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技術 壁材補強具および壁材補強装置、ならびに物品の壁材への取り付け方法

出願人 TOTO株式会社
発明者 福田芳道森永隆司
出願日 1995年11月10日 (24年7ヶ月経過) 出願番号 1995-317518
公開日 1997年5月27日 (23年1ヶ月経過) 公開番号 1997-137810
状態 拒絶査定
技術分野 板の接続 構造部材の固定 ジベル
主要キーワード 移動阻止機構 一部隙間 補強具 差し込み作業 セルフタップ 補強装置 紐部材 取付けネジ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年5月27日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (20)

目的

物品壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強具を提供する。

構成

壁材補強具1を、壁材Wに形成された取付孔W1から、この壁材Wの裏面W2側に移動され、この壁材Wの裏面W2に当接するように位置決めされるとともに、この壁材Wを貫通した物品Mの固定具Bの一端側が取り付けられる補強部10と、補強部10の一端側に形成され、この補強部10と一体になって壁材Wを表裏から挟み付けるように、この壁材Wの取付孔W1周りに取り付けられるとともに、補強部10を壁材Wの取付孔W1の内縁部T側に支持させる係止部11とを有するように構成した。

概要

背景

建物内装材として多く使用されている、例えば、石膏ボードのような壁材は、加工しやすく、遮音性防火性に優れているが、集中荷重に弱いという性質を有している。したがって、このような壁材に物品を取り付けるには、特殊な止め具が必要になる。

図24はこのような止め具の一例(モリーアンカー)を示している。この止め具100は、前端部にフランジ部101aが形成されているとともに、後部101bの内面側に内ネジが形成され、かつ、中程に複数の切り溝101cが形成された円筒状の壁材補強具101と、この壁材補強具101内に差し込まれて、後部101bの内ネジに螺合する、物品取り付け用取付けネジ102とから構成されている。なお、壁材補強具101の切り溝101cの開始位置と終了位置、および中程には、壁材補強具101がそれぞれ凹状および凸状に屈曲しやすいように切り込み等が形成されているものとする。

この止め具100を使用して、物品Mを壁材Wに取り付けるには、まず、壁材Wに取付孔W1を形成した後、この取付孔W1に、壁材補強具101を回り止めした状態で、フランジ部101aの位置まで差し込む。つぎに、物品Mを壁材Wに押し付け、この物品Mの支持孔M1を介して、取付けネジ102を壁材補強具101内に差し込んだ後、これを壁材補強具101の後部101bにねじ込む。このことにより、壁材補強具101の後部101b側は壁材W側に移動し、壁材補強具101の切り溝101c側がV状に変形して、壁材Wを加圧する。

すなわち、壁材補強具101は、フランジ部101aとV状変形部101dとで壁材Wを加圧することにより、この壁材Wに固定されるとともに、取付けネジ102は、物品Mを壁材W側に加圧した状態で、壁材補強具101を介して壁材Wに支持される。したがって、物品Mは、壁材補強具101を介して、取付けネジ102に加えられた荷重を壁材W側にできるだけ集中させないようにした状態で、壁材Wに取り付けられる。

概要

物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強具を提供する。

壁材補強具1を、壁材Wに形成された取付孔W1から、この壁材Wの裏面W2側に移動され、この壁材Wの裏面W2に当接するように位置決めされるとともに、この壁材Wを貫通した物品Mの固定具Bの一端側が取り付けられる補強部10と、補強部10の一端側に形成され、この補強部10と一体になって壁材Wを表裏から挟み付けるように、この壁材Wの取付孔W1周りに取り付けられるとともに、補強部10を壁材Wの取付孔W1の内縁部T側に支持させる係止部11とを有するように構成した。

目的

この発明は、以上の点に鑑み、固定具を用いて物品を壁材に取り付けるにあたり、壁材に集中荷重を生じさせることなく壁材を充分に補強できる壁材補強具および壁材補強装置を提供することを目的とする。また、この発明は、固定具を用いて物品を壁材に取り付けるにあたり、壁材に集中荷重を生じさせることのない壁材への物品の取付方法を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

物品壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強具において、上記壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動され、この壁材の裏面に当接するように位置決めされるとともに、この壁材を貫通した物品の固定具の一端側が取り付けられる補強部と、上記補強部の一端側に形成され、この補強部と一体となって上記壁材を表裏から挟み付けるように、この壁材の上記取付孔周りに取り付けられるとともに、上記補強部を上記壁材の上記取付孔の内縁部側に支持させる係止部とを有することを特徴とする壁材補強具。

請求項2

前記係止部が、前記取付孔の内縁部に当接する第1の当接部と、前記補強部より短尺な前記壁材の表面に当接する第2の当接部とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の壁材補強具。

請求項3

前記補強部が、前記固定具の進出方向への弾性変形を防止する剛性部を有していることを特徴とする請求項1記載の壁材補強具。

請求項4

物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強装置において、請求項1記載の壁材補強具と、上記壁材補強具が取り付けられた上記壁材の上記取付孔に充填されるキャップ部材とを備えたことを特徴とする壁材補強装置。

請求項5

前記キャップ部材が、前記壁材補強具の前記係止部を前記壁材の内縁部側に加圧するように、前記取付孔内に圧入されることを特徴とする請求項4記載の壁材補強装置。

請求項6

物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強装置において、上記壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動され、この壁材の裏面に当接するように位置決めされるとともに、この壁材を貫通した物品の固定具の一端側が取り付けられる補強部と、この補強部の一端側に形成され、上記取付孔の内縁部側に位置決めされて、この補強部を上記壁材の上記取付孔の内縁部側に支持させる係止部とを有する壁材補強具と、上記壁材補強具が取り付けられた上記壁材の取付孔に、ストッパー部がこの壁材の表面に当接するまで差し込まれ、上記壁材補強具の上記係止部を上記取付孔の内縁部側に加圧するキャップ部材とを備え、かつ、上記壁材補強具の上記係止部には、上記キャップ部材の上記取付孔への差し込みに際して、上記補強部を上記壁材の裏面側に加圧するための引張部が設けられており、さらに、上記壁材補強具と上記キャップ部材との摺動部には、この壁材補強具とこのキャップ部材とを係合させて、この壁材補強具とこのキャップ部材との上記取付孔からの抜け出し方向への移動を阻止するラチェット機構が設けられていることを特徴とする壁材補強装置。

請求項7

物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強装置において、上記壁材の裏面に当接するように位置決めされ、この壁材を貫通した物品の固定具の一端側が取り付けられる補強部と、この補強部の一端側に形成され、上記壁材に形成された取付孔の内縁部側に位置決めされて、上記補強部をこの壁材の上記取付孔の内縁部側に支持させる係止部とを有して構成される壁材補強片を、上記取付孔から上記壁材の裏面側に移動可能な状態で2組連結した壁材補強具と、上記壁材補強具が取り付けられた上記壁材の取付孔に、ストッパー部がこの壁材の表面に当接するまで差し込まれ、上記壁材補強具の上記係止部を上記取付孔の内縁部側に加圧するキャップ部材とを備え、かつ、上記壁材補強具には、上記キャップ部材の上記取付孔への差し込みに際して、上記壁材補強具の上記補強部を上記壁材の裏面側に加圧するための引張部が設けられており、さらに、上記壁材補強具と上記キャップ部材との摺動部には、この壁材補強具とこのキャップ部材とを係合させて、この壁材補強具とこのキャップ部材との上記取付孔からの抜け出し方向への移動を阻止するラチェット機構が設けられていることを特徴とする壁材補強装置。

請求項8

前記壁材補強具の前記2組の壁材補強片が、一直線状に連結され、かつ、この2組の壁材補強片が、連結部において、一直線の状態から前記補強部どうしを近づけるように折り曲げ可能となっていることを特徴とする請求項7記載の壁材補強装置。

請求項9

物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより上記壁材を補強して、この物品を上記壁材に取り付ける物品の壁材への取り付け方法において、壁材補強具の補強部を、上記壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動させた後、この補強部の一端側に形成された上記壁材補強具の係止部を上記壁材の取付孔周りに係合させて、上記補強部を上記壁材の取付孔の内縁部側に支持させ、つぎに、物品の固定具を上記壁材を貫通させて、この壁材の裏面側にある上記壁材補強具の上記補強部に取り付けるようにしたことを特徴とする物品の壁材への取り付け方法。

請求項10

前記壁材補強具の前記係止部が係合する前記壁材の前記取付孔にキャップ部材を差し込んで、上記係止部を上記取付孔の内縁部側に加圧していることを特徴とする請求項9記載の物品の壁材への取り付け方法。

請求項11

物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより上記壁材を補強して、この物品を上記壁材に取り付ける物品の壁材への取り付け方法において、壁材補強具の補強部を、上記壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動させた後、この補強部の一端側に形成された、この補強部支持用の上記壁材補強具の係止部を、上記壁材の上記取付孔の内縁部側に位置決めし、つぎに、上記壁材補強具の上記係止部との間で、上記取付孔からの抜け出し方向への移動阻止機構を形成するキャップ部材を、ストッパー部が上記壁材の表面に当接するまで上記取付孔に差し込んで、上記係止部を上記取付孔の内縁部側に加圧することにより、この係止部を介して、上記補強部を上記壁材の上記取付孔の内縁部側に支持させ、つぎに、物品の固定具を上記壁材を貫通させて、この壁材の裏面側にある上記壁材補強具の上記補強部に取り付けるようにしたことを特徴とする物品の壁材への取り付け方法。

請求項12

前記壁材補強具の一対のものが、前記壁材の前記取付孔周りにほぼ一直線状に位置決めされることを特徴とする請求項11記載の物品の壁材への取り付け方法。

請求項13

前記固定具がセルフタップタイプの取り付けねじであることを特徴とする請求項9または11記載の物品の壁材への取り付け方法。

技術分野

0001

この発明は、物品壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強具および壁材補強装置に関するものである。また、この発明は、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させるようにして、物品を壁材に取り付ける、物品の壁材への取り付け方法に関するものである。

背景技術

0002

建物内装材として多く使用されている、例えば、石膏ボードのような壁材は、加工しやすく、遮音性防火性に優れているが、集中荷重に弱いという性質を有している。したがって、このような壁材に物品を取り付けるには、特殊な止め具が必要になる。

0003

図24はこのような止め具の一例(モリーアンカー)を示している。この止め具100は、前端部にフランジ部101aが形成されているとともに、後部101bの内面側に内ネジが形成され、かつ、中程に複数の切り溝101cが形成された円筒状の壁材補強具101と、この壁材補強具101内に差し込まれて、後部101bの内ネジに螺合する、物品取り付け用取付けネジ102とから構成されている。なお、壁材補強具101の切り溝101cの開始位置と終了位置、および中程には、壁材補強具101がそれぞれ凹状および凸状に屈曲しやすいように切り込み等が形成されているものとする。

0004

この止め具100を使用して、物品Mを壁材Wに取り付けるには、まず、壁材Wに取付孔W1を形成した後、この取付孔W1に、壁材補強具101を回り止めした状態で、フランジ部101aの位置まで差し込む。つぎに、物品Mを壁材Wに押し付け、この物品Mの支持孔M1を介して、取付けネジ102を壁材補強具101内に差し込んだ後、これを壁材補強具101の後部101bにねじ込む。このことにより、壁材補強具101の後部101b側は壁材W側に移動し、壁材補強具101の切り溝101c側がV状に変形して、壁材Wを加圧する。

0005

すなわち、壁材補強具101は、フランジ部101aとV状変形部101dとで壁材Wを加圧することにより、この壁材Wに固定されるとともに、取付けネジ102は、物品Mを壁材W側に加圧した状態で、壁材補強具101を介して壁材Wに支持される。したがって、物品Mは、壁材補強具101を介して、取付けネジ102に加えられた荷重を壁材W側にできるだけ集中させないようにした状態で、壁材Wに取り付けられる。

発明が解決しようとする課題

0006

しかしながら、上記従来の止め具100では、壁材補強具101による壁材Wの加圧範囲が、壁材Wの取付孔W1の周りのみに限定されて、小さいため、壁材Wに集中荷重が作用しやすく、壁材Wの取付孔W1周りが破断しやすいという問題があった。このため、取付けネジ102を介して物品Mを壁材Wに堅固に取り付けることができないという不都合が生じていた。

0007

この発明は、以上の点に鑑み、固定具を用いて物品を壁材に取り付けるにあたり、壁材に集中荷重を生じさせることなく壁材を充分に補強できる壁材補強具および壁材補強装置を提供することを目的とする。また、この発明は、固定具を用いて物品を壁材に取り付けるにあたり、壁材に集中荷重を生じさせることのない壁材への物品の取付方法を提供することを目的とする。

課題を解決するための手段

0008

この発明の請求項1記載の発明は、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強具において、壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動され、この壁材の裏面に当接するように位置決めされるとともに、この壁材を貫通した物品の固定具の一端側が取り付けられる補強部と、補強部の一端側に形成され、この補強部と一体となって壁材を表裏から挟み付けるように、この壁材の取付孔周りに取り付けられるとともに、補強部を壁材の取付孔の内縁部側に支持させる係止部とを有することである。

0009

この発明では、補強部を取付孔を介して壁材の裏面側に移動させた後、補強部の一端側に形成された係止部を壁材の取付孔周りに係合させることにより、壁材補強具は、補強部を壁材の裏面に当接させて、係止部と補強部とで壁材を表裏から挟み付けた状態で、壁材に取り付けられる。この場合、係止部を取付孔周りの下部側の壁材に係合させることにより、補強部を、係止部を介して、壁材の取付孔の内縁部側に支持させる。

0010

つぎに、物品の固定具(例えば、取付ねじ)を、物品を介して、補強部側の壁材にねじ込む。この場合、補強部と係止部とが壁材を挟み付けるように、壁材の取付孔周りに係合しているため、補強部が取付ねじの進出方向逃げたり、取付ねじと共回りしたりすることがなく、取付ねじは、壁材を貫通後、容易に補強部にねじ込まれる。そして、取付ねじを補強部側に充分にねじ込めば、物品は取付ねじを介して、壁材に取り付けられる。この場合、取付ねじは、この取付ねじの貫通部周りの壁材に直接支持されるとともに、壁材補強具を介して、壁材の取付孔の内縁部側にも支持されるため、取付ねじの壁材に対する荷重は分散される。

0011

この発明の請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、係止部が、取付孔の内縁部に当接する第1の当接部と、補強部より短尺な壁材の表面に当接する第2の当接部とから構成されていることである。

0012

この発明では、係止部の壁材の表面側に当接する第2の当接部が補強部より短尺であるため、壁材の取付孔が小さくても、補強部を壁材の裏面側に容易に移動できる。なお、第1の当接部により、固定具(例えば、取付けネジ)のねじ込み時における、補強部の取付けネジとの共回りが防止され、第2の当接部により、取付けネジのねじ込み時における、補強部の取付けネジの進出方向への逃げが防止される。

0013

この発明の請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の場合において、補強部が、固定具の進出方向への弾性変形を防止する剛性部を有していることである。

0014

この発明では、物品の固定具の取り付け時に、補強部の弾性変形が防止され、固定具が補強部に容易に取り付けられる。

0015

この発明の請求項4記載の発明は、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強装置において、請求項1記載の壁材補強具と、壁材補強具が取り付けられた壁材の取付孔に充填されるキャップ部材とを備えたことである。

0016

この発明では、壁材補強具が取り付けられた壁材の取付孔内に充填されるキャップ部材により、壁材の取付孔周りの保護が図られる。

0017

この発明の請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の場合において、キャップ部材が、壁材補強具の係止部を壁材の内縁部側に加圧するように、取付孔内に圧入されることである。

0018

この発明では、壁材補強具の係止部が壁材の取付孔の内縁部側に加圧されるため、係止部を壁材の取付孔周りの下部側以外の部分に係合させても、補強部を、係止部とキャンプ部材とを介して、壁材の取付孔の内縁部側に支持させることができる。したがって、複数の壁材補強具を壁材の1つの取付孔周りに取り付けることが可能になる。

0019

この発明の請求項6記載の発明は、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強装置において、壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動され、この壁材の裏面に当接するように位置決めされるとともに、この壁材を貫通した物品の固定具の一端側が取り付けられる補強部と、この補強部の一端側に形成され、取付孔の内縁部側に位置決めされて、この補強部を壁材の取付孔の内縁部側に支持させる係止部とを有する壁材補強具と、壁材補強具が取り付けられた上記壁材の取付孔に、ストッパー部がこの壁材の表面に当接するまで差し込まれ、壁材補強具の係止部を取付孔の内縁部側に加圧するキャップ部材とを備え、かつ、壁材補強具の係止部には、キャップ部材の上記取付孔への差し込みに際して、補強部を壁材の裏面側に加圧するための引張部が設けられており、さらに、壁材補強具とキャップ部材との摺動部には、この壁材補強具とこのキャップ部材とを係合させて、この壁材補強具とこのキャップ部材との取付孔からの抜け出し方向への移動を阻止するラチェット機構が設けられていることである。

0020

この発明では、壁材補強具の補強部を取付孔を介して壁材の裏面側に移動させて、この補強部の一端側に形成された係止部を壁材の取付孔の内縁部側に位置決めした後、係止部の引張部を引いて、補強部を壁材の裏面側に加圧させた状態で、キャップ部材を、端部のストッパー部が壁材の表面に係合するまで、取付孔に差し込んで、壁材補強具を、このキャップ部材とともに、壁材側に取り付ける。この場合、係止部がキャップ部材によって壁材の取付孔の内縁部側に加圧されるため、係止部が取付孔の壁材内縁部のどの位置にあっても、補強部は係止部とキャップ部材とを介して、壁材の取付孔の内縁部に支持される。したがって、複数の壁材補強具をこの壁材の取付孔周りに取り付けることもできる。また、この場合、壁材補強具とキャップ部材とは、壁材の表裏を挟み付けた状態で、ラチェット機構によりこの壁材の取付孔周りに固定されるため、固定具を壁材を貫通させて壁材補強具の補強部に取り付ける場合に、この固定具の進出方向への補強部の逃げは防止され、固定具は容易にこの補強部に取り付けられる。

0021

この発明の請求項7記載の発明は、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強装置において、壁材の裏面に当接するように位置決めされ、この壁材を貫通した物品の固定具の一端側が取り付けられる補強部と、この補強部の一端側に形成され、壁材に形成された取付孔の内縁部側に位置決めされて、補強部をこの壁材の取付孔の内縁部側に支持させる係止部とを有して構成される壁材補強片を、取付孔から壁材の裏面側に移動可能な状態で2組連結した壁材補強具と、壁材補強具が取り付けられた壁材の取付孔に、ストッパー部がこの壁材の表面に当接するまで差し込まれ、壁材補強具の係止部を取付孔の内縁部側に加圧するキャップ部材とを備え、かつ、壁材補強具には、キャップ部材の取付孔への差し込みに際して、壁材補強具の補強部を壁材の裏面側に加圧するための引張部が設けられており、さらに、壁材補強具とキャップ部材との摺動部には、この壁材補強具とこのキャップ部材とを係合させて、この壁材補強具とこのキャップ部材との取付孔からの抜け出し方向への移動を阻止するラチェット機構が設けられていることである。

0022

この発明では、引張部を把持した状態で、取付孔を介して、壁材補強片全体を壁材の裏面側に移動させた後、この壁材補強片の一対の補強部を壁材の裏面側に残した状態で、この壁材補強片の一対の係止部を壁材の取付孔の内縁部側に位置決めする。つぎに、引張部を引いて、一対の補強部を壁材の裏面側に加圧しつつ、キャップ部材を、ストッパー部が壁材の表面に当接するまで、取付孔内に差し込むことにより、壁材補強具とキャップ部材とを、壁材の取付孔周りに取り付ける。

0023

この発明の請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明の場合において、壁材補強具の2組の壁材補強片が、一直線状に連結され、かつ、この2組の壁材補強片が、連結部において、一直線の状態から補強部どうしを近づけるように折り曲げ可能となっていることである。

0024

この発明では、補強部どうしが近づくように、この壁材補強具を折り曲げた状態で、この壁材補強具を取付孔を介して、壁材の裏面側に移動させることにより、この壁材補強具の移動時における壁材の裏面側への突出量を小さく抑えることができる。このため、壁材の裏面側の空間が小さくても、壁材補強具の壁材への取り付けが容易となる。

0025

この発明の請求項9記載の発明は、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより壁材を補強して、この物品を壁材に取り付ける物品の壁材への取り付け方法において、壁材補強具の補強部を、壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動させた後、この補強部の一端側に形成された壁材補強具の係止部を壁材の取付孔周りに係合させて、補強部を壁材の取付孔の内縁部側に支持させ、つぎに、物品の固定具を壁材を貫通させて、この壁材の裏面側にある壁材補強具の補強部に取り付けるようにしたことである。

0026

この発明の請求項10記載の発明は、請求項9記載の発明の場合において、壁材補強具の係止部が係合する壁材の取付孔にキャップ部材を差し込んで、係止部を取付孔の内縁部側に加圧していることである。

0027

この発明の請求項11記載の発明は、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより壁材を補強して、この物品を壁材に取り付ける物品の壁材への取り付け方法において、壁材補強具の補強部を、壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動させた後、この補強部の一端側に形成された、この補強部支持用の上記壁材補強具の係止部を、壁材の取付孔の内縁部側に位置決めし、つぎに、壁材補強具の係止部との間で、取付孔からの抜け出し方向への移動阻止機構を形成するキャップ部材を、ストッパー部が壁材の表面に当接するまで取付孔に差し込んで、係止部を取付孔の内縁部側に加圧することにより、この係止部を介して、補強部を壁材の取付孔の内縁部側に支持させ、つぎに、物品の固定具を壁材を貫通させて、この壁材の裏面側にある壁材補強具の補強部に取り付けるようにしたことである。

0028

この発明の請求項12記載の発明は、請求項11記載の発明の場合において、壁材補強具の一対のものが、壁材の取付孔周りにほぼ一直線状に位置決めされることである。

0029

この発明の請求項13記載の発明は、請求項9または11記載の発明の場合において、固定具がセルフタップタイプの取り付けねじであることである。

発明を実施するための最良の形態

0030

以下、この発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
実施形態1.図1ないし図5はこの発明の一実施の形態に係る壁材補強具に関するものである。

0031

壁材補強具1は、固定具であるセルフタップタイプの取付けネジBを用いて、物品Mを建物内の、例えば、石膏ボード、合板、またはユニットバス壁材(薄い樹脂パネル)のような比較的薄くて強度の小さい壁材Wに取り付ける場合に、壁材Wに加えられる荷重を分散させて、壁材Wを補強するものである。

0032

この壁材補強具1は、例えば、所定の強度を有する合成樹脂成形体プラスチック)から構成されており、図1および図2で示されるように、壁材Wに形成された円形の取付孔W1からこの壁材Wの裏面W2側に移動され、この壁材Wの裏面W2に当接するように位置決めされるとともに、壁材W側を貫通した取付けネジBの一端側が取り付けられる比較的長尺な補強部10と、補強部10の一端側に形成され、この補強部10と一体となって壁材Wを表裏から挟み付けるようにして、この壁材Wに取り付けられるとともに、補強部10を壁材Wの取付孔W1の内縁部T(孔縁の内側面)側に支持させる係止部11とから構成されている。

0033

補強部10は、図3ないし図5で示されるように、壁材Wの裏面W2側に当接される厚板部10aの裏面側に、取付けネジBのねじ込み方向(進出方向)Dへの厚板部10aの弾性変形を防止する剛性部10bが形成されたものである。この補強部10は、一端側の左右幅がやや広くなっているが、全体としては、壁材Wの取付孔W1内に差し込めるサイズに形成されている。

0034

係止部11は、図3ないし図5で示されるように、端部が補強部10の端部側と面一になるように形成され、補強部10の厚板部10a側に、これと直交するように形成されているとともに、壁材Wの取付孔W1の内縁部Tに当接する第1の当接部としての円弧部11aと、この円弧部11aの一端側に形成され、壁材Wの表面W3に当接するように、補強部10の厚板部10aと平行に形成されている第2の当接部としての係止板部11bとから構成されている。

0035

円弧部11aは、左右幅が補強部10の厚板部10aとほぼ同幅に形成されており、この厚板部10a側に、壁材Wの取付孔W1の内縁部Tにぴったり当接する円弧面を有している。また、この円弧部11aは、壁材Wの板厚tとほぼ同じ長さ(場合によってやや短めの長さ)だけ、補強部10から突出するように形成されている。係止板部11bは、壁材Wの表面W3側に充分に当接するように、左右幅が壁材Wの取付孔W1の径より大きく形成され、かつ、上下の長さも円弧部11aよりやや突出するよう形成されている。また、この係止板部11bは、壁材Wの表面W3側への突出量が小さく抑えられるように、薄肉に形成されている。

0036

つぎに、この壁材補強具1を使用した壁材Wへの物品Mの取り付け方法について説明する。まず、物品Mを取り付ける壁材Wの所定位置に、所定径の取付孔W1を形成する。つづいて、この取付孔W1を利用して、壁材補強具1の補強部10側を壁材Wの裏面W2側に移動させた後、補強部10の厚板部10aがわ端部を、取付孔W1の下部側の壁材Wの裏面W2に当接させるとともに、係止部11の係止板部11bの端部を壁材Wの表面W3に当接させる。つづいて、厚板部10aと係止板部11bとを壁材Wの裏面W2側と表面W3側とに摺動させつつ壁材補強具1を下方に移動させ、係止部11の円弧部11aを取付孔W1の内縁部Tに当接させる。

0037

すなわち、壁材補強具1の補強部10を壁材Wの裏面W2側に移動させた後、この補強部10と係止部11の係止板部11bとを壁材Wの裏面W2側と表面W3側とに当接させた状態で、この補強部10を、係止部11の円弧部11aを介して、壁材Wの取付孔W1の内縁部T側に支持させて、この壁材補強具1を壁材Wに取り付ける。

0038

ここで、円弧部11aの高さは、壁材Wの厚さtと同じか、やや小さいため、壁材補強具1は、補強部10の厚板部10aと係止板部11bとで壁材Wを加圧して、この壁材Wに位置決めされる。この場合、補強部10は、これが壁材Wの裏面W2側から離れようとすれば、係止部11の係止板部11bが壁材Wの表面W3側に食い込むため、取付けネジBのねじ込み方向D側への移動が防止される。また、補強部10は、係止部11の円弧部11aが取付孔W1の内縁部Tに当接しているため、取付けネジBのねじ込み時に、取付けネジBとともに回転する(共回りする)こともない。

0039

つぎに、物品Mを壁材Wの表面W3側に押し当て、物品Mの支持孔M1を、壁材補強具1の補強部10との対向位置に位置決めした後、この支持孔M1を介して、取付けネジBを壁材W側にねじ込んでいく。取付けネジBは、壁材Wを貫通後、壁材補強具1の補強部10を、壁材Wの裏面W2側から離間させるように押圧するが、補強部10の壁材W側からの移動が防止され、かつ、剛性部10bを介して補強部10の弾性変形も小さく抑えられるため、補強部10側にも容易にねじ込まれる。そして、取付けネジBを頭部B1が物品Mの表面を加圧するまでねじ込んでいくと、取付けネジBの一端側は、壁材補強具1の補強部10を充分に貫通して、この補強部10に取り付けられる。

0040

この状態で、物品Mは、壁材Wと壁材補強具1とにねじ込まれた取付けネジBを介して、壁材Wに取り付けられたこととなる。この場合、壁材Wの強度が小さくても、壁材補強具1の補強部10が、係止部11を介して、壁材Wの取付孔W1の内縁部Tに支持されているため、物品を支持する取付けネジBの荷重が、取付ねじBの貫通する壁材W周りと、壁材Wの取付孔W1の内縁部Tとに分散され、取付けネジBは壁材W側に確実に支持される。したがって、物品Mもこの取付けネジBを介して、壁材Wに堅固に取り付けられることとなる。

0041

以上のように、この壁材補強具1では、壁材Wを取り外すことなく、壁材Wに所定の取付孔W1を開けるだけで、これを壁材Wに簡単に取り付けることができるため、壁材Wへの取り付けが容易であるとともに、補強部10の一端側に係止部11を有する簡単な構造のものであっても、物品Mの荷重を、壁材Wの取付けネジB周りと壁材Wの取付孔W1の内縁部T側とに分散できるため、支持力の小さい壁材Wに、集中荷重を生じさせることなく、物品Mを確実に支持させることができる。したがって、壁材Wに、取付けネジBからの荷重によって破損が生じることはない。

0042

なお、この壁材補強具1では、係止部11の係止板部11bの左右幅サイズを壁材Wの取付孔W1の径より大きくしているが、この幅サイズを円弧部11aや補強部10の左右幅サイズと同一にしても、同様な効果を得ることができる。

0043

また、この壁材補強具1では、係止部11の係止板部11bが壁材Wの表面W3側に板厚分突出しているため、これが物品Mの取り付け時に邪魔になるが、この係止板部11bを薄くすることにより、この問題は解消できる。ただし、物品Mと壁材Wとに充分な密着性が要求される場合には、壁材Wの表面W3側を、係止板部11bの厚さ分だけ削り取るようにすればよい。

0044

さらに、壁材補強具1の補強部10は、この壁材補強具1を壁材Wの取付孔W1周りに取り付けて、これに取付けネジBをねじ込む場合、補強部10の移動量や弾性変形量が小さく、この補強部10に取付けネジBを容易にねじ込むことができるものであれば、その長さがどの程度のものであってもよい。

0045

また、壁材補強具1は、壁材Wの取付孔W1のサイズを大きくすれば、大きなものを壁材Wに取り付けることができるが、その分、壁材Wの強度も落ちるため、一般には、最適な取付孔W1のサイズを定め、これに合ったものを準備しておくようにすればよい。さらに、物品Mのサイズ、壁材Wの厚さや材質毎に、取付孔W1のサイズを定め、この取付孔W1のサイズに合せて、種々の壁材補強具1を準備するようにしてもよい。

0046

また、取付けネジB用の挿通孔(ばか孔)は、物品Mのみでなく壁材W側にも設けてもよい。この場合、固定具として、通常のねじを用い、壁材補強具1の補強部10側にねじ孔を設けておくようにしてもよい。

0047

さらに、物品Mに支持孔M1を設けず、取付けネジBを物品M側にもねじ込むようにしてもよい。

0048

また、図6で示されるように、係止部11の第1の当接部に、円弧面が形成された円弧部11aを設けず、この第1の当接部を板状部とし、この板状部の左右の2点を壁材Wの取付孔W1の内縁部Tに当接させるようにしてもよい。この場合、取付孔W1の内縁部Tと板状部との間に一部隙間Nが形成されるが、少なくとも板状部の両側が取付孔W1の内側面に当接しておれば、この壁材補強具1は壁材W側に位置決め支持されるため、取付けネジBが補強部10にねじ込まれても、この壁材補強具1が取付けネジBとともに回転することはない。

0049

図7は変更実施形態に係る壁材補強具を示している。この壁材補強具1では、補強部10と係止部11とが同一の左右幅でU状に形成されているとともに、係止部11の補強部10側近傍にV状の切欠部11cが形成され、係止部11の端部11dがほぼ180度折り曲げ可能になっている。

0050

この壁材補強具1を壁材Wの取付孔W1周りに取り付けるには、端部11dを鎖線で示されるように、ほぼ180度折り曲げた状態で、補強部10を取付孔W1を介して、壁材Wの裏面W2側に移動させた後、係止部11の一部を壁材Wの表面W3側に係合させればよい。そして、物品Mを壁材Wに取り付ける場合に、係止部11の端部11dを元の状態に折り曲げ、この係止部11と補強部10とに取付けネジBをねじ込むようにする。

0051

このように、この壁材補強具1では、係止部11と同じ位置に補強部10があるため、係止部11を目印として、取付けネジBを確実に補強部10側にねじ込むことができる。また、この壁材補強具1では、係止部11も取付けネジBにより壁材W側に固定されるため、補強部10をこの係止部11を介して壁材W側に固定でき、この取付けネジBの補強部10側へのねじ込みも容易となる。

0052

実施形態2.図8ないし図10はこの発明の一実施の形態に係る壁材補強装置に関するものである。壁材補強装置3は、図8で示されるように、壁材Wの取付孔W1周りに、上下方向に一直線状になるように取り付けられる一対の壁材補強具1Aと、壁材補強具1Aが取り付けられた取付孔W1内に差し込まれ(充填され)、壁材Wの取付孔W1周りを保護するとともに、壁材補強具1Aの係止部11(円弧部11a)を取付孔W1の内縁部T側に加圧するキャップ部材2とから構成されている。

0053

壁材補強具1Aの基本的作用および構成は壁材補強具1と同一である。ただし、この壁材補強具1Aには、図8で示されるように、補強部10と係止部11とが面一に配置されている壁材補強具1の端面S側に、キャップ部材2を案内する断面Tの字状の案内部12が形成されている。

0054

キャップ部材2は、図8で示されるように、壁材Wの取付孔W1とほぼ同径の円柱体の両側から、壁材補強具1Aの円弧部11aを削り取った形状をした本体部20と、本体部20の一端側に、壁材補強具1Aの係止板部11bと同厚・同幅に形成され、壁材Wの表面W3側に係合して、本体部20が所定量以上壁材Wの取付孔W1内に差し込まれるのを防止するストッパー部21とから構成されている。このキャップ部材2は、これが当接する壁材補強具1Aの端面S側よりやや長く形成されているとともに、壁材補強具1Aの端面Sとの対向面側には、ストッパー部21の上面側から本体部20の下面側まで、壁材補強具1Aの案内部12が差し込まれる一対のT溝22が形成されている。なお、このキャップ部材2も合成樹脂成形体(プラスチック)から構成されている。

0055

この壁材補強装置3を壁材Wに取り付けるには、図9図10で示されるように、壁材Wの取付孔W1周りに、一対の壁材補強具1Aを上下方向に一直線状になるように取り付けた後、壁材補強具1Aの案内部12をT溝22内に差し込むようにして、キャップ部材2を、ストッパー部21が壁材Wの表面W3に当接するまで、取付孔W1内に差し込めばよい。このことにより、一対の壁材補強具1Aは、係止部11が壁材Wの取付孔W1の内縁部T側に加圧され、これらの壁材補強具1Aの補強部10は、取付孔W1の下部側のものが、直接壁材Wの取付孔W1の内縁部T側に支持され、取付孔W1の上部側のものが、キャップ部材2を介して間接的に、壁材Wの取付孔W1の内縁部T側に支持される。

0056

したがって、この状態で、物品Mを壁材Wの表面W3側に押し当て、一対の支持孔M1を各壁材補強具1Aの補強部10に対抗させるようにして、取付けネジBを壁材W側にねじ込んでいけば、物品Mの荷重は壁材Wに分散され、物品Mを壁材Wにしっかりと取り付けることができる。

0057

以上のように、この壁材補強装置3においても、一対の壁材補強具1Aを壁材Wの取付孔W1周りに、所定の状態で位置決めし、この壁材補強具1Aの補強部10に取付けネジBをねじ込むようにしているため、実施形態1の壁材補強具1と同様な効果を得ることができる。

0058

また、この壁材補強装置3では、壁材Wの取付孔W1の残りの開口部にキャップ部材2を充填し、壁材補強具1Aを取付孔W1の内縁部Tに押圧するようにしているため、壁材Wの取付孔W1周りの保護も図られる。さらに、この壁材補強装置3では、キャップ部材2により、壁材補強具1Aの円弧部11aが壁材Wの取付孔W1の内縁部Tに加圧されることにより、壁材補強具1Aが壁材Wに位置決めされるため、壁材補強具1A壁材W側への位置決めが容易となる。

0059

さらに、この壁材補強装置3では、壁材Wの1つの取付孔W1周りに複数の壁材補強具1Aを取り付けているので、壁材Wに形成する取付孔W1の数を減少させることができ、壁材補強具1Aの壁材Wへの迅速な取り付けが可能になるとともに、取付孔W1の数が減少する分、壁材W自身の強度低下も抑えることができる。また、この場合、1対の壁材補強具1Aを、取付孔W1を介して、壁材Wに上下に一直線状になるように位置決めしているため、物品Mの互いに離れた2点を、1つの取付孔W1を介して、壁材Wに支持させることができる。

0060

なお、この壁材補強装置3において、壁材Wの取付孔W1周りに、1個または3個以上の壁材補強具1Aを取り付けるようにしてもよい。

0061

図11および図12はこの壁材補強装置を使用して壁材に取り付けられた手すりを示している。なお、手すり110は、断面が円形をしたコの字形のにぎり部111と、にぎり部111の端部側に形成され、壁材Wに取り付けられる細長い基部112と、基部112の上部側および下部側に嵌め込まれるカバー部113とから構成されている。

0062

この手すり110の壁材Wへの取り付け手順について、以下説明する。まず、手すり110を取り付ける壁材Wの所定の高さ位置に、水平方向に所定ピッチで取付孔W1を形成する。つづいて、壁材Wの取付孔W1周りに一対ずつの壁材補強具1Aを上下方向に取り付けた後、各取付孔W1にキャップ部材2を差し込んで、必要数(この場合は3セット)の壁材補強装置3を壁材Wに取り付ける。

0063

つぎに、にぎり部111が取り付けられた手すり110の基部112を壁材Wに押し当て、基部112の孔部112aを壁材補強装置3の補強部10との対向位置に位置決めした後、孔部112aを介して、取付けネジBを壁材W側にねじ込んでいく。そして、取付けネジBを壁材Wと壁材補強具1Aとを貫通した後もさらにねじ込み、取付けネジBの頭部B1で手すり110の基部112を加圧するようにする。そして、各壁材補強装置3について、上記作業を行なった後、カバー部113を基部112に取り付ければ、取付けネジBの頭部B1が隠され、手すり110が壁材Wに見かけよくしっかりと取り付けられる。

0064

実施形態3.図13ないし図18はこの発明の他の実施の形態に係る壁材補強装置に関するものである。壁材補強装置6は、壁材補強装置3と同様な機能を有するものであり、図13で示されるように、壁材Wの取付孔W1周りに上下方向に取り付けられる一対の壁材補強具4と、壁材補強具4が取り付けられた壁材Wの取付孔W1内に差し込まれ(充填され)、壁材Wの取付孔W1周りを保護するとともに、壁材補強具4の係止部41を取付孔W1の内縁部T側に加圧し、かつ、取付孔W1中で壁材補強具4と一体となるように係合して、取付孔W1からの抜け出し移動が防止されるキャップ部材5とから構成されている。なお、壁材補強装置6は、例えば合成樹脂成形体(プラスチック)から構成されている。

0065

壁材補強具4は、図13図14で示されるように、壁材Wの裏面W2側に当接される補強部40の一端側に、壁材Wの取付孔W1内に配置される係止部41と案内部42とが形成されたものである。この場合、補強部40は、やや長尺な厚板部40aの裏面側に剛性部40bが形成されたものであり、その形状や機能は壁材補強具1の補強部10と同一である。

0066

係止部41は、図13で示されるように、端部が補強部40の端部側と面一になるように形成され、補強部40の厚板部40a側に、これと直交するように形成されているとともに、壁材Wの取付孔W1の内縁部Tに当接する円弧部41aと、この円弧部41aの一端側に補強部40の厚板部40aに直交するように延出されている引張部としての細長い把持部41bとから構成されている。円弧部41aは、補強部10を壁材Wの取付孔W1の内縁部T側に支持させ、かつ、取付ねじBのねじ込み時に、補強部40が取付ねじBと共回りするのを防止するものであり、左右幅が補強部40とほぼ同一に形成されているとともに、補強部40側に、取付孔W1の内側面にぴったり当接する円弧面を有している。把持部41bは、補強部40を壁材Wの裏面W2側に加圧するように、壁材補強具4を壁材W側に位置決めするものであり、円弧部41aが取付孔W1内に配置された場合に、取付孔W1から壁材Wの表面W3側に充分に突出する長さを有している。

0067

案内部42は、図13で示されるように、補強部40と係止部41とが面一に配置されている壁材補強具4の端面S側に、キャップ部材5を案内するために形成された、断面がTの字状のガイドである。そして、この案内部42の端面S側に近い基部42aの左右の両側には、図14図18で示されるように、鋸歯状の段部42bが形成されている。

0068

キャップ部材5は、図13で示されるように、壁材Wの取付孔W1とほぼ同サイズの円柱体の両側から、壁材補強具4の円弧部41aを削り取った形状をした本体部50の一端側に、取付孔W1周りの壁材Wの表面W3側に係合して、本体部50が所定量以上取付孔W1内に差し込まれるのを防止する、薄肉のストッパー部51が形成されたものである。このキャップ部材5には、壁材補強具4の端面Sとの当接面側に、壁材補強具4の案内部42が差し込まれるT溝52が、本体部50とストッパー部51とを貫通するように形成されている。

0069

このT溝52は、図16および図17で示されるように、細幅外溝52aと太幅の内溝52bとから構成されるが、外溝52aと内溝52b間の本体部50の薄肉部には、切り込み溝50bによって、互いに対向する一対の弾性突起50aが形成されている。この弾性突起50aのストッパー部51側の先端部50aー1は、僅かに屈曲して外溝52a側に突出し、壁材補強具4の段部42bを加圧するようになっている。

0070

すなわち、図18で示されるように、キャップ部材5と壁材補強具4との摺動部、すなわち、キャップ部材2の一対の弾性突起50aと壁材補強具4の一対の段部42bとで、ラチェット機構Lが形成され、キャップ部材5を壁材Wの取付孔W1に差し込む場合には、弾性突起50aの先端部50aー1が弾性変形して、キャップ部材5は自由に移動可能となるが、キャップ部材5を取付孔W1から引き抜く場合には、弾性突起50aの先端部50aー1が壁材補強具4の段部42bに係合して、このキャップ部材5の移動は阻止される。

0071

なお、図16および図17で示されるように、キャップ部材5の本体部50には、壁材Wの取付孔W1の内縁部Tに当接する円弧部50cが、ストッパー部51寄りにしか形成されていないとともに、本体部50の内方は空洞となっていて、左右の外壁が内部の連結板部50dで結ばれている。

0072

つぎに、この壁材補強装置6を使用した壁材Wへの物品Mの取り付け方法について説明する。まず、物品Mを取り付けたい壁材Wの所定位置に、所定径の取付孔W1を形成する。つづいて、この取付孔W1から、一方の壁材補強具4の補強部40側を壁材Wの裏面W2側に移動させつつ、係止部41を取付孔W1内に導く。そして、係止部41の円弧部41aを取付孔W1の上部側の内縁部Tに当接させて、補強部40を取付孔W1の上方に向けた後、壁材補強具4全体を壁材Wの表面W3側に引き、補強部40の厚板部40aを壁材Wの裏面W2側に当接させて、この壁材補強具4を壁材Wの取付孔W1周りの上部側に位置決めする。この場合、係止部41の把持部41bが取付孔W1の外方に突出するので、この把持部41bを把持することにより、上記作業は容易になされる。

0073

つづいて、他方の壁材補強具4を、同様にして、壁材Wの取付孔W1周りの下部側に位置決めする。すなわち、係止部41の円弧部41aを取付孔W1の下部側の内縁部Tに当接させて、補強部40を取付孔W1の下方に向けた後、この壁材補強具4全体を壁材Wの表面側に引いて、補強部40の厚板部40aを壁材Wの裏面W2側に当接させる。

0074

つぎに、一対の壁材補強具4を、把持部41bを介して、壁材Wの表面側にやや強く引いた状態で、キャップ部材5をストッパー部51が壁材Wの表面W3側に当接するまで差し込み、壁材補強具4の円弧部41aを取付孔W1の内縁部Tに加圧する。この場合、キャップ部材5は、T溝52内に壁材補強具4の案内部42が差し込まれて、弾性突起50aで段部42bを加圧しつつ(ラチェット機構Lを形成しつつ)、取付孔W1内に圧入される。このため、キャップ部材5と壁材補強具4は、ラチェット機構Lにより取付孔W1からの抜け出し移動が防止された状態で、ストッパー部51と補強部40とにより壁材Wを挟着した(場合によっては加圧した)状態となる。

0075

すなわち、一対の壁材補強具4は、互いの補強部40を壁材Wの裏面側に当接させた状態で、一方の補強部10が円弧部41aを介して直接的に取付孔W1の内縁部Tに支持されるとともに、他方の補強部10が円弧部41aとキャップ部材5を介して間接的に、取付孔W1の内縁部T側に支持される。

0076

つぎに、不要に突出する壁材補強具4の把持部41bを必要によりカットした後、物品Mを壁材Wの表面W3側に押し当てつつ、取付けネジBを物品Mの支持孔M1を介して、壁材W側にねじ込む。この場合、壁材補強具4の補強部40は、ラチェット機構Lとストッパー部51とにより、取付けネジBの進出方向への移動(壁材Wからの離間)が防止され、かつ、係止部41等により取付けネジBとの共回りが防止されるため、取付けネジBは壁材Wを貫通後、容易に壁材補強具4の補強部40にねじ込まれる。そして、頭部B1が物品Mを加圧するまで、取付けネジBを壁材補強具4の補強部40に充分にねじ込むことにより、取付けネジBに伝えられた物品Mの荷重は、壁材Wの取付けネジB周りと壁材Wの取付孔W1の内縁部T側とに分散して伝えられ、物品Mは壁材Wにしっかりと取り付けられる。

0077

以上のように、この壁材補強装置6においても、キャップ部材5を使用して、一対の壁材補強具4を壁材Wの取付孔W1周りに所定の状態で取り付けた後、この壁材補強具4の補強部40に取付けネジBをねじ込んで、壁材Wにかかる物品Mの荷重を分散させているため、実施形態1の壁材補強具1や実施形態2の壁材補強装置3と同様な効果を得ることができる。

0078

また、この壁材補強装置6では、壁材補強具4に、壁材補強具1の係止部11のような壁材Wの表面W3側に係合する部分を設けていないため、この壁材補強具4を種々の板厚を有する壁材Wに位置決めすることができる。したがって、この壁材補強装置6は、キャップ部材5の長さを必要により変えるだけで、種々の板厚を有する壁材Wへの取り付けが可能となる。さらに、キャップ部材5により、壁材Wの取付孔W1周りの保護もなされる。

0079

なお、この壁材補強装置6において、壁材Wの取付孔W1周りに、キャップ部材5とラチェット機構Lを構成する1個または3個以上の壁材補強具4を取り付けるようにしてもよい。

0080

実施形態4.図19ないし図23はこの発明の他の実施の形態に係る壁材補強装置に関するものである。壁材補強装置6は、図19で示されるように、壁材Wの取付孔W1周りに、上下方向に一直線状に配置される一対の壁材補強片4Aを、取付孔W1を介して壁材Wの裏面W2に移動可能な状態で連結した壁材補強具7と、壁材補強具7が取り付けられた壁材Wの取付孔W1内に圧入(充填)され、壁材Wの取付孔W1周りを保護するとともに、壁材補強片4の係止部41(円弧部41a)を取付孔W1の内縁部T側に加圧し、かつ、取付孔W1中で壁材補強具7と一体となるように係合して、取付孔W1からの抜け出し移動が防止されるキャップ部材5Aとから構成されている。

0081

壁材補強具7は、図19および図20で示されるように、壁材補強具4の係止部41から把持部41bを除去した一対の壁材補強片4Aの案内部42どうしを、壁材補強片4Aが重なるように折り曲げ可能に連結するとともに、これらの連結部70に、少なくとも、壁材補強片4Aより長い引張部材としての紐部材71の一端を連結したものである。この場合、一対の壁材補強片4Aどうしは、円弧部41aが、互いに壁材Wの取付孔W1の内縁部Tに当接するように位置決めされている。なお、この壁材補強片4Aは、連結部70を介して、補強部40どうしが一直線になる、図19で示される状態から、補強部40どうしを近付けて案内部42どうしが突き当たる、図21で示される状態まで折り曲げ可能となっている。

0082

キャップ部材5Aは、図22および図23で示されるように、キャップ部材5のストッパー部51の中央部に壁材補強具7の紐部材71が通される貫通孔51aが形成され、かつ、キャップ部材5の本体部50の連結板部50dの中央部に壁材補強具7の連結部70が差し込まれる溝50eが形成されたものであり、他の構成および機能はキャップ部材5と同一である。

0083

つぎに、この壁材補強装置6を使用した壁材Wへの物品Mの取り付け方法について説明する。図19で示されるように、壁材補強具7を壁材Wの取付孔W1を介して壁材Wの裏面W2側に移動させた後、一対の補強部40を壁材Wの裏面W2側に当接させつつ、一対の係止部41側を取付孔W1内にやや加圧状態で突き出させて、壁材補強具7を壁材Wの取付孔W1周りに位置決め支持させる。この作業は、壁材補強具7の紐部材71を、取付孔W1を介して、壁材Wの表面W3側に引くことにより行なう。つづいて、紐部材71を、キャップ部材5Aの貫通孔51aに通した後、紐部材71を壁材Wの表面W3側に引き、キャップ部材5Aの本体部50を壁材補強具7が位置決めされている取付孔W1内に加圧しつつ、ストッパー部51が壁材Wの表面W3に当接するまで差し込む。

0084

このことにより、キャップ部材5Aの弾性突起50aと壁材補強具7の段部42bとでラチェット機構Lが形成されるとともに、壁材補強片4Aの円弧部41aが壁材Wの取付孔W1の内縁部Tに加圧される。

0085

つぎに、物品Mを壁材Wに押し当てつつ位置決めした後、挿通孔M1を介して、取付けネジBを壁材Wと壁材補強具7の補強部40にねじ込む。そして、頭部B1が物品Mを加圧するまで、取付けネジBを壁材補強具7の補強部40に充分にねじ込むことにより、取付けネジBに伝えられた物品Mの荷重は、壁材Wの取付けネジB周りと壁材Wの取付けネジBの内縁部Tとに分散して伝えられ、物品Mは壁材Wにしっかりと取り付けられる。なお、必要により、取付孔W1から壁材Wの表面W3側に垂れる紐部材71をカットしてもよい。

0086

以上のように、この壁材補強装置6においても、キャップ部材5Aを使用して、壁材補強具7を、壁材Wの取付孔W1周りに所定の状態で取り付けた後、この壁材補強具7の補強部40に取付けネジBをねじ込んで、壁材Wにかかる物品Mの荷重を分散させているため、実施形態1の壁材補強具1や、実施形態2、3の壁材補強装置3,6と同様な効果を得ることができる。

0087

特にこの壁材補強装置6では、紐部材71を使用して、壁材補強具7の係止部41を取付孔W1内に突き出させるようにしているため、キャップ部材5Aを使用しなくても、この壁材補強具7を壁材Wの取付孔W1周りに位置決めすることができ、一対の壁材補強片4Aの位置決めが迅速かつ容易になされる。また、この壁材補強装置6では、紐部材71を壁材Wの表面W3側に引いておくだけで、壁材補強具7を壁材W側に加圧できるため、キャップ部材5Aの取付孔W1内への差し込み作業も容易となる。

0088

なお、この壁材補強装置6では、図21で示されるように、壁材補強具7を、くの字形に折り曲げた状態で、壁材Wの裏面W2側に移動できるので、壁材Wと、この壁材Wの裏面W2側に配置される壁材Wの支持壁K(図19参照)との間の隙間が小さくても、この壁材補強具7を壁材Wの裏面W2側に容易に移動できる。この場合、紐部材71を引くことにより、壁材補強具7は、図19で示されるように、一直線の状態となり、壁材補強片4Aの係止部41を壁材Wの取付孔W1の内縁部Tにある程度加圧できる。

発明の効果

0089

この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。

0090

この発明の請求項1記載の発明によれば、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強具において、壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動され、この壁材の裏面に当接するように位置決めされるとともに、この壁材を貫通した物品の固定具の一端側が取り付けられる補強部と、補強部の一端側に形成され、この補強部と一体となって壁材を表裏から挟み付けるように、この壁材の取付孔周りに取り付けられるとともに、補強部を壁材の取付孔の内縁部側に支持させる係止部とを有するので、物品の荷重を壁材の固定具の貫通部周りと壁材の取付孔の内縁部側とに分散させることができ、壁材を充分に補強できる。この場合、係止部により、固定具の進出方向への補強部の逃げが防止されるため、固定具の補強部への取り付けも容易である。

0091

この発明の請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明の場合において、係止部が、取付孔の内縁部に当接する第1の当接部と、補強部より短尺な壁材の表面に当接する第2の当接部とから構成されているので、取付孔が小さくても、この壁材補強具を壁材に容易に取り付けることができる。

0092

この発明の請求項3記載の発明によれば、請求項1記載の発明の場合において、補強部が、固定具の進出方向への弾性変形を防止する剛性部を有しているので、固定具の補強部側への取り付けが容易となる。

0093

この発明の請求項4記載の発明によれば、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強装置において、請求項1記載の壁材補強具と、壁材補強具が取り付けられた壁材の取付孔に充填されるキャップ部材とを備えたので、請求項1の発明と同様な効果を得ることができるとともに、キャップ部材により壁材の取付孔周りの保護も図ることができる。

0094

この発明の請求項5記載の発明によれば、請求項4記載の発明の場合において、キャップ部材が、壁材補強具の係止部を壁材の内縁部側に加圧するように、取付孔内に圧入されるので、1つの取付孔周りに複数の壁材補強具を取り付けて、壁材を補強することができる。

0095

この発明の請求項6記載の発明によれば、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強装置において、壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動され、この壁材の裏面に当接するように位置決めされるとともに、この壁材を貫通した物品の固定具の一端側が取り付けられる補強部と、この補強部の一端側に形成され、取付孔の内縁部側に位置決めされて、この補強部を壁材の取付孔の内縁部側に支持させる係止部とを有する壁材補強具と、壁材補強具が取り付けられた上記壁材の取付孔に、ストッパー部がこの壁材の表面に当接するまで差し込まれ、壁材補強具の係止部を取付孔の内縁部側に加圧するキャップ部材とを備え、かつ、壁材補強具の係止部には、キャップ部材の上記取付孔への差し込みに際して、補強部を壁材の裏面側に加圧するための引張部が設けられており、さらに、壁材補強具とキャップ部材との摺動部には、この壁材補強具とこのキャップ部材とを係合させて、この壁材補強具とこのキャップ部材との取付孔からの抜け出し方向への移動を阻止するラチェット機構が設けられているので、請求項5の発明と同様な効果を得ることができるとともに、壁材の厚さにかかわらず、壁材補強具を簡単に壁材に取り付けることができる。また、キャップ部材により、壁材の取付孔周りの保護も図られる。

0096

この発明の請求項7記載の発明によれば、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより、この壁材を補強する壁材補強装置において、壁材の裏面に当接するように位置決めされ、この壁材を貫通した物品の固定具の一端側が取り付けられる補強部と、この補強部の一端側に形成され、壁材に形成された取付孔の内縁部側に位置決めされて、補強部をこの壁材の取付孔の内縁部側に支持させる係止部とを有して構成される壁材補強片を、取付孔から壁材の裏面側に移動可能な状態で2組連結した壁材補強具と、壁材補強具が取り付けられた壁材の取付孔に、ストッパー部がこの壁材の表面に当接するまで差し込まれ、壁材補強具の係止部を取付孔の内縁部側に加圧するキャップ部材とを備え、かつ、壁材補強具には、キャップ部材の取付孔への差し込みに際して、壁材補強具の補強部を壁材の裏面側に加圧するための引張部が設けられており、さらに、壁材補強具とキャップ部材との摺動部には、この壁材補強具とこのキャップ部材とを係合させて、この壁材補強具とこのキャップ部材との取付孔からの抜け出し方向への移動を阻止するラチェット機構が設けられているので、請求項6の発明と同様な効果を得ることができるとともに、壁材への壁材補強具の取り付けの容易化も図ることができる。

0097

この発明の請求項8記載の発明によれば、請求項7記載の発明の場合において、壁材補強具の前記2組の壁材補強片が、一直線状に連結され、かつ、この2組の壁材補強片が、連結部において、一直線の状態から補強部どうしを近づけるように折り曲げ可能となっているので、壁材補強具の壁材の裏面側への移動が容易となる。

0098

この発明の請求項9記載の発明によれば、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより壁材を補強して、この物品を壁材に取り付ける物品の壁材への取り付け方法において、壁材補強具の補強部を、壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動させた後、この補強部の一端側に形成された壁材補強具の係止部を壁材の取付孔周りに係合させて、補強部を壁材の取付孔の内縁部側に支持させ、つぎに、物品の固定具を壁材を貫通させて、この壁材の裏面側にある壁材補強具の補強部に取り付けるようにしたので、物品の荷重を壁材の固定具の貫通部周りと壁材の取付孔の内縁部側とに分散させることができ、壁材を充分に補強できる。

0099

この発明の請求項10記載の発明によれば、請求項9記載の発明の場合において、壁材補強具の係止部が係合する壁材の取付孔にキャップ部材を差し込んで、係止部を取付孔の内縁部側に加圧しているので、キャップ部材により取付孔周りの補強を図ることができるとともに、1つの取付孔周りに複数の壁材補強具を取り付けて、壁材を補強でき、物品を容易かつ迅速に壁材に取り付けることができる。

0100

この発明の請求項11記載の発明によれば、物品を壁材に取り付けるにあたり、荷重を分散させることにより壁材を補強して、この物品を壁材に取り付ける物品の壁材への取り付け方法において、壁材補強具の補強部を、壁材に形成された取付孔からこの壁材の裏面側に移動させた後、この補強部の一端側に形成された、この補強部支持用の上記壁材補強具の係止部を、壁材の取付孔の内縁部側に位置決めし、つぎに、壁材補強具の係止部との間で、取付孔からの抜け出し方向への移動阻止機構を形成するキャップ部材を、ストッパー部が壁材の表面に当接するまで取付孔に差し込んで、係止部を取付孔の内縁部側に加圧することにより、この係止部を介して、補強部を壁材の取付孔の内縁部側に支持させ、つぎに、物品の固定具を壁材を貫通させて、この壁材の裏面側にある壁材補強具の補強部に取り付けるようにしたので、請求項10記載の発明と同様な効果を得ることができる。

0101

この発明の請求項12記載の発明によれば、請求項11記載の発明の場合において、壁材補強具の一対のものが、前記壁材の前記取付孔周りにほぼ一直線状に位置決めされるので、物品の支持点が離れていても、この物品を容易に壁材に取り付けることができる。

0102

この発明の請求項13記載の発明によれば、請求項9または11記載の発明の場合において、固定具がセルフタップタイプの取り付けねじであるので、固定具を壁材補強具に容易に取り付けることができる。

図面の簡単な説明

0103

図1この発明の実施形態1に係る壁材補強具を使用して、物品を壁材に取り付けている状態を示す断面図である。
図2図1のAーA矢視図である。
図3図1で示される壁材補強具の外観斜視図である。
図4図1で示される壁材補強具の側面図である。
図5図1で示される壁材補強具の平面図である。
図6実施形態1の第1の変更実施形態に係る壁材補強具の係止部周りの平面図である。
図7実施形態1の第2の変更実施形態に係る壁材補強具を使用して、物品を壁材に取り付けている状態を示す断面図である。
図8この発明の実施形態2に係る壁材補強装置の分解斜視図である。
図9図8で示される一対の壁材補強具が壁材に位置決めされている状態を示す側面図である。
図10図9のBーB矢視図である。
図11図8で示される壁材補強装置を使用して壁材に取り付けられた手すりの正面図である。
図12図11で示される手すりの壁材への取り付け部周りの断面図である。
図13この発明の実施形態3に係る壁材補強装置の分解斜視図である。
図14図13で示される一対の壁材補強具が壁材に位置決めされている状態を示す側面図である。
図15図14のCーC矢視図である。
図16図13で示されるキャップ部材の側面図である。
図17図16のEーE矢視図である。
図18図15のDーD矢視断面図である。
図19この発明の実施形態4に係る壁材補強装置を壁材に取り付けようとしている場合の側面図である。
図20図19のFーF矢視図である。
図21図19で示される壁材補強具の折り曲げ状態の側面図である。
図22図19で示されるキャップ部材の側面図である。
図23図22のGーG矢視図である。
図24従来の止め具を使用して、物品を壁材に取り付けている状態を示す斜視図である。

--

0104

1,1A,4,7壁材補強具
2,5,5Aキャップ部材
3,6 壁材補強装置
4A 壁材補強片
10,40補強部
10b,40b剛性部
11,41係止部
11a円弧部(第1の当接部)
11b係止板部(第2の当接部)
21,51ストッパー部
41b把持部(一端部)
71紐部材
B取付けネジ
D ねじ込み方向
Lラチェット機構
T内縁部
M物品
W 壁材
W1取付孔
W2 裏面W
W3 表面W

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