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技術 調節可能な胴部を有するスポーツ靴

出願人 サロモンエス.エー.エス.
発明者 クロードペリスゥ
出願日 1997年2月17日 (23年1ヶ月経過) 出願番号 1997-031633
公開日 1997年8月26日 (22年6ヶ月経過) 公開番号 1997-220101
状態 未査定
技術分野 履物及びその付属品、製法、装置
主要キーワード 緩衝度 偏心値 ヒンジ連結点 押圧効果 結合区域 取り外し式 ネジ切り加工 背面上端
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図面 (15)

課題と解決

シェル低部2に胴部1を連結するための装置を含むスポーツ靴を提供する。この連結装置は取り外し可能であるとともに、異なる機械的特性を有する手段10A、10B、10Cと交換可能な2の連結手段10を有し、これらの手段は靴胴部1をシェル低部2から出ているカラー6に接続する。これら連結手段は、胴部1のヒンジ連結軸4の後方に位置する固定点22上で、靴の背面区域11の両側に、該ヒンジ連結軸4の上方で距離Xを隔てて配設される。本発明によるスポーツ靴は、スポーツ用として特定の技術特性をこの靴に付与するため、使用者によって、簡単かつ効果的、ならびに反転可能に取り付けることができる。

概要

背景

概要

シェル低部2に胴部1を連結するための装置を含むスポーツ靴を提供する。この連結装置は取り外し可能であるとともに、異なる機械的特性を有する手段10A、10B、10Cと交換可能な2の連結手段10を有し、これらの手段は靴胴部1をシェル低部2から出ているカラー6に接続する。これら連結手段は、胴部1のヒンジ連結軸4の後方に位置する固定点22上で、靴の背面区域11の両側に、該ヒンジ連結軸4の上方で距離Xを隔てて配設される。本発明によるスポーツ靴は、スポーツ用として特定の技術特性をこの靴に付与するため、使用者によって、簡単かつ効果的、ならびに反転可能に取り付けることができる。

目的

効果

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請求項1

胴部(1)とシェル低部(2)とから成るスポーツ靴であって、前記胴部と前記シェル低部は、靴装着者踝関節に対応する区域ヒンジ連結軸(4)を中心として互いにヒンジ連結され、前記踝関節の箇所において前記シェル低部(2)と前記胴部(1)は、該胴部の下方縁部(5)と該シェル低部のカラー(6)とを介して、少なくとも部分的なはめ合わせにより互いに接続される構造を有するとともに、固定点(22)上で、該の背面区域(11)の両側に配設される2の連結手段(10)で構成される、前記胴部(1)を前記シェル低部(2)と連結するための装置を含むものにおいて、前記連結手段(10)が取り外し可能で、かつ、異なる機械的特性を有する他の連結手段(10A、10B、10C)と取り替え可能であることを特徴とする調節可能な胴部を有するスポーツ靴。

請求項2

前記連結手段(10)の固定点(22)が、靴胴部(1)の背面区域(11)の両側に対称的に位置することを特徴とする請求項1によるスポーツ靴。

請求項3

前記連結手段(10)の固定点(22)が、靴胴部(1)の背面区域(11)の両側に非対称的に位置することを特徴とする請求項1によるスポーツ靴。

請求項4

前記連結手段(10)の固定点(22)が、靴胴部のヒンジ連結軸(4)の上方で、距離Xを隔てて垂直方向に位置することを特徴とする請求項2または3によるスポーツ靴。

請求項5

前記各連結手段(10)が、靴胴部(1)の壁部に形成した開口(17)と肩部を介して共働するための孔(15)を中央に穿設した肩部(14)付きのワッシャー(13)と;対応する固定点(22)に配置される組立部材(16)とから成り、前記組立部材は取り外し可能で、かつ、前記シェル低部(2)のカラー(6)の壁部と前記靴胴部(1)の壁部まで、前記ワッシャー(13)の孔(15)を横断貫通して、横断方向に延在することを特徴とする請求項2、3または4によるスポーツ靴。

請求項6

前記ワッシャーの肩部(14)が、前記靴胴部(1)の開口(17)の内形輪郭より小さな外形輪郭を有し、前記肩部(14)と前記開口(17)間に設けた自由空間の値が、靴の対象側面上で、前記シェル低部(2)に対する該靴胴部(1)の相対移動の値を決定することを特徴とする請求項5によるスポーツ靴。

請求項7

前記靴胴部(1)の壁部に形成した開口(17)が細長い形状で、かつ前記靴胴部(1)の対応するヒンジ連結軸(4)から出ている接線(19)上で方向付けられることを特徴とする請求項5または6によるスポーツ靴。

請求項8

前記ワッシャーの肩部(14A)が、剛性材料から成ることを特徴とする請求項6または7によるスポーツ靴。

請求項9

前記ワッシャー(13)の肩部(14B)が、剛性材料と弾性圧縮可能な材料から成り、前記剛性材料は、前記組立部材(16)の通過孔(15)の箇所(20)まで延在することを特徴とする請求項6または7によるスポーツ靴。

請求項10

前記ワッシャー(13)の肩部(14C)が心合わせされ、かつ、前記細長い開口(17)の幅より著しく小さい円筒形状であることを特徴とする請求項7によるスポーツ靴。

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0001

本発明は、装着者の関節部にあたる区域で互いにヒンジ連結される胴部シェル低部で構成されるスポーツ靴に関し、の背面区域で胴部とシェル低部とを連結する装置を目的とする。なお、この装置はシェル低部に対する胴部の撓曲条件を決定するためのものである。

0002

この種の既知のスポーツ靴(特にスキー靴)は、一般に、装着者の踝にあたる区域で結合軸を中心として互いにヒンジ連結される胴部とシェル低部を含み、この区域においては、胴部とシェル低部は、少なくとも部分的なはめ込みによって互いに結合される。つまり、従来の方法では、このはめ込みは、良好的な防水性を確保するシェル低部の壁の延長部によって形成されるカラーと重なり合う胴部の下方縁部によって実現される。ある程度たわみ性を持ち、かつの高いこのカラーは、一方では、シェル低部のの背面区域において胴部のヒンジ連結軸の両側で心合わせされ、また他方では、このカラーは、胴部が後方への枢動付勢を受けるときに、胴部の下方縁部を支承する横断方向の縁部に連接される。胴部とシェル低部間の結合区域をこのように配置することにより、胴部の後方撓曲を制限することができるとともに、胴部の前方撓曲に対しても或る程度の抵抗力をもって対抗することができる。実際、胴部はシェル低部からの延長部であるカラーを覆っているので、前方への該胴部の枢動は、条件的には、少なくとも、胴部のヒンジ連結軸とシェル低部の踵部の背面区域との間に含まれる区域においてカラーの弾性変形を引き起こす場合で、かつそれによって発生する摩擦力打ち勝つ場合でしか可能にならない。したがって、それを行うためには、スキーヤー部区域に対応する胴部の前部分に掛かる応力が、胴部の後部分共働するカラーによって提供される対抗力を超える必要がある。それゆえ、このカラーは応力による撓曲制御手段を構成する。そのうえ、該カラーは胴部のヒンジ連結軸の両側で胴部の後部下方縁部によって拘束されているので、前方へ胴部を撓曲させるために生じた応力の合力は、胴部のヒンジ連結軸に対して常にほぼ垂直に向けられる方向に沿って(すなわち、実際には、常に靴の長手方向軸内にある方向に沿って)、胴部からシェル低部の末端へ斜めに伝達される。したがって、このように胴部のヒンジ連結軸と連接するカラーは、シェル低部へ向けて伝達される応力の方向に働く胴部の撓曲制御手段を構成する。

0003

これらの靴は比較的満足の得られるものである。その理由は、非常に単純であり、比較的防水性があり、また製造が容易でコスト低減につながるからである。さらに、これらの靴は、胴部のたわみ性が靴の背面区域上の引張効果によって得られる応力に応じて累進的に増加するという性質を有するからである。このことはスキーヤーに履き心地の良さを提供する一要因となる。確かに、このようにして実施することにより、スキーヤーが胴部の前部分に掛ける応力は、スキーヤーの脛部区域上と該脛部の両側に延在する大きな包絡面積に亙って配分される。このことによって、きつく感じる箇所や局部的に圧迫されているように感じる箇所がなくなる。こうした感覚は、抵抗応力が胴部とシェル低部間で靴の前部分に押圧効果によって得られるような靴において、非常にしばしば認められる。

0004

しかしながら、これらの靴が、例えば競技大会や、いろいろな質といろいろな雪面でのスキー滑走、あるいはデモンストレーションスキーなどに向けてスキー技術マスター上達希望している熟練スキーヤーを対象とする場合、また、とりわけ、スキー板と雪との接触圧力や方向性効果などを最適化するために胴部上の支承部に最大のパワー(すなわち、最大の力)を伝達する場合、今なお不十分な性能水準にとどまることが明らかになっている。

0005

例えば、これらの靴の胴部は、スキーヤーの踝の極端な背側撓曲の結果発生する靱帯の切断あるいは筋裂などの事故を防止するために前方への枢動が全く制限されていないことが認められる。実際のところ、前方への胴部の枢動に断固として対抗するものは何一つない。事実、胴部は、その前方下縁部がそれと向き合っているシェル低部の部分(すなわち、足首の区域にあたる部分)に支承されるときにしか撓曲限界が得られない。しかも、その部分により発揮される抵抗力が胴部の枢動を止めることができるレベルに達するために、もし必要ならば、該部分を変形させることによってしか撓曲限界が得られない。その結果、これらの靴の胴部の撓曲限界は胴部に作用する応力に応じて可変であり、また、いずれにしても、その撓曲限界が装着者にとって外傷を引き起こしうる過度のたわみ幅を決定することになる。

0006

別の欠点は、シェル低部から出ているカラーの厚み、高さ、および柔軟性に単に頼っていることにより、前方への胴部の撓曲に対する大きな抵抗応力を得ることが難しい点にある。つまり、このカラーが、靴の着脱時に足を通す箇所に位置していることを考慮に入れるならば、カラーは足を挿入する際に足の単なる圧力作用だけで、また他の作用なしに、足から遠ざかるのに十分な柔軟性を備えている必要がある。また、同じく、靴の着脱時に、スキーヤーの足の踵の出し入れを邪魔しないように、カラーはシェル低部の背面区域において丈が高すぎないようにする必要がある。

0007

さらに、もう一つ別の欠点は、胴部の撓曲応力、その前傾角、該胴部がシェル低部へ伝達する応力の合力の方向を変化させるための調節、あるいは胴部に可能な撓曲の幅を与えるための調節など、一切の調節が欠如していることである。

0008

たとえこれらの靴が上述のように不十分であろうとも、撓曲制御を確保するのに必要な何らかの手段を備えているこれらの靴の単純化された構造を再検討することなしに、これらの欠点の幾つかを小手先だけで解消するために、既知の解決策は、胴部の補強手段と保持手段をカラーに付加する構造を基本構造として用いることから成る。このような解決策は、例えば、1972年のランゲ社の「PRO」や、1982年のカベール社の「Equipe」や、1995年のノルディカ社の「Grand Prix」といったアルペンスキー靴の各種モデルで実現されている。実際、基本構造が上述のスキー靴の構造に匹敵するこれらの靴では、補強は、胴部とカラー間の固定的かつ恒久的な結合を確保する少なくとも2の連結手段を用いて実現される。これらの連結手段は、シェル低部の踵の背面区域と胴部の両側に対称的に配設されるとともに、胴部のヒンジ連結点と上記背面区域との間に含まれる空間内に配設される。連結手段のこの配置構成により、靴胴部は固定され(すなわち、靴胴部は所定のあらゆる枢動を阻止され)、また、スキーヤーの脚下部によって胴部に加えられる撓曲応力は、このようにしてシェル低部の方向に最小限の力の減退で、しかもより短時的に(つまり、ほぼ瞬間的に)伝達される。なぜならば、胴部の唯一の撓曲幅はもはや使用される材料の変形によってしか生じないからである。

0009

さらに、連結手段が靴の背面区域とこの背面区域の両側に位置しているので、前方への胴部の撓曲に対する抵抗応力は、やはり、引張効果によって得られ、これによりスキーヤーの脚下部の脛部を相対的に保護する。これらの靴に実現されるような、少なくとも2の連結手段、あるいは2以上の連結手段の配置構成は、それらの配置箇所において圧力を減少させ得ること、したがって怪我リスクを低減させ得ることが明白である。

0010

したがって、これらの靴は、前述の靴に比べ、大きな撓曲抵抗力を有し、また、実際に撓曲の幅を有しない。このことは熟達したスキーヤーにとって比較的満足の行くことではあるが、それゆえにこそ、あらゆるスキーヤー向けとは成り得ない。なぜならば、とりわけ剛性の点で余りにも特殊であるからであり、また、撓曲応力や、前傾角や、撓曲の幅や、あるいは介装したシェル低部によってスキー板に伝達される応力の方向を変化させるための調節ができないからである。

0011

以上の分析の結果、先に述べたような単純化された構造を持つスポーツ靴は、それらの特殊性のために使われる限り(すなわち、ストレス解消のためのレジャースポーツや競技大会を目的とした非常にテクカルなスポーツを行うために使われる限り)、ユーザーに全面的に満足を与える靴である。しかしながら、固定的かつ恒久的な連結手段によるこれらの靴胴部の撓曲に対する抵抗力の補強は靴のユーザーによって実現できるものではなく、また、例えば胴部の撓曲の幅を大きくする目的で後日適応させるために逆にしたりあるいは調節したりすることができない。したがって、これらの靴のできるだけ大勢のユーザーを満足させるには、少なくとも想定されるさまざまなカテゴリーのユーザーに見合うだけの多数のモデルを準備する必要があるとともに、上記したさまざまなカテゴリーのユーザーの要件に最も良く応える特別な特性を各モデルに付与する必要がある。明らかに、このやり方は複雑であり、数多くのモデルを取り揃える必要があるためコスト高であり、また、ユーザーのためには平均的な技術上の解決策しかもたらさない。なぜならば、或る一つの「カテゴリーのユーザー」を基にして決められ、かつ該靴の個人化パーソナル化)が全く可能でないからである。

0012

本発明は、上述のスポーツ靴に固有のこれらのさまざまな欠点を除去することを目的とし、また、ユーザーが望むスポーツの用途に則した補助的な技術上の特徴をユーザー自身がスポーツ靴に、簡単、かつ効果的、および可逆的な仕方で付与できるようにすることを目的とする。

0013

本発明はまた、複数のカテゴリーのユーザーに、ひいては当該スポーツを実施する全ユーザーに適合し得る、単純化された構造を持つ単一モデルの靴を提案することを目的とする。

0014

これらの目的を達成するため、スポーツ靴は、装着者の踝関節部にあたる区域においてヒンジ連結軸を中心として互いにヒンジ連結される胴部とシェル低部で構成される基本構造を有し、この区域においては、胴部とシェル低部が胴部の下縁部とシェル低部のカラーを介して少なくとも部分的なはめ込みによって互いに嵌合により接続され、かつ靴の背面区域の両側で固定点上に配設される2の連結手段からなる、胴部をシェル低部と連結するための装置を含む。このスポーツ靴は、該連結手段が取り外し可能であり、また他の連結手段(特に、異なる機械的特性を持つ手段)と交換可能であるという点に特徴がある。

0015

連結手段のこの取り外し可能な特性により、単純化された基本構造による靴は、ストレス解消を目的としたレジャースポーツ実施のために連結手段を外すか、あるいは非常にテクニカルなスポーツ(例えば、競技)を実施するために連結手段を使用するかによって、ユーザーがこれを容易に適合させることができる。

0016

やはりまた、靴の背面区域の両側ならびに胴部のヒンジ連結軸の後方に位置する連結手段が取り外し可能であるため、屈曲時に胴部からシェル低部へ伝達される応力の合力の方向を変えることができる。実際、これを行うためには、胴部をシェル低部のカラーと連結する2の手段のうちの1を利用するだけで十分である。このことは、結果として、該連結手段が位置する靴の側面しか補強しない。すなわち、この連結手段と胴部の対応するヒンジ連結軸との間に含まれる区域内しか補強しない。この配置構成により、胴部に掛かる撓曲応力は、もはや2のヒンジ連結軸の位置に応じて向けられる方向に沿ってではなく、2のヒンジ連結軸に対して利用される唯一の連結手段の非対称位置に応じて向けられる方向に沿って、胴部によりシェル低部へと斜めに伝達される。その結果、胴部に掛けられる応力の合力の向きは、前方あるいは後方への撓曲時に、補強された側面に対応する側で靴の長手方向軸線からそれる。

0017

胴部によって伝達される応力の合力の方向を変えることができるということは非常に興味深いものであることが分かる。なぜなら、この可能性は、例えば、シェル低部の靴底縁部のうちの一方だけに(したがって、スキーを実施する場合には、スキー板の対応するエッジに)圧力を増大させることができるからである。側方圧力を増大させるこのような非対称の連結は各靴の内側で行うのが好ましいことは明らかである。その理由は、特にスキー板のエッジングのために、あるいは例えばある種の方向性効果を最適化するために、スキーヤーが最も大きな応力を伝達する必要があるのは、とりわけスキー板の内側エッジ上であるからである。

0018

各種の実施態様によれば、本発明の靴は2の連結手段の固定点が靴胴部の背面区域の両側に、本来的に予定される特定の挙動を靴に付与することを望むか否かによって、あるいは対称的に、あるいは非対称的に位置することをも特徴とする。例えば第一の構造例では、2の連結手段を同時に利用すると、胴部によって伝達される応力の合力が付与され、この合力は、胴部のヒンジ連結軸に対してほぼ垂直な方向に沿って常に方向付けられる。第二の構造例では、反対に、2の連結手段を同時に利用することにより、補強が最も大きい靴の側面側へより一層方向付けられる伝達応力の合力を常に作り出し、このことにより靴の長手方向軸に対し常に著しくずれた方向に向かう結果となる。この実施態様においても、胴部を介してシェル低部へ伝達される応力の合力が、靴の長手方向軸に対してより大きくそれるよう、1の連結手段のみを利用できることが明白である。

0019

連結装置の一実施態様によれば、各連結手段は、一方において、中央に孔が開けられて、胴部の壁に設けた開口と共働するための肩部付きワッシャーと、また他方においてワッシャーの孔を通ってシェル低部のカラー壁胴部壁を横断して延在する、ネジあるいはネジ切り加工されたピンのような取り外し可能な組立部材で構成される。したがって、胴部とシェル低部のカラーとの構造は、肩部付きワッシャーと上記カラー壁の間に胴部壁をサンドイッチ状に挟持可能にする組立部材を用いて行われる。これに対して、胴部の開口内に収容される肩部は、シェル低部のカラー上で所定位置に固定される組立部材に対しヒンジ連結軸上で胴部の可能な働きを制限する。

0020

各連結手段のこの構造から、ワッシャーの肩部が開口と共働して胴部のヒンジ連結軸を中心とする枢動によりカラーに対して胴部の対応する相対移動を可能にするか、あるいは該胴部を固定するには、該開口に対する該ワッシャーの肩部のはめ合わせを変えるだけで十分であること、したがって撓曲の幅を変えるだけで十分であることが分かる。実際、ワッシャーの肩部の外形輪郭は開口の内形輪郭より小さくなるようにし、また、なるべくならば、相対的変位が望まれる側に設ける。つまり、肩部と開口との間に自由に設けた遊び(すなわち、自由空間)の値が、靴の対象となる両側面上でシェル低部に対する胴部の最大限可能な相対的変位の値を決定する。やはりまた、各連結手段のこの種の構造に基づけば、胴部の相対的変位を緩和するには(したがって、撓曲応力を変化させるには)、肩部と開口との間の自由空間に弾性圧縮可能な材料を介在させるだけで十分である。靴のユーザーが自分でこれらのパラメータを設定し、かつ、このようにしてユーザーが望む技術的特性をユーザーが靴に付与できるようにするには、やはり初めから設けられている開口内に収容可能な、さまざまな寸法および/または形状の肩部を持つ1組のワッシャーを設けてその用に供する。つまり、両側面上で或る型式のワッシャーを他の型式のワッシャーと交換することにより、シェル低部に対する胴部の撓曲条件が変わる。

0021

一つの好ましい実施態様によれば、靴の胴部は、両側面上に、該胴部の対応するヒンジ連結軸から出ている接線上に方向付けられている細長い形状の開口(スロット)を有し、肩部付きワッシャーの組は次の3種類から成る。すなわち、第一の組は細長形状の開口に合わせた細長い形の偏心肩部を含む。第二の組は第一の組に類似した肩部を有するが、その肩部は剛性材料と弾性圧縮可能な材料から成り、該剛性材料は組立部材の通過孔の箇所まで延びている。第三の組は心出しされた円筒形状の肩部を有し、その直径は細長い開口の幅より著しく小さい。したがって、使用される肩部付きワッシャーに応じて、以下の固定が得られる。
− 前方と後方の2撓曲方向における胴部の固定;およびワッシャーを180゜戻すことによる、肩部の偏心値に応じた胴部の前傾角の変更。
− 前方あるいは後方への1撓曲方向における胴部の固定;および細長形状の開口と緩衝材料圧縮度によって許容される限界内での他の撓曲方向における撓曲の緩和。
− 前方あるいは後方への1撓曲方向における胴部の固定;および細長形状の開口によって許容される限界内での他の撓曲方向における自由な撓曲。

0022

これらワッシャーの取付は靴の側面ごとに独立しているので、当然のことながら、多数の対称的および非対称的組み合わせが許され、これにより、ユーザーは自分の希望や予定しているスポーツ用途に合わせて靴の挙動を特定的に適合させることができる。

0023

本発明は、胴部の調節可能な連結装置を備えたスキー靴などのスポーツ靴の実施態様を例として示す、添付の概略図を参照して以下に述べる説明を読むことにより、より良く理解されよう。

0024

図1図3に示されるスキー靴は、胴部1と、歩行用底3を備えたシェル低部(基部)2とから成る。胴部1とシェル低部2は、靴装着者の踝の関節部(図示されていない)にあたる区域に位置するヒンジ連結軸4を中心として互いにヒンジ連結され、かつ支承縁部18によって後方への枢動が制限される。靴のこれら2部分1と2は、少なくともヒール8の上に、また場合によってはこの図示例のように足首9の上に延在する胴部1の下方縁部5とシェル低部2のカラー6を介して、少なくとも部分的なはめ込みによって互いに継ぎ合わされる(すなわち、2の上に1がはめ合わされる)。後者の場合(すなわち、この図示例の場合)、カラー6の前部分6aと後部分6bとを分ける2の側方切り込み部分12は、胴部1が前方に撓曲するとき、カラー6の弾性変形を容易にするよう有利に設けられる。また、脱靴時におけると同様に着靴時において、スキーヤーが足の踵部を出し入れするのを妨げないようにするため、別の切り込み36がカラー6の背面上端に設けられる。

0025

靴の背面区域11の両側に配設される2の連結手段10から成る連結装置は、ヒンジ連結軸4の後方に対称的に位置し、かつ図示のように文字“X”によって目印を施された或る距離分だけ該ヒンジ連結軸4より上に位置する固定点22において胴部1とシェル低部2を互いに接続可能にする。これらの固定点22は、明らかに、高さにおいてであろうと、側方向においてであろうと、非対称的に位置するように設けることができる。この装置は、各連結手段10が取り外し可能および/または異なる機械的特性を有し得る他の連結手段と交換可能であることを特徴とする。各連結手段10は、中央に孔15が穿設されている肩部14付きワッシャー13と、取り外し式組立を可能にするネジ等の組立部材16で構成される。

0026

この組立部材16は、胴部1のスロット(または開口部)17を貫通し、かつ肩部14が該スロット17内に収容されるワッシャー13の孔15を通過して、シェル低部2のカラー6の壁と胴部1の壁を横断方向に貫通する。上記連結手段10を用いて胴部1をシェル低部2のカラー6に連結することにより、胴部1の壁はカラー6の壁とワッシャー13との間にサンドイッチ状に挟持され、肩部14の外形輪郭と開口17の輪郭との間の遊び(すなわち、自由空間)に応じてヒンジ連結軸4上の枢動が制限される。連結手段10のこの配置から、それらの連結手段を交換できるだけでなく、あるいはそれらの連結手段のうちの一つだけを利用できるだけでなく、それらの連結手段を取り除くこともできることが分かる。この場合、靴は基本的な機能特性立ち戻る。すなわち、胴部1は、カラー6がその弾性変形によって対抗する抵抗力に打ち勝てば、前方へ撓曲でき、また、胴部1がシェル低部2の縁部18に支承される位置に来ると、後方への撓曲が阻止される。

0027

この実施態様において、胴部1に設けられる開口17は細長い形状で、かつ胴部1の対応するヒンジ連結軸4から出ている接線19に沿って方向付けられ、かつワッシャー13の肩部14が取り付けられる。この目的のために、ワッシャー13は、例えば、靴の装着者の自由選択にまかされる、図1に示すA案、B案あるいはC案の肩部14を有する異なる3種類の構造に基づいて備えられる。
− A案では、肩部14は孔15に対し偏心した細長い形状をしており、かつ、その輪郭は開口17の輪郭に合わせられる。なお、この肩部は剛性材料で作られるのが好ましい。
− B案では、肩部14はA案の肩部と同じ形状であるが、異なる2種の材料で作られる。すなわち、通し孔15の箇所20には剛性材料を、また参照番号21によって示される残りの部分には弾性圧縮材可能な材料を用いて構成する。
− C案では、肩部14は通し孔15と心合わせした円筒形状で、かつ細長い開口17の幅より著しく小さい外径を有する。

0028

したがって、ユーザーは異なる機械的特性を持つ3種の連結手段10A、10B、10Cを自由に選択でき、各連結手段は胴部のさまざまな撓曲可能性に影響を及ぼすとともに、各々は、胴部1に付与される可能な変位の方向を決定する、180゜相対する2の位置に応じて適用できる。

0029

例として、図5図11はA案、B案およびC案に基づく3種の連結手段を利用する場合と、それらを180゜戻した場合の影響を示す詳細図である。

0030

図2および図3に示される靴の位置に対応する図5および図6において、連結手段10Aの肩部14Aは開口17を完全に満たし、そのようにして、固定点22上の所定位置に固定される組立用部材16を介してシェル低部のカラー6に対する胴部1のあらゆる変位を阻止する。その上、その肩部を図5および図2に示す位置から図6および図3の位置に180゜逆転させることにより、該開口17が該肩部14Aと向き合うようになるためには、連結手段10Aのワッシャー13は胴部1の開口17を肩部14Aの偏心側に移動させなければならない。この移動により、シェル低部2に対する胴部1の「前傾角」(すなわち「傾斜」)が矢印23で示されるように肩部14Aの偏心値だけ変化する。当然のことながら、このような取付の場合には、後部支承縁18は胴部1に対して何の効果も持たず、また、図4の靴に示されるように、後部支承縁18が無くても、靴の挙動を損なうことはない。これとは逆に、2の連結手段を後退させると、後方への撓曲であっても胴部を完全に自由にする。この場合、後部支承縁18がないと、スキーヤーにとっては、とりわけ前−後方の平衡を保つ上でハンディキャップになる場合がある。

0031

図7図8および図9では、連結手段10Bの肩部14Bは手段10Aの場合におけると同様に開口17を完全に満たすが、圧縮可能な部分21を含んでいるので、胴部1は、図8の矢印で示されるように、圧縮可能な部分21の圧縮性能の範囲内で、固定点22に対し、図7初期位置から或る程度の変位可能性を残している。当然のことながら、ワッシャー13を180゜逆転させると、肩部14Aについて先に述べたように、開口17を肩部14Bと向き合うようにするために(図9)、胴部1の軸4を中心に該胴部を変位させなければならない。逆に、この場合には、胴部は肩部14Bの圧縮可能な部分21が存在する側で或る程度の変位の自由度を保持する。したがって、連結手段10Bの取付方向によって、前方あるいは後方へ撓曲する胴部1の緩衝度を任意に得ることができる。

0032

図10および図11において、円筒形の連結手段10Cの肩部14Cは、この肩部と細長い開口17の両端部間に、或る程度の空間を恒常的に残すとともに、胴部1がこの空間の値に応じてヒンジ連結軸を中心として自由に遊動できるようにし、肩部14Cは前方および後方への極端な撓曲におけるストッパー手段と成る。

0033

以上の記載から、ユーザーは、靴の一側面上に設けた、或る一つの選択された連結手段10、10A、10Bあるいは10Cと、また靴の他側面上に設けた、或る一つの異なる連結手段を利用できることが分かる。同様に、ユーザーは、或る一つの異なる連結手段10、10A、10Bあるいは10Cのみを利用することもできる。上に述べたこれら全ての取付例について、前方および/または後方への胴部の撓曲は、その際に、胴部1からシェル低部2へ伝達される応力の合力の方向や、応力の程度や、撓曲の緩和や、撓曲の幅および/または胴部1の前傾角において、異なる効果を生み出すことが明らかである。

0034

したがって、図12に示されるように、連結手段10が背面区域11とそのヒンジ連結軸の両側に対称的に配設されるとき、伝達される応力の合力の方向は、前方への撓曲あるいは後方への撓曲に応じて、矢印28および29に示されるように、ヒンジ連結軸4に対してほぼ垂直である。すなわち、ほぼ靴の長手方向軸39内にある。

0035

図13には、靴の外側30に唯一の連結手段10を利用する例を示す。この例では、当該側30に対応する側面のみが、軸4から連結手段10までの間に含まれる区域で補強されている。したがって、前方あるいは後方へ向けて靴胴部に加わる撓曲応力は側方トルクを発生し、この側方トルクは靴のこの補強された側(すなわち、矢印31および32で示されるように外側30)へ向けて、したがって、靴の長手方向軸39からそれるように、側方トルクを発生させる。

0036

逆に、図14には、靴の内側33に設けた唯一の連結手段10を利用する例が示される。この場合、やはり靴の補強された側に向けられている合力の方向は、矢印34で示されるように内側33に向けられる。この非対称な連結は、勿論、先の場合よりも興味深い。なぜならば、この非対称な連結は、スキー板の内側エッジに対応する靴の内側で伝達される力を増大させるからであり、この内側では、スキー板のエッジングのため、および/または、とりわけターン操作の間に方向性効果のいくつかを最適化するために、応力と支承力を最も大きくしなければならない。

図面の簡単な説明

0037

図1異なる型式の1組の連結手段を用いて調節できる胴部連結装置を備えたスキー靴を示す分解斜視図である。
図2第一の前傾位置にある、図1の靴の一部縦断面立面図である。
図3第二の前傾位置にある、図1の靴の一部縦断面立面図である。
図4図1図3のスキー靴に類似するスキー靴であるが、そのシェル低部が後方支承用縁部を有しない靴を示す一部縦断面立面図である。
図5図2のV−V線に沿って見た断面図で、連結手段の可能な取付とその働きを示す図である。
図6図2のV−V線に沿って見た断面図で、連結手段の可能な取付とその働きを示す図である。
図7図2のV−V線に沿って見た断面図で、連結手段の可能な取付とその働きを示す図である。
図8図2のV−V線に沿って見た断面図で、連結手段の可能な取付とその働きを示す図である。
図9図2のV−V線に沿って見た断面図で、連結手段の可能な取付とその働きを示す図である。
図10図2のV−V線に沿って見た断面図で、連結手段の可能な取付とその働きを示す図である。
図11図2のV−V線に沿って見た断面図で、連結手段の可能な取付とその働きを示す図である。
図12連結手段が対称的に取り付けられる場合、連結装置がシェル低部の方向に胴部の応力伝達を生じさせ得る方向性効果を示す概略図である。
図13連結手段が非対称的に取り付けられる場合、連結装置がシェル低部の方向に胴部の応力伝達を生じさせ得る方向性効果を示す概略図である。
図14連結手段が非対称的に取り付けられる場合、連結装置がシェル低部の方向に胴部の応力伝達を生じさせ得る方向性効果を示す概略図である。

--

0038

1靴胴部
2シェル低部(基部)
4ヒンジ連結軸
5 下方縁取り
6カラー
10連結装置
10A、10B、10C連結手段
11 背面区域
13ワッシャー
14、14A、14B、14C肩部
15通過孔
16組立部材
17 開口(スロット)
19 (開口の方向を定める)接線
20 通過孔の所在箇所
22 固定点

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