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技術 鏡止め具

出願人 TOTO株式会社株式会社オチアイ
発明者 奥村浩暁坪井文雄成重公平岡本隆弘
出願日 1995年9月20日 (23年8ヶ月経過) 出願番号 1995-242151
公開日 1997年3月31日 (22年1ヶ月経過) 公開番号 1997-084672
状態 特許登録済
技術分野 鏡、額縁、写真立て;係止具
主要キーワード 略ハ字形 側面視直線状 切抜き孔 移動防止用 滑り摩擦抵抗 縦ガイド溝 変化機構 押圧アーム
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年3月31日)のものです。
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図面 (18)

解決手段

壁面にねじ止めされ、前面にばね受部14及び縦ガイド溝13,13が起設された固定部材11と、縦ガイド溝で上下動のみ可能にガイドされ、前面にばね掛け部36,36が起設された可動部材31と、可動部材の上部に設けられ、鏡の上縁係止する部35と、ばね受部とばね掛け部とに掛けられ、固定部材に上下動のみ可能に嵌合された状態の可動部材を下方へ弾発するばね41とからなる鏡止め具10において、ばねの弾発力を変化させる弾発力変化機構を、固定部材とばねとの間に付設した。

効果

鉤部が下降する際の速度を制限して鏡の上縁に鉤部を当接した瞬間の鏡への衝撃を弱めることができるので、壁に鏡を取付ける際に注意払う必要がない。可動部材がわずかな外力で持上がる恐れがなく、鏡の上縁を確実に止めることができる。

概要

背景

一般に、鏡は下部の受け具と上部の鏡止め具とで壁面に取付けられ、鏡止め具は鏡に対して上下スライド可能とされている(鏡止め具に設けた長孔を通して止めねじで壁面に固定され、この止めねじを緩めることで長孔の範囲で鏡止め具がスライドする。)。しかし、上記従来の技術では、取付け当初は問題ないが、長期使用中に繰返し鏡面を雑巾で拭くなどすると、止めねじが緩み鏡止め具が移動し易くなり、わずかな外力(鏡面を雑巾で上下に拭いた場合等)で持上がる恐れがあった。鏡止め具が徐々に鏡の上縁から上方へ離れ、見苦しくなる。

この問題点を解決しようとするものに、実開平3−129361号公報(鏡固定具)の技術があり、この公報の図1によれば、フック部材(鏡止め具に相当)10の上側に鏡係止部10aを形成し且つ下側に付勢部材固定部12を形成し、フック部材10をこれに設けた長孔11を通して壁面にねじ3で緩く止め、このねじ3に移動防止用付勢部材(ねじりばね)20の一端の輪23を係止し、移動防止用付勢部材20の他端をフック部材10の付勢部材固定部12に挿入することで、フック部材10を下方へ弾発させたものである。鏡Mを鏡固定具で壁面Wに取付ける手順は、第3図に示すようにフック部材10を摘んで持上げ、鏡Mを壁面Wにセットし、摘んでいた手を放すこと(移動防止用付勢部材20の弾発力でフック部材10が下降して鏡Mの上縁に係止)である。

概要

壁面にねじ止めされ、前面にばね受部14及び縦ガイド溝13,13が起設された固定部材11と、縦ガイド溝で上下動のみ可能にガイドされ、前面にばね掛け部36,36が起設された可動部材31と、可動部材の上部に設けられ、鏡の上縁に係止する部35と、ばね受部とばね掛け部とに掛けられ、固定部材に上下動のみ可能に嵌合された状態の可動部材を下方へ弾発するばね41とからなる鏡止め具10において、ばねの弾発力を変化させる弾発力変化機構を、固定部材とばねとの間に付設した。

鉤部が下降する際の速度を制限して鏡の上縁に鉤部を当接した瞬間の鏡への衝撃を弱めることができるので、壁に鏡を取付ける際に注意払う必要がない。可動部材がわずかな外力で持上がる恐れがなく、鏡の上縁を確実に止めることができる。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
0件

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請求項1

壁面にねじ止めされ、前面にばね受部及び縦ガイド溝が起設された固定部材と、前記縦ガイド溝で上下動のみ可能にガイドされ、前面にばね掛け部が起設された可動部材と、前記可動部材の上部に設けられ、鏡の上縁係止する部と、前記ばね受部と前記ばね掛け部とに掛けられ、前記固定部材に上下動のみ可能に嵌合された状態の可動部材を下方へ弾発するばねとからなる鏡止め具において、前記ばねの弾発力を変化させる弾発力変化機構を、前記固定部材と前記ばねとの間に付設したことを特徴とする鏡止め具。

請求項2

前記ばねは、線材または帯材左右対称の略逆V字状に形成され、ばねの両端側を前記固定部材の左右側に有する前記ばね受部に掛け、且つ中央側を前記可動部材の左右方向中央に有する前記ばね掛け部に掛けるものであって、更に、前記両端側に、下方へ略ハ字形に開かれた第1下降作用部と、この第1下降作用部の上部で第1下降作用部よりも略ハ字形の開き角が大きい第2下降作用部とを形成されることで、前記鉤部が鏡の上縁に係止する下部位置にあるときに左右側に開き且つ鉤部が鏡の上縁から外れた上部位置にあるときに前記ばね受部との係合により左右方向中央に絞られる構成であり、前記弾発力変化機構は、前記第1・第2下降作用部と前記ばね受部とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の鏡止め具。

請求項3

前記ばねの両端側に且つ前記第2下降作用部の上部に、ばねの左右方向外側に突出した円弧状の第3下降作用部を形成したことを特徴とする請求項2記載の鏡止め具。

請求項4

前記ばねは、線材または帯材で左右対称の略逆V字状且つ側面視湾曲状に形成され、ばねの両端側を前記固定部材の左右側に有する前記ばね受部に掛け、且つ中央側を前記可動部材の左右方向中央に有する前記ばね掛け部に掛けるものであって、更に、前記両端側に、下方へ略ハ字形に開かれた下降作用部を形成され、前記弾発力変化機構は、前記下降作用部と前記ばね受部とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の鏡止め具。

請求項5

前記ばねは、線材または帯材で左右対称の略逆V字状に形成され、ばねの両端側を前記固定部材の左右側に有する前記ばね受部に掛け、且つ中央側を前記可動部材の左右方向中央に有する前記ばね掛け部に掛けるものであって、更に、前記両端側に、下方へ略ハ字形に開かれた下降作用部を形成されることで、前記鉤部が鏡の上縁に係止する下部位置にあるときに左右側に開き且つ鉤部が鏡の上縁から外れた上部位置にあるときに前記ばね受部との係合により左右方向中央に絞られる構成であり、しかも、前記ばねの表面に所定の摩擦抵抗を有する被膜を施され、前記弾発力変化機構は、前記被膜を施されたばねの下降作用部と前記ばね受部とから構成されていることを特徴とする請求項1記載の鏡止め具。

請求項6

壁面にねじ止めされ、前面にばね受部及び縦ガイド溝が起設された固定部材と、前記縦ガイド溝で上下動のみ可能にガイドされ、前面にばね掛け部が起設された可動部材と、前記可動部材の上部に設けられ、鏡の上縁に係止する鉤部と、前記ばね受部と前記ばね掛け部とに掛けられ、前記固定部材に上下動のみ可能に嵌合された状態の可動部材を下方へ弾発するばねとからなる鏡止め具において、前記鉤部は前記鏡の上端面と対向する面に凸部を備え、この凸部は鏡の上端面の厚み方向略中央又は中央より後部に当接するものであることを特徴とする鏡止め具。

請求項7

前記凸部は前記鉤部と一体に形成されていることを特徴とする請求項6記載の鏡止め具。

請求項8

前記凸部はクッション材からなり、前記鉤部に固着されていることを特徴とする請求項6記載の鏡止め具。

技術分野

0001

本発明は壁面に鏡を取付けるための鏡止め具に関する。

背景技術

0002

一般に、鏡は下部の受け具と上部の鏡止め具とで壁面に取付けられ、鏡止め具は鏡に対して上下スライド可能とされている(鏡止め具に設けた長孔を通して止めねじで壁面に固定され、この止めねじを緩めることで長孔の範囲で鏡止め具がスライドする。)。しかし、上記従来の技術では、取付け当初は問題ないが、長期使用中に繰返し鏡面を雑巾で拭くなどすると、止めねじが緩み鏡止め具が移動し易くなり、わずかな外力(鏡面を雑巾で上下に拭いた場合等)で持上がる恐れがあった。鏡止め具が徐々に鏡の上縁から上方へ離れ、見苦しくなる。

0003

この問題点を解決しようとするものに、実開平3−129361号公報(鏡固定具)の技術があり、この公報の図1によれば、フック部材(鏡止め具に相当)10の上側に鏡係止部10aを形成し且つ下側に付勢部材固定部12を形成し、フック部材10をこれに設けた長孔11を通して壁面にねじ3で緩く止め、このねじ3に移動防止用付勢部材(ねじりばね)20の一端の輪23を係止し、移動防止用付勢部材20の他端をフック部材10の付勢部材固定部12に挿入することで、フック部材10を下方へ弾発させたものである。鏡Mを鏡固定具で壁面Wに取付ける手順は、第3図に示すようにフック部材10を摘んで持上げ、鏡Mを壁面Wにセットし、摘んでいた手を放すこと(移動防止用付勢部材20の弾発力でフック部材10が下降して鏡Mの上縁に係止)である。

発明が解決しようとする課題

0004

このような鏡固定具は、わずかな外力でフック部材10が持上がることを防止するために、フック部材10を下方へ弾発させるための移動防止用付勢部材20の弾発力は、大きいことが求められる。一方、鏡Mを壁面Wに取付けるには、持上げられたフック部材10を鏡の上縁に係止するものであり、摘んでいた手を放すと、フック部材10は移動防止用付勢部材20の弾発力で勢いよく鏡Mの上縁に当たる。このため、当たった衝撃が大きいと鏡Mの縁が欠ける恐れがあるので、移動防止用付勢部材20の弾発力は大き過ぎないことが好ましい。しかし、持上がり防止のためには、移動防止用付勢部材20の弾発力を小さくできない。これを補うためには、フック部材10の掛止め作業時に、鏡Mの上縁に衝撃を与えないようにゆっくり降ろすなど注意払う必要があり、作業が煩わしい。

0005

そこで本発明の目的は、(1)壁に鏡を取付ける際に、鏡の縁に衝撃を与えないように注意を払う必要がないこと、(2)可動部材がわずかな外力で持上がる恐れがなく、鏡の上縁を確実に止めることができることにある。

課題を解決するための手段

0006

上記目的を達成するために請求項1記載の発明は、壁面にねじ止めされ、前面にばね受部及び縦ガイド溝が起設された固定部材と、前記縦ガイド溝で上下動のみ可能にガイドされ、前面にばね掛け部が起設された可動部材と、前記可動部材の上部に設けられ、鏡の上縁に係止する部と、前記ばね受部と前記ばね掛け部とに掛けられ、前記固定部材に上下動のみ可能に嵌合された状態の可動部材を下方へ弾発するばねとからなる鏡止め具において、前記ばねの弾発力を変化させる弾発力変化機構を、前記固定部材と前記ばねとの間に付設したことを特徴とする。ばねの弾発力が変化するので、鉤部が下降する際の速度を制限することができる。このため、鏡の上縁に鉤部を当接した瞬間の鏡への衝撃を弱めることができる。しかも、ばねの弾発力を変化させることができるので、可動部材の持上がりに対する弾発力を大きく設定することができる。このため、可動部材がわずかな外力で持上がる恐れがない。

0007

請求項2記載の発明は、前記ばねを線材または帯材左右対称の略逆V字状に形成し、ばねの両端側を前記固定部材の左右側に有する前記ばね受部に掛け、且つ中央側を前記可動部材の左右方向中央に有する前記ばね掛け部に掛けるものとし、更に、前記ばねの両端側に、下方へ略ハ字形に開かれた第1下降作用部と、この第1下降作用部の上部で第1下降作用部よりも略ハ字形の開き角が大きい第2下降作用部とを形成することで、前記鉤部が鏡の上縁に係止する下部位置にあるときに左右側に開き且つ鉤部が鏡の上縁から外れた上部位置にあるときに前記ばね受部との係合により左右方向中央に絞られる構成とし、前記弾発力変化機構を、前記第1・第2下降作用部と前記ばね受部とで構成したことを特徴とする。第2下降作用部の方が第1下降作用部よりも開き角が大きいので、下方への弾発力も大きい。可動部材を下降させた場合に、ばねは最初に弾発力の小さな第1下降作用部がばね受部と係合しながら下降し、次に弾発力の大きな第2下降作用部がばね受部と係合しながら下降する。このため、鉤部は最初の所定時間に比較的低速で下降し、次にこれよりも高速で下降して鏡の上縁に当接する。従って、鉤部が高速で下降しても加速時間が短いので、鏡の上縁に当接する瞬間の最終速度は比較的低速ですむ。これにより、鉤部が鏡の上縁に当接した瞬間の衝撃は弱まる。また、鏡が鏡止め具で壁面に取付けられた状態では、弾発力の大きな第2下降作用部がばね受部と係合しているので、可動部材の持上がりに対する弾発力が大きい。このため、可動部材がわずかな外力で持上がる恐れはない。

0008

請求項3記載の発明は、前記ばねの両端側に且つ前記第2下降作用部の上部に、ばねの左右方向外側に突出した円弧状の第3下降作用部を形成したことを特徴とする。ばねに円弧状の第3作用部を形成したので、鏡の上縁に当接する瞬間の最終速度が一層低速になる。このため、鏡の上縁に鉤部を当接した瞬間の鏡への衝撃が一層弱まる。

0009

請求項4記載の発明は、前記ばねを、線材または帯材で左右対称の略逆V字状且つ側面視湾曲状に形成し、ばねの両端側を前記固定部材の左右側に有する前記ばね受部に掛け、且つ中央側を前記可動部材の左右方向中央に有する前記ばね掛け部に掛けるものであって、更に、前記両端側に、下方へ略ハ字形に開かれた下降作用部を形成し、前記弾発力変化機構を、前記下降作用部と前記ばね受部とで構成したことを特徴とする。可動部材を下降させた場合に、側面視湾曲状の下降作用部がばね受部と係合することで側面視偏平状に変形しながら下降する。このため、ばねは下降速度を制限されて下降するので、鉤部が鏡の上縁に当接する衝撃は弱まる。また、鏡が鏡止め具で壁面に取付けられた状態では、下降作用部はばね受部と係合した部分が側面視偏平状に変形しているので、可動部材の持上がりに対する弾発力が大きい。このため、可動部材がわずかな外力で持上がる恐れはない。

0010

請求項5記載の発明は、前記ばねを線材または帯材で左右対称の略逆V字状に形成し、ばねの両端側を前記固定部材の左右側に有する前記ばね受部に掛け、且つ中央側を前記可動部材の左右方向中央に有する前記ばね掛け部に掛けるものとし、更に、前記両端側に、下方へ略ハ字形に開かれた下降作用部を形成されることで、前記鉤部が鏡の上縁に係止する下部位置にあるときに左右側に開き且つ鉤部が鏡の上縁から外れた上部位置にあるときに前記ばね受部との係合により左右方向中央に絞る構成とし、しかも、前記ばねの表面に所定の摩擦抵抗を有する被膜を施し、前記弾発力変化機構を、前記被膜を施されたばねの下降作用部と前記ばね受部とで構成したことを特徴とする。表面に所定の摩擦抵抗を有する被膜を施されたばねの下降作用部とばね受部との摩擦力によって、ばねの弾発力を変化させることができるので、ばねがシンプルな形状であるにもかかわらず、鉤部が下降する際の速度を制限することができる。また、可動部材の持上がりに対しても、ばねとばね掛け部との摩擦力が作用するので、可動部材の持上がりに対する抵抗力が一層大きくなる。

0011

請求項6記載の発明は、壁面にねじ止めされ、前面にばね受部及び縦ガイド溝が起設された固定部材と、前記縦ガイド溝で上下動のみ可能にガイドされ、前面にばね掛け部が起設された可動部材と、前記可動部材の上部に設けられ、鏡の上縁に係止する鉤部と、前記ばね受部と前記ばね掛け部とに掛けられ、前記固定部材に上下動のみ可能に嵌合された状態の可動部材を下方へ弾発するばねとからなる鏡止め具において、前記鉤部に、前記鏡の上端面と対向する面に凸部を備え、この凸部が鏡の上端面の厚み方向略中央又は中央より後部に当接するものとしたことを特徴とする。可動部材がばねの弾発力で下降した際に凸部が鏡の上端面に当たるので、鉤部が鏡の上縁の角部に衝当することはない。また、凸部が鏡の上端面の厚み方向略中央又は中央より後部に当接するので、鏡の前面側の角部に加わる衝撃は一層防止される。

0012

請求項7記載の発明は、前記凸部を前記鉤部と一体に形成したことを特徴とする。凸部を鉤部と一体に形成したので、可動部材を成形時に凸部を同時に成形することができる。

0013

請求項8記載の発明は、前記凸部をクッション材で構成し、前記鉤部に固着したことを特徴とする。クッション材で構成した凸部を鉤部に固着したので、凸部が鏡の上端面に当たった際の衝撃は少い。

発明を実施するための最良の形態

0014

本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に説明する。先ず、第1実施例を図1図7に基づいて説明する。図1は本発明に係る鏡止め具(第1実施例)による鏡の取付け構造の斜視図であり、鏡1は壁面2に下部受け具4及び鏡止め具10で取付けられている。下部受け具4は鏡1の下縁を受け、鏡止め具10は鏡1の上縁を止めるものである。

0015

図2は本発明に係る鏡止め具(第1実施例)の分解斜視図であり、鏡止め具10は、壁面2(図1参照)に取付けられる固定部材11と、この固定部材11に上下動のみ可能にガイドされる可動部材31と、固定部材11と可動部材31との間に掛けられるばね41とからなる。

0016

固定部材11は、前面視略エ字形を呈する平板状の固定本体12(上部水平部12aとその下の垂直部12bとその下の下部水平部12cからなる)と、垂直部12b前面の左右に形成された一対の縦ガイド溝13,13と、これらの縦ガイド溝13,13の下側に起設された一対の平面視L字状のばね受部14,14と、垂直部12bの上部に開けられたねじ用孔15と、下部水平部12cの下部から前側(図4にて説明する鏡1の裏側)に向って起設された押圧アーム16と、下部水平部12cの左右両端に設けられた保持部17,17とからなり、鋼板等の板材から一体に折り曲げ成形される。

0017

各縦ガイド溝13,13は、上・下水平部12a,12cと逆L字状のガイド部18,18によって形成される。ねじ用孔15には止めねじ21が挿通される。押圧アーム16の先端部16aは、想像線で示す軟質樹脂製被膜のクッション22で被覆されている。垂直部12b及び押圧アーム16は止めねじ21の位置を支点として前後に弾性変形可能であり、保持部17,17も押圧アーム16の変形時に同一方向に弾性変形可能である。

0018

固定部材11は壁面2(図1参照)に取付けるための取付面に1つの凸部23を備えている。すなわち、下部水平部12cの裏面には、左右方向中央に且つねじ用孔15と押圧アーム16との間に、半球状の凸部23が一体に形成されている。

0019

可動部材31は平板状の可動本体32と、この可動本体32の下側に延びた左右一対の脚部33,33と、これらの脚部33,33の下部に形成された圧接部34,34と、可動本体32の上端前面に略コ字状断面に起設された鉤部35と、可動本体32の左右方向中央に且つ鉤部35の近傍に起設されたばね掛け部36とからなり、鋼板等の板材から一体に折り曲げ成形される。可動部材31は上下動のみ可能にガイドされるために、各脚部33,33が各縦ガイド溝13,13に嵌合されている。

0020

圧接部34,34は保持部17,17に摩擦力でロックされるものであり、突出した表面が半球状である。圧接部34,34は、例えばエンボス加工にて成形される。そして、固定部材11の保持部17と可動部材31の圧接部34との組合せは、鏡取付け前の鉤部35が下降せぬようにロックするロック機構を構成し、このロック機構は摩擦力でロック状態を維持する。なお、32aは可動部材31が上下動した際に止めねじ21に当たらないための凹部、37は可動本体32にばね掛け部36を起設するための切抜き孔である。

0021

ばね41は、ばね性を有する線材(例えば、ピアノ線)または帯材により、左右対称の略逆V字状(概ねΩ字に類似した形状)に形成されている。すなわち、ばね41は中央部42が下向きの略ヘアピン形であり、両端側には、最下端の端末部43,43と、この端末部43,43の上部の第1下降作用部(傾斜部)44,44と、この第1下降作用部44,44の上部の第2下降作用部(傾斜部)45,45とを一体に形成してなる。

0022

端末部43,43は折返された形状であり、第1下降作用部44,44は斜め下方へ略ハ字形に開かれた形状であり、第2下降作用部45,45は斜め下方へ開かれ第1下降作用部よりも開き角が大きい略ハ字形の形状である。これらの端末部43及び第1・第2下降作用部44,45は、ばね41の左右方向に形成される。そして、ばね41は第1下降作用部44,44同士、第2下降作用部45,45同士が離反する方向に弾発されている。

0023

ばね41は、両端側(第1・第2下降作用部44,45)を固定部材11のばね受部14,14に掛けられ、中央部42を可動部材31のばね掛け部36に掛けられることで、固定部材11に上下動のみ可能に嵌合された状態の可動部材31を下方へ弾発する。このように、ばね41は、鉤部35が鏡1の上縁に係止する下部位置にあるときに左右側に開き、且つ鉤部35が鏡1の上縁から外れた上部位置にあるときにばね受部14,14との係合により左右方向中央に絞られる構成である。

0024

このため、ばね41の弾発力は、第2下降作用部45,45がばね受部14,14に係合している状態の方が、第1下降作用部44,44がばね受部14,14に係合している状態よりも大きくなるように変化する。そして、ばね受部14と第1・第2下降作用部44,45とからなる構成は、ばね41の弾発力を変化させる弾発力変化機構を構成する。

0025

図3図1の3−3線拡大断面図であり、下部受け具4は略J字状断面を呈し、裏面が止めねじ5で壁面2に取付けられ、鏡1の下縁とクッション6とを挟持し且つ受けている。下部受け具4は鋼板等の板材から一体に折り曲げ成形され、前後方向(この図の左右方向)に弾性変形可能である。下部受け具4の裏面には、止めねじ5を挟んだ上下2箇所に半球状の凸部7,7が一体に形成されている。

0026

一方、壁面2には鏡止め具10の固定部材11が、止めねじ21で取付けられている。鏡1の上縁は可動部材31の鉤部35で係止され、押圧アーム16は鏡1で押圧されて壁面2側に弾性変形している。

0027

図4(a),(b)は本発明に係る可動部材の鉤部(第1実施例)の構成図及び作用図であり、(a)は鉤部が鏡の上縁から外れた状態を示し、(b)は鉤部が鏡の上縁に係止した状態を示す。鉤部35は鏡1の上端面1aと対向する面に凸部38を備え、この凸部38は鏡1の上端面1aの厚み方向(この図の左右方向)略中央又は中央より後部に当接するものである。すなわち、凸部38は鉤部35の左右(この図の前後)に貫通して一体に形成され、その断面形状は下向き半円状である。1条の凸部38は(b)に示すように、鏡1の板厚中心から寸法Sだけ後部にオフセットしている。

0028

次に弾発力変化機構の作用を図5に基づき説明する。図5(a)〜(c)は本発明に係る弾発力変化機構(第1実施例)の作用説明図である。(a)は、ばねが最も上部位置にある状態を示し、鉤部35が上部位置から下降を開始するときに相当する。(b)は、ばねが下降途中にある状態を示す。(c)は、ばねが最も下部位置にある状態を示し、鉤部35が鏡1の上縁に係止する下部位置にあるときに相当する。

0029

(a)の状態で、第1下降作用部44,44がばね受部14,14と係合しているので、ばね41は左右方向中央に絞られている。この状態では、中央部42は自己の弾発力で拡がり、この時の水平分力により第1下降作用部44,44はばね受部14,14に沿って外側に移動する。このため、ばね41は下降するが、下方への弾発力が小さいので比較的低速である。

0030

ばね41は下降途中で(b)に示すように、ばね受部14,14に対して第1下降作用部44,44から第2下降作用部45,45への係合に移行する。第2下降作用部45,45は第1下降作用部44,44よりも開き角度が大きいので、水平分力も大きく、下方への弾発力が大きい。このため、第2下降作用部45,45ははばね受部14,14に沿って外側に急速に移動する。従って、ばね41は引続き下降するが、下方への弾発力が大きいので比較的高速である。

0031

その後、ばね41は(c)に示すように、ばね受部14,14に対して第2下降作用部45,45の上部の係合に移行し、下降を停止する。このように、ばね41の弾発力は、第2下降作用部45,45がばね受部14,14に係合している状態の方が、第1下降作用部44,44がばね受部14,14に係合している状態よりも大きくなるように変化する。

0032

次に、上記構成の下部受け具4及び鏡止め具10による鏡1の取付け構造の組付け手順を説明する。先ず、図1に示すように、壁面2に下部受け具4を取付け、次に、鏡止め具10を壁面2に位置合せし、これを取付ける。次に、鏡止め具10の取付け手順を説明する。図6及び図7は本発明に係る鏡止め具(第1実施例)の作用説明図である。

0033

鏡止め具10は、図6に示すように固定部材11の縦ガイド溝13,13に可動部材31の脚部33,33を挿通し、次に、ばね41の中央部42をばね掛け部36に掛け、その後、ばね41の両端を圧縮しながら両端側(第2下降作用部45の上部)をばね受部14に掛けることで組立てられる。組立てられた鏡止め具10は止めねじ21で壁面2に取付けられる(図3参照)。

0034

その後、可動部材31の鉤部35を摘んで持上げると、可動部材31は図7に示す上部位置に上がる。同時に、ばね41の両端側はばね受部14,14に沿って内側に移動する。この上部位置において、可動部材31は保持部17と圧接部34とが圧接することによる摩擦力でロックされており、摘んでいた手を放しても下降しない。

0035

鏡1の上縁を合せた後、可動部材31の鉤部35を押下げると、保持部17と脚部33,33とが互いに相反する方向に弾性変形する。このため、保持部17と圧接部34とは摩擦力によるロックが外れる。従って、可動部材31はばね41の弾発力で引き下げられる。すなわち図6に示すように、ばね41の中央部42は自己の弾発力で拡がり、この時の水平分力により両端側はばね受部14,14に沿って外側に移動する。このため、ばね41は可動部材31を引き下げる。従って、可動部材31は自動的に引き下げられて、鉤部35が鏡1の上縁に係止する。以上で組立作業を完了する。

0036

ところで、図7に示す状態から可動部材31を下降させた場合に、鉤部35は下降最初の所定時間(第1下降作用部44,44がばね受部14,14に沿って下降する時間)に比較的低速で下降し、その後、次の所定時間(第2下降作用部45,45がばね受部14,14に沿って下降する時間)に比較的高速で下降し、最後に、鏡1の上縁に当接する。このため、鉤部35が高速で下降しても加速時間が短いので、鏡1の上縁に当接する瞬間の最終速度は比較的低速ですむ。従って、鏡1の上縁に鉤部35を当接した瞬間の鏡1への衝撃は弱い。

0037

このように、鏡1への衝撃が弱いので、壁1に鏡を取付ける際に鏡1の上縁に衝撃を与えないように注意を払う必要はない。しかも、ばね41の弾発力を変化させることができるので、可動部材31の持上がりに対する弾発力(抵抗力)を大きく設定することができる。すなわち、図6に示す鏡1が鏡止め具10で壁面2に取付けられた状態では、弾発力の大きな第2下降作用部45,45がばね受部14,14と係合しているので、可動部材31の持上がりに対する弾発力が大きい。このため、可動部材31はわずかな外力で持上がる恐れがなく、鏡1の上縁を確実に止めることができる。

0038

一方、図4(a)に示すように、鉤部35が鏡1の上縁から外れた状態からばねの弾発力で下降した際に、(b)に示すように凸部38は鏡1の上端面1aに当たる。このため、鉤部35が鏡1の上縁の角部1b,1cに衝当することがない。従って、壁面に鏡1を取付ける際に、鏡1の上縁の角部1b,1cに衝撃を与えないように注意を払う必要がない。また、凸部38が鏡1の上端面1aの厚み方向略中央又は中央より後部に当接するので、鏡1の前面側の角部1bに衝撃が加わるのを一層防止できる。

0039

次に、上記可動部材31の鉤部35に備えた凸部38の変形例を図8図11に基づき説明する。図8(a),(b)は本発明に係る鉤部の凸部(第1実施例)の変形例図であり、(a)は可動部材の斜視図、(b)は鉤部の要部断面図である。鉤部35の底面には凸部38Aが一体に形成され、この凸部38Aは鉤部35の左右方向に所定長さ(鉤部35の左右に貫通しない長さ)で且つ下向き半円状断面である。

0040

図9(a),(b)は本発明に係る鉤部の凸部(第1実施例)の変形例図であり、(a)は可動部材の斜視図、(b)は鉤部の要部断面図である。鉤部35の底面には凸部38Bが一体に形成され、この凸部38Bは鉤部35の左右方向中央が最も低い四角錐状である。

0041

図10(a),(b)は本発明に係る鉤部の凸部(第1実施例)の変形例図であり、(a)は可動部材の斜視図、(b)は鉤部の要部断面図である。鉤部35の底面には別部材からなる凸部38Cが貼り付け等により固定され、この凸部38Cは鉤部35の左右端にわたって延びる下向き半円状断面であって、ゴム軟質樹脂等の弾性を有するクッション材からなる。そして、凸部38Cは鉤部35に貼り付け等により固定される。

0042

図11(a),(b)は本発明に係る鉤部の凸部(第1実施例)の変形例図であり、(a)は可動部材の斜視図、(b)は鉤部の要部断面図である。鉤部35の底面には別部材からなる凸部38Dが貼り付け等により固定され、この凸部38Dは鉤部35の下面全体(前後左右)にわたって延びるシート状であって、ゴム、軟質樹脂等の弾性を有するクッション材からなる。そして、凸部38Dは鉤部35に貼り付け等により固定される。なお、上記図10図11に示す凸部38C,38Dは鏡1の上端面1aに貼り付け等により固定してもよい。

0043

次に、第2実施例を図12及び図13に基づき説明する。なお、上記第1実施例と同構成については同一符号を付し、その説明を省略する。図12(a),(b)は本発明に係る鏡止め具(第2実施例)の構成図であり、(a)は鏡止め具の正面図、(b)はばねの正面図である。第2実施例は、ばね41の両端側に且つ第2下降作用部45,45の上部に、ばね41の左右方向外側に突出した円弧状の第3下降作用部46,46を一体に形成したことを特徴とする。そして、ばね受部14とばね掛け部36と第1・第2・第3下降作用部44,45,46とからなる構成は、ばね41の弾発力を変化させる弾発力変化機構を構成する。

0044

次に、第2実施例の作用を図12及び図13に基づき説明する。図13は本発明に係る鏡止め具(第2実施例)の作用説明図である。可動部材31の鉤部35が図13に示す上部位置に上がった状態で、鏡1の上縁を合せた後に鉤部35を押下げると、保持部17と圧接部34とは摩擦力によるロックが外れる。従って、可動部材31はばね41の弾発力で引き下げられ、図12(a)に示すように鉤部35が鏡1の上縁に係止される。

0045

この場合、ばね41はばね受部14,14に対して、第1下降作用部44,44→第2下降作用部45,45→第3下降作用部46,46の順で係合関係が移動し、最後に中央部42の下端が係合する。このため、ばね41は第2下降作用部45,45がばね受部14,14に沿って急速に下降するが、その後、外側に突出した円弧状の第3下降作用部46,46がばね受部14,14と係合するので、下降速度が再び低速になる。従って、鉤部35が鏡1の上縁に当接する最終速度は比較的低速ですむ。そして、鏡1の上縁に鉤部35を当接する衝撃は一層弱くなる。

0046

従って、壁面2に鏡1を取付ける際に、鏡1の上縁に衝撃を与えないように注意を払う必要がない。しかも、第3下降作用部46,46の円弧状の突出高さを大きく設定して、可動部材31の持上がりに対する弾発力(抵抗力)を大きく設定することができる。このため、可動部材31がわずかな外力で持上がる恐れがなく、鏡1の上縁を一層確実に止めることができる。

0047

次に、第3実施例を図14及び図15に基づき説明する。なお、上記第1実施例と同構成については同一符号を付し、その説明を省略する。図14(a),(b)は本発明に係る鏡止め具(第3実施例)の構成図であり、(a)は正面を示し、(b)は側面を示す。第3実施例は、側面視湾曲状のばね41の両端側に、最下端の端末部43,43と、この端末部43,43の上部の第1下降作用部(下降作用部)44,44のみ形成したことを特徴とする。

0048

具体的には、ばね41は中央部42の両下端から端末部43,43の上部までを第1下降作用部44,44とし、この第1下降作用部44,44は左右方向に湾曲した(カールされた)形状である。また、ばね41は(b)の想像線で示すように、前側(この図の左側)に湾曲した側面視湾曲状(中央部42の上端から第1下降作用部44の下端にかけて緩やかに湾曲した形状)に形成されている。

0049

そして、ばね41は、下降作用部44が平面視L字状のばね受部14に掛けられることで後方(この図の右側)に絞られて、(b)の実線で示すようにやや偏平状に変形した状態でセットされている。このように組合せられたばね受部14,14と第1下降作用部44,44とからなる構成は、ばね41の弾発力を変化させる弾発力変化機構を構成する。

0050

次に、第3実施例の作用を図14及び図15に基づき説明する。図15(a),(b)は本発明に係る鏡止め具(第3実施例)の作用説明図であり、(a)は正面を示し、(b)は側面を示す。可動部材31の鉤部35が図15(a)に示す上部位置に上がった状態で、鏡1の上縁を合せた後に鉤部35を押下げると、保持部17と圧接部34とは摩擦力によるロックが外れる。従って、可動部材31はばね41の弾発力で引き下げられ、図14(a)に示すように鉤部35が鏡1の上縁に係止される。

0051

この場合、図15(b)に示すように鉤部35が上部位置に上がった状態で、ばね受部14は第1下降作用部44の下端と係合している。このため、ばね41はばね受部14で絞られていないので、概ね側面視湾曲状である。この状態から、中央部42は自己の弾発力で図15(a)の左右方向に拡がり、この時の水平分力により第1下降作用部44,44はばね受部14,14に沿って外側に移動する。このため、ばね41は下降する。

0052

第1下降作用部44の下降に伴い、第1下降作用部44は下部から上部に向ってばね受部14で絞られるので、側面視偏平状に変形しながら下降する。このため、ばね41は下降速度を制限されて下降するので、鉤部35が鏡1の上縁に当接する衝撃を弱めることができる。従って、壁面2に鏡1を取付ける際に、鏡1の上縁に衝撃を与えないように注意を払う必要がなく、取付け作業性が高まる。

0053

また、鏡1が鏡止め具10で壁面2に取付けられた状態では、第1下降作用部44はばね受部14と係合した部分が側面視偏平状に変形しているので、可動部材31の持上がりに対する弾発力(抵抗力)が大きい。このため、可動部材31がわずかな外力で持上がる恐れはなく、鏡1の上縁を確実に止めることができる。この第3実施例によれば、ばね41を側面視湾曲状にしただけの簡単な構成で、ばね41の弾発力を変化させることができる。

0054

次に、第4実施例を図16及び図17に基づき説明する。なお、上記第3実施例と同構成については同一符号を付し、その説明を省略する。図16は本発明に係る鏡止め具(第4実施例)の正面図である。第4実施例は、上記図14に示す第3実施例のばね41を側面視直線状としたものである。すなわち、ばね41は側面視湾曲状に形成しない構成である。そして、ばね41は表面に所定の摩擦抵抗を有する被膜を施されたことを特徴とし、被膜は、例えばメッキ樹脂コーティングにて施される。このように組合せられたばね受部14,14と第1下降作用部44,44とからなる構成は、ばね41の弾発力を変化させる弾発力変化機構を構成する。

0055

次に、第4実施例の作用を図16及び図17に基づき説明する。図17は本発明に係る鏡止め具(第3実施例)の作用説明図である。可動部材31の鉤部35が図17に示す上部位置に上がった状態で、鏡1の上縁を合せた後に鉤部35を押下げると、保持部17と圧接部34とのは摩擦力によるロックが外れる。従って、可動部材31はばね41の弾発力で引き下げられ、図16に示すように鉤部35が鏡1の上縁に係止される。

0056

この場合、ばね41は表面に摩擦抵抗を有する被膜を施されているので、ばね受部14,14との滑り摩擦抵抗が大きい。このため、可動部材31を下降させた場合に、鉤部35は比較的低速で下降して鏡1の上縁に当接する。従って、鉤部35が鏡1の上縁に当接する最終速度は比較的低速ですむ。そして、鏡1の上縁に鉤部35を当接する衝撃は一層弱くなる。

0057

このように、壁面2に鏡1を取付ける際に、鏡1の上縁に衝撃を与えないように注意を払う必要がない。また、可動部材31の持上がりに対しても、ばね41とばね受部14,14との摩擦力が作用するので、可動部材31の持上がりに対する弾発力(抵抗力)が一層大きくなる。このため、可動部材31はわずかな外力で持上がる恐れがなく、鏡1の上縁を確実に止めることができる。この第4実施例によれば、ばね41がシンプルな形状であるにもかかわらず、鉤部35が下降する際の速度を制限することができる。

0058

なお、上記第1・第2・第3・第4実施例において、可動部材31の鉤部35への凸部38,38A〜38Dの有無は任意である。弾発力変化機構と凸部38,38A〜38Dの両方を備えることにより、鏡1の上縁に鉤部35を当接する衝撃は一層弱くなる。

0059

また、鉤部35に凸部38,38A〜38Dを備えた構成の鏡止め具10は、弾発力変化機構を備えない構成でもよい。例えば、上記図16に示す第4実施例の構成において、表面に被膜を施さないばね41を用いることができる。この場合には、鏡1の上縁へ衝撃を与えないように凸部38,38A〜38Dが作用し、可動部材31が持上がらないように、ばね41の第1下降作用部44,44の弾発力が作用する。

発明の効果

0060

本発明は上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。請求項1記載の発明は、ばねの弾発力を変化させる弾発力変化機構を、固定部材とばねとの間に付設したことにより、ばねの弾発力が変化するので、鉤部が下降する際の速度を制限することができる。このため、鏡の上縁に鉤部を当接した瞬間の鏡への衝撃を弱めることができる。従って、壁面に鏡を取付ける際に、鏡の上縁に衝撃を与えないように注意を払う必要がなく、取付け作業性が高まる。しかも、ばねの弾発力を変化させることができるので、可動部材の持上がりに対する弾発力を大きく設定することができる。このため、可動部材がわずかな外力で持上がる恐れがなく、鏡の上縁を確実に止めることができる。

0061

請求項2記載の発明は、略逆V字状のばねの両端側を固定部材の左右側に有するばね受部に掛け、且つばねの中央側を可動部材の左右方向中央に有するばね掛け部に掛け、更に、ばねの両端側に、下方へ略ハ字形に開かれた第1下降作用部と、この第1下降作用部の上部で第1下降作用部よりも略ハ字形の開き角が大きい第2下降作用部とを形成し、弾発力変化機構を第1・第2下降作用部とばね掛け部とばね受部とで構成したことにより、第2下降作用部の方が第1下降作用部よりも開き角が大きいので、下方への弾発力も大きくなる。そして、可動部材を下降させた場合に、ばねは最初に弾発力の小さな第1下降作用部がばね受部と係合しながら下降し、次に弾発力の大きな第2下降作用部がばね受部と係合しながら下降する。このため、鉤部は最初の所定時間に比較的低速で下降し、次にこれよりも高速で下降して鏡の上縁に当接する。従って、鉤部が高速で下降しても加速時間が短いので、鏡の上縁に当接する瞬間の最終速度は比較的低速ですむ。これにより、鉤部が鏡の上縁に当接した瞬間の衝撃を弱めることができる。従って、壁に鏡を取付ける際に、鏡の上縁に衝撃を与えないように注意を払う必要がなく、取付け作業性が高まる。また、鏡が鏡止め具で壁面に取付けられた状態では、弾発力の大きな第2下降作用部がばね受部と係合しているので、可動部材の持上がりに対する弾発力が大きい。このため、可動部材がわずかな外力で持上がる恐れはなく、鏡の上縁を確実に止めることができる。更に、ばねに第1・第2作用部を形成しただけの簡単な構成で、ばねの弾発力を変化させることができる。

0062

請求項3記載の発明は、ばねの両端側に且つ第2下降作用部の上部に、ばねの左右方向外側に突出した円弧状の第3下降作用部を形成したので、鏡の上縁に当接する瞬間の最終速度を一層低速にすることができる。このため、鏡の上縁に鉤部を当接した瞬間の鏡への衝撃を一層弱めることができる。

0063

請求項4記載の発明は、略逆V字状且つ側面視湾曲状のばねの両端側を固定部材の左右側に有するばね受部に掛け、更に、両端側に、下方へ略ハ字形に開かれた下降作用部を形成し、弾発力変化機構を下降作用部とばね受部とで構成したことにより、可動部材を下降させた場合に、側面視湾曲状の下降作用部がばね受部と係合することで側面視偏平状に変形しながら下降する。このため、ばねは下降速度を制限されて下降するので、鉤部が鏡の上縁に当接する衝撃を弱めることができる。従って、壁に鏡を取付ける際に、鏡の上縁に衝撃を与えないように注意を払う必要がなく、取付け作業性が高まる。また、鏡が鏡止め具で壁面に取付けられた状態では、下降作用部はばね受部と係合した部分が側面視偏平状に変形しているので、可動部材の持上がりに対する弾発力が大きい。このため、可動部材がわずかな外力で持上がる恐れはなく、鏡の上縁を確実に止めることができる。更に、ばねを側面視湾曲状にしただけの簡単な構成で、ばねの弾発力を変化させることができる。

0064

請求項5記載の発明は、弾発力変化機構を、表面に所定の摩擦抵抗を有する被膜を施されたばねの下降作用部とばね受部とで構成したことにより、下降作用部とばね受部との摩擦力によって、ばねの弾発力を変化させることができるので、ばねがシンプルな形状であるにもかかわらず、鉤部が下降する際の速度を制限することができる。また、可動部材の持上がりに対しても、ばねとばね掛け部との摩擦力が作用するので、可動部材の持上がりに対する抵抗力が一層大きくなる。

0065

請求項6記載の発明は、可動部材の鉤部に、鏡の上端面と対向する面に凸部を備え、この凸部を鏡の上端面の厚み方向略中央又は中央より後部に当接させたことにより、可動部材がばねの弾発力で下降した際に凸部が鏡の上端面に当たるので、鉤部が鏡の上縁の角部に衝当することがない。このため、壁に鏡を取付ける際に、鏡の上縁の角部に衝撃を与えないように注意を払う必要がなく、取付け作業性が高まる。また、凸部が鏡の上端面の厚み方向略中央又は中央より後部に当接するので、鏡の前面側の角部に衝撃が加わるのを一層防止できる。

0066

請求項7記載の発明は、凸部を鉤部と一体に形成したので、可動部材を成形時に凸部を同時に成形することができ、構成が簡単になるとともに、生産性が高まる。

0067

請求項8記載の発明は、クッション材で構成した凸部を鉤部に固着したので、凸部が鏡の上端面に当たった際の衝撃が少なくてすむ。

図面の簡単な説明

0068

図1本発明に係る鏡止め具(第1実施例)による鏡の取付け構造の斜視図
図2本発明に係る鏡止め具(第1実施例)の分解斜視図
図3図1の3−3線拡大断面図
図4本発明に係る可動部材の鉤部(第1実施例)の構成図及び作用図
図5本発明に係る弾発力変化機構(第1実施例)の作用説明図
図6本発明に係る鏡止め具(第1実施例)の作用説明図
図7本発明に係る鏡止め具(第1実施例)の作用説明図
図8本発明に係る鉤部の凸部(第1実施例)の変形例図
図9本発明に係る鉤部の凸部(第1実施例)の変形例図
図10本発明に係る鉤部の凸部(第1実施例)の変形例図
図11本発明に係る鉤部の凸部(第1実施例)の変形例図
図12本発明に係る鏡止め具(第2実施例)の構成図
図13本発明に係る鏡止め具(第2実施例)の作用説明図
図14本発明に係る鏡止め具(第3実施例)の構成図
図15本発明に係る鏡止め具(第3実施例)の作用説明図
図16本発明に係る鏡止め具(第4実施例)の正面図
図17本発明に係る鏡止め具(第4実施例)の作用説明図

--

0069

1…鏡、1a…上端面、1b,1c…角部、2…壁面、4…下部受け具、5…止めねじ、10…鏡止め具、11…固定部材、13…縦ガイド溝、14…弾発力変化機構(ばね受部)、15…ねじ用孔、18…ガイド部、21…止めねじ、31…可動部材、33…脚部、35…鉤部、36…ばね掛け部、38,38A〜38D…凸部、41…ばね、42…中央部、43…端末部、44…弾発力変化機構(第1下降作用部、下降作用部)、45…弾発力変化機構(第2下降作用部)、46…弾発力変化機構(第3下降作用部)。

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