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図面 (17)

課題

多段的な伸縮を押すだけのワンタッチ式操作で可能とする伸縮機構の提供。

解決手段

縮み動作は、外側スライダ1又は内側スライダ2を伸び方向付勢手段5の付勢力に抗して押すことでなさせ、この縮み方向での両スライダ相対スライドに際して係止爪3が係止凹部10に順次的に係入することで段階的な縮みを可能とする。一方、伸び動作は、最短まで縮んだ状態でさらに何れかのスライダを押すことにより、係入不能化用ガイド部11が機能して係止爪を係入不能な状態とし、さらにこの状態を係止受け体8への係止爪の係止により維持し、この間に伸び方向付勢手段の付勢力により最長状態まで伸び方向のスライドを自動的に行なう。

概要

背景

例えば実公平6−12470号として、換気装置通気路開閉部材を作動させるために用いた出没動作による伸縮機構が知られており、また実公昭63−9762号として、伸縮機構としても利用可能なスライド機構が知られている。実公平6−12470号における伸縮機構は押すだけのワンタッチ式操作で出没動を行なわせることができ、操作性に優れている。しかしこの機構では多段的な伸縮構造、つまり長さを段階的に変える構造とするのが困難であり、機能性に制限がある。一方実公昭63−9762号におけるスライド機構は、多段的な伸縮が可能であるが、伸び方向縮み方向の何れについても外部的に操作を加える必要があり、例えば実公平6−12470号に開示されるような換気装置、あるいは自動車ヘッドレストのように、押す操作は行ない易くても引っ張る操作が困難である機器などに用いるには操作性に難がある。

概要

多段的な伸縮を押すだけのワンタッチ式操作で可能とする伸縮機構の提供。

縮み動作は、外側スライダ1又は内側スライダ2を伸び方向付勢手段5の付勢力に抗して押すことでなさせ、この縮み方向での両スライダ相対スライドに際して係止爪3が係止凹部10に順次的に係入することで段階的な縮みを可能とする。一方、伸び動作は、最短まで縮んだ状態でさらに何れかのスライダを押すことにより、係入不能化用ガイド部11が機能して係止爪を係入不能な状態とし、さらにこの状態を係止受け体8への係止爪の係止により維持し、この間に伸び方向付勢手段の付勢力により最長状態まで伸び方向のスライドを自動的に行なう。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
2件
牽制数
5件

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請求項1

内側スライダ、この内側スライダの外周にスライド可能に組み合わされる外側スライダ、これら内側スライダ又は外側スライダの何れか一方に所定の間隔を空けて長さ方向で配列して設けた複数の係止凹部、これら係止凹部に係入可能な爪部を有する係止爪、この係止爪を係入方向に付勢する係入付勢手段、上記係止爪に係止凹部への係入を不能とする状態を与える係入不能状態付与手段、この係入不能状態付与手段で与えられた係入不能状態を維持する係入不能状態維持手段、及び内側スライダと外側スライダに伸び方向スライドのための付勢力を与える伸び方向付勢手段を備えており、内側スライダ又は外側スライダが伸び方向付勢手段の付勢力に抗して押されることで縮み方向のスライドをなし、これに際して係止爪が複数の係止凹部に、これらの上記配列方向で順次係入して段階的に縮み、最短まで縮んだ状態でさらに押されることにより、係入不能状態付与手段が係止爪を係入不能状態とすると共に係入不能状態維持手段がこの状態を維持し、この間に伸び方向付勢手段の付勢力により、内側、外側両スライダが相対的に最長状態まで伸び方向のスライドをなし、最長状態になると、係入不能状態解除手段により、係止爪の係入不能状態が解除されるようになっている段階的伸縮機構であって、係止爪は、内側スライダ又は外側スライダに回動可能に組み付けられており、この係止爪が係入付勢手段の付勢力を受けて回動することでその爪部を上記係止凹部に係入させ、この状態で伸び方向付勢手段の付勢力を受けて係止爪が内側スライダを外側スライダに対し押し付けることで、内側スライダと外側スライダに、伸び方向付勢手段の付勢力に抗した固定状態を与えるようにされ、係入不能状態付与手段は、内側スライダ又は外側スライダに係止凹部の配列延長位置で設けた係入不能化用ガイド部として形成され、最短まで縮んだ状態で内側スライダ又は外側スライダがさらに押された際に、この係入不能化用ガイド部に係止爪が押接することで生じる分力により係止爪を非係入方向へ所定の状態まで回動させるようにされ、係入不能状態維持手段は、内側スライダ又は外側スライダに設けた係止受け部と係止爪に設けた係止部との組み合わせで形成され、上記係入不能化用ガイド部による係止爪の所定状態までの回動により係止部が係止受け部に係止することで係止爪を係入不能状態とするようにされ、係入不能状態解除手段は、伸び方向付勢手段の付勢力により最長状態になった際に係止爪に押接手段を押接させることで、係止爪を係入方向へ回動させて上記固定状態を解除するようにされてなる段階的伸縮機構。

請求項2

内側スライダ、この内側スライダの外周にスライド可能に組み合わされる外側スライダ、上記内側スライダに所定の間隔を空けて長さ方向で配列して設けた複数の係止凹部、これら係止凹部に係入可能な爪部を有する係止爪、この係止爪を係入方向に付勢する係入付勢手段、上記係止爪に係止凹部への係入を不能とする状態を与える係入不能状態付与手段、この係入不能状態付与手段で与えられた係入不能状態を維持する係入不能状態維持手段、及び内側スライダと外側スライダに伸び方向スライドのための付勢力を与える伸び方向付勢手段を備えており、内側スライダ又は外側スライダが伸び方向付勢手段の付勢力に抗して押されることで縮み方向のスライドをなし、これに際して係止爪が複数の係止凹部に、これらの上記配列方向で順次係入して段階的に縮み、最短まで縮んだ状態でさらに押されることにより、係入不能状態付与手段が係止爪を係入不能状態とすると共に係入不能状態維持手段がこの状態を維持し、この間に伸び方向付勢手段の付勢力により、内側、外側両スライダが相対的に最長状態まで伸び方向のスライドをなし、最長状態になると、係入不能状態解除手段により係止爪の係入不能状態が解除されるようになっている段階的伸縮機構であって、係止爪は、内側、外側両スライダのスライド方向と交差する方向にスライド可能にして外側スライダに組み付けられ、係入付勢手段の付勢力を受けて係入方向へスライドしてその爪部を内側スライダの係止凹部に係入させることで、内側スライダと外側スライダに、伸び方向付勢手段の付勢力に抗した固定状態を与えるようにされ、係入不能状態付与手段は、内側スライダに係止凹部の配列延長位置で設けた係入不能化用ガイド部として形成され、最短まで縮んだ状態で内側スライダ又は外側スライダがさらに押された際に、この係入不能化用ガイド部に係止爪が押接することで生じる分力により係止爪を非係入方向へ所定の状態までスライドさせるようにされ、係入不能状態維持手段は、外側スライダに設けた係止受け部と係止爪に設けた係止部との組み合わせで形成され、上記係入不能化用ガイド部による係止爪の所定状態までのスライドにより係止部が係止受け部に係止することで係止爪を係入不能状態とするようにされ、係入不能状態解除手段は、伸び方向付勢手段の付勢力により最長状態になった際に係止爪に押接手段を押接させることで、係止爪を係入方向へスライドさせて上記固定状態を解除するようにされてなる段階的伸縮機構。

技術分野

0001

本発明は、例えば換気装置通気路開閉するための機構自動車座席に設けられるヘッドレスト高さ調節のための機構などとして利用可能な伸縮機構に関する。

背景技術

0002

例えば実公平6−12470号として、換気装置の通気路開閉部材を作動させるために用いた出没動作による伸縮機構が知られており、また実公昭63−9762号として、伸縮機構としても利用可能なスライド機構が知られている。実公平6−12470号における伸縮機構は押すだけのワンタッチ式操作で出没動を行なわせることができ、操作性に優れている。しかしこの機構では多段的な伸縮構造、つまり長さを段階的に変える構造とするのが困難であり、機能性に制限がある。一方実公昭63−9762号におけるスライド機構は、多段的な伸縮が可能であるが、伸び方向縮み方向の何れについても外部的に操作を加える必要があり、例えば実公平6−12470号に開示されるような換気装置、あるいは自動車のヘッドレストのように、押す操作は行ない易くても引っ張る操作が困難である機器などに用いるには操作性に難がある。

発明が解決しようとする課題

0003

本発明は、このような事情背景になされたもので、多段的な伸縮を押すだけのワンタッチ式操作で可能とする伸縮機構の提供を目的としている。

課題を解決するための手段

0004

本発明による段階的伸縮機構は、内側スライダ、この内側スライダの外周にスライド可能に組み合わされる外側スライダ、これら内側スライダ又は外側スライダの何れか一方に所定の間隔を空けて長さ方向で配列して設けた複数の係止凹部、これら係止凹部に係入可能な爪部を有する係止爪、この係止爪を係入方向に付勢する係入付勢手段、上記係止爪に係止凹部への係入を不能とする状態を与える係入不能状態付与手段、この係入不能状態付与手段で与えられた係入不能状態を維持する係入不能状態維持手段、及び内側スライダと外側スライダに伸び方向スライドのための付勢力を与える伸び方向付勢手段を備えており、内側スライダ又は外側スライダが伸び方向付勢手段の付勢力に抗して押されることで縮み方向のスライドをなし、これに際して係止爪が複数の係止凹部に、これらの上記配列方向で順次係入して段階的に縮み、最短まで縮んだ状態でさらに押されることにより、係入不能状態付与手段が係止爪を係入不能状態とすると共に係入不能状態維持手段がこの状態を維持し、この間に伸び方向付勢手段の付勢力により、内側、外側両スライダが相対的に最長状態まで伸び方向のスライドをなし、最長状態になると、係入不能状態解除手段により、係止爪の係入不能状態を解除する構造を基本としている。

0005

そして上記のような基本構造に加えて、一つの形態では、係止爪は、内側スライダ又は外側スライダに回動可能に組み付けられており、この係止爪が係入付勢手段の付勢力を受けて回動することで、その爪部を上記係止凹部に係入させ、この状態で伸び方向付勢手段の付勢力を受けて係止爪が内側スライダを外側スライダに対し押し付けることで内側スライダと外側スライダに、伸び方向付勢手段の付勢力に抗した固定状態を与えるようにされ、係入不能状態付与手段は、内側スライダ又は外側スライダに係止凹部の配列延長位置で設けた係入不能化用ガイド部として形成され、最短まで縮んだ状態で内側スライダ又は外側スライダがさらに押された際に、この係入不能化用ガイド部に係止爪が押接することで生じる分力により係止爪を非係入方向へ所定の状態まで回動させるようにされ、係入不能状態維持手段は、内側スライダ又は外側スライダに設けた係止受け部と係止爪に設けた係止部との組み合わせで形成され、上記係入不能化用ガイド部による係止爪の所定状態までの回動により係止部が係止受け部に係止することで係止爪を係入不能状態とするようにされ、係入不能状態解除手段は、伸び方向付勢手段の付勢力により最長状態になった際に係止爪に押接手段を押接させることで係止爪を係入方向へ回動させて上記固定状態を解除するようにされている。

0006

また他の形態では、係止爪は、内側、外側両スライダのスライド方向と交差する方向にスライド可能にして外側スライダに組み付けられ、係入付勢手段の付勢力を受けて係入方向へスライドしてその爪部を内側スライダの係止凹部に係入させることで、内側スライダと外側スライダに、伸び方向付勢手段の付勢力に抗した固定状態を与えるようにされ、係入不能状態付与手段は、内側スライダに係止凹部の配列延長位置で設けた係入不能化用ガイド部として形成され、最短まで縮んだ状態で内側スライダ又は外側スライダがさらに押された際に、この係入不能化用ガイド部に係止爪が押接することで生じる分力により係止爪を非係入方向へ所定の状態までスライドさせるようにされ、係入不能状態維持手段は、外側スライダに設けた係止受け部と係止爪に設けた係止部との組み合わせで形成され、上記係入不能化用ガイド部による係止爪の所定状態までのスライドにより係止部が係止受け部に係止することで係止爪を係入不能状態とするようにされ、係入不能状態解除手段は、伸び方向付勢手段の付勢力により最長状態になった際に係止爪に押接手段を押接させることで、係止爪を係入方向へスライドさせて上記固定状態を解除するようにされている。

0007

これらの本発明による段階的伸縮機構は、何れか一方のスライダを押すだけのワンタッチ式操作で伸縮動作をなさせることができ、押す操作は行ない易くても引っ張る操作が困難である装置などの機構要素として優れた適性がある。

0008

本発明の第1の実施形態によると段階的伸縮機構は、図1図4に示すように、外側スライダ1、内側スライダ2、係止爪3、係入付勢手段4、及び伸び方向付勢手段5を主な要素とする。

0009

外側スライダ1は、図の例のように一端を封鎖した角筒状に形成するか、あるいは円筒状に形成する。そして、その内側面に、係止爪3を後述のような組み付け状態収納するための係止爪組込み部7を凹設する。またその係止爪組込み部7の内側面に係入不能状態維持手段の係止受け部として係止受け体8を設ける。この係止受け体8は、図5に拡大して示すようにクリップ状の構造とする。

0010

内側スライダ2は、外側スライダ1の内部空隙内で摺動的にスライド可能な外部形状を与えて形成する。この内側スライダ2には、その一側面に、係止凹部形成用溝9を凹設し、この係止凹部形成用溝9の底に楔形状の係止凹部10(10a〜10c)を意図する伸縮段階数に応じた数だけ所定の間隔を空けて長さ方向で配列して設け、またこの配列の延長上、より具体的には係止凹部形成用溝9の端にある係止凹部10cの端縁に連続する位置に、上記延長方向登り傾斜となる傾斜面にして係入不能化用ガイド部11を設ける。また内側スライダ2の先端部には、係止凹部10の楔形状と対応する傾斜の傾斜端面2fを設ける。

0011

係止爪3は、先端に爪部12を設けると共に、この爪部12に近接させて、図4及び図5に見られるような段構造にした係止部14を設けた構造とし、その基端部に挿通する回動軸15を介して外側スライダ1の係止爪組込み部7に回動可能に組み込む。

0012

係入付勢手段4は、図の例のようにねじりコイルばね4s(図4)で形成するか、あるいは引っ張りコイルばねなどで形成し、係止爪3に、その爪部12が係止凹部10に係入する方向の回動付勢力を与えるようにして組み込む。

0013

伸び方向付勢手段5は、係入不能状態解除手段の押接手段である押接体16を一端に接続した圧縮コイルばね17の他端を外側スライダ1の封鎖側端で支持した構造とし、外側スライダ1に対し内側スライダ2を後述の伸縮動作における伸び方向にスライドさせる付勢力を与えるように形成する。

0014

この実施形態による段階的伸縮機構の伸縮動作は以下のようにしてなされる。先ず全体的な動作として、外側スライダ1と内側スライダ2が前進スライド(外側スライダ1については図2中の矢印X、内側スライダ2について図2中の矢印Y)又は後退スライド(外側スライダ1については図2中の矢印V、内側スライダ2について図2中の矢印W)を相対的になすことにより伸縮動作がなされ、前進スライドで縮み、後退スライドで伸びる。

0015

次に具体的動作であるが、図2及び図6の(a)の状態が最長に伸びた状態であり、この状態では、係入方向への係入付勢手段4による付勢が後述のように係入不能状態維持手段で規制される状態を、押接体16の押接により係止爪3を係入方向へ回動させることで解除している。そして係止爪3は、その爪部12を内側スライダ2の先端の傾斜端面2fと押接体16の上面で形成される凹部に係入させている。この状態で圧縮コイルばね17の付勢力が働くと係止爪3は図2図6の(a)において上方に回動しようとする付勢力を受け、この付勢力により内側スライダ2を外側スライダ1の内側面に押し付ける。つまり係止爪3が上方に回動しようとすると、係止爪3の先端が円弧回動軌跡を持つことから、内側スライダ2を図2中の矢印Zの如く押して外側スライダ1の内側面に押し付ける。この結果、内側スライダ2と外側スライダ1は、圧縮コイルばね17の付勢力に抗して互いに固定状態となる。

0016

この状態から外側スライダ1又は内側スライダ2を前進スライド方向に押すと、係止爪3の爪部12の先端が外側スライダ1の係止凹部形成用溝9の底に押接した状態(図3二点鎖線で示すのと同様の状態)で両スライダが相対的に前進し(図6の(b))、係止爪3の爪部12が最初の係止凹部10aに至ると係入付勢手段4の回動付勢力により、この係止凹部10aに係入する。係止爪3の爪部12が係止凹部10(10a〜10c)の何れかに係入した状態では、図2及び図6の(a)に関して上述したのと同様に、係止爪3が内側スライダ2を外側スライダ1の内側面に押し付け、これにより、内側スライダ2と外側スライダ1に、圧縮コイルばね17の付勢力に抗した固定状態が得られる。すなわち圧縮コイルばね17の付勢力に抗して伸び方向スライドが規制され、一定の長さを保つ(図6の(c))。

0017

この状態で外側スライダ1又は内側スライダ2を前進スライド方向に押せば、爪部12の外側面が係止凹部10aの内側面に押接することで生じる押接力の分力により係止爪3が非係入方向へ回動し、その爪部12が図3に二点鎖線で示すように係止凹部10aから外れ、これと共に係止爪3がその爪部12を隣の係止凹部10bに係入させ、これに応じた長さが得られる。

0018

このようにして順次段階的に縮み、前進スライド側の端にある係止凹部10cに係止爪3の爪部12が係入している状態、つまり最短に縮んだ状態で外側スライダ1又は内側スライダ2を前進スライド方向に押すと、係止凹部10の端縁に連続している係入不能化用ガイド部11に係止爪3が押接し(図3及び図6の(d))、これにより生じる押接力の分力により係止爪3が非係入方向へ大きく回動する。そしてこの回動により、係止爪3の係止部14が係止受け体8に係止する(図3に一点鎖線で示す)。この状態では圧縮コイルばね17の付勢力を規制する要素がなくなり、両スライダ1、2は圧縮コイルばね17の付勢力で自動的に後退スライドし、図6の(a)に示す最長に伸びきった状態に戻る。

0019

最長状態まで伸びきると、押接体16が圧縮コイルばね17の付勢力を受けつつ係止爪3に押接し、これにより係止爪3は係入方向へ回動する。そしてこの回動により、係止爪3の係止部14が係止受け体8から外れ、この結果、係止爪3は、係入付勢手段4による付勢力で係入方向へ回動することが可能となる。

0020

本発明の第2の実施形態による段階的伸縮機構は、図7図11に示すようになる。この実施形態では外側スライダ21に係止凹部22(22a〜22c)を設ける。一方、内側スライダ23には係止爪組込み部24を設け、係止爪25を組み込む。係止爪25は、第1の実施形態と同様に、先端部に爪部26を有し、その基端部に挿通させた回動軸26を支点に回動する構造とし、係入付勢手段27として用いるねじりコイルばね27s(図10及び図11)でその爪部12が係止凹部22に係入する方向の回動付勢力を与えるようにする。

0021

また係止爪組込み部24の内側面に係入不能状態維持手段の係止受け部として係止受け突起28を左右両側で設ける(図11)。この係止受け突起28は、図の例のように板ばね状ばね部28sで支持させ、係止爪25の回動方向と交差する方向に弾性的に出没動可能な構造とするか、あるいは固定的な構造とする。これに対応させて、係止爪25には、係止受け突起28と協働して係入不能状態維持手段をなす係止部29を左右両側で突設させる(図11)。

0022

第2の実施形態による段階的伸縮機構の伸縮動作は、基本的には第1の実施形態による段階的伸縮機構のそれと同じである。具体的には、図7の(a)に示す最長に伸びた状態にあっては、係止爪25は外側スライダ21における端の係止凹部22aに係入している。この係入により内側スライダ23と外側スライダ21に伸び方向付勢手段30の圧縮コイルばね31の付勢力に抗した固定状態を保つことは第1の実施形態に関して説明したのと同様である。

0023

この状態から外側スライダ21又は内側スライダ23を前進スライド方向に押すと、第1の実施形態の場合と同様にして係止爪25がその爪部26を係止凹部22b、22cに順次係入させて縮み、またその縮み状態での長さを保つ。

0024

このようにして順次段階的に縮み、前進スライド側の端にある係止凹部22cに係止爪25の爪部26が係入して最短に縮んだ状態(図7(b))で、さらに外側スライダ21又は内側スライダ23を前進スライド方向に押すと、係止凹部22cの端縁に連続している係入不能化用ガイド部32に係止爪25が押接し(図7の(b)及び図10)、これにより生じる押接力の分力により係止爪25が非係入方向へ大きく回動する(図7の(c))。この回動は、係止爪25の係止部29が係止受け突起28をこれに没動させつつ乗り越える角度までなされ、乗り越えた後には係入付勢手段27による回動付勢を規制する状態で係止受け突起28に係止する(図10に一点鎖線で示す)。この状態では伸び方向付勢手段27の付勢力を規制する要素がなくなり、両スライダ21、23は伸び方向付勢手段27の付勢力で自動的に後退スライドし、図7の(a)に示す最長に伸びきった状態に戻る。

0025

最長状態まで伸びきると、外側スライダ21に、その端の係止凹部22aと連続する状態で押接手段として設けてある押接段部33に圧縮コイルばね31の付勢力を受けつつ係止爪25が押接し、これにより係止爪25は係入方向へ回動する。そしてこの回動により、係止爪25の係止部29が係止受け突起28から外れ(図10)、この結果、係止爪25は、係入付勢手段27による付勢力で係入方向へ回動することが可能となる。

0026

本発明の第3の実施形態によると、段階的伸縮機構は、図12に示すように、外側スライダ41と内側スライダ42の相対スライド方向と直角に交差する方向(矢印Sa及びSb方向)にスライド可能とし、このスライド動で内側スライダ42の係止凹部43(43a〜43c)に対する係脱を行なうようにした係止爪44を有する。この係止爪44は、図13及び図14に拡大して示すように、基端側から順に、係止部45、ばね受け孔46、爪部47、及び押接受け面48を有した構造とし、全体を平たい直方体状に形成する。

0027

この係止爪44は、外側スライダ41に設けた係止爪組込み部49に組み込む。そしてこの係止爪組込み部49に係止爪44の係止部45と対になって係入不能状態維持手段となる係止受け体50を設ける。この係止受け体50は、第1の実施形態におけるのと同様にクリップ式とする。

0028

第3の実施形態による段階的伸縮機構の伸縮動作は、係止爪44の動作を除いて、全体的な伸縮動作については第1や第2の実施形態による段階的伸縮機構のそれと同じである。係止爪44の係止凹部43に対する係脱のための動作は、上記のように矢印Sa及びSbの如きスライド動であり、このスライド動は、ばね受け孔46を介して係入方向(矢印Sa方向)に係止爪44を付勢させる係入付勢手段51、具体的には板ばね51の付勢力と、外側スライダ41又は内側スライダ42を前進スライド方向に押した際に、爪部47の外側面が係止凹部43の内側面に押接することで生じる押接力の分力とにより生じる。

0029

また係止爪44に係入不能状態を与えるのは、第1の実施形態と同様にして内側スライダ42に設けてある係入不能化用ガイド部52である。すなわち最短に縮んだ状態でさらに外側スライダ41又は内側スライダ42を前進スライド方向に押すと、係止爪44の爪部47が係入不能化用ガイド部52に押接し、これに伴って係止爪44はその爪部47の先端が内側スライダ42の外面から外れる位置まで非係入方向(矢印Sb方向)にスライドする。そして、この非係入方向へスライドした状態は、係止部45を係止受け体50に嵌合させることで維持され、この間に、伸び方向付勢手段53における圧縮コイルばね54の付勢力で内側スライダ42が自動的に後退スライドし、最長に伸びきった状態(図12の状態)に戻る。

0030

この状態に戻る際に、伸び方向付勢手段53の先端に設け、内側スライダ42と同調的に動くようにした押接手段である押接体55の押接面55fが係止爪44の押接受け面48に押接し、これで生じる押接力の分力により、係止爪44が係入方向(矢印Sa方向)にスライドし、その係止部45が係止受け体50から外れる。この結果、係止爪44は、係入付勢手段51による付勢力で係入方向へスライドすることが可能となる。

0031

以上の実施形態による段階的伸縮機構を利用する実施形態について説明する。一つの実施形態は換気装置に利用する形態である。この実施形態による換気装置は、図15に示すように、通気路部材61、開度調節部材62、及び上記実施形態による段階的伸縮機構で形成した作動手段63を主な要素とする。

0032

通気路部材61は、その内部が通気路となる短円筒状に形成し、先端部には装飾的曲折を施した額縁64を設ける。一方、開度調節部材62は、側面に通気開口65を複数形成した筒部66、装飾用フェイス部63、及びフェイス部63の中心から突設させた接続部68を備えた構造とする。そして通気路部材61に対し開度調節部材62を摺接的に嵌合させ、この両部材を作動手段63で連結する。

0033

この換気装置は、開度調節部材62を矢印Xの如く押すと、作動手段63が上述したようにして段階的伸縮を行ない、これに伴って開度調節部材62の通気開口65が通気路部材61により塞がれ、あるいはその塞がれ状態が解除し、これに応じて通気路部材61における通気路の開度の調節がなされる。

0034

次に自動車用のヘッドレストに利用する実施形態について説明する。この場合には図16に示すように、シート背もたれ70に上記実施形態による段階的伸縮機構を用いた作動手段71を2個一組にして組み込み、これにヘッドレスト72を保持させる。

発明の効果

0035

以上説明したように本発明による段階的伸縮機構は、多段的な伸縮を押すだけのワンタッチ式操作で行なうことができ、押す操作は行ない易くても引っ張る操作が困難である装置などの機構要素の機能性向上に寄与できる。

図面の簡単な説明

0036

図1第1の実施形態による段階的伸縮機構の全体斜視図。
図2図1中のSA−SA線に沿う断面図。
図3図2に対応する部分拡大断面図。
図4図2中の矢印DA方向から見た係止爪組込み部の拡大図。
図5係止爪が係止受け体に係止する状態の説明図。
図6第1の実施形態による段階的伸縮機構の動作説明図。
図7第2の実施形態による段階的伸縮機構の動作説を併せて示す図2相当の断面図。
図8図7の(a)中のSB−SB線に沿う断面図。
図9外側スライダの図8相当の断面図。
図10図7の(a)に対応する部分拡大断面図。
図11図10中のSC−SC線に沿う部分拡大断面図。
図12第3の実施形態による段階的伸縮機構の図2相当の断面図。
図13係止爪と押接体の関係を示す拡大図。
図14図13中の矢印DB方向から見た係止爪の平面図。
図15本発明による段階的伸縮機構を利用した換気装置の断面図。
図16本発明による段階的伸縮機構を利用したヘッドレストの斜視図。

--

0037

1,21,41外側スライダ
2,23,42内側スライダ
3,25,44係止爪
4,27,51 係入付勢手段
5,30,53伸び方向付勢手段
8係止受け体(係止受け部)
10,22,43係止凹部
11,32,52 係入不能化用ガイド部
12,26,47 爪部
14,29,45 係止部
28 係止受け突起(係止受け部)
50 係止受け体(係止受け部)

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