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技術 非侵襲的に測定された指血圧波に基づいて上腕動脈圧波を決定するための方法及び装置

出願人 ネーデルランドセ・オルガニザテイエ・フール・テゲパスト-ナトウールベテンシヤツペリーク・オンデルツエク・テイエヌオー
発明者 ウイレム・ジヤン・ウツボ・ボスカレル・ヘンドリク・ウエセリング
出願日 1996年9月27日 (24年2ヶ月経過) 出願番号 1996-275331
公開日 1997年6月24日 (23年6ヶ月経過) 公開番号 1997-164121
状態 特許登録済
技術分野 脈拍・心拍・血圧・血流の測定
主要キーワード 測定用ヘッド 予設定 ゼロ圧力 較正回路 戻り流 高年齢者 低域フィルター あえぎ
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図面 (8)

課題

相互に正しい収縮期拡張期及び平均血圧ベルを有する近位血圧波形を獲得する。

解決手段

遠位血圧波形へ年齢従属波形濾過を最初に適用し、それから、例えば、濾過された収縮期、拡張期又は平均血圧レベルの一つの、対応する近位血圧レベルによる較正により、正しい近位血圧レベルへの較正を用いて、濾過された血圧波形をシフトすることにより、遠位で測定された動脈圧波形から始めて、人における近位動脈圧波形を決定する。年齢従属波形濾過の目的のための年齢は、例えば、訓練された神経網を用いて、遠位測定血圧波形から導出される。

概要

背景

概要

相互に正しい収縮期拡張期及び平均血圧ベルを有する近位血圧波形を獲得する。

遠位血圧波形へ年齢従属波形濾過を最初に適用し、それから、例えば、濾過された収縮期、拡張期又は平均血圧レベルの一つの、対応する近位血圧レベルによる較正により、正しい近位血圧レベルへの較正を用いて、濾過された血圧波形をシフトすることにより、遠位で測定された動脈圧波形から始めて、人における近位動脈圧波形を決定する。年齢従属波形濾過の目的のための年齢は、例えば、訓練された神経網を用いて、遠位測定血圧波形から導出される。

目的

効果

実績

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牽制数
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請求項1

相互に正しい収縮期拡張期及び平均血圧ベルを有する近位血圧波形を獲得するために、遠位血圧波形へ年齢従属波形濾過を最初に適用し、それから、正しい近位血圧レベルへの較正を用いて、濾過された血圧波形をシフトすることにより、遠位で測定された動脈圧波形から始めて、人における近位動脈圧波形を決定するための方法。

請求項2

相互に正しい収縮期、拡張期及び平均血圧レベルを有する近位血圧波形を獲得するために、遠位血圧波形へ年齢従属波形濾過を最初に適用し、それから、正しい近位血圧レベルへの較正を用いて、濾過された血圧波形をシフトすることにより、遠位で測定された動脈圧波形から始めて、人における近位動脈圧波形を決定するための方法を実施するための装置において、測定用ヘッド及び指血圧カフを有する指血圧計と、電子マノメーターを備えた上肢血圧カフと、動脈指血圧波形を濾過するために逆年齢従属フィルター及び上腕血圧レベルへ濾過された血圧波形をシフトするための較正回路とを少なくとも具備する制御及び処理ユニットとを具備することを特徴とする装置。

技術分野

0001

血圧が測定される人の動脈系において、血圧拍動は、心臓左心室によって大動脈へ生ずる。これらの拍動は、動脈系において末梢伝搬し、約0.1秒で後者に達する。これらの拍動は、時々、大動脈において記録されるが、通常、皮膚を通して身体内に導入され、身体外に据え付けられたマノメーターに管系と止め弁により連結されたカニューレ又はカテーテルを用いて、末梢点において記録される。拍動の形態とそれらが重ね合わされるDCレベルは、実験又は臨床調査のためと、患者監視するために重要である。これらの医療目的のために重要な脈圧から導出されたパラメータは、時間の関数としての血圧波の例において図1に示された如く、最高又は収縮期ベル最低又は拡張期レベル、及び心臓動の真の(積分)平均又はDCレベルである。

0002

動脈は、木に多くの点において類似する、主茎側枝を備えた多分枝系を形成する。各分枝点において、動脈の長さにわたって、系の伝搬特性は、動脈の着々と減少する径と動脈壁伸展性の結果として、変化する。脈波の歪みが、結果的に発生し、この場合、振幅とその形態が変化する。脈波が、比較的高い流体抵抗により末梢脈管床に達する時、脈波の主要反射が発生し、後者は、大動脈と心臓へ返る。この末梢反射点において、血圧拍動の主要な歪みが発生し、通常、血圧拍動の増幅を生ずる。

0003

形式圧力と流体波に関連した脈波の伝搬とは別に、心臓から末梢への系における血の着実な(DC)流れがある。この流れは、かなり広い大動脈と大きな動脈において通常無視できるが、例えば、末端部の小さな動脈において高く、そして手、足又はの如く、血行の肢端部において最高である血圧勾配によって駆動される。血圧勾配の結果は、くるぶし又は手首の如く、末梢点における血圧が、大動脈における中央よりも低いことである。

0004

このため、動脈系において血圧拍動をゆがめる2つの効果がある。1)血圧波の伝搬と、2)血圧の勾配である。両方は、動脈系の末梢部において最大である。例証として、図2において、大動脈弁の直後で測定された大動脈の血圧(曲線a)と、カテーテル室において記録された同一人の左手中指における血圧(曲線b)の時間に関する同時測定の例が、与えられる。

0005

このため、理想的に、血圧は、大動脈の中央で測定されるべきである。実際に、大動脈が人体の深くにあり、動脈が皮膚に接近した末梢点から挿入される長い管のみを用いて、外側から達することができないために、これは、めったに行われない。このため、多数の医療分派では、末梢血圧波形及びレベルに満足しなければならない。これは、できるだけ多くの経験を集積し、測定における異常を認識できるように、一定末梢点における標準化につながった。例えば、麻酔学において、動脈圧は、手首における橈骨動脈経皮的に挿入された小カニューレを使用して、事実上排他的に測定され、小カニューレは、患者の危険を減らす。他の医療専門家は、ひじにおける上腕動脈カニューレ挿入選好するが、これは、この点が、末梢外に位置し、収縮期(最大)、拡張期(最小)、及び拍動の平均血圧レベルがまた、カフで測定されるためである。これは、この点における侵襲性及び非侵襲性測定血圧の比較を容易にする。

0006

最近、拍動を末梢点において非侵襲的に、即ち、皮膚を穿刺しカニューレを挿入することなく、測定することが、可能になった。例えば、容積クランプ技術を使用して、人の較正された動脈指圧を連続的かつ信頼性良く測定するFinapres血圧計の如く血圧測定装置が、公知である。手首と上肢における拍動を測定するための装置がまた、開発された。そのような測定は、もちろん、侵襲性測定において見られる血圧伝搬と血圧勾配の効果の悪影響を受ける。上記のFinapres装置は、上肢における近位の例えば上腕動脈圧に関心と経験を有する医療専門家によって広く使用される。上腕内及び指血圧の間の差が、ここで検出され、多数の出版物は、脈波形における血圧レベル及び歪みにおける相対オフセット散乱を記載したが、診断へのこれらの測定の寄与は限定される。

0007

血圧測定適用性を増大させるために、明白な、見かけ上満足される解は、上肢の一つ以上の非侵襲的に測定された収縮期及び拡張期レベルの結果に基づいた、指血圧レベルの較正である。これは、指血圧波形において取られた各サンプルを補正するためのマイクロプロセッサーを用いて、容易に実施される。それから、このようにして較正された指血圧は、血圧における鼓動変化を監視及び記録するために使用される。この接近方法は公知であるが、多数の不都合を有する。

0008

1)指血圧波形の上方(収縮期)及び下方(拡張期)血圧レベルは、このようにして補正されるが、波形自体は、単に伸縮され、レベルシフトされるが、変化されない。上腕内血圧及び指血圧の間に存在する脈形態の歪みは、補正されないままである。特に、これは、平均血圧レベルに関する場合である。上腕脈圧の平均血圧レベルは、一般に、拡張期レベルの血圧のほぼ3分の1である。しかし、指血圧拍動に対して、それは拡張期レベルの血圧の4分の1である。補正後、脈圧は同一にされたが、波形は影響されないために、指拍動の平均血圧は、脈圧のほぼ12分の1又は個々のケースにおいて最大20mmHgだけ過小推定される。

0009

2)上腕動脈における収縮期及び拡張期血圧レベルを確立するための通常の非侵襲性技術は、いわゆるRiva−Rocci/Korotkoff(RRK)である。この技術は、収縮期血圧レベルを過小評価し、拡張期血圧レベルを過大評価する傾向がある。この結果は、上腕内脈圧が、非侵襲性技術によって過小評価されることである。結果的に、RRK技術によって獲得されたレベルによって補正された指血圧拍動の場合に、上腕血圧はまた、過小評価される。

0010

3)RRK技術は、容易に機構化されない。カフの下で発生され、臨床医によって聞き取られるKorotkoff音は、弱く、周囲雑音によって容易に乱される。それらはまた、音が聞き取られず、拡張期血圧がまだ達せられない聴診デッドギャップが発生するという事実により、臨床医とコンピュータプログラムを同様に欺罔する。さらに、患者から肉体的に発するあえぎの如く、コンピュータプログラムに既知でない状況により、特殊な対策が、音とレベルの検出と解釈において取られなければならない。

0011

発明の目的は、収縮期、拡張期及び平均血圧の波形、脈圧振幅及び相対レベルがすべて、量的に正しく、また、正しい近位レベルにおいて位置付けられた、近位で正しい血圧波形を獲得するために、一般に、遠位で判定された血圧波形に基づいて、上記の問題を克服することである。

0012

これは、発明の第1見地により、相互に正しい収縮期、拡張期及び平均血圧レベルを有する近位血圧波形を獲得するために、遠位血圧波形へ年齢従属波形濾過を最初に適用し、それから、正しい近位血圧レベルへの較正により、濾過された血圧波形をシフトすることにより、遠位で測定された動脈圧波形から始めて、人における近位動脈圧波形を決定するための方法によって達成される。

0013

発明の第2見地により、これは、上記の方法を実施するための装置によって達成され、この場合、装置は、測定用ヘッド及び指血圧カフ電子マノメータを備えた上肢血圧カフ、及び制御及び処理ユニットを有する指血圧計を設けられ、このユニットは、少なくとも、動脈指血圧波形を濾過するための逆年齢従属フィルターと、上腕血圧レベルへ濾過された血圧波形をシフトするための較正回路とを具備する。

0014

発明は、図面を参照して、実施態様に基づいて、さらに詳細に説明される。

0015

論文”Reconstruction of brachial arterial pulsation from finger arterial pressure”,proc.12th Int. Conf.IEEE Eng Med Biol Soc 1990;12:1046−1047(Gizdulich P.,Wesseling K.H.)から、上腕内波形を近似するために、指において獲得された拍動を濾過するフィルターを使用することが、それ自体公知である。しかし、これらのフィルターは、特に、高年齢者において、上記の近似に対して不正確すぎることが判明した。驚異的にも、年齢従属濾過は、事実、満足されることが判明された。例えば、図3は、3つの異なる年齢(20、40と60)の人達に対する必要なフィルター応答の例を与える。この補償のために、人又は患者の年齢が、各人に対して正しく濾過効果を獲得するために、濾過装置に入力されなければならない。これは、付加的な作用を必要とするが、この作用は、人工的な神経網にフィルターを連結することにより回避される。事実は、人の年齢は、良好に訓練された神経網を使用することにより、指血圧計で指において測定された血圧拍動から信頼性良く導出されることが不測にも判明したことである。

0016

例えば、指において測定された動脈圧拍動の波形から、人の年齢の推定が与えられる。図4は、この接近方法の有効性の例証を与える。年齢がこの推定から導出されるならば、これは、濾過装置へパラメータとして入力される。

0017

いったん正しい脈波形及び振幅が逆濾過波形において獲得されたならば、いろいろな可能な血圧レベル、つまり、収縮期レベル、拡張期レベル及び平均レベルからの一つの血圧レベルの較正が、十分である。理論的に、最良の較正は、最高、即ち、収縮期血圧から獲得される。収縮期血圧に基づいたこの較正は、戻り流方法を使用することにより、適切に実施される。この方法は、それ自体、2つの主動脈圧レベルの一方のみを設けるために、あまり使用されないが、この場合、この方法は、非常に都合が良い。この場合、上肢カフは、超収縮期レベルまで急速に膨張される。続くゆっくりしたガス放出中、カフ血圧は、例えば、手首における橈骨動脈の触診、青白い皮膚の色の変化の観察又はプレチスモグラフ法により、聴診器を使用して、観察者により検出されるガス放出カフから遠位の超音波動脈流速波において検出される如く、第1拍動がカフから遠位で発生する瞬間において読み出される。

0018

特に都合の良い解は、上肢カフが、同一肢における指血圧計の近位に据え付けられる時、獲得される。その場合、指血圧計は、ガス放出においてカフの下を通る第1拍動を検出するために使用される。血圧計は、圧縮空気源をすでに含むために、カフの膨張とガス放出は、利用可能な構成要素を用いて、大部分実施される。血圧計の内部のマイクロプロセッサープログラムへの付加は、戻り流の瞬間の検出と対応する収縮期上肢血圧の読取りを可能にする。

0019

ずっと正確な解は、戻り流に付随した収縮期血圧レベルが、波形をシフトするために直接に使用されず、その係数が人の学習母集団から獲得される回帰方程式に入力されるならば、獲得される。この目的のために、例において、22〜83歳の53人の血圧が、上腕動脈において侵襲的に測定され、血圧計で対側性肢の指において測定され、そして収縮期血圧が、戻り流を用いて、指血圧計の近位の上肢においてカフで測定された。回帰方程式は、次の如く、これから確立された。

0020

0021

この場合、pcf(t)は、時間の関数として濾過され、補正された指血圧波形であり、pf(t)は、年齢従属逆濾過波形であり、psrtfは、戻り流収縮期血圧、pdfは、濾過された拡張期血圧、そしてpsfは、濾過された収縮期血圧である。

0022

戻り流収縮期レベルが利用できない場合に、適切であるが、いくらか不完全な補正が、次の方程式により、指血圧拍動において測定された血圧レベルのみを使用することにより、同様にして獲得される。

0023

0024

ここで、記号の意味は、前方程式と同様である。

0025

発明による指血圧拍動は、人の年齢を確立するために使用され、それに従って、年齢従属フィルターの係数が決定される。このフィルターは、究極的に、上腕動脈状拍動を設け、そのDCレベルは、濾過された指血圧の血圧レベルを使用して、補正される。これが可能である事実は、高DC血圧における低脈圧が、下方補正を必要とするが、低DC血圧における高脈圧が上方に補正されなければならないという明らかな生理学的特性の結果である。

0026

別の解は、許容信頼性の公知な全自動化技術である、上肢カフの振動計平均血圧を使用することによる、平均血圧レベルの補正である。

0027

さらに別の解は、RRK又は振動計拡張期レベルにより、拡張期レベル補正を獲得することである。これは、非侵襲的に獲得される最も困難なレベルであるために、この解の使用は、事実、可能であるが、不都合がある。

0028

上記の方法は、上腕内血圧への指血圧の補正に限定されず、より近位又は中央に存在する血圧への遠位で測定された血圧の補正、及びその逆のために使用される。

0029

図5は、個別血圧波における発明の効果の例を与える。3つの脈動が示される。即ち、原上腕内血圧拍動が曲線a(太線)、原非侵襲性測定動脈指血圧拍動が曲線b(細線)、そして補正血圧拍動が曲線c(破線)として示される。再構成された上腕内拍動cは、指への腕の動脈における移動時間の結果として、そしてフィルター遅れの結果として、原上腕内拍動aに関して時間を幾らか遅らされる。収縮期上昇行程急峻性と一般形態は、原形態とほとんど同一である。同じことは、血圧レベルに適用されるが、レベルは、ここで示された如く、種々の人において常に接近しているわけではないことわかる。

0030

下記の装置で実施される上記の方法を使用して、形態とレベルの両方において正しい、近位、例えば上腕血圧は、このため、遠位又は指血圧の非侵襲性記録から決定される。換言すれば、この遠位又は指血圧からの補正により決定された近位血圧は、上腕動脈において動脈内的に測定された血圧に十分に接近し、Association for the Advancement of Medical Instrumentationの基準内に十分に入る。

0031

発明による装置は、図6において概略的に示される。それは、公知の標準指血圧計、例えば、市販されるOhmeda 2300 Finapresからなる。血圧計のカフ1は、検査される人13の指の周りに巻かれ、血圧計3の測定用ヘッド2に連結される。通常の上肢血圧カフ4は、指カフ1が置かれたと同一の腕の周りに巻かれる。指カフ1の中心と上肢カフ4の中心は、同一静水レベルにある。上肢カフ4は、管により、T継手5に連結される。T継手5の貫通路は、電気制御可能な切り換えスイッチ7に連結される。T継手5の側枝は、電子マノメーター6に連結される。切り換えスイッチ7の出口aは、第2電気制御可能切り換えスイッチ8に連結される。切り換えスイッチ8の出口c は、外気に制限なく通気され、そして切り換えスイッチ8の出口dはまた、ただ一度の設定を必要とする弁により、外気へ通気される。切り換えスイッチ7の出口bは、ただ一度の設定を必要とする圧力逃がし弁11により、空気ポンプ12から給送される、空気室10に連結される。切り換えスイッチ7は、信号eにより設定され、切り換えスイッチ8は、信号gにより設定され、そしてポンプは、信号fにより、オンオフに切り換えられる。信号e、fとgは、制御及び処理ユニット14、例えば、実時間インターフェースRTI)カードを備えたパーソナルコンピュータ、によって供給される。電子マノメーター6からの測定信号xと血圧計3からの測定信号yは、RTIカードにおいて収容されたアナログデジタルコンバータに送られる。該RTIは、デジタルアナログコンバータにより、出力信号zを発生する。該出力信号は、形式とレベルに関して補正された遠位又は上腕血圧曲線提示する。

0032

信号xとyを絶えず監視し、それらから信号zを発生するプログラムが、コンピュータにおいてランされる。指血圧信号yにおいて、鼓動が検出され、そして上方血圧(収縮期)、下方血圧(拡張期)及び平均血圧が、測定及び決定される。正常動作において、血圧計3は、指血圧を測定し、信号yを発生する。この信号は、標本され、濾過され、レベルシフトされ、それに従って、出力信号zが生成される。

0033

動作モードは、次の如くである。切り換えスイッチ7は、位置aにあり、そして切り換えスイッチ8は、位置cにある。カフ4は、結果的に、外気と連通し、ゼロ圧力にある。ゼロに等しい所望の圧力が、空気室10に行き渡る。コンピュータ又は使用者によって決定されたある瞬間において、空気ポンプ12が、信号fにより、オンに切り換えられる。空気ポンプは、規則的な期間に対して、弁11により、空気室10へ多量の空気を押し込む。それから、切り換えスイッチ7は、位置bに置かれ、そしてカフ4は、指において測定された上方血圧(収縮期)よりも約50mmHg高い圧力まで急速に満たされる。カフ圧力は、マノメーター6を用いて測定され、信号xにより、コンピュータへ送られる。切り換えスイッチ8は、今、位置dに置かれ、そして直後、切り換えスイッチ7が、位置aに置かれ、そして空気ポンプ12がオフに切り換えられる。カフ4における圧力は、管、T継手5、切り換えスイッチ7−aと8−d、及び弁9により、外気と次第に均等になる。

0034

カフ4が、初期的に超収縮期血圧まで膨張されるという事実により、指への血液供給は止められ、血圧計3によってもはや拍動は記録されず、信号yにおいてコンピュータによって検出されない。ある時間の後、カフにおける圧力は、収縮期上方血圧のレベルよりも下まで、降下している。その瞬間において、初期的に小さな拍動が、再び通過し、信号yにおいてコンピュータによって認識される。これは、例えば、3〜5つの拍動が、一様なリズムで認識されるまで続けられる。第1拍動は、戻り流の瞬間を与え、そしてカフ4のメモリに記憶された対応する圧力xは、上肢における収縮期又は上方血圧である。それから、この血圧は、方程式(1)の公式において前述されたレベル補正を適用又は更新するために使用される。そのような戻り流判定が利用できないならば、レベル補正は、方程式(2)の公式により、実施される。

0035

上肢における血圧曲線と形状が事実上同一の血圧曲線を指血圧から構成する年齢従属フィルターは、図3において示された特性を有する。フィルター作用は、3つのフィルターのカスケード連結によって獲得される。第1フィルターは、初期の平坦特性が二次上昇特性に移行する周波数において傾斜を示す、高強調フィルターである。傾斜の周波数と深さは、年齢による。第1フィルターには、第2及び同一の第3フィルターが続く。それらは、再び年齢による遮断周波数を有する一次低域フィルターである。

0036

次は、所望のフィルターをシミュレートするコンピュータプログラムである。
VAR i:ARRAY[0.,2] OF REAL;
a0,a1,a2,a3,a4,a5 (*フィルター係数
A,a,B,b (*ヘルプ変数
freq:REAL; (*フィルター周波数)
RROCEDURE initialize(age:REAL);
BEGI
A;0.0;a:=0.0;B:=0.0;b:=0.0;
i[0]:=0.0;i[1]:=0.0;i[2]:=0.0;
freq:=−25.52*4.537*ln(age);
a0:=0.8426;
a1:=0.6889−0.0006*age;
a2:=a1;
a3:=−0.5947*(freq−1.0);
a4:=freq;
a5:=1.0−a3−a4
END initialize;
PROCEDURE agefilter(x:REAL);REAL;
VAR f:REAL;
BEGIN
i[2]:=i[1];i[1]:=i[0];i[0]:=x;
f:=(a3*i[0]+a4*i[1]+a5*i[2])/a0(*第1
フィルター*)
A:=A−a+f;a:=a1*A; (*第2フィルター*)
B:=B−b+a;b:=a2*B; (*第3フィルター*)
RETURN b
END agefilter;
この年齢フィルターアルゴリズムは、図3からの応答に基づいて設定され、周波数と年齢の間の対数関係は、特殊な方法で導出される。

0037

しかし、図7において例として示された如く、年齢従属フィルターに対して神経網を使用することが、発明により可能である。この網は、例えば、入力層R、第1ニューロンNL1、及び第2ニューロン層NL2から成る。曲線は、入力層へ送られ、そして網は、非線形フィルター(ニューロン)により年齢を算出する。このようにして、網は、入力Rにおいて、20msの時間間隔において圧力曲線導関数の値を獲得する。入力層において22の入力がある。第1入力は、鼓動の始まりにおける導関数の値を取得し、第2入力は、20ms後のそれを取得する等、最初の20個の入力が値を取得するまで行われる。入力21は、平均血圧の値を受信し、そして入力22は、心拍数の値を受信する。これらの入力値は、非線形ノードの中間層S1に対して、既知の波形と年齢において網に学習させることにより見いだされる既知の重み付け因子W1により伝搬する。予設定B1とB2と同様にして獲得された重み付け因子W2の第2セットにより、出力信号A1は、中間ノードから出力S2へ伝搬する。この出力から、一次元出力信号A2が、獲得され、それを用いて、推定年齢が年で与えられる。

0038

血圧レベルにおける発明による方法と装置の全有効範囲を示すために、20〜80歳の人において獲得された結果が、以下に提示される。それらの幾つかは、若年の健康な志願者であり、他の人達は、(カフ)高血圧の疑いのある患者であったが、また他の人達は、健康な老人であった。グループの平均上腕内血圧レベル及び標準偏差は、「上腕」により下記の表において指定される。各列の他の対は、上腕内血圧(fin−bra)に関して、年齢従属濾過指血圧(filt−bra)、戻り流のない第2方程式によりシフトされた濾過指血圧(シフト)、最後に、第1方程式による戻り流補正後の濾過指血圧(補正)に対する指血圧の平均差と標準偏差を指定する。

0039

レベル上 腕 fin-bra filt-braシフト補正
m s m s m s m s m s
s 169 33 -5.4 15 8.1 14 -0.0 13 3.7 7
d 89 17 -8.5 11 8.2 12 0.0 8 1.0 5
m 118 22 -13.2 11 7.0 12 -1.1 9 0.7 5
p 80 23 3.1 12 -0.0 9 -0.0 9
血圧と差は、平均及び標準偏差として示される。4つの結果、即ち、収縮期血圧(s)、拡張期血圧(d)、平均血圧(m)、及び脈圧(p)の結果が、与えられる。脈圧は、収縮期及び拡張期血圧の間の差を与えるために、独立な測定ではない。戻り流補正結果は、戻り流測定が利用可能な29人の大部分老人のサブグループから獲得される。平均差と標準偏差は、AAMI限界(±5±8mmHg)内にあり、監視及び部分診断目的のための連続上腕血圧信号が獲得されるほど十分に小さい。

0040

本発明の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。

0041

1.相互に正しい収縮期、拡張期及び平均血圧レベルを有する近位血圧波形を獲得するために、遠位血圧波形へ年齢従属波形濾過を最初に適用し、それから、正しい近位血圧レベルへの較正を用いて、濾過された血圧波形をシフトすることにより、遠位で測定された動脈圧波形から始めて、人における近位動脈圧波形を決定するための方法。

0042

2.濾過された血圧波形が、濾過された収縮期、拡張期又は平均血圧レベルの一つの、対応する近位血圧レベルによる較正によりシフトされる上記1に記載の方法。

0043

3.年齢従属波形濾過の目的のための年齢が、遠位測定血圧波形から導出される上記1に記載の方法。

0044

4.年齢が訓練された神経網を用いて導出される上記3に記載の方法。

0045

5.上記の血圧波形及び血圧レベルが、非侵襲的に測定される上記1に記載の方法。

0046

6.指において非侵襲的に測定された血圧波形が、該濾過を用いて、上腕内血圧波形へ変換され、この場合、濾過された血圧波形が、単一の非侵襲的に測定された収縮期又は拡張期、若しくは平均上腕血圧レベルを用いて、対応する血圧レベルへシフトされる上記2に記載の方法。

0047

7.上記の対応する上腕血圧レベルが、上肢における血圧カフにより、戻り流段階を用いて測定された収縮期血圧レベルであり、この場合、同一腕の指における血圧カフを用いて、動脈指血圧が、戻り流の瞬間を決定するために使用される上記6に記載の方法。

0048

8.濾過された血圧波形のレベルシフトが、対応する収縮期及び拡張期血圧レベルを有する濾過された血圧波形だけでなく、非侵襲的に測定された単一上腕血圧レベルを入力した回帰方程式を用いて獲得される上記6に記載の方法。

0049

9.濾過された血圧波形におけるレベルシフトが、対応する収縮期及び拡張期血圧レベルを有する濾過された血圧波形を入力した回帰方程式を用いて獲得される上記1に記載の方法。

0050

10.相互に正しい収縮期、拡張期及び平均血圧レベルを有する近位血圧波形を獲得するために、遠位血圧波形へ年齢従属波形濾過を最初に適用し、それから、正しい近位血圧レベルへの較正を用いて、濾過された血圧波形をシフトすることにより、遠位で測定された動脈圧波形から始めて、人における近位動脈圧波形を決定するための方法を実施するための装置において、測定用ヘッド及び指血圧カフを有する指血圧計と、電子マノメーターを備えた上肢血圧カフと、動脈指血圧波形を濾過するために逆年齢従属フィルター及び上腕血圧レベルへ濾過された血圧波形をシフトするための較正回路とを少なくとも具備する制御及び処理ユニットとを具備することを特徴とする装置。

図面の簡単な説明

0051

図1時間の関数としての血圧波の例を示す。
図2同一人の大動脈と指における血圧波の例を示す。
図3様々な年齢の人達に対する必要なフィルター応答の発明による例を示す。
図4血圧拍動の波形から導出された年齢の推定の発明による例を示す。
図5原上腕内血圧拍動、原非侵襲性測定動脈指血圧拍動と後者から補正された血圧拍動の間の比較の発明による例を示す。
図6発明による装置の図を示す。
図7図6の装置において使用された神経網の例を示す。

--

0052

1 指カフ
3血圧計
4上肢カフ
5 T継ぎ手
6電子マノメーター
7切り換えスイッチ
8 切り換えスイッチ
10空気室
11圧力逃がし弁
14 制御及び処理ユニット

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