図面 (/)

技術 接着剤組成物、接着剤付き銅はく及びこの接着剤付き銅はくを用いた銅張り積層板の製造方法

出願人 日立化成株式会社
発明者 奈良部嘉行矢野正文
出願日 1995年10月24日 (25年0ヶ月経過) 出願番号 1995-275225
公開日 1997年4月28日 (23年6ヶ月経過) 公開番号 1997-111216
状態 未査定
技術分野 積層体(2) 接着剤、接着方法
主要キーワード 積層板面 電解液滴 ミクロビュレット 銅はく面 遊離酸量 酢酸換算 トラッキング破壊 乾性油変性フェノール樹脂
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年4月28日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (0)

図面はありません

課題

解決手段

有機カルボン酸を0.005〜0.05重量%含有させたポリビニルブチラール、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂を必須成分とする。

概要

背景

銅張り積層板熱硬化性樹脂繊維基材含浸し、加熱して熱硬化性樹脂をBステージまで硬化させたプリプレグを重ね(プリプレグの枚数は、積層板の厚み及び基材の厚みで決まる)、表面(片面又は両面)に銅はくを重ね、加熱加圧成形して製造されている。民生用電気機器に用いられる銅張り積層板は繊維基材として、紙基材、例えばクラフト紙、リンター紙が使用される。紙基材をフェノール樹脂メラミン樹脂等で予め処理することもある。熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、乾性油変性フェノール樹脂エポキシ樹脂不飽和ポリエステル樹脂等を用いる。

熱硬化性樹脂の変性には、桐油などの乾性油ポリエステルポリエーテルエポキシ化ポリブタジエン等を用い、難燃性を必要とする場合には、ブロム化エポキシ樹脂、ブロム化ビフェニルエーテルリン酸エステル類を添加している。熱硬化性樹脂は、トルエンメタノールアセトン等の溶剤に溶解させ、熱硬化性樹脂ワニスとし、これを繊維基材に所定量含浸、乾燥してプリプレグとする。フェノール樹脂のように銅はくとの接着性がよくない熱硬化性樹脂を用いるときには、接着剤を銅はくに塗布した接着剤付銅はくを用いる。

接着剤としては、ポリビニルブチラールを主たる成分とし、残存水酸基と反応してポリビニルブチラールを架橋するため、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等を適宜組み合わせて配合したものが用いられている。

概要

ポリビニルブチラール/メラミン樹脂/エポキシ樹脂を組合せた銅はく用接着剤の耐熱性耐トラッキング性を改善する。

有機カルボン酸を0.005〜0.05重量%含有させたポリビニルブチラール、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂を必須成分とする。

目的

ところが、接着層の耐トラッキング性を重視して、ひろく用いられている、ポリビニルブチラール/メラミン樹脂/エポキシ樹脂を組合せた接着剤は、耐熱性が低いという欠点があった。本発明は、ポリビニルブチラール/メラミン樹脂/エポキシ樹脂を組合せた接着剤の耐熱性を改善することを目的とする。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

この技術が所属する分野

ライセンス契約や譲渡などの可能性がある特許掲載中! 開放特許随時追加・更新中 詳しくはこちら

請求項1

有機カルボン酸を0.005〜0.05重量%含有させたポリビニルブチラールメラミン樹脂及びエポキシ樹脂を必須成分とすることを特徴とする接着剤組成物

請求項2

有機カルボン酸を0.005〜0.05重量%含有させたポリビニルブチラール、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂を必須成分とする接着剤層銅はく面に形成した接着剤付き銅はく

請求項3

有機カルボン酸を0.005〜0.05重量%含有させたポリビニルブチラール、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂を必須成分とする接着剤層を銅はく面に形成した接着剤付き銅はくとプリプレグとを重ねて加熱加圧することを特徴とする銅張り積層板の製造方法。

技術分野

0001

本発明は、電子機器等に使用される銅張り積層板を製造するとき、銅はく基材とを接着するのに用いられる接着剤組成物に関するものである。

背景技術

0002

銅張り積層板は熱硬化性樹脂繊維基材含浸し、加熱して熱硬化性樹脂をBステージまで硬化させたプリプレグを重ね(プリプレグの枚数は、積層板の厚み及び基材の厚みで決まる)、表面(片面又は両面)に銅はくを重ね、加熱加圧成形して製造されている。民生用電気機器に用いられる銅張り積層板は繊維基材として、紙基材、例えばクラフト紙、リンター紙が使用される。紙基材をフェノール樹脂メラミン樹脂等で予め処理することもある。熱硬化性樹脂としては、フェノール樹脂、乾性油変性フェノール樹脂エポキシ樹脂不飽和ポリエステル樹脂等を用いる。

0003

熱硬化性樹脂の変性には、桐油などの乾性油ポリエステルポリエーテルエポキシ化ポリブタジエン等を用い、難燃性を必要とする場合には、ブロム化エポキシ樹脂、ブロム化ビフェニルエーテルリン酸エステル類を添加している。熱硬化性樹脂は、トルエンメタノールアセトン等の溶剤に溶解させ、熱硬化性樹脂ワニスとし、これを繊維基材に所定量含浸、乾燥してプリプレグとする。フェノール樹脂のように銅はくとの接着性がよくない熱硬化性樹脂を用いるときには、接着剤を銅はくに塗布した接着剤付銅はくを用いる。

0004

接着剤としては、ポリビニルブチラールを主たる成分とし、残存水酸基と反応してポリビニルブチラールを架橋するため、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等を適宜組み合わせて配合したものが用いられている。

発明が解決しようとする課題

0005

ところが、接着層の耐トラッキング性重視して、ひろく用いられている、ポリビニルブチラール/メラミン樹脂/エポキシ樹脂を組合せた接着剤は、耐熱性が低いという欠点があった。本発明は、ポリビニルブチラール/メラミン樹脂/エポキシ樹脂を組合せた接着剤の耐熱性を改善することを目的とする。

課題を解決するための手段

0006

本発明は、有機カルボン酸を0.005〜0.05重量%含有させたポリビニルブチラール、メラミン樹脂及びエポキシ樹脂を必須成分とすることを特徴とする接着剤組成物である。この接着剤は、銅はく面に塗布して接着剤付き銅はくとして用いる。そして、この接着剤付き銅はくとプリプレグとを重ねて加熱加圧して銅張り積層板を製造する。

発明を実施するための最良の形態

0007

本発明では、有機カルボン酸を0.005〜0.05重量%含有させたポリビニルブチラールを用いる。より好ましくは、有機カルボン酸が0.015〜0.03重量%(以下重量%を、単に%と記す)の範囲である。有機カルボン酸がこの範囲より少ないと硬化が不充分となり、この範囲を超えると硬化が進み過ぎて、接着力吸水性、耐熱性が悪くなる。有機カルボン酸が0.005〜0.05%の範囲であることにより接着剤成分であるメラミン樹脂とが適度に反応するものと思われる。また、有機カルボン酸は、酸触媒としても作用し、ポリビニルブチラール、メラミン樹脂、エポキシ樹脂の反応が適度に進められた接着剤付き銅はくとなり、さらに、銅張り積層板成形時において、接着剤の硬化反応を促進して未硬化樹脂量を低減するため、耐熱性、耐トラッキング性が向上するものと思われる。

0008

ポリビニルブチラールは、ポリ酢酸ビニル加水分解して得られたポリビニルアルコールブチルアルデヒドを反応させて得られる。加水分解とブチラール化を同時に行い、ポリ酢酸ビニルから一挙にポリビニルブチラールを得る方法と加水分解して得られたポリビニルアルコールを一旦反応系から取り出してブチラール化する方法とがある。いずれにしても、その後、中和洗浄、乾燥してポリビニルブチラールが得られる。通常市販されているポリビニルブチラールの残存遊離酸量は、0.002%以下である。

0009

この遊離酸量は次のようにして測定する。試料0.4gを200ml共栓フラスコに精し、ピリジン/メタノール(容量比6/4)20mlを加え、加温しながら溶解したあと、フェノールフタレインを少量加え、2mlのミクロビュレットを用いて、1/20NKOH溶液で1分間微紅を持続するまで滴定する。同様に空試験を行い、次式により酢酸換算で算出する。

0010

本発明は、ポリビニルブチラールは、中和、洗浄を一定範囲内にとどめ、有機カルボン酸が0.005〜0.05%となるようにしてもよく、又は、有機カルボン酸を添加し、有機カルボン酸の量が0.005〜0.05%となるようにしてもよい。有機カルボン酸としては、ギ酸酢酸プロピオン酸イタコン酸フマル酸アジピン酸等が好ましい。

0011

ポリビニルブチラール/メラミン樹脂/エポキシ樹脂の比率は、重量比で100/40〜80/10〜24とする。メラミン樹脂又はエポキシ樹脂の比率がこの範囲より小さいと、はんだ耐熱性や引きはがし強さが悪く、この範囲より大きいと、耐トラッキング性が悪い。

0012

メラミン樹脂は、未変性メラミン樹脂およびこれらをアルキルエーテル化したアルキルエーテル化メラミン樹脂などがあり、メチル化メラミン樹脂ブチル化メラミン樹脂などのアルキルエーテル化メラミン樹脂が好ましく用いられる。

0013

エポキシ樹脂は、フェノールノボラック型エポキシ樹脂クレゾールノボラック型エポキシ樹脂レゾール型エポキシ樹脂、ビスフェノール型エポキシ樹脂などのフェノール類グリシジルエーテルであるエポキシ樹脂(フェノール型エポキシ樹脂)や脂環式エポキシ樹脂、エポキシ化ポリブタジエン、ハロゲン化エポキシ樹脂、可撓性エポキシ樹脂、多官能エポキシ樹脂などであり、エポキシ樹脂ならばなにを用いてもかまわないが、フェノール型エポキシ樹脂、または、フェノール型エポキシ樹脂と多官能エポキシ樹脂との混合物、あるいはエポキシ化ポリブタジエンが、はんだ耐熱性および引きはがし強さの低下がなく好ましい。また、接着剤材料は、以上の樹脂成分のほかに硬化剤硬化促進剤有機溶剤等、発明の目的達成を妨げない範囲で他の物質を配合してもよい。

0014

実施例1
遊離酸量0.002%のポリビニルブチラールに酢酸を加えて有機カルボン酸量が0.01%になるように調整した。このポリビニルブチラールを使用し、ポリビニルブチラール/メラミン樹脂/エポキシ樹脂の比率が重量比で100/60/20の接着剤を厚さ35μmの銅はくに塗布、乾燥して接着剤厚み60μmの接着剤銅はくを得た。クラフト紙に、水溶性フェノール樹脂を付着させ(樹脂付着量20%)たクラフト基材に、桐油変性率35%のレゾールフェノール樹脂を含浸付着させ(樹脂付着量合計54%)乾燥したプリプレグを得た。このプリプレグ8枚と上記接着剤つき銅はくを重ね合わせ、加熱加圧して厚さ1.6mmの両面銅張り積層板を得た。

0015

実施例2
有機カルボン酸量が0.02%になるように調整したほか実施例1と同様にして厚さ1.6mmの両面銅張り積層板を得た。

0016

実施例3
有機カルボン酸量が0.03%になるように調整したほか実施例1と同様にして厚さ1.6mmの両面銅張り積層板を得た。

0017

実施例4
有機カルボン酸量が0.03%になるように調整したほか実施例1と同様にして厚さ1.6mmの両面銅張り積層板を得た。

0018

比較例1
遊離酸量が0.002%のポリビニルブチラールを使用し、以下実施例1と同様にして厚さ1.6mmの両面銅張り積層板を得た。

0019

比較例2
有機カルボン酸量が0.07%になるように調整したほか実施例1と同様にして厚さ1.6mmの両面銅張り積層板を得た。

0020

以上得られた両面銅張り積層板の特性を表1に示す。なお、特性の試験法は次の通りである。
はんだ耐熱性:260℃に加熱されたはんだ槽に試験片を浮かべ、ふくれを生ずるまでの時間を測定。
耐トラッキング性(IEC法):銅はくをエッチングで全面除去した試験片に4mm間隔で電極を接触させ、電極間に600Vの直流電圧印加する。電極の間に30秒間隔で電解液塩化アンモニウム0.1%水溶液)を滴下し、試験面トラッキング破壊を生ずるまでの電解液滴下数を求める。
気中耐熱性:50mm角の試料を200℃の恒温槽に入れ、所定時間経過後の銅はく面、積層板面及び端面のふくれを目視により調べる。表中気中耐熱性の項で、○はふくれなし、×はふくれありを示す。

0021

発明の効果

0022

本発明によれば、有機カルボン酸が0.005〜0.05%のポリビニルブチラールを用いることにより、耐熱性、耐トラッキング性共に優れた銅張り積層板を得ることができる。

ページトップへ

この技術を出願した法人

この技術を発明した人物

ページトップへ

関連する挑戦したい社会課題

関連する公募課題

該当するデータがありません

ページトップへ

技術視点だけで見ていませんか?

この技術の活用可能性がある分野

分野別動向を把握したい方- 事業化視点で見る -

ページトップへ

おススメ サービス

おススメ astavisionコンテンツ

新着 最近 公開された関連が強い技術

この 技術と関連性が強い法人

関連性が強い法人一覧

この 技術と関連性が強い人物

関連性が強い人物一覧

この 技術と関連する社会課題

関連する挑戦したい社会課題一覧

この 技術と関連する公募課題

該当するデータがありません

astavision 新着記事

サイト情報について

本サービスは、国が公開している情報(公開特許公報、特許整理標準化データ等)を元に構成されています。出典元のデータには一部間違いやノイズがあり、情報の正確さについては保証致しかねます。また一時的に、各データの収録範囲や更新周期によって、一部の情報が正しく表示されないことがございます。当サイトの情報を元にした諸問題、不利益等について当方は何ら責任を負いかねることを予めご承知おきのほど宜しくお願い申し上げます。

主たる情報の出典

特許情報…特許整理標準化データ(XML編)、公開特許公報、特許公報、審決公報、Patent Map Guidance System データ