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技術 シールド掘進機のセグメント把持装置

出願人 株式会社小松製作所
発明者 二羽誠神林秀雄
出願日 1996年4月4日 (23年9ヶ月経過) 出願番号 1996-106471
公開日 1997年10月21日 (22年2ヶ月経過) 公開番号 1997-273399
状態 特許登録済
技術分野 トンネルの覆工・支保 スナップ・バヨネット・止めピン・止め輪
主要キーワード 止め防止部材 抜止め機構 把持ブラケット 逆転防止部材 キューレート 鋼製シール 弾性ロック 把持ピン
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年10月21日)のものです。
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図面 (10)

課題

上り勾配時やインチング操作振動等により把持ピン15の抜け落ちを防止すると共に、セグメント把持金具14をセグメントエレクタ装置5の把持ブラケット13へ容易に連結することができる把持ピン15の抜止め部材18,19,24および逆転ロック部材18,19,26を有するセグメント把持装置を提供する。

解決手段

把持ピン15にはその半径方向に突出した突出部16,17を有し、かつ、その突出部16,17は前記把持ブラケット13へ把持ピン15を挿入する挿入方向において把持ブラケット13よりも手前に位置するように設けてあり、把持ブラケット13には把持ピン15を挿入する側に、把持ピン15の回転によりこの突出部16,17に係合して把持ピン15の抜止めを阻止する抜止め部材18,19,24と、突出部16,17と抜止め部材18,19,24との係合を維持するように把持ピン15の回転を保持する逆転ロック部材18,26とよりなるシールド掘進機1のセグメント把持装置。

概要

背景

シールド掘進機によって掘削したトンネル内壁にはセグメント構築し、周囲の地山崩落等を防止している。そして、セグメントをリング状に巻き立てるのにセグメントエレクタ装置が使用される。このセグメントエレクタ装置は、第1の従来技術として図7(1)の「特開平6−207500号公報」に示されているように、一般にセグメント56を把持させたセグメント吊り金具53を吊り金具連結ピン51によってセグメントエレクタ装置50の吊り金具連結ピン51のブラケット57に連結するようになっている。そして、トンネルは、常に水平に掘削されるわけではなく、傾斜して掘削される場合もあり、その傾斜角度は5%以上にも達することがある。

ところが、トンネルが上り勾配になると、セグメント吊り金具53を連結している吊り金具連結ピン51が振動などによって抜け落ちてしまうことがある。そこで、第2の従来技術として図8に示されるように、吊り金具連結ピン61の先端部に直径方向に貫通させたピン穴62を設け、吊り金具連結ピン61のブラケット57とセグメント吊り金具53とを貫通させた吊り金具連結ピン61のピン穴62にストッパピン63を挿入して吊り金具連結ピン61が抜け落ちるのを防止している。しかし、吊り金具連結ピン61の先端部にストッパピン63を挿入する方法は、吊り金具連結ピン61の先端部が吊り金具連結ピン61のブラケット57の掘削機先端側となって、作業側の反対となって作業者から見えにくく、ストッパピン63を挿入することが容易でない。このため、特開平6−207500号公報には図7(2)に示されるように、吊り金具連結ピン51の先端部に、吊り金具連結ピン51から起伏、出没可能なストッパレバー55を設けるとともに、一端側をこのストッパレバー55に接続した操作ロッド58の他端を吊り金具連結ピン51を通して吊り金具連結ピン51の後端面から突出させ、この操作ロッド58を操作してストッパレバー55を起こし、吊り金具連結ピン51が抜け落ちるのを防止することが提案されている。

一方、大型のシールド掘進機においては、図9に示したようなセグメントエレクタ装置が用いられている。このセグメントエレクタ装置は、セグメント70を把持したセグメント把持金具72を把持ピン74によってエレクタヘッド76に形成した把持ピンブラケット78に連結するとともに、この把持ピンブラケット78の両側に突っ張りシリンダ80、82を設け、このシリンダ80、82によってセグメント70を押すことにより、セグメント70が揺れたりするのを防止すると共に、把持ピン74と把持ピンブラケット78および把持ピン74とセグメント把持金具72とのがたをなくし、振動等によって把持ピン74が抜けるのを防止し、さらに把持ピン74と把持ピンブラケット78および把持ピン74とセグメント把持金具72との軸方向移動時の摩擦力を大きくして、把持ピン74が抜けるのを防止している。

概要

上り勾配時やインチング操作の振動等により把持ピン15の抜け落ちを防止すると共に、セグメント把持金具14をセグメントエレクタ装置5の把持ブラケット13へ容易に連結することができる把持ピン15の抜止め部材18,19,24および逆転ロック部材18,19,26を有するセグメント把持装置を提供する。

把持ピン15にはその半径方向に突出した突出部16,17を有し、かつ、その突出部16,17は前記把持ブラケット13へ把持ピン15を挿入する挿入方向において把持ブラケット13よりも手前に位置するように設けてあり、把持ブラケット13には把持ピン15を挿入する側に、把持ピン15の回転によりこの突出部16,17に係合して把持ピン15の抜止めを阻止する抜止め部材18,19,24と、突出部16,17と抜止め部材18,19,24との係合を維持するように把持ピン15の回転を保持する逆転ロック部材18,26とよりなるシールド掘進機1のセグメント把持装置。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

セグメントに固定したセグメント把持金具と、セグメントエレクタ装置に設置され、前記セグメント把持金具を挟むようにした把持ブラケットと、これら把持ブラケットとセグメント把持金具とを連結する把持ピンとを有するシールド掘進機セグメント把持装置において、前記把持ピンにはその半径方向に突出した突出部を有し、かつ、その突出部は前記把持ブラケットへ把持ピンを挿入する挿入方向において把持ブラケットよりも手前に位置するように設けてあり、把持ブラケットには把持ピンを挿入する側に、把持ピンの回転によりこの突出部に係合して把持ピンの抜止めを阻止する抜止め部材と、突出部と抜止め部材との係合を維持するように把持ピンの回転を保持する逆転ロック部材とよりなることを特徴とするシールド掘進機のセグメント把持装置。

請求項2

請求項1記載のシールド掘進機のセグメント把持装置において、前記把持ピンの逆転ロック部材は弾性体であることを特徴とするシールド掘進機のセグメント把持装置。

請求項3

請求項2記載のシールド掘進機のセグメント把持装置において、前記把持ピンの抜止め部材および逆転ロック部材は、一体的に形成されることを特徴とするシールド掘進機のセグメント把持装置。

請求項4

請求項3記載のシールド掘進機のセグメント把持装置において、前記把持ピンの抜止め部材および逆転ロック部材は、把持ブラケットに固定された弾性を有する板材であることを特徴とするシールド掘進機のセグメント把持装置。

請求項5

前記抜止め部材とは別に把持ブラケットの把持ピンを挿入する側に補助抜止め部材を設けたことを特徴とする請求項1〜4に記載のシールド掘進機のセグメント把持装置。

技術分野

0001

本発明は、シールド掘進機セグメント把持装置係り、特にセグメント把持金具をセグメントエレクタ把持ブラケットに連結する把持ピン抜止め機構を有するシールド掘進機のセグメント把持装置に関する。

背景技術

0002

シールド掘進機によって掘削したトンネル内壁にはセグメントを構築し、周囲の地山崩落等を防止している。そして、セグメントをリング状に巻き立てるのにセグメントエレクタ装置が使用される。このセグメントエレクタ装置は、第1の従来技術として図7(1)の「特開平6−207500号公報」に示されているように、一般にセグメント56を把持させたセグメント吊り金具53を吊り金具連結ピン51によってセグメントエレクタ装置50の吊り金具連結ピン51のブラケット57に連結するようになっている。そして、トンネルは、常に水平に掘削されるわけではなく、傾斜して掘削される場合もあり、その傾斜角度は5%以上にも達することがある。

0003

ところが、トンネルが上り勾配になると、セグメント吊り金具53を連結している吊り金具連結ピン51が振動などによって抜け落ちてしまうことがある。そこで、第2の従来技術として図8に示されるように、吊り金具連結ピン61の先端部に直径方向に貫通させたピン穴62を設け、吊り金具連結ピン61のブラケット57とセグメント吊り金具53とを貫通させた吊り金具連結ピン61のピン穴62にストッパピン63を挿入して吊り金具連結ピン61が抜け落ちるのを防止している。しかし、吊り金具連結ピン61の先端部にストッパピン63を挿入する方法は、吊り金具連結ピン61の先端部が吊り金具連結ピン61のブラケット57の掘削機先端側となって、作業側の反対となって作業者から見えにくく、ストッパピン63を挿入することが容易でない。このため、特開平6−207500号公報には図7(2)に示されるように、吊り金具連結ピン51の先端部に、吊り金具連結ピン51から起伏、出没可能なストッパレバー55を設けるとともに、一端側をこのストッパレバー55に接続した操作ロッド58の他端を吊り金具連結ピン51を通して吊り金具連結ピン51の後端面から突出させ、この操作ロッド58を操作してストッパレバー55を起こし、吊り金具連結ピン51が抜け落ちるのを防止することが提案されている。

0004

一方、大型のシールド掘進機においては、図9に示したようなセグメントエレクタ装置が用いられている。このセグメントエレクタ装置は、セグメント70を把持したセグメント把持金具72を把持ピン74によってエレクタヘッド76に形成した把持ピンブラケット78に連結するとともに、この把持ピンブラケット78の両側に突っ張りシリンダ80、82を設け、このシリンダ80、82によってセグメント70を押すことにより、セグメント70が揺れたりするのを防止すると共に、把持ピン74と把持ピンブラケット78および把持ピン74とセグメント把持金具72とのがたをなくし、振動等によって把持ピン74が抜けるのを防止し、さらに把持ピン74と把持ピンブラケット78および把持ピン74とセグメント把持金具72との軸方向移動時の摩擦力を大きくして、把持ピン74が抜けるのを防止している。

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、特開平6−207500号公報に記載された操作ロッド58によってストッパレバー55を起こす吊り金具連結ピン51は、
(1)操作ロッド58の操作部が吊り金具連結ピン51の後端となっているために目視をすることができるが、吊り金具連結ピン51の先端部に設けたストッパレバー55を目視することが困難で、ストッパレバー55の起きていることの確認が不確実になるおそれがある。
(2)吊り金具連結ピン51の先端部にストッパレバー55を収納する切欠きを形成するとともに、操作ロッド58を通すための穴を吊り金具連結ピン51の長手方向に設ける必要があり、吊り金具連結ピン51の加工が複雑でコスト高となる。

0006

(3)吊り金具連結ピン51に上記の切欠き56と穴を設けるため、吊り金具連結ピン51の強度が低下し、所定の強度を確保するためには吊り金具連結ピン51の径を大きくする必要があり、吊り金具連結ピン51の重量が増加して吊り金具連結ピン51の着脱作業性が低下する。
(4)吊り金具連結ピン51を引抜く際、ストッパレバー55を倒して吊り金具連結ピン51内に収納するために、吊り金具連結ピン51を一旦前方に押出したのち、操作ロッド58を手前に引く手順であるため、操作ロッド58の操作時に吊り金具連結ピン51自体が軸方向に移動することがあり、ストッパレバー55を倒す操作を両手によって行なわなければならず、作業性が低下する。などの欠点を有している。

0007

一方、突っ張り装置80、82を設けたセグメントエレクタ装置は、セグメント70をトンネルの上部の方に移動させ、位置合せのためのインチング操作時に突っ張り装置80、82による突っ張りを弛める必要があり、このときトンネルが上り勾配となっていると、インチング操作の振動などにより把持ピンが抜け落ちる危険がある。

0008

本発明は、前記従来技術の欠点を解消するためになされたもので、上り勾配時やインチング操作の振動などによりセグメント把持ピンの抜け落ちを確実に防止し、かつセグメント把持金具をエレクタ本体の把持ブラケットへ容易に連結することができるようにすることを目的としている。

0009

上記の目的を達成するために、本発明の第1発明に係るシールド掘進機のセグメント把持装置は、セグメントに固定したセグメント把持金具と、セグメントエレクタ装置に設置され、前記セグメント把持金具を挟むようにした把持ブラケットと、これら把持ブラケットとセグメント把持金具とを連結する把持ピンとを有するシールド掘進機のセグメント把持装置において、前記把持ピンにはその半径方向に突出した突出部を有し、かつ、その突出部は前記把持ブラケットへ把持ピンを挿入する挿入方向において把持ブラケットよりも手前に位置するように設けてあり、把持ブラケットには把持ピンを挿入する側に、把持ピンの回転によりこの突出部に係合して把持ピンの抜止めを阻止する抜止め部材と、突出部と抜止め部材との係合を維持するように把持ピンの回転を保持する逆転ロック部材とよりなる。

0010

第1発明によれば、セグメントエレクタ装置を操作してセグメント把持金具を挟むようにセグメントエレクタ装置に設置された把持ブラケットを、セグメントに固定したセグメント把持金具の位置に移動して、これら把持ブラケットとセグメント把持金具とに把持ピンを挿入する。把持ピンには半径方向に突出した突出部があり、かつ、その突出部には把持ブラケットへ把持ピンを挿入する挿入方向において、把持ブラケットよりも手前に位置するように設けたので、把持ピンを把持ブラケットに挿入すると、その突出部が把持ブラケットに当たり挿入長さが位置決めされる。その後位置決めされた位置で把持ピンを回転させると、把持ピンの半径方向に突出した突出部が、把持ブラケットの把持ピンを挿入する側に設置された抜止め部材に係合して把持ピンの抜止めが阻止される。また把持ブラケットの把持ピンを挿入する側に設置された逆転ロック部材により、把持ピンの回転がその位置に保持され、把持ピンの突出部と抜止め部材との係合が維持されるので把持ピンの抜止めが確実に行われる。

0011

従って、上り勾配でセグメント組立作業を行っても、またセグメント位置決め時、過度のインチング操作等を行って振動が発生した場合でも、セグメント把持金具と把持ブラケットとから把持ピンが脱落するのを確実に防止でき、安全性が確保される。

0012

さらに把持ピンを把持ブラケットへ挿入する時には、把持ピンの突出部、抜止め部材、および逆転ロック部材は、把持ピンの挿入側から見て把持ブラケットよりも手前に位置しているので、把持ピンの逆転ロック操作および逆転ロック解除操作が容易となる上に、把持ピンの逆転ロックおよび逆転ロック解除状態作業員から見易くなるためセグメント組立作業の効率化が図れる。また逆転ロック部材に異常を生じても容易に発見できると共に、部品交換も簡単となる。なお、以上で説明したように把持ピンの突出部は、把持ピンの挿入長さ位置決め機能回転ロック機能、抜け出し防止機能を有するが、突出部の構造として各々の機能ごとに別体でも一体でもよい。また同様に把持ブラケットに設けられた逆転防止部材、抜け止め防止部材、把持ピンの挿入長さ位置決め部材(前記では把持ブラケット本体であるが、把持ブラケットと別体でもよい)が一体でも別体でもよい。

0013

本発明の第2発明に係るシールド掘進機のセグメント把持装置は、第1の発明において前記把持ピンの逆転ロック部材は弾性体であり、この弾性力より大きい力を把持ピンに与えることにより、突出部と抜止め部材との係合や解除を可能とする。このため把持ピンのみを操作すればロック部材を操作しなくても係合や解除ができ、また係合時にはその弾性力によって係合を維持することができる。

0014

従って、把持ピンを回転と逆転するだけの簡単な操作により、把持ピンの突出部と抜止め部材との係合や解除が容易に行え、従って把持ピンの挿入、抜き出しも容易に行うことができるのでセグメント組立作業の操作性が大幅に向上する。

0015

本発明の第3発明に係るシールド掘進機のセグメント把持装置は、第2発明において、前記把持ピンの抜止め部材と逆転ロック部材とは、弾性体で一体的に形成された弾性ロック手段とする。従って構成が極めて簡素化される。

0016

本発明の第4発明に係るシールド掘進機のセグメント把持装置は、第3発明において把持ピンの抜止め部材および逆転ロック部材は、把持ブラケットに固定された弾性を有する板材である。

0017

第4発明によれば、抜止め部材および逆転ロック部材は一体であるため構成が簡素化され、かつ把持ブラケットへの取付けも簡単になる。

0018

本発明の第5発明に係るシールド掘進機のセグメント把持装置は、第1〜4発明において抜止め部材とは別に把持ブラケットの把持ピンを挿入する側に補助抜止め部材を設けた。

0019

第5発明によれば、抜止め部材が破損して把持ピンの抜止め機能を果たさなくなっても、把持ブラケットの把持ピンを挿入する側に設けた補助抜止め部材により把持ピンが抜け止めされる。従って、把持ブラケットとセグメント把持金具とに挿入した把持ピンが抜け落ちるのを確実に防止できる。即ち把持ピンの抜け落ちに対する安全性が一層向上する。

発明を実施するための最良の形態

0020

本発明に係るシールド掘進機のセグメント把持装置の実施例を添付図面により詳細に説明する。図1は本発明に係るセグメント把持装置の第1実施例を装着したセグメントエレクタ装置を示す斜視図、図2は本発明に係るセグメント把持装置の各実施例を備えたシールド掘削機の縦断面図、図3は本発明に係るセグメント把持装置の第1実施例の詳細説明図で、(A)は上面図、(B)は後面図、図4は本発明に係るセグメント把持装置の第2実施例の詳細説明図で、(A)は上面図、(B)は後面図、図5は本発明に係るセグメント把持装置の第3実施例の詳細説明図で、(A)は上面図、(B)は後面図、図6は本発明に係るセグメント把持装置の第4実施例の詳細説明図で、(A)は上面図、(B)は後面図である。

0021

図2において、シールド掘削機1は、円筒状に形成した鋼製シールド本体2の先端にカッタヘッド3が回転自在に取り付けてあるとともに、本体2内にセグメント4を組み立てるためのセグメントエレクタ装置5と、セグメント4に反力をとってシールド掘削機1を推進するシールドジャッキ6とを備えている。そして、シールド掘削機1は、シールドジャッキ6によって推進される際に、カッタヘッド3を回転させ、前方の地山7を掘削するようになっている。

0022

このシールド掘進機1は、シールド本体2が前胴2aと後胴2bとに分割されており、両者が折曲可能に連結されている。また、前胴2aと後胴2bとの間には、アーティキューレートジャッキ8が周方向に複数配置してあり、このアーティキューレートジャッキ8を操作することにより、シールド掘進機1の掘削方向を変更して曲線掘削が可能となっている。そして、前胴2aに設けた隔壁9の背面には、カッタヘッド3を回転させるためのカッタ駆動モータ10が取り付けてある。さらに、隔壁9には、カッタヘッド3が掘削した土砂後方に搬送するための排泥管11の先端が取り付けてある。

0023

後胴2b内部の旋回リング20にはセグメントエレクタ装置5が旋回自在に装着されており、セグメント4を円筒状に組み立てる際に、シールド本体2の周方向に移動できるように図示しない門型フレームに装着されている。そして、後胴2bの先端部には、シールドジャッキ6がシールド本体2の周方向に複数設けてあって、これらのシールドジャッキ6が組み立てたセグメント4から反力をとってシールド掘進機1を前方に推進するようになっている。なお、シールド掘進機1は、水平に対してθだけ傾斜して掘削される場合があり、この傾斜角度θは3度以上にも達することがある。

0024

本発明の第1実施例に係るセグメントエレクタ装置5は、図1および図3に示すように、ヘッド部12の下部に把持ブラケット13が設けられている。この把持ブラケット13は、前方把持ブラケット13aと後方把持ブラケット13bとを平行配置して構成してあり、これらの前・後方把持ブラケット13a,13b間にセグメント把持金具14の頭部14aを挿入できるようにしてある。セグメント把持金具14は、下部にセグメント4を把持するためのねじ部14bが形成してあり、このねじ部14bをセグメント4に設けた雌ねじ部と螺合することにより、セグメント4を把持できるようになっている。そして、セグメント把持金具14の頭部14aには、連結穴14cが形成され、この連結穴14cを把持ブラケット13に設けた連結穴13c,13dと一致させることにより、これらの連結穴13c,13d,14cに挿入させた把持ピン15により、把持ブラケット13に連結されるようになっている。なお、セグメント把持金具14はセグメント4と一体に設けてもよい。

0025

把持ピン15には、ピン状になった本体15aの外周上に突出部が設けてあり、この突出部は本体15aの外周上に固定されたフランジ部分16と、このフランジ部分16から半径方向に突出する突出部分17とから成っている。前記突出部は本体15aを連結穴13c,13d,14cに挿入した際に、後方把持ブラケット13bに当接して把持ピン15の挿入を規制する位置決め部材となる。本体15aの外周上に設けた突出部は、把持ピン15を連結穴13c,13d,14cへ挿入する時、最初の連結穴13dが設置された後方把持ブラケット13bよりも挿入方向で手前に位置するように設けてある。また後方把持ブラケット13bの把持ピン15挿入側の面には弾性ロック手段19としての板ばね18が設置されており、把持ピン15を回転することにより前記突出部分17がこの板ばね18に係合して把持ピン15の抜止めが阻止される。またこの板ばね18は把持ピン15が逆転して前記突出部分17が板ばね18から抜け出して、把持ピン15が連結穴13c,13d,14cから抜け出るのを防止する逆転ロック部材としての役目も果たしている。すなわち、前記弾性ロック手段19としての板ばね18は把持ピン15の抜止め部材と逆転ロック部材とを兼用している。なお、把持ピン15の突出部は把持ピン15の外周あるいは後端面のどちらに設けてもよく、本実施例においては把持ピン15の突出部はフランジ部分16とこのフランジ部分16からさらに突出した突出部分17とが一体に形成されているが、別体であってもよいことは勿論である。

0026

次に図1および図3の作用について説明する。セグメントエレクタ装置5を操作して前方と後方の二つの把持ブラケット13a,13bを、セグメント4に固定したセグメント把持金具14の頭部14aの両側に移動して、これらに形成された各連結穴13c,13d,14cの位置を合わせた後、これら連結穴13c,13d,14cに、把持ピン15に固定されたフランジ16が後方把持ブラケット13bに当接するまで把持ピン15を挿入して、前方と後方の把持ブラケット13a,13bとセグメント把持金具14とを連結する。その後、前記連結穴13c,13d,14c内で把持ピン15を回転させると、把持ピン15の突出部分17が板ばね18に係合するため、把持ピン15が逆転して、その突出部分17が板ばね18から外れて連結穴13c,13d,14cから抜け出るのを確実に阻止する。

0027

セグメントエレクタ装置5に把持されたセグメント4のトンネル内壁への組付けが完了した後は、把持ピン15の本体15aを持ち各連結穴13c,13d,14c内に挿入されている把持ピン15を逆転させると、把持ピン15の突出部分17と板ばね18との係合が解除されるので、そのまま把持ピン15を各連結穴13c,13d,14cから抜き出せば、前方と後方の把持ブラケット13a,13bとセグメント把持金具14との連結が解除される。その後は前記同様の手順により次のセグメント4をセグメントエレクタ装置5に把持してトンネル内壁への組付け作業を継続する。

0028

以上のように、突出部分17と板ばね18との係合により把持ピン15が抜け出すことを確実に防止できるので、上り勾配でセグメント組立作業を行っても、また、セグメント位置決め時、過度のインチング操作等を行って振動が発生した場合でも、セグメント把持金具14と把持ブラケット13a,13bとから把持ピン15が脱落するのを確実に防止でき、安全性が確保される。また把持しているセグメント4の組立てが完了すると、手動により把持ピン15を逆転するだけの簡単な操作により把持ピン15を抜き出して次のセグメント4を把持することができる。

0029

さらに、フランジ16および板ばね18を把持ピン15の挿入・抜き出し操作を目視できる後方把持ブラケット13b側に設置したので、把持ピン15の挿入、突出部分17と板ばね18とを係合するための把持ピン15の回転、係合解除のための逆転ロックおよび逆転ロック解除操作が容易となる上に、把持ピン15の逆転ロックおよび逆転ロック解除状態が作業員から見易くなるためセグメント組立作業の効率化が図れる。また逆転ロック部材に異常を生じても容易に発見できると共に、部品交換も簡単である。なお、抜止め部材と逆転ロック部材とを一体的に形成した弾性ロック手段19としての板ばね18の代わりに例えばゴム等を使用してもよい。

0030

図4により本発明の第2実施例について説明する。図1および図3に示す第1実施例と同じ構成については説明を省略し、異なる構成についてのみ説明する。後方把持ブラケット13b後面には把持ピン15の突出部分17と係合して、把持ピン15が連結穴13c,13d,14cから抜け出るのを防止する抜止め部材24がボルト25により固定されていると共に、把持ピン15が逆転して把持ピン15の突出部17が抜止め部材24から外れるのを防止する、ゴム製の逆転ロック部材26が固定されている。

0031

次に、図4の作用について説明する。把持ピン15を各連結穴13c,13d,14cに挿入して、前方と後方の把持ブラケット13a,13bとセグメント把持金具14とを連結した後、連結穴13c,13d,14c内で把持ピン15を逆転ロック部材26を乗り越えて回転させると、把持ピン15の突出部分17が抜止め部材24に係合するため、把持ピン15が逆転して、その突出部分17が抜止め部材24から外れて各連結穴13c,13d,14cから抜け出るのを確実に阻止する。

0032

セグメント4のトンネル内壁への組付けが完了後は、把持ピン15の本体15aを持ち各連結穴13c,13d,14c内に挿入されている把持ピン15を逆転させると、把持ピン15の突出部分17と抜止め部材24との係合が解除されるので、そのまま把持ピン15を各連結穴13c,13d,14cから抜き出せば、前方と後方の把持ブラケット13a,13bとセグメント把持金具14との連結が解除される。

0033

図5により本発明の第3実施例について説明する。図5図4のゴム製の逆転ロック部材26として、ケース27に収容したばね28により軸方向外方付勢するボール29により構成されるデテント30を、後方把持ブラケット13bに設置する以外は図4と同様のため説明を省略する。なお、図4図5では抜止め部材24と逆転ロック部材26とは別体のものについて説明したが、抜止め部材24に弾性体構造の逆転ロック部材26を一体的に設けてもよい。この場合把持ブラケット13に抜止め部材24を設ければよいので組み立てが簡単になる。

0034

図5の構成によれば、図4の構成より複雑になるが把持ピン15を回転したり、逆転することにより把持ピン15の突出部分17がデテント30を乗り越えるときに、デテント30のボール29が回転するため把持ピン15をスムースに回転できる相違がある以外は、図4と同様のため作用の説明を省略する。

0035

図6により本発明の第4実施例について説明する。板ばね18から所定間隔δ後方に後方把持ブラケット13bに固定された補助抜止め部材33が設置される以外は、図3に示す本発明の第1実施例と同じ構成のため説明を省略する。

0036

図6の構成によれば、板ばね18が破損して抜止め部材としての機能を果たさなくなっても、この板ばね18から所定間隔δ後方に後方把持ブラケット13bに固定された補助抜止め部材33により把持ピン15が確実に抜け止めされる。従って、前方・後方把持ブラケット13a,13bとセグメント把持金具13との各連結穴13c,13d,14cに挿入した把持ピン15が抜け落ちるのを確実に防止できる。

図面の簡単な説明

0037

図1本発明に係るセグメント把持装置の第1実施例の要部を示す斜視図である。
図2本発明に係るセグメント把持装置の各実施例を備えたシールド掘削機の縦断面図である。
図3本発明に係るセグメント把持装置の第1実施例の詳細説明図で、(A)は上面図、(B)は後面図である。
図4本発明に係るセグメント把持装置の第2実施例の詳細説明図で、(A)は上面図、(B)は後面図である。
図5本発明に係るセグメント把持装置の第3実施例の詳細説明図で、(A)は上面図、(B)は後面図である。
図6本発明に係るセグメント把持装置の第4実施例の詳細説明図で、(A)は上面図、(B)は後面図である。
図7第1の従来技術を示す要部説明図である。
図8第2の従来技術を示す要部説明図で、(1)はセグメントエレクタ装置を示す図、(2)は吊り金具連結ピン51の詳細図である。
図9第3の従来技術を示す要部説明図で、(1)は側面図、(2)は正面図である。

--

0038

1…シールド掘削機、2…シールド本体、2a…前胴、2b…後胴、3…カッタヘッド、4…セグメント、5…セグメントエレクタ装置、6…シールドジャッキ、7…地山、8…アーティキューレートジャッキ、9…隔壁、10…カッタ駆動モータ、12…ヘッド部、13…把持ブラケット、13a…前方把持ブラケット、13b…後方把持ブラケット、13c,13d…連結穴、14…セグメント把持金具、14a…頭部、14b…ねじ部、14c…連結穴、15…把持ピン、15a…本体、16…フランジ部分(突出部)、17…突出部分(突出部)、18…板ばね、19…弾性ロック手段、20…旋回リング、24…抜止め部材、26…逆転ロック部材、27…ケース、28…ばね、29…ボール、30…デテント、33…補助抜止め部材。

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