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技術 針付縫合糸の製造方法及び装置

出願人 アルフレッサファーマ株式会社エンジニアリングシステム株式会社
発明者 鹿久保建治山中哲央柳沢源内
出願日 1996年2月16日 (24年9ヶ月経過) 出願番号 1996-029229
公開日 1997年8月26日 (23年2ヶ月経過) 公開番号 1997-220231
状態 特許登録済
技術分野 手術用機器 手術用機器
主要キーワード 半円状切欠 半円錐状 移動阻止位置 位置微調整装置 検出回転量 中心合せ 固定側ローラ 往復移動領域
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年8月26日)のものです。
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図面 (18)

課題

簡単な構成で、縫合糸を正確な寸法に切断し、効率よく針付縫合糸を製造する。

解決手段

搬送チャック42で縫合糸Yを把持し、この搬送チャック42を縫合糸の目標寸法と等しい距離だけ針かしめ装置20に向けて直線的に搬送した後、所定位置で縫合糸Yを切断し、この縫合糸Yをそのまま針後端の縫合糸挿入孔に挿入して針かしめ装置20でかしめる針付縫合糸の製造方法及び装置。

概要

背景

近年、医療産業の分野では、予め縫合糸の先端に外科手術用の針を固定した針付縫合糸なるものを製造し、これを滅菌済みの状態で市販するといったことが行われている。この針付縫合糸は、針を所定の向きで保持しておき、その後端部に設けられた縫合糸挿入孔に縫合糸の先端を挿入した後、この針の後端部をかしめることにより、製造できる(例えば特公平4−66579号公報参照)。

ところで、上記針付縫合糸では、その縫合糸の長さ寸法を所定の目標寸法合致させる必要がある。従来、このような所望の縫合糸寸法を得るための手段として、次のような方法が知られている。

A)予め縫合糸を上記目標寸法ごとに切断しておき、切断後の各縫合糸をそれぞれ針に結合していく。

B)ボビン等から引き出される縫合糸の途中部分を制動ローラ巻き付けるとともに、この制動ローラの回転量をロータリエンコーダ監視し、上記縫合糸の引き出しを開始してからの上記制動ローラの回転量が上記目標寸法に相当する回転量に達した時点で上記制動ローラを作動させて縫合糸の引き出しを停止させ、この状態で所定位置において縫合糸を切断する(特公平5−11981号公報参照)。

概要

簡単な構成で、縫合糸を正確な寸法に切断し、効率よく針付縫合糸を製造する。

搬送チャック42で縫合糸Yを把持し、この搬送チャック42を縫合糸の目標寸法と等しい距離だけ針かしめ装置20に向けて直線的に搬送した後、所定位置で縫合糸Yを切断し、この縫合糸Yをそのまま針後端の縫合糸挿入孔に挿入して針かしめ装置20でかしめる針付縫合糸の製造方法及び装置。

目的

本発明は、このような事情に鑑み、簡単な構成で、所望の縫合糸寸法をもつ針付縫合糸を正確にかつ効率よく製造できる方法及び装置を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

縫合糸の先端を針の後端に設けられた縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をかしめることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫合糸の製造方法において、縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこれを上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、その搬送距離が所定の目標寸法と同等の距離に達した時点でこの搬送を止め、この縫合糸を所定の切断位置で切断し、切断した縫合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入することを特徴とする針付縫合糸の製造方法。

請求項2

縫合糸の先端を針の後端に設けられた縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をかしめることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫合糸の製造方法において、縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこれを上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、この縫合糸の先端をそのまま上記縫合糸挿入孔に挿入した後、この針の後端から所定の目標寸法だけ離れた位置で上記縫合糸を切断することを特徴とする針付縫合糸の製造方法。

請求項3

請求項1または2記載の針付縫合糸の製造方法において、上記縫合糸の引き出しを行った後、その切断を行う前に、この縫合糸において上記切断位置近傍の所定硬化領域部分を硬化させることを特徴とする針付縫合糸の製造方法。

請求項4

縫合糸の先端を針の後端に設けられた縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をかしめることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫合糸の製造装置において、縫合糸が巻き付けられる縫合糸巻き付け部と、この縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持する縫合糸把持手段と、この縫合糸把持手段を所定の目標寸法と同等の距離だけ上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送する搬送手段と、この搬送手段による搬送後に所定の切断位置で縫合糸を切断する切断手段とを備え、この切断された縫合糸の先端をそのまま上記縫合糸挿入孔内に挿入するように構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項5

請求項4記載の針付縫合糸の製造装置において、上記搬送手段をその搬送距離が調節可能となるように構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項6

請求項5記載の針付縫合糸の製造装置において、上記搬送手段として、上記縫合糸把持手段を所定の搬送路に沿って往復移動させる往復駆動手段と、上記搬送路において上記搬送手段による上記縫合糸把持手段の搬送領域を挟む2つの位置にそれぞれ上記縫合糸把持手段が到達したことを検出する両端位置検出手段と、この両端位置検出手段により縫合糸把持手段が検出された時点でその駆動を停止させる搬送制御手段とを備えるとともに、上記両端位置検出手段による検出位置が可変となるように構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項7

請求項6記載の針付縫合糸の製造装置において、上記両端位置検出手段による検出位置に上記縫合糸把持手段が到達した時点でその移動を阻止するストッパを備えるとともに、このストッパによる移動阻止位置が可変となるように構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項8

請求項7記載の針付縫合糸の製造装置において、上記両端位置検出手段同士の間の位置に上記縫合糸把持手段が到達したことを検出する中間位置検出手段を設けるとともに、上記縫合糸把持手段が縫合糸を引き出してからこの縫合糸把持手段が上記両端位置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を停止させる第1の制御モードと上記縫合糸把持手段が縫合糸を引き出してからこの縫合糸把持手段が上記中間位置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を停止させる第2の制御モードとに切換可能となるように上記搬送制御手段を構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項9

請求項8記載の針付縫合糸の製造装置において、上記縫合糸把持手段が上記中間位置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を阻止するストッパ位置と上記移動を許容する許容位置とに位置切換可能な中間ストッパを備えたことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項10

縫合糸の先端を針の後端に設けられた縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をかしめることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫合糸の製造装置において、縫合糸が巻き付けられる縫合糸巻き付け部と、この縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持する縫合糸把持手段と、この縫合糸把持手段を上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送された縫合糸の先端が上記縫合糸挿入孔内に挿入された後にこの縫合糸を切断する切断手段とを備え、この切断手段による縫合糸の切断位置を上記針の後端から所定の目標寸法だけ離れた位置に設定したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項11

請求項10記載の針付縫合糸の製造装置において、上記切断位置が調節可能となるように上記切断手段を構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項12

請求項4〜11のいずれかに記載の針付縫合糸の製造装置において、上記縫合糸の引き出しが行われた後、その切断が行われる前に、この縫合糸において上記切断位置近傍の所定硬化領域部分を硬化させる縫合糸硬化手段を備えたことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項13

請求項12記載の針付縫合糸の製造装置において、上記縫合糸硬化手段として、上記縫合糸に硬化剤を塗布する硬化剤塗布手段と、この硬化剤塗布手段を上記所定硬化領域内で縫合糸の長手方向に移動させる塗布用移送手段とを備えたことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項14

請求項13記載の針付縫合糸の製造装置において、上記硬化剤塗布手段により塗布された硬化剤を乾燥させる硬化剤乾燥手段を備えるとともに、これら硬化剤塗布手段及び硬化剤乾燥手段を上記縫合糸の長手方向に一体に移動させるように上記塗布用移送手段を構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項15

請求項13または14記載の針付縫合糸の製造装置において、上記縫合糸の引き出しが行われた後、その切断が行われる前に、この縫合糸において上記硬化剤が塗布される領域を挟む複数個所で縫合糸を把持する塗布用把持手段と、これら塗布用把持手段による把持位置同士の間の領域で上記縫合糸に外力を加えてこの縫合糸に張力を与える張力付与手段とを備え、この張力付与手段により張力が与えられた縫合糸に上記硬化剤を塗布するように上記硬化剤塗布手段を構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

請求項16

請求項4〜15のいずれかに記載の針付縫合糸の製造装置において、上記縫合糸把持手段が上記搬送手段により搬送された後にこの縫合糸把持手段により把持されている縫合糸を把持し、この縫合糸が上記縫合糸把持手段から解放された後にこの縫合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入する挿入手段を備え、この挿入手段の挿入動作中に上記縫合糸把持手段が搬送前の位置に復帰するように構成したことを特徴とする針付縫合糸の製造装置。

技術分野

0001

本発明は、手術針等の針の後端に設けられた縫合糸挿入孔に、所定寸法に切断した縫合糸先端を挿入し、その挿入後に上記針後端をかしめてこの針と縫合糸とを結合する針付縫合糸の製造方法及び装置に関するものである。

背景技術

0002

近年、医療産業の分野では、予め縫合糸の先端に外科手術用の針を固定した針付縫合糸なるものを製造し、これを滅菌済みの状態で市販するといったことが行われている。この針付縫合糸は、針を所定の向きで保持しておき、その後端部に設けられた縫合糸挿入孔に縫合糸の先端を挿入した後、この針の後端部をかしめることにより、製造できる(例えば特公平4−66579号公報参照)。

0003

ところで、上記針付縫合糸では、その縫合糸の長さ寸法を所定の目標寸法合致させる必要がある。従来、このような所望の縫合糸寸法を得るための手段として、次のような方法が知られている。

0004

A)予め縫合糸を上記目標寸法ごとに切断しておき、切断後の各縫合糸をそれぞれ針に結合していく。

0005

B)ボビン等から引き出される縫合糸の途中部分を制動ローラ巻き付けるとともに、この制動ローラの回転量をロータリエンコーダ監視し、上記縫合糸の引き出しを開始してからの上記制動ローラの回転量が上記目標寸法に相当する回転量に達した時点で上記制動ローラを作動させて縫合糸の引き出しを停止させ、この状態で所定位置において縫合糸を切断する(特公平5−11981号公報参照)。

発明が解決しようとする課題

0006

A)の方法では、縫合糸を所定寸法ごとに切断する工程と、切断した各縫合糸をそれぞれ針に結合する工程とを全く別個に行わなければならない。すなわち、縫合糸の切断工程と針への結合工程とを連続して行うことができないため、効率が悪く、量産化も難しい。

0007

一方、B)の方法では、引き出される縫合糸と制動ローラとの間にすべりが生じるおそれがあり、このすべりの分だけ、ロータリエンコーダによる縫合糸引き出し量の検出に誤差が生じる。従って、所望の縫合糸切断寸法を高精度で得ることは難しい。しかも、上記すべりは縫合糸の引き出し速度が大きいほど生じ易くなるので、この引き出し速度に著しい制限を受けることになり、その分サイクルタイムが長くなって効率が下がる。

0008

また、縫合糸の目標寸法を変更したい場合、その変更量をロータリエンコーダによる検出回転量換算し、かつ、この換算量に基づき制動ローラについての制御内容自体を変更する必要があり、上記目標寸法の変更に容易に対応できない不便もある。

0009

本発明は、このような事情に鑑み、簡単な構成で、所望の縫合糸寸法をもつ針付縫合糸を正確にかつ効率よく製造できる方法及び装置を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0010

上記課題を解決するための手段として、本発明は、縫合糸の先端を針の後端に設けられた縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をかしめることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫合糸の製造方法において、縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこれを上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、その搬送距離が所定の目標寸法と同等の距離に達した時点でこの搬送を止め、この縫合糸を所定の切断位置で切断し、切断した縫合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入するものである。

0011

この方法によれば、縫合糸の切断位置を一定にする限り、縫合糸の切断寸法は必ず縫合糸の搬送距離と等しくなるので、所望の寸法に正確に縫合糸を切断でき、かつ、この縫合糸をそのまま針後端の縫合糸挿入孔に挿入することができる。また、切断寸法を変更したい場合には、これに合せて上記縫合糸の搬送距離を変更するだけで済む。

0012

また本発明は、上記方法を実施するための装置であって、縫合糸が巻き付けられる縫合糸巻き付け部と、この縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持する縫合糸把持手段と、この縫合糸把持手段を上記目標寸法と同等の距離だけ上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送する搬送手段と、この搬送手段による搬送後に所定の切断位置で縫合糸を切断する切断手段とを備え、この切断された縫合糸の把持された先端をそのまま上記縫合糸挿入孔内に挿入するように構成したものである。

0013

さらに、この装置において、上記搬送手段をその搬送距離が調節可能となるように構成すれば、この搬送距離の調節によって所望の縫合糸寸法を自由に得ることができる。

0014

具体的には、上記搬送手段として、上記縫合糸把持手段を所定の搬送路に沿って往復移動させる往復駆動手段と、上記搬送路において上記搬送手段による上記縫合糸把持手段の搬送領域を挟む2つの位置にそれぞれ上記縫合糸把持手段が到達したことを検出する両端位置検出手段と、この両端位置検出手段により縫合糸把持手段が検出された時点でその駆動を停止させる搬送制御手段とを備えるとともに、上記両端位置検出手段による検出位置が可変となるように構成したものが好適である。この装置によれば、両端位置検出手段による検出位置同士の離間距離が上記搬送距離と等しくなるので、両検出位置の変更によって縫合糸の切断寸法を変えることができる。

0015

この装置において、上記検出位置に確実に縫合糸把持手段を停止させるには、当該位置で縫合糸把持手段の移動を阻止するストッパを備え、かつ、このストッパによる移動阻止位置が可変となるように構成すればよい。

0016

さらに、上記両端位置検出手段同士の間の位置にこの位置に上記縫合糸把持手段が到達したことを検出する中間位置検出手段を設けるとともに、上記縫合糸把持手段が縫合糸を引き出してからこの縫合糸把持手段が上記両端位置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を停止させる第1の制御モードと上記縫合糸把持手段が縫合糸を引き出してからこの縫合糸把持手段が上記中間位置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を停止させる第2の制御モードとに切換可能となるように上記搬送制御手段を構成したものによれば、第1の制御モードを選択することにより、双方の両端位置検出手段による検出位置同士の離間寸法と等しい寸法に縫合糸を切断できる一方、第2の制御モードを選択することにより、一方の両端位置検出手段による検出位置と中間位置検出手段による検出位置との離間寸法と等しい寸法に縫合糸を切断することが可能である。すなわち、制御モードの切換だけで、2種類の縫合糸寸法を自由に選択できる。

0017

さらに、上記縫合糸把持手段が上記中間位置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を阻止するストッパ位置と上記移動を許容する許容位置とに位置切換可能な中間ストッパを備えたものによれば、この中間ストッパをストッパ位置に切換えることにより、上記第2の制御モードにおいて中間位置検出手段による検出位置に確実に縫合糸把持手段を停止させることができ、逆に上記中間ストッパを許容位置に切換えることにより、第1の制御モードにおいて縫合糸把持手段に中間位置検出手段による検出位置を無事素通りさせることができる。

0018

また本発明は、縫合糸の先端を針の後端に設けられた縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をかしめることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫合糸の製造方法において、縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこれを上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、この縫合糸の先端をそのまま上記縫合糸挿入孔に挿入した後、この針の後端から所定の目標寸法だけ離れた位置で上記縫合糸を切断するものである。

0019

この方法によれば、縫合糸の切断位置を変更するだけで所望の寸法に正確に縫合糸を切断できる。

0020

また本発明は、縫合糸の先端を針の後端に設けられた縫合糸挿入孔内に挿入し、この状態で上記針の後端をかしめることによりこれら針と縫合糸とを連結する針付縫合糸の製造装置において、縫合糸が巻き付けられる縫合糸巻き付け部と、この縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持する縫合糸把持手段と、この縫合糸把持手段を上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送する搬送手段と、この搬送手段により搬送された縫合糸の先端が上記縫合糸挿入孔内に挿入された後にこの縫合糸を切断する切断手段とを備え、この切断手段による縫合糸の切断位置を上記針の後端から所定の目標寸法だけ離れた位置に設定したものである。

0021

さらに、この装置において、上記切断位置が調節可能となるように上記切断手段を構成すれば、この切断位置の調節によって所望の縫合糸寸法を自由に得ることができる。

0022

ここで、上記縫合糸の引き出しを行った後、その切断を行う前に、この縫合糸において上記切断位置近傍の所定硬化領域部分を硬化させれば、縫合糸の先端が硬化された状態で縫合糸挿入孔に挿入されるため、この縫合糸が例えばマルチフィラメントのものであっても、円滑な挿入ができる。

0023

具体的には、上記装置において、上記縫合糸の引き出しが行われた後、その切断が行われる前に、この縫合糸において上記切断位置近傍の所定硬化領域部分を硬化させる縫合糸硬化手段を備えればよい。

0024

この縫合糸硬化手段としては、上記縫合糸に硬化剤を塗布する硬化剤塗布手段と、この硬化剤塗布手段を上記所定硬化領域内で縫合糸の長手方向に移動させる塗布用移送手段とを備えたものが、好適である。

0025

さらに、上記硬化剤塗布手段により塗布された硬化剤を乾燥させる硬化剤乾燥手段を備えるとともに、これら硬化剤塗布手段及び硬化剤乾燥手段を上記縫合糸の長手方向に一体に移動させるように上記塗布用移送手段を構成すれば、迅速な硬化ができ、サイクルタイムはさらに短くなる。

0026

また、上記縫合糸の引き出しが行われた後、その切断が行われる前に、この縫合糸において上記硬化剤が塗布される領域を挟む複数個所で縫合糸を把持する塗布用把持手段と、これら塗布用把持手段による把持位置同士の間の領域で上記縫合糸に外力を加えてこの縫合糸に張力を与える張力付与手段とを備え、この張力付与手段により張力が与えられた縫合糸に上記硬化剤を塗布するように上記硬化剤塗布手段を構成すれば、張力を与えずに塗布を行う場合に比べ、上記領域に亘って均等にかつ円滑に硬化剤を塗布でき、縫合糸先端の径も安定化させることができるので、この縫合糸先端を針の後端の縫合糸挿入孔内へ円滑に挿入できる。

0027

切断した縫合糸を縫合糸挿入孔に挿入する手段としては、上記縫合糸把持手段を兼用してもよいが、この縫合糸把持手段が上記搬送手段により搬送された後にこの縫合糸把持手段により把持されている縫合糸を把持し、この縫合糸が上記縫合糸把持手段から解放されかつ切断された後にこの縫合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入する挿入手段を備え、この挿入手段の挿入動作中に上記縫合糸把持手段が搬送前の位置に復帰するように構成すれば、この挿入手段による挿入動作中に上記縫合糸把持手段を搬送前の位置に復帰させることができるため、製造効率はさらに高くなる。また、上記挿入手段は、上記縫合糸把持手段から解放された切断前の縫合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入する挿入手段として用いることができる。

発明を実施するための最良の形態

0028

本発明の第1の実施の形態の一例を図面に基づいて説明する。

0029

図1及び図2に示す針付縫合糸の製造装置は、針供給装置2、針搬送装置4、針方向調整装置6、針ピックアップ装置12、ターンテーブル14、針後端位置微調整装置18、針かしめ装置20、検品装置22、針排出装置24、針排出テーブル26、及び縫合糸供給装置28を備えている。

0030

上記針搬送装置4は、針供給装置2においてその所定位置へ供給された針Nをつかんで針方向調整装置6まで搬送するものである。なお、この装置で取扱われる針Nは、略円弧状に湾曲した形状をなし、その後端に軸方向に開口する縫合糸挿入孔が設けられたものとなっている。

0031

針方向調整装置6は、上記針Nが載置される調整用テーブル8と、CCD等からなる画像認識装置10とを備え、上記調整用テーブル8に載せられた針Nの画像を画像認識装置10で認識し、この認識画像が予め設定された目標画像と合致する方向に上記調整用テーブル8を適宜水平移動及び回転させることにより、上記針Nの位置及び向きを目標の位置及び向きに微調整するものである。

0032

針ピックアップ装置12は、上記調整用テーブル8上で微調整された針Nを保持し、ターンテーブル14上の針保持部16へ供給するものである。

0033

ターンテーブル14は、基盤上に回転可能かつ昇降可能に設置され、その周縁部上に複数個の針保持部16が設置されたものである。各針保持部16は、針ピックアップ装置12により供給された針Nを保持するように構成され、ターンテーブル14の回転により上記針Nとともに針後端位置微調整装置18、針かしめ装置20、検品装置22、針排出装置24の順に搬送される。

0034

各針保持部16の詳細を図2に示す。各針保持部16は、直方体状の保持部本体70を備え、この保持部本体70がターンテーブル14の外周部上面に固定されている。保持部本体70の後側(図2では奥側)周縁部にはヒンジ71,72を介して開閉板74が回動可能に連結されている。保持部本体70の下方には上向きにエアシリンダ76が配設され、このエアシリンダ76の伸縮ロッド78が、上記保持部本体70の後側中央部分に設けられた上下方向の貫通孔77内に挿入されている。そして、エアシリンダ76が伸長して上記伸縮ロッド78が上記貫通孔77から上方に突出した状態では、この伸縮ロッド78の上端によって開閉板74が押し上げられて開く一方(図の実線)、上記エアシリンダ76が伸縮して伸縮ロッド78が上記貫通孔77内に没入した状態では、開閉板74がその自重で閉じる(図の二点鎖線)ようになっている。

0035

上記針ピックアップ装置12により搬入されてきた針Nは、その後端が保持部本体70から前側(図2手前側)に突出する状態でこの保持部本体70の上面上に載置され、この状態で開閉板74が閉じることにより、針保持部16に針Nが保持されるようになっている。

0036

針後端位置微調整装置18は、所定位置に移動してきた針保持部16に保持されている針Nの後端を所定位置まで押圧し、これにより当該後端の位置を微調整するものである。針かしめ装置20は、後述のように、縫合糸供給装置28から供給された縫合糸Yが針保持部16に保持されている針Nの後端の縫合糸挿入孔に挿入された状態で、この針Nの後端を上下から押圧してかしめることにより、これら縫合糸Yと針Nとを所定の強度で結合するものである。

0037

上記縫合糸供給装置28は、ボビン30に巻かれている縫合糸Yを引き出して所定寸法に切断し、かつこの切断済縫合糸Yを上記針保持部16に保持されている針Nの後端の縫合糸挿入孔に挿入するものである。この縫合糸供給装置28の詳細も後に説明する。

0038

検品装置22は、針保持部16に保持されている針Nに結合された縫合糸Yに下向きの引張荷重を与え、上記結合の強度が十分であるか否かを検査するものである。

0039

針排出装置24は、回動アームの先端に針保持チャックが設けられたものであり、針保持部16に保持されている針N(縫合糸Yが結合されている針N)をピックアップして針排出テーブル26に排出するものである。

0040

次に、上記縫合糸供給装置28の具体的な構成を図3図10に基づいて説明する。

0041

図3に示すように、この縫合糸供給装置28は、上記ボビン30からかしめ装置20に向けて順に、ダンサローラ31、チャック(塗布用把持手段)32、張力付与装置33、除電装置34、糸外径変動検出器35、前後一対のチャック36、切断装置37、チャック(塗布用把持手段)38、挿入チャック(挿入手段)39、及び糸中心合わせ用チャック40を備え、かつ、その並び方向(縫合糸引き出し方向)と平行な方向に移動可能に、搬送チャック(縫合糸把持手段)42、硬化剤塗布ノズル(硬化剤塗布手段)43、及びドライヤ(硬化剤乾燥手段)44を備えている。

0042

ダンサローラ31は、ボビン30から引き出された縫合糸Yの上に載せられており、このダンサローラ31に所定重量が釣下げられることにより、縫合糸Yの張力の一定化がなされている。

0043

チャック32,36,38,42は、所定のタイミングで縫合糸Yを左右両側から挾持するものであり、その挾持タイミングは後に詳述する。

0044

張力付与装置33は、前後一対の固定側ローラ33aと、その間に配された可動ローラ33bとを備え、両固定側ローラ33a同士の間で上記可動側ローラ33bが降下し、縫合糸Yを押し下げることにより、この縫合糸Yに張力を与えるものである。

0045

切断装置37は、和等で構成され、その両刃が縫合糸Yを挟む切断位置(図3の位置)と、この切断位置から斜め下方待避する待避位置との間で移送されるとともに、上記切断位置で作動することにより、当該位置で縫合糸Yを斜めに切断するものである。

0046

上記搬送チャック42は、一対のチャック36同士の間の位置と、この位置から針かしめ装置20側に所定距離(縫合糸Yの目標寸法と等しい距離)だけ離れた位置との間で往復駆動されるものである。その往復駆動装置の詳細を図4(a)(b)に示す。

0047

この装置は、上記搬送方向に延びるロッドレスシリンダ46を備えている。このロッドレスシリンダ46は、エア制御弁53を通じてのエア供給を受けて作動し、このロッドレスシリンダ46の本体に沿って移動体48を直線移動させるように構成されている。そして、このロッドレスシリンダ46の移動体48にブラケット49を介して上記搬送チャック42が取付けられている。

0048

このロッドレスシリンダ46において上記搬送チャック42の往復移動領域の両端に対応する位置には、移動体48の移動を阻止するショックアブソーバ50A,50Bが設けられるとともに、これらショックアブソーバ50A,50Bと当接する位置に上記移動体48が到達したことを検出するセンサ(両端位置検出手段)52A,52Bが設けられている。すなわち、ショックアブソーバ50A及びセンサ52Aと、ショックアブソーバ50B及びセンサ52Bとの間の距離は、縫合糸Yの目標寸法と等しい距離に調節されている。

0049

なお、これらショックアブソーバ50A,50B及びセンサ52A,52Bはボルト等でロッドレスシリンダ46に締付固定されており、その取付位置を自由に変更できるようになっている。

0050

上記センサ52A,52Bによる検出信号は、マイクロコンピュータ等からなる制御装置51に入力されるようになっている。この制御装置51は、上記センサ52A,52Bの検出信号に基づき、上記エア制御弁53に制御信号を出力してロッドレスシリンダ46の作動を制御するように構成されている。また、この制御装置51は、各チャック32,36,38をはじめとする縫合糸供給装置28の各構成要素の作動をシーケンス制御する役割も果たす。

0051

硬化剤塗布ノズル43は、上記切断装置37による切断位置と、この切断位置からチャック36側に所定寸法だけ離れた位置との間の所定硬化領域において、縫合糸Yの表面に接着剤等からなる硬化剤を塗布するものであり、ドライヤ44は、上記硬化剤塗布ノズル43により塗布された硬化剤に熱風を吹き当ててこれを乾燥させるものである。

0052

これら硬化剤塗布ノズル43及びドライヤ44は、図5に示す装置により各方向に移送される。図において、縫合糸Yの斜め上方に支持板54が水平状態で固定されており、この水平板54上に敷設されたレール55に沿って進退方向(図3では奥行き方向)にスライド可能に移動板56が設置されている。上記支持板54上にはエアシリンダ57が固定され、このエアシリンダ57の伸縮ロッド57aに連結部材58を介して上記移動板56が連結されており、このエアシリンダ57の伸縮により上記移動板56がスライド駆動されるようになっている。

0053

移動板56上には、前後方向(図3では左右方向)にレール59が敷設され、このレール59に沿ってスライド可能に移動板60が設置されるとともに、エアシリンダ61が固定されている。そして、このエアシリンダ61の伸縮ロッド61aに連結部材62を介して上記移動板56が連結されており、エアシリンダ61の伸縮により上記移動板60がスライド駆動されるようになっている。

0054

移動板60からは上方に立直壁60aが立ち上がっている。この立直壁60aの一方の側面からは支持アーム63が延設され、この支持アーム63の先端に上記ドライヤ44が固定されている。立直壁60aの他方の側面には、レール64が固定され、このレール64に沿って昇降可能に昇降板65が設けられるとともに、エアシリンダ66が固定されている。このエアシリンダ66の伸縮ロッド66aに、連結部材67を介して上記昇降板65が連結されるとともに、この昇降板65の先端に上記硬化剤塗布ノズル43が固定されており、エアシリンダ66の伸縮により上記昇降板65及び硬化剤塗布ノズル43が一体に昇降駆動されるようになっている。

0055

そして、上記支持板54に対する移動板56の移動により、上記硬化剤塗布ノズル43及びドライヤ44が縫合糸Yの直上方の位置とこの位置から側方に待避した位置との間で一体に水平方向に移送され、上記移動板56に対する移動板60の移動により、上記硬化剤塗布ノズル43及びドライヤ44が図6(a)(b)に示す塗布開始位置から同図(c)(d)に示す塗布終了位置との間で縫合糸Yの長手方向に沿って移送され、移動板60に対する昇降板65の昇降に伴い、硬化剤塗布ノズル43のみが図6(a)(d)に示すように縫合糸Yから上方に離れた位置と同図(b)(c)に示すように縫合糸Yにほぼ接触した位置との間を昇降するようになっている。

0056

上記挿入チャック39は、縫合糸Yを上下から挟む位置に設けられている。これら挿入チャック39の後端部分(図10では左端部分)には、後端に向かうに従って広がるテーパー面39aが形成され、この後端から縫合糸Yが円滑に挿入されるように配慮がなされている。

0057

この挿入チャック39は、図7及び図8に示される装置により駆動される。挿入チャック39は、上下一対の支持板80の先端にそれぞれ固定されており、これら支持板80の基端クランプ装置82に取付けられている。このクランプ装置82は、両支持板80を相互接離する方向に駆動するエアシリンダ(図示省略)を内蔵し、これら支持板80の駆動により、挿入チャック39が縫合糸Yを上下から挾持する位置と縫合糸Yを解放する位置との間で切換えられるようになっている。

0058

クランプ装置82自体は、ベース84によって縫合糸Yの長手方向と平行な方向(図7及び図8の左右方向)にスライド可能に支持されている。このベース84には、水平向きにエアシリンダ85が固定され、その伸縮ロッド85aに上記クランプ装置82が連結されており、このエアシリンダ85の伸縮によって、クランプ装置82が図7の実線位置と二点鎖線位置との間で往復駆動されるようになっている。ここで、同図実線位置は、前記搬送チャック42から搬送されてきた縫合糸Yの先端近傍部分を上記挿入チャック39が受取可能な位置に設定され、同図二点鎖線位置は、この挿入チャック39により把持されている縫合糸Yの先端が、前記針保持部16に保持されている針Nの後端の縫合糸挿入孔に挿入される位置に設定されている。

0059

糸中心合わせ用チャック40は、挿入チャック39と針かしめ装置20との間の位置に設けられ、その下端がエアシリンダ86に連結されている。そして、このエアシリンダ86の作動により、図9の二点鎖線のように糸中心合わせ用チャック40が縫合糸Yを左右から挟む位置と、同図実線のように縫合糸Yを解放する位置との間で切換えられるようになっており、これら糸中心合わせ用チャック40による縫合糸Yの挾持によって、この縫合糸Yの左右方向の位置が正規の位置(針Nの縫合糸挿入孔内に挿入可能な位置)により確実に調節されるようになっている。

0060

上記エアシリンダ86は、ブラケット91を介してエアシリンダ90の伸縮ロッド88に連結されている。そして、このエアシリンダ90の伸縮により、上記糸中心合わせ用チャック40が縫合糸Yを挟むことが可能な上端位置(図8二点鎖線位置)と、縫合糸Yから下方に待避した下端位置(同図実線位置)との間で昇降するようになっている。

0061

針かしめ装置20の詳細を図9図11に示す。この針かしめ装置20は、図略の支持部材によって基盤側に支持された水平軸100と、水平に延びる下側ダイス支持部材101及び上側ダイス支持部材102とを備えている。下側ダイス支持部材101の左右方向中央部上面からは上方に突出部101aが突設される一方、上側ダイス支持部材102の左右方向中央部下面からは下方に突出部102aが突設されている。そして、両突出部101a,102aを上記水平軸100が水平方向に貫通する状態で、上側ダイス支持部材102と下側ダイス支持部材101とが水平軸100回りに回動可能(すなわち開閉可能)に支持されている。

0062

両ダイス支持部材101,102の一端部(図11(a)では右端部)同士は引張バネ104により連結され、これらの端部同士の間にはカム106が挟み込まれている。このカム106はカム駆動モータ108の出力軸110に連結されており、このカム駆動モータ108によってカム106が回転駆動されるのに伴い、両ダイス支持部材101,102が互いに接離する方向に回動駆動されるように、カム106の形状が設定されている。

0063

そして、上記下側ダイス支持部材101の他端部(図11(a)の左端部)上面にダイス台113を介して下側かしめダイス111が立設される一方、上側ダイス支持部材102の他端部下面に上記下側かしめダイス111と対向する上側かしめダイス112がダイス台114を介して固定されている。下側かしめダイス111の上端部中央には、針Nの後端の径よりも小径半円状切欠111aが形成され、同様に、上側かしめダイス112の下端部中央にも、針Nの後端の径よりも小径の半円状切欠112aが形成されている。そして、両ダイス支持部材101,102が閉じた状態で、図11(a)の実線に示すように、前記針保持部16に保持された針Nの後端が両かしめダイス111,112の切欠111a,112aにより上下から挟まれ、かしめられるようになっている。

0064

さらに、下側かしめダイス111及びダイス台113の縫合糸挿入側側面(図10では左側側面)には、これらと一体に縫合糸案内板95が固定され、同様に、上側ダイス112及びダイス台114の縫合糸挿入側側面にも、これらと一体に縫合糸案内板96が固定されている。縫合糸案内板95の上端部中央及び縫合糸案内板96の下端部中央には、縫合糸挿入方向に沿って縮径する半円錐状案内孔95a,96aがそれぞれ形成されている。両案内孔95a,96aのダイス側の径は、針Nの後端に形成された縫合糸挿入孔116の孔径よりも僅かに大きく設定されている。

0065

次に、この縫合糸製造装置の作用を説明する。

0066

まず、図1の針供給装置2により所定位置へ供給された針Nは、針搬送装置4によって針方向調整装置6の調整用テーブル8上の所定位置へ運ばれ、この位置に載置される。

0067

この針方向調整装置6では、上記調整用テーブル8上の針Nの画像が画像認識装置10により認識され、その認識画像の向き及び位置と、予め設定された目標画像の向き及び位置とが合致するように調節用テーブル8が各方向に駆動される。その後、針Nは針ピックアップ装置12によってターンテーブル14上の所定の針保持部16へ運ばれる。

0068

この針保持部16においては、図2に示すエアシリンダ76が伸長して開閉板74が押し上げられており、保持部本体70の上面が上方に露出した状態にある。ここで、上記針ピックアップ装置12に保持されている針Nは、その後端が上記針保持部16の保持部本体70から突出する状態でこの保持部本体70上に載置され、その後に上記エアシリンダ76が収縮して開閉板74が自重で閉じることにより、針Nが針保持部16に保持される。この状態でターンテーブル14が所定角度だけ回転することにより、上記針保持部16及びこれに保持された針Nは針後端位置微調整装置18に搬送され、この針後端位置微調整装置18で針Nの後端が所定位置まで押圧されることにより、その後端位置が微調整される。その後、さらにターンテーブル14が所定角度回転することにより、針保持部16及びこれに保持された針Nは針かしめ装置20へ運ばれる。

0069

この針かしめ装置20では、図11(a)の二点鎖線に示されるように、上側かしめダイス112と下側かしめダイス111とが上下に大きく離間した状態にある。ここで、上記ターンテーブル14の回転により、上記針Nの後端は両かしめダイス111,112同士の間に搬送される。

0070

一方、図3に示す縫合糸供給装置28からは次の手順で縫合糸Yが切断、供給され、その先端が針Nの後端の縫合糸挿入孔116内に挿入される。

0071

1)チャック32,38が縫合糸Yを把持し、その間の領域で、張力付与装置33の作動により縫合糸Yに張力が付与される。

0072

2)図5に示す硬化剤塗布ノズル43及びドライヤ44が、エアシリンダ57の伸長により移動板56,60と一体に移送され、それまでの待避位置から縫合糸Yの直上方位置まで前進する(図6(a))。次いでエアシリンダ66の収縮により昇降板65が下降して硬化剤塗布ノズル43の先端が縫合糸Yに接触し(同図(b))、この位置からエアシリンダ61の伸長により硬化剤塗布ノズル43及びドライヤ44が切断装置37による切断予定位置に向けて移送される(同図(c))。この動作により、硬化剤塗布ノズル43から流出する硬化剤68が縫合糸Yの表面に塗布され、かつ、この塗布された縫合糸Yにドライヤ44から熱風が吹き当てられることにより、硬化剤68の硬化が促進される。この時、縫合糸Yには適当な張力が与えられているので、縫合糸Yの径を細く硬化することができ、良好な硬化が保証される。塗布後、硬化剤塗布ノズル43が上昇し、ドライヤ44とともに上記待避位置に復帰する(同図(d))。

0073

3)チャック36が縫合糸Yを把持し、切断装置37が縫合糸Yを切断する。この切断と同時にチャック32,38が縫合糸Yを解放する。

0074

4)この時点で搬送チャック42は、図4に示す移動体48がショックアブソーバ50Aに当る位置(すなわちセンサ52Aにより検出される位置)に位置決めされており、この位置(両チャック36同士の間の位置)で、これらチャック36に挾持されている縫合糸Yを把持する。この時の縫合糸Yの先端位置は、上記切断装置37により縫合糸Yが切断された位置に相当しており、従って搬送チャック42は縫合糸Yの先端近傍部分を把持することになる。また、縫合糸先端は硬化剤68で硬化された状態にある。

0075

5)チャック36が縫合糸Yを解放した後、ロッドレスシリンダ46が作動し、搬送チャック42が移動体48と一体に針Nに向けて直線的に搬送される。そして、移動体48がショックアブソーバ50Bに当接する位置に到達した時点で、この到達がセンサ52Bにより検出され、検出信号が制御装置51に入力される。これにより、ロッドレスシリンダ46の作動が止められ、上記位置に移動体48及び搬送チャック42が停止する。この動作により、縫合糸Yは、ショックアブソーバ50A,50B同士の離間距離Lと等しい寸法だけ正確に引き出されることになる。以下、1)〜5)の動作が繰り返されることにより、縫合糸Yが目標寸法(=L)ずつ切断されていくことになる。

0076

上記搬送チャック42により搬送され、切断された縫合糸Yの先端は、この搬送チャック42がショックアブソーバ50Bと当接する位置に到達した後、糸中心合わせ用チャック40で左右から挟まれることにより左右方向の糸中心合せがなされる。次に、この縫合糸Yは挿入チャック39により把持され、この把持後に搬送チャック42が縫合糸Yを解放し、挿入チャック42は両チャック36同士の間の位置(上記4)の位置)へ復帰する。この復帰動作と同時に糸中心合せ用チャック40は縫合糸Yを解放して下方へ待避する。

0077

針かしめ装置20においては、カム106が回転駆動され、上側かしめダイス112及び縫合糸案内板96と下側かしめダイス111及び縫合糸案内板95とがそれぞれ近接し、かしめダイス111,112の切欠111a,112aが針Nの後端外周面にほぼ接触する状態となる(図9及び図10の状態)。この状態で、上記縫合糸Yを把持している挿入チャック39が図9及び図10の位置から図10矢印方向に前進することにより、この縫合糸Yの先端は、針保持部16に保持されている針Nの後端の縫合糸挿入孔116内に挿入される。

0078

この時、縫合糸Yの先端は上記硬化剤68で硬化され、また糸中心合わせ用チャック40で中心合せされ、また縫合糸案内板95,96のテーパー状縫合糸案内孔95a,96aにより案内されるため、円滑に縫合糸挿入孔116内に挿入されることになる。

0079

なお、この挿入動作は、この実施の形態では必ず縫合糸Yの切断が行われた後に行うようにする。

0080

上記挿入後、カム106の更なる回転によって、両かしめダイス111,112同士がさらに近づき、針Nの後端を強く挟むことにより、この後端がかしめられ、針Nが縫合糸Yの先端に固定される。かしめ終了後は、両かしめダイス111,112同士が元の位置まで大きく離間し、ターンテーブル14が所定角度回転することにより、上記針Nが検品装置22へ搬送される。

0081

この検品装置22では、針Nが針保持部16に保持されたまま、この針Nに固定されている縫合糸Yに所定の静的荷重が加えられ、上記かしめ強度が十分であるか否かが確認される。この検品装置22で合格した針付縫合糸(すなわち、上記静的荷重が加えられても針Nから縫合糸Yが抜けなかった針付縫合糸)は、ターンテーブル14のさらなる回転によって針保持部16とともに針排出装置24に運ばれ、この針排出装置24の搬送によって各針付縫合糸は針排出テーブル26に排出される。

0082

このような方法及び装置によれば、搬送チャック42の搬送ストローク(すなわちショックアブソーバ50A,50B同士の離間距離)Lに等しい寸法で正確に縫合糸Yを切断でき、かつこの縫合糸Yをそのまま針Nに効率よく結合することができる。また、縫合糸Yの切断寸法を変更するには、その変更寸法と等しい寸法だけ上記ショックアブソーバ50A,50Bやセンサ52A,52Bの取付位置をずらすだけでよく、従来のように寸法の変更量を制動ローラの回転量に換算するといった手間も要しない。

0083

本発明の第2の実施の形態を図12に示す。ここでは、前記ショックアブソーバ50A,50Bに加え、その中間位置に中間ストッパとしてショックアブソーバ50Cが設けられている。詳しくは、上記ロッドレスシリンダ46にブロック120が固定され、このブロック120にエアシリンダ122の伸縮ロッドが固定されており、エアシリンダ122の本体に上記ショックアブソーバ50Cが固定されている。そして、エアシリンダ122の伸縮により、図示のようにショックアブソーバ50Cが移動体48の搬送路に臨む位置と、この位置から後方に待避する位置との間で移送されるようになっている。また、移動体48がショックアブソーバ50Cと当接する位置には、この位置に移動体48が到達したことを検出するセンサ(中間位置検出手段)52Cが設けられている。

0084

一方、制御装置51は、ショックアブソーバ50Aから出発した移動体48がセンサ52Bにより検出された時点ではじめてその搬送を停止させる第1の制御モードと、上記移動体48がセンサ52Cにより検出された時点でその搬送を停止させる第2の制御モードとにモード切換可能に構成されている。

0085

このような構成によれば、ショックアブソーバ50Cを搬送路から後退させ、かつ制御装置51を第1の制御モードに切換えることにより、ショックアブソーバ50A,50B同士の離間寸法L1と等しい寸法に縫合糸Yを自動切断でき、逆に、ショックアブソーバ50Cを搬送路上まで前進させ、かつ第2の制御モードに切換えることにより、ショックアブソーバ50A,50C同士の離間寸法L2と等しい寸法に縫合糸Yを自動切断できる。すなわち、特にショックアブソーバやセンサの取付位置を変更しなくても、制御モードの切換だけで2種類の切断寸法を簡単に選択できる。

0086

なお、第2の制御モードでは、縫合糸Yが切断された後、ショックアブソーバ50Cを待避させ、さらに搬送チャック42を前進させて上記縫合糸Yの先端を挿入チャック39まで搬送するようにすればよい。

0087

また、中間のセンサやショックアブソーバの個数は1個に限らず、その個数を増やすことによって、多種の切断寸法を得ることが可能になる。

0088

第3の実施の形態を図13に示す。

0089

前記第1の実施の形態で示した装置は、主としてマルチフィラメントの縫合糸Yを取扱うのに好適なものであるが、この図13に示した装置では、モノフィラメントの縫合糸Yも好適に針Nと結合できるように、この縫合糸Yのくせを矯正するための熱処理装置130が導入されている。また、モノフィラメントは切断先端が広がるといったおそれがないので、前記図3に示した硬化剤塗布ノズル43及びドライヤ44は省略されている。

0090

第4の実施の形態を図14及び図15に示す。

0091

ここに示す装置も、前記第3の実施の形態で示した装置と同様、主としてモノフィラメントの縫合糸を取扱うのに好適であり、前記熱処理装置130を備え、硬化剤塗布ノズル43及びドライヤ44は省略されている。

0092

基盤132上には、切断装置取付基板134がセットされている。基盤132には、縫合糸引き出し方向(図14及び図15の左右方向)に延びる一対の貫通溝136が形成され、この貫通溝136と上記切断装置取付基板134のボルト挿通孔とにボルト138を挿通して基盤132の下側でナット139を螺合することにより、切断装置取付基板134を上記貫通溝136に沿った任意の位置に固定できるようになっている。すなわち、切断装置37による縫合糸Yの切断位置を調節できるようになっている。

0093

上記切断装置取付基板134上には、チャック36及びシリンダ支持壁140が立設されている。このシリンダ支持壁140にエアシリンダ142が斜め上向きに固定され、このエアシリンダ142の伸縮ロッドの先端に連結部材144を介して上記切断装置37が連結されている。従って、エアシリンダ142の伸縮作動により、上記切断装置37が、縫合糸Yを切断できる切断位置と、この切断位置から斜め下方に待避する待避位置との間で移動するようになっている。

0094

また、基盤132上において上記切断取付基板134の近傍の位置には、貫通溝136に沿って目盛が付された切断位置調節用スケール146が設けられている。

0095

この装置において、上記切断装置37による切断位置を、前記針保持部16に保持された針Nの後端から目標寸法だけ離れた位置に設定し、挿入チャック39により縫合糸Yの先端が針Nの縫合糸挿入孔116に挿入された後に切断装置37により縫合糸Yを切断する方法を実行すれば、前記第1〜第3の実施の形態と同様、縫合糸Yの切断寸法を正確に目標寸法に合わせることが可能になる。

0096

なお、第1〜第4の実施の形態では、縫合糸Yの先端を縫合糸挿入孔116に挿入する挿入手段として、搬送チャック42とは別の挿入チャック39を導入しているが、搬送チャック42をそのまま挿入手段として兼用してもよい。ただし、この搬送チャック42とは別の挿入チャック39を導入すれば、この挿入チャック39による挿入動作中に搬送チャック42を元の位置(図3の例ではチャック36同士の位置)まで復帰させることができ、その分製造効率がアップする利点がある。

0097

また、挿入手段を設ける場合、その具体的な構造は特に問わず、例えば図16及び図17に示すような挿入チャック150A,150Bを用いてもよい。

0098

図において、下側の挿入チャック150Aには、縫合糸挿入方向に延びるV溝152が形成され、上側の挿入チャック150Bには、上記V溝152に対応する山型突出部154が下向きに突設されている。両挿入チャック150A,150Bの縫合糸入口側(図17では左側)には、縫合糸先端を案内するためのテーパー状の案内座ぐり155,156が形成されている。また、下側の挿入チャック150Aの縫合糸出口側図17では右側)には、上記V溝152と同じ深さの凹部151Aが形成され、上側の挿入チャック150Bの縫合糸出口側には、上記山型突出部154と同じ高さの突出壁151Bが下向きに突設されている。

0099

この挿入チャック150A,150Bによれば、V溝152の中心位置(最も深い位置)で正確に縫合糸Yを保持できる。また、テーパー状の案内座ぐり155,156によってこの挿入チャック150A,150Bに円滑に縫合糸Yの先端を挿入できる。

0100

このように、挿入手段の構造は自由に設定することが可能である。

0101

また、本発明の第1の実施の形態では、縫合糸硬化手段として硬化剤を塗布するものを示したが、例えば噴霧ノズルによって硬化剤を縫合糸Yの表面に付着させることによっても、上記と同様に縫合糸Yを良好に硬化させることができる。

発明の効果

0102

以上のように本発明は、縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこれを上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、その搬送距離が上記目標寸法と同等の距離に達した時点でこの搬送を止め、この縫合糸を所定の切断位置で切断し、切断した縫合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入するものであり、そのための装置として、縫合糸が巻き付けられる縫合糸巻き付け部と、この縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持する縫合糸把持手段と、この縫合糸把持手段を上記目標寸法と同等の距離だけ上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送する搬送手段と、この搬送手段による搬送後に所定の切断位置で縫合糸を切断する切断手段とを備え、この切断された縫合糸の先端をそのまま上記縫合糸挿入孔内に挿入するように構成したものであるので、所望の寸法に正確に縫合糸を切断でき、かつ、この縫合糸をそのまま針後端の縫合糸挿入孔に挿入することができる効果がある。また、縫合糸引き出し速度に特に制限を受けることはなく、製造効率も高い。

0103

さらに、この装置において、上記搬送手段をその搬送距離が調節可能となるように構成すれば、この搬送距離の調節だけで所望の縫合糸寸法を自由にかつ容易に得ることができる効果が得られる。

0104

上記搬送手段として、上記縫合糸把持手段を所定の搬送路に沿って往復移動させる往復駆動手段と、上記搬送路において上記搬送手段による上記縫合糸把持手段の搬送領域を挟む2つの位置にそれぞれ上記縫合糸把持手段が到達したことを検出する両端位置検出手段と、この両端位置検出手段により縫合糸把持手段が検出された時点でその駆動を停止させる搬送制御手段とを備えるとともに、上記両端位置検出手段による検出位置が可変となるように構成したものによれば、両端位置検出手段による検出位置同士の離間距離が上記搬送距離と等しくなるので、両検出位置を変更するだけの簡単な作業で縫合糸の切断寸法を変えることができる。

0105

さらに、上記検出位置で縫合糸把持手段の移動を阻止するストッパを備え、かつ、このストッパによる移動阻止位置が可変となるように構成したものによれば、上記検出位置で確実に縫合糸把持手段を停止させることができ、所望の縫合糸切断寸法をより高精度で得ることができる。

0106

さらに、上記両端位置検出手段同士の間の位置にこの位置に上記縫合糸把持手段が到達したことを検出する中間位置検出手段を設けるとともに、上記縫合糸把持手段が縫合糸を引き出してからこの縫合糸把持手段が上記両端位置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を停止させる第1の制御モードと上記縫合糸把持手段が縫合糸を引き出してからこの縫合糸把持手段が上記中間位置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を停止させる第2の制御モードとに切換可能となるように上記搬送制御手段を構成したものによれば、制御モードの切換だけで、2種類の縫合糸寸法を自由に選択することができ、より汎用性に富んだものにできる。

0107

さらに、上記縫合糸把持手段が上記中間位置検出手段による検出位置に到達した時点でその移動を阻止するストッパ位置と上記移動を許容する許容位置とに位置切換可能な中間ストッパを備えたものによれば、モード切換に伴って中間ストッパの位置も切換えることにより、上記第2の制御モードでは検出位置に確実に縫合糸把持手段を停止させることができる一方、第1の制御モードではて縫合糸把持手段に中間位置検出手段による検出位置を無事素通りさせることができる。

0108

また本発明は、縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持してこれを上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送し、この縫合糸の先端をそのまま上記縫合糸挿入孔に挿入した後、この針の後端から所定の目標寸法だけ離れた位置で上記縫合糸を切断する方法であり、この方法を実施するための装置として、縫合糸が巻き付けられる縫合糸巻き付け部と、この縫合糸巻き付け部に巻き付けられた縫合糸の先端近傍の部分を把持する縫合糸把持手段と、この縫合糸把持手段を所定の目標寸法と同等の距離だけ上記縫合糸挿入孔に向けて直線的に搬送する搬送手段と、この搬送手段による搬送後に所定の切断位置で縫合糸を切断する切断手段とを備え、この切断された縫合糸の先端をそのまま上記縫合糸挿入孔内に挿入するように構成したものであるので、縫合糸の針への結合工程と縫合糸の切断工程とを連続して効率良く行いながら、縫合糸を正確に目標寸法に切断できる効果がある。

0109

さらに、この装置において、上記切断位置が調節可能となるように上記切断手段を構成したものによれば、この切断位置の調節によって所望の縫合糸寸法を自由に得ることができる効果が得られる。

0110

ここで、上記縫合糸の引き出しを行った後、その切断を行う前に、この縫合糸において上記切断位置近傍の所定硬化領域部分を硬化させる方法、及び、上記縫合糸の引き出しが行われた後、その切断が行われる前に、この縫合糸において上記切断位置近傍の所定硬化領域部分を硬化させる縫合糸硬化手段を備えた装置によれば、縫合糸先端をその挿入作業前に予め硬化させておくことができ、例えばマルチフィラメントの縫合糸を用いる場合にもその先端を円滑に針後端の縫合糸挿入孔内に挿入できる効果が得られる。

0111

さらに、上記硬化剤塗布手段により塗布された硬化剤を乾燥させる硬化剤乾燥手段を備えるとともに、これら硬化剤塗布手段及び硬化剤乾燥手段を上記縫合糸の長手方向に一体に移動させるように上記塗布用移送手段を構成すれば、迅速な硬化ができ、サイクルタイムをさらに短縮できる効果が得られる。

0112

また、上記縫合糸の引き出しが行われた後、その切断が行われる前に、この縫合糸において上記硬化剤が塗布される領域を挟む複数個所で縫合糸を把持する塗布用把持手段と、これら塗布用把持手段による把持位置同士の間の領域で上記縫合糸に外力を加えてこの縫合糸に張力を与える張力付与手段とを備え、この張力付与手段により張力が与えられた縫合糸に上記硬化剤を塗布するように上記硬化剤塗布手段を構成すれば、張力を与えずに塗布を行う場合に比べ、上記領域に亘って均等にかつ円滑に硬化剤を塗布でき、縫合糸先端の径も安定化させることができる効果が得られる。

0113

また、上記縫合糸挿入手段とは別に、この縫合糸把持手段が上記搬送手段により搬送された後にこの縫合糸把持手段により把持されている縫合糸を把持し、この縫合糸が上記縫合糸把持手段から解放されかつ切断された後にこの縫合糸の先端を上記縫合糸挿入孔内に挿入する挿入手段を備え、この挿入手段の挿入動作中に上記縫合糸把持手段が搬送前の位置に復帰するように構成したものによれば、挿入手段による挿入動作と縫合糸把持手段の復帰動作との同時進行によって、製造効率をさらに高めることができる。

図面の簡単な説明

0114

図1本発明の第1の実施の形態における針付縫合糸の製造装置の全体斜視図である。
図2上記針付縫合糸の製造装置に設けられた針保持部の斜視図である。
図3上記製造装置に設けられた縫合糸供給装置の全体構成図である。
図4(a)は上記縫合糸供給装置に設けられた搬送チャックの駆動装置の平面図、(b)は正面図である。
図5上記縫合糸供給装置に設けられた硬化剤塗布ノズル等の移送装置の斜視図である。
図6(a)〜(d)は上記硬化剤塗布ノズルによる一連塗布動作を示す正面図である。
図7上記針付縫合糸の製造装置に設けられる挿入チャック及び糸中心合わせ用チャックの駆動装置を示す平面図である。
図8上記針付縫合糸の製造装置に設けられる挿入チャック及び糸中心合わせ用チャックの駆動装置を示す正面図である。
図9上記挿入チャック及び糸中心合わせ用チャックと針かしめ装置との位置関係を示す一部断面斜視図である。
図10上記位置関係を示す一部断面正面図である。
図11(a)は上記針付縫合糸の製造装置に設けられた針かしめ装置の正面図、(b)は(a)のA−A線断面図である。
図12(a)は本発明の第2の実施の形態における搬送チャックの駆動装置の平面図、(b)は正面図である。
図13本発明の第3の実施の形態における縫合糸供給装置の全体構成図である。
図14本発明の第4の実施の形態における縫合糸供給装置の全体構成図である。
図15上記縫合糸供給装置の全体平面図である。
図16前記挿入チャックの変形例を示す斜視図である。
図17図16の挿入チャックの一部断面側面図である。

--

0115

16 針保持部
20 針かしめ装置
28縫合糸供給装置
30ボビン(縫合糸巻き付け部)
32,38チャック(塗布用把持手段)
33張力付与装置
37切断装置
39,150A,150B挿入チャック(挿入手段)
42搬送チャック(縫合糸把持手段)
43硬化剤塗布ノズル
44ドライヤ(硬化剤乾燥手段)
46ロッドレスシリンダ(搬送手段)
50A,50Bショックアブソーバ(ストッパ)
50C ショックアブソーバ(中間ストッパ)
51制御装置
52A,52Bセンサ(両端位置検出手段)
52C センサ(中間位置検出手段)
116 縫合糸挿入孔
N 針
Y 縫合糸

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