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技術 鋼管矢板の防食構造

出願人 株式会社ダイトー
発明者 富永宏
出願日 1995年10月13日 (23年9ヶ月経過) 出願番号 1995-301883
公開日 1997年4月28日 (22年2ヶ月経過) 公開番号 1997-111795
状態 特許登録済
技術分野 地下構造物、基礎の保護・試験・修復 基礎工事に適用される隔壁
主要キーワード 円筒形カバー プラケット 隙間形状 屈曲角度θ 継手近傍 バカ穴 補助カバー モルタル注入口
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年4月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (5)

目的

間隔にばらつきのある鋼管継手の前面を同じサイズの補助カバー被覆でき、補助カバー内のモルタル量を節約できる鋼管矢板防食構造を提供する。

構成

隣接する各鋼管1aの継手2近傍にほぼ対向して固着されたブラケット4と、プラケットに取り付けられて鋼管の海側を覆う耐食性カバーパネル5と、継手2の海側を覆う耐食性の補助カバー10とを有する鋼管矢板の防食構造において、補助カバー10を可撓性材料を用いて断面略字形とし、ブラケット4,4の間隔に合わせて補助カバー10の屈曲角度θを変えながら屈曲部分を内側にしてその両側をブラケット4に固着する。

概要

背景

鋼管矢板干満域及び飛沫域は、マクロ電池の作用によって集中的に腐食するため、その海側耐食性カバーパネルで個々に被覆し、カバーパネル内にモルタル等を充填する防食工事が行なわれている。また鋼管を連結している継手も金属製で同様に腐食するので、例えば実開昭60−45750号の防食構造では鋼管の外面にブラケットアングルを固着し、鋼管の底部に底板溶接して対向するアングル間に上方から耐食性の補助カバーを落とし込んでいる。

しかしこの種の防食構造は新規の工事には有効であるが、補修工事のように鋼管上部に笠コンクリートが既に構築されている場合には、補助カバーを上から挿入できない難点がある。

そこで実開昭63−156237号では、補助カバーの中央縦方向にヒンジを設け、カバーを折り曲げた状態で正面からアングル間に挿入して再び伸ばしており、また特開昭55−145210号では、カバー取り付け後に隙間をシールするため半円筒形の補助カバーを正面から固着している。

概要

間隔にばらつきのある鋼管継手の前面を同じサイズの補助カバーで被覆でき、補助カバー内のモルタル量を節約できる鋼管矢板の防食構造を提供する。

隣接する各鋼管1aの継手2近傍にほぼ対向して固着されたブラケット4と、プラケットに取り付けられて鋼管の海側を覆う耐食性のカバーパネル5と、継手2の海側を覆う耐食性の補助カバー10とを有する鋼管矢板の防食構造において、補助カバー10を可撓性材料を用いて断面略字形とし、ブラケット4,4の間隔に合わせて補助カバー10の屈曲角度θを変えながら屈曲部分を内側にしてその両側をブラケット4に固着する。

目的

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、一定サイズの補助カバーでも各継手間隔のばらつきに対応でき、補助カバー内のモルタル量も少なくできる鋼管矢板の防食構造を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

隣接する各鋼管1aの継手2近傍にほぼ対向して固着されたブラケット4と、ブラケットに取り付けられて鋼管の海側を覆う耐食性カバーパネル5と、前記継手2を覆う耐食性の補助カバー10とを有する防食構造において、前記補助カバー10を可撓性材料を用いて断面略字形とし、該補助カバー10の屈曲部分を内側にしてその両側をブラケット4に固着したこと、を特徴とする鋼管矢板の防食構造。

技術分野

0001

本発明は、港湾護岸工事に用いられる鋼管矢板防食構造、特に鋼管継手部分を覆う補助カバーの改良に関する。

背景技術

0002

鋼管矢板の干満域及び飛沫域は、マクロ電池の作用によって集中的に腐食するため、その海側耐食性カバーパネルで個々に被覆し、カバーパネル内にモルタル等を充填する防食工事が行なわれている。また鋼管を連結している継手も金属製で同様に腐食するので、例えば実開昭60−45750号の防食構造では鋼管の外面にブラケットアングルを固着し、鋼管の底部に底板溶接して対向するアングル間に上方から耐食性の補助カバーを落とし込んでいる。

0003

しかしこの種の防食構造は新規の工事には有効であるが、補修工事のように鋼管上部に笠コンクリートが既に構築されている場合には、補助カバーを上から挿入できない難点がある。

0004

そこで実開昭63−156237号では、補助カバーの中央縦方向にヒンジを設け、カバーを折り曲げた状態で正面からアングル間に挿入して再び伸ばしており、また特開昭55−145210号では、カバー取り付け後に隙間をシールするため半円筒形の補助カバーを正面から固着している。

発明が解決しようとする課題

0005

しかし、実際の鋼管矢板は、正確な等間隔で打ち込まれているわけではなく、傾斜したりずれているのが普通であるから、実開昭63−156237号のように一定サイズで量産された補助カバーでは横寸法が足りなかったり、逆にアングル間に入らなかったりする場合が多い。また、補助カバーの内側には最終的にモルタルが充填されるのであるが、鋼管矢板の継手は数も多いのでモルタル量もばかにならない。

0006

一方、特開昭55−145210号の防食構造では、継手を切除するので継手自体の防食は不要であるが、鋼管の上部に笠コンクリートがある場合には円筒形カバーを分割しないと挿入できない。また補助カバーの取り付けに当たっては現場でその都度位置合わせしながらボルト孔をあける必要がある。

0007

本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、一定サイズの補助カバーでも各継手間隔のばらつきに対応でき、補助カバー内のモルタル量も少なくできる鋼管矢板の防食構造を提供することにある。

課題を解決するための手段

0008

上記目的を達成するため、本発明では、隣接する各鋼管の継手近傍にほぼ対向して固着されたブラケットと、ブラケットに取り付けられて鋼管の海側を覆う耐食性のカバーパネルと、前記継手を覆う耐食性の補助カバーとを有する防食構造において、前記補助カバーを可撓性材料を用いて断面略字形とし、該補助カバーの屈曲部分を内側にしてその両側をブラケットに固着している。

0009

補助カバーを可撓性材料でV字形にしたことによって、横方向寸法が調整可能となり、また補助カバーと継手間のモルタル充填スペースも小さくなる。

0010

図1及び図2には、各々本発明が適用された防食構造の平面図と継手付近の拡大平面図が示されている。

0011

鋼管矢板1は、海中に打ち込まれた複数の鋼管1aを継手2により連結して構築され、図4から分かるようにその上方に笠コンクリート3が形成されている。各鋼管1aの海側には2箇所ずつブラケット4が固着され、ブラケット4,4間に円弧状のカバーパネル5が取り付けられている。

0012

カバーパネル5は、FRP等の耐食性材料で作られ、鋼管2の干満域と飛沫域を被覆している。カバーパネル5の下端は、図示してないが内側に湾曲して先端のシールが鋼管1aに当接して中に海水入り込まないようになっており、またパネル5の下方にはモルタル注入口と逆上弁が設けられている。カバーパネル5と鋼管1aとの間には、スペーサ6が介装されて両者を一定間隔に維持しており、各スペーサ6は工事しやすいように予めパネル5の内面に固着されている。

0013

継手2の下方には、図3に示すように底板7a,7bが溶接されてる。この底7a,7bは、継手2及び鋼管1aの外面に適合した形状で、カバーの載置台と底部シール役割を果たしている。また、底板7a,7bは2つに分割されて各鋼管1a,1a隙間形状にばらつきがあっても対応できるようになっており、中央の重ね合わせ部分は溶接またはボルト止めされる。さらに底板7bと継手2との間のシールが問題となる場合は、図1に示すようにこの部分に詰物8を充填する。底板7a,7bの取り付けに当たって前端が水平より下がるときは、図3のようにロッド9で仮に支持し、工事終了後にロッド9を除去する。

0014

一方、ブラケット4には、カバーパネル5と共に補助カバー10が取り付けられて継手2の前面を覆っている。補助カバー10は、図2に拡大して示すようにFRP等の可撓性材料で断面略V字形となるように形成され、その屈曲部分を内側にして両側がカバーパネル5の端部と共にボルト11によりブラケット4に固着されている。補助カバー10のボルト孔10aはバカ穴にして位置調整ができるようになっており、その表裏面にシール板12,13を挟んで隙間を密封するのが望ましい。また、ブラケット4側のボルト孔4aに雌ねじを切っておけば、カバーパネル5や補助カバー10を固定する際にもナットを必要としない。

0015

カバーパネル5及び補助カバー10と笠コンクリート3の間は、図4から分かるようにカバー取り付け作業のため一定の隙間があり、最終的にFRP製の上部カバー14で被覆される。上部カバー14には複数の長孔14aが形成され、一方パネル5には長孔14aと重なるように延長部5aが形成され、各延長部5aにボルト15の雌ねじが穿設されている。従って、上部カバー14は長孔14aの距離だけ上下に位置調節してから、隙間が生じないようにボルト止めすることができる。

0016

以上のように構成された防食工事の手順を説明すると、まず図3に示すように鋼管1aの下方にシール用底板7a,7bを溶接し、底板中央の重ね合わせ部分をしっかりと固着する。次に予めブラケット4、スペーサ6及び補助カバー10の一端が取り付けられたカバーパネル5を底板7a,7b上に載置し、ブラケット4の内側を鋼管1aの所定位置に溶接する。この際カバーパネル5の右端に補助カバー10があるので、次の鋼管1aを覆うカバーパネル5の左端にはブラケット4のみを固定し、こうして各鋼管1aに順次カバーパネル5を取り付けていく。カバーパネル5が大きい場合は、適宜ブラケット4または金具の数を増加する。

0017

次に片側支持状態の補助カバー10の自由端を対向側のブラケット4にシール板12,13を挟んでボルト11で固定する。この場合鋼管1aが不ぞろいでブラケット4,4の間隔Lがバラバラでも、補助カバー10がV字形で可撓性があるからその角度θを変えるだけで簡単に対応でき、また補助カバーの孔10aがバカ穴であるからボルト11の挿入も容易である。

0018

カバーパネル5及び補助カバー10が取り付けられたら、図4のように上部カバー14で笠コンクリート3とカバーパネル5の間を完全に被覆する。あとはカバーパネル5下方のモルタル注入口(図せず)にホースを接続してモルタルを注入すると、モルタルはカバーパネル5内だけでなくブラケット4の隙間を通って補助カバー10の内側にも流入する。

発明の効果

0019

以上詳述したように、本発明の防食構造では、補助カバーを可撓性材料で断面略V字形にしたから、鋼管の間隔及びブラケットの間隔にばらつきがあっても補助カバーの屈曲角度を変えるだけで容易に取り付けられ、さらに補助カバーと継手の間に充填されるモルタル量を節約することができる。

図面の簡単な説明

0020

図1本発明の防食構造を示す平面図である。
図2鋼管継手付近の拡大平面図である。
図3継手下方部分の斜視図である。
図4カバーパネル上方部分の正面図である。

--

0021

1鋼管矢板
1a鋼管
2継手
4ブラケット
5カバーパネル
10 V字形の補助カバー
θ 補助カバーの屈曲角度

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