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技術 シールド体及び、シールド体とシールドされた回路素子の組み合わせ物

出願人 シュレーゲルシステムズ,インコーポレイテッド
発明者 ダニエルティーコートニーケニスダブリューハーマン
出願日 1996年5月10日 (24年7ヶ月経過) 出願番号 1996-140964
公開日 1997年4月22日 (23年8ヶ月経過) 公開番号 1997-107191
状態 未査定
技術分野 電場又は磁場に対する装置又は部品の遮蔽
主要キーワード 導電ファイバ 電子構成部分 遮蔽スクリーン 周波数部品 導電フィラメント 内側表面部分 幅広帯 電磁シールド体
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年4月22日)のものです。
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図面 (12)

課題

シールドされた回路とのショートを防止する機能を有する開口部の設けられた可撓性を有するシールド体及び該シールド体と回路素子組み合わせ物の提供。

解決手段

電気的な絶縁部材からなる可撓性シート30を有し、このシート30に、シールド障壁を形成し得る導電部材14を設け、この導電部材14は、絶縁領域16を形成する前記シート30のうちの少なくとも一方の表面から隔離配置されている。また、導電部材14は、別の領域において、該導電部材14に対する電気的接続のための接触領域を形成する形で、該シート30の表面に露出している。可撓性シート30は、回路12に対する実質的な包被に形成されており、この包被は開口部を有し、該開口部においては、絶縁領域及び接触領域は、回路12の部位が導電部材との接触から保護され、また導電部材が導電入出力コネクタ22に接続され得る形で選択的に配置されている。

概要

背景

接地された導電包被内に電子回路を包被することにより、該回路によって放射され、或いは該回路によって受け取られた電磁放射減衰させることが知られている。導電シールド包被は、シールドすべき周波数によって、シールド効率又は電磁放射減衰の程度に影響したり、或いは逆に影響しなかったりするような隙間を有していることがある。しかし、比較的高周波の放射を効果的に減衰するには、如何なる隙間も一様に小さくなっていなければならない。コンピュータ機器無線通信機器との関連で、クロックオシレータ多重位相閉鎖ループ(multiplying phase locked loops)及び、これに類似した回路の周波数は極めて高くなることがある。例えば、従来のパソコンにおける基本クロック速度は、普通25〜100MHzの範囲にあり、クロック速度を高くする方向へと進歩している。異なる周波数において信号を発する回路は、これら周波数を統合する形で高調波を発生させ、またこれら周波数の差周波数を発生させる。方形波からなるデータ信号及びクロック信号は高調波によっても特性が付与されてしまう。こうしてコンピュータ等は、900MHz以上に及ぶ不都合な高調波を発生することがあり、その結果、非常に厳重なシールドが必要になる。言い替えると、完全に導電的であり、しかも電磁放射を発したり、或いは電磁放射に敏感な回路のすぐそばに配置された、ほとんど隙間のない包被が必要になる。

シールドの最も一般的な形態は、箱型金属シート構造体及び、導電性のあるプラスチック部材又は被覆材のうちの、一方或いは両方から構成されている。なお、通常非導電的なプラスチックは、金属ファイバ又は金属粒子を含ませたり、金属被覆層を付着させたり、或いは導電シート及び非導電シートを重ねてプラスチック製のハウジングを被うことにより導電性をもたせることができる。このような技術は、例えば、アドエンセン他による米国特許第5,137,782号(埋設導線)、ハートによる米国特許第5,164,542号(薄板状導線遮蔽スクリーン)、カドクラによる米国特許第5,170,009号(電着コーティング)、コスケンマキ他による米国特許第5,226,210号(導電ペイントコーティング)において公知となっている。このような技術ではシールドの態様は提示してはいるが、次の場合には、その製造に手間がかかる。即ち、特に、シールドされている回路に面した内側表面を、ショートを防止するために非導電的に形成したり、また例えば、コーティングをひっかくことにより生じる隙間ができないように形成したり、更には、入射領域を十分に低減するために、十分に導電的でかつ(又は)磁気透過性のある材料で形成する必要がある場合である。最も一般的なシールドは金属シートであるが、シールドは金属化したプラスチックによって形成することもできる。AMP社から出されているクワイエットシールド(QuietShield)として知られた製品は、金属化したプラスチックと選択的に接合された絶縁層及び接着剤からなる層板を用いており、この部材が折り曲げられて箱のような形になり得るようになっている。一般的に、このような製品は、前記プラスチック部材が軽量であることや、該部材を折り曲げ加工し易い点で優れている。その他、回路、構成部分、或いは金属シールド障壁に直接、絶縁プラスチックコーティングを貼り付けることも可能である。ラシック他による米国特許第4,670,347号においては、絶縁部材金属インク層と共に層状に重ねられている。また、チットウッド他による米国特許第5,166,864号、又はクノ他による日本の平成2年特許出願第77276号(1991年12月6日公開)においては、絶縁シールド部材は、構成部分と共に配置された回路カード上に直接取り付けられている。これにより導電部材は構成部分上に配置され、これは半永久的なものとなっている。

1993年12月12日に出願され、本件出願と同一権利者による米国特許出願SN08/168,939号によると、シールドは、電磁シールドに必要なだけの低い抵抗率、即ち1/10〜1/102Ω/□或いはそれ以下の値の抵抗率を提供するのに十分な、金属シート或いは導電ファイバのような導電性部材が埋め込まれた、可撓性のある非導電的包被の形で好適に提供されており、この包被はシールドされた回路に面した非導電面を有している。この包被は柔軟な可撓性シールド袋に形成されており、シールドされた回路の周りに配置されている。そして、開口方向に伸延したシールドされたネックの形の開口部が、包被の境界を横切る入出力導体用に設けられるようになっている。この包被は、例えば、該包被内に含まれた電子機器上の接地部、或いは入出力コネクタ等の接地点に接地されている。回路カード実装部の永久的特性として静電気放電に対する保護を設けることが知られている。例えば、キクによる米国特許第5,005,106号では、上述したような構成が、集積回路バンクカード又はスマートカードの回路を静電気放電から保護し、しかも該回路と共にプラスチックハウジング内に存在するようになっている。このユニットは内蔵されたものとなっており、そのため該静電放電部材は、回路の操作や実装のその他の態様に干渉しない。この放電保護構造は、影響を受ける回路を包囲する形の完全なる包被には形成されない。キクは、電磁干渉に対するシールドにおいて必要とされるような高い導電性を有した埋め込み部材ではなく、むしろ極力小さな導電性をもったフィルムを使用している。伸延ネックやアクセス開口部等のような、導体を通すための手段、或いは回路素子アクセスするための手段は何も設けられていない。

無線周波数シールドに、導体が通過し得る開口部を設けることが知られている。カーレイによる米国特許第3,383,455号では、シールドされるべき電子構成部分封入する、金属メッシュにより構成された伸延スリーブの形の無線周波数シールドが開示されている。絶縁はとめが装着されたスリーブには小さな開口部が設けられており、該開口部が、前記構成部分から伸びているリード線に対する出口を提供している。前記はとめは、機械的振動によりリード線とスリーブとの間で運動が生じた際における、該リード線に対する磨滅防止を提供していると思われる。前記リード線は、絶縁はとめによって前記スリーブから隔離されているので、該スリーブは、前記リード線と電気的に接続されることは絶対にないようになっている。前記はとめは環状の開口部を有しており、いくつかの円形導体が、前記リード線とはとめとの間に隙間をあけた形でこの開口部を通過している。しかし、このタイプの構成では、高周波シールドの用途において大幅な減衰を提供するようにはなっていない。モレット他による米国特許第4,785,136号では、コンピュータのターミナルに対するEMIシールドカバーが開示されている。このシールドカバーは、導電構造シートから形成されている。この導電シートは、再閉鎖自在な上・下タブを有した開口部を有しており、これにより1つ以上のケーブルが前記シートを通過するための手段が提供されている。モレットは、前記導電シートが、接地や或いは前記ケーブルのシールド層に絶対に接続されることがないという点でカーレイと一致している。

概要

シールドされた回路とのショートを防止する機能を有する開口部の設けられた可撓性を有するシールド体及び該シールド体と回路素子の組み合わせ物の提供。

電気的な絶縁部材からなる可撓性シート30を有し、このシート30に、シールド障壁を形成し得る導電部材14を設け、この導電部材14は、絶縁領域16を形成する前記シート30のうちの少なくとも一方の表面から隔離配置されている。また、導電部材14は、別の領域において、該導電部材14に対する電気的接続のための接触領域を形成する形で、該シート30の表面に露出している。可撓性シート30は、回路12に対する実質的な包被に形成されており、この包被は開口部を有し、該開口部においては、絶縁領域及び接触領域は、回路12の部位が導電部材との接触から保護され、また導電部材が導電入出力コネクタ22に接続され得る形で選択的に配置されている。

目的

高い利得、高周波のもとでの操作、電磁結合又は静電結合に対して導電的な構成部分及び構成の使用等により、回路が敏感になることがある。同様な状況により、回路には、不都合な高周波電磁放射を行うといった特性が与えられることがある。このような状況において偶発的なEMIの発生を低減させるには、例えば静電磁放電(ESD)からダメージを受けないように保護するのに必要とされるよりも更に一層導電性の高い包被内に配置された、十分に導電性のある部材が必要になる。最近の多くの回路における操作上の周波数及び特徴を考慮するならば、EMI用の合理的かつ十分なシールドは、30MHz〜1.0GHz以上の周波数帯に亙って、少なくとも放射を50〜60dB減衰させるものとなるであろう。これを達成するため、シールドは実質的に連続的である必要があり、しかもシールドされる回路をすぐ近くで完全に包囲しなければならない。即ち、閉鎖された高い導電性を有した包被を形成しなければならない。静電気放電包装は、10〜1012Ω/□の表面抵抗率において静電荷を放出できる程度に十分導電的であればよいが、偶発的なEMIの発生を減衰させるための電磁シールドは1/10〜1/107Ω/□の表面抵抗率である。少なくとも部分的には、可撓性のある袋状になった包被の形に形成され、しかも硬い金属シートによる板及び(又は)箱からなるシールドと同じように高い導電性をもった可撓性シートを提供することが望ましい。また、包被の境界を横切る入出力コネクタに対する導電的シールを可能とするガスケットを提供することが望ましい。

そこで本発明は上記事情に鑑み、非常に低い抵抗の可撓性導電シートと、少なくとも内側表面部分に沿って形成された電気的な表面絶縁体及び前記シートを偶発的なEMIの発生を低減させるための障壁に最適にかつ実質的に形成し得る手段を有する電磁シールド体を提供することを目的とする。また、可撓性導電シートの形であり、少なくとも内側表面部分に沿って絶縁部が形成された高周波電磁シールド体及び、固定されたり、硬かったり、或いは表面がある形に従ったシールド構造体となることなく回路をシールドすることができる、電気的に連続した可撓性包被の形に前記シートを形成する手段を提供することが本発明の目的である。更に本発明の別の目的は、シールド境界を通ったアクセス及び(又は)導体の通過が必要な装置に対するシールドを、シールド境界において極力隙間を形成しない形で容易にすることである。更に本発明の別の目的は、コネクタの接地部とシートとの電気的接続を容易にすることにより、シールド部材からなる前記シートを通過する接地され又はシールドされたコネクタにおけるシールドを提供することである。また本発明の別の目的は、表裏両面に導電領域及び絶縁領域が選択的に形成されている可撓性導電シートの形の高周波電磁シールドを提供することである。また本発明の別の目的は、開口部を有した少なくとも1つの導電領域であり、該開口部の縁端部が該導電領域から隔離されている形で形成された、導電領域を有した可撓性導電シートの形の高周波電磁シールドを提供することである。なお、前記縁端部は、前記シールドが、回路上の電気的構成要素に対してショートを起こすことを防止するリップ部を設ける形で絶縁処理されているものとする。また本発明の別の目的は、安価で、かつシールドに効果的な、しかも軽量かつコンパクトで、コンピュータや通信機器のようなポータブル電気製品に対して適したシールド構造体を提供することである。

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
3件

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請求項1

電気的な絶縁部材からなる可撓性シートを有し、該可撓性シートと実質的に同一の広がりをもち、かつシールド障壁を形成し得る導電部材を設け、前記導電部材は、前記可撓性シートのうちの少なくとも一方の側の領域上の該可撓性シートのうちの少なくとも一方の表面から隔離配置されると共に、これにより絶縁領域が形成されており、前記導電部材は、前記可撓性シートのうちの別の領域上で、該導電部材に対する電気的接続のための接触領域を形成する形で該可撓性シートの表面に露出されており、前記可撓性シートは、回路素子に対する包被を実質的に形成しており、前記包被は開口部を有し、前記開口部においては、前記絶縁領域及び前記接触領域は、前記回路素子の部位が前記導電部材との接触から保護され、また前記導電部材が導電体に接続され得る形で選択的に配置されている電磁シールド体

請求項2

前記絶縁領域は、前記回路素子の前記部位を前記導電部材との接触から保護し得る形で、前記開口部の周囲に沿って伸びた形の所定の幅をもった絶縁リップを有した請求項1記載のシールド体

請求項3

前記可撓性シートは、前記開口部と対応した形のフランジを有し、前記接触領域の一部は、前記フランジ上に配置されている請求項1記載のシールド体。

請求項4

前記フランジは、弾性的に圧縮自在な導電ガスケットに形成されている請求項3記載のシールド体。

請求項5

前記ガスケットは、少なくとも部分的には、前記可撓性シートのうち前記開口部に隣接した部分を折り曲げた形で形成されている請求項4記載のシールド体。

請求項6

前記ガスケットは内部に弾性コアを有しており、前記可撓性シートは、前記接触領域を弾性的に保ち得る形で、該弾性コアの周りに折り返されている請求項5記載のシールド体。

請求項7

前記可撓性シートは、少なくとも1つの継ぎ目を介して、中空な包被の形に形成されており、前記導電部材を前記継ぎ目を横切る形で接続する手段を有する請求項1記載のシールド体。

請求項8

前記導電部材は、前記絶縁面とは背向した前記包被の導電側に露出されており、前記継ぎ目は、前記可撓性シートの隣接する部位の前記導電側が重なった形で形成される折り目を有する請求項7記載のシールド体。

請求項9

前記開口部は、前記シールド障壁を横切るための導体を有した電気的コネクタの周りに係合する形で設けられている請求項1記載のシールド体。

請求項10

前記電気的コネクタは外部導電シールドを有しており、前記接触領域は、前記シールド障壁を前記コネクタに沿って連続させるために前記外部導電シールドに対して向いた形で配置されている請求項9記載のシールド体。

請求項11

シールド体及びシールドされた回路素子からなる組み合わせ物であり、前記シールド体は電気的な絶縁部材からなる可撓性シートを有し、該可撓性シートと実質的に同一の広がりをもち、かつシールド障壁を形成し得る導電部材を設け、前記導電部材は、前記可撓性シートのうちの少なくとも一方の側の領域上の該可撓性シートのうちの少なくとも一方の表面から隔離配置されると共に、これにより絶縁領域が形成されており、前記導電部材は、前記可撓性シートのうちの別の領域上で、該導電部材に対する電気的接続のための接触領域を形成する形で、該可撓性シートの表面に露出されており、前記可撓性シートは、前記回路素子に対する包被を実質的に形成しており、前記包被は開口部を有し、前記開口部においては、前記絶縁領域及び前記接触領域は、前記回路素子の部位が前記導電部材との接触から保護され、また前記導電部材が導電体に接続され得る形で選択的に配置されていることを特徴とする。

請求項12

前記絶縁領域は、前記回路素子の前記部位を前記導電部材との接触から保護し得る形で、前記開口部の周囲に沿って伸びた所定の幅をもった絶縁リップを有する請求項11記載の組み合わせ物。

請求項13

前記可撓性シートは、前記開口部と対応した形のフランジを有し、前記接触領域の一部は、前記フランジ上に配置されている請求項11記載の組み合わせ物。

請求項14

前記フランジは、弾性的に圧縮自在な導電ガスケットに形成されている請求項13記載の組み合わせ物。

請求項15

前記ガスケットは、少なくとも部分的には、前記可撓性シートのうち前記開口部に隣接した部分を折り曲げた形で形成されている請求項14記載の組み合わせ物。

請求項16

前記ガスケットは内部に弾性コアを有しており、前記可撓性シートは、前記接触領域を弾性的に保ち得る形で、該弾性コアの周りに折り返されている請求項15記載の組み合わせ物。

請求項17

前記可撓性シートは、少なくとも1つの継ぎ目を介して、中空な包被の形に形成されており、前記導電部材を前記継ぎ目を横切る形で接続する手段を有する請求項11記載の組み合わせ物。

請求項18

前記導電部材は、前記絶縁面とは背向した前記包被の導電側に露出されており、前記継ぎ目は、前記可撓性シートの隣接する部位の前記導電側が重なった形で形成される折り目を有する請求項17記載の組み合わせ物。

請求項19

前記開口部は、前記シールド障壁を横切るための導体を有した電気的コネクタの周りに係合する形で設けられている請求項11記載の組み合わせ物。

請求項20

前記電気的コネクタは外部導電シールドを有しており、前記接触領域は、前記シールド障壁を前記コネクタに沿って連続させるために前記外部導電シールドに対して向いた形で配置されている請求項19記載の組み合わせ物。

技術分野

0001

本発明は、回路外被組立部品に関連した電磁妨害雑音(即ち、EMI)の伝播を防止するためのシールドにおける改良品であり、EMIの発生源又はEMIに影響され易い回路を柔軟に包み込み、これにより高周波エネルギがシールド境界を通過することを防止する、可撓性導電シート部材を用いるタイプのシールド体及び、シールド体とシールドされた回路素子組み合わせ物に関する。

背景技術

0002

接地された導電包被内に電子回路を包被することにより、該回路によって放射され、或いは該回路によって受け取られた電磁放射減衰させることが知られている。導電シールド包被は、シールドすべき周波数によって、シールド効率又は電磁放射減衰の程度に影響したり、或いは逆に影響しなかったりするような隙間を有していることがある。しかし、比較的高周波の放射を効果的に減衰するには、如何なる隙間も一様に小さくなっていなければならない。コンピュータ機器無線通信機器との関連で、クロックオシレータ多重位相閉鎖ループ(multiplying phase locked loops)及び、これに類似した回路の周波数は極めて高くなることがある。例えば、従来のパソコンにおける基本クロック速度は、普通25〜100MHzの範囲にあり、クロック速度を高くする方向へと進歩している。異なる周波数において信号を発する回路は、これら周波数を統合する形で高調波を発生させ、またこれら周波数の差周波数を発生させる。方形波からなるデータ信号及びクロック信号は高調波によっても特性が付与されてしまう。こうしてコンピュータ等は、900MHz以上に及ぶ不都合な高調波を発生することがあり、その結果、非常に厳重なシールドが必要になる。言い替えると、完全に導電的であり、しかも電磁放射を発したり、或いは電磁放射に敏感な回路のすぐそばに配置された、ほとんど隙間のない包被が必要になる。

0003

シールドの最も一般的な形態は、箱型金属シート構造体及び、導電性のあるプラスチック部材又は被覆材のうちの、一方或いは両方から構成されている。なお、通常非導電的なプラスチックは、金属ファイバ又は金属粒子を含ませたり、金属被覆層を付着させたり、或いは導電シート及び非導電シートを重ねてプラスチック製のハウジングを被うことにより導電性をもたせることができる。このような技術は、例えば、アドエンセン他による米国特許第5,137,782号(埋設導線)、ハートによる米国特許第5,164,542号(薄板状導線遮蔽スクリーン)、カドクラによる米国特許第5,170,009号(電着コーティング)、コスケンマキ他による米国特許第5,226,210号(導電ペイントコーティング)において公知となっている。このような技術ではシールドの態様は提示してはいるが、次の場合には、その製造に手間がかかる。即ち、特に、シールドされている回路に面した内側表面を、ショートを防止するために非導電的に形成したり、また例えば、コーティングをひっかくことにより生じる隙間ができないように形成したり、更には、入射領域を十分に低減するために、十分に導電的でかつ(又は)磁気透過性のある材料で形成する必要がある場合である。最も一般的なシールドは金属シートであるが、シールドは金属化したプラスチックによって形成することもできる。AMP社から出されているクワイエットシールド(QuietShield)として知られた製品は、金属化したプラスチックと選択的に接合された絶縁層及び接着剤からなる層板を用いており、この部材が折り曲げられて箱のような形になり得るようになっている。一般的に、このような製品は、前記プラスチック部材が軽量であることや、該部材を折り曲げ加工し易い点で優れている。その他、回路、構成部分、或いは金属シールド障壁に直接、絶縁プラスチックコーティングを貼り付けることも可能である。ラシック他による米国特許第4,670,347号においては、絶縁部材金属インク層と共に層状に重ねられている。また、チットウッド他による米国特許第5,166,864号、又はクノ他による日本の平成2年特許出願第77276号(1991年12月6日公開)においては、絶縁シールド部材は、構成部分と共に配置された回路カード上に直接取り付けられている。これにより導電部材は構成部分上に配置され、これは半永久的なものとなっている。

0004

1993年12月12日に出願され、本件出願と同一権利者による米国特許出願SN08/168,939号によると、シールドは、電磁シールドに必要なだけの低い抵抗率、即ち1/10〜1/102Ω/□或いはそれ以下の値の抵抗率を提供するのに十分な、金属シート或いは導電ファイバのような導電性部材が埋め込まれた、可撓性のある非導電的包被の形で好適に提供されており、この包被はシールドされた回路に面した非導電面を有している。この包被は柔軟な可撓性シールド袋に形成されており、シールドされた回路の周りに配置されている。そして、開口方向に伸延したシールドされたネックの形の開口部が、包被の境界を横切る入出力導体用に設けられるようになっている。この包被は、例えば、該包被内に含まれた電子機器上の接地部、或いは入出力コネクタ等の接地点に接地されている。回路カード実装部の永久的特性として静電気放電に対する保護を設けることが知られている。例えば、キクによる米国特許第5,005,106号では、上述したような構成が、集積回路バンクカード又はスマートカードの回路を静電気放電から保護し、しかも該回路と共にプラスチックハウジング内に存在するようになっている。このユニットは内蔵されたものとなっており、そのため該静電放電部材は、回路の操作や実装のその他の態様に干渉しない。この放電保護構造は、影響を受ける回路を包囲する形の完全なる包被には形成されない。キクは、電磁干渉に対するシールドにおいて必要とされるような高い導電性を有した埋め込み部材ではなく、むしろ極力小さな導電性をもったフィルムを使用している。伸延ネックやアクセス開口部等のような、導体を通すための手段、或いは回路素子にアクセスするための手段は何も設けられていない。

0005

無線周波数シールドに、導体が通過し得る開口部を設けることが知られている。カーレイによる米国特許第3,383,455号では、シールドされるべき電子構成部分封入する、金属メッシュにより構成された伸延スリーブの形の無線周波数シールドが開示されている。絶縁はとめが装着されたスリーブには小さな開口部が設けられており、該開口部が、前記構成部分から伸びているリード線に対する出口を提供している。前記はとめは、機械的振動によりリード線とスリーブとの間で運動が生じた際における、該リード線に対する磨滅防止を提供していると思われる。前記リード線は、絶縁はとめによって前記スリーブから隔離されているので、該スリーブは、前記リード線と電気的に接続されることは絶対にないようになっている。前記はとめは環状の開口部を有しており、いくつかの円形導体が、前記リード線とはとめとの間に隙間をあけた形でこの開口部を通過している。しかし、このタイプの構成では、高周波シールドの用途において大幅な減衰を提供するようにはなっていない。モレット他による米国特許第4,785,136号では、コンピュータのターミナルに対するEMIシールドカバーが開示されている。このシールドカバーは、導電構造シートから形成されている。この導電シートは、再閉鎖自在な上・下タブを有した開口部を有しており、これにより1つ以上のケーブルが前記シートを通過するための手段が提供されている。モレットは、前記導電シートが、接地や或いは前記ケーブルのシールド層に絶対に接続されることがないという点でカーレイと一致している。

発明が解決しようとする課題

0006

高い利得、高周波のもとでの操作、電磁結合又は静電結合に対して導電的な構成部分及び構成の使用等により、回路が敏感になることがある。同様な状況により、回路には、不都合な高周波電磁放射を行うといった特性が与えられることがある。このような状況において偶発的なEMIの発生を低減させるには、例えば静電磁放電(ESD)からダメージを受けないように保護するのに必要とされるよりも更に一層導電性の高い包被内に配置された、十分に導電性のある部材が必要になる。最近の多くの回路における操作上の周波数及び特徴を考慮するならば、EMI用の合理的かつ十分なシールドは、30MHz〜1.0GHz以上の周波数帯に亙って、少なくとも放射を50〜60dB減衰させるものとなるであろう。これを達成するため、シールドは実質的に連続的である必要があり、しかもシールドされる回路をすぐ近くで完全に包囲しなければならない。即ち、閉鎖された高い導電性を有した包被を形成しなければならない。静電気放電包装は、10〜1012Ω/□の表面抵抗率において静電荷を放出できる程度に十分導電的であればよいが、偶発的なEMIの発生を減衰させるための電磁シールドは1/10〜1/107Ω/□の表面抵抗率である。少なくとも部分的には、可撓性のある袋状になった包被の形に形成され、しかも硬い金属シートによる板及び(又は)箱からなるシールドと同じように高い導電性をもった可撓性シートを提供することが望ましい。また、包被の境界を横切る入出力コネクタに対する導電的シールを可能とするガスケットを提供することが望ましい。

0007

そこで本発明は上記事情に鑑み、非常に低い抵抗の可撓性導電シートと、少なくとも内側表面部分に沿って形成された電気的な表面絶縁体及び前記シートを偶発的なEMIの発生を低減させるための障壁に最適にかつ実質的に形成し得る手段を有する電磁シールド体を提供することを目的とする。また、可撓性導電シートの形であり、少なくとも内側表面部分に沿って絶縁部が形成された高周波電磁シールド体及び、固定されたり、硬かったり、或いは表面がある形に従ったシールド構造体となることなく回路をシールドすることができる、電気的に連続した可撓性包被の形に前記シートを形成する手段を提供することが本発明の目的である。更に本発明の別の目的は、シールド境界を通ったアクセス及び(又は)導体の通過が必要な装置に対するシールドを、シールド境界において極力隙間を形成しない形で容易にすることである。更に本発明の別の目的は、コネクタの接地部とシートとの電気的接続を容易にすることにより、シールド部材からなる前記シートを通過する接地され又はシールドされたコネクタにおけるシールドを提供することである。また本発明の別の目的は、表裏両面に導電領域及び絶縁領域が選択的に形成されている可撓性導電シートの形の高周波電磁シールドを提供することである。また本発明の別の目的は、開口部を有した少なくとも1つの導電領域であり、該開口部の縁端部が該導電領域から隔離されている形で形成された、導電領域を有した可撓性導電シートの形の高周波電磁シールドを提供することである。なお、前記縁端部は、前記シールドが、回路上の電気的構成要素に対してショートを起こすことを防止するリップ部を設ける形で絶縁処理されているものとする。また本発明の別の目的は、安価で、かつシールドに効果的な、しかも軽量かつコンパクトで、コンピュータや通信機器のようなポータブル電気製品に対して適したシールド構造体を提供することである。

課題を解決するための手段

0008

これら及びその他の目的は、装置のハウジング内で少なくとも部分的に回路カードを包囲する形の可撓性シートを用いることにより、本発明に基づいた電磁妨害雑音に対するシールドが行なわれたポータブルコンピュータのような電子装置において達成される。前記可撓性シートは少なくとも部分的なシールド包被を形成しており、そしてそれは、電気的に絶縁された可撓性シート及び、金属シート或いは前記可撓性シートに埋設された導電ファイバなどの導電部材からなる少なくとも1つの領域を有している。これにより、前記可撓性シートは、前記シートのうち一方の面又は両方の面において絶縁領域及び導電領域を形成している。前記絶縁シートは、熱可塑性ポリマ、例えば、ポリエチレンポリエチレンテレフタレートポリ塩化ビニル等のように十分な可撓性を有し、柔軟な袋状の包被を形成し得るもので構成されてもよい。前記導電材料は、単元素金属又は合金、金属化されたポリマスクリーンワイヤメッシュ、織られ或いは編まれた導電性のあるフィラメント(例えば、シングルフィラメントワイヤ又は、マルチフィラメントワイヤ又は、導電的にコーティングされたファイバ)、織ワイヤ、金属ファイバ、合金ファイバ、金属化ナイロンファイバ、導電的織物等から構成されていてもよい。前記導電的な本体又はその部分は、1/10〜1/102Ω/□の抵抗率をもつように十分に稠密になっている。前記シートは、少なくとも部分的に中空な包被を形成している。この包被は、好ましくは可撓性があり、例えば導電ファイバを接合させる形で十分にヒートシールを行うと共に、必要に応じて該シールの外側を打ち抜くことにより、継ぎ目を横切る形で該導電ファイバが電気的に接続された形の包被となっている。

0009

本発明の特徴となる点について述べると、導電的EMIシールドガスケットが前記包被に一体的に設けられており、該ガスケットにより、シールド障壁を通過する如何なる開口部、コネクタ、導体等の周辺においてもシールドを形成することができるように前記シールド包被を更に導電的な部材に固定し得る手段が提供されている。前記導電的ガスケットは、前記可撓性シートの縁端部を弾性手段の周りに折り返すことにより形成され得るようになっており、これにより導電ファイバのうち少なくとも1つの領域は、導電ガスケットが接合される導電体に向いている。前記弾性手段は、前記可撓性シートに接続された一体的なEMIガスケットを形成する形で、電気的に絶縁された該可撓性シートにより設けられることもできる。また、前記弾性手段或いはガスケットは、部分的には、ポリウレタンフォームコア等のような弾性部材を挿入する形で設けられ得るようになっており、前記シートは、実装された際に、導電的なハウジングの表面との間で押圧圧縮されるようになっている。1つの実施例として、前記ガスケットは、可撓性シートの幅広帯状片から形成されている。この幅広帯状片は、ポリウレタンフォームコアを封入する形で折り返されている。そして、前記可撓性シートには、ヒートシールが施され、或いは該シート自体が重ね合わされており、これにより上述したフォームの封入が完全なものとなるようになっており、ガスケットは、前記可撓性包被と一体的に構成されている。これらの結合された可撓性を有する包被、埋め込まれたファイバ及びフォームコアは、必要に応じて所望の形に打ち抜かれ得るようになっている。前記ガスケットは、電気的接地を必要とした入出力コネクタと、前記導電シート部材の埋め込まれたファイバとの間の物理的接触を提供している。実際には、前記ガスケットは、フォームコアを圧縮する形で前記コネクタ又はその他の導電面に対して強く押圧される。その結果、その反作用の力が、前記可撓性シート及び埋め込まれたファイバを、金属の入出力コネクタシールド等に対して押圧し、良好でかつ連続的な電気的接触が実現される。

0010

以上のように本発明は、低抵抗の可撓性シールドシートに関するものである。なお、該可撓性シールドシートは、少なくとも部分的には包被の形に形成されており、該包被は、ポータブルコンピュータ等のような装置において、内蔵された回路組立品をシールドするために、或いは該回路組立品の一部を形成する組立部品をシールドするために実装され得るようになっている。前記シートには、表裏両面において導電領域及び絶縁領域が形成されてもよい。少なくとも1つの導電領域には、EMIエネルギを前記シートから接地に向けて排出させる手段が設けられ得るようになっている。少なくとも1つの開口部が、前記シートの導電領域に設けられ得るようになっており、該開口部は、前記回路へのアクセス及び(又は)、シールド障壁を通過して信号ライン電源ラインを通すための手段を提供している。導電部材は、前記開口部の縁端部から隔離されており、これによりこの縁端部は、前記回路上及び(又は)他の高感度な周辺領域上の電子構成要素のショートを防止する絶縁端を形成している。

0011

即ち本発明のうち第1の発明は、電気的な絶縁部材からなる可撓性シート(30)を有し、該可撓性シート(30)と実質的に同一の広がりをもち、かつシールド障壁を形成し得る導電部材(14)を設け、前記導電部材(14)は、前記可撓性シート(30)のうちの少なくとも一方の側の領域上の該可撓性シート(30)のうちの少なくとも一方の表面から隔離配置されると共に、これにより絶縁領域が形成されており、前記導電部材(14)は、前記可撓性シート(30)のうちの別の領域上で、該導電部材(14)に対する電気的接続のための接触領域を形成する形で、該可撓性シート(30)の表面に露出されており、前記可撓性シート(30)は、回路素子に対する包被を実質的に形成しており、前記包被(10)は開口部を有し、前記開口部においては、前記絶縁領域及び前記接触領域は、前記回路素子の部位が前記導電部材(14)との接触から保護され、また前記導電部材(14)が導電体(22)に接続され得る形で選択的に配置されている。

0012

また本発明のうち第2の発明は、第1の発明によるシールド体において、前記絶縁領域は、前記回路素子の前記部位を前記導電部材(14)との接触から保護し得る形で、前記開口部の周囲に沿って伸びた形の所定の幅をもった絶縁リップ(62)を有している。

0013

また本発明のうち第3の発明は、第1の発明によるシールド体において、前記可撓性シート(30)は、前記開口部と対応した形のフランジを有し、前記接触領域の一部は、前記フランジ上に配置されている。

0014

また本発明のうち第4の発明は、第3の発明によるシールド体において、前記フランジは、弾性的に圧縮自在な導電ガスケットに形成されている。

0015

また本発明のうち第5の発明は、第4の発明によるシールド体において、前記ガスケットは、少なくとも部分的には、前記可撓性シート(30)のうち前記開口部に隣接した部分を折り曲げた形で形成されている。

0016

また本発明のうち第6の発明は、第5の発明によるシールド体において、前記ガスケットは内部に弾性コア(32)を有しており、前記可撓性シート(30)は、前記接触領域を弾性的に保ち得る形で、該弾性コア(32)の周りに折り返されている。

0017

また本発明のうち第7の発明は、第1の発明によるシールド体において、前記可撓性シート(30)は、少なくとも1つの継ぎ目(24、41)を介して、中空な包被(10)の形に形成されており、前記導電部材(14)を、前記継ぎ目(24、41)を横切る形で接続する手段を有する。

0018

また本発明のうち第8の発明は、第7の発明によるシールド体において、前記導電部材(14)は、前記絶縁面とは背向した前記包被(10)の導電側に露出されており、前記継ぎ目(24、41)は、前記可撓性シート(30)の隣接する部位の前記導電側が互いに重なった形で形成される折り目を有する。

0019

また本発明のうち第9の発明は、第1の発明によるシールド体において、前記開口部は、前記シールド障壁を横切るための導体を有した電気的コネクタ(22)の周りに係合する形で設けられている。

0020

また本発明のうち第10の発明は、第9の発明によるシールド体において、前記電気的コネクタ(22)は外部導電シールドを有しており、前記接触領域は、前記シールド障壁を前記コネクタ(22)に沿って連続させるために前記外部導電シールドに対して向いた形で配置されている。

0021

また本発明のうち第11の発明は、シールド体及びシールドされた回路素子からなる組み合わせ物であり、前記シールド体は電気的な絶縁部材からなる可撓性シート(30)を有し、該可撓性シート(30)と実質的に同一の広がりをもち、かつシールド障壁を形成し得る導電部材(14)を設け、前記導電部材(14)は、前記可撓性シート(30)のうちの少なくとも一方の側の領域上の該可撓性シート(30)のうちの少なくとも一方の表面から隔離配置されると共に、これにより絶縁領域が形成されており、前記導電部材(14)は、前記可撓性シート(30)のうちの別の領域上で、該導電部材(14)に対する電気的接続のための接触領域を形成する形で、該可撓性シート(30)の表面に露出されており、前記可撓性シート(30)は、前記回路素子に対する包被を実質的に形成しており、前記包被(10)は開口部を有し、前記開口部においては、前記絶縁領域及び前記接触領域は、前記回路素子の部位が前記導電部材(14)との接触から保護され、また前記導電部材(14)が導電体(22)に接続され得る形で選択的に配置されている。

0022

また本発明のうち第12の発明は、第11の発明による組み合わせ物において、前記絶縁領域は、前記回路素子の前記部位を前記導電部材(14)との接触から保護し得る形で、前記開口部の周囲に沿って伸びた所定の幅をもった絶縁リップ(62)を有している。

0023

また本発明のうち第13の発明は、第11の発明による組み合わせ物において、前記可撓性シート(30)は、前記開口部と対応した形のフランジを有し、前記接触領域の一部は、前記フランジ上に配置されている。

0024

また本発明のうち第14の発明は、第13の発明による組み合わせ物において、前記フランジは、弾性的に圧縮自在な導電ガスケットに形成されている。

0025

また本発明のうち第15の発明は、第14の発明による組み合わせ物において、前記ガスケットは、少なくとも部分的には、前記可撓性シート(30)のうち前記開口部に隣接した部分を折り曲げた形で形成されている。

0026

また本発明のうち第16の発明は、第15の発明による組み合わせ物において、前記ガスケットは内部に弾性コア(32)を有しており、前記可撓性シート(30)は、前記接触領域を弾性的に保ち得る形で、該弾性コア(32)の周りに折り返されている。

0027

また本発明のうち第17の発明は、第11の発明による組み合わせ物において、前記可撓性シート(30)は、少なくとも1つの継ぎ目(24、41)を介して、中空な包被(10)の形に形成されており、前記導電部材(14)を前記継ぎ目(24、41)を横切る形で接続する手段を有する。

0028

また本発明のうち第18の発明は、第17の発明による組み合わせ物において、前記導電部材(14)は、前記絶縁面とは背向した前記包被(10)の導電側に露出されており、前記継ぎ目(24、41)は、前記可撓性シート(30)の隣接する部位の前記導電側が重なった形で形成される折り目を有する。

0029

また本発明のうち第19の発明は、第11の発明による組み合わせ物において、前記開口部は、前記シールド障壁を横切るための導体を有した電気的コネクタ(22)の周りに係合する形で設けられている。

0030

また本発明のうち第20の発明は、第19の発明による組み合わせ物において、前記電気的コネクタ(22)は外部導電シールドを有しており、前記接触領域は、前記シールド障壁を前記コネクタ(22)に沿って連続させるために前記外部導電シールドに対して向いた形で配置されている。

0031

なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。以下の「作用」の欄についても同様である。

0032

上記した構成により本発明のうち第1及び第11の発明では、開口部が包被(10)を貫通して該包被(10)の内外間のアクセス等を可能にし、しかも選択的に配置された絶縁領域が開口部付近の導電部材(14)と内部の回路素子とのショートを防止する。

0033

また本発明のうち第2及び第12の発明では、絶縁リップ(62)により、前記導電性部材(14)は、開口部の縁端部から隔離されるか、或いは該縁端部に隣接した絶縁表面部材によりカバーされる。

0034

また本発明のうち第3及び第13の発明では、フランジを介してシールド包被(10)を外部に対して導電的に接続する。

0035

また本発明のうち第4及び第14の発明では、フランジの圧縮による反作用により、フランジと外部との間で所定の接触圧力を得る。

0036

また本発明のうち第5及び第15の発明では、ガスケットが可撓性シート(30)の一部を利用して形成され、該ガスケット側と、該可撓性シート(30)の導電部材(14)側との間の電気的連続性が維持される。

0037

また本発明のうち第6及び第16の発明では、ガスケットの弾性コア(32)が圧縮変形する。

0038

また本発明のうち第7及び第17の発明では、シールド包被(10)の電気的連続性は継ぎ目(24、41)においても失われない。

0039

また本発明のうち第8及び第18の発明では、可撓性シート(30)の重ね合わせにより導電部材(14)の連続接続が実現される。

0040

また本発明のうち第9及び第19の発明では、開口部が、電気的コネクタ(22)の周りに係合する形で設けられ、該電気的コネクタ(22)の周りに導電的な遮蔽包被が連続形成される。

0041

また本発明のうち第10及び第20の発明では、開口部と電気的コネクタ(22)との係合は、外部導電シールドを介して導電的に行われる。

0042

以下、本発明の実施例を図面に基づき説明する。なお、これらの図面には、本発明における典型的な実施例が例示的に示されている。本発明は、例として開示されたこれら実施例に限定されるものではなく、添付された請求の範囲の中での様々な変形、改良が可能であると解釈されるべきである。図1は、本発明による薄い可撓性電磁シールド包被に包まれた回路カードの透視図、図2は、図1のII−II線による正断面図、図3は、図1のIII−III線による側断面図、図4は、本発明に関するガスケットを作る工程を示した図、図5は、本発明に関するガスケットが設けられた、打ち抜き用に作られた可撓性シートの正面図、図6は、可撓性シートが、第1及び第2フラップが設けられた包被の形に形成された別の実施例を示した図、図7は、第1及び第2フラップが折り返されて第1及び第2ガスケットを形成している状態の、図6に示す包被を示した図、図8は、図7に示す第1及び第2ガスケットの側面図、図9は、可撓性シートが開口部を有し、導電層の縁端部が、導電フラップの周りで絶縁処理されている形の別の実施例を示した図、図10は、フラップの導電層の縁端部が該フラップの下の開口部において保持された状態の、図9に示す可撓性シートの断面図、図11(a)及び図11(b)は、可撓性シートに、導電層面及び非導電層面が、該部材の互いに背向する層面及び縁端部において選択的に形成された形の別の実施例を示した図である。

0043

本発明は、包被の中への或いは包被から外への電磁放射の伝播を防止する減衰障壁を形成した可撓性シールド手段を提供している。このシールド手段は、導電部材及び非導電部材混成体からなっており、これら導電部材及び非導電部材は、該導電部材が、回路の一部又はハウジングの一部と不都合な接触を行わないように保護される形で配置されている。また、このシールド手段は、所望の位置での接触が容易になるようにできている。前記シールド部材は、EMIに対するシールドを行うための、導電材片又はファイバ又はフィラメントから構成することができ、例えば単元素金属又は合金、金属化されたポリマファイバ結合剤内における導電粒子分散物(suspensions)等のようなものから構成することができる。この部材は、通常、可撓性のある包被或いは部分的な包被に形成されており、この包被は、金属シート箱からなるものと同様にEMIに対して効果的となっている。ところで、この包被が可撓性をもち、しかも柔軟な袋又はカバー状外形に形成されていることにより、本発明によるシールドは、金属や金属化されたプラスチック等による形状の定まった箱に比べて、製作時における手間が大幅に軽減され、またコストも低減される。

0044

図1に示した実施例では、本発明によるシールド器具は、可撓性のある導電的な包被10の形に形成されており、これにより回路12がシールドされている。このシールド器具は、電気的に絶縁された、1枚の可撓性シートから形成されており、この可撓性シートは複数の導電ファイバがその中に埋め込まれた1枚のシートを有している。これら導電ファイバは十分に稠密で、かつ互いに接触した形で配置されており、従って、例えば1/10〜1/102Ω/□の抵抗率を得ている。これにより電磁妨害雑音(即ちEMI)を、30MHz〜1.0GHzの周波数帯において、50〜60dBの範囲で低減させるようになっている。導電領域14を形成している前記複数の導電ファイバは、前記可撓性シートのうち、シールドされた回路に直接面した少なくとも一つの側面、即ち絶縁領域16を形成している側面から隔離されている(図2参照)。また、これら導電ファイバは適宜な接続要素図1には図示せず)を介して回路接地18に接続されている。この接続要素は、例えば前記シールド包被を貫通した形のネジのようなものであったり、或いはこれ以外にも、前記可撓性シートの導電部が、接地されている表面又は入出力コネクタ等の外面に対して強く押しつけられた形のものであってもよい。図1に示した実施例では、2重に重ねられた前記シート及びこれに埋め込まれたファイバは、それらの縁端部において接合されて障壁10を形成している。この障壁10は、図に示すように2つ以上の側面を有し、かつ変形自在な袋状に形成されており、これにより少なくとも1つの電子回路或いは装置、即ちプリント回路カードディスクドライブパワーサプライ又はその他の組立部品、或いは(外被のなかで)コンピュータ等のような全体装置の処理部を形成する組立部品による完成品収納し得るようになっている。前記絶縁層16(図2参照)は前記電子回路に向かって内方に向けられており、しかも前記導電ファイバは、前記非導電可撓性シート16により電気的な接触が起こらないよう絶縁されているので、前記シールド包被は、前記回路素子に対して近接して配置されることができ、好ましくは前記回路素子のうちのある部分にもたれかかったり、また回路素子上を動くことができ、また電気素子から僅かな間隙を残すことができる。この構成は、変形自在なシールドバッグに似ている。実際、回路に対してシールドの導電部分14を近接して配置することは、シールドされるべき素子からの間隔がより大なるものと比較するとそのシールド効果は改善される。

0045

再び図1を参照すると、前記包被の一端には、導電入出力コネクタ22が設けられており、これにより外部の要素は、前記包まれた回路カードに対して有効に接続できるようになっている。前記包被のうち別の位置には、伸延部又はネック部(図示せず)が設けられており、これにより前記シールド包被は、該包被の外部に向かって伸延し、例えば導体(図示せず)を収納し得るようになっている。前記ネック部により、導体がハウジング内の他の要素と接続できるようになるので、例えば入出力コネクタが、装置をシールドしている導電的なハウジングの壁を通過して信号を伝送する形で配設される際には、このようなネック部は有効である。前記導電部材は、金属シート、スクリーン、ワイヤメッシュ、織られ又は編まれたワイヤ、その他の導電ファイバ又はフィラメント、織ワイヤ、金属ファイバ、合金ファイバ、金属化されたナイロンファイバ、導電性織物等であってもよい。前記導電部材は、前記可撓性シートに、導電層を形成するのに十分なだけ、かつ前記可撓性シートの可撓性を維持する程度に埋め込まれている。実施例の1つとして、この導電部材は、銀により金属化されたナイロンファイバ、例えば重量で24〜30%の銀が無電解メッキによりメッキされたものから形成された導電ファイバである。なお、銅又は銅・ニッケル合金も採用可能である(例えば、重量で40〜60%)。前記複数の導電ファイバは、1/10〜1/102Ω/□の抵抗率をもつように、互いに導電的な接触状態にある隣接したファイバが十分な割合に配置された不織フェルトを形成することが好ましい。前記シールド部材中の複数の導電ファイバ間には、小寸法の隙間しか存在していないので、前記シールド障壁は比較的高周波のエネルギを減衰させるのに効果的である。前記可撓性絶縁シートは、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等のような熱可塑性ポリマ部材であってもよい。なお、このうちポリエチレンが最も望ましい。本発明の特徴としては、前記絶縁層の熱可塑性性質により、隣接した部分が熱溶接によって互いに付着されるようになっている。それゆえ、図2に示すように、導電ファイバ等の導電部材は、前記可撓性シート及びこれに埋め込まれた導電ファイバの、互いに隣接した縁端部が出会う形で形成された、1つ以上の継ぎ目24を横切り、従ってシールド障壁を連続させる形で設けられるようになっている。前記隣接部位は、縫合接合、テープ接合、適切な導電性をもった接着剤による接着接合或いは、スロットビード手段(即ち、ジップロック"Zip-lock")のような機械的締結によって接合されてもよい。構成の一例として、前記継ぎ目24において、前記導電ファイバが電気的に接続するように、これら部材の縁端部を熱溶接することにより、これら部材の導電的性質を、継ぎ目24を横切る形で連続させることができる。これは、前記絶縁シートにおける熱可塑性の性質及び、適切な導電ファイバにより容易に実現され得るようになっている。また、導電フィラメントを前記継ぎ目を横切って電気的に接続させるには、熱処理を採用し、前記継ぎ目において前記シートを押圧して溶かすようにしてもよい。また、この継ぎ目は、該継ぎ目を横切る形で電気的接触がなされている個所の外側において、例えば打ち抜きによってトリミングされてもよい。

0046

別の実施例として、前記シートは、好ましくは圧縮を伴なった形で、剪断しヒートシールしてもよい。これにより、2つに重なったシートを一度に剪断すると同時に、前記継ぎ目に隣接した縁端部に位置した前記導電ファイバを電気的に係合接続させることができる。ホットカットにより、前記熱可塑性絶縁部材及びこれに埋め込まれた導電ファイバは、前記継ぎ目の線に沿って溶解変形するようになる。或いは、前記シートを加熱圧縮するための他の特別な方法、即ち圧縮を伴った超音波溶接法のような方法によっても、ヒートナイフを採用した場合と類似した結果を得ることが可能であろう。そして、この技術によれば、シールド包被を2つ以上の副包被に細分する形でシールド部材を形成することもできるようになる。前記絶縁シートは、好ましくは可撓性を有した薄いポリエチレンシートであり、しかし不用意な衝撃に対して耐え得る十分な厚みをもってできたシート、例えば40〜60lbs./ream(即ち、0.2〜0.3g/cm2)、好ましくは48lbs./ream(即ち、0.25g/cm2)でできたシートである。前記埋め込まれた導電部材は、例えば金属メッキされたナイロンファイバであってもよい。HClによりボンドされた(HCl bonded)銀メッキの不織ナイロンファイバは好ましいファイバ部材であり、これは例えば、シルバーセレックス(米国コネチカットノーウォークの、ジェームスリバー・ノーウォーク社の商標)等である。採用可能な別の部材としては、PBN−II(米国サウスカロライナ州グリーンビルの、ファイバウェブノースアメリカ社の商標)のような、ポイントボンドされた(point-bonded)銀メッキの不織ナイロンファイバがある。これらの部材を採用することで、加熱圧縮を行い、2つ以上の層を通して導電ファイバを電気的に接続させることにより、導電性のある継ぎ目が簡単に形成されるようになる。前記構造体は一般的に中空な可撓性包被の形に形成され、シールドされる回路カード又は他の構成要素を、柔軟に、かつ好ましくは近接して包むようになっており、しかも前記回路やハウジング等における接地箇所に接続されるようになっている。金属化されたファイバは、例えば前記金属化された不織ファイバフェルトをポリエチレン又はその他の絶縁部材と共に押出しコーティングすることにより、前記絶縁シートに埋め込まれるようになっている。

0047

図3には、可撓性シート30と、電気的接地箇所を提供している導電入出力コネクタ22との間の物理的接触が示されている。第1及び第2ガスケットが、前記可撓性シート及びこれに埋め込まれたファイバの縁端部に形成されている。接触部では、前記ガスケットは、前記導電入出力コネクタの外面に対して強く押圧されており、この押圧は例えば、図に示すように、一般的にはフランジ33による外部圧力により、フォームコア32を押圧する形で生じるようになっている。これにより生じる反作用の力は、前記可撓性シート及び埋め込まれたファイバを、前記入出力導電コネクタの外面に対して押圧するようになる。図4に示す実施例では、前記ガスケットは、ポリウレタンフォーム等の細片のようなフォームコア32を、前記可撓性シート及び埋め込まれたファイバの縁端部或いは幅広帯部に沿って配置することにより、前記可撓性シート及び埋め込まれたファイバに形成されている。前記幅広帯部は、前記フォームコアを封入する形で折り返されている。そして、前記可撓性シート及び埋め込まれたファイバは、ヒートシーリングロール33によりヒートシールされるか或いは、自らを層状に重ね合わせることにより、前記フォームの封入を完全なものとしている。更に、図5に示す重ね合わされた可撓性シート、埋め込まれたファイバ及び、フォーム体は所望の形状に打ち抜きされ得る。前記フォームは、1〜6lbs/ft3(即ち、0.016〜0.1g/cm3)の密度をもった形で、5〜60ポンド(即ち、2.3〜27kg)のILD範囲において、ポリエチレンから構成され得るようになっており、この範囲のうち極力軽いものを採用すれば、ポータブル電子装置の軽量化に適するようになっている。

0048

別の実施例として、前記ガスケットは、前記可撓性シート及び埋め込まれたファイバにおいて、ポリウレタンフォーム等の弾性コアを用いない形でも形成され得る。即ち、前記可撓性シートは、適切な圧縮自在な部材から製造され、その結果、圧縮自在な部材からなる付加的なコアを不要とするようにしてもよい。例えば、前記シートは分厚いフォームから形成されてもよい。即ち、前記シートが折り曲げられて分厚い2重の厚さのフォームが形成された際、これは圧縮自在となり、かつ該フォームの圧縮性によりガスケットを形成するようになる。本発明は、前記可撓性シートが、一端において開口した包被を通常構成しているような応用例にも適している。この場合、該一端は、好ましくは該包被の壁部の部材と一体的になるように端部に形成された導電ガスケットを介して、前記包被を他のシールド表面又は実装表面に接続するための手段を提供するように形成されている。前記「包被」は、袋の要領で、縁端部及び角隅部を形成する継ぎ目構造を有している。或いは、回路カードのような比較的薄い構成要素に対しては、前記包被は、図6乃至図8に示すように、同一平面上に存在する周辺継ぎ目に沿って接合された2つの平坦なシートによって構成されている。例えば、図6における包被40は、開口端部44における第1及び第2フラップ42を除いて、2つのシートの周部に沿った継ぎ目41を有する形で形成されている。前記フラップ42は、電気的接続をなす形で導電性のあるフランジ等(図6には図示せず)の下に接合され得るようになっている。図7に示すように、前記フラップ42は、2重の厚さに折り曲げられて、圧縮自在なガスケットの形状(これは前記フォームの圧縮自在な性質による)を提供しており、このガスケットは、2つの対向した導電性のある要素(図示せず)の間に収納され得るようになっている。これに加えて、図3での図示及び上述のように、弾性コア要素(図3では32)が、図7に示す折り曲げられたフラップ42内に設置されてもよい。こうして、前記ガスケットにより、前記包被と、シールド表面又は実装表面の間において圧縮自在な結合構造が実現する。この結合構造は、前記包被のシールド部材と、ハウジング或いは回路カードフランジ等の導電部材との間において、実質的に隙間のない電気的接続を実現するのに特に有効である。前記第1及び第2ガスケットは、該ガスケットの圧縮によって、シールド表面又は実装表面に対して押圧される。図8は、導電部材14を有した、折り返されたガスケットフラップ42の側面図であり、この導電部材14は、絶縁層16により互いに向かい合っているシート間の領域から隔離されている。この構成では、部材14は導電外表面を形成しており、前記包被の内部は絶縁されている。この可撓性包被は、前記ガスケットをクランプ締め付けることにより、或いは導電性の接着剤を介して該ガスケットを接着することにより、外部の表面に接続され得るようになっている。別の実施例では、前記ガスケットは、該ガスケットを外部装置又は外部表面等に固定するために、少なくとも1つの穴46を有した形で形成され得るようになっており、これにより留め具48が、前記ガスケットを通過し得るように、また必要ならば連続した電気的接続を実現し得るようになっている。

0049

特定の応用例において必要となるように、前記内部表面及び外部表面のうち、一方又は両方に、導電的或いは絶縁的となる領域をそれぞれ選択的に設けることも可能である。例えば、図9に示すように、装置が操作状態にあり、シールドが達成されている一方で、シールド包被を貫通したアクセス開口部を提供することが望まれることがある。図9に示すように、アクセス開口部は、前記シールド部材に切り込まれて形成されたフラップであり、好ましくは該フラップ及び開口部の縁端部は、前記シールド部材を前記回路(図9には図示せず)上の一点とショートさせるような電気的接触をなさないように保護絶縁するための手段を有した形で設けられる。このようなアクセス開口部は、例えば、コンピュータにおけるメモリーチップサポートチップアップグレードプロセッサマスコプロセッサ等のような様々な構成要素を取り除いたり或いは挿入したりするための手段として有効である。図9及び図10に示すように、3つの縁端部の周囲をカットし、4番目の縁端部において接続した形の簡易フラップ60によって前記アクセス開口部が設けられている。これら縁端部に沿った前記導電層14の、前記回路(図示せず)に対するショートを防止するために、絶縁縁端62の形で形成された手段が、図10に示すようにフラップ60の外縁端部に、或いは前記アクセス開口部の内縁端部に、或いはこれら両方に、該フラップの外周に沿って設けられ得るようになっている。そして、この絶縁縁端62は、導電層14の縁端部をカバーし、フラップ60を、前記アクセス開口部内に落とし込むことなく、実質的に導電層14の表面上に保持することにより、これら導電層14及び回路の両者が接触しないようにしている。前記絶縁縁端62は、導電層の縁端部にのみ設けることもでき、又は前記フラップ60もしくは前記アクセス開口部のうち、その上部側又は下部側の短い周辺領域上にも形成され得る。前記絶縁縁端は、シリコンによるビード、絶縁的に接着されたテープ、或いはショートを防止するための別の絶縁部材であってもよい。

0050

図11(a)及び図11(b)は、開口部の縁端部の周囲で導電層14を絶縁するための、2つの別の実施例を示している。絶縁処理は、図9及び図10に示すようなこうしたアクセス開口部にとって適切であるかもしれないが、これ以外にも、このような絶縁処理は、内側及び外側の表面のうち一方或いは両方において選択的に行うような際に必要であるかもしれない。図11(a)に示すように、絶縁部材62からなるビード部が、導電部材14の縁端表面を十分にカバーできる形で設けられている。図11(b)に示すように、グロメット状の絶縁体63が設けられており、該絶縁体63は、導電シート14の縁端部を覆ってカバーしていると共に、該導電表面14及び非導電表面16に対し、両面において重なっている。図11(b)に示すように、層16により別途に絶縁された側において、選択的に導電性のある層を設けることも望ましいかも知れない。例えば、通常、ポスト65のように一般的に示される回路素子に対する接続が、接地を行う際に望まれることがある。そして、ネジ67及びワッシャ69を用いてこのような接続を形成するのに加えて、導電層14とポスト65の間の電気的接続を、絶縁層16を通過する形で実現するためには、このような接触がなされ得るように、シールドの内側に導電領域を選択的に設けることにより、導電層14の下側又はその内側と前記ポストとの間に表面接触を実現することが更に一層望まれるかもしれない。これは、例えば絶縁部材16が、導電シート14に付着され又はこれと重ねられることにより達成され得る。そしてこれは、重ね合わせに先だって、予め絶縁部材の打ち抜きを行なって、該絶縁部材を選択的に付着させることにより、或いは適所に保持される形でフォーム又は他の絶縁部材を選択的に付着させることにより行われる。前記導電部材は、金属シート、スクリーン、ワイヤメッシュ、織られ又は編まれたワイヤ或いは、その他の導電ファイバ又はフィラメント又は繊維、織ワイヤ又は不織ワイヤ、金属ファイバ、合金ファイバ、金属化されたナイロンファイバ、導電性織物等であってもよい。前記導電部材は、少なくとも1つの導電部材の領域を形成する形で前記可撓性シートに埋め込まれている。そして、この導電部材の領域には、少なくとも1つの縁端部を有した開口部が形成されている。前記導電部材は、前記可撓性シートの可撓性を維持しつつ、導電層を形成している。前記可撓性絶縁シートは、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル等のような熱可塑性部材であってもよい。なお、このうちポリエチレンが最も望ましい。このコーティングの厚さは、コーティングの硬さ、重ねられた絶縁シートと導電部材に要求される硬さ或いは柔らかさ、絶縁シートの絶縁耐力、及び望まれるリフロー量などの様々な要因に応じて様々であってよい。例えば回路アクセス又は導体の通過のために必要な全ての開口部は、好ましくは前記可撓性シート及び埋め込まれた導電部材を所望の形状に切断することにより形成される。図9に示す開口部は、基本的に方形となっているが、勿論、その他の形状も可能であり、特別な用途においては他の形状が適切となることもある。前記導電層及び絶縁層のうち、一方又は両方の縁端部は、導電部材を覆う形で又はこれを露出させる形で、或いは可撓性絶縁シートを前記導電部材の縁端部を越えて伸延させる形で、或いはそれ以外の適切な形で選択的に配置されている。縁端部等に沿って絶縁部材を付加する代わりに、熱、押圧、超音波、熱押圧を介して前記絶縁部材を再溶出させることにより、或いは前記絶縁部材を溶流させて必要とされる縁端部を絶縁処理するための適切なその他の方法により、該縁端部に隣接した絶縁部材を再加工してもよい。この再加工の手順は、開口部周辺において露出されていた導電縁端部を単にカバーする形で、或いは電気的接触を実現するように所定の領域の絶縁部材を取り除く形で、再溶出させるなどのように選択的であってよい。再溶出作業の最中又は該作業の後、切断、導電部材又は非導電部材の添加、包被を装着し或いは形成するための接着剤の使用等のような追加的ステップがそれぞれの要求に応じて行われる。前記導電部材は1/10〜1/102Ω/□の抵抗率を得るように十分に稠密となっているので、前記導電部材から形成されたシールド包被は、少なくとも50〜60dBの範囲で、発生した高周波の電磁放射を減衰させ得るようになっている。このような放射は、典型的には、異なった周波数部品からの生成により、及びスイッチ回路リンギングの発生によって生じる高調波と同様に、コンピュータのクロック速度(例えば16〜100MHz以上)に応じて発生する。上述した部材は、30MHz〜1.0GHzの周波数帯に亙って上述したような減衰を行なうことができる。前記導電部材において残っている隙間は可撓性部材で満たされて、空隙等を低減させ、耐炎性を向上させるようにしてもよい。前記導電部材を満たすのに適した好ましい可撓性部材は、ウレタンCPEPVC、ネオプレンラテックス等である。前記可撓性絶縁部材は、前記導電部材に選択的に付着されており、この可撓性絶縁部材は、好ましくは難燃性を有し、100C°までの耐熱性があり、しかも2〜10ミルの厚さで、約2500ボルトの絶縁耐力をもったシートとなっている。

0051

上述したような前記シールド包被は、一体的で、好ましくは圧縮可能で、導電的なフラップ又は、電気的接続のための周辺部ガスケットを有していてもよい。或いは、該シールド包被は、電気的接続を維持するのに適切な、他のガスケット、導電的な接着剤、締め付け手段等と共に使用されてもよい。本発明は、上述したいくつかの例により開示されているので、本発明の更なる変形は当業者にとっては自明のものである。本発明は、ここに説明された実施態様に限定されるべきものではなく、従って、本発明の範囲、即ち排他権利が請求される範囲を評価するには上述した適切な実施例を考察するよりも、添付された請求項を参照しなければならない。

発明の効果

0052

以上説明したように本発明のうち第1の発明は、電気的な絶縁部材からなる可撓性シート30等の可撓性シートを有し、該可撓性シートと実質的に同一の広がりをもち、かつシールド障壁を形成し得る導電部材14等の導電部材を設け、前記導電部材は、前記可撓性シートのうちの少なくとも一方の側の領域上の該可撓性シートのうちの少なくとも一方の表面から隔離配置されると共に、これにより絶縁領域16が形成されており、前記導電部材は、前記可撓性シートのうちの別の領域上で、該導電部材に対する電気的接続のための接触領域を形成する形で、該可撓性シートの表面に露出されており、前記可撓性シートは、回路素子に対する包被を実質的に形成しており、前記包被は開口部を有し、前記開口部においては、前記絶縁領域及び前記接触領域は、前記回路素子の部位が前記導電部材との接触から保護され、また前記導電部材が導電入出力コネクタ22等の導電体に接続され得る形で選択的に配置されている。可撓性導電シート部材は、開口部にガスケット等を組み合わせたり、又はこのようなガスケットを形成することができる。このガスケットは、ハウジング又は背面パネルのような対向する導電要素に対して導電的にシールすることができる。これは、開口部の周囲、例えばその他の多くの例が可能であるが、シールド境界を横切る入出力コネクタ等の周囲などを導電的にシールした包被を維持するのに有効である。このシート部材は、該シート部材の表裏両面のうちの一方の面において、露出した導電面が形成され得るようになっており、他方の面は、シールドされた回路との接触によりショートが起きないように絶縁されている。なお、ある目的を達成するためには、導電領域と絶縁領域が、前記シートの両面に選択的に設けられていることが望ましいこともある。例えば、前記シート部材のうち、少なくとも一方の側に露出した導電性表面を介して、1つ以上の電子装置や該シートによりシールドされた回路やシールド境界を横切っているコネクタを接触させるために、典型的な例としては回路接地への接続をなすために、積極的な接続を実現することができる。前記シートは、ノート型或いは手のひらサイズのポータブル・コンピュータやディスクドライブ、パワーサプライ、そして内部の回路組立部品プリント基板、更には信号又は電源用の導体がシールド境界を通過する形の同様なコンパクト電子機器に限らず様々なタイプの電子回路をシールドするのに向いている。本発明により、略連続的で、かつ実質的に隙間のない包被が製作され、最近の電子装置により発生する比較的高周波のエネルギをシールドするために好適に使用され得るようになる。また本発明によれば、前記包被を貫通して該包被の内外間のアクセス等を可能にする開口部が設けられており便利である。そして、この開口部では、回路素子の部位が導電部材と接触しないように、また導電部材が導電体に接続され得るようになっていることにより、本発明では前記開口部を設けたにもかかわらず、回路素子の部位に対するショートなどの不都合が防止され、しかも導電部材による電気的連続性を前記開口部においても失うことなく適切なシールドが行える。

0053

また本発明のうち第2の発明は、第1の発明によるシールド体において、前記絶縁領域は、前記回路素子の前記部位を前記導電部材との接触から保護し得る形で、前記開口部の周囲に沿って伸びた形の所定の幅をもった絶縁縁端62等の絶縁リップを有している。上述したように、前記シート部材には、導電領域を貫通してアクセスするための開口部が1つ以上形成され得るようになっており、例えば該シート部材には、該開口部において、該シート部材における穴に覆い被さった導電性のフラップが設けられている。このような開口部の場合には、該開口部を包囲する形で絶縁リップが設けられるようになっている。この絶縁リップにより、前記導電性部材は、開口部の縁端部から隔離されるか、或いは該縁端部に隣接した絶縁表面部材によりカバーされ得るようになっている。従って、この絶縁リップにより前記開口部に隣接する形のショートが防止され都合がよい。

0054

また本発明のうち第3の発明は、第1の発明によるシールド体において、前記可撓性シートは、前記開口部と対応した形のフランジを有し、前記接触領域の一部は、前記フランジ上に配置されているので、本発明によると、第1の発明による効果に加えて、このフランジを介してシールド体を、外部に対して導電的に接続することができ都合がよい。

0055

また本発明のうち第4の発明は、第3の発明によるシールド体において、前記フランジは、弾性的に圧縮自在な導電ガスケットに形成されているので、本発明によると、第3の発明による効果に加えて、前記フランジの圧縮による反作用により、フランジと外部との間で所定の接触圧力を得ることができ、これらの接合箇所では実質的に隙間のない電気的接続が実現する。

0056

また本発明のうち第5の発明は、第4の発明によるシールド体において、前記ガスケットは、少なくとも部分的には、前記可撓性シートのうち前記開口部に隣接した部分を折り曲げた形で形成されているので、第4の発明による効果に加えて、ガスケットが可撓性シートの一部を利用して形成されるので、該ガスケット側と、該可撓性シートの導電部材側との間の電気的連続性が維持されやすく都合がよい。

0057

また本発明のうち第6の発明は、第5の発明によるシールド体において、前記ガスケットは内部にフォームコア32等の弾性コアを有しており、前記可撓性シートは、前記接触領域を弾性的に保ち得る形で、該弾性コアの周りに折り返されている。即ち、ガスケットは、弾性コアを圧縮する形で導電体に対して押圧されるようになるが、この際、弾性コアにより、ガスケットの導電体に対する押圧は効果的に行われる。従って、第5の発明による効果に加えて、ガスケットと導電体の間における良好な電気的接触が実現される。

0058

また本発明のうち第7の発明は、第1の発明によるシールド体において、前記可撓性シートは、少なくとも1つの継ぎ目24、41等の継ぎ目を介して、中空な包被の形に形成されており、前記導電部材を、前記継ぎ目を横切る形で接続する手段を有しているので、該シールド体の電気的連続性は継ぎ目においても失われず、第1の発明による効果に加えて、より高性能のシールドが実現する。

0059

また本発明のうち第8の発明は、第7の発明によるシールド体において、前記導電部材は、前記絶縁面とは背向した前記包被の導電側に露出されており、前記継ぎ目は、前記可撓性シートの隣接する部位の前記導電側が互いに重なった形で形成される折り目を有するので、可撓性シートの重ね合わせにより導電部材の連続接続が実現されるので、第7の発明による効果に加えて、製作が簡単となり都合がよい。

0060

また本発明のうち第9の発明は、第1の発明によるシールド体において、前記開口部は、前記シールド障壁を横切るための導体を有した導電入出力コネクタ22等の電気的コネクタの周りに係合する形で設けられているので、第1の発明による効果に加えて、本発明によるシールド体は、該シールド体の内外間を電気的に貫通連絡した電気的コネクタを有した形で設けられ都合がよいばかりでなく、前記開口部が、該電気的コネクタの周りに係合する形で設けられていることにより、該電気的コネクタの周りに導電的な遮蔽包被が連続形成されるので都合がよい。

0061

また本発明のうち第10の発明は、第9の発明によるシールド体において、前記電気的コネクタは外部導電シールドを有しており、前記接触領域は、前記シールド障壁を前記コネクタに沿って連続させるために前記外部導電シールドに対して向いた形で配置されているので、第9の発明による効果に加えて、前記開口部と電気的コネクタとの係合は、外部導電シールドを介して導電的に行われるので、該電気的コネクタの周りにおける遮蔽包被の電気的連続性は更に一層向上する。また、前記導電部材に対する接地は、該外部導電シールドを介して行うことができるので、シールド包被用の接地を別個に設ける必要がなく便利である。

0062

また本発明のうち第11の発明は、シールド体及びシールドされた回路等からなる組み合わせ物であり、前記シールド体は電気的な絶縁部材からなる可撓性シートを有し、該可撓性シートと実質的に同一の広がりをもち、かつシールド障壁を形成し得る導電部材を設け、前記導電部材は、前記可撓性シートのうちの少なくとも一方の側の領域上の該可撓性シートのうちの少なくとも一方の表面から隔離配置されると共に、これにより絶縁領域が形成されており、前記導電部材は、前記可撓性シートのうちの別の領域上で、該導電部材に対する電気的接続のための接触領域を形成する形で、該可撓性シートの表面に露出されており、前記可撓性シートは、前記回路素子に対する包被を実質的に形成しており、前記包被は開口部を有し、前記開口部においては、前記絶縁領域及び前記接触領域は、前記回路素子の部位が前記導電部材との接触から保護され、また前記導電部材が導電体に接続され得る形で選択的に配置されている。よって、第1の発明による効果と同様に、前記包被を貫通して該包被の内外間のアクセス等を可能にする開口部が設けられており便利である。そして、この開口部では、回路素子の部位が導電部材と接触しないように、また導電部材が導電体に接続され得るようになっていることにより、回路素子の部位に対するショートなどの不都合が防止され、しかも導電部材による電気的連続性を前記開口部においても失うことなく適切なシールドが行える。

0063

また本発明のうち第12の発明は、第11の発明による組み合わせ物において、前記絶縁領域は、前記回路素子の前記部位を前記導電部材との接触から保護し得る形で、前記開口部の周囲に沿って伸びた所定の幅をもった絶縁リップを有しているので、第11の発明による効果に加えて、この絶縁リップにより前記開口部に隣接する形のショートが防止され都合がよい。

0064

また本発明のうち第13の発明は、第11の発明による組み合わせ物において、前記可撓性シートは、前記開口部と対応した形のフランジを有し、前記接触領域の一部は、前記フランジ上に配置されているので、第11の発明による効果に加えて、このフランジを介してシールド体を、シールド表面或いは実装表面に対して容易に接合することができ、しかもこの接合は、フランジ上に配置された接触領域を介して電気的に接続した形で行え都合がよい。

0065

また本発明のうち第14の発明は、第13の発明による組み合わせ物において、前記フランジは、弾性的に圧縮自在な導電ガスケットに形成されているので、第13の発明による効果に加えて、前記フランジを介したシールド体と、前記ハウジング或いは前記実装表面との間の接合が圧縮自在な結合構造を形成する形で実現され、従ってこれらの接合箇所では実質的に隙間のない電気的接続が実現する。

0066

また本発明のうち第15の発明は、第14の発明による組み合わせ物において、前記ガスケットは、少なくとも部分的には、前記可撓性シートのうち前記開口部に隣接した部分を折り曲げた形で形成されているので、第14の発明による効果に加えて、ガスケットが可撓性シートの一部を利用して形成されるので、該ガスケット側と、該可撓性シートの導電部材側との間の電気的連続性が維持されやすく都合がよい。

0067

また本発明のうち第16の発明は、第15の発明による組み合わせ物において、前記ガスケットは内部に弾性コアを有しており、前記可撓性シートは、前記接触領域を弾性的に保ち得る形で、該弾性コアの周りに折り返されているので、第15の発明による効果に加えて、ガスケットと導電体の間における良好な電気的接触が実現される。

0068

また本発明のうち第17の発明は、第11の発明による組み合わせ物において、前記可撓性シートは、少なくとも1つの継ぎ目を介して、中空な包被の形に形成されており、前記導電部材を前記継ぎ目を横切る形で接続する手段を有するので、第11の発明による効果に加えて、より高性能のシールドが実現する。

0069

また本発明のうち第18の発明は、第17の発明による組み合わせ物において、前記導電部材は、前記絶縁面とは背向した前記包被の導電側に露出されており、前記継ぎ目は、前記可撓性シートの隣接する部位の前記導電側が重なった形で形成される折り目を有するので、可撓性シートの重ね合わせにより導電部材の連続接続が実現されるので、第17の発明による効果に加えて、製作が簡単となり都合がよい。

0070

また本発明のうち第19の発明は、第11の発明による組み合わせ物において、前記開口部は、前記シールド障壁を横切るための導体を有した電気的コネクタの周りに係合する形で設けられているので、第11の発明による効果に加えて、本発明によるシールド体は、包被の内外間を電気的に貫通連絡した電気的コネクタを有した形で設けられ都合がよいばかりでなく、前記開口部が、該電気的コネクタの周りに係合する形で設けられていることにより、該電気的コネクタの周りに導電的な遮蔽包被が連続形成されるので都合がよい。

0071

また本発明のうち第20の発明は、第19の発明による組み合わせ物において、前記電気的コネクタは外部導電シールドを有しており、前記接触領域は、前記シールド障壁を前記コネクタに沿って連続させるために前記外部導電シールドに対して向いた形で配置されているので、第19の発明による効果に加えて、前記開口部と電気的コネクタとの係合は、外部導電シールドを介して導電的に行われるので、該電気的コネクタの周りにおける遮蔽包被の電気的連続性は更に一層向上する。また、前記導電部材に対する接地は、該外部導電シールドを介して行うことができるので、シールド体用の接地を別個に設ける必要がなく便利である。

図面の簡単な説明

0072

図1図1は、本発明による薄い可撓性電磁シールド包被に包まれた回路カードの透視図である。
図2図2は、図1のII−II線による正断面図である。
図3図3は、図1のIII−III線による側断面図である。
図4図4は、本発明に関するガスケットを作る工程を示した図である。
図5図5は、本発明に関するガスケットが設けられた、打ち抜き用に作られた可撓性シートの正面図である。
図6図6は、可撓性シートが、第1及び第2フラップが設けられた包被の形に形成された別の実施例を示した図である。
図7図7は、第1及び第2フラップが折り返されて第1及び第2ガスケットを形成している状態の、図6に示す包被を示した図である。
図8図8は、図7に示す第1及び第2ガスケットの側面図である。
図9図9は、可撓性シートが開口部を有し、導電層の縁端部が、導電フラップの周りで絶縁処理されている形の別の実施例を示した図である。
図10図10は、フラップの導電層の縁端部が該フラップの下の開口部において保持された状態の、図9に示す可撓性シートの断面図である。
図11図11(a)及び図11(b)は、可撓性シートに、導電層面及び非導電層面が、該部材の互いに背向する層面及び縁端部において選択的に形成された形の別の実施例を示した図である。

--

0073

10……障壁
12……回路
14……導電領域
16……絶縁領域
22……導電入出力コネクタ
24……継ぎ目
30……可撓性シート
32……フォームコア
41……継ぎ目

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