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技術 感熱色素転写用色素供与体要素

出願人 イーストマンコダックカンパニー
発明者 デイビッドベネディクトベイリークリスティンビーローレンス
出願日 1996年7月23日 (24年5ヶ月経過) 出願番号 1996-193531
公開日 1997年4月22日 (23年8ヶ月経過) 公開番号 1997-104177
状態 未登録
技術分野 熱転写、熱記録一般
主要キーワード ストッダード溶剤 一体型ユニット 色素受容性要素 酸化ポリエチレン粒子 アルコール性基 ガラス物質 アルゴン導入口 芳香族末端基
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この項目の情報は公開日時点(1997年4月22日)のものです。
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課題

保存時のセンシトメトリー変化が最小限に抑えられ且つ印刷時の色素効率が維持される感熱色素転写用色素供与体要素の安定剤を提供すること。

解決手段

高分子バインダー中に画像色素を含む色素層を表面に有する支持体を含んで成る感熱色素転写用色素供与体要素であって、前記色素層が、分子量1000〜10000を示すオリゴマーポリカーボネートポリオールを含む安定剤をさらに含有する感熱色素転写用色素供与体要素。

概要

背景

最近、カラービデオカメラから電子的に発生させた画像からプリントを得るための感熱転写装置が開発されている。このようなプリントを得る方法の一つによると、まず電子像カラーフィルターによって色分解する。次いで、それぞれの色分解画像電気信号に変換する。その後、これらの信号を操作して、シアンマゼンタ及びイエローの電気信号を発生させ、これらの信号を感熱プリンター伝送する。プリントを得るため、シアン、マゼンタまたはイエローの色素供与体要素色素受容要素と向い合わせて配置する。次いで、それら二つの要素を感熱プリントヘッド定盤ローラーとの間に挿入する。ライン型感熱プリントヘッドを使用して、色素供与体シートの裏側から熱をかける。感熱プリントヘッドは数多くの加熱要素を有し、シアン、マゼンタ及びイエローの信号に応じて逐次加熱される。その後、この処理を他の2色について繰り返す。こうして、スクリーンで見た元の画像に対応するカラーハードコピーが得られる。この方法とそれを実施するための装置についての詳細が、米国特許第4,621,271号明細書に記載されている。

いずれの感熱色素供与体要素にとっても重要な要件は、画質劣化させることなくその有用な寿命間性能を維持することである。抵抗ヘッドの感熱色素転写用の色素供与体要素の色素層は、一般に高分子バインダー拡散性色素を含む。この層に含まれる色素の割合(%)は非常に高く、20〜80%の範囲にあることが典型的である。通常、色素はバインダー中に溶解されているか、又は相分離して小さなドメインを形成している。供与体要素の保存中には、温度や湿度が高くなることがあり、また供与体要素を巻き取ってスプール状にした際には供与体要素の裏側に塗被されているスリップ層に色素層が接触することになる。このスリップ層には、色素層に対して可塑剤又は溶剤として作用しうる移行性潤滑油又は潤滑物質が含まれている場合がある。このため、色素が移行性となって、さらに相分離したり、色素が表面に移行したり、場合によっては色素が結晶化するなど、色素層が変化する恐れがある。また、色素がスリップ層へ転写されることもありうる。こうした変化は、センシトメトリーの変動、明斑点又は暗斑点による不均一な印刷、及びプリントの高濃度領域から低濃度領域への色素の移動を一般にもたらす。

米国特許第5,288,691号明細書に、供与体要素の保存によるセンシトメトリー変化を最小限に抑えるための色素供与体要素用安定剤として、フェニルインダン部分を含有するモノマー又はオリゴマーガラス物質又は化合物の混合物を使用することが記載されている。しかしながら、このような目的に本発明による化合物を使用することについては何ら記載されていない。米国特許第5,266,551号明細書に、感熱色素転写印刷用の色素受容体要素において架橋ポリマー網状構造を形成させるため、多官能性イソシアネートと反応しうるポリカーボネートポリオールを使用することが記載されている。しかしながら、この米国特許明細書には、このような物質が色素供与体要素における安定剤として有用であるということについては何ら記載がない。

概要

保存時のセンシトメトリー変化が最小限に抑えられ且つ印刷時の色素効率が維持される感熱色素転写用色素供与体要素の安定剤を提供すること。

高分子バインダー中に画像色素を含む色素層を表面に有する支持体を含んで成る感熱色素転写用色素供与体要素であって、前記色素層が、分子量1000〜10000を示すオリゴマーのポリカーボネートポリオールを含む安定剤をさらに含有する感熱色素転写用色素供与体要素。

目的

従来技術の色素供与体要素には、保存時にそのセンシトメトリーが変化するという問題がある。本発明の目的は、保存及び貯蔵時のセンシトメトリー変化が最小限に抑えられ且つ印刷時の色素効率が維持される色素供与体要素のための安定剤を提供することにある。

効果

実績

技術文献被引用数
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牽制数
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請求項1

高分子バインダー中に画像色素を含む色素層を表面に有する支持体を含んで成る感熱色素転写用色素供与体要素であって、前記色素層が、分子量1000〜10000を示すオリゴマーポリカーボネートポリオールを含む安定剤をさらに含有する感熱色素転写用色素供与体要素。

技術分野

0001

本発明は、感熱色素転写装置用色素供与体要素において特定のポリカーボネートポリオール系安定剤を使用することに関する。

背景技術

0002

最近、カラービデオカメラから電子的に発生させた画像からプリントを得るための感熱転写装置が開発されている。このようなプリントを得る方法の一つによると、まず電子像カラーフィルターによって色分解する。次いで、それぞれの色分解画像電気信号に変換する。その後、これらの信号を操作して、シアンマゼンタ及びイエローの電気信号を発生させ、これらの信号を感熱プリンター伝送する。プリントを得るため、シアン、マゼンタまたはイエローの色素供与体要素を色素受容要素と向い合わせて配置する。次いで、それら二つの要素を感熱プリントヘッド定盤ローラーとの間に挿入する。ライン型感熱プリントヘッドを使用して、色素供与体シートの裏側から熱をかける。感熱プリントヘッドは数多くの加熱要素を有し、シアン、マゼンタ及びイエローの信号に応じて逐次加熱される。その後、この処理を他の2色について繰り返す。こうして、スクリーンで見た元の画像に対応するカラーハードコピーが得られる。この方法とそれを実施するための装置についての詳細が、米国特許第4,621,271号明細書に記載されている。

0003

いずれの感熱色素供与体要素にとっても重要な要件は、画質劣化させることなくその有用な寿命間性能を維持することである。抵抗ヘッドの感熱色素転写用の色素供与体要素の色素層は、一般に高分子バインダー拡散性色素を含む。この層に含まれる色素の割合(%)は非常に高く、20〜80%の範囲にあることが典型的である。通常、色素はバインダー中に溶解されているか、又は相分離して小さなドメインを形成している。供与体要素の保存中には、温度や湿度が高くなることがあり、また供与体要素を巻き取ってスプール状にした際には供与体要素の裏側に塗被されているスリップ層に色素層が接触することになる。このスリップ層には、色素層に対して可塑剤又は溶剤として作用しうる移行性潤滑油又は潤滑物質が含まれている場合がある。このため、色素が移行性となって、さらに相分離したり、色素が表面に移行したり、場合によっては色素が結晶化するなど、色素層が変化する恐れがある。また、色素がスリップ層へ転写されることもありうる。こうした変化は、センシトメトリーの変動、明斑点又は暗斑点による不均一な印刷、及びプリントの高濃度領域から低濃度領域への色素の移動を一般にもたらす。

0004

米国特許第5,288,691号明細書に、供与体要素の保存によるセンシトメトリー変化を最小限に抑えるための色素供与体要素用安定剤として、フェニルインダン部分を含有するモノマー又はオリゴマーガラス物質又は化合物の混合物を使用することが記載されている。しかしながら、このような目的に本発明による化合物を使用することについては何ら記載されていない。米国特許第5,266,551号明細書に、感熱色素転写印刷用の色素受容体要素において架橋ポリマー網状構造を形成させるため、多官能性イソシアネートと反応しうるポリカーボネートポリオールを使用することが記載されている。しかしながら、この米国特許明細書には、このような物質が色素供与体要素における安定剤として有用であるということについては何ら記載がない。

発明が解決しようとする課題

0005

従来技術の色素供与体要素には、保存時にそのセンシトメトリーが変化するという問題がある。本発明の目的は、保存及び貯蔵時のセンシトメトリー変化が最小限に抑えられ且つ印刷時の色素効率が維持される色素供与体要素のための安定剤を提供することにある。

課題を解決するための手段

0006

これらの及びその他の目的は、高分子バインダー中に画像色素を含む色素層を表面に有する支持体を含んで成る感熱色素転写用色素供与体要素であって、前記色素層が、分子量1000〜10000、好ましくは1000〜5000、を示すオリゴマーのポリカーボネートポリオールを含む安定剤をさらに含有する感熱色素転写用色素供与体要素に関する本発明によると達成される。

0007

本発明の好ましい実施態様では、この安定剤には、カーボネート基によって結合された芳香族ジオール及び/又は脂肪族ジオールの混合物を含み且つ2個の末端ヒドロキシ基を有するオリゴマーのポリカーボネートポリオールが含まれる。本発明の別の好ましい実施態様では、この安定剤は下式で表すことができる。

0008

0009

上式中、R及びR’は、各々独立に、炭素原子を約2〜約16個有する二価脂肪族基又は炭素原子を約6〜約30個有する芳香族基を表し、そしてnは2〜10である。本発明において用いられるポリカーボネートポリオールはビスクロロホルメート)とジオールとの反応によって得ることができる。モノマーの一方を過剰量で使用すると、それが末端基となる。別法として、ビス(クロロホルメート)を過剰量で用いてクロロホルメートを末端基とするオリゴマーを得、次いでこれを加水分解してヒドロキシル基を生成させてもよい。ポリオールは、これらのモノマーから、下記化学反応式に従いR又はR’のどちらかを過剰に含むものとして合成することができる。

0010

0011

上記の反応において使用できるビス(クロロホルメート)の例として下記の化合物が挙げられる。

0012

0013

M1:ビスフェノールAビス(クロロホルメート)

0014

0015

M2:ジエチレングリコールビス(クロロホルメート)又は

0016

0017

M3:ブタンジオールビス(クロロホルメート)
ジエチレングリコールブタンジオールペンタンジオールノナンジオールの他に使用できるジオールの例として下記の化合物が挙げられる。

0018

0019

M4:ビスフェノールA

0020

0021

M5:2,2’,6,6’−テトラクロロビスフェノールA

0022

0023

M6:4,4’−(オクタヒドロ−4,7−メタノ−5H−インデン−5−イリデン)ビスフェノール

0024

0025

M7:4,4’−ビシクロ〔2.2.2〕ヘプト−2−イリデンビスフェノール
上記のモノマー並びにその他の脂肪族及び芳香族のジオールを組み合わせて、種々の鎖長及び末端基を有する各種の組成物及び化合物を得ることができる。このポリオールは、末端に、脂肪族性ヒドロキシル末端基(例、ジエチレングリコール末端基)又はフェノール性末端基(例、ビスフェノールA末端基)を有することができる。さらに、フェノール性又は脂肪族性の多官能性(>2)のアルコール性基(例、グリセロール)を適量付加させて分岐したオリゴマーのポリオールを生成させてもよい。本発明において使用できる安定剤の例を以下に挙げる。

0026

0027

*脂肪族/芳香族のモノマー比を表し、芳香族末端基を生成する。
**ポリスチレン等価分子量を表す。

0028

0029

*脂肪族/芳香族のモノマー比を表し、脂肪族末端基を生成する。
**ポリスチレン等価分子量を表す。

0030

本発明の好ましい実施態様では、安定剤は色素層の約5〜約25重量%の濃度で存在する。本発明において用いられる色素供与体には、熱の作用で色素受容層へ転写されうるものであればいずれの色素を用いてもよい。昇華性色素を用いると特に良好な結果が得られる。昇華性色素の例として下記構造式

0031

0032

0033

0034

で示される色素や、米国特許第4,541,830号、同第4,698,651号、同第4,695,287号、同第4,701,439号、同第4,757,046号、同第4,743,582号、同第4,769,360号及び同第4,753,922号明細書に記載されているいずれかの色素が挙げられる。上記の色素は単独で使用してもよいし、併用してもよい。これらの色素は、約0.05〜約1g/m2 の被覆量で使用することができ、また疎水性であることが好ましい。本発明の色素供与体要素において色素バリヤ層を使用することにより、転写された色素の濃度を改良することができる。このような色素バリヤ層用材料として、米国特許第4,716,144号明細書に記載され、特許請求されているもののような親水性材料が挙げられる。

0035

本発明の色素供与体要素の色素層は、支持体の上に塗布すること、又はグラビア法のような印刷技法によって支持体の上に印刷することができる。本発明の色素供与体要素のための支持体としては、寸法安定性があり、感熱プリントヘッドの熱に耐えられるものであれば、いずれの材料を使用してもよい。このような材料として、ポリエステル、例えばポリエチレンテレフタレート)、ポリアミドポリカーボネートセルロースエステルフッ素ポリマーポリエーテルポリアセタールポリオレフィン及びポリイミドが挙げられる。支持体の厚さは一般に約5〜約200μmである。所望であれば、米国特許第4,695,288号及び同第4,737,486号明細書に記載されている材料のような下塗層を支持体に塗被してもよい。

0036

本発明の色素供与体要素に含まれる色素は、高分子バインダー、例えば、セルロース誘導体(例、酢酸水素フタル酸セルロース酢酸セルロース酢酸プロピオン酸セルロース酢酪酸セルロース三酢酸セルロース及び米国特許第4,700,207号明細書に記載されている材料)、ポリカーボネート、ポリ酢酸ビニル、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリ(スルホン)又はポリ(フェニレンオキシド)、の中に分散されている。バインダーは、約0.1〜約5g/m2 の被覆量で使用することができる。

0037

本発明の色素供与体要素の反対側には、プリントヘッドが色素供与体要素に粘着しないようにするためにスリップ層を塗被することができる。このようなスリップ層は、高分子バインダー又は界面活性剤を含むか又は含まずに、固体もしくは液体潤滑剤又はその混合物を含む。好ましい潤滑剤として、油状物又は100℃未満で融解する半結晶性有機固体、例えば、ポリ(ステアリン酸ビニル)、蜜蝋、過フッ素化アルキルエステルポリエーテル、ポリ(カプロラクトン)、シリコーン油、ポリ(テトラフルオロエチレン)、カーボワックス、ポリ(エチレングリコール)又は米国特許第4,717,711号、同第4,717,712号、同第4,737,485号及び同第4,738,950号明細書に記載されている物質が挙げられる。スリップ層として好適な高分子バインダーには、ポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラール)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)、ポリスチレン、ポリ(酢酸ビニル)、酢酪酸セルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸セルロース又はエチルセルロースが含まれる。

0038

スリップ層における潤滑剤の使用量は、潤滑剤の種類により大幅に異なるが、一般には約0.001〜約2g/m2 の範囲である。高分子バインダーを使用する場合、潤滑剤は、使用した高分子バインダーの0.05〜50重量%、好ましくは0.5〜40重量%の範囲で存在する。

0039

本発明の色素供与体要素と共に用いられる色素受容性要素は、通常は色素像受容性層を表面に有する支持体を含む。その支持体はポリ(エーテルスルホン)、ポリイミド、酢酸セルロースのようなセルロースエステル、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)又はポリ(エチレンテレフタレート)のような透明フィルムであることができる。また、色素受容性要素用の支持体は、バライタ塗被紙、ポリエチレン塗被紙、アイボリー紙コンデンサー紙又は合成紙〔例、DuPont社製Tyvek(商標)〕のように反射性であってもよい。また、白色ポリエステル(透明ポリエステルに白色顔料を内蔵させたもの)のような着色した支持体を使用してもよい。色素像受容性層は、例として、ポリカーボネート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリカプロラクトン、ポリ(ビニルアセタール)、例えばポリ(ビニルアルコール−コ−ブチラール)、ポリ(ビニルアルコール−コ−ベンザール)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)又はこれらの混合物を含むことができる。色素像受容性層は、所期の目的に有効である任意の量で存在することができる。一般には、約1〜約5g/m2 の濃度で良好な結果が得られている。

0040

上記したように、本発明の色素供与体要素を用いて色素転写像を形成させる。この過程には、上記の色素供与体要素を像様加熱する工程と、色素像を色素受容性要素へ転写して色素転写像を形成させる工程とが含まれる。本発明の色素供与体要素は、シート状で使用しても、又は連続ロールもしくはリボンとして使用してもよい。連続ロール又はリボン状で使用する場合、昇華性シアン及び/又はマゼンタ及び/又はイエロー及び/又はブラック又は他の色素のような複数種の色素による領域を交互に有することができる。このように、本発明の範囲には、一色、二色、三色又は四色(場合によっては五色以上も)の要素が包含される。

0041

本発明の好ましい実施態様では、色素供与体要素は、シアン、イエロー及びマゼンタの領域が逐次反復して塗布されているポリ(エチレンテレフタレート)系支持体を含み、上記の工程を各色について逐次実施して三色色素転写像を得る。もちろん、上記工程を一色についてのみ実施した場合には、モノクロ色転写像が得られる。

0042

本発明の感熱色素転写集成体は、(a)上記の色素供与体要素、及び(b)上記の色素受容性要素を含み、その色素受容性要素は、その色素像受容性層と色素供与体要素の色素層とが接触するように色素供与体要素と重畳されている。モノクロ像を得る場合には、これら二種の要素を含む上記の集成体を一体型ユニットとして予め集成しておくことができる。この集成は、これら二種の要素をその縁部で一時的に接着させることによって行うことができる。転写後、色素受容性要素を剥離することで色素転写像を露呈させる。

0043

色像を得る場合には、別々の色素供与体要素を使用して上記集成体を3回形成する。第一の色素が転写された後、要素を剥離する。次いで、その色素受容性要素に第二の色素供与体要素(又は異なる色素領域を有する供与体要素の別の領域)を整合させて、工程を繰り返す。同様にして第三の色を得る。

0044

下記実施例により本発明をさらに説明する。
実施例1:過剰量のジエチレングリコールビス(クロロホルメート)とビスフェノールAからのポリカーボネートポリオールの合成/脂肪族ヒドロキシル末端基(G−4)
アルゴン導入口と、機械式スターラーと、添加漏斗とを具備した1リットルの三口丸底フラスコに、ジエチレングリコールビス(クロロホルメート)(55.4g、0.24モル)と、ビスフェノールA(45.7g、0.2モル)と、酢酸エチル(325mL)とを装填し、氷浴で5〜10℃に冷却した。アルゴン流下で攪拌しながら、酢酸エチル(75mL)の中にトリエチルアミン(40.48g、0.4モル)を含む溶液を45分かけてゆっくりと添加した。白色析出物から混合物を濾過し、これを酢酸エチルでリンスし、酢酸エチル溶液一緒にしたものを20mLの水と50mLのアセトンで処理した後、12gのピリジンで処理してクロロホルメート末端基を加水分解させた。この溶液を、6mLの濃塩酸を含有する600mLの水で洗浄し、600mLの塩化ナトリウム溶液で3回洗浄し、そして無水炭酸カリウムで乾燥した。その溶液を濾過し、ロータリーエバポレーター濃縮して固形分を50〜60%にし、そして3リットルの50/50のメタノール氷水混合物の中で析出させた。その軟らかい析出物を水と一緒にブレンダー粉砕して固化した固体にし、濾過し、そして風乾した。

0045

実施例2
厚さ6μmのポリ(エチレンテレフタレート)支持体の両面に酢酸プロピルブタノール系の溶剤混合物からチタンテトラブトキシド〔DuPont社製Tyzor TBT(商標)〕を0.12g/m2 塗布することによって対照用シアン色素供与体1を製作した。その支持体の片面上に、0.48g/m2 のポリ(ビニルアセタール)(積水化学)バインダーと、0.007g/m2 のポリプロピレンオキシド及びポリメチルオクチルシロキサンのBYKS732(商標)コポリマーと、98%ストッダード溶剤(BYK Chemie)と、0.010g/m2 のPS513(商標)アミノプロピル末端化ポリジメチルシロキサン(Huels社)と、0.0003g/m2 のp−トルエンスルホン酸とを含むスリップ層を、ジエチルケトン/メタノール系溶剤混合物から塗被した。

0046

その支持体の反対側に、上記シアン色素C−1(0.37g/m2 )と、上記シアン色素C−2(0.11g/m2 )と、酢酸プロピオン酸セルロース(CAP)バインダー(アセチル2.5%、プロピオニル45%)(0.35g/m2)と、ポリエチレン粒子ポリプロピレン粒子及び酸化ポリエチレン粒子超微粉砕配合物S363NI(商標)(Shamrock Technologies社)(0.02g/m2 )と、Fluorad(商標)FC430界面活性剤(3M社)(0.002g/m2 )とをトルエン/メタノール/シクロペンタノン系混合物に溶解したものを塗被した。

0047

比較用の色素供与体2は、対照用色素供与体1と同様に製作したが、但し、その色素層には0.11g/m2 の比較用安定剤(下記)を添加し、且つ、等価なセンシトメトリー応答を得るためにCAPバインダーを0.24g/m2 に調整した。本発明による色素供与体は、比較用色素供与体2と同様に製作したが、但し、比較用安定剤の代わりに表1に列挙した安定剤を含有させた。

0048

0049

比較用安定剤:2,4,6−トリメチルアニリン置換フェニルインダン

0050

米国特許第5,244,861号明細書に記載されているように、厚さ38μmのミクロボイド複合フィルム(OPPalyte(商標)350TW、Mobil Chemical社)を紙心材押出積層することにより色素受容体要素を製作した。次いで、得られた積層体の複合フィルム側に下記の層を記載順に塗被した。
(1)エタノールから塗被した、Dow Z−6020(商標)(Dow Corning社のアミノアルキレンアミノトリメトキシシラン)の下塗層
(2)ジクロロメタンから塗被した、Makrolon(商標)KL3−1013ビスフェノールAポリカーボネート(Myles Laboratories)(1.776g/m2 )、Lexan(商標)141−112ポリカーボネート(General Electric社)(1.453g/m2 )、ジブチルフタレート(0.323g/m2 )、ジフェニルフタレート(0.323g/m2 )及びFC431(商標)フルオロ界面活性剤(3M社)(0.011g/m2 )から成る色素受容性層
(3)ジクロロメタンから塗被した、ビスフェノールA(50モル%)、ジエチレングリコール(49モル%)及びMW2,500のポリジメチルシロキサンブロック単位(1モル%)の線状縮合コポリカーボネート(11g/m2 )、Fluorad FC431(商標)(0.02g/m2 )並びにDow−Corning510シリコーン流体(0.01g/m2 )から成るオーバーコート層

0051

促進保存試験は、供与体試料を上記のポリ(ビニルアセタール)スリップ層に対して一定の張力下、プラスチック製心材に手で巻き取り、それを(ホイルライニングした袋に40%RHで封入して)60℃/70%RHの促進保存炉に3日間配置することによって実施した。その結果を表1に記載した。

0052

インキュベーション後と室温保存後の供与体試料を用いて11段階のセンシトメトリー像を印刷した。面積約10×13cmのストリップ状の上記色素供与体要素の色素側が、同じ面積の上記色素受容体要素と接触するように配置した。その集成体を、直径60mmのゴムローラーを駆動するステップモーター締結し、そしてTDK社製感熱ヘッド(L−231)(30℃で温度調節)を集成体の色素供与体要素側に24.4N(2.5kg)の力で押し当て、これをゴムローラーに押し当てた。画像化電子装置活性化させ、供与体/受容体の集成体をプリントヘッドとローラーの間を11.1mm/秒の速度で引き抜いた。同時に、感熱プリントヘッド内の抵抗素子に16.9μ秒/ドットの印刷時間に129μ秒のインターバルで64μ秒/パルスのパルスを与えた。パルス数/ドットを0〜127まで増加させることにより濃度を段階化した画像を発生させた。プリントヘッドへの供給電圧は14.5ボルトとし、瞬間ピーク電力0.429ワット/ドット、最高エネルギー3.49ミリジュール/ドットを得た。Dmax の値(第11段階)と、O.D.=0.50におけるステータスA赤濃度のインキュベーションによる変化を下記表1に記載した。

0053

0054

上記のデータは、本発明の安定剤(G−1〜G−4)が、インキュベーション後の色素供与体のセンシトメトリー変化量を、安定剤を含まない対照試料よりも縮小したことを示している。また、安定剤のG−1〜G−3は、インキュベーション後のセンシトメトリー変化量を、比較用安定剤よりも縮小したことを示している。さらに、安定剤のG−3とG−4を使用すると、安定剤を含まない対照試料や比較用安定剤の場合よりもDmax が7〜9%増加した。
実施例3
実施例2を繰り返したが、但し、下記表2に記載した物質を使用した。

0055

0056

上記のデータは、安定剤(G−5〜G−7)のいずれもが、インキュベーション後の色素供与体のセンシトメトリー変化量を、安定剤を含まない対照試料よりも縮小したことを示している。この結果は、本発明の安定剤によって達成可能なセンシトメトリー変化量の縮小が、使用した安定剤の分子量とは無関係であることを例証している。

発明の効果

0057

本発明の安定剤を使用することによって、色素供与体要素の保存時のセンシトメトリー変化を最小限に抑えることができる。また、本発明において用いられる安定剤は、好適な塗布溶剤において改良された溶解特性を示す。

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    【課題】転写シートが高温保存後であっても、印画物を作製した際の転写層のツブレおよび転写層のカスレを改善した(保存安定性に優れる)転写シートの提供。【解決手段】本発明による転写シートは、基材と、基材上に... 詳細

  • ローランドディー.ジー.株式会社の「 画像形成方法」が 公開されました。( 2020/10/08)

    【課題】複数の画像形成装置で共通の記録媒体にそれぞれ画像を形成し、複数の画像の間の位置合わせを容易に行うことができる画像形成方法を提供する。【解決手段】共通の記録媒体に、第1の画像形成装置による第1画... 詳細

  • 大日本印刷株式会社の「 印画物の製造方法および中間転写媒体」が 公開されました。( 2020/10/08)

    【課題】できるだけ被転写体の外縁部の余白を少なくして熱転写画像を形成でき、かつ、簡易な方法で保護層を形成できる印画物の製造方法および中間転写媒体を提供する。【解決手段】離型部材110と転写シート120... 詳細

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