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課題
解決手段
概要
背景
建物の下や地下に設けられ、多数の自動車を格納する円形循環式駐車装置(コンベイパーキング),箱型循環式駐車装置または水平循環式駐車装置と、これらの駐車装置と自動車の入出庫を行う自動車入出庫用バースとの間を昇降して自動車を搬送する昇降リフトとを組み合わせて立体的に自動車を格納する機械式駐車装置がある。
図3は従来の建物の下に設けられた機械式駐車装置の側面図、図4は円形循環式駐車装置の一部拡大図、図5は箱型循環式駐車装置の側面図、図6は平面循環式駐車装置の平面図である。
図3ないし図6において、1は建物2の地下に設けられた機械式駐車装置である。3はこの機械式駐車装置1の一部を構成する円形循環式駐車装置であり、3aは箱型循環式駐車装置、3bは平面循環式駐車装置である。4は建物2の壁面に沿って立設された支柱10に副って、図示しない昇降駆動装置により昇降する昇降リフトである。25は自動車入出庫用バース(以下「入出庫用バース」という。)5と円形循環式駐車装置3、箱型循環式駐車装置3aまたは平面循環式駐車装置3bの端面とを縦方向に連通するように設けられた昇降路である。
前記円形循環式駐車装置3は、図1、図3および図4に示すように、幅方向と左右方向にそれぞれ一定の間隔をもって2対のスプロケット6,6aが回転軸22によって回転可能に配設されている。このスプロケット6と6aとの間には無端状の駆動チェーン(以下「チェーン」という。)7が掛け渡されている(図3)。また、このチェーン7には一定の間隔をもって相対峙するように外方に延びるチェーンアタッチメント7aが設けられている(図4)。このチェーンアタッチメント7aの上端には他端をガイドレール17の上を転動する台車ローラ19で支持するようにしたパレット台車18の一端がピン24により枢着されている。左右のスプロケット6,6aの近傍には先端に突起21を有するアーム車9が回転軸23によって回転可能に設けられている。そして、パレット台車18がチェーン7とともに循環して円形循環式駐車装置3の端部に到達した際、先端に設けられた突起21によりパレット台車18の前端部に設けられた突起20を支持してパレット8を水平に保持する。さらにチェーンスプロケット6が回転すると台車ローラ19はガイドレール17から離れてパレット台車18の前端部をアーム車9に預け、一端は引き続きチェーンアタッチメント7aで支持し、パレット台車18は水平状態のまま半周するように構成されている。なお、パレット台車18の上にはパレット台車18を跨ぐように多数のパレット8を載置するようになっている。
前記箱型循環式駐車装置3aは、図5に示すように、パレット8を左右方向に移動するパレット横送装置26が上下2段に設けられており、図示しない駆動装置により駆動される。このパレット横送装置26の一端には、前記円形循環式駐車装置3と同様の昇降リフト4が入出庫バース5との間を昇降するようになっている。また、この昇降リフト4の反対側のパレット横送装置26の端面には、上下のパレット横送装置26の間で昇降する昇降リフト4aが設けられている。そして、昇降リフト4が昇降路25を昇降して入出庫用バース5とパレット横送装置26との間でパレット8の受け渡しを行っている間に、昇降リフト4aが上下のパレット横送装置26との間でパレット8の受け渡しを行う。
前記水平循環式駐車装置3bは、図6に示すように、パレット8を左右方向に移動するパレット横送装置26aが平面に2列に設けられており、図示しない駆動装置により駆動される。この2列のパレット横送装置26aの両端面にはパレット横送装置26aの間を縦走するトラバーサ27が設けられている。また、このトラバーサ27のいずれかの一端面には、前記円形循環式駐車装置3および箱型循環式駐車装置3aと同様の昇降リフト4が入出庫用バース5との間を昇降するようになっている。そして、昇降リフト4が昇降路25を昇降して入出庫用バース5とパレット横送装置26aとの間でパレット8の受け渡しを行っている間に、左右のトラバーサ27を介してパレット横送装置26の間でパレット8をロの字状に水平に循環させる。
上記構成の機械式駐車装置1の円形循環式駐車装置3に自動車を駐車格納する例について説明する。円形循環式駐車装置3に自動車を駐車格納するときは、図3に示すように、昇降路25上方に設けられた入出庫用バース5においてあらかじめ待機している昇降リフト4上のパレット8に自動車16を直接乗り入れる。次に、運転者が自動車16から離れたのを確認して、図示しない昇降駆動装置を操作して昇降リフト4を降下し、あらかじめ昇降路25の下方で待機している円形循環式駐車装置3のパレット台車18に実車パレット8を引き渡す。引き続き、昇降リフト4は他のチェーン台車18から空パレット8を受け取り、入出庫用バース5まで昇降路25を上昇して停止し、そのまま入出庫用バース5で次に入庫してくる自動車のために待機する。そして、このような動作の繰り返しにより自動車の入出庫作業が行われる。
概要
自動車入庫の際、自動車が昇降路の昇降リフト上に間違って転落するのを防止する。
自動車を載せるパレットが待機していて自動車が直接乗り入れ退出可能な自動車入出庫用バースと、地下に設けられた円形循環式駐車装置と、前記自動車入出庫用バースの側面と円形循環式駐車装置の端面とを連通するように設けられた昇降路を昇降するとともに自動車入出庫用バースと円形循環式駐車装置との間でパレツトの受け渡しをしてパレットの搬送を行う昇降リフトとを有している。
目的
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものである。すなわち、本発明は、入出庫時の危険性が全くなく、また、昇降リフトの運転中にも入出庫ができる機械式駐車装置を提供することを目的とするものである。
効果
実績
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- 牽制数
- 0件
この技術が所属する分野
技術分野
背景技術
0002
建物の下や地下に設けられ、多数の自動車を格納する円形循環式駐車装置(コンベイパーキング),箱型循環式駐車装置または水平循環式駐車装置と、これらの駐車装置と自動車の入出庫を行う自動車入出庫用バースとの間を昇降して自動車を搬送する昇降リフトとを組み合わせて立体的に自動車を格納する機械式駐車装置がある。
0004
図3ないし図6において、1は建物2の地下に設けられた機械式駐車装置である。3はこの機械式駐車装置1の一部を構成する円形循環式駐車装置であり、3aは箱型循環式駐車装置、3bは平面循環式駐車装置である。4は建物2の壁面に沿って立設された支柱10に副って、図示しない昇降駆動装置により昇降する昇降リフトである。25は自動車入出庫用バース(以下「入出庫用バース」という。)5と円形循環式駐車装置3、箱型循環式駐車装置3aまたは平面循環式駐車装置3bの端面とを縦方向に連通するように設けられた昇降路である。
0005
前記円形循環式駐車装置3は、図1、図3および図4に示すように、幅方向と左右方向にそれぞれ一定の間隔をもって2対のスプロケット6,6aが回転軸22によって回転可能に配設されている。このスプロケット6と6aとの間には無端状の駆動チェーン(以下「チェーン」という。)7が掛け渡されている(図3)。また、このチェーン7には一定の間隔をもって相対峙するように外方に延びるチェーンアタッチメント7aが設けられている(図4)。このチェーンアタッチメント7aの上端には他端をガイドレール17の上を転動する台車ローラ19で支持するようにしたパレット台車18の一端がピン24により枢着されている。左右のスプロケット6,6aの近傍には先端に突起21を有するアーム車9が回転軸23によって回転可能に設けられている。そして、パレット台車18がチェーン7とともに循環して円形循環式駐車装置3の端部に到達した際、先端に設けられた突起21によりパレット台車18の前端部に設けられた突起20を支持してパレット8を水平に保持する。さらにチェーンスプロケット6が回転すると台車ローラ19はガイドレール17から離れてパレット台車18の前端部をアーム車9に預け、一端は引き続きチェーンアタッチメント7aで支持し、パレット台車18は水平状態のまま半周するように構成されている。なお、パレット台車18の上にはパレット台車18を跨ぐように多数のパレット8を載置するようになっている。
0006
前記箱型循環式駐車装置3aは、図5に示すように、パレット8を左右方向に移動するパレット横送装置26が上下2段に設けられており、図示しない駆動装置により駆動される。このパレット横送装置26の一端には、前記円形循環式駐車装置3と同様の昇降リフト4が入出庫バース5との間を昇降するようになっている。また、この昇降リフト4の反対側のパレット横送装置26の端面には、上下のパレット横送装置26の間で昇降する昇降リフト4aが設けられている。そして、昇降リフト4が昇降路25を昇降して入出庫用バース5とパレット横送装置26との間でパレット8の受け渡しを行っている間に、昇降リフト4aが上下のパレット横送装置26との間でパレット8の受け渡しを行う。
0007
前記水平循環式駐車装置3bは、図6に示すように、パレット8を左右方向に移動するパレット横送装置26aが平面に2列に設けられており、図示しない駆動装置により駆動される。この2列のパレット横送装置26aの両端面にはパレット横送装置26aの間を縦走するトラバーサ27が設けられている。また、このトラバーサ27のいずれかの一端面には、前記円形循環式駐車装置3および箱型循環式駐車装置3aと同様の昇降リフト4が入出庫用バース5との間を昇降するようになっている。そして、昇降リフト4が昇降路25を昇降して入出庫用バース5とパレット横送装置26aとの間でパレット8の受け渡しを行っている間に、左右のトラバーサ27を介してパレット横送装置26の間でパレット8をロの字状に水平に循環させる。
0008
上記構成の機械式駐車装置1の円形循環式駐車装置3に自動車を駐車格納する例について説明する。円形循環式駐車装置3に自動車を駐車格納するときは、図3に示すように、昇降路25上方に設けられた入出庫用バース5においてあらかじめ待機している昇降リフト4上のパレット8に自動車16を直接乗り入れる。次に、運転者が自動車16から離れたのを確認して、図示しない昇降駆動装置を操作して昇降リフト4を降下し、あらかじめ昇降路25の下方で待機している円形循環式駐車装置3のパレット台車18に実車パレット8を引き渡す。引き続き、昇降リフト4は他のチェーン台車18から空パレット8を受け取り、入出庫用バース5まで昇降路25を上昇して停止し、そのまま入出庫用バース5で次に入庫してくる自動車のために待機する。そして、このような動作の繰り返しにより自動車の入出庫作業が行われる。
発明が解決しようとする課題
0009
しかしながら、上述した機械式駐車装置においては、入出庫用バース5が昇降路25上方に昇降路25と連通して設けられいて、自動車を昇降リフト4のパレット8に直接乗り入れるものであるため、安全装置が故障している場合などで、未だ入出庫用バース5にパレット8が待機していない状況のまま間違って自動車を入庫してしまうと、昇降路25の昇降リフト4上に自動車を落下させてしまう恐れがあった。
0010
本発明は、上記のような問題点を解決しようとするものである。すなわち、本発明は、入出庫時の危険性が全くなく、また、昇降リフトの運転中にも入出庫ができる機械式駐車装置を提供することを目的とするものである。
課題を解決するための手段
0011
上記目的を達成するため、請求項1の発明では、自動車を載せるパレットが待機していて自動車が直接乗り入れ退出可能な自動車入出庫用バースと、地下に設けられた円形循環式駐車装置と、前記自動車入出庫用バースの側面と円形循環式駐車装置の端面とを連通するように設けられた昇降路を昇降するとともに自動車入出庫用バースと円形循環式駐車装置との間でパレットの受け渡しをしてパレットの搬送を行う昇降リフトとを有する。
0012
また、地下に設けられた駐車装置は、円形循環式駐車装置に替えて箱型循環式駐車装置であっても水平循環式駐車装置であってもよい。
0013
本発明によれば、自動車の入出庫は、昇降路に隣接した別置きの入出庫用バースで行うので昇降路の昇降リフト上に間違って落下させてしまうことがない。したがって、自動車の入庫を安心して行うことができる。
発明を実施するための最良の形態
0014
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、従来のものと共通の部材については同じ符号を用いており説明を省略する。図1および図2は本発明の一実施形態を示すもので、図1は側面図、図2は図1の一部拡大図である。
0015
図1および図2において、15はこの昇降リフト4の昇降路25上方に昇降路25に隣接して別置きに設けられた入出庫用バースである。11,12はローラを有するパレット横行用ガイドで、いずれも図示しない回転駆動装置によりローラが回転駆動される。14は昇降可能に設けられた扉である。
0016
なお、これらの構成は、従来の入出庫用バース5が、昇降路25上方に設けられているのに対し、本発明の入出庫用バース15は昇降路25に隣接して昇降路25とは別置きに設けられているとともにパレット横行用ガイド12が設けられている点と、従来の昇降リフト4にはパレット横行用ガイドが設けられていないのに対し、本発明の昇降リフト4にはパレット横行用ガイド11が設けられている点で相違するが、他の点は従来のものと実質的に同じである。
0017
次に実施の形態に基づく作用について説明する。上述した機械式駐車装置1に自動車を入庫格納するときは、入出庫用バース15のパレット横行用ガイド12上のパレツト8に自動車16を乗せる。運転者が自動車16から離れるのを確認すると、扉14を開きパレット横行用ガイド12を回転させると同時に昇降リフト4のパレット横行用ガイド11を回転させて昇降リフト4にパレット8を移載する。引き続き、図示しない昇降駆動装置を作動して昇降リフト4は昇降路25を降下し、あらかじめ昇降路25の下部で待機している円形循環式駐車装置3のパレット台車18上にパレット8を引き渡す。
0018
次に、円形循環式駐車装置3はチェーン7を回動してパレット台車18上の空パレット8を昇降リフト3に引き渡す。昇降リフト4は、空パレット8を受け取ると再び昇降路25を上昇して停止し、扉14を開き前記自動車入庫時とは反対にパレット横行用ガイド11を回転させると同時に入出庫用バース15のパレット横行用ガイド12を回転させ、入出庫用バース15に空パレット8を移載する。 そして、入出庫用バース15において次に入庫してくる自動車のために待機する。
0019
次に、出庫指令があって円形循環式駐車装置3から自動車16を出庫させるときは、前記自動車入庫時と同様に、空パレット8を入出庫用バース15からパレット横行用ガイド12,11を回転させることにより昇降リフト4に移し、昇降リフト4を作動して昇降路25を降下し、空パレット8を円形循環式駐車装置3のパレット台車18に引き渡し、引き続き、円形循環式駐車装置3のチェーン7を回動して自動車16の載置されている目的の実車パレット8を受け取り、昇降路25を上昇し、パレット横行用ガイド11,12を回転させて入出庫用バース15に移載し、自動車16の出庫を行う。
0020
なお、図5および図6に示す箱型循環式駐車装置および水平循環式駐車装置における実施の形態に基づく作用も、前記円形式駐車装置とは駐車装置の循環方法に相違はあるが、昇降リフトとの間でのパレットの受け渡しについては、いずれも上記円形式駐車装置の実施の形態に基づく作用と略同じであり、説明を省略する。
0021
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、昇降リフト4のパレット横行用ガイド11に替えて他のパレット移載装置であってもよいなど本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
発明の効果
0022
以上述べたように、本発明によれば、自動車の入出庫を昇降路と連通していない別置きの入出庫用バースで行うので自動車を昇降路の昇降リフト上に間違って落下させてしまうことがなく、自動車の入出庫を安心して行うことができる。
図面の簡単な説明
0023
図1本発明の一実施形態を示した側面図である。
図2図1の入出庫用バースと昇降リフトの拡大図である。
図3従来のものの側面図である。
図4円形循環式駐車装置の一部拡大図である。
図5箱形循環式駐車装置の側面図である。
図6水平循環式駐車装置の平面図である。