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技術 樹脂用洗浄剤

出願人 旭化成ケミカルズ株式会社
発明者 山下泉
出願日 1996年5月21日 (25年0ヶ月経過) 出願番号 1996-125448
公開日 1997年12月2日 (23年6ヶ月経過) 公開番号 1997-310093
状態 特許登録済
技術分野 洗浄性組成物
主要キーワード 樹脂吐出装置 脂肪族アルコール系化合物 医療器 液性エポキシ樹脂 比率計 亜硝酸塩類 環境汚染問題 着火源
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年12月2日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

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課題

エポキシウレタンシリコーンポリエステル等の幅広樹脂に対して洗浄力が優れ、かつ、引火の危険性が低く、環境への影響の少ない非ハロゲン系樹脂用洗浄剤を提供する。

解決手段

アジピン酸こはく酸またはグルタル酸ジアルキルエステルの少なくとも一種に、特定の脂肪族アルコール系化合物、例えば、3−メトキシ−3−メチルブタノール等を含有してなる洗浄剤。

概要

背景

近年、各種電気電子部品医療器部品自動車部品等をエポキシウレタンシリコーンポリエステル等の樹脂接合充填、または封止する目的で樹脂吐出装置が広く活用されている。この用途に用いられる樹脂には常温付近架橋硬化する2液タイプのものも多く使われており、2液を自動的に比率計量、混合撹拌し連続的に吐出できるようになっている。しかし、2液タイプの樹脂を使用する場合、昼休みや一日の作業終了時等作業を中断する前に、吐出装置内での樹脂の硬化を防止するためにミキシング部やノズル部を洗浄する必要がある。

これらの洗浄には、不燃性で毒性が低く、優れた溶解性を示す等、多くの特徴を有することから、1,1,1−トリクロロエタンが広く使われてきた。しかし、このものは洗浄剤として極めて優れたものであるが、成層圏オゾン層破壊することが明らかになったため、全廃することが国際的に取り決められた。また、塩化メチレン等全廃の対象になっていないハロゲン系溶剤もあるが、これらも発癌性その他環境汚染問題から敬遠される状況にある。

かかる状況下において、安全で環境への影響の少ない非ハロゲン系代替洗浄剤への期待が高まっているが、すべての要求性能を満たすものは未だ得られていないのが現状である。例えば、アセトン洗浄力は優れているものの引火点が低く、ヒーター着火源の多い樹脂吐出装置の洗浄に使用するのは危険である。また、アジピン酸こはく酸および/またはグルタル酸のジメチメエステルも一部で使用されているが、これらは引火点は100℃前後と高いものの、一部のエポキシ系の樹脂に対して洗浄力が決定的に不足する。

概要

エポキシ、ウレタン、シリコーン、ポリエステル等の幅広い樹脂に対して洗浄力が優れ、かつ、引火の危険性が低く、環境への影響の少ない非ハロゲン系の樹脂用洗浄剤を提供する。

アジピン酸、こはく酸またはグルタル酸のジアルキルエステルの少なくとも一種に、特定の脂肪族アルコール系化合物、例えば、3−メトキシ−3−メチルブタノール等を含有してなる洗浄剤。

目的

本発明は、広範囲の樹脂に対して洗浄力が優れ、かつ、引火の危険性が低く、環境への影響の少ない非ハロゲン系の樹脂用洗浄剤を提供するものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
2件

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請求項1

次の(a)および(b)成分を含有する樹脂用洗浄剤。(a)アジピン酸こはく酸またはグルタル酸ジアルキルエステルからなる群より選ばれた少なくとも一種。(b)下記一般式(1)で表わされる脂肪族アルコール系化合物の少なくとも一種。RO(Cm H2mO)n H (1)(式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基またはアルコキシアルキル基、mは2〜3の整数、nは0〜3の整数を表わす。)

請求項2

(a)の含有率が10〜90重量%、(b)の含有率が10〜90重量%であることを特徴とする請求項1記載の洗浄剤。

技術分野

0001

本発明は、樹脂吐出装置ミキシング部およびノズル部を洗浄するのに好適な洗浄剤に関するものである。

背景技術

0002

近年、各種電気電子部品医療器部品自動車部品等をエポキシウレタンシリコーンポリエステル等の樹脂接合充填、または封止する目的で樹脂吐出装置が広く活用されている。この用途に用いられる樹脂には常温付近架橋硬化する2液タイプのものも多く使われており、2液を自動的に比率計量、混合撹拌し連続的に吐出できるようになっている。しかし、2液タイプの樹脂を使用する場合、昼休みや一日の作業終了時等作業を中断する前に、吐出装置内での樹脂の硬化を防止するためにミキシング部やノズル部を洗浄する必要がある。

0003

これらの洗浄には、不燃性で毒性が低く、優れた溶解性を示す等、多くの特徴を有することから、1,1,1−トリクロロエタンが広く使われてきた。しかし、このものは洗浄剤として極めて優れたものであるが、成層圏オゾン層破壊することが明らかになったため、全廃することが国際的に取り決められた。また、塩化メチレン等全廃の対象になっていないハロゲン系溶剤もあるが、これらも発癌性その他環境汚染問題から敬遠される状況にある。

0004

かかる状況下において、安全で環境への影響の少ない非ハロゲン系代替洗浄剤への期待が高まっているが、すべての要求性能を満たすものは未だ得られていないのが現状である。例えば、アセトン洗浄力は優れているものの引火点が低く、ヒーター着火源の多い樹脂吐出装置の洗浄に使用するのは危険である。また、アジピン酸こはく酸および/またはグルタル酸のジメチメエステルも一部で使用されているが、これらは引火点は100℃前後と高いものの、一部のエポキシ系の樹脂に対して洗浄力が決定的に不足する。

発明が解決しようとする課題

0005

本発明は、広範囲の樹脂に対して洗浄力が優れ、かつ、引火の危険性が低く、環境への影響の少ない非ハロゲン系の樹脂用洗浄剤を提供するものである。

課題を解決するための手段

0006

本発明者は、上記課題を解決するため鋭意検討を重ねた結果、アジピン酸、こはく酸またはグルタル酸のジアルキルエステルに適当量脂肪族アルコール系化合物を添加することにより、広範囲のエポキシ樹脂の洗浄力が極めて優れた洗浄剤が得られることを見出し、本発明をなすに至った。

0007

すなわち、本発明は、次の(a)および(b)成分を含有する樹脂用洗浄剤に関するものである。
(a)アジピン酸、こはく酸またはグルタル酸のジアルキルエステルからなる群より選ばれた少なくとも一種
(b)下記一般式(1)で表わされる脂肪族アルコール系化合物の少なくとも一種。

0008

RO(Cm H2mO)n H (1)
(式中、Rは炭素数1〜8のアルキル基またはアルコキシアルキル基、mは2〜3の整数、nは0〜3の整数を表わす。)
また、本発明の好ましい態様は、(a)の含有率が10〜90重量%、(b)の含有率が10〜90重量%である。

0009

以下、本発明を詳細に説明する。本発明で用いられるアジピン酸、こはく酸またはグルタル酸のジアルキルエステルは、単独または混合物として使用できる。アルキル基としては、炭素数1〜4のもの、すなわち、メチルエチルノルマルプロピルイソプロピル、ノルマルブチルイソブチル等が好適である。

0010

脂肪族アルコール系化合物は前記一般式(1)で表され、その具体例としては、エチレングリコールモノメチルエーテルジエチレングリコールモノメチルエーテルトリエチレングリコールモノメチルエーテルプロピレングリコールモノメチルエーテルジプロピレングリコールモノメチルエーテルトリプロピレングリコールモノメチルエーテルエチレングリコールモノイソプロピルエーテルジエチレングリコールモノイソプロピルエーテルプロピレングリコールモノプロピルエーテルジプロピレングリコールモノプロピルエーテルエチレングリコールモノブチルエーテルジエチレングリコールモノブチルエーテルプロピレングリコールモノブチルエーテルジプロピレングリコールモノブチルエーテルエチレングリコールモノイソブチルエーテル、ジエチレングリコールモノイソブチルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノヘキシルエーテル、エチレングリコールモノ2エチルヘキシルエーテル、ジエチレングリコールモノ2エチルヘキシルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノフェニルエーテル、プロピレングリコールモノシクロヘキシルエーテル、2−メチル−1−ブタノール、3−メトキシ−1−ブタノール、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール、1−ペンタノール2−ペンタノール1−ヘキサノール、2−メチル−1−ペンタノール、4−メチル−2−ペンタノール等を挙げることができる。

0011

これらの脂肪族アルコールは単独または組み合わせて添加することができ、エポキシ樹脂溶解後に経時的に不溶物が発生するのを防止する効果があるが、添加量が多すぎると却ってエポキシ樹脂を溶解するのに長時間を要するようになるため、その添加量は10〜90重量%の範囲であることが好ましい。また、本発明の洗浄剤には、必要に応じて公知の酸化防止剤等の安定剤、例えば、ベンゾトリアゾール類アミン類アルカノールアミン類亜硝酸塩類ホスファイト類フェノール類等を添加することができる。

0012

本発明の洗浄剤は、樹脂の洗浄に有用で、特に、樹脂吐出装置用の洗浄剤として好適である。

発明を実施するための最良の形態

0013

以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。

0014

チバ株式会社製の2液性エポキシ樹脂XNR3114(主剤)1.0gとXNH3114(硬化剤)0.25gをよく混ぜ合わせ、10分間放置した後、アジピン酸、こはく酸およびグルタル酸のジメチルエステルの混合物(商品名:DBE、デュポン社製、以下、単にDBEと記す)50重量%、3−メトキシ−3−メチルブタノール50重量%よりなる洗浄剤10mlを加えて振盪(180回/分)したところ、5分で完全に溶解し、1夜放置しても沈殿物等は生成しなかった。

0015

3−メトキシ−3−メチルブタノールをジプロピレングリコールモノメチルエーテルとした以外は実施例1と同様の操作を行なったところ、4分で完全に溶解し、1夜放置しても沈殿物等は生成しなかった。

0016

3−メトキシ−3−メチルブタノールをジエチレングリコールモノブチルエーテルとした以外は実施例1と同様の操作を行なったところ、6分で完全に溶解し、1夜放置しても沈殿物等は生成しなかった。

0017

2液性エポキシ樹脂を日本ペルノックス社製のMG151(主剤)1.0gとHY306(硬化剤)0.5gとした以外は実施例1と同様の操作を行なったところ、4分で完全に溶解し、1夜放置しても沈殿物等は生成しなかった。

0018

洗浄剤をDBEに変えて実施例1と同様の操作を行なったところ、エポキシ樹脂は5分でほぼ溶解はしたが、白濁しており、放置すると沈殿が生成した。この沈殿は時間とともに徐々に増加した。

0019

洗浄剤を3−メトキシ−3−メチルブタノールに変えて実施例1と同様の操作を行なったところ、エポキシ樹脂が完全に溶解するのに12分を要した。

0020

洗浄剤をジプロピレングリコールモノメチルエーテルに変え実施例1と同様の操作を行なったところ、エポキシ樹脂が完全に溶解するのに10分を要した。

0021

洗浄剤をDBEに変えて実施例4と同様の操作を行なったところ、エポキシ樹脂は5分で一旦完全に溶解したが、その直後から粘着性の沈殿物が生成し始め、器壁に付着した。

発明の効果

0022

本発明の洗浄剤は、各種電気・電子部品、医療器部品、自動車部品等を接合、充填、または封止するために使用されるエポキシ、ウレタン、シリコーン、ポリエステル等の幅広い樹脂を洗浄することができ、特に、樹脂吐出装置用の洗浄剤として画期的なものである。しかも、ハロゲン原子を含まないのでオゾン層破壊の恐れが全くなく、環境への影響も少なく、引火点が高いため、1,1,1−トリクロロエタンや塩化メチレンの代替洗浄剤として極めて有用である。

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