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技術 記録方法及び記録装置

出願人 株式会社リコー
発明者 鈴木明増渕文人
出願日 1995年11月27日 (25年0ヶ月経過) 出願番号 1995-329424
公開日 1997年6月3日 (23年6ヶ月経過) 公開番号 1997-142040
状態 拒絶査定
技術分野 サーマルプリンタ(構造) 熱転写、熱記録一般
主要キーワード 外周各辺 発生結果 非加熱領域 プラテンロ ABS樹脂 消去用ヘッド 後端検出センサ 室温状態
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年6月3日)のものです。
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図面 (12)

課題

感熱ヘッド可逆性感熱記録媒体に記録された可視像消去や記録を繰り返していると、可逆性感熱記録媒体が次第に変形し、記録装置内における搬送工程で記録媒体ジャムなどが発生する。

解決手段

可逆性感熱記録媒体1に記録された可視像を消去するときに、非加熱領域選択部28はあらかじめ定められた可逆性感熱記録媒体1の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッド6を加熱するタイミングを選択し、可逆性感熱記録媒体1の搬送方向に対する先端部と後端部の非加熱領域を加熱せずに中央の加熱領域だけを加熱し、可逆性感熱記録媒体1に熱変形が生じることを低減する。

概要

背景

近年、例えば特開平4−44887号公報に示されているように、温度により透明度が可逆的に変化して、情報の記録と消去を繰り返すことができる可逆性感熱記録媒体が、各種情報を表示するために使用され始めている。この可逆性感熱記録媒体1は、図9の構成図に示すように、ポリエステルフイルム等からなるベ−スフイルム31の上に高分子32中に有機低分子物質33を分散した高分子/低分子複合タイプの記録材料で構成した記録層34を設け、記録層34の上にオ−バコ−ト層35を設けて記録層34を保護している。この可逆性感熱記録媒体1の記録層34を構成している記録材料は、図10に示すように、加熱,冷却したときに透過率が変化する。例えば図10に示す温度T1以下の室温状態Aで白濁状態にあった記録材料を加熱すると、温度T2から透過率が増加し始め、温度T3で最大透明状態Bになる。この最大透明になった状態Bで記録材料を室温まで冷却して状態Cにしても透明は維持される。次に室温状態Cで最大透明状態になっている記録材料を、図10の破線で示すように、温度T3より高い温度T4以上の状態Dに再加熱すると、最大透明状態と最大白濁状態の中間状態になる。この状態Dから温度T1以下の室温状態Aまで冷却すると元の最大白濁状態に戻る。可逆性感熱記録媒体1は、この記録材料の有機低分子物質33が熱により多結晶から単結晶に変化して透過率を変化させる性質を利用して可視像の記録と消去を繰り返すことができる。

この可逆性感熱記録媒体1に可視像の記録と消去を繰り返す記録装置が、例えば、特開平5−4446号公報に開示されている。特開平5−4446号公報に示されて記録装置は、図11に示すように、消去用感熱ヘッド6と記録用のサ−マルヘッド5とを有し、搬送ロ−ラ3とプラテンロ−ラ4で送られている可逆性感熱記録媒体1を消去用感熱ヘッド6の前段にある位置検出センサ36で検出すると、可逆性感熱記録媒体1が消去用感熱ヘッド6に到達する直前に、消去用感熱ヘッド6を可逆性感熱記録媒体1の透明化温度まで急加熱し、透明化温度に達したら消去用感熱ヘッド6にパルス電流を流して透明化温度を維持して可逆性感熱記録媒体1の記録層を透明化して白濁可視像を消去する。その後、サ−マルヘッド5で可逆性感熱記録媒体1に新しい可視像を書き込む。この操作を繰り返すことにより可逆性感熱記録媒体1を何回でも使用することができる。また、搬送ロ−ラ3で送られている可逆性感熱記録媒体1を検出して熱容量が小さい消去用感熱ヘッド6を急加熱して可視像を消去することにより、可視像消去部の小型化や省エネルギ−化を図ることができる。

概要

感熱ヘッドで可逆性感熱記録媒体に記録された可視像の消去や記録を繰り返していると、可逆性感熱記録媒体が次第に変形し、記録装置内における搬送工程で記録媒体ジャムなどが発生する。

可逆性感熱記録媒体1に記録された可視像を消去するときに、非加熱領域選択部28はあらかじめ定められた可逆性感熱記録媒体1の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッド6を加熱するタイミングを選択し、可逆性感熱記録媒体1の搬送方向に対する先端部と後端部の非加熱領域を加熱せずに中央の加熱領域だけを加熱し、可逆性感熱記録媒体1に熱変形が生じることを低減する。

目的

この発明はこのようなトラブルが発生することを防止して、記録と消去を安定して繰り返すことができる記録方法及び記録装置を得ることを目的とするものである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

可逆性感熱記録媒体記録用ヘッド消去用感熱ヘッドを使用して記録,消去を繰り返す記録方法において、可逆性感熱記録媒体に非加熱領域を設けて消去を繰り返すことを特徴とする記録方法。

請求項2

上記非加熱領域を可逆性感熱記録媒体の外周各辺のいずれか一辺若しくは二辺又は全辺に沿って設けた請求項1記載の記録方法。

請求項3

上記非加熱領域の範囲を少なくとも5mm採る請求項2記載の記録方法。

請求項4

上記非加熱領域を可逆性感熱記録媒体を貼り付けた支持体で形成する請求項3記載の記録方法。

請求項5

上記支持体がプラスチックシ−トからなる請求項4記載の記録方法。

請求項6

記録ヘッドと消去用感熱ヘッドとを有し、可逆性感熱記録媒体に記録と消去を繰り返す記録装置において、可逆性感熱記録媒体が搬送されているときに、あらかじめ定められた可逆性感熱記録媒体の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッドを加熱するタイミングを選択する非加熱領域選択部を備えたことを特徴とする記録装置。

請求項7

記録ヘッドと消去用感熱ヘッドとを有し、可逆性感熱記録媒体に記録と消去を繰り返す記録装置において、消去用感熱ヘッドに幅方向に複数に細分した発熱抵抗体を有し、可逆性感熱記録媒体が搬送されているときに、あらかじめ定められた可逆性感熱記録媒体の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッドの加熱する発熱抵抗体の領域を選択する非加熱領域選択部を備えたことを特徴とする記録装置。

技術分野

0001

この発明は、書き換え可能な可逆性感熱記録媒体に記録,消去を繰り返す記録方法及び記録装置、特に繰り返して記録,消去するときの搬送工程におけるトラブル発生の防止に関するものである。

背景技術

0002

近年、例えば特開平4−44887号公報に示されているように、温度により透明度が可逆的に変化して、情報の記録と消去を繰り返すことができる可逆性感熱記録媒体が、各種情報を表示するために使用され始めている。この可逆性感熱記録媒体1は、図9の構成図に示すように、ポリエステルフイルム等からなるベ−スフイルム31の上に高分子32中に有機低分子物質33を分散した高分子/低分子複合タイプの記録材料で構成した記録層34を設け、記録層34の上にオ−バコ−ト層35を設けて記録層34を保護している。この可逆性感熱記録媒体1の記録層34を構成している記録材料は、図10に示すように、加熱,冷却したときに透過率が変化する。例えば図10に示す温度T1以下の室温状態Aで白濁状態にあった記録材料を加熱すると、温度T2から透過率が増加し始め、温度T3で最大透明状態Bになる。この最大透明になった状態Bで記録材料を室温まで冷却して状態Cにしても透明は維持される。次に室温状態Cで最大透明状態になっている記録材料を、図10破線で示すように、温度T3より高い温度T4以上の状態Dに再加熱すると、最大透明状態と最大白濁状態の中間状態になる。この状態Dから温度T1以下の室温状態Aまで冷却すると元の最大白濁状態に戻る。可逆性感熱記録媒体1は、この記録材料の有機低分子物質33が熱により多結晶から単結晶に変化して透過率を変化させる性質を利用して可視像の記録と消去を繰り返すことができる。

0003

この可逆性感熱記録媒体1に可視像の記録と消去を繰り返す記録装置が、例えば、特開平5−4446号公報に開示されている。特開平5−4446号公報に示されて記録装置は、図11に示すように、消去用感熱ヘッド6と記録用のサ−マルヘッド5とを有し、搬送ロ−ラ3とプラテンロ−ラ4で送られている可逆性感熱記録媒体1を消去用感熱ヘッド6の前段にある位置検出センサ36で検出すると、可逆性感熱記録媒体1が消去用感熱ヘッド6に到達する直前に、消去用感熱ヘッド6を可逆性感熱記録媒体1の透明化温度まで急加熱し、透明化温度に達したら消去用感熱ヘッド6にパルス電流を流して透明化温度を維持して可逆性感熱記録媒体1の記録層を透明化して白濁可視像を消去する。その後、サ−マルヘッド5で可逆性感熱記録媒体1に新しい可視像を書き込む。この操作を繰り返すことにより可逆性感熱記録媒体1を何回でも使用することができる。また、搬送ロ−ラ3で送られている可逆性感熱記録媒体1を検出して熱容量が小さい消去用感熱ヘッド6を急加熱して可視像を消去することにより、可視像消去部の小型化や省エネルギ−化を図ることができる。

発明が解決しようとする課題

0004

上記のように可逆性感熱記録媒体1に記録された可視像を消去用感熱ヘッド6で消去するときに、可逆性感熱記録媒体1の表面が局部的に強く加圧,加熱されるためカ−ルが発生しやすくなる。このため消去や記録を繰り返していると可逆性感熱記録媒体1が次第に変形してしまい、記録装置内における搬送工程で記録媒体ジャムなどが発生する等の問題があった。

0005

この発明はこのようなトラブルが発生することを防止して、記録と消去を安定して繰り返すことができる記録方法及び記録装置を得ることを目的とするものである。

課題を解決するための手段

0006

この発明に係る記録方法は、可逆性感熱記録媒体に記録用ヘッドと消去用感熱ヘッドを使用して記録,消去を繰り返す記録方法において、可逆性感熱記録媒体に非加熱領域を設けて消去を繰り返すことを特徴とする。

0007

上記非加熱領域を可逆性感熱記録媒体の外周各辺のいずれか一辺若しくは二辺又は全辺に沿って設けることが望ましい。この非加熱領域の範囲を少なくとも5mmとすると良い。

0008

また、上記非加熱領域を可逆性感熱記録媒体を貼り付けた支持体で形成することが望ましい。さらに上記支持体をプラスチックシ−トで構成すると良い。

0009

また、この発明に係る記録装置は、記録ヘッドと消去用感熱ヘッドとを有し、可逆性感熱記録媒体に記録と消去を繰り返す記録装置において、可逆性感熱記録媒体が搬送されているときに、あらかじめ定められた可逆性感熱記録媒体の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッドを加熱するタイミングを選択する非加熱領域選択部を備えたことを特徴とする。

0010

さらに、消去用感熱ヘッドに幅方向に複数に細分した発熱抵抗体を有し、可逆性感熱記録媒体が搬送されているときに、非加熱領域選択部であらかじめ定められた可逆性感熱記録媒体の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッドの加熱する発熱抵抗体の領域を選択するようにするようにしても良い。

発明を実施するための最良の形態

0011

この発明においては、記録用ヘッドと消去用感熱ヘッドを有し、可逆性感熱記録媒体の記録と消去を繰り返す記録装置に非加熱領域選択部を設けておく。そして、可逆性感熱記録媒体に記録された可視像を消去して新しい可視像を記録するときに、非加熱領域選択部はあらかじめ定められた可逆性感熱記録媒体の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッドを加熱するタイミングを選択して、可逆性感熱記録媒体の搬送方向に対する先端部と後端部の非加熱領域を加熱せずに中央の加熱領域だけを加熱し、可逆性感熱記録媒体に熱変形が生じることを低減する。

0012

また、消去用感熱ヘッドに可逆性感熱記録媒体の搬送方向と直交する幅方向に対して複数に細分した発熱抵抗体を設け、可逆性感熱記録媒体が搬送されているときに、非加熱領域選択部であらかじめ定められた可逆性感熱記録媒体の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッドの加熱する発熱抵抗体の領域を選択することにより、可逆性感熱記録媒体の搬送方向に対する左右端部の所定領域を加熱しないようにして、可逆性感熱記録媒体に熱変形が生じること低減する。

0013

この可逆性感熱記録媒体の非加熱領域を可逆性感熱記録媒体の外周各辺のいずれか一辺若しくは二辺又は全辺に沿って設けることにより、可逆性感熱記録媒体に熱変形が生じることを確実に低減する。また、非加熱領域の範囲を少なくとも5mmにすることにより、記録,消去を繰り返しても可逆性感熱記録媒体の熱変形を少なくして、搬送路におけるジャム等のトラベルが発生することを防ぐ。

0014

また、非加熱領域を可逆性感熱記録媒体を貼り付けたプラスチックシ−トの支持体で形成して、比較的耐熱性が低いプラスチックシ−トを使用したときでも熱変形を低減させる。

0015

図1はこの発明の一実施例の構成を示す配置図である。図に示すように、可逆性感熱記録媒体1の記録と消去を行う記録装置2は複数の搬送ロ−ラ3と複数のプラテンロ−ラ4を有する可逆性感熱記録媒体1の搬送路に沿ってサ−マルヘッド5と消去用感熱ヘッド6と磁気ヘッド7が記録媒体挿入口8から順に配列されている。サ−マルヘッド5は可逆性感熱記録媒体1に可視像を記録する。消去用感熱ヘッド6は、図2の断面図に示すように、例えば厚さが1mmのセラミック基板9上に形成され、可逆性感熱記録媒体1の搬送路に直交する、例えば幅が2mm、厚さが20μmの帯状の膜状発熱抵抗体10と、膜状発熱抵抗体10を覆う結晶化ガラスの保護膜11とで形成され、膜状発熱抵抗体10にパルス電流を流すことにより保護膜11の表面を一定温度に加熱して、可逆性感熱記録媒体1に記録された可視像を消去する。このように、消去用感熱ヘッド6をセラミック基板9上に設けられた帯状の膜状発熱抵抗体10で構成することにより、消去用感熱ヘッド6の熱容量を小さくして加熱速度と冷却速度を早めるとともに可逆性感熱記録媒体1を均一に加熱することができる。また、この膜状発熱抵抗体10を結晶化ガラスの保護膜11で覆うことにより、可逆性感熱記録媒体1の表面に疵がつくことを防ぐことができる。この消去用感熱ヘッド6のサ−マルヘッド5側には、図3に示すように、一定距離L1をおいて先端検出センサ12が設けられ、磁気ヘッド7側には一定距離L2をおいて後端検出センサ13が設けられている。また搬送路の最後端には反転検出センサ14が設けられている。

0016

この記録装置1の制御部は、図4ブロック図に示すように、装置全体の動作を管理する主制御部21と可逆性感熱記録媒体1に対する記録,消去を指示するとともに非消去領域を指示し、動作状態等を表示する操作表示部22と入力部23,記憶部24,搬送制御部25,印字制御部26,消去制御部27,非加熱領域選択部28及び読取制御部29を有する。入力部23は可逆性感熱記録媒体1に記録する情報等を入力し記憶部24に格納する。記憶部24には、例えば図3に示すように、可逆性感熱記録媒体1の先端部と後端部に設けられた非加熱領域1aの長さLが設定されている。搬送制御部25は各搬送ロ−ラ3を駆動する搬送モ−タ15を駆動し、かつ正転逆転を制御する。印字制御部26はサ−マルヘッド5の記録動作を制御する。消去制御部27は消去用感熱ヘッド6に流す電流を制御して表面温度を一定に制御する。非加熱領域選択部28は記憶部24にあらかじめ記憶された可逆性感熱記録媒体1の非加熱領域1a、又は操作表示部22で指定された可逆性感熱記録媒体1の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッド6を加熱する時間範囲を選択する。読取制御部29は磁気ヘッド7の読取動作を制御する。

0017

上記のように構成された記録装置2で可逆性感熱記録媒体1に記録された可視像を消去して、新しい情報を可視像として記録する動作を図5タイムチャ−トを参照して説明する。

0018

可逆性感熱記録媒体1が記録媒体挿入口8にセットされ操作表示部22から記録,消去が指示されると、主制御部21は搬送制御部25に可逆性感熱記録媒体1の搬送を指令する。搬送制御部25は可逆性感熱記録媒体1の搬送が指令されると搬送モ−タ15を一定速度で正転駆動させる。この搬送モ−タ15の駆動により搬送ロ−ラ3が回転して、セットされた可逆性感熱記録媒体1をサ−マルヘッド5,消去用ヘッド6及び磁気ヘッド7に沿って搬送する。可逆性感熱記録媒体1が搬送されて、可逆性感熱記録媒体1の先端部が反転検出センサ14により検出されると、搬送制御部25はあらかじめ定められた一定タイミングt4をおいて搬送モ−タ15を逆転させ、搬送ロ−ラ3の回転を逆回転にして可逆性感熱記録媒体1を記録媒体挿入口8側に搬送し、可逆性感熱記録媒体1を往復移動させる。この可逆性感熱記録媒体1を往復移動しているときに、可逆性感熱記録媒体1に記録された可視像を消去して、新しい情報を可視像として記録する。

0019

このようにして可逆性感熱記録媒体1の搬送が開始されると、非加熱領域選択部28は先端検出センサ12と消去用感熱ヘッド6との間の距離L1と可逆性感熱記録媒体1の搬送速度vから可逆性感熱記録媒体1の先端が消去用感熱ヘッド6に達するまでの時間t1を演算し、かつ記憶部24にあらかじめ記憶された可逆性感熱記録媒体1の先端と後端に設けられた非加熱領域1aの長さLと可逆性感熱記録媒体1の搬送速度vから可逆性感熱記録媒体1の非加熱領域1aが消去用感熱ヘッド6を通過する時間t2を演算し、演算した時間t1,t2の加算と減算を行い、加算値(t1+t2)を往路加熱開始タイミングとし、減算値(t1−t2)を加熱終了タイミングとして消去制御部27に送る。消去制御部27は可逆性感熱記録媒体1の先端が先端検出センサ12で検出されてから、(t1+t2)時間のタイミングをおいて消去用感熱ヘッド6に電流を流し、消去用感熱ヘッド6を一定温度に加熱して可逆性感熱記録媒体1に熱を加えて可逆性感熱記録媒体1の温度を透明化温度の近傍まで高くする。可逆性感熱記録媒体1が搬送されて可逆性感熱記録媒体1の後端が先端検出センサ12で検出されると、消去制御部27は(t1−t2)時間のタイミングをおいて消去用感熱ヘッド6に流している電流を遮断する。

0020

この予備加熱された可逆性感熱記録媒体1の先端部が反転検出センサ14により検出されて移動方向が反転すると、非加熱領域選択部28は後端検出センサ13と消去用感熱ヘッド6との間の距離L2と可逆性感熱記録媒体1の搬送速度vから可逆性感熱記録媒体1の後端が消去用感熱ヘッド6に達するまでの時間t3を演算し、かつ記憶部24にあらかじめ記憶された可逆性感熱記録媒体1の先端と後端に設けられた非加熱領域1aの長さLと可逆性感熱記録媒体1の搬送速度vから可逆性感熱記録媒体1の非加熱領域1aが消去用感熱ヘッド6を通過する時間t2を演算し、演算した時間t3,t2の加算と減算を行い、加算値(t3+t2)を復路の加熱開始タイミングとし、減算値(t3−t2)を加熱終了タイミングとして消去制御部27に送る。消去制御部27は可逆性感熱記録媒体1の後端部が後端検出センサ13で検出されてから、(t3+t2)時間のタイミングをおいて消去用感熱ヘッド6に電流を流し、消去用感熱ヘッド6を一定温度に加熱して可逆性感熱記録媒体1に熱を加えて可逆性感熱記録媒体1の温度を透明化温度にする。可逆性感熱記録媒体1が搬送されて可逆性感熱記録媒体1の先端部が後端検出センサ13で検出されると、消去制御部27は(t3−t2)時間のタイミングをおいて消去用感熱ヘッド6に流している電流を遮断する。

0021

このようにして消去用感熱ヘッド6の加熱開始タイミングと加熱終了タイミングを制御することにより、可逆性感熱記録媒体1の非加熱領域1aを除いた範囲だけを加熱して可逆性感熱記録媒体1に記憶された可視像を消去することができる。

0022

一方、搬送モ−タ15が逆転して可逆性感熱記録媒体1の移動方向が反転して可逆性感熱記録媒体1の後端部が後端検出センサ13で検出されると、印字制御部26は可逆性感熱記録媒体1の移動速度に応じてあらかじめ設定された印字タイミングt5でサ−マルヘッド5の印字動作を開始させ、可逆性感熱記録媒体1に新たな情報を示す可視像を記録させる。この新たな可視像を記録した可逆性感熱記録媒体1が記録媒体挿入口8から排出されると、可逆性感熱記録媒体1の可視像の消去と新たな可視像の記録動作を終了する。

0023

このように可逆性感熱記録媒体1の消去と記録を行うときに、非加熱領域1aの長さLを可変して20回繰返して消去と記録を行ったとき、可逆性感熱記録媒体1に生じたカ−ルの結果を図6に示す。ここで可逆性感熱記録媒体1は、図7に示すように、厚さが50μmのポリエステルフイルム等からなるベ−スフイルム31の上に記録層34とオ−バコ−ト層35を設け、この可逆性感熱記録媒体1を厚さが780μmの塩化ビニルシ−ト36に接着し、全長が約85mmのカ−ド37を使用した。またカ−ルの評価値はカ−ド37の両端部に対する中央部の高さHで示す。

0024

図6に示すように、可逆性感熱記録媒体1に非加熱領域1aを設けない場合にはカ−ルの評価値は5.5mmであったのに対して、非加熱領域1aの長さLを3mmにした場合にはカ−ルの評価値は3mm、非加熱領域1aの長さLを6mmにした場合にはカ−ルの評価値は1.5mm、非加熱領域1aの長さLを10mmにした場合にはカ−ルの評価値は1.0mmであった。このカ−ルの評価値が3mm以上になると搬送中にジャムなどのトラブルが発生する可能性があり、かつ消去と記録を繰り返すときの安全度を考慮すると、非加熱領域1aの長さLを5mm以上にすると良い。また、できれば10mmを超える程度にすると、消去と記録を例えば50回程度以上繰り返しても確実にカ−ルを防止することができる。

0025

なお、上記実施例は可逆性感熱記録媒体1の搬送方向に対する先端部と後端部に非加熱領域1aを設けた場合について説明したが、図8(a)に示すように、可逆性感熱記録媒体1の搬送方向に対する両側端部に非加熱領域1aを設けたり、図8(b)に示すように、可逆性感熱記録媒体1の搬送方向に対する先端部と後端部のいずれか一方と両側端部のいずれか一方に非加熱領域1aを設けたり、図8(c)に示すように、可逆性感熱記録媒体1の外周部全体に非加熱領域1aを設けても良い。そして可逆性感熱記録媒体1の搬送方向に対する両側端部の両側あるいは一方の端部に非加熱領域1aを設けた場合には、消去用感熱ヘッド6の幅方向にサ−マルヘッド5と同様に複数の加熱領域を設け、非加熱領域選択部28で非加熱領域1aの範囲に応じて加熱領域を可変したり、非加熱領域1aを除いた幅を有する消去用感熱ヘッド6を使用することにより、非加熱領域1aを加熱しないようにすれば良い。

0026

上記のように可逆性感熱記録媒体1の外周部全体に非加熱領域1aを設けて、図7に示したカ−ド37の消去と記録を20回繰り返してカ−ルを評価した結果を下記表に示す。この場合は、非消去領域1aをそれぞれ3mm幅とすることによりカ−ルの評価値を2mmまで低減することができた。

0027

0028

なお、上記実施例は可逆性感熱記録媒体1の一部に非加熱領域1aを設けた場合について説明したが、可逆性感熱記録媒体1を塩化ビニル樹脂ABS樹脂プリカボネト樹脂等のプラスチックシ−ト36の中央部に部分的に貼り付け、可逆性感熱記録媒体1が貼り付けてないプラスチックシ−ト36の外周部を非加熱領域1aとして加熱しないようにしても良い。このようにプラスチックシ−ト36の外周部を加熱しないようにすると、耐熱性が比較的低い塩化ビニル樹脂のプラスチックシ−ト36を使用しても、カ−ルの発生を防止することができる。例えば塩化ビニル樹脂のプラスチックシ−ト36に可逆性感熱記録媒体1を部分的に貼り付けて消去と記録を20回繰り返した結果を下記表に示す。このように可逆性感熱記録媒体1を部分的に貼付てプラスチックシ−ト36の一部を加熱しないようにすることにより、カ−ルの発生をより低減することができた。

0029

0030

また、上記実施例は可逆性感熱記録媒体1を往復移動して記録された可視像を消去してから新しい可視像を記録する場合について説明したが、サ−マルヘッド5の上流側に消去用感熱ヘッド6を設け、可逆性感熱記録媒体1を一方向だけに移動する場合にも同様にして適用することができる。

発明の効果

0031

この発明は以上説明したように、記録用ヘッドと消去用感熱ヘッドを有し、可逆性感熱記録媒体の記録と消去を繰り返す記録装置に非加熱領域選択部を設け、可逆性感熱記録媒体に記録された可視像を消去して新しい可視像を記録するときに、あらかじめ定められた可逆性感熱記録媒体の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッドを加熱するタイミングを選択して、可逆性感熱記録媒体の搬送方向に対する先端部と後端部の非加熱領域を加熱せずに中央の加熱領域だけを加熱するようにしたから、可逆性感熱記録媒体に熱変形が生じることを低減することはでき、可逆性感熱記録媒体に記録と消去を複数回繰り返しても可逆性感熱記録媒体を安定して搬送することができる。

0032

また、消去用感熱ヘッドに可逆性感熱記録媒体の搬送方向と直交する幅方向に対して複数に細分した発熱抵抗体を設け、可逆性感熱記録媒体が搬送されているときに、非加熱領域選択部であらかじめ定められた可逆性感熱記録媒体の非加熱領域に応じて消去用感熱ヘッドの加熱する発熱抵抗体の領域を選択することにより、可逆性感熱記録媒体の搬送方向に対する左右端部の所定領域も加熱しないようにすることができ、可逆性感熱記録媒体に対する記録と消去を繰り返すときの熱変形を低減することができる。

0033

この可逆性感熱記録媒体の非加熱領域を可逆性感熱記録媒体の外周各辺のいずれか一辺若しくは二辺又は全辺に沿って設けることにより、可逆性感熱記録媒体に熱変形が生じることを確実に低減することができ、可逆性感熱記録媒体の記録と消去を安定して繰り返すことができる。

0034

また、非加熱領域の範囲を少なくとも5mmにすることにより、記録,消去を繰り返しても可逆性感熱記録媒体の熱変形を少なくすることができ、搬送路におけるジャム等のトラベルが発生することを防ぐことができる。

0035

また、非加熱領域を可逆性感熱記録媒体を貼り付けたプラスチックシ−トの支持体で形成して、比較的耐熱性が低いプラスチックシ−トを使用したときでも熱変形を低減させて、安定して搬送することができる。

図面の簡単な説明

0036

図1この発明の実施例の構成を示す配置図である。
図2消去用感熱ヘッドを示す断面図である。
図3消去用感熱ヘッドに対する先端検出センサと後端検出センサの配置図である。
図4上記実施例の制御部の構成を示すブロック図である。
図5上記実施例の動作を示すタイムチャ−トである。
図6非加熱領域の大きさを変えたときのカ−ル発生結果を示す特性図である。
図7可逆性感熱記録媒体を有するカ−ドを示す構成図である。
図8他の非加熱領域を示す斜視図である。
図9可逆性感熱記録媒体の構成を示す断面図である。
図10可逆性感熱記録媒体の可逆特性を示す温度−透過率特性図である。
図11従来例の構成を示す配置図である。

--

0037

1可逆性感熱記録媒体
3 搬送ロ−ラ
5 サ−マルヘッド
6消去用感熱ヘッド
12先端検出センサ
13後端検出センサ
14反転検出センサ
21 主制御部
28非加熱領域選択部

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    【課題】光吸収フィルムを効率よく使用できる、または、明瞭な画像形成ができる画像形成装置を提供する。【解決手段】レーザー光を発振する発振器と、前記発振器から発振された前記レーザー光を照射可能な照射部と、... 詳細

  • 大日本印刷株式会社の「 転写シート」が 公開されました。( 2020/10/29)

    【課題】転写シートが高温保存後であっても、印画物を作製した際の転写層のツブレおよび転写層のカスレを改善した(保存安定性に優れる)転写シートの提供。【解決手段】本発明による転写シートは、基材と、基材上に... 詳細

  • アルプスアルパイン株式会社の「 画像形成装置」が 公開されました。( 2020/10/22)

    【課題・解決手段】画像形成装置は、フレームと、前記フレームに回転可能に支持されたプラテンローラと、前記プラテンローラと対向して設けられたサーマルヘッドと、前記サーマルヘッドを上方から支持する支持手段と... 詳細

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