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技術 板厚制御装置および板厚制御方法

出願人 三菱電機株式会社
発明者 若宮宣範久保直博井関康人
出願日 1996年6月4日 (24年6ヶ月経過) 出願番号 1996-141984
公開日 1997年12月16日 (23年0ヶ月経過) 公開番号 1997-323112
状態 特許登録済
技術分野 圧延の制御
主要キーワード 時間遅れ分 計測板 反力検出器 実測板厚 被計測点 開度制御装置 フィードバック方式 マスフロー板厚
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年12月16日)のものです。
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図面 (6)

課題

全圧スタンドゲージメータ式補正を行うことが困難であるため、板厚制御を精度よく行うことができないという課題があった。

解決手段

被圧延材圧延する複数の圧延スタンドを有する連続圧延機板厚制御装置において、前記被圧延材Wの先端が最終圧延スタンド1の出側に配置された板厚計3に達した後に該板厚計3の計測値を用いて圧延中の時々刻々に前記各圧延スタンドゲージメータ板厚誤差推定する誤差推定手段10と、このゲージメータ板厚誤差に基づいて圧延中の前記各圧延スタンドのゲージメータ式を時々刻々に補正する補正手段13とを備えたものである。

概要

背景

図5は例えば、特公平3−18966号公報に示された従来のゲージメータ式を用いた連続圧延機板厚制御装置を示すもので、図において、1は連続圧延機を構成する最終圧延スタンド、2は最終圧延スタンド1の1つ上流にある圧延スタンド、3は最終圧延スタンド1を通過した被圧延材Wの板厚計測する板厚計、4は圧延スタンド2の圧延ロール開度制御装置、5はゲージメータ式の板厚制御装置、6はゲージメータ式におけるゲージメータ補正量を計算するゲージメータ補正量演算装置、7は板厚計3で計測した計測板厚と目標板厚偏差からゲージメータ板厚誤差を補正するフィードバック板厚制御装置である。

図5では、ゲージメータ式の板厚制御装置5、ゲージメータ補正量演算装置6、フィードバック板厚制御装置7をもって最終圧延スタンド1の板厚制御装置を構成している。そして、この最終圧延スタンド1の上流に配置された圧延スタンド2においても、最終圧延スタンド1と同様の構成を持つ板厚制御装置が配置されている。

次に最終圧延スタンド1を例に取り動作を説明する。被圧延材Wの先端を最終圧延スタンド1に咬み込んでから該最終圧延スタンド1出側の板厚計3で被圧延材の実測板厚を得るまでは、目標値と実板厚との関係が不明であるので、モニターフィードバック板厚制御を行うことができない。そこで、従来は実測板厚が得られるまでは下記式(1)のゲージメータ式
h=P/M+So+Sh ・・・(1)
により推定した板厚が目標板厚となるように圧下位置を制御し、実測板厚が得られるようになると(圧延材先端が板厚計に達した後は)、モニターフィードバック板厚制御を開始する。

ここで、Pは実績圧延力、Mはその圧延スタンドのミル定数、Soはロール開度実績、Shはゲージメータ式の補正量であり、この補正量Shは、例えば、予め用意された予測式を用いて圧延中の圧延速度、圧延時間、圧延荷重などに基づき算出される。

概要

全圧スタンドのゲージメータ式の補正を行うことが困難であるため、板厚制御を精度よく行うことができないという課題があった。

被圧延材を圧延する複数の圧延スタンドを有する連続圧延機の板厚制御装置において、前記被圧延材Wの先端が最終圧延スタンド1の出側に配置された板厚計3に達した後に該板厚計3の計測値を用いて圧延中の時々刻々に前記各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差を推定する誤差推定手段10と、このゲージメータ板厚誤差に基づいて圧延中の前記各圧延スタンドのゲージメータ式を時々刻々に補正する補正手段13とを備えたものである。

目的

この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、被圧延材の全長にわたり全圧延スタンドのゲージメータ式を補正することにより、板厚制御精度を向上させる連続圧延機の板圧制御装置および板厚制御方法を得ることを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

被圧延材圧延する複数の圧延スタンドを有する連続圧延機板厚制御装置において、前記被圧延材の先端が最終圧延スタンド出側に配置された板厚計に達した後に該板厚計の計測値を用いて、圧延中の時々刻々に前記各圧延スタンドにおけるゲージメータ板厚誤差推定する誤差推定手段と、このゲージメータ板厚誤差に基づいて圧延中の前記各圧延スタンドのゲージメータ式を時々刻々に補正する補正手段とを備えた板厚制御装置。

請求項2

ゲージメータ板厚誤差を推定する誤差推定手段は、圧延中のある瞬間に最終圧延スタンド出側に配置された板厚計により検出された実績板厚とその瞬間のロール速度からマスフロー式により各圧延スタンド直後のマスフロー板厚を求めるマスフロー板厚演算手段と、同じ瞬間の前記各圧延スタンドのロール開度圧延力からゲージメータ式により各圧延スタンド出側でのゲージメータ板厚を求めるゲージメータ板厚演算手段とを備え、前記求めたマスフロー板厚と前記ゲージメータ板厚の差を各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差として圧延中の時々刻々において算出することを特徴とする請求項1記載の板厚制御装置。

請求項3

ゲージメータ板厚誤差を推定する誤差推定手段は、圧延中のある瞬間に検出された実績板厚を基にその被計測点が最終圧延スタンド直下にあった時の各圧延スタンドのロール速度からマスフロー式により各圧延スタンド直後のマスフロー板厚を求めるマスフロー板厚演算手段と、同じく前記被計測点が最終圧延スタンド直下にあった時の前記各圧延スタンドのロール開度と圧延力からゲージメータ式により各圧延スタンド直後でのゲージメータ板厚を求めるゲージメータ板厚演算手段とを備え、前記求めたマスフロー板厚と前記ゲージメータ板厚の差を各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差として圧延中の時々刻々において算出することを特徴とする請求項1記載の板厚制御装置。

請求項4

ゲージメータ式を補正する補正手段は、各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差をその瞬間の各圧延スタンドのゲージメータ補正量とし、各圧延スタンドのゲージメータ式を圧延中の時々刻々において補正することを特徴とする請求項1記載の板厚制御装置。

請求項5

ゲージメータ式を補正する補正手段は、被圧延材が最終圧延スタンドから板厚計へ搬送される間の時間遅れ分補完すべく、各圧延スタンド毎にゲージメータ板厚誤差を記憶しておき、その記憶したゲージメータ板厚誤差の推移から予測したゲージメータ板厚誤差の予測値をその瞬間のゲージメータ補正量とし、ゲージメータ式を圧延中の時々刻々において補正することを特徴とする請求項1記載の板厚制御装置。

請求項6

被圧延材の先端が最終圧延スタンド出側に配置された板厚計に達した後、その板厚計の計測値を用いて圧延中の時々刻々に前記各圧延スタンドにおけるゲージメータ板厚誤差を推定し、この推定したゲージメータ板厚誤差に基づいて圧延中の前記各圧延スタンドのゲージメータ式を時々刻々に補正することを特徴とする板厚制御方法

技術分野

0001

この発明は、被圧延材圧延するために設けられた複数の圧延スタンドを有する連続圧延機板厚制御装置および板厚制御方法に関するものである。

背景技術

0002

図5は例えば、特公平3−18966号公報に示された従来のゲージメータ式を用いた連続圧延機の板厚制御装置を示すもので、図において、1は連続圧延機を構成する最終圧延スタンド、2は最終圧延スタンド1の1つ上流にある圧延スタンド、3は最終圧延スタンド1を通過した被圧延材Wの板厚計測する板厚計、4は圧延スタンド2の圧延ロール開度制御装置、5はゲージメータ式の板厚制御装置、6はゲージメータ式におけるゲージメータ補正量を計算するゲージメータ補正量演算装置、7は板厚計3で計測した計測板厚と目標板厚偏差からゲージメータ板厚誤差を補正するフィードバック板厚制御装置である。

0003

図5では、ゲージメータ式の板厚制御装置5、ゲージメータ補正量演算装置6、フィードバック板厚制御装置7をもって最終圧延スタンド1の板厚制御装置を構成している。そして、この最終圧延スタンド1の上流に配置された圧延スタンド2においても、最終圧延スタンド1と同様の構成を持つ板厚制御装置が配置されている。

0004

次に最終圧延スタンド1を例に取り動作を説明する。被圧延材Wの先端を最終圧延スタンド1に咬み込んでから該最終圧延スタンド1出側の板厚計3で被圧延材の実測板厚を得るまでは、目標値と実板厚との関係が不明であるので、モニターフィードバック板厚制御を行うことができない。そこで、従来は実測板厚が得られるまでは下記式(1)のゲージメータ式
h=P/M+So+Sh ・・・(1)
により推定した板厚が目標板厚となるように圧下位置を制御し、実測板厚が得られるようになると(圧延材先端が板厚計に達した後は)、モニターフィードバック板厚制御を開始する。

0005

ここで、Pは実績圧延力、Mはその圧延スタンドのミル定数、Soはロール開度実績、Shはゲージメータ式の補正量であり、この補正量Shは、例えば、予め用意された予測式を用いて圧延中の圧延速度、圧延時間、圧延荷重などに基づき算出される。

発明が解決しようとする課題

0006

従来の連続圧延機の板圧制御装置は以上のように構成されているので、ゲージメータ式の補正量Shは予め用意された予測式を用いて算出されており、フィードバック的に補正する手段が無い。また、予測式はその調整に時間を要す。そこで、この解決策として、例えば特公平3−18966号公報では、被圧延材Wの先端が板厚計3に達したときの実測板厚とゲージメータ板厚の誤差εを算出し、この誤差εを下記式(2)のようにゲージメータ式の補正量として用いている。
h=P/M+So+Sh+ε ・・・(2)
しかし、このゲージメータ式の補正は被圧延材Wの先端が最終圧延スタンド1出側に配置した板厚計3に達した時の実績板厚に基づく一回のみの補正であり、被圧延材Wの全長については従来技術と同様にモニターフィードバック板厚制御において、フィードバックゲインを乗じた上で間接的に補正を行っている。

0007

このモニターフィードバック板厚制御では、最終圧延スタンド1出側の板厚計3により板厚偏差を検出し、最終圧延スタンド1の板厚制御ヘフィードバックするため、最終圧延スタンド1に対しては直接にゲージメータ式の補正を行うことと同等の効果を期待できるが、最終圧延スタンド1より上流の圧延スタンド2に対しては大きなフィードバックゲインを取ることができないため、ゲージメータ式の補正効果が小さいという課題があった。

0008

この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、被圧延材の全長にわたり全圧スタンドのゲージメータ式を補正することにより、板厚制御精度を向上させる連続圧延機の板圧制御装置および板厚制御方法を得ることを目的とする。

課題を解決するための手段

0009

請求項1記載の発明に係る板厚制御装置は、被圧延材の先端が板厚計に達した後に該板厚計の計測値を用いて圧延中の時々刻々に各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差を推定する誤差推定手段と、このゲージメータ板厚誤差に基づいて圧延中における各圧延スタンドのゲージメータ式を時々刻々に補正する補正手段とを備えたものである。

0010

請求項2記載の発明に係る板厚制御装置は、圧延中のある瞬間に最終圧延スタンド出側に配置された板厚計により検出された実績板厚とその瞬間のロール速度からマスフロー式により各圧延スタンド直後のマスフロー板厚を求めるマスフロー板厚演算手段と、同じ瞬間の各圧延スタンドのロール開度と圧延力からゲージメータ式により各圧延スタンド出側でのゲージメータ板厚を求めるゲージメータ板厚演算手段とを備えたゲージメータ板厚誤差を推定する誤差推定手段は、マスフロー板厚とゲージメータ板厚の差を各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差として圧延中の時々刻々において算出するものである。

0011

請求項3記載の発明に係る板厚制御装置は、圧延中のある瞬間に検出された実績板厚を基にその被計測点が最終圧延スタンド直下にあった時の各圧延スタンドのロール速度からマスフロー式により各圧延スタンド直後のマスフロー板厚を求めマスフロー板厚演算手段と、同じく被計測点が最終圧延スタンド直下にあった時の各圧延スタンドのロール開度と圧延力からゲージメータ式により各圧延スタンド直後でのゲージメータ板厚を求めゲージメータ板厚演算手段とを備えたゲージメータ板厚誤差を推定する誤差推定手段は、マスフロー板厚とゲージメータ板厚の差を各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差として圧延中の時々刻々において算出するものである。

0012

請求項4記載の発明に係る板厚制御装置は、各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差をその瞬間の各圧延スタンドのゲージメータ補正量とし、各圧延スタンドのゲージメータ式を圧延中の時々刻々において補正するゲージメータ式を補正する補正手段を備えたものである。

0013

請求項5記載の発明に係る板厚制御装置は、被圧延材が最終圧延スタンドから板厚計へ搬送される間の時間遅れ分補完すべく、各圧延スタンド毎にゲージメータ板厚誤差を記憶しておき、その推移から予測したゲージメータ板厚誤差の予測値をその瞬間のゲージメータ補正量とし、ゲージメータ式を圧延中の時々刻々において補正するゲージメータ式を補正する補正手段を備えたものである。

0014

請求項6記載の発明に係る板厚制御方法は、被圧延材の先端が最終圧延スタンド出側に配置された板厚計に達した後、その板厚計の計測値を用いて圧延中の時々刻々に前記各圧延スタンドにおけるゲージメータ板厚誤差を推定し、この推定したゲージメータ板厚誤差に基づいて圧延中の前記各圧延スタンドのゲージメータ式を時々刻々に補正するものである。

発明を実施するための最良の形態

0015

以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.図1はこの発明の実施の形態1による板厚制御装置の構成を示すもので、図において、1は連続圧延機を構成する最終圧延スタンド、2は最終圧延スタンド1の1つ上流にある圧延スタンド、3は最終圧延スタンド1を通過した被圧延材Wの板厚を計測する板厚計、4は圧延スタンド2の圧延ロールの開度制御装置、5はゲージメータ式の板厚制御装置、10はゲージメータ板厚誤差の演算装置(誤差推定手段)、11はゲージメータ板厚演算装置(ゲージメータ板厚演算手段)、12は各圧延スタンド1,2の圧延速度検出器15で検出された圧延速度および板厚計3で検出された板厚を入力してマスフロー板厚を演算するマスフロー板厚演算装置(マスフロー板厚演算手段)、13はゲージメータ補正量の演算装置(補正手段)、14は圧力反力検出器である。

0016

なお、図1においては、マスフロー板厚を出力するマスフロー板厚演算装置12と、ゲージメータ板厚を出力するゲージメータ板厚演算装置11と、上記マスフロー板厚と上記ゲージメータ板厚を入力するゲージメータ板厚誤差の演算装置10とでゲージメータ板厚誤差を推定する誤差推定手段16を構成し、この推定されたゲージメータ板厚誤差に基づいて圧延中の最終圧延スタンド1のゲージメータ式を時々刻々に補正する補正手段をゲージメータ板厚誤差の演算装置10が構成している。そして、この誤差推定手段16および補正手段が各圧延スタンド1,2に対しても備えられている。

0017

次に動作について説明する。全ての圧延スタンド1,2のゲージメータ板厚演算装置11では、圧延中の被圧延材Wの全長にわたり、圧延荷重、ロール開度に基づき、下記式(3)のゲージメータ式によりゲージメータ板厚h gmを計算する。
h gm=P/M+So ・・・(3)

0018

また、最終圧延スタンド1のマスフロー板厚演算装置12では、被圧延材Wの先端が板厚計3に到達後の全長にわたり、圧延材速度と実績板厚から下記式(4)のマスフロー式によりマスフロー板厚h mfを計算する。
h mf(i)=h act* v(last)/v(i) ・・・(4)
ここで、v(last),v(i)は最終圧延スタンド1とi圧延スタンド出側における圧延材速度、h actは実績板厚である。

0019

ゲージメータ板厚の誤差の演算装置10では、ゲージメータ板厚とマスフロー板厚からゲージメータ板厚誤差を算出し、ゲージメータ補正量の演算装置13では、前記算出されたゲージメータ板厚誤差を基にゲージメータ補正量を決定する。板厚制御装置5では決定されたゲージメータ補正量をゲージメータ板厚に加算して、圧延ロールの開度制御を行う。

0020

次に図2を用いて具体的な計算手順を説明する。各演算に使用するデータとして、ある瞬間jのi圧延スタンドに対して、実績板厚h act(j)、圧延材速度v(i,j)、圧延荷重P(i,j)、ロール開度So(i,j)を収集する。なお、実績板厚h act(j)はi圧延スタンドにおける圧延材速度と板厚計3で計測した計測板厚とからマスフロー板厚演算装置12で演算する。これらのデータを用いて以下の手順でゲージメータ補正量を決定する。

0021

実績板厚h act(j)を収集した時点のゲージメータ板厚誤差h err(i,j)は下記式(5)により求められる。
h err(i,j)=h mf(i,j)−h gm(i,j)・・(5)
ここで、
h gm(i,j)=P(i,j)/M(i)+So(i,j)
h mf(i,j)=h act(j)* v(last,j)/v(i,j)
これに対するゲージメータ補正量h crtは下記式(6)により求められる。
h crt(i,j)=h err(i,j) ・・・(6)

0022

以上のように、この実施の形態1によれば、被圧延材Wの全長にわたるゲージメータ式の板厚制御において、全圧延スタンドのゲージメータ式をフィードバック方式により時々刻々に補正することができるので、その被圧延材Wの瞬時瞬時の圧延状況に応じて精度の高いゲージメータ式が実現でき、被圧延材Wの全長にわたり板厚制御の精度を向上することができる。

0023

実施の形態2.図3は実施の形態1において、マスフロー板厚とゲージメータ板厚の算出に使用するデータの一時記憶装置17を付加したものである。i圧延スタンド用の一時記憶装置17にはある瞬間jから遡って過去のデータを記憶できる。例えば、i圧延スタンドのj−n時のデータとして、圧延材速度v(i,j−n)、圧延荷重P(i,j−n)、ロール開度So(i,j−n)が記憶されている。これらのデータを用いて実施の形態1の手順と同様にゲージメータ補正量を決定する。

0024

ただし、ゲージメータ板厚誤差の計算においては、実績板厚h act(j)が実際に最終圧延スタンド1において圧延されてから板厚計3において計測されるまでの搬送時間を考慮しこれを補正している。具体的な計算手順は以下のようになる。

0025

実績板厚h act(j)を収集した時点のゲージメータ板厚誤差h err(i,j)は下記式(7)により求められる。
h err(i,J)=h mf(i,j−k)−h gm(i,j−k)
・・・(7)
ここで、
h gm(i,j−k)=P(i,j−k)/M(i)+So(i,j−k)
h mf(i,j−k)=h act(j)* v(last,j−k)
/v(i,j−k)

0026

また、kは実績板厚h act(j)が最終圧延スタンド1から板厚計3まで搬送された時間をデータ収集回数に置き換えたもので、最終圧延スタンド1から板厚計3までの距離Lを用いて、下記式(8)により計算される。
k=L/v(last,j) ・・・(8)
これに対するゲージメータ補正量h crtは実施の形態1と同様に下記式(9)により求められる。
h crt(i,j)=h−err(i,j) ・・・(9)

0027

以上のように、この実施の形態2によれば、マスフロー板厚とゲージメータ板厚の計算において、最終圧延スタンド1から板厚計3までの搬送時間を考慮しているため、ゲージメータ板厚誤差が精度良く計算でき、実施の形態1に比べデータの記憶装置17が付加される分複雑な形態になるものの、より高精度な板厚制御を行うことができる。

0028

実施の形態3.図4は実施の形態2において、i圧延スタンド用のゲージメータ板厚誤差の一時記憶装置18を付加したものである。このゲージメータ板厚誤差の算出方法は実施の形態2と同一であるが、この結果をゲージメータ板厚誤差の一時記憶装置18に記憶するものである。

0029

一方、ゲージメータ補正量の算出においては、ある瞬間jにおいて計算されたゲージメータ板厚誤差が、実際には最終圧延スタンド1から板厚計3に達するまでの搬送時間分だけの遅れを含んで計算された過去の値であることを考慮し、瞬間jにおけるゲージメータ板厚誤差を予測してゲージメータ補正量を計算する。

0030

ゲージメータ板厚誤差の一時記憶装置18に記憶されたゲージメータ板厚誤差の推移を利用してゲージメータ補正量h crtは下記式(10)により予測計算される。
h crt(i,j)=h err(i,j)+k* (h err(i,j)
−h err(i,j−1)) ・・・(10)
ここで、kは実績板厚h act(j)が最終圧延スタンド1から板厚計3まで搬送された時間をデータ収集回数に置き換えたもので、最終圧延スタンド1から板厚計3までの距離Lを用いて、下記式(11)により計算される。
k=L/v(last,j) ・・・(11)

0031

以上のように、この実施の形態3によれば、ゲージメータ補正量の計算において、ゲージメータ板厚誤差が最終圧延スタンド1から板厚計3までの圧延材の搬送時間の分の遅れを含んだ結果であることを考慮して、適切なゲージメータ補正量を予測計算できるため、実施の形態2に比べ更にデータの一時記憶装置18が付加される分複雑な形態になるものの、より高精度な板厚制御を行うことができる。

発明の効果

0032

以上のように、請求項1記載に発明によれば、被圧延材の先端が板厚計に達した後に該板厚計の計測値を用いて圧延中の時々刻々に各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差を推定し、この推定したゲージメータ板厚誤差に基づいて圧延中の各圧延スタンドのゲージメータ式を時々刻々に補正するように構成したので、圧延材の瞬時瞬時の圧延状況に応じて精度の高いゲージメータ式が実現でき、被圧延材の全長にわたり板厚制御の精度を向上させることができる効果がある。

0033

請求項2記載の発明によれば、圧延中のある瞬間に求めたマスフロー板厚とゲージメータ板厚の差を各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差として圧延中の時々刻々において算出するように構成したので、ゲージメータ板厚誤差の推定が容易にできる効果がある。

0034

請求項3記載の発明によれば、圧延中のある瞬間に検出された実績板厚を基にその被計測点が最終圧延スタンド直下にあった時の各圧延スタンドのマスフロー板厚とゲージメータ板厚を求め、このマスフロー板厚とゲージメータ板厚の差を各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差として圧延中の時々刻々において算出するように構成したので、ゲージメータ板厚誤差の推定が精度よく、かつ容易にできる効果がある。

0035

請求項4記載の発明によれば、各圧延スタンドのゲージメータ板厚誤差をその瞬間の各圧延スタンドのゲージメータ補正量とし、各圧延スタンドのゲージメータ式を圧延中の時々刻々において補正するように構成したので、高精度な板厚制御を行うことができる効果がある。

0036

請求項5記載の発明によれば、被圧延材が最終圧延スタンドから板厚計へ搬送される間の時間遅れ分を補完すべく、各圧延スタンド毎にゲージメータ板厚誤差を記憶し、その推移から予測したゲージメータ板厚誤差の予測値をその瞬間のゲージメータ補正量とし、ゲージメータ式を圧延中の時々刻々において補正するように構成したので、より高精度な板厚制御を行うことができる効果がある。

0037

請求項6記載の発明によれば、被圧延材の先端が最終圧延スタンド出側に配置された板厚計に達した後、その板厚計の計測値を用いて圧延中の時々刻々に前記各圧延スタンドにおけるゲージメータ板厚誤差を推定し、この推定したゲージメータ板厚誤差に基づいて圧延中の前記各圧延スタンドのゲージメータ式を時々刻々に補正するように構成したので、圧延材の瞬時瞬時の圧延状況に応じて精度の高いゲージメータ式が実現でき、被圧延材の全長にわたり板厚制御の精度を向上させることができる効果がある。

図面の簡単な説明

0038

図1この発明の実施の形態1による板厚制御装置を示す基本構成図である。
図2この発明の実施の形態1による計算手順を示すブロック図である。
図3この発明の実施の形態2による計算手順を示すブロック図である。
図4この発明の実施の形態3による計算手順を示すブロック図である。
図5従来の板厚制御装置を示す構成図である。

--

0039

1最終圧延スタンド、3板厚計、10演算装置(誤差推定手段)、11ゲージメータ板厚演算装置(ゲージメータ板厚演算手段)、12マスフロー板厚演算装置(マスフロー板厚演算手段)、13 演算装置(補正手段)。

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