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技術 濾過脱水機を備えた廃液処理システム

出願人 澁谷工業株式会社エム・ジェー・ピー開発株式会社
発明者 岸本一夫望月たく夫
出願日 1995年12月26日 (24年4ヶ月経過) 出願番号 1995-351490
公開日 1997年7月8日 (22年9ヶ月経過) 公開番号 1997-173721
状態 拒絶査定
技術分野 カートリッジおよびろ過体運動型ろ過機 濾過工程・プレコート
主要キーワード 混気ジェット プリコート材 混濁物質 混気ジェットポンプ フィルタドラム 真空パイプ 濾過網 分離タンク内
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年7月8日)のものです。
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図面 (5)

課題

ドラム14にプリコートされている濾過材16を再生する。

解決手段

外周面に濾過材16がプリコートされたフィルタドラム14を回転させつつ、このドラム14内に配置された真空パイプ10によって吸引することにより、脱水濾過槽6中の廃液濾過・脱水する。プリコート層16上に付着した脱水ケーキ20をカッタ24により掻き取って排出する。この時、ケーキ20とともにプリコート層(濾過材)16の一部も一緒に掻き取られる。これらケーキ20等を焼却炉30で焼却する。水中の汚濁物質固形化した脱水ケーキ20は完全に燃焼するが、濾過材16は灰として残る。この灰をプリコート液槽34中に入れて水に溶かした後、上記脱水濾過槽6内に供給し、濾過脱水機4を運転する。濾過材が溶けたプリコート水が濾過され、プリコート水中の濾過材は、フィルタドラム14の表面のプリコート層16上に再び張り付けられる。

概要

背景

図4は、一般的なドラム式濾過脱水機(全体として符号100で示す)の一例を示すもので、濾過網102の外周面珪藻土等から成る濾過材104をプリコートして成るフィルタドラム106を、水中混濁物質SS)が含まれた廃液が供給される脱水濾過槽108内に一部を浸漬させた状態で配置し、このフィルタドラム106を回転させつつその中央部に設けられた真空パイプ110によって上記脱水濾過槽108内の廃液を吸引することにより、この廃液中の水中混濁物質を上記濾過材のプリコート層104の外面に吸着させることにより濾過および脱水を行なうようになっている。さらに、この脱水された水中混濁物質等から成る固形物の滓112(以下脱水ケーキと呼ぶ)を、ケーキカッタ114によって上記プリコート層104から掻き取って、下方の脱水ケーキボックス116内に排出する。

概要

ドラム14にプリコートされている濾過材16を再生する。

外周面に濾過材16がプリコートされたフィルタドラム14を回転させつつ、このドラム14内に配置された真空パイプ10によって吸引することにより、脱水濾過槽6中の廃液を濾過・脱水する。プリコート層16上に付着した脱水ケーキ20をカッタ24により掻き取って排出する。この時、ケーキ20とともにプリコート層(濾過材)16の一部も一緒に掻き取られる。これらケーキ20等を焼却炉30で焼却する。水中の汚濁物質固形化した脱水ケーキ20は完全に燃焼するが、濾過材16は灰として残る。この灰をプリコート液槽34中に入れて水に溶かした後、上記脱水濾過槽6内に供給し、濾過脱水機4を運転する。濾過材が溶けたプリコート水が濾過され、プリコート水中の濾過材は、フィルタドラム14の表面のプリコート層16上に再び張り付けられる。

目的

本発明は上記欠点を除くためになされたもので、脱水ケーキとともに掻き取られた珪藻土等の濾過材を、脱水された水中混濁物質等から成る脱水ケーキ中から分離して取出し、再び、上記フィルタドラムのプリコート層の外面に張り付けることができる濾過脱水機の廃液処理システムを提供することを目的とするものである。

また、掻き取られた脱水ケーキ中から珪藻土等の濾過材だけを取出すために脱水ケーキを焼却し、その焼却の際に発生する煙を、水と混合して廃液中に添加し濾過および脱水処理をすることにより、煙を外部に排出することなくシステム内で処理することを可能にした濾過脱水機を備えた廃液処理システムを提供することを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

廃液が供給される脱水濾過槽内に一部を臨ませて配置された回転ドラムと、この回転ドラムの外周面プリコートされた濾過材と、回転ドラムの中心部に配置され、上記脱水濾過槽内の廃液を濾過材を介して吸引する真空パイプと、この真空パイプによる廃液の吸引によって濾過材のプリコート層の外面に付着した固形物を掻き取るカッタとを有するドラム式濾過脱水機を備え、廃液タンクから上記脱水濾過槽に送られた廃液を、この濾過脱水機によって濾過・脱水して、濾過水と固形物とに分離し、固形物を上記カッタによって掻き取って排出する廃液処理システムにおいて、上記固形物を焼却する焼却炉を設け、この焼却炉によって上記固形物を焼却することにより生じた灰を液槽内投入して水と混合し、この液槽内の混合液を上記濾過脱水機によって濾過・脱水することにより、混合液中の濾過材を再び上記プリコート層上に張り付けることを特徴とする濾過脱水機を備えた廃液処理システム。

請求項2

廃液が供給される脱水濾過槽内に一部を臨ませて配置された回転ドラムと、この回転ドラムの外周面にプリコートされた濾過材と、回転ドラムの中心部に配置され、上記脱水濾過槽内の廃液を濾過材を介して吸引する真空パイプと、この真空パイプによる廃液の吸引によって濾過材のプリコート層の外面に付着した固形物を掻き取るカッタとを有するドラム式濾過脱水機を備え、廃液タンクから上記脱水濾過槽に送られた廃液を、この濾過脱水機によって濾過・脱水して、濾過水と固形物とに分離し、固形物を上記カッタによって掻き取って排出する廃液処理システムにおいて、上記固形物を焼却する焼却炉と、この焼却炉によって固形物を焼却する際に発生した煙を吸引する吸引手段と、この吸引手段によって吸い出された煙を導入して水と混合させる分離タンクとを設け、煙中の汚染物質混入した混合液を上記廃液中に添加して濾過・脱水を行なうことを特徴とする濾過脱水機を備えた廃液処理システム。

技術分野

0001

本発明は廃液処理システム係り、特に、外周面珪藻土等の濾過材プリコートしたフィルタドラムによって濾過および脱水を行なうドラム式濾過脱水機を備えた廃液処理システムに関するものである。

背景技術

0002

図4は、一般的なドラム式の濾過脱水機(全体として符号100で示す)の一例を示すもので、濾過網102の外周面に珪藻土等から成る濾過材104をプリコートして成るフィルタドラム106を、水中混濁物質SS)が含まれた廃液が供給される脱水濾過槽108内に一部を浸漬させた状態で配置し、このフィルタドラム106を回転させつつその中央部に設けられた真空パイプ110によって上記脱水濾過槽108内の廃液を吸引することにより、この廃液中の水中混濁物質を上記濾過材のプリコート層104の外面に吸着させることにより濾過および脱水を行なうようになっている。さらに、この脱水された水中混濁物質等から成る固形物の滓112(以下脱水ケーキと呼ぶ)を、ケーキカッタ114によって上記プリコート層104から掻き取って、下方の脱水ケーキボックス116内に排出する。

発明が解決しようとする課題

0003

上記のような濾過材のプリコート層104が張り付けられたフィルタドラム106を備えている濾過脱水機100では、ケーキカッタ114によって脱水ケーキ112を掻き取る際に、プリコート層102の一部が脱水ケーキ112と一緒に掻き取られてしまうため、所定の時間濾過脱水運転を行なう毎に、上記プリコート層上に新たな濾過材の張り付けを行なって補充をしなければならないという問題があった。

0004

本発明は上記欠点を除くためになされたもので、脱水ケーキとともに掻き取られた珪藻土等の濾過材を、脱水された水中混濁物質等から成る脱水ケーキ中から分離して取出し、再び、上記フィルタドラムのプリコート層の外面に張り付けることができる濾過脱水機の廃液処理システムを提供することを目的とするものである。

0005

また、掻き取られた脱水ケーキ中から珪藻土等の濾過材だけを取出すために脱水ケーキを焼却し、その焼却の際に発生する煙を、水と混合して廃液中に添加し濾過および脱水処理をすることにより、煙を外部に排出することなくシステム内で処理することを可能にした濾過脱水機を備えた廃液処理システムを提供することを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0006

第1の発明に係る濾過脱水機を備えた廃液処理システムは、廃液タンク内貯留されている廃液が供給される脱水濾過槽と、この脱水濾過槽内に一部を臨ませて回転自在に配置されたフィルタドラムと、このフィルタドラムの外周面にプリコートされた珪藻土等から成る濾過材と、上記フィルタドラムの中心部に配置され、上記脱水濾過槽内の廃液をプリコートされている濾過材を介して吸引する真空パイプと、この真空パイプによる廃液の吸引によって濾過材のプリコート層の外面に付着した固形物を掻き取るカッタとを有するドラム式濾過脱水機を備えており、廃液タンクから上記脱水濾過槽に供給された廃液を、この濾過脱水機によって濾過・脱水して、濾過水と固形物とに分離した後、プリコート層に付着した固形物を上記カッタによって掻き取って排出するものであって、さらに、上記固形物を焼却する焼却炉を設け、この焼却炉によって上記固形物を焼却することにより生じた灰を液槽内投入して水と混合し、この液槽内の混合液を上記濾過脱水機によって濾過・脱水することにより、混合液中の濾過材を再び上記プリコート層上に張り付けるようにしたものである。

0007

また、第2の発明に係る濾過脱水機を備えた廃液処理システムは、上記第1の発明と同様の基本的構成を有する廃液処理システムに、さらに、上記固形物を焼却する焼却炉と、この焼却炉によって固形物を焼却する際に発生した煙を吸引する吸引手段と、この吸引手段によって吸い出された煙を導入して水と混合させる分離タンクとを設け、煙中の汚染物質混入した混合液を上記廃液中に添加して濾過・脱水を行なうようにしたものである。

0008

第1の発明に係る濾過脱水機を備えた廃液処理システムでは、廃液を濾過脱水することにより分離された水中汚濁物質等から成る固形物を、フィルタドラムの外周面に張り付けられたプリコート層から掻き取る際に、濾過材のプリコート層の一部が上記固形物とともに掻き取られてしまうので、この濾過材を含む固形物を焼却炉で焼却し、水中汚濁物質から成る固形物はすべて燃焼させて、濾過材だけから成る灰を取出す。そして、この濾過材だけから成る灰を液槽内で水に溶かして混合液を作り、この混合液を上記濾過脱水機の脱水濾過槽に送りこんで、通常の廃液の濾過脱水工程と同様に濾過および脱水を行なうことにより、フィルタドラムの外面に張り付けられている濾過材のプリコート層の上に、一度掻き取られた濾過材を再び張り付けることができる。

0009

また、第2の発明に係る濾過脱水機を備えた廃液処理システムでは、上記濾過材を含む固形物を焼却炉で焼却した際に発生する煙を、真空ポンプ等の吸引手段によって吸い出し、分離タンク内に導入して水と混合する。この混合液中には、燃焼時に発生した煙中の汚染物質が含まれているので、この液を上記廃液中に添加して廃液とともに濾過および脱水を行なう。従って、汚染物質を含む煙は全く外部に排出されない。

発明を実施するための最良の形態

0010

以下、図面に示す実施例により本発明を説明する。図1は本発明の一実施例に係る濾過脱水機を備えた廃液処理システムの概略を示す回路図、図2は上記濾過脱水機の一例を示す概略構成図である。この廃液処理システムは、廃液を貯留する廃液タンク2と、廃液の濾過および脱水を行なう濾過脱水機4と、上記廃液タンク2から送られた廃液を一時貯留して、濾過脱水機4の脱水濾過槽6に供給するレシーバタンク8と、濾過脱水機4に設けられた真空パイプ10の吸引を行なう混気ジェットポンプ12等を備えている。

0011

上記濾過脱水機4は、脱水濾過槽6内に一部が浸漬した状態で配置されて回転するフィルタドラム14と、このフィルタドラム14の中心に配置され、上記混気ジェットポンプ12によって吸引される真空パイプ10とを備えている。上記フィルタドラム14の外周面には、所定の厚さで、珪藻土等から成る濾過材が張り付けられてプリコート層16を構成しており、真空パイプ10によって脱水濾過槽6内の水中汚濁物質を含む廃液が吸引されると、この廃液は、プリコート層16を透過して濾過され、透明な濾過水として次の処理工程18に送られる。一方、廃液中の水中混濁物質は脱水されて、プリコート層16の外面に付着する。この脱水された固形物を脱水ケーキ20と呼ぶ。

0012

さらに、上記濾過脱水装置4は、モータ22によって進退動可能なケーキカッタ24と、脱水ケーキ20を排出するシュート26と、排出された脱水ケーキ20を受ける脱水ケーキボックス28とを備えており、上記濾過および脱水工程によって、フィルタドラム14の外面に張り付けられているプリコート層16に付着した脱水ケーキ20は、モータ22によって前進されたケーキカッタ24によって掻き取られ、シュート26上を介して落下し脱水ケーキボックス28内に排出される。ケーキカッタ24によって脱水ケーキ20を掻き取る際に、プリコート層(濾過材)16の一部が一緒に掻き取られて脱水ケーキ20と一体として排出される。

0013

本実施例に係る廃液処理システムには、上記プリコート層(濾過材)16と一体として排出された脱水ケーキ20を焼却する焼却炉30が設けられており、上記脱水ケーキボックス28内の脱水ケーキ20および濾過材16は、コンベア32によって搬送されてこの焼却炉30内に投入される。脱水ケーキ20および濾過材16は、焼却炉30によって焼却されると、廃液中に含まれていた水中混濁物質は完全に燃焼され、フィルタドラム14の外面にプリコート層16として張り付けられていた珪藻土等の濾過材だけが灰として残る。

0014

この濾過材16から成る灰は、プリコート液槽34内に添加される。プリコート液槽34内には、給水配管36から水が供給されており、このプリコート液槽34内で、珪藻土等の濾過材16から成る灰と水とが混合される。このプリコート液槽34にはポンプ38が設けられており、上記灰と水の混合液を濾過脱水機4の脱水濾過槽6内に供給することができるようになっている。

0015

上記焼却炉30によって脱水ケーキ20および脱水ケーキ20とともに掻き取られた濾過材16の一部を焼却した後の灰は、上述のようにプリコート液槽34に送られるが、この焼却の際に発生した煙は、混気ジェットポンプ40によって吸い上げられ、分離タンク42内に噴射される。混気ジェットポンプ40は、高圧駆動水ノズルから噴射し、このノズル先端に空気を導入することにより発生する混気ジェット水の負圧によって、高真空を発生させるポンプであり、この混気ジェットポンプ40の発生する高真空圧によって上記焼却炉30内で発生した煙を吸い上げ、上記混気ジェット水とともに分離タンク42内に噴射する。

0016

分離タンク42の内部には、傾斜した複数枚仕切板43が交互に配置されており、混気ジェット水と煙がこれら仕切板43上を順次流れ落ちる間に、煙中の汚濁物質が水の中に溶け込み、汚濁物質との混合液としてこの分離タンク42の下部に溜る。分離タンク42の底部には、区画壁44が設けられており、汚濁物質の混合液は、この区画壁44の一方の室(図1の右側の室)42a側に溜り、また、この室42aからオーバーフローした上澄みの液は、図1の左側の室42bに流入する。このオーバーフローした上澄み液が、ポンプ46によって噴射されて上記混気ジェットポンプ40の駆動水として利用される。一方、右側の室42a内に溜った汚濁物質の混合液は、ポンプ48によって吸い出されて上記廃液タンク2に送られる。また、煙中の汚濁物質とともに水が廃液タンク2に送られるので、この不足分の水は給水配管50から補充される。

0017

上記構成に係る廃液処理システムの作用について、上記図1図2および図3により説明する。酒類食品あるいは化学品等の製造その他の処理によって発生した水中汚濁物質(SS)を含んだ廃液あるいは汚泥水は、廃液タンク2内に貯留される。この廃液タンク2内の廃液は、濾過脱水機4の上方に設けられたレシーバタンク8に送られて一時貯留され、濾過脱水機4の脱水濾過槽6内に徐々に供給される。

0018

濾過脱水機4では、上記のように脱水濾過槽6内の液中に一部が浸漬した状態でフィルタドラム14が回転するとともに、このフィルタドラム14の中心部に配置された真空パイプ10が、混気ジェットポンプ12の発生する高真空によって脱水濾過槽6内の廃液を吸引している。フィルタドラム14の外側の濾過網には、珪藻土等の濾過材16がプリコートされており、真空パイプ10によって吸引された廃液がこのプリコート層16を透過すると、廃液中に含まれている水中汚濁物質がこの濾過材のプリコート層16の表面に吸着され、水分だけが真空パイプ10から吸引される。この真空パイプ10によって吸引された濾過水は混気ジェットポンプ12を介して次の処理工程18に送られる。

0019

フィルタドラム14のプリコート層16上に吸着された脱水ケーキ20は、ケーキカッタ24によって掻き取られて落下し、下方のシュート26を介して脱水ケーキボックス28内に排出される。上述のように、廃液中から濾過および脱水されて固形物となった水中汚濁物質から成る脱水ケーキ20を、ケーキカッタ24によって掻き取る際に、この脱水ケーキ20が付着しているプリコート層16の一部も一緒に掻き取られて、脱水ケーキボックス28内に排出される。この脱水ケーキボックス28内に排出された、濾過材のプリコート層16の一部も含む脱水ケーキ20は、コンベア32によって搬送されて焼却炉30内に投入されて焼却される。

0020

上記脱水ケーキ20等を焼却すると、廃液中の水中汚濁物質はこの焼却炉30中で完全に燃焼して、濾過材16だけが灰として残る。この灰は、外部から水が供給されているプリコート液槽34内に添加され、このプリコート液槽34内で水と混合される。珪藻土等の濾過材16の灰と水とを混合したプリコート水は、プリコート液槽34内に設けられたポンプ38によって吸い上げられて、上記濾過脱水機4の脱水濾過槽6内に供給できるようになっており、濾過脱水運転を所定時間行なった後、脱水濾過槽6内への廃液の供給を一時停止して、この脱水濾過槽6内に上記プリコート水を供給する。そして、濾過脱水機4を濾過および脱水を行なう際と同様に運転する。上記混気ジェットポンプ12の真空圧によって真空パイプ10が脱水濾過槽6内のプリコート水を吸引する。すると、プリコート水に溶け込んだ濾過材は、濾過されて再び上記プリコート層16の外周面に張り付けられ、一方、真空パイプ10内に吸引された濾過水は、混気ジェットポンプ12を介して次の処理工程18へ送られる。

0021

このように上記実施例装置では、濾過および脱水されてフィルタドラム14の外面に付着している脱水ケーキ20を、掻き取った後に焼却炉30で焼却し、水中汚濁物質の固形化した脱水ケーキ20は完全に燃焼させ、また、脱水ケーキ20とともに掻き取られてしまったプリコート層(濾過材)16は再利用するので、脱水ケーキ20等を機外に排出して処理する必要がない。また、脱水ケーキ20とともに掻き取られたプリコート層(濾過材)16を、自動的に、フィルタドラム14の外周面のプリコート層16上に再び張り付けることができるので、プリコート層16の張り付け工程を別に行なう必要がない。なお、上記実施例では、図2に示すように、フィルタドラム14の上方にプリコート材の補充手段52が設けられており、プリコート層16を追加して張り付けることができるようになっているが、焼却炉により焼却した後の灰を再利用することによって、濾過材を完全にリサイクルすることができれば、このプリコート材の補充手段52は必要ないが、不足した場合のために設けられている。

0022

なお、上記実施例では、独立したプリコート液槽34を設け、このプリコート液槽34内に、上記焼却炉30で発生した灰を投入して水と混合した後、濾過脱水機4の脱水濾過槽6内に供給するようにしているが、必ずしも独立したプリコート液槽34を設ける必要はなく、例えば、直接脱水濾過槽6内に灰を投入して水と混合し、再度フィルタドラム14のプリコート層16上に張り付けるようにすることも可能である。

0023

また、濾過材のプリコート層16の一部を含む脱水ケーキ20を焼却した際に発生した煙は、上記分離タンク42に設けられた混気ジェットポンプ40の高真空によって吸引され、混気ジェット水とともに分離タンク42内に噴射される。分離タンク42内で複数枚の仕切板43上を順次落下する間に煙と水とが混合され、煙中の汚染物質が混入した混合液となり、分離タンク42の下部の区画壁44によって仕切られた一方の室42a内に溜る。この分離タンク42の底部に溜った混合液は、ポンプ48によって吸出されて上記廃液タンク2に送られ、この廃液タンク2内の廃液中に添加される。一方、煙中の汚染物質が除かれた気体成分大気中に放出される。また、分離タンク42内には、混気ジェットポンプ40の駆動水を確保するために給水配管50を介して水が供給されている。

0024

なお、上記実施例では、混気ジェットポンプを用いて高真空圧を発生させて吸引を行なっているが、混気ジェットポンプに限らず、その他の真空ポンプを用いることもできる。

発明の効果

0025

以上述べたように本発明によれば、廃液が供給される脱水濾過槽内に一部を臨ませて配置された回転ドラムと、この回転ドラムの外周面にプリコートされた濾過材と、回転ドラムの中心部に配置され、上記脱水濾過槽内の廃液を濾過材を介して吸引する真空パイプと、この真空パイプによる廃液の吸引によって濾過材のプリコート層の外面に付着した固形物を掻き取るカッタとを有するドラム式濾過脱水機を備え、廃液タンクから上記脱水濾過槽に送られた廃液を、この濾過脱水機によって濾過・脱水して、濾過水と固形物とに分離し、固形物を上記カッタによって掻き取って排出する廃液処理システムにおいて、上記固形物を焼却する焼却炉を設け、この焼却炉によって上記固形物を焼却することにより生じた灰を液槽内に投入して水と混合し、この液槽内の混合液を上記濾過脱水機によって濾過・脱水することにより、混合液中の濾過材を再び上記プリコート層上に張り付けるようにしたことにより、廃液中に含まれていた水中汚濁物質等が濾過脱水されて生成された固形物から成る脱水ケーキを外部に排出して処理する必要がなく、作業効率が良くなる。また、上記脱水ケーキとともに掻き取られたプリコート層(濾過材)を分離して、自動的に回転ドラムのプリコート層上に張り付けることができるので、作業性が向上し、コストダウンを図ることもできる。

0026

また、第2の発明にによれば、上記廃液処理システムの基本的構成に加えて、さらに、固形物を焼却する焼却炉と、この焼却炉によって固形物を焼却する際に発生した煙を吸引する吸引手段と、この吸引手段によって吸い出された煙を導入して水と混合させる分離タンクとを設け、煙中の汚染物質が混入した混合液を上記廃液中に添加して濾過・脱水を行なうようにしたことにより、簡単な構成を付加するだけで、廃液中の水中汚濁物質等から成る脱水ケーキを焼却した際の煙や臭いを、一切外部に排出せずに内部で処理することができる。

図面の簡単な説明

0027

図1本発明の一実施例に係る濾過脱水機を備えた廃液処理システムの概略を説明する図である。
図2上記廃液処理システムに設けられている濾過脱水機の構成を簡略化して示す図である。
図3上記濾過脱水機を備えた廃液処理システムによる処理工程を説明するフロー図である。
図4一般的な濾過脱水機の構成を説明する図である。

--

0028

2廃液タンク
4濾過脱水機
6脱水濾過槽
10真空パイプ
14回転ドラム(フィルタドラム)
16プリコート層(濾過材)
20固形物(脱水ケーキ)
22カッタ
30焼却炉
34プリコート液槽
40吸引手段(混気ジェットポンプ)
42 分離タンク

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