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技術 棒状化粧料容器

出願人 有限会社野々川商事
発明者 桜井冨夫
出願日 1996年4月22日 (24年0ヶ月経過) 出願番号 1996-126358
公開日 1997年5月27日 (22年11ヶ月経過) 公開番号 1997-135726
状態 特許登録済
技術分野 固体状(練り状)化粧料用容器または付属品 粉未状化粧料用容器または付属品
主要キーワード 傾斜下部側 保持皿 収納孔内 スライド力 操作溝 超音波溶着法 係合凹所 条ネジ
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年5月27日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (11)

課題

棒状化粧料容器10は、ケース本体20の開口部22から棒状化粧料Kを傷つけることなく出没させることができる。

解決手段

棒状化粧料容器10は、収納孔20aを設けた筒状のケース本体20と、収納孔20a内に出没可能に収納されたスリーブ40と、棒状化粧料Kの下端部を保持する保持皿50と、昇降機構60とを備えている。昇降機構60は、操作部62と、該操作部62に一端が固定されかつ他端が上記スリーブ40に固定されたベルト64と、該操作部62のスライド操作によりベルト64を介してスリーブ40をスライド移動させた後に該スリーブ40を所定位置にて停止させると共にスリーブ40の停止状態にて保持皿50と共に棒状化粧料Kを上昇させて上記ケース本体20の開口部22から繰り出すカム機構70とを備えている。スリーブ40は、棒状化粧料Kを収納可能な長さの筒状に形成されている。

概要

背景

従来より、この種の棒状化粧料容器として、例えば、実開昭58−112214号公報、実開平1−82819号公報、実開平3−34415号公報等が知られている。すなわち、これらの棒状化粧料容器は、棒状化粧料を保持した保持皿ベルトを連結すると共に、そのベルトの一部をシャッタとし、ベルトをスライドさせることにより、シャッタにより棒状化粧料の開口部を開閉させるものである。したがって、ベルトに対してスライド操作をすれば、蓋体を開閉することなく、棒状化粧料がケース本体内に繰り出しまたは収納され、棒状化粧料の塗布を素早くワンタッチで行なうことができる。

概要

棒状化粧料容器10は、ケース本体20の開口部22から棒状化粧料Kを傷つけることなく出没させることができる。

棒状化粧料容器10は、収納孔20aを設けた筒状のケース本体20と、収納孔20a内に出没可能に収納されたスリーブ40と、棒状化粧料Kの下端部を保持する保持皿50と、昇降機構60とを備えている。昇降機構60は、操作部62と、該操作部62に一端が固定されかつ他端が上記スリーブ40に固定されたベルト64と、該操作部62のスライド操作によりベルト64を介してスリーブ40をスライド移動させた後に該スリーブ40を所定位置にて停止させると共にスリーブ40の停止状態にて保持皿50と共に棒状化粧料Kを上昇させて上記ケース本体20の開口部22から繰り出すカム機構70とを備えている。スリーブ40は、棒状化粧料Kを収納可能な長さの筒状に形成されている。

目的

本発明は、上記従来の技術の問題点を解消するためになされたものであり、棒状化粧料を出没させる際に、該棒状化粧料を損傷させることがない棒状化粧料容器を提供することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

棒状化粧料を出没自在に収納する棒状化粧料容器において、一端に開口部を有する収納孔を設けたケース本体と、上記収納孔内に出没可能に収納され、かつ棒状化粧料の少なくとも先端部を収納するスリーブと、スリーブ内内装されると共に、棒状化粧料の下部を保持する保持部材と、上記ケース本体に対してスライド可能に装着された操作部と、該操作部に一端が固定されかつ他端が上記スリーブ及び保持部材に連携するベルトと、該操作部のスライド操作によりベルトを介してスリーブをスライドさせると共に、少なくとも上記スリーブが上記開口部に達するまでは該スリーブを棒状化粧料に先行して繰り出し、最終的にはスリーブ及び上記開口部から、棒状化粧料の先端部を突出させる位置まで繰り出す伝達部とを有する昇降手段と、を備えたことを特徴とする棒状化粧料容器。

請求項2

請求項1において、上記昇降手段の伝達部は、操作部のスライド操作によりベルトを介してスリーブをスライド移動させた後に、該スリーブを所定位置に停止させると共に、スリーブの停止状態にて保持部材と共に棒状化粧料を上昇させるように構成した棒状化粧料容器。

請求項3

請求項1において、上記昇降手段の伝達部は、棒状化粧料のスライド量をスリーブよりも大きくするように構成した棒状化粧料容器。

請求項4

請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、上記昇降手段の伝達部は、第1案内手段と第2案内手段とを備えたカム機構であり、上記第1案内手段は、ケース本体に形成されたケース側係合部と、スリーブの長手方向に沿って形成され、上記ケース側係合部に係合された状態にて倣わせてスリーブを摺動させるように形成されたスリーブ側案内部と、スリーブ側案内部の一端部に形成され、ケース側係合部に倣ってスリーブを所定方向へ回転させるように案内し、その後、スリーブの移動を規制するカム部と、を備え、第2案内手段は、スリーブの移動が規制された状態にて、ベルトの移動にしたがって保持部材及び棒状化粧料をスライドするように案内する化粧料案内部を備えて構成した棒状化粧料容器。

請求項5

請求項1ないし請求項3のいずれかにおいて、上記昇降手段の伝達部は、第1案内手段と第2案内手段とを備えたカム機構であり、上記第1案内手段は、スリーブに形成されたスリーブ側係合部と、ケース本体の長手方向に沿って形成され、上記スリーブ側係合部を係合させた状態にて倣わせて、該スリーブを収納孔内で摺動させるように形成されたケース側案内部と、ケース側案内部の一端部に形成され、スリーブ側係合部を倣わせてスリーブを所定方向へ回転させるように案内し、その後、スリーブの移動を規制するカム部と、を備え、第2案内手段は、スリーブの移動が規制された状態にて、ベルトの移動にしたがって保持部材及び棒状化粧料をスライドするように案内する化粧料案内部を備えて構成した棒状化粧料容器。

請求項6

請求項4または請求項5において、上記第2案内手段は、ベルトの他端と保持部材とを連結する連結ピンと、スリーブの長手方向に沿って形成されてかつ連結ピンを案内する案内溝と、を備え、上記案内溝は、スリーブがスライドしているときに連結ピンと係合する係合部と、スリーブの移動が規制されているときに保持部材をスリーブに対して移動させるように連結ピンを案内する案内部と、を有する棒状化粧料容器。

請求項7

請求項1において、さらに、上記ケース本体の開口部の周辺部にヒンジを介して開閉自在な蓋体を備え、上記昇降手段の伝達部は、操作部のスライド操作により、棒状化粧料より先にスリーブの先端部で蓋体を押圧して蓋体を開かせるように構成した棒状化粧料容器。

請求項8

請求項7において、上記ヒンジは、蓋体の閉じ方向にばね力付勢するように構成した棒状化粧料容器。

請求項9

請求項1において、ベルトの一端部が、ケース本体の開口部を開閉する蓋体を構成する棒状化粧料容器。

請求項10

請求項7において、上記操作部とヒンジとは、ケース本体の同じ側に設けた棒状化粧料容器。

請求項11

棒状化粧料を出没自在に収納する棒状化粧料容器において、一端に開口部を有する収納孔を設けたケース本体と、収納孔内に出没可能に収納され、かつ棒状化粧料の少なくとも先端部を収納するスリーブと、スリーブ内に内装されると共に、棒状化粧料の下部を保持する保持部材と、上記ケース本体の開口部の周辺部に設けられたヒンジを介して開閉自在な蓋体と、上記ケース本体に設けられた操作部と、該操作部の操作により、上記収納孔内に収納されたスリーブを上記開口部側へスライドさせて、棒状化粧料より先に該スリーブの先端部で蓋体を押圧して蓋体を開かせる伝達部とを有する昇降手段と、を備えたことを特徴とする棒状化粧料容器。

請求項12

請求項11において、上記ヒンジは、蓋体の閉じ方向にばね力を付勢するように構成した棒状化粧料容器。

技術分野

0001

本発明は、口紅アイシャド等の棒状化粧料を繰り出すための棒状化粧料容器に関する。

背景技術

0002

従来より、この種の棒状化粧料容器として、例えば、実開昭58−112214号公報、実開平1−82819号公報、実開平3−34415号公報等が知られている。すなわち、これらの棒状化粧料容器は、棒状化粧料を保持した保持皿ベルトを連結すると共に、そのベルトの一部をシャッタとし、ベルトをスライドさせることにより、シャッタにより棒状化粧料の開口部を開閉させるものである。したがって、ベルトに対してスライド操作をすれば、蓋体を開閉することなく、棒状化粧料がケース本体内に繰り出しまたは収納され、棒状化粧料の塗布を素早くワンタッチで行なうことができる。

発明が解決しようとする課題

0003

しかし、上記従来の技術における棒状化粧料は、ケース本体内に収納されている状態では、その下部で保持皿により保持されているが、その上部がケース本体内に露出した状態になっている。このため、棒状化粧料を出没させる際に、ケース本体の開口部等に触れて、棒状化粧料を損傷させることがあるという問題があった。

0004

本発明は、上記従来の技術の問題点を解消するためになされたものであり、棒状化粧料を出没させる際に、該棒状化粧料を損傷させることがない棒状化粧料容器を提供することを目的とする。

0005

上記課題を解決するためになされた第1の発明は、棒状化粧料を出没自在に収納する棒状化粧料容器において、一端に開口部を有する収納孔を設けたケース本体と、上記収納孔内に出没可能に収納され、かつ棒状化粧料の少なくとも先端部を収納するスリーブと、スリーブ内内装されると共に、棒状化粧料の下部を保持する保持部材と、上記ケース本体に対してスライド可能に装着された操作部と、該操作部に一端が固定されかつ他端が上記スリーブ及び保持部材に連携するベルトと、該操作部のスライド操作によりベルトを介してスリーブをスライドさせると共に、少なくとも上記スリーブが上記開口部に達するまでは該スリーブを棒状化粧料に先行して繰り出し、最終的にはスリーブ及び上記開口部から、棒状化粧料の先端部を突出させる位置まで繰り出す伝達部とを有する昇降手段と、を備えたことを特徴とする。

0006

第1の発明に係る棒状化粧料容器において、ケース本体の収納孔に、スリーブが出没可能に収納され、このスリーブ内に棒状化粧料を保持した保持部材が内装されている。また、昇降手段の操作部をスライド操作すると、ベルトを介してスリーブが昇降すると共に、保持部材に保持された棒状化粧料も昇降される。このとき、昇降手段を構成する伝達部は、ベルトを介して、スリーブ及び棒状化粧料をスライドさせるが、スリーブが上記開口部に達するまでは棒状化粧料に先行してスリーブを繰り出し、最終的にはスリーブ及び上部開口部から棒状化粧料の先端部を突出させる位置まで繰り出す。このとき、スリーブは、ケース本体内に位置するときに、棒状化粧料の少なくとも先端部を収納しているから、棒状化粧料をスライドさせるときに、ケース本体の収納孔の壁面等で傷を付けることがない。

0007

第1の発明における昇降手段の伝達部の好適な態様としては、例えば、以下の構成を採ることができる。すなわち、操作部のスライド操作によりベルトを介してスリーブをスライドさせた後に、該スリーブを所定位置、例えばスリーブの先端部が開口部より突出した位置で停止させ、スリーブの停止状態にて保持部材と共に棒状化粧料を上昇させるように構成することができる。

0008

また、伝達部の他の態様として、棒状化粧料のスライド量をスリーブより大きくすることにより実現できる。例えば、棒状化粧料がスリーブ内に収納されている状態から、操作部をスライド操作した場合に、このスライド力を1条ネジを介してスリーブに伝達すると共に、2条ネジを介して棒状化粧料に伝達することにより棒状化粧料のスライド量をスリーブより大きくし、最終的にスリーブが開口部から突出した後に棒状化粧料の先端部を突出させることができる。

0009

さらに、伝達部は、操作部の操作力をスリーブまたは保持部材に伝達できる構成であれば、ばね力等を利用したものであってもよい。例えば、操作部の操作により、スリーブが所定位置まで移動したときに、棒状化粧料の移動を規制している状態を解除して、ばね力で棒状化粧料をスリーブから繰り出す構成としてもよい。

0010

また、昇降手段の伝達部は、第1及び第2案内手段を備えたカム機構として、以下のような好適な態様として実現することができる。すなわち、第1案内手段を構成するケース本体に形成したケース側係合部を、スリーブに形成したカム溝などで形成したスリーブ側案内部に倣わせる。そして、ケース側係合部がスリーブ側案内部の一端に形成したカム部に達したときに、スリーブの移動を規制する。そして、スリーブの移動が規制された状態にて、第2案内手段を構成するベルトの他端と保持部材とを連結固定する連結ピン案内溝で案内することにより、保持部材をスライド可能にする。この保持部材のスライドにより棒状化粧料をスリーブから繰り出すことができる。なお、第1案内手段としては、上述したようなケース本体にケース側係合部を形成すると共にスリーブにスリーブ側案内部を形成する構成のほかに、これに相当する構成を逆に配置した場合、つまり、スリーブにスリーブ側係合部を形成すると共に、ケース本体にケース側案内部を形成する構成を採っても同様な作用効果を奏することができる。

0011

また、操作部とヒンジとをケース本体の同じ側に設けることにより、つまり、突出した形状を同じ側に設けることにより、ケース本体の他の面側に突出した形状を設けなくてよく、ケース本体の意匠性を向上させることができる。

0012

さらに、第1の発明の他の態様として、ケース本体の開口部に、ヒンジを介して蓋体を設けた場合には、この蓋体をスリーブの先端部で押圧して開けるように昇降手段の伝達部を構成することが好ましい。この場合には、蓋体を開くための操作が不要となり、使い勝手がよい。なお、ヒンジは、蓋体をケース本体の開口部に対して開閉可能な構成であれば、蓋体を回転軸回動自在に支持する構成のほか、ケース本体と一体または別体の連結部を介して回動自在に支持する構成など、各種の構成を採ることができる。

0013

また、ヒンジとして、蓋体の閉じ方向へばね力を付勢する構成を採ることにより、蓋体を閉じる操作も不要とすることができ、使い勝手を一層、向上させることができる。

0014

第1の発明の好適な他の態様として、ベルトの一端部がケース本体の開口部を開閉する蓋体を構成するようにすれば、別部材から形成された蓋体が不要となり、部品点数を減らせる。

0015

また、第2の発明の主要な構成は、昇降手段を操作部及び伝達部により構成し、操作部の操作により伝達部を介して、棒状化粧料より先にスリーブの先端部で蓋体を押圧して蓋体を開かせるものである。ここで、昇降手段の構成として、各種の構成を採ることができ、例えば、操作部は、ケース本体に対してスライド可能とする構成に限らず、スリーブに外力を加える手段であれば回転や押圧等の各種操作で操作できる構成であってもよい。

0016

スリーブは、棒状化粧料を全長にわたって収納できる形状のほかに、棒状化粧料が損傷し易い先端部を少なくとも収納できる形状であればよい。さらに、スリーブは、棒状化粧料をスライド自在に収納できる形状であればよく、筒状のほか、断面四角形細長中空体であってもよい。

発明を実施するための最良の形態

0017

以上説明した本発明の構成・作用を一層明らかにするために、以下本発明の好適な実施の形態について説明する。

0018

図1は口紅やアイシャドウ等の棒状化粧料Kを出没自在に収納する棒状化粧料容器10の外観を示し、図1(A)、(B)、(C)は正面、側面及び背面をそれぞれ示す外観図であり、図1(D)は棒状化粧料Kを繰り出した状態を示す外観図である。図2図1(C)の2−2線に沿った拡大断面図、図3図2の状態から棒状化粧料Kを繰り出した状態を示す断面図である。図4は棒状化粧料容器10の一部の分解斜視図である。

0019

これらの図において、棒状化粧料容器10は、収納孔20aを有する筒状のケース本体20と、蓋体30と、収納孔20a内にスライド可能に収納されかつ金属製のスリーブ40と、スリーブ40内に内装される保持皿50と、昇降機構60と、を備えている。

0020

上記ケース本体20は、左右対称枠体21(図4では一方を示す)を超音波溶着法により接合して構成されている。なお、ケース本体20は、超音波溶着法で接合するほか、他の接合方法、例えば、接着剤接着してもよい。このケース本体20の収納孔20aは、有底であり、その上端部が開口部22となっている。開口部22の周辺部は、傾斜して形成されている。

0021

上記蓋体30は、硬質樹脂から形成されかつ開口部22を開閉するものであり、開口部22の傾斜下部側に設けたヒンジ31を介して装着されている。ヒンジ31は、図1(D)に示すように、蓋体30の先端がスリーブ40の側壁に当接した状態に、つまり垂直方向に対して所定角度(約75度)の状態にて、蓋体30を係止するように構成されている。なお、ヒンジ31は、指で蓋体30に対して開き方向へ力を加えれば、蓋体30は、自由な角度に大きく開いて係止することもできる。蓋体30の内側には、環状突部32が突設されており、この環状突部32は、開口部22に嵌合可能になっている。また、蓋体30の環状突部32の先端部には、係合突起32aが形成されている。この係合突起32aは、ケース本体20の開口部22の内側に形成された係合凹所33aに係合するものであり、蓋体30を開閉するときに節度感を与えている。

0022

上記スリーブ40は、収納孔20a内に上下摺動自在でありかつ僅かに回動可能に収納されており、棒状化粧料Kを収納可能な全長に形成されている。また、上記保持皿50は、スリーブ40内に上下方向へスライド自在に設けられており、棒状化粧料Kの下部を保持している。

0023

上記昇降機構60は、スリーブ40、棒状化粧料K及び保持皿50を昇降させるための機構であり、操作部62と、ベルト64と、カム機構70と、を備えている。

0024

上記操作部62は、棒状化粧料Kを出没させるために指操作を行なうものである。操作部62は、ケース本体20の側部の長手方向に沿って形成された操作溝20dにスライド可能に装着されており、ケース本体20の外壁から突出した部分にて操作されるように構成されている。

0025

また、上記ベルト64は、可撓性の弾性材料から形成されており、一端に上述した操作部62を装着している。このベルト64の両側辺は、ケース本体20に形成されたベルト摺動溝64aに摺動可能に支持されている。ベルト摺動溝64aは、スリット状に深くかつ細長く形成されており、その下部は滑らかにU字状に屈曲して、収納孔20aの下端部を通って操作部62の反対側にまで連設されている。したがって、ベルト64は、ベルト摺動溝64aにガイドされるように、操作部62の反対側まで延びてスライドする。

0026

図5はスリーブ40の外観及び断面を示す。図6はスリーブ40の中央付近の断面図である。上記カム機構70は、スリーブ40の側壁に長手方向に沿って形成されたカム溝72と、収納孔20aの内壁部から突設されて上記カム溝72に突入する突部74(図6参照)と、収納孔20aとベルト摺動溝64aとを連通させると共に長手方向に形成された支持溝76(図2)と、スリーブ40の長手方向でありかつカム溝72と反対側に形成された案内溝78と、ベルト64の他端部と保持皿50とを連結する連結ピン79と、を備えている。

0027

図7ないし図9は筒状のスリーブ40を平面に展開した図である。カム溝72は、スリーブ40が収納孔20aに完全に収納されている状態のときに、該カム溝72の上端部が突部74に当接し(図7の状態)、一方、スリーブ40の上端がケース本体20より僅かに繰り出されている状態のときに、該カム溝72の下端部が突部74に当接する(図8)。カム溝72の下端部は、一方向に屈曲して、スリーブ40が上死点に当接する直前に、スリーブ40を僅かに回転させるカム部72aになっている。

0028

また、図2戻り、支持溝76は、その長手方向の長さが操作溝20dと同じであり、棒状化粧料K及び保持皿50のストローク長となっている。さらに、図7に示すスリーブ40の案内溝78は、支持溝76に対向して形成されており、その下端がスリーブ40の回転方向と逆に直角に折曲した水平部78aとなっている(図5(A参照))。これらの支持溝76及び案内溝78は、ベルト64の他端部64bと保持皿50とを連結する連結ピン79を貫通させている。

0029

次に、棒状化粧料容器10から棒状化粧料Kを出没させる動作について説明する。図10図7ないし図9のカム機構70の一連スライド動作を説明する説明図である。いま、蓋体30が閉じて、棒状化粧料Kがケース本体20内に完全に収納されている状態にあるとする(図2)。この状態では、操作部62が操作溝20dの上端に位置し、また、突部74は、スリーブ40のカム溝72の上端に当接し、さらに、連結ピン79は、案内溝78の水平部78aに係合している(図7図10の状態)。

0030

この状態から、操作部62を指で操作して下方へスライドさせると、操作部62の移動に連動してベルト64がスライドする。このとき、ベルト64は、180゜曲げられているから、ベルト64の他端部64bが上昇し、これと連動して連結ピン79が上昇する。連結ピン79は、案内溝78の水平部78aに係合しているので、保持皿50と共にスリーブ40が上昇する。そして、スリーブ40の上端が蓋体30の下面に当接し、さらにスリーブ40が上昇すると、蓋体30をヒンジ31を中心に回動させて押し開ける。

0031

さらに、操作部62を下方へスライドさせると、突部74は、カム溝72の下端のカム部72aに倣うが、カム部72aが下端で屈曲しているので、スリーブ40が僅かに回転する。このスリーブ40の僅かな回転により、連結ピン79が案内溝78の水平部78aに係合している状態が解除される(図8図10の状態)。この状態にて、連結ピン79が案内溝78内を上昇する。このとき、操作部62のスライド力は、ベルト64を介してスリーブ40に伝達されないから、スリーブ40がその位置で停止し、一方、連結ピン79を介して保持皿50に伝達されるから、保持皿50が上昇する。これにより、保持皿50と一体の棒状化粧料Kが上昇して、スリーブ40より突出し、さらに開口部22から繰り出される(図3図9図10の状態)。この状態にて、棒状化粧料Kの使用が可能になる。

0032

逆に、棒状化粧料Kが完全に繰り出された状態から、操作部62を上方へスライドさせると、逆の過程を経て、棒状化粧料K及び保持皿50が下降して収納された後に、スリーブ40もケース本体20に完全に収納される。そして、蓋体30を指で閉じることにより、最初の状態に戻る。

0033

したがって、上記実施例によれば、以下の効果がある。
(1) 操作部62のワンタッチのスライド操作により、蓋体30が開くと共に、棒状化粧料Kが繰り出されて使用可能な状態になるから、蓋体30を開くための操作が不要である。

0034

(2) 操作部62をスライド操作することにより、スリーブ40が上昇し、スリーブ40の上端部によって蓋体30を押し開ける。その後に、保持皿50に保持された棒状化粧料Kが繰り出される。すなわち、棒状化粧料Kより先にスリーブ40の上端部が蓋体30に当たって蓋体30を開けるから、棒状化粧料Kは、蓋体30に当たらず、傷を付けられることがない。

0035

(3)蓋体30が開いた状態では、蓋体30は、スリーブ40の側面に当たっており、棒状化粧料Kに傷を付けることがない。

0036

(4) 上記スリーブ40は、棒状化粧料Kを収納可能な全長に形成されていることから、棒状化粧料Kをケース本体20に対して出没させるときに、棒状化粧料Kを保護する。

0037

(5)蓋体30は、硬質の樹脂等の弾性部材で形成されているために、の温度の高いときに変形せず、確実に閉まって密閉性がよい。

0038

(6)蓋体30は、ケース本体20の開口部22にヒンジ31を介して取り付けたので、ケース本体20自体も太くならず、意匠性を高めることも容易である。

0039

(7)蓋体30の開閉時に、係合突起32aがケース本体20側の係合凹所33aに係脱するので、節度感を得ることができる。

0040

(8)蓋体30は、ヒンジ31にばね等が設けられておらず、蓋体30を開ける際の力が小さくてよく、また、蓋体30を開けた状態にて、ばね力がスリーブ40を介してベルト64にストレスとして加わらない。よって、ベルト64のへたり等がなく、耐久性を低下させる原因にならない。

0041

(9)ケース本体20と棒状化粧料Kとの間に、スリーブ40を介在させることにより、棒状化粧料K、スリーブ40、ケース本体20と徐々に太くなり、段差が少なく構成できるから、意匠性に優れている。

0042

(10) 操作部62とヒンジ31とをケース本体20の同じ側に設けることにより、つまり、突出した形状を同じ側に設けることにより、ケース本体20の他の面側に突出した形状を設けなくてよく、ケース本体20の意匠性を向上させることができる。

0043

(11)蓋体30は、図1(D)に示すように、スリーブ40の先端で押し開けられた後は、ヒンジ31によりスリーブ40の側壁に当接した状態で係止することができるから、開きすぎることもなく、棒状化粧料Kの塗布の際に邪魔にならない。

0044

(12)棒状化粧料Kを繰り出す際に、操作部62をスライド操作する方向は、上方から下方という自然な動作であり、操作性も優れている。

0045

(13)ケース本体20の開口部22は、傾斜して形成されているので、スリーブ40の先端が蓋体30に当たって蓋体30を開ける際に、蓋体30を開ける角度が小さくてよいと共に、スリーブ40が蓋体30を押し開ける力も小さくてよく、さらに、スリーブ40を介してベルト64に加わるストレスも小さくできる。

0046

なお、この発明は上記実施例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。

0047

(1) 上記実施例では、蓋体30をスリーブ40の先端で押すことにより開く構成としたが、蓋体30を廃止して、ベルトの先端部をシャッタとして構成し、このシャッタで開口部を開閉してもよい。この場合には、別部材から形成された蓋体が不要となり、部品点数を減らせる。

0048

(2) また、ヒンジ31として、蓋体30に対して閉じ方向へばね力を付勢する構成を加えることにより、蓋体30を閉じる操作も不要であり、使い勝手を一層、向上させることができる。この場合には、ベルトの構成として、ばね力に対してストレスを受け難くく、耐久性に優れた弾性材料を用いることが望ましい。

0049

(3)スリーブ40の一端部に係合部を設けると共に、蓋体側に上記係合部に係合する係合部を設けて、スリーブ40の上昇・下降にしたがって、両係合部を介して蓋体30を開閉するように構成してもよい。

0050

(4) 上記実施例では、操作部62の位置は、蓋体30のヒンジ31と同じ側に設けたが、これに限らず、ケース本体20の反対側の位置や、指による操作性に優れた位置、例えば、ヒンジ31に対して周方向へ約45゜の位置に設けるなど、いずれの箇所に設けてもよい。

0051

(5)スリーブ40の材料として、上記実施例では金属を用いたが、これに限らず、蓋体30を押し開けるのに好適な材料であれば、硬質の樹脂であってもよい。

0052

(6) 上記実施の形態では、カム機構70として、突起74をケース本体20側に形成すると共に、カム溝72をスリーブ40側に形成したが、これに相当する構成を逆に配置した場合に、つまり、スリーブ40側に突起を、ケース本体にカム溝の構成を採っても、同様な作用効果を奏することができる。また、突起74及びカム溝72の他の態様として、スリーブ40の移動を案内できる構成であれば、溝の形状のほか、突条等などの係合部を倣わせることができる構成であってもよく、各種の構成を採ることができる。

図面の簡単な説明

0053

図1口紅やアイシャドウ等の棒状化粧料Kを出没自在に収納する棒状化粧料容器10を説明する説明図。
図2図1(C)の2−2線に沿った拡大断面図。
図3図2の状態から棒状化粧料Kを繰り出した状態を示す断面図。
図4棒状化粧料容器10の一部の分解斜視図。
図5スリーブ40の外観及び断面を説明する説明図。
図6スリーブ40の中央付近の断面図。
図7スリーブ40を平面に展開すると共にカム機構70の動作を説明する説明図。
図8図7の状態から棒状化粧料Kを繰り出した状態を説明する説明図。
図9図8の状態からさらに棒状化粧料Kを繰り出した状態を説明する説明図。
図10カム機構70の一連の動作を説明する説明図。

--

0054

K…棒状化粧料
10…棒状化粧料容器
20…ケース本体
20a…収納孔
20d…操作溝
21…枠体
22…開口部
30…蓋体
31…ヒンジ
32…環状突部
32a…係合突起
33a…係合凹所
40…スリーブ
50…保持皿
60…昇降機構
62…操作部
64…ベルト
64a…ベルト摺動溝
64b…他端部
70…カム機構
72…カム溝
72a…カム部
74…突部
76…支持溝
78…案内溝
78a…水平部
79…連結ピン

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