトランクリッド及びブラケットの概略図。
図13トーションバーの固定端側の組み付けの様子を示す斜視図。
図14同じく、工具によるトーションバーの組み付けの様子を示す斜視図。

--

0075

1 組み付け装置
2トーションバー
2A固定端
2B可動端
3ヒンジ
4ブラケット
5リンク
6パーセルシェルフ
7トランクリッド
10案内部材
10R曲面
10Sストッパ
11 取り付け部
12 爪
13係合溝
14トルク調整板
14A 案内面
14R 曲面
15ボルト
16 爪
17捩りアーム
18 腕部
19可動部
20 軸部
21 折り返し部
30駆動部材
31 固定部
32 可動部
33ピン
34 ヒンジ
40支持溝
41、42係止溝
50 支持穴

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