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技術 水耕栽培用の栽培物保持器および水耕栽培装置

出願人 積水化成品工業株式会社
発明者 小出耕資
出願日 1995年8月24日 (25年3ヶ月経過) 出願番号 1995-216383
公開日 1997年3月4日 (23年8ヶ月経過) 公開番号 1997-056283
状態 未査定
技術分野 水耕栽培
主要キーワード 単独気泡 支承性 支持ネット 断面略正方形 シードテープ 培養液槽 保持棒 頂上部分
関連する未来課題
重要な関連分野

この項目の情報は公開日時点(1997年3月4日)のものです。
また、この項目は機械的に抽出しているため、正しく解析できていない場合があります

図面 (4)

課題

栽培物成長に伴って各栽培物間の間隔を広げて各栽培物の生育の阻害を抑制できると共に、栽培物の各種子6の発を安定化して各栽培物の生産性を改善する。

解決手段

栽培物およびその種子6を保持する谷状の支持ネット5を設ける。複数の支持ネット5を連結する連結部材9を各支持ネット5の間隔を水平方向に変化できるように折り曲げ自在に設ける。各支持ネット5および連結部材9を保持するための開口部1aを有する定植パネル1を水耕栽培における培養液3上に浮くように設ける。

概要

背景

従来より、葉菜類等の栽培物栽培する方法の一つとして、土の代わりに培養液を用い、栽培物に必要な養分や水分を供給して栽培する水耕栽培装置が知られている。上記の水耕栽培装置では、栽培物の種子を育苗し、そのや栽培物を支持するために、水耕栽培用栽培物保持器が用いられる。このような栽培物保持器には、含水量を増大化させて、栽培物に充分な養分や水分を供給するように空隙率の大きいウレタンチップロックウールが用いられる。

このような栽培保持器は、各栽培物保持器に対し、一つの種子をそれぞれ播種して発させ、種子の発芽した各苗がある程度生育した段階で、栽培物保持器にしっかりと根をはった、生育状態の良い苗を選別した後、選別した苗を栽培物保持器ごと、水耕栽培装置における培養液上に浮かべた定植パネル移植し、商品として出荷できるまで上記定植パネル上にて生育させるように用いられる。

ところが、上述のような栽培物保持器を用いた水耕栽培装置では、苗の生育がある程度進んだ段階で、作業者が苗を栽培物保持器ごと定植パネルへ移植する手間が必要という問題点、さらに、生育した各栽培物が互いに必要な間隔となるように、予め、各苗の互いの間隔を必要な間隔より大きくなるように上記各苗を定植パネルに移植するため、培養液上において空間の無駄を生じてコストアップを招来するという問題点を有している。

そこで、上述の各問題点を解決するために、実開平5−31557号公報に開示されたプリーツ状水耕栽培シートが知られている。上記水耕栽培シートは、湿式不織布もしくは乾式不織布を、プリーツ状に成形し、そのプリーツの各々の山の頂上部分は2cm以下で、種が載る広さの幅を有しており、かつその頂上部からの谷部の深さが1cm以上あり、上記山の頂上部分で種物支え、根を左右谷部へ垂下させるように構成したものである。

このような水耕栽培シートは、種から根が出るにつれてその根がプリーツを開くことにより、根がらみを防止しながら、栽培物としての各植物の生育に合わせて、上記各植物の栽培密度を、密なものから粗に変化させることにより、培養液上での植物の栽培を効率化してコストアップを回避できるものとなっている。

概要

栽培物の成長に伴って各栽培物間の間隔を広げて各栽培物の生育の阻害を抑制できると共に、栽培物の各種子6の発芽を安定化して各栽培物の生産性を改善する。

栽培物およびその種子6を保持する谷状の支持ネット5を設ける。複数の支持ネット5を連結する連結部材9を各支持ネット5の間隔を水平方向に変化できるように折り曲げ自在に設ける。各支持ネット5および連結部材9を保持するための開口部1aを有する定植パネル1を水耕栽培における培養液3上に浮くように設ける。

目的

効果

実績

技術文献被引用数
0件
牽制数
1件

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請求項1

水耕栽培における培養液上に設置される支持部材が、栽培物を保持するように谷状に設けられ、支持部材を複数連結する連結部材が、上記各支持部材の間隔を水平方向に変化させるように折り曲げ自在に設けられていることを特徴とする水耕栽培用栽培物保持器

請求項2

水耕栽培における培養液上に設置される支持部材が、栽培物を保持するように谷状に設けられ、支持部材を複数連結する連結部材が、上記各支持部材の間隔を水平方向に変化させるように折り曲げ自在に設けられ、培養液を有し、栽培物を生育するための開口部を備える容器が、上記各支持部材およびそれらを連結する連結部材を上記開口部に対し着脱自在となるように設けられていることを特徴とする水耕栽培装置

技術分野

0001

本発明は、葉菜類等の栽培物培養液上にて栽培するための水耕栽培用栽培物保持器および水耕栽培装置に関するものである。

背景技術

0002

従来より、葉菜類等の栽培物を栽培する方法の一つとして、土の代わりに培養液を用い、栽培物に必要な養分や水分を供給して栽培する水耕栽培装置が知られている。上記の水耕栽培装置では、栽培物の種子を育苗し、そのや栽培物を支持するために、水耕栽培用の栽培物保持器が用いられる。このような栽培物保持器には、含水量を増大化させて、栽培物に充分な養分や水分を供給するように空隙率の大きいウレタンチップロックウールが用いられる。

0003

このような栽培保持器は、各栽培物保持器に対し、一つの種子をそれぞれ播種して発させ、種子の発芽した各苗がある程度生育した段階で、栽培物保持器にしっかりと根をはった、生育状態の良い苗を選別した後、選別した苗を栽培物保持器ごと、水耕栽培装置における培養液上に浮かべた定植パネル移植し、商品として出荷できるまで上記定植パネル上にて生育させるように用いられる。

0004

ところが、上述のような栽培物保持器を用いた水耕栽培装置では、苗の生育がある程度進んだ段階で、作業者が苗を栽培物保持器ごと定植パネルへ移植する手間が必要という問題点、さらに、生育した各栽培物が互いに必要な間隔となるように、予め、各苗の互いの間隔を必要な間隔より大きくなるように上記各苗を定植パネルに移植するため、培養液上において空間の無駄を生じてコストアップを招来するという問題点を有している。

0005

そこで、上述の各問題点を解決するために、実開平5−31557号公報に開示されたプリーツ状水耕栽培シートが知られている。上記水耕栽培シートは、湿式不織布もしくは乾式不織布を、プリーツ状に成形し、そのプリーツの各々の山の頂上部分は2cm以下で、種が載る広さの幅を有しており、かつその頂上部からの谷部の深さが1cm以上あり、上記山の頂上部分で種物支え、根を左右谷部へ垂下させるように構成したものである。

0006

このような水耕栽培シートは、種から根が出るにつれてその根がプリーツを開くことにより、根がらみを防止しながら、栽培物としての各植物の生育に合わせて、上記各植物の栽培密度を、密なものから粗に変化させることにより、培養液上での植物の栽培を効率化してコストアップを回避できるものとなっている。

発明が解決しようとする課題

0007

ところが、上記従来公報の構成では、プリーツにおけるほぼ平らな頂上部において各種をそれぞれ発芽させているため、各種が各頂上部間の谷部に落下し易く、そのように落下した種は、栽培液に浸かって発芽不良を生じることがあり、また、頂上部と谷部というように発芽位置がそれぞれ異なる各栽培物は互いに不揃いとなって不良品となる場合が多いことから、栽培物としての植物の生産性劣化するという問題を生じている。

課題を解決するための手段

0008

本発明の請求項1記載の水耕栽培用の栽培物保持器は、以上の課題を解決するために、水耕栽培における培養液上に設置される支持部材が、栽培物を保持するように谷状に設けられ、支持部材を複数連結する連結部材が、上記各支持部材の間隔を水平方向に変化させるように折り曲げ自在に設けられていることを特徴としている。

0009

上記構成によれば、各支持部材を連結する連結部材を折り曲げて培養液上に設置すると、各支持部材は、それらの各谷部に各種子を安定に保持できると共に、培養液からの湿度によって栽培物の種子を適度な湿度状態に維持できて、上記各種子を安定に発芽させることができる。

0010

このように発芽した種子である幼苗の根は、栽培物を保持する谷状の支持部材から培養液に向かって伸びて、上記培養液に達することが可能となる。それゆえ、幼苗は、幼苗の多くの根が培養液に確実に達して上記培養液から養分を安定に補給されると共に、支持部材から上方に伸び、光を吸収して迅速に生育して栽培物となる。

0011

このように生育した栽培物は、その連結部材ごと、培養液上から容易に上方に取り外すことができ、谷状の各支持部材の底部側から伸びた根を切り落とすことにより、上記支持部材から容易に取り外すことができる。このように栽培物が取り外された連結部材は、再度、折り曲げて培養液上に組み付けることにより容易に再使用できるものとなる。

0012

また、幼苗が生育するに伴って、各支持部材の間隔を連結部材によって水平方向に対して広げることにより、幼苗の各葉が互いに過密となって重なり合うことや、各幼苗の根が互いに絡み合うことが回避でき、上記各幼苗を最適な栽培密度に維持できる。このことから、上記各幼苗の生育が過密によって阻害されることが防止される。

0013

その上、上記構成では、幼苗が小さいときには各支持部材の間隔を連結部材によって小さく設定し、幼苗が生育するに伴って各支持部材の間隔を連結部材によって順次大きく設定できるから、培養液上の空間を有効利用できて、予め、間隔を必要以上に広げて各幼苗を植えることによるコストアップを回避できる。

0014

本発明の請求項2記載の水耕栽培装置は、以上の課題を解決するために、水耕栽培における培養液上に設置される支持部材が、栽培物を保持するように谷状に設けられ、支持部材を複数連結する連結部材が、上記各支持部材の間隔を水平方向に変化させるように折り曲げ自在に設けられ、培養液を有し、栽培物を生育するための開口部を備える容器が、上記各支持部材およびそれらを連結する連結部材を上記開口部に対し着脱自在となるように設けられていることを特徴としている。

0015

上記構成によれば、各支持部材を連結する連結部材を折り曲げて、容器における培養液上となる開口部に取り付けると、谷状の各支持部材に対し栽培物の各種子を安定にそれぞれ保持できると共に、培養液からの湿度によって各種子を適度な湿度状態に維持できて、上記種子を安定に発芽させることができる。

0016

このように発芽した種子である幼苗の根は、栽培物を保持する支持部材から培養液に向かって伸びて、上記培養液に達することが可能となる。それゆえ、幼苗は、幼苗の多くの根が培養液に確実に達して上記培養液から養分を安定に補給されると共に、支持部材が載置された開口部から上方に伸び、光を吸収して迅速に生育して栽培物となる。

0017

このように生育した栽培物は、その連結部材ごと、容器の開口部から容易に上方に取り外すことができ、連結部材の各支持部材の底部側から外方に伸びた根を切り落とすことにより、上記支持部材から容易に取り外すことができる。このように栽培物が取り外された連結部材は、再度、折り曲げて容器の開口部に組み付けることにより容易に再使用できるものとなる。

0018

また、幼苗が生育するに伴って、各支持部材の間隔を連結部材によって広げることにより、幼苗の各葉が互いに過密となって重なり合うことや、各幼苗の根が絡み合うことが回避でき、上記各幼苗を最適な栽培密度に維持できる。このことから、上記各幼苗の生育が過密によって阻害されることが防止される。

0019

その上、上記構成では、幼苗が小さいときには各支持部材の間隔を連結部材によって小さく設定し、幼苗が生育するに伴って各支持部材の間隔を連結部材によって順次大きく設定できるから、培養液上の空間を有効利用できて、予め、間隔を必要以上に広げて各幼苗を植えることによるコストアップを回避できる。

発明を実施するための最良の形態

0020

本発明の実施の形態について図1ないし図3に基づいて説明すれば、以下の通りである。本発明に係る水耕栽培用の栽培物保持器を用いた水耕栽培装置では、図1に示すように、水耕栽培に好適な葉菜類である小松菜等の種子6が播種され、上記種子6が発芽した幼苗4を保持して培養液3上にて生育させるための定植パネル(容器)1が設けられている。

0021

定植パネル1は、略長方形板状に形成され、上記培養液3に浮くようになっている。よって、定植パネル1としては、見掛け比重が1未満となる、例えば主に単独気泡からなる発泡スチレン樹脂成形体を挙げることができる。

0022

上記培養液3は養分を補給するために循環しており、上記培養液3を保持する培養液槽(図示せず)が、循環方向に沿って長尺に設けられている。このような培養液槽中で、培養液3は、循環のために培養液槽の長さ方向の一方向に常時流れている。

0023

このため、培養液3上に浮いた各定植パネル1には、培養液3の流れ方向の力が加わっていることになり、定植パネル1の流れ方向に空きが生じると、その空きを埋めるように定植パネル1が流れ方向に、特に障害物や意図的な制止がないかぎり自動的に移動するようになっている。

0024

このような定植パネル1における幼苗4は、太陽光等の光が、1日当り所定時間照射され、かつ、培養液3から養分や水分が供給されることにより、順次生育して幼苗4よりも生育した苗(図示せず)となり、さらに生育して収穫できる栽培物(図示せず)となる。その栽培物はその定植パネル1ごと、培養液槽の下流側から取り出されて収穫される。

0025

このような定植パネル1には、その上面と下面とを垂直方向となる厚さ方向に連通して、種子6や幼苗4や苗や栽培物を保持して生育させるための開口部1aが、水平方向の断面が略長方形状に形成されている。このような開口部1aでは、その上側の開口から幼苗4等の葉やが上方に伸び、かつ、その下側の開口内に培養液3が存在しており、幼苗4等の根8が上記培養液3内に進入して養分や水分が上記根8から補給される。

0026

定植パネル1では、栽培物の種子6を容易に播種するために、シードテープ繊維集合体)7が用いられている。上記シードテープ7は、生分解性を有する繊維、例えばコットン繊維を、長尺な糸状に集合、すなわち紡いで成形したものであり、複数の種子6を、シードテープ7の繊維間に絡めて、長さ方向に沿って互いに所定間隔にて内部で担持するものである。

0027

この所定間隔は、各種子6が発芽し、生育してそれぞれ栽培物となったときに、上記各栽培物の間隔が、隣合う各栽培物の各葉が重なり合う過密とならないように設定される。また、シードテープ7は、必要な長さに応じて切り分けることができるものである。

0028

そして、定植パネル1には、シードテープ7を保持すると共に上記シードテープ7の種子6が発芽した幼苗4等を支持するための網状の支持ネット(支持部材)5が、谷状に成形して設けられている。

0029

この支持ネット5は、耐候性および可撓性を有する樹脂が、厚さ 0.3〜3mm程度の略長方形板状に成形されてなり、さらに、図2にも示すように、栽培物の種子6の大きさより大きな網目、例えば小松菜の場合では約2mmより大きなすき間となる網目5aを、複数、1辺が 0.5〜1cm程度の断面略正方形状となる碁盤枡目のように互いに連続して厚さ方向に連通させて形成されたものである。

0030

このような網目5aの大きさとしては、栽培物の根の生育を阻害しない程度に設定すればよく、種子6の大きさに対して2〜10倍程度が好ましく、さらに好ましくは4〜6倍程度である。このような各網目5aの間および外縁部の各網目5aの周囲には、棒状となる網部5bが形成されている。支持ネット5は、その長さが、定植パネル1の流れ方向に対して垂直な方向となる開口部1aの長さと略同一か、または若干小さくなるように設定されている。

0031

したがって、支持ネット5は、例えば長さ方向に沿った中心線折り線として、容易に折り曲げることができるものであり、上記中心線に対し垂直面に沿った断面が略V字状となるように、培養液3に向かって凹む凹部状となる谷状に折り曲げることが可能なものである。

0032

このように谷状に折り曲げられた支持ネット5には、図1に示すように、その底部の長さ方向に沿った位置となる網部5b上に対しシードテープ7がその長さ方向に沿って載せられる。

0033

このとき、網目5aの大きさが種子6より大きくとも、シードテープ7を用いることにより上記種子6が網目5aから培養液3に落下することが防止され、かつ、谷状の底部にシードテープ7が、培養液3に対し浸かることが回避されると共に上記培養液3との距離がほぼ一定となるように安定に保持される。

0034

そして、複数の支持ネット5を、互いに平行に定植パネル1が流れる方向に沿って連結する連結部材9が、図2にも示すように、上記各支持ネット5の間隔を、培養液3の表面に沿った方向となる水平方向に変化させ得るように折り曲げ自在に設けられている。

0035

このため、連結部材9には、折り曲げるための切り込みである折り線が、支持ネット5の長さ方向に沿って形成されている。各支持ネット5を連結した連結部材9は、定植パネル1の開口部1aに対し、上方から着脱自在に組み付けられるように成形されている。

0036

連結部材9および支持ネット5は、同一樹脂から一体的に成形され、例えば、上記樹脂として例えばポリエチレン樹脂ポリプロピレン樹脂ポリ塩化ビニル樹脂ABS樹脂等を略長方形板状に形成すると共に、各網目5aを形成するように射出成形押出成形によって成形される。また、各網目5aは、上記樹脂をシート成形した後、パンチング等により形成してもよい。また、上記樹脂には、培養液3に向かう光を遮断して、上記培養液3での藻の発生を抑制するために、黒色顔料が含まれている。

0037

このような各支持ネット5および連結部材9を、図1に示すように、開口部1aに対し上方から着脱自在に組み付けるために、保持棒10が開口部1a上を定植パネル1の流れ方向に対し水平に直角となる開口部1aの幅方向に渡されるように用いられている。保持棒10は、支持ネット5と連結部材9との間の各折り線に沿って上記支持ネット5と連結部材9とを下方から当接によってそれぞれ保持するようになっている。

0038

このような各保持棒10の間隔を調整することにより、支持ネット5の大きさ、上記支持ネット5や連結部材9の折り曲げ方を調節し、かつ、開口部1aの深さを設定することにより、定植パネル1の浮いた培養液3の上面に対して上記支持ネット5の底面が近接して離間するように、各支持ネット5を開口部1aに対し設定できる。

0039

よって、上記支持ネット5内のシードテープ7の各種子6が、培養液3に濡れることによって発芽が抑制される状態を回避できて、発芽に好適な湿度の状態に維持される。このことから、上記各種子6の発芽を安定化できる。その上、各支持ネット5間の間隔を最も小さく、つまり各支持ネット5上の各種子6における定植パネル1の流れ方向に沿った播種密度を、最大限、密にすることが可能となる。

0040

このように発芽した種子6の根8は、シードテープ7が多孔質であるから容易にシードテープ7から支持ネット5の網目5aを通って培養液3に向かって伸びて、上記培養液3に達する。このとき、種子6が発芽した後のしばらくの間、上記種子6はシードテープ7に担持されて、網目5aから培養液3に落下することが回避され、種子6が幼苗4となって多くの根8が発根すると、上記各根8が支持ネット5における網部5bに絡みつくことにより、上記幼苗4は支持ネット5に支持される。

0041

このような幼苗4は、生育に伴って多くの根8を発根しても、網目5aが種子6より大きく形成されているため根8の生育が阻害されないので、上記根8が網部5bに対し、定植パネル1の流れ方向およびそれに水平な直角方向となる四方八方からさらに絡みついて、より強固に支持ネット5に支持される。このことから、幼苗4が上方に伸びても支持ネット5により確実に支持されるので、上記幼苗4が倒れることが防止される。

0042

したがって、幼苗4が倒れることによる根8が培養液3から離間することが回避されるので、各幼苗4は多くの根8が培養液3に安定に達して進入しており上記培養液3から養分や水分を安定に補給されると共に、支持ネット5が載置された開口部1aから定植パネル1の上方に伸び、光を安定に吸収して迅速に生育する。

0043

このような幼苗4の生育に伴って、各保持棒10の間隔を調整することにより、各支持ネット5の間隔を順次広げることによって、幼苗4や苗や栽培物は、それらの広がる各葉が重なり合わないように最適な栽培密度が維持され、迅速に生育して収穫されるものとなる。

0044

また、支持ネット5自身も各保持棒10によって広げたり折り曲げたりすることにより支持ネット5の底部と培養液3との距離を調節できるので、種子6が発芽するときには、支持ネット5を深く折り曲げて距離を短く設定し、種子6が発芽した幼苗4の根8を迅速に培養液3に到達するようにできる。

0045

また、幼苗4の生育に伴う定植パネル1の全体としての自重の増加に伴い、定植パネル1が培養液3に対して沈み込むので、幼苗4を支持する支持ネット5を順次広げて、上記支持ネット5の底部と培養液3との距離を、幼苗4等の生育に最適な安定な距離に維持することが可能となる。

0046

これにより、本実施の形態の構成では、上記各幼苗4等の生育が過密によって阻害されることが防止される。その上、幼苗4が小さいときには各支持ネット5の間隔を連結部材9によって小さく設定し、幼苗4等が生育するに伴って各支持ネット5の間隔を連結部材9によって順次大きく設定できるから、培養液3上の空間を有効利用できて、従来のように、予め、間隔を必要以上に広げて各幼苗を植えることによるコストアップを回避できる。

0047

このように生育した栽培物は、各支持ネット5および連結部材9ごと、定植パネル1の開口部1aから容易に上方に取り外すことができ、それらの支持ネット5の底部側から各網目5aを介して伸びた根を切り落とし、さらに、折り曲げられた支持ネット5を広げることにより、上記支持ネット5から容易に取り外すことができる。

0048

このように栽培物が取り外された各支持ネット5および連結部材9は、容易に洗浄でき、再度、折り曲げて定植パネル1の開口部1aに組み付けることにより、次回の水耕栽培に容易に再使用できるものとなる。

0049

このように本実施の形態の構成では、幼苗4等の生育に伴って、最適な栽培密度を維持できるため、予め、種子6や幼苗4の間隔を、生育した栽培物に最適な栽培密度に合わせて広く設定する必要がなく、培養液3上の空間を有効利用できて、無駄な空間の発生によるコストアップを回避できる。

0050

その上、そのようなコストアップを回避しながら、従来より、幼苗4等における定植パネル1上での支承性を向上できて、安定に確実に栽培物が得られるので、栽培物を栽培し易く、栽培物が倒れることによる不良品の発生を抑制できることから、栽培物の生産性も改善できる。

0051

なお、本実施の形態では、栽培物として小松菜を用いた例を挙げたが、上記に特に限定されるものではなく、他の葉菜類としての菜やホウレンソウや中国野菜であるターサイ等、また、花卉類に適用できる。このような葉菜類や花卉類では、その根元から多数の根が放射状に発根する支根性を有するものが、網部5bにより容易に支持されることから好ましく、そのような支根性を有するものとしては、小松菜の他に菊菜やべんり菜やだいこん菜を挙げることができる。

0052

また、本実施の形態の変形例として、連結部材9にも、支持ネット5と同様な網目5aを形成してもよい。これにより、連結部材9の軽量化を図ることができると共に、用いる樹脂量を軽減できて、コストダウンを図ることができる。

0053

さらに、本発明の水耕栽培装置における実施の形態の一変形例として、上述の定植パネル1に代えて、図3に示すように、培養液3や、各支持ネット5および連結部材9を保持する容器としての栽培槽11を用いてもよい。

0054

このような栽培槽11は、水平方向断面が略長方形状に成形され、上方に開口する開口部11aと、栽培液3を保持するための底部11bとを有している。さらに、栽培槽11は、種子6の発芽時、各支持ネット5および連結部材9を培養液3上に支持するための段部11cを、栽培槽11における短手方向の両端部の内壁部にそれぞれ有している。

0055

このような栽培槽11は、上記開口部11aに対し上方から着脱自在となるように各支持ネット5および連結部材9を段部11cに保持できるものとなっている。よって、上記栽培槽11では、各支持ネット5を保持するための各保持棒10を省くことが可能となる。

0056

さらに、栽培槽11の内壁部には、栽培物の栽培時、各支持ネット5の間隔を広げて上記各支持ネット5を保持するように、長手方向両端部に上記各段部11cより低い位置に栽培時用段部11dがそれぞれ形成されている。

0057

これにより、上記一変形例の構成では、同一の栽培槽11において、各支持ネット5の間隔を、発芽時と栽培時とで変えることが可能となり、各支持ネット5の植え変えの手間を軽減できるものとなっている。

発明の効果

0058

本発明の請求項1記載の水耕栽培用の栽培物保持器および請求項2記載の水耕栽培装置は、以上のように、水耕栽培における培養液上に設置される支持部材が、栽培物およびその種子を保持するように谷状に設けられ、支持部材を複数連結する連結部材が上記各支持部材の間隔を水平方向に変化させるように折り曲げ自在に設けられている構成である。

0059

それゆえ、上記構成では、種子が発芽した幼苗の生育に伴って、各支持部材の間隔を連結部材の折り曲げ方の調整により順次広げることによって、幼苗やそれが生育した苗や栽培物は、それらの広がる各葉が重なり合わないように最適な栽培密度が維持され、迅速に生育して収穫されるものとなる。

0060

これにより、上記構成では、上記各幼苗等の生育が過密によって阻害されることが防止される。その上、幼苗が小さいときには各支持部材の間隔を連結部材によって小さく設定し、幼苗等が生育するに伴って各支持部材の間隔を連結部材によって順次大きく設定できるから、培養液上の空間を有効利用できる。したがって、上記構成では、従来のように、予め、間隔を開けて各幼苗を植えることによるコストアップを回避できる。

0061

その上、上記構成では、支持部材が谷状であることから、上記支持部材の底部に各種子が安定に保持されることから、従来のように、種子が谷部に落下して発芽が阻害されたり、培養液との距離が変化して各栽培物が不揃いとなることが抑制できる。

0062

この結果、上記構成では、従来より、各種子の発芽を支持部材によって安定化できて、より揃った栽培物が安定に確実に得られるので、栽培物を栽培し易く、栽培物の生産性も改善できるという効果を奏する。

図面の簡単な説明

0063

図1本発明の水耕栽培用の栽培物保持器および水耕栽培装置における一実施の形態を示す要部断面図である。
図2上記栽培物保持器の各支持ネットおよびそれらを連結する連結部材を示す概略斜視図である。
図3本発明の水耕栽培用の栽培物保持器および水耕栽培装置における実施の形態の一変形例を示す要部断面図である。

--

0064

1定植パネル(容器)
1a 開口部
3培養液
5支持ネット(支持部材)
6 種子
9 連結部材

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